2022年3月23日 (水)

11/26 『庵野秀明展』

国立新美術館にて。

1人の現役のアニメ・特撮クリエイターの展覧会を国立の美術館でやる。昔だったら考えられない話だ。庵野秀明が時代に与えたインパクトがそれだけスゴイと言うことなのだろう。
同世代で「DAICON」アニメから観続けて来たヲタク連中の俺らには相当感慨深いものがある。

今回の展示で、個人的に一番驚いたのは「庵野秀明年表」のコーナー。
「庵野秀明が影響を受けた年表」の中に『セメダインボンド』が入っていたこと!
自主製作アニメの「グループえびせん」が作った8mm自主制作アニメ。何十年ぶりにこのタイトルを見ただろう。自分も大学生の頃に自主映画上映会で観たし、何か自主製作映画の記事の出ている書籍で紹介もされていた。当時非常にクオリティが高くて面白かった作品だ。確かに大阪芸術大学時代の庵野秀明の作品は、『セメダインボンド』と似たテイストがある。彼は学生時代に観たこの自主映画作品を、今でもリスペクトしているのだなあ…。

庵野秀明展」開催。油絵から”爆発原画”まで1,500点超 - AV Watch

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11/23 『スパイダーマン』(2002)

原題:Spider-Man

DVDにて。

サム・ライミ監督、トビー・マグワイアウィレム・デフォーキルスティン・ダンストジェームズ・フランコクリフ・ロバートソンローズマリー・ハリス出演。

新作『ノー・ウェイ・ホーム』が過去の『スパイダーマン』映画とのマルチバースだと言うので、サム・ライミ版1作目からおさらい開始。
まずは1作目。敵はウィレム・デフォー演じるグリーン・ゴブリンのみで、シンプルなスパイダーマン誕生篇。
公開当時、手首から直に糸を発射するのに驚いたよなぁ。
鏡の中の自分と会話するデフォーの善悪が次々入れ替わる描写が、合成とかではない一発撮りとしって、流石のデフォーの演技力に驚かされる。
最初の予告に入っていたNYのWTCビルに蜘蛛の巣を掛ける場面が、911のテロの影響でカットになったり、Playstation3の発売時期だったから、英語タイトルのフォントを同じにしたり、映画自体とは関係ない周辺事情が色々あったのを思い出させる。

https://youtu.be/S_VppA3Zno8

スパイダーマン | 続・237号室 タカの無事是名作映画列伝 A級からZ級まで

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2022年3月22日 (火)

11/23 『カオス・ウォーキング』(2021)

原題:Chaos Walking

TOHOシネマズ新宿にて。

ダグ・リーマン監督、トム・ホランドデイジー・リドリーマッツ・ミケルセン出演。

『ジェイソン・ボーン』シリーズや『オール・ユー・ニード・イズ・キル』などの手持ちカメラぶん回し監督、ダグ・リーマンの最新作。でも意外とカメラは落ち着いていた(笑)。
サトラレ人の男しか居ない星に墜落して来たサトラレズ・ジェダイのレイ。彼女に一目惚れして、キスしたくて仕方ない童貞男子のピーター・パーカー君だったが、考えダダ漏れで失敗ばかり。二人のキスを阻止しようと、デス・スター設計者のゲイレン・アーソが二人を追う…みたいな話(笑)で、トムホのDT感が溢れている。
マッツ好きとしては、鬼のような厳しさで村を支配しているのがハマッテて良いよなぁ。
映画としては今一つではあるんだけども。

https://youtu.be/moZ5mXntSOU

カオス・ウォーキング」の映画レビューと興行収入予想 | roninの最新映画レビュー&けっこう当たる興行成績予想ブログ


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11/21 『ヴェノム』(2018)

原題:Venom

Amazonビデオにて。

ルーベン・フライシャー監督、トム・ハーディミシェル・ウィリアムズリズ・アーメッド、スコット・ヘイズ出演。

続編を観る前の復習。
あまり評価が高くないらしいけれど、肩の凝らないヒーロー映画として別に問題なく面白い。
トム・ハーディ演じるエディ・ブロックと寄生しているヴェノムの二人羽織バディのやり取りが可笑しいので、まぁそれだけでも良いかな。

https://youtu.be/stxs1ck8X6E

映画「ヴェノム」のネタバレあり感想評価、レビュー。気になるラストや続編、カーネイジやスパイダーマンについても。 | カルコラ

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2022年3月20日 (日)

11/21 『エターナルズ』

原題: Eternals

クロエ・ジャオ監督、ジェンマ・チャンリチャード・マッデンクメイル・ナンジアニリア・マクヒューブライアン・タイリー・ヘンリーローレン・リドロフバリー・コーガンドン・リーキット・ハリントンサルマ・ハエックアンジェリーナ・ジョリー出演。

う、う~ん…。面白くない。
マーベルコミックの映画化で一番面白くないんじゃないか?言ってしまえばアルバート・ピュンの『キャプテン・アメリカ』よりも面白くない。ここまでノレないとは、我ながらビックリ。
ほかのMCUと繋がったら面白くなるの?いや、どっちかと言えばもうこれだけで終わっちゃって欲しいかな…。

https://youtu.be/OIDbp-u7Qmo

ポスター画像

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11/17『水曜どうでしょう・欧州21カ国完全制覇』(全3シリーズ)

Netflixにて。

欧州編を3シリーズ観る。
何だろう?何が面白いんだかよく分からないんだが、ダラダラと観続けてしまう魅力があるよね、どうでしょう。このどうでも良い感じがクセになるんだろうな。

商品画像1

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11/17『アイス・ロード』(2021)

原題:The Ice Road

TOHOシネマズ新宿にて。

ジョナサン・ヘンズリー監督、リーアム・ニーソンローレンス・フィッシュバーンベンジャミン・ウォーカー出演。

雪国が舞台なので『スノー・ロワイヤル』を思い出すが、こっちの方がもっとシンプルなリーアム無双。
鉱山に閉じ込められた人々を救出するための機材を、氷の上をトラックで輸送する話。雪国版『恐怖の報酬』っぽいと思ったら、本当にそこから発想しているらしい。
リーアム映画なので、ハラハラドキドキ…は特にせず、ある種予定調和にトラブルが発生して、それが解決されて進んで行く。だが特に不満はない。それを観に来ているのだから。
みうらじゅんが「いつでもリーアム映画上映して、むしゃくしゃしたらそこに行けばいつでもストレス解消出来る“リーアム館”って映画館作っればいい」って言ってたけど、ホントそれ(笑)。

https://youtu.be/hnwuIRxDcgQ

アイス・ロード | あらすじ・内容・スタッフ・キャスト・作品・上映情報 - 映画ナタリー

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11/14 『監獄博徒』(1964)

アマプラ「JUNK FILM BY TOEI」にて。

小沢茂弘監督、鶴田浩二大木実南田洋子高千穂ひづる山城新伍出演。

知らないで観てしまったが、『博徒』シリーズの第二弾らしい。
第一弾はシンプルに『博徒』で、以前に観た深作欣二の『博徒解散式』、『博徒外人部隊』も同じシリーズだったらしい。題名に“博徒”と付いてる以外、何一つ共通点が無いじゃんか!
先日、同じ小沢監督&鶴田主演&三池監獄ものの『三池監獄 凶悪犯』(1973)を観てしまっているので、なんとなく既視感があるがこっちの方が10年近く古い。
監獄+炭鉱労働の男臭ぷんぷん漂う作品。収監された新人な、すぐに先輩囚人と親子関係になり-----と言っても親子ではなくどう見ても強制夫婦関係になって掘られるとか、なかなか強烈なスタートダッシュ。

https://youtu.be/1TWTRIMaO0A

Amazon.co.jp: 監獄博徒を観る | Prime Video
ヤフオク! - 映画ポスター 31(A) 監獄博徒 鶴田浩二 大木実 ...

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11/14 『ドーン・オブ・ザ・ビースト/魔獣の森』(2021)

原題:Dawn of the Beast

ブルース・ウェンプル監督、フランチェスカ・アンアダーソンエイドリアン・バーククリス・シンパーマン出演。

「ビッグフット映画史上最高傑作!!」----このなんとも狭い界隈での傑作っぷりを誇っているコピーに惹かれて観に行った。まぁもちろん、一般的な意味での傑作などではない訳ですが(笑)。
それでもまるっきり80年代ホラーっぽい造りなので、懐かしくて俺みたいなジジイにはそれなりに楽しい。

さて、驚いたことにビッグフットさんの出番は極限まで少なく、「ウェンディゴ」と呼ばれる“ニーの騎士”みたいな悪霊と、それに使われる『ザ・キープ』のモラサールが四つん這いになってるみたいな手下が襲ってくる。ウェンディゴに精神を乗っ取られると、『死霊のはらわた』が始まるという、美味しいトコどりと言うか、節操のないゴチャ混ぜインディーホラー。おまけにビッグフットさんは、ウェンディゴに立ち向かってバトルを開始する。
お前はサンダかっ!?
ドーン・オブ・ザ・ビースト 魔獣の森 - 映画情報・レビュー・評価・あらすじ・動画配信 | Filmarks映画

 

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11/12『ほんとうのピノッキオ』(2019)

原題:Pinocchio

TOHOシネマズ新宿にて。

マッテオ・ガローネ監督・脚本・製作、フェデリコ・エラピロベルト・ベニーニジジ・プロイエッティロッコ・パパレオ出演。

海外、特に本国イタリアで大絶賛&大ヒットを記録した『ピノキオ』映画だが、日本ではスルっとヒッソリ公開されて終了。
基本的には原作に忠実な映画化で、「あなたの持つ『ピノキオ』のイメージを大胆に覆す」とか宣伝で言っているが、基本的に『ピノキオ』ってこんな話だよねって。特殊メイクや美術のクオリティが高くて、おとぎ話のダーク・テイストの映像化が割と好きな私はOKだが、普通の日本人的にはキモい感じのデザインであったりもする。特にコオロギが。

https://youtu.be/txkR5JNEeTc

岩波書店 a Twitteren:  "今日はイタリアの作家コッローディの誕生日(1826年)。大工のジェッペットが作ったいたずら好きの木の人形が、冒険の末に人間になる童話は、100年以上にわたり世界中で愛されています。ただいま映画『ほんとうのピノッキオ』も好評上映中  ...

 

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11/10 『高度七〇〇〇〇米 恐怖の四時間』(1959)

アマプラ「JUNK FILM BY TOEI」にて。

小林恒夫監督、高倉健今井健二久保菜穂子小宮光江梅宮辰夫中原ひとみ大村文武出演。

羽田発札幌行の旅客機に、強盗殺人事件の犯人が紛れ込む航空パニック!…なんだけれど、今一つ緊迫感に欠ける。
この時代、「飛行機に乗る」こと自体が一般的ではなく、当初警察が逃走方法として鉄道のみを考えていたり、飛行機の可能性を考慮してからも、現代では考えられない展開が当時をしのばせて面白くはある。

https://youtu.be/uHmNgbXPyj4

高度7000米 恐怖の四時間 (Film, Drama): Reviews, Ratings, Cast and Crew - Rate Your  Music
高度7000米 恐怖の四時間|一般社団法人日本映画製作者連盟


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11/7『ビルド・ア・ガール』(2019)

原題:How to Build a Girl

新宿武蔵野館にて。

コーキー・ギェドロイツ監督、ビーニー・フェルドスタインアルフィー・アレンパディ・コンシダインサラ・ソルマーニ出演。

ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』のビーニー・スタインフェルド主演の、女の子版『あの頃ペニーレインと』的な映画。
文才はあるけどパッとしない女の子が、本来の自分とは違う毒舌キャラで音楽評を書いて、どんどん有名になり自分を見失っていくけども…ってな話。ビーニーのキャラクター性によって助けられている青春映画の佳作。と言っても結構イタイ感も強い。
ピンポイントでいいところをかっさらっていくエマ・トンプソンは、いつもながらに美味しい。

https://youtu.be/MnwUWuv5RHA

ビルド・ア・ガールのフォトギャラリー|MOVIE WALKER PRESS

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2022年3月 2日 (水)

11/6『横浜暗黒街 マシンガンの竜』(1976)

アマプラ「JUNK FILM BY TOEI」にて。

岡本明久監督、菅原文太三益愛子田中邦衛中野英治千葉真一中島ゆたか小池朝雄江波杏子出演。

『ビッグ・バッド・ママ』(1974)と言うよりは、『血まみれギャングママ』(1970)の系譜で、文太は乱暴者のギャングではあるが、三益愛子の母親に頭が上がらないマザコン・ギャング。それはいいけど、親子で一緒に風呂入ってベタベタ抱き合ったりするのがキモ過ぎる。
冒頭のマシンガン乱射、美しい中島ゆたかと江波杏子、波頭砕け散る防波堤を歩くショットなど、印象的な良いショットも随所にあるのに、全体としては好きになれんなぁ。

https://youtu.be/sG9IngwnM2Q

古い映画ポスター「横浜暗黒街 マシンガンの竜」 菅原文太 の落札情報詳細| ヤフオク落札価格情報 オークフリー・スマートフォン版

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2022年2月27日 (日)

11/4『DUNE/デューン 砂の惑星』(2021)

原題:Dune: Part One

池袋グランドシネマサンシャイン(IMAX)

ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督、ティモシー・シャラメレベッカ・ファーガソンオスカー・アイザックジョシュ・ブローリンステラン・スカルスガルドスティーヴン・ヘンダーソンゼンデイヤデヴィッド・ダストマルチャンチャン・チェンシャロン・ダンカン=ブルースターシャーロット・ランプリングジェイソン・モモアハビエル・バルデム出演。

現在、あらゆるSF大作の企画が流れて来てるんじゃないかと思われるほど多忙そうなドゥニ・ヴィルヌーヴ監督作。
2013年の『プリズナーズ』以降は全部観ているが、毎度その期待を担って、それにきっちり応えるのが素晴らしい。もっと初期策も観ないとあかんね。

私たちは『デューン』と言えば、デヴィッド・リンチ監督作の世代ではあるのだが、あの詰め込み過ぎでなんだかよく分からない映画のイメージを払拭し、新たなクラシックとなりうる底力を秘めている本作。後編を観ないことにはなんとも言えないが、来年きっと素晴らしい作品がやって来るだろうと期待している。
ただ難点はキャスティング。特に下手クソな人は居ないのだけれども、アメコミ映画や『スター・ウォーズ』等のSF映画の主役・準主役級の人ばっかりが出て来るので、新しいキャラクターが登場する度に、ポー・ダメロンだ、アクアマンだ、MJだ、サノスだ、etc、etc…と最近の別な映画のタイトルが頭に浮かぶ。もうちょっと方向の違う俳優もキャスティングして欲しかった。

https://youtu.be/OroG1lNBvcg

映画『DUNE/デューン 砂の惑星』関連作品をご紹介! - TOWER RECORDS ONLINE

 

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11/3 『アイの歌を聴かせて』(2021)

新宿ピカデリーにて。

吉浦康裕原作・監督・脚本、土屋太鳳福原遥工藤阿須加興津和幸小松未可子出演。

土屋太鳳は下手ではなく、特に巧い訳でもないが、いつもと変わらぬ声ゆえに彼女の顔が浮かぶ。それは正直プラスには働かない。
数年前に『怪物は夜ささやく』って映画の怪物の声をリーアム・ニーソンが演じていて、リーアム・ニーソン以外の何者でもないなぁと思った時に似ている。

さて、映画自体はウェルメイドなジュブナイル・SFファンタジー。学生の頃に観てたら相当響いちゃってるだろうなぁ。でも、もう俺は心の煤けたジイサンだからなぁ…。

https://youtu.be/9h8NqlENtI0

アイの歌声を聴かせて - 映画情報・レビュー・評価・あらすじ | Filmarks映画

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2022年2月24日 (木)

10/30 『ハロウィンKILLS』(2021)

原題:Halloween Kills

TOHOシネマズ新宿にて。

デヴィッド・ゴードン・グリーン監督、ジェイミー・リー・カーティスジュディ・グリア、アンディ・マティチャック、ウィル・パットントーマス・マンアンソニー・マイケル・ホールニック・キャッスル出演。

2018年の前作は、カーペンターとJ.L.カーティスが製作総指揮に帰ってきて、オリジナル以降にあまた作られた続編を全て無き物にした正統続編。マイケル=ブギーマンのせいでタガの外れた老女と化したローリー・ストロードが武装し、数々のトラップと共にマイケルを迎え撃つ。最後にマイケルをなんとか地下に閉じ込め、家ごと焼き払って終了。
今回はさらにその続き。前作最後に助かったローリーたちの乗るトラックが消防車の群れとすれ違う。やっとやっつけたはずのマイケルが消防隊によって救出されてしまうところからはじまる。本当に前回の最後からの繋がりなので、ローリーはボロボロで寝たきり状態なので彼女は戦えない。せっかく前作で狂いまくってカッコ良かったローリーの雄姿は今回は望めない。映画としても同時に失速。
『コブラ会』よろしく、昔の同窓会キャラクターたちが登場するけれど、空回り気味でうまく機能してない。
次回作で完結らしいから一応付き合うつもりだけれど、今回はガッカリだったなぁ。

https://youtu.be/kFMFU6fskf8

ハロウィン KILLS』日本版特報&ポスターが解禁! | Fan's Voice〈ファンズボイス〉

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10/28 『湘南爆走族』(1986~1999/OVA 全12話)

アマプラ「JUNK FILM BY TOEI」にて。

吉田聡の人気コミックをアニメOVA化。なんと約12年もかけて全12作で完結したシリーズもの。
主人公・江口洋助の波打際高校入学から始まり、最終的には卒業まで。いやいや、よくも途中で終わらずに最後まで辿り着いたね。
コミックの連載が82~87年のようなので、コミックス完結直前にOVAが始まって、コミックス完結と同時期に実写映画公開されて、それから11年間作り続けてたってことだ。1作目がリリースされた時に一番のファン層だった高校生が、シリーズ完結の時はもう30歳だよ。スタッフもえらいけど、観続けて応援したファンもエライよなぁ。
80~90年代のアニメなので、絵柄や演出は古臭くなっているけれど、昔好きだった人ならかえって懐かしい感じがあって良いかも。
主役の湘爆5人のキャラクターもいいけれど、やはりライバルの権田二毛作が良いよね。声が屋良有作なのも渋くて素敵。原作同様、脇役をメインにしたエピソードもきちんと作品にしてる所がポイント高い。
原作が好き-----と言うよりも吉田聡作品が好きだったけど、映画もアニメも観ていなかったので、今回両方みられて良かった。

https://youtu.be/8KxEf0c6bQ8

湘南爆走族 DVDコレクション VOL.1

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10/27 『最後の決闘裁判』(2021)

原題:The Last Duel

TOHOシネマズ新宿にて。

リドリー・スコット監督、マット・デイモンアダム・ドライバージョディ・カマーベン・アフレック出演。

2時間半越えの長尺だけれども全く飽きさせないのは、流石の巨匠の仕事。
『デュエリスト/決闘者』で映画デビューして、『グラディエーター』でアカデミー受賞のリドスコ様なので、決闘はお手の物。今回は決闘をクライマックスに配して、そこまでの経過を三者三様の視点で3回描く、いわゆる“羅生門方式”の構成。
妻を強姦された騎士の視点、強姦したプレイボーイの従騎士の視点、被害者である強姦された騎士の妻の視点。もちろん三者にそれぞれの立場も言い分も受けた感情もあるし、そこを興味深く描いていく。だが、通常の“羅生門方式”と大きく違うのは、当事者によって事件自体よりも前の出来事であったり、その後の話であったり、かならずしも同じ時間を描いているのではないことがひとつ。さらに通常だと、例えば殺人だと思われたのが、正当防衛だったり、あるいは自殺だったりと、立場の違う視点では全くことなる展開になったりする。ところがこの映画では、三人の視点どこから見たって、「立場によって色々違うよね。でも結局はお前が強姦したのが一番ダメに決まってんじゃん!」ってところが揺るがないのが新しい。

80代半ば近くなってもますます精力的に、かつ面白い映画を作り続けるリドリー・スコットはやっぱり偉大だ。

https://youtu.be/-PmKAmMG274

きさきさブログ | SSブログ

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10/25 『CUBE 一度入ったら最後』(2021)

新宿ピカデリーにて。

清水康彦監督、菅田将暉岡田将生柄本時生、田代輝、山時聡真斎藤工吉田鋼太郎出演。

聞いたことない監督だと思ったら、CM、MV系の人なのか。
それで撮影が栗田豊通だったり、タイトルデザインがお懐かしのカイル・クーパーだったりするんだろうけど、どちらもあんまり活かせてないし、ビジュアルもこれと言って何かスタイリッシュさもない。

で、話が面白いかと言うと、これがまたその困った感じ。監修にクレジットされているヴィンチェンゾ・ナタリのオリジナル版みたいな斬新さがないのは仕方がないとしても、各キャラクターがちゃんと役割分担されてないから面白みに繋がらない。
登場人物が揃いも揃って嫌な過去を背負ってて、それをちょうちょいフラッシュバックしてくるんだけど、そんなの『CUBE』に要らないから。
エッジの利いたシャープなホラーに、邦画のダメダメな陰気なウェット感を敢えてプラスしたって喜ばないよね。

https://youtu.be/cN_q_azCjOY

CUBE 一度入ったら、最後』サブタイ発表&死のトラップが次々襲う予告解禁 /2021年8月2日 - 映画 - ニュース - クランクイン!

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2022年2月23日 (水)

10/24 『忍者大戦』(1987)

原題:忍者在中国/Ninja: The Final Duel

アマゾンビデオにて。

ロバート・タイ監督、アレクサンダー・ルーアラン・リーアリス・セン出演。

『G.I.ジョー 漆黒のスネークアイズ』を観た勢いで、たった200円とは言えわざわざ払って(笑)、アマゾンで観る。
なんでかと言うと、SNSで「“忍者大戦”と名乗れるのは『忍者大戦』だけで、『G.I.ジョー』ではない!」と書いているのを見かけて、興味が惹かれたから。

もう、なんか、どうでもいいや(笑)。
脱力系バカ映画。忍者が水の上を渡る「水蜘蛛」って蜘蛛の恰好してんだ…。っつーか日本人は1人も居ないし、謎のタンバリン少林拳とか黒人なのにインド人とか、いや、もうツッコミを入れることすらバカバカしい。
ここまでユルユルのガバガバだと、お好きな方もいらっしゃると思いますが。

忍者大戦 | ビデオ・ ネットレンタルのKプラス

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10/24 『G.I.ジョー 漆黒のスネークアイズ』(2021)

原題: Snake Eyes: G.I. Joe Origins Snake Eyes

TOHOシネマズ新宿にて。

ロベルト・シュヴェンケ監督、ヘンリー・ゴールディング安部春香アンドリュー・コージウルスラ・コルベロ平岳大イコ・ウワイス石田えり出演。

以前の『G.I.ジョー』2作とは全く関係ないリブート作。本当に何も予備知識なく観たので、イ・ビョンホンが出て来なかったり、平岳大が出ていることも知らなかった。とてつもないトンチキなストーリーと世界観を、日本ロケで描くバカ映画。そんなことは「バカである」と言うことだけがハイスピードで溢れ出す予告篇を観た時から分かっていたので全く構わない。
そんなバカ映画のクライマックスに登場する、鉄扇でバンバン敵を倒していく嵐影一族の御屋形様のババアがイカスじゃねぇか!誰だよこの婆さんは?と思って、最後のクレジットを見たら石田えり!そうか最近の石田えりはこんな感じなんだ。もっと宣伝で言えば良いのになぁ。城野えみ隊員が懐かしい…。

この映画のドイツ人監督のフィルモグラフィーが謎で、『RED/レッド』や『ダイバージェントNEO』などのハリウッドのそこそこ大作から、『ゴースト・エージェント/R.I.P.D.』なんてバカ映画、『ちいさな独裁者』なんて真面目なドイツ映画も撮っている。不思議。

https://youtu.be/tDkeU02p4a4

漆黒の忍、出陣! 『G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ』日本版ポスター解禁/2021年7月22日 - 映画 - クランクイン!

 

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10/23 『暗黒街の顔役 十一人のギャング』(1963)

アマプラ「JUNK FILM BY TOEI」にて。

石井輝男脚本・監督、鶴田浩二杉浦直樹高倉健江原真二郎待田京介高英男アイ・ジョージ安部徹梅宮辰夫伊沢一郎出演。

『七人の侍』で言えば菊千代的な役回りを演じるのが高倉健。若いからってこともあるが、思慮のない直情型の役回りが面白い。
今観ると凄い豪華な出演者による佳作。

高倉が飲んでいて、看板も映ってタイアップ臭のする「シルバー・ウイスキー」。東和醸造の商品であることは知っているが、現物を見たことも飲んだこともないですな。

 

https://youtu.be/x2ENvfyBEjA

Amazon.co.jp: 暗黒街の顔役 十一人のギャングを観る | Prime Video
木暮実千代」のアイデア 22 件【2022】 | 映画 ポスター, 日本映画, 映画



 

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10/20 『キャッシュトラック』(2021)

原題: Wrath of Man

新宿バルト9にて。

ガイ・リッチー監督、ジェイソン・ステイサムホルト・マッキャラニージェフリー・ドノヴァンジョシュ・ハートネットラズ・アロンソ出演。

ここのところ年1本新作が公開されるガイ・リッチーが久々にステイサムと組んだアクション。
ステイサムの正体はいったい何者か?その謎が中盤で明らかになる。個人的には意外な展開で嫌いではない。
全体的には、このコンビならともっと期待してたので惜しい。『ロック、ストック~』を観直そうかと思った。

https://youtu.be/2RYxO9FvkdQ

映画『キャッシュトラック』オフィシャルサイト

 

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2022年2月20日 (日)

10/18 『キャンディマン』(2021)

原題: Candyman

TOHOシネマズ新宿にて。

ニア・ダコスタ監督、ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世テヨナ・パリスネイサン・スチュワート=ジャレットコールマン・ドミンゴトニー・トッド出演。

リメイクだと思って観に行ったらなんと続編だった。今頃続編とは驚き、かつ困った。実は『キャンディマン』シリーズは丸ごと観逃していて、その後もリカバリーしてないのだ。
これまでのお話を復習してくれるので、一応問題ないんだけれど、続編なら続編だと言っておいてほしい。

『ゲットアウト』『アス』のジョーダン・ピール脚本ってことで期待したけれど、あまり面白くなかった。

https://youtu.be/IO6fWDD5_PI

Universal Pictures Japan

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10/17 『やくざと抗争』(1972)

アマプラ「JUNK FILM BY TOEI」にて。

佐藤純彌監督、安藤昇菅原文太渡瀬恒彦近藤宏出演。

観てないつもりで観始めたが、「佐藤純彌強化月間」に観ていたと気付いた。半分忘れてたから、観返しちゃったけれども。

安藤昇自身の愚連隊からやくざになっていった半生を、本人主演で描く実録やくざ映画。愚連隊からやくざになって、投獄されて、出所して俳優になって、つい数年前まで生きていたんだから数奇な人生だ。安藤昇出演作は何本も観ているが、全然上手い俳優ではないし、すごい二枚目でもないが、不思議な存在感があって魅力的なのも事実。先日も初めて来店した女性のお客様----それも私の半分くらいの年齢の方と映画の話になったら、「安藤昇が好き」と言われるので驚いた。
とりあえず「JUNK FILM BY TOEI」に入るのをオススメしておいた(笑)。

https://youtu.be/T-eb59C-0pM

やくざと抗争(Yakuza Skirmishes) 1972 junya sato | 映画 ポスター, 映画, ポスター

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2022年2月18日 (金)

10/17 『燃えよ剣』(2021)

新宿ピカデリーにて。

原田眞人監督、岡田准一柴咲コウ鈴木亮平山田涼介伊藤英明尾上右近山田裕貴出演。

同監督・主演による前作『関ケ原』よりは大分良いけれど、やっぱり個人的には原田眞人と相性が悪いらしくてあまりノレない。

この映画のポスターって、遠目に見た時に生頼範義っぽく見える。人物の配置の仕方と背景、炎の入れ方なんだろうなぁ。

https://youtu.be/1EgEPDTT43U

映画『燃えよ剣』岡田准一が土方歳三役に - 司馬遼太郎の小説を映画化 - ファッションプレス
映画 燃えよ剣×ひらかたパーク映画記念公開のコラボレーションポスター12作目は 燃えよ剣先・・・!?|京阪電気鉄道株式会社のプレスリリース

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10/16 『ルバング島の奇跡 陸軍中野学校』(1974)

アマプラ「JUNK FILM BY TOEI」にて。

佐藤純彌監督、千葉真一若林豪夏八木勲菅原文太出演。

先日『ONODA』を観た流れで観てみたが、『ルバング島』は全く関係なくてひっくり返る。
「陸軍中野学校」の企画が進んでいたところで小野田さんが帰国して話題になったから、そのニュース映像を冒頭に付けただけ-----あるいは小野田さんが帰って来たニュースが先にあって、それで急遽「中野学校」の映画をでっち上げたのか、どっちにしろあんまり意味ないです。

数年前に個人的に「佐藤純彌映画祭」をやっていた時には観られなかった作品なので、まぁ良いっちゃあ良いんだけど。
当たり前だが、中野学校物なら雷蔵のシリーズ作の方が全然良いよね。

https://youtu.be/r5AIpTf6H2E

Amazon.co.jp: ルバング島の奇跡 陸軍中野学校を観る | Prime Video
特大 映画ポスター 陸軍中野学校 ルバング島の奇跡 千葉真一 若林豪 菅原文太 梅宮辰夫  東映(映画)|売買されたオークション情報、yahooの商品情報をアーカイブ公開 - オークファン(aucfan.com)


 

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10/15 『忍法忠臣蔵』(1965)

アマプラ「JUNK FILM BY TOEI」にて。

長谷川安人監督、丹波哲郎、五十嵐義弘、西村晃桜町弘子岡島艶子三島ゆり子大木実出演。

山田風太郎の同名小説の映画化。
原作は、次々繰り出されるエロ忍法の数々とスリリングな展開が面白かったが、映画版は今一つ。一応エロくノ一によるエロ忍法もあるんだけど、風太郎先生の妄想力には及ばない(笑)。

Amazon.co.jp: 忍法忠臣蔵を観る | Prime Video
忍法忠臣蔵 1965年東映 監督長谷川安人 丹波哲郎 桜町弘子 五十嵐義弘 西村晃 田中邦衛 三島ゆり子 大木実 | 映画, 映画 ポスター, 忠臣蔵


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10/15 『夜の青春シリーズ ひも』(1965)

アマプラ「JUNK FILM BY TOEI」にて。

関川秀雄監督、梅宮辰夫緑魔子ロミ・山田中原早苗南原宏治北村和夫出演。

タイトルから想像するととことん下衆い映画っぽいが、意外とまともな映画。逆に言えば、それなりにまともな作品でも「男にあやつられ、男に喰い散らされる女たちの凄まじい青春!」と下衆く売るのが東映流。
女を使ってのし上がっていこうとする梅宮辰兄ぃ。

梅宮辰夫の映画 「夜の青春シリーズ」 全8作からなる、梅宮辰夫主演の夜の世界を描く! | 人生・嵐も晴れもあり!
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10/14 『ONODA 一万夜を越えて』(2021)

原題:ONODA

TOHOシネマズ新宿にて。

アルチュール・アラリ監督、遠藤雄弥津田寛治仲野太賀松浦祐也千葉哲也諏訪敦彦イッセー尾形出演。フランス、ドイツ、ベルギー、イタリア、日本合作。

各主要登場人物の若い頃と老いてからを、それぞれ2人ずつの俳優が演じる。みな素晴らしいのだが、中でも小野田さんを演じた遠藤雄弥と津田寛治、そして小野田さんに出会った若者の中野太賀がともかく素晴らしい。

この映画は本当であればフランス人ではなく日本人が作らなければならなかった作品。だけれども、もしも日本人が作っていたら、こんなにフラットな視点では作ることが出来なかったであろうし、傑作にもならなかったであろう作品。
最初は観るかどうしようかと迷ったが、観て良かった。

.https://youtu.be/Gveusw98lus

ONODA 一万夜を越えて』レビュー:小野田氏に29年も「任務」遂行させた要因を探る地獄の戦場サバイバル劇! (2021年10月7日) -  エキサイトニュース

 

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2022年2月15日 (火)

10/13 『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』(2021)

原題:007 No Time to Die

グランドシネマサンシャインのIMAXにて。

キャリー・ジョージ・フクナガ監督、ダニエル・クレイグラミ・マレックレア・セドゥラシャーナ・リンチベン・ウィショーナオミ・ハリスアナ・デ・アルマス出演。

ダニエル・クレイグ=ジェームズ・ボンドの最終作。
ダニエル自身の「もう絶対に続編は作らんぞ!」の固い決意が見て取れるクライマックス。
007シリーズには珍しく一話完全完結ではなく、ダニエル=ボンドの第一作目『カジノ・ロワイヤル』から今作までなんだかんだ言って物語が流れで繫がっていただけに、これで終わりかと感慨もひとしお。

…ではあるんだけれども、個人的には人工知能のJOYちゃんことアナ・デ・アルマス演じるパルマの活躍っぷりが一番のツボ!物語的には居なくったって全然かまわないレベルの絡み方なのに、ともかく魅力的なキャラクター。自分の任務が終わった瞬間に、「じゃ、あたしはここまでなので!バイバーイ!!」と去って行ってしまう潔さもステキ!もうね、パルマ主演でスピン・オフを作って欲しい。
『私を愛したスパイ』の「女殺し屋ナオミ」以来のお気に入りボンド・ガールですよ。レア・セドゥとか、もうどうでもいいや(笑)。

https://youtu.be/-JPpVwepBls

映画『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』、日本公開日が10月1日に決定。北米公開に先駆けて上映 - TOWER RECORDS ONLINE

 

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2021年10月11日 (月)

10/10 『レミニセンス』(2021)

原題:Reminiscence

新宿ピカデリーにて

リサ・ジョイ監督・脚本、ヒュー・ジャックマンレベッカ・ファーガソンタンディ・ニュートンダニエル・ウー出演。

クリストファー・ノーランの弟、ジョナサン・ノーラン製作を全面に押し出して、『インセプション』っぽく見せかけてたけど、中身は全く違う。
人の記憶を追体験するだけで、それ以上の発展性がない装置なので、物語展開はあまり盛り上がらないで、恋愛要素にばかりウェイトがある映画に…。水没した未来世界はちょっとイイ雰囲気だが、特に活かせてないのも残念。
もうちょっと期待してたんだがなぁ。

https://youtu.be/cyl5T-8Y0KU

レミニセンス | あらすじ・内容・スタッフ・キャスト・作品情報 - 映画ナタリー

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2021年10月10日 (日)

10/9 『ストックホルム・ケース』(2018)

原題:Stockholm

アマプラにて。

ロバート・バドロー監督、イーサン・ホークノオミ・ラパスマーク・ストロング出演。

誘拐や監禁された被害者が、犯人にシンパシーを抱くことになる現象の元になった実際の事件の映画化。

主演の3人が好演で、イーサン・ホークが犯人なら助けてあげようって女性も居るんじゃないかと思わせる。
マーク・ストロングが珍しく長髪!カツラか?!

https://youtu.be/rWNxHD2nFEw

映画『ストックホルム・ケース』感想評価とレビュー解説。実話を基にイーサン・ホークが憎めない銀行強盗を熱演

 

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10/9 『プリズナーズ・オブ・ゴーストランド』(2021)

原題:Prisoners of the Ghostland

TOHOシネマズ新宿にて。

園子温監督、ニコラス・ケイジソフィア・ブテラビル・モーズリーニック・カサヴェテスTAK∴出演。

自慢じゃないーーーーいやむしろ自慢だが(笑)、2021年は「ニコケイ強化年間」として、観逃していたニコラス・ケイジ出演作をガッサリと総ざらい中で、都合35本くらいのニコケイ映画をを観ている。世間的には、最近はダメ映画しか出てないイメージが強いと思うし、実際にもキビシイ映画が多々ある。ところがですよ!ニコケイ作品の水準を大幅に押し下げる狂気の作品が登場。これが日本人監督作だってことがまた悲しい。

『プリズナーズ・オブ・ゴーストランド』、それがそいつの名前だ。
ビックリです。ニコケイ作品の中でも、ぶっちぎりに酷い。ニコケイ史上ワースト。2021年の個人的ワースト。多分、長いこと映画を観てきた人生の中でもワースト3には確実に食い込んでくる酷さ加減。本当に驚いた。
昔は園子温監督が苦手で、『愛のむき出し』以降面白い監督になったなぁと思っていたのだが、また自分の中でのダメダメ監督箱に入ることになった。
ホントーにヒドイ映画ってのがどんなものか、久々に体感しましたよ。

https://youtu.be/UeF700M04c8

プリズナーズ・オブ・ゴーストランド : 作品情報 - 映画.com

 

 

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2021年10月 9日 (土)

10/8 『ウルフガイ 燃えろ狼男』(1975)

アマプラ「JUNK FILM BY TOEI」にて。

山口和彦監督、平井和正原作、千葉真一奈美悦子、カニー小林、曽根晴美近藤宏待田京介名和宏室田日出男出演。

2日連続で「犬神」。と言ってもこちらは平井和正の“アダルト・ウルフガイ”の映画化。
東宝版の志賀太郎犬神明は学園での暴力、レイプ等、凄惨な方向だが、こちらの東映版の千葉真一犬神明は、もっとスパイ・アクション的。
中高生の頃に平井和正にハマって、原作のシリーズを貪り読んで、時々挟まれるHなシーンでドギマギしたのも、『幻魔大戦』が明後日の方向に進み始めるまで(笑)。

https://youtu.be/k_h4sTygQGE

Amazon.co.jp: avapo67 劇場映画ポスター :【ウルフガイ 燃えろ狼男】1976年公開 千葉真一、奈美悦子: 邦画劇場映画ポスター  cinemaTAKA: 本

 

 

 

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2021年10月 8日 (金)

10/7 『犬神の悪霊(たたり)』(1977)

アマプラ「JUNK FILM BY TOEI」にて。

伊藤俊也監督、大和田伸也山内恵美子長谷川真砂美泉じゅん室田日出男岸田今日子小山明子出演。

先日観た松竹の『この子の七つのお祝いに』『震える舌』、東映の『恐怖奇形人間』『犬神の悪霊』。どれも子どもの頃に観たら震え上るトラウマ映画だが、松竹の2本は良く出来たトラウマ映画で、東映の2本は雑だがパワフルなトラウマ映画。
相当に歪な内容で展開はすっとこどっこいだが、迫力で押しまくる。村八分描写がなかなかエグイ。

https://youtu.be/B3xqrYZ34pU

犬神の悪霊(たたり)(邦画ポスター) | 日本映画, 映画 ポスター, 映画
犬神の悪霊(たたり) - 作品 - Yahoo!映画


 

 

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2021年10月 7日 (木)

10/6 『ヨコハマBJブルース』(1981)

アマプラ「JUNK FILM BY TOEI」にて。

工藤栄一監督、松田優作辺見マリ蟹江敬三田中浩二山田辰夫山西道広財津一郎馬渕晴子宇崎竜童内田裕也出演。

https://youtu.be/sBYotYlBhQ4

ヨコハマBJブルース | シネマ係長の秘密基地

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2021年10月 6日 (水)

10/5 『アナザーラウンド』(2020)

原題:Druk

新宿武蔵野館にて

トマス・ヴィンターベア監督、マッツ・ミケルセントマス・ボー・ラーセンマグナス・ミランラース・ランゼ出演。

人生が色々と行き詰っているマッツ・ミケルセンが、同僚の高校教師たちと「血中アルコール濃度を常時0.05%にすると何事も上手く行く」と言う説を実践して、人生の大逆転をしようとする。

最初は本当に人生が好転していく。でも酒飲みの性と言うか、「0.05%で上手く行くなら、もっと濃度を上げたらもっと上手く行くんじゃねぇの?」とか自分勝手に都合よく判断して色々と墓穴を掘っていく。
あらすじを見ただけで、きっと飲酒に否定的な結着なんだろうなと予想していたが、決してそうではないのがこの映画の面白いところ。いつも酔っぱらってても上手く行くこともあるし、ダメなこともあるよね。何事もほどほどな、いい塩梅ってものが肝心だね。ってところに落ち着く。これはちょっと意外だった。
そしてクライマックスで、ダンサー経験もあるマッツが踊りまくる。なんだか幸せなエンディングであった。

https://youtu.be/u1WwVkSTwiU

アナザーラウンド - 作品 - Yahoo!映画

 

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2021年10月 5日 (火)

10/4 『暴力教室』(1976)

アマプラ「JUNK FILM BY TOEI」にて。

岡本明久監督、松田優作舘ひろしクールス山本由香利安西マリア南条弘二出演。

館ひろしが(新人)として2枚目にクレジットされる映画。岩城浩一は既に東映で俳優デビューしており、それに続いて東映が売り出そうとしたもの。
館ひろしが不良グル-プのボスで、仲間と言うか手下はクールスのメンバー。父親が丹波哲郎で金持ちのボンボン。
学校側は、理事長が阿部徹で、校長が名和宏なので、当然悪だくみをしている。
前半、不良グループは授業中にエロ本見たりする程度で、ちゃんと授業受けてるし、意外とワルくないんだなぁと思うが、そこはそれ東映映画なので、松田優作の妹を強姦した辺りから悪事に拍車が掛かって…と思いきや、そこからもちょっと反省してみたりと意外と極悪に成り切らない。松田優作とのタイマン勝負で、形勢不利とみるやナイフ出しちゃうんだからやっぱり極悪か。このケンカでボコボコに殴られた館ひろしの形相が凄まじく、必死でギョロ目を剥く様が何か魚類っぽい。半魚人かと思うようなサカナ感で恐ろしい。
だがそれよりも恐ろしいのは、クライマックスの名和宏の狂いっぷり。校長たちの悪だくみのせいで妹が事故死して、怒り沸騰の松田優作が学校に殴り込んで、校長を殴りまくる。これに対抗するために、自前の日本刀を持ち出してくる。殴られてるだけなら被害者面も出来たのに、素手の相手に日本刀を振り回してたら、アンタそりゃ…。
せっかくの館ひろしデビュー、松田優作謹慎明けなのに、名和宏の印象ばっかりが残ってしまった。
音楽はお馴染みの菊池俊輔で、特撮番組感の強いスコア。

https://youtu.be/dQDdgxKjllA

Amazon.co.jp: 暴力教室を観る | Prime Video

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2021年10月 4日 (月)

10/3 『鯨と斗う男』(1957)

アマプラ「JUNK FILM BY TOEI」にて。

津田不二夫監督、佐野周二高倉健小宮光江花沢徳衛曽根秀介出演。

宮城)健さん主演「鯨と斗う男」再上映を 石巻、鮎川で:朝日新聞デジタル
鯨と斗う男 ・監督/津田不二夫 ・出演/高倉健 小宮光江 岡田敏子 月村圭子 月丘千秋 山本麟一 佐野周二 | 映画 ポスター, 映画, ポスター

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10/3 『湘南爆走族』(1987)

アマプラ「JUNK FILM BY TOEI」にて。

山田大樹監督、江口洋介織田裕二村沢寿彦我王銀次清水美砂杉浦幸杉本彩竹内力出演。

当時原作漫画は読んでいたものの、全く食指が動かずに観なかった実写版『湘爆』。
今観ても、故・我王銀次のハラサーと翔の権田二毛作の原作再現度が抜群。これがデビューの織田裕二のアキラもそれなりの再現度。
そして江口洋介の主役デビュー。ずううっと勘違いしてたんだけれど、江口洋介はこの映画の主人公の名前(江口洋助)を芸名にしたんだと思い込んでいたら、実は江口洋介って本名なのね。てっきり『愛と誠』のヒロインの早乙女愛と一緒で、役名を芸名にしたのかとばかり。
原作も熱い展開もありつつ、基本は不良ギャグ漫画なので、ほとんどコメディタッチ。この頃の東映の漫画原作実写映画は、かな~りガバガバ、ゆるゆるな作品が多いので、これは相当にまともな部類だと思う。
監督・脚本の山田大樹は、この後フジテレビが推して『七人のおたく』をやらせたりしてたけど、名前聞かなくなっちゃったなとか、久しぶりに「やんぴこんぴ」って言葉を聞いたとか、我王銀次はなんで亡くなっちゃったんだっけ?ああ、杉浦幸だったのかとか、観たことなかった映画なのに、色々と懐かしい感慨に耽ってしまった。

https://www.dailymotion.com/video/xexa86

湘南爆走族 - 作品 - Yahoo!映画
東映 劇場用 湘南爆走族 B2ポスター | まんだらけ Mandarake


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2021年10月 3日 (日)

10/2 『俺たちに墓はない』(1979)

アマプラ「JUNK FILM BY TOEI」にて。

澤田幸弘監督、松田優作岩城滉一竹田かほり志賀勝山谷初男出演。

https://youtu.be/9WUkZXsbwXg

Amazon.co.jp: 俺達に墓はないを観る | Prime Video

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2021年10月 2日 (土)

10/1 『あばよ ダチ公』(1974)

Amazonプライムにて。

澤田幸弘監督、松田優作加藤小夜子佐藤蛾次郎河原崎建三大門正明出演。

https://youtu.be/soCs3PUeivY

あばよダチ公 | 映画 | 日活

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2021年10月 1日 (金)

9/30 『スノーベイビー』(2019)

原題: Abominable

Netflixにて。

ジル・カルトン監督、クロエ・ベネットアルバート・ツァイ 出演。

夜の上海。少女が自宅の屋上で出会ったのは謎の生物。研究所から逃げ出したそれは実は捕獲されたイエティで、故郷のエベレストに帰りたがっていた。少女イーは2人の友だちと共に、「エベレスト」と名付けたそのイエティを返そうとするが、珍獣コレクターの大富豪に雇われた動物学者たちが後を追っていた…。

ドリームワークスと中国のパールスタジオが組んで作った米中合作CGアニメ。
近年日本ではドリームワークス作品はなかなか劇場公開されない。これもご多分に漏れず劇場公開は無しのDVDスルー。
CGアニメ自体のクオリティは流石のドリームワークスなので全く問題はない。かなり丁寧に作られた映像である。ただし米中合作なので、随所に中国に配慮したような美術が見られる。
基本的にはファミリー向けアドベンチャーなので、おおむね無難かつありげな展開なのだが、後半にちょっと変わったことが起きる。当初は自然を愛する善人の様にふるまっていた動物学者が、実は金儲けを企む悪人で、逆に悪人として出てきたはずの大富豪の珍獣コレクターが最後には改心して良い人になる。その動物学者の豹変ぶりが非常に不思議な感じ。何か大富豪を擁護しようとする中国政府の思惑が影にあるのかもしれないと、穿った勘繰りをしてしまった。中国政府ならやりかねんしね。
また、劇中の地図が映る場面で、中国の主張する海域を示す九段線が描かれていたため、東南アジア諸国では反感を買って公開中止になっていると言う、ちょっとした曰くつきの映画でもある。ドリームワークスもそんな忖度しなきゃいいのに…。

https://youtu.be/ceCEcwVuhhc

Amazon.co.jp | スノーベイビー [DVD] DVD・ブルーレイ - クロエ・ベネット, アルバート・ツァイ,  テンジング・ノルゲイ・トレイナー, エディ・イザード, サラ・ポールソン, ツァイ・チン, ジル・カルトン

 

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9/30 『処刑遊戯』(1979)

アマプラ「JUNK FILM BY TOEI」にて。

村川透監督、松田優作りりィ青木義朗山本麟一佐藤慶出演。

開巻いきなり鳴海昌平が吊るされた状態で始まる。彼を拉致したのは実は鳴海の実力を試すためのテストであったことが判明し、ここから実際に仕事の依頼を受けることになる。そのターゲットである青木義朗は、鳴海を拉致した組織が以前に雇っていた殺し屋であった…。

前作までのコミカルな要素はすっかり排除され、ハードな殺し屋の物語へと変貌している。この作品がデビュー作となった脚本家・丸山昭一のテイストが存分に生かされている。それに応えた村川監督も仙元誠三の撮影も素晴らしいが、作品のテイストがガラッと変わってしまったため、好き嫌いが分かれる作品だ。いつもはだらしなくてテキトーな鳴海が、いざとなると凄腕の殺し屋になる、その『探偵物語』に通じるノリが好きだった人なら嫌だろうなぁ。

標的となる青木義朗には、シャープな印象はあまりない。だが、自分が狙われていると知って、モーテルで用心深く過ごしている際にはなかなか風格のあるプロフェッショナル感を出している。それでもすぐにやられてはしまうのだが。
ヒロインの直子を演じるのはりりぃ。演技自体は巧くはないけれど、独特の雰囲気とハスキーボイスが魅力的である。そのりりぃが劇中で、美味しいバーボンを教えてくれてありがとう」と語る。そのバーボンはオールドクロウ。おそらく、 松田優作がオールドクロウのファンであるという話はここがスタートなのだろう。
実際に松田優作はプライベートでもオールドクロウをよく飲んでいたと言われている。

https://youtu.be/iKywpM2Q8WA

処刑遊戯 : ポスター画像 - 映画.com

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2021年9月30日 (木)

9/29 『ファイティング・ダディ 怒りの除雪車』(2014)

原題:Kraftidioten

Amazonプライムにて。

ハンス・ペテル・モランド監督、ステラン・スカルスガルドブルーノ・ガンツヨン・オイガーデンクリストファー・ヒヴュ出演。

息子がオーバードーズで突然死んでしまった。ドラッグとは無縁の生活だった息子だけに、ショックを受けた父親が独自に真相を解明し、復讐を果たす。
リーアム・ニーソン主演でリメイクされた『スノー・ロワイヤル』のオリジナルで、監督も一緒、ストーリーも基本的には一緒。だが主演のステラン・スカルスガルドは、年がら年中“家族の復讐(または奪還)”をしている無双オヤジのリーアム・ニーソンとは違って、一見普通の親父さんっぽいので、ちょっと雰囲気が違う。ただ、無双感は無いものの、ものすごく頑固そうな鉄の意思を感じさせるのが良い。物語自体は殺伐としているにも関わらず、独特のユーモアが随所に漂っており、何度となくクスっとしたりニヤっとさせられる。
マフィアの神経質そうなボスと仲間たちのキャラクターが立っており、何度もセルビアとアルバニアを間違えたり、別れた奥さんに「デンマーク人のくせしやがって!」と罵ったり、突然のゲイ描写と愛情が出てきたりと、いちいち面白い。誰か死人が出る度に、十字架マークとその人間の名前が黒バックで表示される。それが単なる十字架ではなく、ユダヤ人の場合はダビデの星になっているのもユニーク。
日本にはあまり北欧系の映画は入ってこないけど、入ってきた作品はもれなく面白いね。

https://youtu.be/7cG-exgIwPQ

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2021年9月29日 (水)

9/28 『殺人遊戯』(1978)

アマプラ「JUNK FILM BY TOEI」にて。

村川透監督、松田優作中島ゆたか阿藤海佐藤慶佐藤蛾次郎出演。

『遊戯シリーズ』第2弾。
前作では、鳴海昌平は殺し屋ではあるんだが、探偵と区別がつかないような役回りだったが、今回は最初っから暗殺任務で始まる。殺しの標的はなんと今井健二なので、このクラスの俳優さんなのに一瞬で退場。その殺しを目撃していた今井の秘書を中心に、物語は進んで行く。
作品的には、コミカル感と殺伐感、どちらもがより増している。鳴海の登場からしばらくの間は、ランニング一丁に麦わら帽子を背負った「裸の大将」スタイルだったり、殺しを請け負ったその足で標的側にさらに高い額での交渉に行ったりする場面でクスっと笑わせたかと思えば、ヤクザがホステスを殺すまで強姦したり、捕らえられたな海への拷問が、延々と喉を殴り続けるものであったりと、凄惨さも前作以上だ。
この辺りは好き嫌いが分かれるだろうなぁ。
松田優作の銃器の状態を確認するときの、独特な捧げ持ち方は、角川映画の時と同様で、あまり他の人がやっているのを見たことがない気がする。アレはどこから来て居るのだろう?

https://youtu.be/8cLksxYYutw

Amazon.co.jp: 殺人遊戯を観る | Prime Video
松田優作主演「遊戯シリーズ」、SFアニメーションの金字塔「銀河鉄道999」デジタル上映決定!! - Astage-アステージ-


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2021年9月28日 (火)

9/27 『クーリエ:最高機密の運び屋』(2021)

TOHOシネマズ新宿にて。

ドミニク・クック監督、ベネディクト・カンバーバッチメラーブ・ニニッゼレイチェル・ブロスナハンジェシー・バックリーアンガス・ライトラッセル・バロ出演。

ごく普通の貿易商がMI6(とCIA)に頼まれて、ソ連の極秘情報の運び屋になる。率直に、スリリングで面白い映画で、逆にこれが実話であることが恐ろしい。キューバ危機を描いた映画と言えば、ケビン・コスナーの『13デイズ』が思い出されるが、あれは米国防総省を中心とした実話。両方を観ると、米国と英国の2つの視点で、1962年がどんだけ危機的状況だったのかが分かる。ロシア側の視点で描いたキューバ危機映画ってのはあるのかな?阪本順治の『エルネスト』も同じ時代を描いている筈だけど、こちらは未見。

主演のベネディクト・カンバーバッチは製作にもクレジットされていることもあって、後半のみるみる痩せていく描写に凄まじい役者魂を感じる。クリスチャン・ベイルやマシュー・マコノヒーと同じカテゴリーに入って来たなぁ。

https://youtu.be/Z2asI1gcXxA

クーリエ 最高機密の運び屋 : 作品情報 - 映画.com

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2021年9月27日 (月)

9/26 『ビッグバン☆セオリー』(シーズン11/全24話)

Netflixにて。

ここ数年に渡って観て来た『ビッグバン★セオリー/ギークなボクらの恋愛法則』もシーズン11。
米国では最終のシーズン12も終わっており、日本はラス前。
我が家的には、全シーズンをきちんと付き合っている長期TVシリーズもの。

シーズン3から登場し、このメンバーの中では“比較的”まともだったエイミーが、遂にシェルドンと結婚することになる。そのシーズン最終話の結婚式に向かってのドタバタ。
シーズン最終話で、エイミーの母親がキャシー・ベイツだったり、結婚式のMCをやる予定だったウィル・ウィートン(本人)から急遽マーク・ハミル(本人)に変わるなど、視聴者的にサプライズ。
いよいよ次で終わりかと思うと寂しいねぇ。

最終シーズンはもうスーパードラマTVでは始まっているけれど、配信の方はいつからだろう?

ビッグバン☆セオリー ギークなボクらの恋愛法則 シーズン11

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9/26 『最も危険な遊戯』(1978)

アマプラ「JUNK FILM BY TOEI」にて。

村川透監督、松田優作田坂圭子荒木一郎内田朝雄草野大悟見明凡太郎市地洋子名和宏出演。

遊戯シリーズ1作目。
昔TVで観た気がするんだけれど、全然覚えていない。観たら思い出すだろうと観始めたが、ビル屋上で包囲されての銃撃戦がなんとなく記憶に残っていただけ。観てないのかなぁ。
TVシリーズ『探偵物語』と似た雰囲気で、若干コメディ色を薄めた感じ。
ヤクザの情婦を襲って、行為中の音声を電話で聞かせて脅すとか、その情婦がくっついてきちゃったのを「1回寝ただけで女房気取りするな」とか、やることがヤクザ並に荒っぽいぜ、鳴海昌平。さすがは70年代東映だ。
物語、そして映画全体が“松田優作だから成立する”ってトーンに支配されている。荒っぽいのも、車を延々走って追っかけちゃうのも、麻雀で負けまくっちゃうのも、廃病院で誘拐犯グループを端から全員倒して無双するのも、あれだけの警官隊に囲まれても逃げ切っちゃうのも、全部「松田優作だからな」と思わせる。

https://youtu.be/9j2FkVKNAsQ

最も危険な遊戯〜男なら、女より極上の危険に惚れろ‼︎〜 | 明日から真似したくなる漢の映画

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2021年9月26日 (日)

9/25 『ゴールデンカムイ』(シーズン1&2/12話&12話)

Netflixにて。

大人気のアニメ。同時進行で原作も読んでいる最中。
作画が乱れる回もあるけれど、概ねそこそこ。人気があるだけのことはある物語の面白さ。シーズン2のOPが一見カッコイイが、お笑い要素満載でナイス。
深夜枠とは言え、エド・ゲインをモデルにした江戸貝くんとか、よくアニメ化したもんだ。

アニメのベストお風呂回は? 男性キャラの筋肉拝める入浴シーンが人気! | アニメ!アニメ!

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9/25 『北海の暴れ竜』(1966)

アマプラ「JUNK FILM BY TOEI」にて。

深作欣二監督、梅宮辰夫高城丈二谷隼人山城新伍藤田進安部徹三原葉子水島道太郎由利徹出演。

勘当同然に家を出た梅宮辰夫が故郷の漁師町に帰ってみたら、元々網元だった実家は父親が亡くなり、母親の清川虹子が頑張っても、漁網から漁船までぶち壊され、家を売り払って番小屋で暮らすしかなくなっていた。実は漁村は、安部徹のやくざ一家が漁場を牛耳るようになり、その下で上がりを上納しないと漁にも出られない状態になっていたのだ。長兄の梅宮が帰ってきたことで、次男の山城新伍、末弟の谷隼人は血気付くが…。

北海道の漁場を舞台にしているので、一見すると同じ深作監督の『ジャコ萬と鉄』(1964)と被った印象を受けるが、主役が梅宮辰夫だってだけで雰囲気が変わる。
とりあえず一度は一人で殴り込みに行く梅宮辰夫だが、ボロボロにやられて帰ってくる。それからはやくざ一味に逆らわずに大人しく過ごして、機会を伺っている。これが高倉健ならとりあえずの殴り込みをせずに、最初から我慢して、最後の最後に爆発させる展開になるのではなかろうか?
弟の谷隼人が死に、最後は次弟の山城新伍、使用人の藤田進、飲み屋の由利徹、怖じ気づいていた漁師の水島道太郎らとリベンジへと向かう。三兄弟には、三人揃うと絵柄が繋がる暴れ竜の入れ墨が彫られているのだが、不思議なのは近所の飲み屋のオヤジである由利とおるにも竜の尻尾部分が彫られており、4人で絵が完成すること。なんで由利徹も一緒に彫ったんだろう?
不思議と言えば、藤田進の存在も不思議。わざわざ東宝から出張ってきてもらってるのに。台詞もほとんどないし、役柄的にもさして重要な役ではない。東映のそこそこの大部屋さんが演じれば済む役なんだが…。
敵役は安部徹だが、その息子を演じる室田日出男のキレっぷりも一見の価値あり。ともかく何かと言えばライフルをぶっ放す。サイコ野郎感が溢れているのだが、クライマックスで殺されると、父親の安部徹が号泣する。先日観た『暗黒街大通り』では、「娘にだって情が湧かない」と言っていた安部徹だけに、この泣きっぷりは衝撃的。安部徹ファンなら押さえておきたい名場面だな。

https://youtu.be/vkrApnZ3fOk

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2021年9月25日 (土)

9/24 『やくざ刑事(でか)俺たちに墓はない』(1971)

アマプラ「JUNK FILM BY TOEI」にて。

鷹森立一監督、千葉真一内田良平有吉ひとみ人見明水島道太郎夏八木勲出演。

犯罪組織の内偵をしていた特捜の夏八木勲が殺された。同僚の千葉真一は仇討ちと組織壊滅のために単身組織に潜り込む。そして、組織の目的が大手デパートが開催する宝石展のために集められた世界各国のダイヤ強奪であることを知った…。

タイトルバックで上半身裸で馬に乗る千葉ちゃん、夏八木&夏八木の妹&千葉ちゃんが海パン姿でキャッキャする海辺、メッシュTシャツの内田良平等、妙に半裸が目に付く『やくざ刑事』シリーズ第4弾で最終作。
若干鬱陶しいキャラではあったが、レギュラーの南利明が降板してしまったのがちょっと寂しいよなぁ。
物語はいつもの如く、内田良平の居る組織に潜入捜査する千葉真一。ロープウェーでのアクションが最大の見せ場。命綱が付けられているんだとしても、よくもそんな危ないことするねと驚かされる。そしてクライマックスは砂丘でのジープ、バギー入り乱れてのカーアクションとガンアクション。一見大したことなさげだが、かなり際どい所をクルマが走り抜けるのでちょっとドッキリ。
そしてもう一つ、今回は長髪&サングラスでカメラマン(偽)を演じるヒッピー風の室田日出夫(笑)。

 

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9/24 『マスカレード・ホテル』(2019)

Amazonプライムにて。

鈴木雅之監督、木村拓哉長澤まさみ小日向文世濱田岳前田敦子笹野高史髙嶋政宏松たか子渡部篤郎出演。

続編の『マスカレード・ナイト』が公開中なので、観てなかった1作目を観てみた。
ホテルを舞台に事件が起こる(と言うか、予告のあった事件を防ごうとする)のだが、そのまんま“グランドホテル方式”なストーリーになっている。もっと1本の推理物かと思っていたら、前半は直接事件には関わっていかない、雰囲気怪しい人々の実は他愛もないエピソードを積み上げていく。それでいて真犯人の話は、フリはあったものの意外と唐突に出てきた感もある。つまらなくはないが、無難な完成度。

ただ、ホテルロビーがセットだと知って驚いた。どこのホテルでロケしたのかな?と思ったら丸ごと作ったんだそうで、これは邦画としては相当に力の入った美術だ。本当に敬服したにもかかわらず、屋上でキムタクと長澤まさみが飯を食うシーンが頂けない。ベンチや植栽もセットされており、お客様が上がれる屋上のように見えるが、なんと手すりがない。こんな危険な場所にお客様が入れるホテルが有るわけがない。せっかくロビーを作り込んだのに、こんなケアレスミスで台無しだ。
小日向文世の動きがいかにも怪しいので、実は事件に関わっているのではないかと疑っていたのに、全く関係なかった。ミスリーディングされてしまった。

https://youtu.be/SVEvPyOrCeI

マスカレード・ホテル | Cafegroup

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2021年9月24日 (金)

9/23 『シャーロック・ホームズ』(2009)

原題:Sherlock Holmes

Amazonプライムにて。

ガイ・リッチー監督、ロバート・ダウニー・Jrジュード・ロウレイチェル・マクアダムスマーク・ストロング出演。

劇場で観て以来の再見。
いかにもガイ・リッチー風な面白いホームズだとは思う。だがホームズはちゃんと推理もするけど、その推理力が一番活かされる場面が、拳闘とか格闘シーンばっかりってのが可笑しい。相手を観察して、次にどんなパンチが来るのか、どこが弱点かを推理して拳闘するなんてこの映画で初めて見た。
ロバート・ダウニー・Jrとジュード・ロウのコンビは良い雰囲気で、若干のBL臭を放つものの、続編でのむせ返るほどのBL臭さよりはまだマイルド。マーク・ストロングも好きな俳優なので、この悪役も良い。

https://youtu.be/eIyr3EoLhaY

シャーロック・ホームズ」のネタバレ&あらすじと結末を徹底解説|ガイ・リッチー | 小説あらすじ&ネタバレ情報局

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2021年9月23日 (木)

9/22 『ネクスト・ロボ』(2018)

原題:Next Gen

Netflixオリジナル。

ケヴィン・R・アダムズ&ジョー・クサンダー監督。

ロボットと人間が共に暮らすグレインランド。母親と二人暮らしのメイは、すべてをロボットに任せっきりの世界が気に入らない。母親はロボットに夢中で、愛犬のモモだけが友達だった。彼女はロボットが大嫌いだったが、ひょんなことから7723という戦闘用ロボットと出会い、日々を重ねるうちに友情が芽生えていく。しかし7723には、限られた容量分しかメモリーがなく、多くのことを覚えておくことが出来なかった…。

中国、アメリカ、カナダ合作のCGアニメ。
原作は中国、製作はNetflixとアリババ、制作はタンジェントアニメーションってカナダ(?)のスタジオのようだが、もう潰れてしまっているらしい。

CG自体は基本的には良く出来ているし、話も面白く観られるのだが、なんだか雑でもある。
ピクサーやドリームワークス、イルミネーションならもっと気を遣うんだろうな~って描写がテンコ盛り。友だちになった7723が元々戦闘用に開発された設定なので、モロに戦争用の武器を搭載している。主人公のメイは、自分がロボットが嫌いなので、彼の武器を使って街に居る普通の労働用とか生活補助用のロボットをガンガン壊して回る。自分を虐めていたいじめっ子にも、このロボットで仕返しをする。子どものやることなので仕方がないとも言えるが、欧米のスタジオだともうちょっと気を使うんだろうなと思う。
その破壊描写があるからこそ、少ないメモリーのやり繰りとしての問題が面白くなるとも言える。7723はメイと過ごした日々を忘れたくないので、日々自分のメモリーを確認して、プライオリティの低い順に消去していく。どんどん溜まっていく思い出がどれも大切なものになって、消せる物が無くなっていく。そして彼は、消してはいけない筈のプログラムを消去する決意をする。
泣かせる展開ですよ。それだけに、さらにこの後のご都合主義の雑な着地が残念。
一発で『ベイマックス』を思い出す物語ではあるけれど、ちょっとした捻りもあってもっともっと良い作品になるポテンシャルがあったのになぁ。

https://youtu.be/mm8oY9D3OGE

ネクスト ロボ - 映画情報・レビュー・評価・あらすじ・動画配信 | Filmarks映画

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2021年9月22日 (水)

9/21 『やくざ刑事(でか)恐怖の毒ガス』(1971)

アマプラ「JUNK FILM BY TOEI」にて。

鷹森立一監督、千葉真一内田良平安部徹山本麟一南利明野際陽子賀川雪絵出演。


毎度毎度同じ名前、それも本名で組織に潜入しててバレないのか?と思いつつも、そんなことは構っちゃいられない『やくざ刑事』シリーズ第三弾。
今回はヤクザのくせしてGX毒ガスの製造法と研究データを海外に高く売り飛ばすために、博士と娘を誘拐しようとする安部徹の計画を阻止する。なんだかヤクザと言うよりも、“悪の秘密結社”みたいじゃん。もちろん手下は内田良平と山本麟一で、千葉ちゃんの上司は南利明。

ポスターのコピーにある“5分に1度”とか“見せ場34回”は盛り過ぎだが、それでもアクションシーンは充実。
冒頭の雪山スキーアクションの場面で、千葉ちゃんが来てるのが黄色に黒ラインのいわゆるブルース・リーのトラック・スーツ。真似かな?と思ったら、なんとこちらの方が1年早い。もしやブルース・リーが真似したのか?!
この雪山の場面で、殺されるホステスが野際陽子。それを殺して、千葉ちゃんに捕まって自害する暗殺者が千葉治郎。開巻5分で、実の奥さんと弟が退場してしまう。奥さんは既に売れっ子で「友情出演」だから仕方がないけれど、弟はもうちょっと何とかしてやれなかったのか?

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ヤフオク! - v0085千葉真一/賀川雪絵『やくざ刑事(デカ) 恐...

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9/21 『シャン・チー テンリングスの伝説』(2021)

原題: Shang-Chi and the Legend of the Ten Rings

TOHOシネマズ新宿にて。

デスティン・ダニエル・クレットン監督、シム・リウオークワフィナメンガー・チャンファラ・チャンフロリアン・ムンテアヌベネディクト・ウォンベン・キングズレーミシェル・ヨートニー・レオン出演。

MCUの新作。
娯楽映画としてはかなり面白いとは思うんだが、登場人物ーーーーー特にヒーロー側のイカさないルックスってどうにかならんのかね?多様性への配慮とか、反ルッキズムとか、ディズニー様は色々と“お気遣い”されているんだろうことは想像に難くないのではあるが。シャン・チーとシャーリンの兄妹が、途中から習近平と片桐はいりにしか見えなくなってくる。アメコミ・ヒーローなんだから、素直にカッチョイイ人を使って欲しいなぁ。劇中で素直にカッコイイのが、お父さんのトニー・レオンとお母さん役の女優さんって、それどうなの?
後半の展開がまるで『龍の子太郎』みたいだった(笑)。

https://youtu.be/X-0OtNj5Z4Y

映画「シャン・チー」レビュー シリーズで1、2を争う面白さにぶっ飛ばされる傑作(1/3 ページ) - ねとらぼ

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2021年9月20日 (月)

9/19 『ラスト・リベンジ』

原題: Dying of the Light

Amazonビデオにて。

ポール・シュレイダー監督、ニコラス・ケイジアントン・イェルチンイレーヌ・ジャコブ出演。

ニコラス・ケイジはテロリストに捕まり、凄まじい拷問を受けていた。一切口を割らず、死をも覚悟したその時、米軍の急襲部隊によってからくも救出された。それから22年後、部下のアントン・イェルチンから、自分を拷問したテロリストがケニアに潜伏しているとの情報を聞いた。復讐を決意したニコラスだったが、彼は前頭側頭型認知証の診断を受けていた…。

これは新機軸過ぎるアクション映画!
復讐を誓うアクション映画で、主人公が認知症。仇を追い詰めていく間にも、記憶が無くなったり、自分が何をしようとしているのか忘れていく、別種のサスペンスも同時進行で起こっていく。おまけに仇の方もサラセミアと言う病気に罹っており、やっと仇の隠れ家に辿り着き、本人を目の前にした時には、仇は寝たまま立ち上がれず、復讐者は何しに来てたんだか忘れると言う、前代未聞の展開に!何やってんだ、ポール・シュレーダー。
もちろんそこで終わったら本当にアリエナイので、もうちょっと映画は続くのだけれど、マジで驚いちゃったよ。酷評されているようだけど、ある種の意外性で嫌いじゃない(笑)。
共演は早逝したアントン・イェルチン。とりあえず、これが遺作じゃなくって良かった。

https://youtu.be/AK4Du9d6Kkg

ラスト・リベンジ : ポスター画像 - 映画.com

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2021年9月19日 (日)

9/18 『Uボート ディレクターズ・カット』(1997)

原題:Das Boot

Amazonプライムにて。

ウォルフガング・ペーターゼン監督、ユルゲン・プロホノフヘルベルト・グレーネマイヤー出演。

1981年公開の『Uボート』の日本公開版が135分だったのを、1997年に監督自ら編集した209分のディレクターズ・カット版。
機会があったら観ようと思いつつ、20年以上も経ってしまった。
劇場公開版は、高校生の頃に多分テアトル吉祥寺で『針の眼』と二本立てで観たんじゃないかな。どちらかと言えば、丁度『スター・ウォーズ ジェダイの復讐』の監督がリチャード・マーカンドに決まったとニュースがあり、その監督の作品である『針の眼』を観たいと思って名画座に行ったんだと思う。『針の眼』もドナルド・サザーランドのシリアスな“スパイ恋愛サスペンス”として面白かったけれど、それ以上にこの『Uボート』の息詰まる展開に圧倒された記憶がある。
それ以来観ていないので、公開版と一体どこが違うのか、どのシーンが付け加えられているのか全く分からないが、そんなことは全く関係なく、今観直してもやはり息詰まる緊張感に溢れた傑作潜水艦映画だった。

クラウス・ドルディンガーのテーマ曲がまたカッコいいんだよね!

https://youtu.be/bJwgV4-G_i4

U・ボート/ディレクターズ・カット | あらすじ・内容・スタッフ・キャスト・作品情報 - 映画ナタリー

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2021年9月18日 (土)

9/17 『空港の魔女』(1959)

アマプラ「JUNK FILM BY TOEI」にて。

佐伯清監督、高倉健久保菜穂子星美智子織田政雄加藤嘉出演。

羽田空港で贋ドルが使われた。三流経済紙の社長で記者の高倉健は、何故か贋ドルに執着し、逮捕された男を訪れるが、既に男は殺されていた。一度は犯人と疑われたものの釈放されたが、その後も贋ドル事件を追う高倉。空港で見かけた旅行会社のソリスター久保菜穂子に惹かれ、彼女に接触を図った。どうやら彼女は贋ドル事件に関わっているようだった…。

なぜ経済紙の高倉健が贋ドル事件にこだわるのかがよくわからずに進んで行く。
高倉健がゆすりまがいのことをやって、自分の経済紙に手段を選ばずに広告を取る姿を最初に見せつけているので、純粋に金が目的の犯罪物にも見えなくもない。そして久保菜穂子にまとわりつき続ける。そのうち、久保に対しての情が湧いている風も見える。それが最後に彼の目的である、死んだ妹の復讐話が明かされる。それでも久保菜穂子をどうするかに心が揺れる。この辺りがなかなか面白い。
高倉に惚れつつも、最後までファムファタールとして計画を遂行しようとしていた久保菜穂子がイカス映画。

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映画屋のジョン【映画『#CosmeticDNA』宣伝に奮闘中!】 on Twitter: "#映画で今日は何の日  羽田空港で暗躍する偽ドル札密売団と新聞記者の #高倉健  が繰り広げる、健さん主演の異色犯罪ドラマ映画。ちなみに現代の「空港の魔女」は、多分「#はねぴょん」です(笑)『#空港の ...
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2021年9月17日 (金)

9/16 『ゾロ目の三兄弟』(1972)

アマプラ「JUNK FILM BY TOEI」にて。

山下耕作監督、小林旭田中邦衛渡瀬恒彦土田早苗弓恵子池田幸路北村英三遠藤達雄河津清三郎天津敏出演。

実家で農業をしている次男の田中邦衛から父危篤の知らせを受けて、長兄でチンピラの小林旭と末弟で船乗りの渡瀬恒彦が帰って来た。父の死にスッタモンダの騒ぎになる一家。丁度、故郷の村ではレーヨン工場建設の話が持ち上がり、地元のブラシ製造業者とトラブルの真っ最中。それを仕切る河津清三郎率いる和田倉一家も乗り込んできた…。

当時大スターので小林旭の東映移籍第一作なので、東映の看板クラスの役者ではない渡瀬、田中と組ませたんだろう、きっと。
先日の『暗黒街大通り』のそうだが、こうした作品の場合三兄弟揃ってヤクザなのが王道。だが、本作はヤクザ、農家、船乗りとちょっと珍しい職業の兄弟構成。なのに、ヤクザっぽいとか喧嘩っ早い特性を共通して持ってるし、おまけに同じ女性に惚れちゃうので、折角の職業分けがあまり活かされてなくて勿体ない。作品自体も、東映ならではの下品度が低めで、コミカルなトーンが前面に出ている。
兄弟でオート三輪で河津清三郎の組にカチコミを掛ける直前、田中邦衛が「やっぱり俺たちぁ、日本一の兄弟(きょーらい)だなぁ!」とか言った後、小林旭が笑いをこらえてるのが可笑しい。
ところで、日活映画で黒人役と言えばチコ・ローランド!多分、東映作品への出演は、これが初めてなのではないか?(違うかもしれんが)。

そして土田早苗。なんだっけ?なんかで「くノ一」やってたのが凄く可愛かった気がするんだが…。ああ、そうだ。栗塚旭のTVドラマ『風』だ!あの時の土田早苗は良かったなぁ。

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9/16 『イン・ザ・ハイツ』(2021)

丸の内ピカデリー、DOLBY CINEMAにて。

ジョン・M・チュウ監督、リン=マヌエル・ミランダダーシャ・ポランコステファニー・ベアトリスジミー・スミッツコーリー・ホーキンスアリアナ・グリーンブラットアンソニー・ラモス出演。

ラテン系移民ミュージカル。
なんだろう?
ミュージカルは決して嫌いじゃないんだけれど、なんだか今一つノレなかった。
なんでなんだろうか?

https://youtu.be/rEj04GDi5_0

イン・ザ・ハイツ 特集: 評価・あらすじ・解説 編集部員の“2021年のNo.1映画”(暫定) ミュージカルが苦手な人にもぜひ観てほしい! -  映画.com

 

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2021年9月16日 (木)

9/15 『暗黒街大通り(メインストリート)』(1964)

アマプラ「JUNK FILM BY TOEI」にて。

井上梅次監督、高倉健梅宮辰夫待田京介大木実三田佳子中原早苗緑魔子安部徹金子信雄菅貫太郎出演。

金子信夫は、抗争中の愚連隊のボス・安部徹の殺しを一匹狼の博徒である大木実に依頼したが失敗した。その夜、大木は逆に殺されてしまった。犯人を黒岩だと踏んだ三人の息子は、金子と安部の手打ち式に乗り込んだ。少年ながらこの大胆不敵な行動に、金子は三人を引き取る。しかし、三人バラバラに預けられると知り、3兄弟は家出をして行方をくらました。十数年後、金子と安部の組織は共に大きくなり、しかし手打ち式などなかったかのようにいがみ合っていた。そんなある日、すっかり成長した三兄弟、高倉健、梅宮辰夫、待田京介が街に戻って来た。

高倉健、梅宮辰夫、待田京介の、投げる・撃つ・殴る三兄弟が、親の仇の安部徹に挑む!
安部徹と金子信夫以外、ほぼ東映生粋の役者ばかりだが、全然“東映感”がなくて吃驚。むしろ”日活ギャングもの”の雰囲気。
新東宝から日活、そして大映を経由して東映に流れて来た井上梅次監督の親和性は、やはり日活な気がする。
大体この時代の東映仁侠系映画で、一度も女を殴らない、強姦?なにそれ?の世界なんて観たことない。
”トルコの帝王”、梅辰兄さんが純愛と兄弟愛を貫くなんて(笑)。
親が殺された時に、物心付いていた長兄の高倉健にとっては、兄弟で親の仇を討ち、彼らの父の通称であった「成金(背中に“と金”の入れ墨が入っていた)」の名を冠した「成金一家」を興すことがが至上命題である。だが二人の弟は、兄貴は尊敬し絶対服従をしているが、恋もしたいし遊びたい。その兄弟関係がこの映画を魅力的にしている。
前半はそれが東映らしからぬ楽しさになり、最終的には破滅に向かって突き進んで行くことになるのだけれど、これはかなりの快作だ。
弟・待田京介のピンチに、敵である安部徹へ弟の命乞いをする梅宮辰夫。そこで安部徹が逆に問い返す。
「弟ってヤツはそんなに可愛いもんかね?俺なんか、自分の娘ですらそんなに情が湧かないんだよ」
そして、自分の娘をあっさり切り捨てる。悪人と言えども子どもは可愛いのが普通だが、この安部徹の悪役像は相当にイカス。
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2021年9月15日 (水)

9/14 『産業スパイ』(1968)

アマプラ「JUNK FILM BY TOEI」にて。

工藤栄一監督、梅宮辰夫大信田礼子長谷川明男石山健二郎志村喬松岡きっこ渡辺文雄出演。

フリーランスの産業スパイ・梅宮辰夫は、とある製鉄会社の圧延機の設計図を日進コンツェルンに売り込んだが、調査室長の渡辺文雄は既に情報を掴んでいた。彼も実は凄腕産業スパイだったのだが、逆に彼はエンペラーモータースの新型エンジンの機密を盗み出してくれと依頼する。期限は1週間、報酬は300万円。必死で機密を追う梅宮だが、渡辺には別の思惑があった…。

大映『黒シリーズ』に触発された産業スパイ、企業サスペンスもの。
女をハニトラに使ったり、女を絡めて情報を得るなんてのは、大映とは違っていかにも東映、いかにも梅辰テイスト。しかし後半戦は、渡辺文雄VS梅宮辰夫の情報戦、スパイ戦に変わっていく。それがスリリングで面白い。大映・田宮二郎のスマートさとは違う、東映・梅宮辰夫の暑苦しさがここでは良い方に作用している。
そして本作では、ビックリするくらいに渡辺文雄が梅宮辰夫の上を行く。何をやっても裏をかかれてしまう。やられながらもめげない不屈の梅辰がカッコイイ。
東映作品にしてはあまり暴力に訴えないのは、元々時代劇出身でヤクザ路線じゃない工藤栄一の意向かな?

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9/14 『空中サーカス 嵐を呼ぶ猛獣』(1958)

アマプラ「JUNK FILM BY TOEI」にて。

小石栄一監督、高倉健佐久間良子植村謙二郎河野秋武進藤英太郎出演。

船乗りの高倉健は、かつてはやがて日本一になるとまで言われた空中ブランコ乗りの名手。しかし5年前に相棒が演技中に落下してサーカスを去り、自分もサーカスを辞めた。ある日、酒場でシバタサーカスの団員とトラブルになり、それをきっかけに病気のブランコ乗りの代わりに飛んでくれと懇願される。だが、サーカスの花形歌手・佐久間良子が怪我をした相棒の妹であることに気付いていなかった…。

小林旭主演の『さすらい』(1962)は何度か観ている。
空中ブランコ乗り(小林旭)が失敗して相棒を死なせてしまい、サーカスを去って、船乗りになる。ヤクザとのトラブルがあって、サーカスを手伝うと、そこには死んだ相棒の恋人が居た…。って、ディテールは微妙に違うけれど、なんだか似たような話。どっちも主役がもっこり白タイツ映画で、どちらもシバタサーカスが協力しているところも共通点。本作の脚本が日活でもよく書いている松浦健郎だったので、もしや同じ脚本家かとも思ったが、『さすらい』の方は小川英だったので、違う脚本家だった。

高倉健のデビューから、空手もの、アクションもの等、売り出してはいるが今一つ当たらない。『残侠伝』も『番外地』も始まる前で、仁侠映画適性も見い出せていない。そんな試行錯誤時期になんでもやらせてみようと企画されたのが本作だろう。映画を観ていても、迷走感がビシビシと伝わって来る。似合わない白タイツももちろんだが、タイトルの『嵐を呼ぶ猛獣』も頂けない。敵役が高倉健を窮地に陥れようとライオンの檻を開けて、絶体絶命(?)の危機に陥る場面こそあれ、いいとこ10分弱。とてもタイトルにするようなスリリングは存在しない。目隠しして空中ブランコを飛ぶ必殺技“夜間飛行”がクライマックスの見せ場なのだから、『嵐を呼ぶ夜間飛行』の方が全然良いと思うんだが。
健さんのもっこり白タイツが見たい方はともかく、そうじゃない方はスルーしても特に問題はないかな…と。

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2021年9月14日 (火)

9/13 『悪の愉しさ』(1954)

アマプラ「JUNK FILM BY TOEI」にて。

千葉泰樹監督、森雅之久我美子伊藤久哉杉葉子日野明子出演。

サラリーマンの伊藤久哉は、ちょっとした“悪”を愉しんでいる。同僚と一緒に競輪に行って、8000円借りて返さない。家賃を滞納している自宅の大家である夫人を、泣き落としてついでに肉体関係を結ぶ。社員旅行先で、無理やり肉体関係を持った事務員の久我美子が結婚をすると聞き、それをネタに再度肉体関係を持ち、さらに金をせしめようとする。そんな久我美子から金銭的な相談を受けた。彼は幼馴染の森雅之が持っている金を、なんとか自分の物に出来ないかと思案を始めるが…。

伊藤久哉がともかく下衆い!度肝抜く人間の小ささと下衆さ、実にえげつねぇ。これはちょっと凄い映画を観たよ!
女、金、人間関係、全てが最低。演出として、伊藤久哉の考えていることが常にモノローグで語られる。その内容が本当に妬み、嫉み、驕りに満ち満ちている。もちろん、人間だから誰かと会話してて、相手にそうした感情を持つことはしばしばあるけれど、それをここまでストレートに描いた作品てあっただろうか?
女性関係や会社の同僚への詐欺はまだいいとして、幼馴染の友人から金を奪うために、顔色一つ変えずに平気で殺せてしまう上に、その足で女を抱きに行こうとするサイコパスっぷりがお見事過ぎる。さらにその殺人を杜撰なアリバイ工作で隠蔽しようとするのだが、本人が驕り高ぶっているので、この俺様の犯罪がバレる訳がないとたかをくくっているのがまたイタイ。追い詰めていく加藤嘉の取り調べが気持ちいい(笑)。
最後がこれまた後味の悪い展開なんだけれど、それでも、凄い映画を観てしまったなぁ、との感想は揺らがない。

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9/13 『スペース・プレイヤーズ』(2021)

原題:Space Jam: A New Legacy

新宿ピカデリーにて。

マルコム・D・リー監督、レブロン・ジェームズドン・チードルソネクア・マーティン=グリーンエリック・バウザゼンデイヤ出演。

バスケットボール選手のレブロンとゲーム開発を夢見る息子ドンは、映画会社ワーナー・ブラザースのAIスーパーサーバー「無限バーチャル・ワールド」の中に迷い込んでしまう。そこには、「ルーニー・テューンズ」のバッグス・バニーやトゥイーティーといったアニメキャラクターや、バットマン、キングコングなどの映画キャラクターたちが暮らしていた。レブロンははぐれた息子と再会するため、息子の作ったバスケゲームで息子のチームと対戦することになるが…。

マイケル・ジョーダンとカートゥーン・キャラが共演した『スペース・ジャム』(1996)の続編で、今回はジョーダンではなくレブロン・ジェームズ。あんまりバスケに興味ないし、前作は未見。今回観に来たのは、前作以上に『レディ・プレイヤー1』的に、他の映画のキャラクターが登場すると言う話だったので。
実際、ルーニー・テューンズだけでなく、DCコミックのキャラクター(アニメ版)とか、『アイアン・ジャイアント』、『キングコング』、『ハリー・ポッター』『IT』『マッド・マックス 怒りのデスロード』『マトリックス』のキャラクターが登場したり、映画の場面をそのまま持って来て、そこにルーニー・テューンズのキャラクターを合成したり、バスケの試合会場に実際そのキャラクター(良く出来たコスプレレベル)が居たりもする。でも、なんだか雑なんだよなぁ。スピルバーグが作ってる訳ではないので、予算的にも厳しいのだろうけれど『レディ・プレイヤー1』での、丁寧かつ膨大なキャラクター登場とは比べるべくもない。『シュガーラッシュ』や、先日観た『フリーガイ』などにも及ばない。要はハンパなのである。ツマラナイと切って捨てるほどではないけれど、期待には届かなかった。残念。

https://youtu.be/PDBcZaoeW7U

スペース・プレイヤーズ 特集: 評価・あらすじ・キャスト 超・映画祭り2021! あの名作とキャラがスクリーンに大量に登場&夢のコラボ! -  映画.com

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2021年9月13日 (月)

9/12 『ホネツギマン』(2004)

原題:THE NAKED MAN

DVDにて。

J・トッド・アンダーソン監督、イーサン・コーエン脚本、マイケル・ラパポートマイケル・ジェッタージョン・キャロル・リンチアリヤ・バレイキスレイチェル・リー・クック出演。

昼はカイロプラクティックの整体師、夜は正体不明の人気プロレスラーとして活躍していたマイケル・ラパポート。父とは仲違いをしていたが、結婚をした身重の妻を連れて、久し振りに故郷に帰った。そして父と和解をし、両親の営む薬局の向かいで整骨意を開業しようとしていた。だがそこへ怪しい男たちが薬局の買収にやって来た。その申し出を断った両親と妻をいきなり殺害する男たち。マイケル・ラパポートは自分の愛する家族を奪われた復讐を果たす…。

全く知らない映画だったのだが、大好きなコーエン兄弟のイーサン・コーエン脚本の映画だと知って中古DVDを購入。
これは、客を選ぶタイプの作品だ。コメディと言えばコメディなんだけれど、多分笑える人と、「何が面白いの?」って人に分かれるだろう。ましてや、コーエンだからと思って観た人なら特にだ。
個人的にはコーエン兄弟作品はほぼ全部好きだけれど、一般的には好みが分かれる。『ノー・カントリー』が好きな人は『バーン・アフター・リーディング』は好きじゃないし、『赤ちゃん泥棒』が好きな人は『ミラーズ・クロッシング』は好みじゃない。
この『ホネツギマン』は、イーサンの初期の脚本と言うことで『赤ちゃん泥棒』や、もっと言えば脚本を担当したサム・ライミ監督作の『XYZマーダーズ』に近いノリなのだ。そのあたりの作品が好きならいいけれど、そうでないならオススメしかねる。
明後日の方角にチンタラ走っていくようなコメディとでも言うか、独特なオフビート感が全編を覆う。
これはブルース・キャンベル、これはウィリアム・H・メイシー、これはエメット・ウォルシュ等、初期コーエン作品の俳優たちが、脳内イメージ・キャストとしてすぐに浮かんでくるような作品だ。
ネタバレなので書かないが、クライマックスのバカバカし過ぎるゴア描写も全然ゴアじゃなくて爆笑した。

https://youtu.be/pbaL_HwKqM0

ホネツギマン : ポスター画像 - 映画.com
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9/12 『三池監獄 兇悪犯』(1973)

アマプラ「JUNK FILM BY TOEI」にて。

小沢茂弘監督、鶴田浩二宍戸錠汐路章伊吹吾郎久野四郎大木実堀越光恵ひし美ゆり子安部徹天津敏遠藤辰雄出演。

福岡・三池集治監では、懲役12年から無期懲役の重罪犯は石炭採掘の過酷な重労働が強制されており、囚人たちは疲弊しきっていた。そんな折、釧路集治監から“北海常”と呼ばれる名うての荒くれ者を含めた20人の囚人たちが移送されてきた…。

主演の鶴田浩二が“北海常”なのだけれど、最初に登場した時にそれが鶴田浩二だと気付かないほど容貌が違う。「眉潰し」をしているのと無精ひげを生やしていることも大きな理由の一つではあるが、それ以上に雰囲気が違うのだ。他の作品ではほとんど見たことのないほど、何か陰惨な暗さのある目つきと迫力。そして登場からしばらくの間、全くと言っていいほど台詞がなくしゃべらない。ともかく暗い凄みがあるのだ。
対して、元から三池集治監でリーダー的存在だった宍戸錠は、他の囚人からの信頼も厚く、頼れる兄貴分的存在である。この2人のコントラストが実に良い。
この鶴田浩二の雰囲気だけでなく、物語がほぼほぼ地下の坑道で進んで行くことや、ほぼ全編に渡って囚人たちがふんどし一丁で、汗まみれ炭まみれで常に画面いムサ苦しい尻が映っているという、ある種の“男祭り”状態なのもあって、閉塞感と陰気臭さが尋常ではない。
先日観ていた、松方弘樹の『脱獄シリーズ』が陽気な映画だったと感じるほどだ。
なんと言うか、『仁義なき戦い』とはまた別のタイプの実録的な凄惨で迫力のある世界だった。

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2021年9月12日 (日)

9/11 『ケイト』(2021)

原題:KATE

Netflixオリジナル。

セドリック・ニコラス=トロイアン監督、メアリー・エリザベス・ウィンステッドウディ・ハレルソンミキール・ハースマン浅野忠信國村隼出演。

毒を盛られて余命24時間を宣告された女性暗殺者が、自らを狙った相手を探すために東京の街を奔走し、かつての標的の娘と親交を深めていくことになる。

子どもの頃から暗殺技を仕込まれたプロ中のプロが、放射性の毒物を飲まされて24時間の余命しかない。これだけだとなんか似たような話があったような気がするが、普通だったら解毒薬を探して奔走するところが、本作ではその解毒薬がないのが1つ目のミソ。もう絶対に死んじゃうってわかってて、残りの時間で自分が狙われた理由を探し、まっしぐらに復讐を果たそうとする。現在のターゲットの國村隼は姿を隠しており、それを追うために接触する必要がある少女は、自分が暗殺した男----それも本人の見ている前で狙撃した----の娘アニだった。で、その殺した相手の娘と一緒に行動を共にすることになる。これが2つ目のミソ。物理的なタイムリミットと、心理的な枷が二重で掛かっているのがこの作品の物語的な面白さ。
そして、この女殺し屋と少女の一晩の冒険が、ほぼすべて日本で展開する。最初の暗殺は大阪、2番目が東京・六本木、その後は新宿、渋谷などを転々と移動する。ビルの壁面一杯に何かアニメが投影されている、いかにもな雰囲気ウソ描写もあるが、全般的に非常に上手く日本を作り上げている。中でも出色なのは、アクションの見せ場となる舞台である。ケイトが飲み屋街を縦横無尽に駆け、焼鳥屋の焼き台に追っての顔を押し付けて撃退する。思い出横丁かハモニカ横丁か、いや違う、これはどこの横丁だろう?と映像を止めて、そこにある看板に書かれた飲み屋の名前をググっても、全く引っ掛からない。よく見たら「クジャクビール」とか書いてあるので、この横丁はセットの作り物なんだが、まったくそうとは見えない。そこにある店の名前は、いかにも居酒屋やスナックにありそうな名前ばかり。「お手持ちの烏口」みたいなヘンな日本語や、飲食店がまず使わないであろう丸太ゴチックの看板なども全くなく、実に日本の飲み屋街としてありそうな佇まいを見せる。最近の映画で言えば『ワイルドスピード/ジェットブレイク』の日本の繁華街もよく出来ていたが、あれよりももっと上のレベルで日本ぽく作られていて感心した。
そしてヤクザのMIYAVIがTVで観ているのが、『宇宙からのメッセージ 銀河大戦』。なんでわざわざTVシリーズ版の方を観ているかと言えば、この監督がフランス人で、フランスではTV版が『San Ku Kaï』(サン・クー・カイ)ってタイトルで、人気が高いから。きっと子供頃に大ファンだったんだろう。
こう色々とよく作っている作品なのに、残念なのは國村隼の姪であり、最初のターゲットの娘であるアニが、ミク・マルティノーってカナダの女の子。なんでこの子を日本人にしなかったのか?見てくれも日本人には見えないし、一生懸命日本語話しても、たどたどしくてキビシイ。それが非常に残念。
アクション以外の部分での展開のもたつきや、ウッディ・ハレルソンの無駄遣い感もあったり、トンデモ描写もないこともないが、まぁ自分的には十分楽しめる作品でした。

https://youtu.be/cI29gr24aHM

Netflix映画『ケイト』ネタバレあらすじ感想と結末の考察解説。ヤクザ抗争とアニメ的描写で日本文化と東京をカリカチュアした描写は一見の価値あり| Netflix映画おすすめ57

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9/11 『怪談 蛇女』(1968)

アマプラ「JUNK FILM BY TOEI」にて。

中川信夫監督、河津清三郎根岸明美山城新伍賀川ゆき絵西村晃月丘千秋桑原幸子村井國夫出演。

地主の河津清三郎に馬車でひき殺された小作人の西村晃。残された妻の月丘千秋と娘の桑原幸子は、家を壊された上に借金のかたとして、地主の家で無給労働させられた。ある日、使用人に殺されそうになっていた蛇を救った月丘は河津に鞭で殴打され、それが元で死亡。娘の桑原は地主の息子山城新伍に強姦されたことを苦に自害した。そして地主の家には次々と奇怪なことが起こり始める…。

中川信夫の怪談物。
家を壊された時に蛇が出る。殺されそうな蛇を救う。母の埋葬の際に蛇がとぐろを巻く。桑原幸子を二度に渡り強姦した後に迎えた山城新伍の妻に蛇の鱗の幻覚を見る。元々なぜ蛇なのかはよく分からないが、この悲惨過ぎる小作人一家の恨みと無念を、蛇が一緒に晴らす。
それにしても、この小作人を不幸のどん底に陥れる地主一家がクズ過ぎるからこそ、この怪談の行け!行け!GO!GO!感が増す。でも、蛇女や蛇鱗の呪いよりも、前半だけでなく後半になっても突如ひょいっ!と現れる西村晃の幽霊の辛気臭い佇まいが何とも言えない嫌っぽさで良いね。特殊なおどろおどろしいメイクをしている訳でもないのに、ピンポイントでいいところに現れるから、これ子どもの頃に映画館で観たらトラウマになるヤツだね。

https://youtu.be/HAlHDHYyK-4

かいだんへびおんな - this night wounds time,
階段ノロ女「怪談蛇女」 | ブラックなちぶ~の偏執的映画評論☆

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2021年9月11日 (土)

9/10 『強盗放火殺人囚』(1975)

アマプラ「JUNK FILM BY TOEI」にて。

山下耕作監督、松方弘樹ジャネット八田石橋蓮司前田吟殿山泰司川谷拓三若山富三郎出演。

あと一週間で仮釈放になる松方弘樹。彼は所内作業として、大学試験問題の印刷を担当しており、それを外部に流す内職をしていた。外部で問題用紙を受け取っていた暴力団は、勝手を知る松方が居なくなると困るので、仮釈放の身元引受人である妻のジャネット八田を脅迫して、仮釈放を阻止した。納得のいかない松方はあの手この手で脱獄を試みるうち、邪魔に思った暴力団から所内の若山富三郎に暗殺依頼がされた。暗殺されるのは避けたが、2人は懲罰房に入れられ、さらに移送命令が出された。護送車で移送される2人に組の人間が襲い掛かるが…。

松方『脱獄シリーズ』3作目。
今回は監督が中島貞夫から山下耕作に代わり、“強盗”で“放火”で“殺人”と題名はより凄まじくなっているが、映画自体はコメディ色が増している。松方弘樹の懲役は7年8ヶ月。1作目が殺人で20年、2作目が殺人で9年に比べて、判決が軽いんじゃないのか?
さて、今回は前半は敵対するが、中盤からは相方になる若山富三郎とのバディもの。若山は殺人6回、脱獄8回で合わせて懲役48年の国内最長記録保持者。2人で脱獄することになるが、長いムショ暮らしで金銭感覚がズレてたり、生き別れた娘との再会とか、笑いと人情がほどよいバランスでミックスされている。
このなんとなく喜劇で人情に振っていた映画の雰囲気が、クライマックスで急激にニューシネマの影響を受けたような展開になるのも面白い。パン屋の配達トラックで警察の待ち構えるところへ突っ込んでいく松方のやぶれかぶれ感に痺れる。
また、松方の妻を演じるジャネット八田が、芝居は下手くそながら、なんだか魅力的な女房を演じている。個人的には、これまた芝居はヘタクソだったが『破れ傘刀舟』のむっつりお竜役の印象が強い。
シリーズ3作、脱獄がキーワードなだけで直接は関係ない映画だが、どれも猥雑でパワフルで面白い映画だった。こういった破天荒なプログラム・ピクチャー的な映画を、今の東映はもっと作ればいいのに。

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2021年9月10日 (金)

9/9 『暴動・島根刑務所』(1975)

アマプラ「JUNK FILM BY TOEI」にて。

中島貞夫監督、松方弘樹北大路欣也伊吹吾郎川地民夫田中邦衛織本順吉佐藤慶金子信雄出演。

昭和23年、山口県で暴力団幹部を殺害した松方弘樹は9年の刑を宣告され、島根刑務所へ送られた。真面目に刑期を務め、仮釈放になったが、看守の嫌がらせにより、出所日程を殺害した暴力団に知らされており、折角出所したのに、また殺人で監獄へ。その後も脱獄を繰り返すが、ある日看守や典獄たちのやり方を腹に据えかねた受刑者たちが暴動を起こす。

松方弘樹の『脱獄シリーズ』三部作の二作目-----ってことになっているが、大映の『刑務所破り』も脱獄ものではあるので、全四作ではないのか?という屁理屈を言ってみる(笑)。
さて、本作もパワフルに脱獄を繰り返す松方弘樹映画。前作同様極悪人ではあるんだが、憎めないところのあるキャラクターで、川でおぼれていた子どもをウッカリ助けて、警察から表彰されてしまったせいで刑務所に逆戻りなんてエピソードもある。
前半は仮出所からの再収監、脱獄なのだけれど、後半はタイトルにもなっている暴動の話になる。実際に日本の刑務所で暴動がおこったことはないそうで、前作とは違ってフィクションである。それでも、もしも暴動が起きたら、こんなことになるのだろうかと言う迫力と同時に面白さがある。この暴動を率先して率いるのが松方弘樹で、穏便に収めようとするのが模範囚の北大路欣也。どちらも荒くれてはいるんだが、それでも真面目そうな北大路と松方の対比が良い。クライマックス、二人が手錠で繫がれたまま一緒に脱獄することになるバディ展開まで、実に良く出来ている。
周りの役者も皆インパクトがあり、中でも松方と親しくなる養豚係の囚人・田中邦衛と、憎々し気な典獄・佐藤慶の存在感が素晴らしい。
ちょうど『ゴールデン・カムイ』を読んでいるところなので、「典獄ってのはどいつもこいつも憎たらしいなぁ」とか思ってしまう。

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2021年9月 9日 (木)

9/8 『オールド』(2021)

原題:OLD

TOHOシネマズ新宿にて。

M・ナイト・シャマラン監督、ガエル・ガルシア・ベルナルヴィッキー・クリープスルーファス・シーウェルアレックス・ウルフエリザ・スカンレントーマサイン・マッケンジーアビー・リーアーロン・ピエールキャスリーン・チャルファント出演。

カッパ夫妻は2人の幼い子どもと共にリゾート地にやって来た。翌朝、ホテルのマネージャーに声を掛けられ、秘密のプライベート・ビーチに誘われた。やがて、一家を含むビーチの滞在者たちは、自分たちの体が急速に老化していることに気がついた。皆は脱出を図るが、ビーチを出ようとすると意識を失ってしまうのだった…。

もう付き合うのはやめようかと思いつつ、なんだかんだで大半の作品を劇場まで観に行ってしまっているシャマやんの新作。
今回は「そこに居ると急速に老いてしまい、脱出不可能なビーチの謎」ってワンアイディアもの。一応最後までそれなりに面白く観られるし、ちゃんと風呂敷を畳もうとする意志も見えて、シャマやん、大人じゃ~ん!みたいな気にもなる。ただし、途中で疑問にけっ躓いたら負け。
最初、このビーチに居ると時間経過が加速するのかと思ったが、外部では通常の速度で時間が経過しているので、外の1日もビーチの1日も変わらない。新陳代謝が加速するのかな?と思ったが、それなら髪の毛や爪は伸びないの?と。すると、制作側もそこに疑問を感じたのか、わざわざ、「髪や爪は死んだ細胞だから、もう伸びない」とか言い出した。え、髪の毛って毛根から延びるんだから、死んでないんじゃない?まぁいいや、死んだことにしとこう。そう思って観ていたのに、浜にシート掛けて安置されていた死体が数時間後に骨だけになっている!うそ~ん!死んだ細胞は影響受けないってさっき言ったばっかじゃん!
子どもたちは食事をバクバク食う。体の成長に必要だから。大人は成長しないからそんなに食事が必要ない。ええ?身体のけがとかが一瞬で直っちゃうのに、エネルギーは要らないの?
このビーチの設定が、時間なのか新陳代謝なのかなんだかが、制作側の都合よくなっているので、何に対して影響があって、何に影響がないのかが、全てシャマやんの胸先三寸で決まっている。
そこに以前に浜で亡くなったと思しき作家のノートが見つかり、金属に囲まれていれば影響を受けないって謎理論も追加導入。いやいや文系の考えた理屈なんだから、信じんなよ。ますますわからなくなってくるが、気にしちゃダメだ。そんなこと言ってたら、この世界からは脱出できない。
最後の最後まで、ガバガバなままなのに、つまらなくないような気にさせちゃうところがシャマやんのマジックだね。

https://youtu.be/Ggszv_W-z78

M・ナイト・シャマラン監督の新作スリラー『オールド』日本版ポスター!!!! | ぶっちゃけシネマ人生一直線!❁

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9/8 『コナン・ザ・バーバリアン』(2011)

原題:Conan the Barbarian

Amazonプライムにて。

マーカス・ニスペル監督、ジェイソン・モモアレイチェル・ニコルズスティーヴン・ラングローズ・マッゴーワンボブ・サップロン・パールマン出演。

太古の時代。戦士の息子として生まれたコナンは、強力な妖術を得ようとするアケロンの戦士カラー・ジムによって、父親を目の前で惨殺される。やがて大人になったコナンは、父の仇のカラー・ジムを追ううち、カラー・ジムが妖術を得るための儀式を計画しており、そのために必要な女を探していることを知った…。

ジョン・ミリアスの『コナン・ザ・グレート』のリメイクではなく、ハワードの原作の再映画化。30年も時間が開いているので、主演はシュワルツェネッガーから、『アクアマン』とかになる前のまだ駆け出しのジェイソン・モモアに変更。
個人的には、高校時代に原作にハマって全部読んでいるのだけれど、結構忘れててうろ覚え。熱心ではないけど一応ファンです。
本作が作られた時に北米での評判が酷く悪くて、それでも観に行こうとは思っていたのだけど、シネパトスのみの公開で機会を逸してしまった。そのまま10年も経ってしまった。これじゃファンだとか言えないね。
さて、評判が悪かった理由はよく知らないが、元々『テキサス・チェーンソー』や『13日の金曜日』のリメイクとかやっている、ホラー系監督のマーカス・ニスペルの演出が嫌われたんじゃなかろうか?
ヒロイック・ファンタジーの中でも『コナン』は蛮人なので、大刀で頭勝ち割ったりするようなキャラクターではあるんだけど、よりホラーチックなゴア描写が、熱心なコナンマニアに嫌われたんじゃないかと思う。そういった部分もないではないが、評判が悪いつもりで観ているので、俺的には全然問題ない。むしろ主役のジェイソン・モモアの蛮人感は、ある意味シュワルツェネッガー以上なので、こんなコナン像はありかもしれない。
コナンの父親を演じるロン・パールマンも蛮人父として良い雰囲気だし、魔女マリークを演じるローズ・マッゴーワンも怪しく好演している。
後半の砂人間が襲ってくるVFXもなかなか魅せるし、ハードルを下げて観ていたせいでもあるが、そんなに言うほど酷くないじゃん。
まぁ、『コナン・ザ・グレート』と違って、2度見ることはないとは思うけれど。

https://youtu.be/LNJOtCkzFoM

コナン・ザ・バーバリアン : ポスター画像 - 映画.com

 

 

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9/8 『脱獄・広島殺人囚』(1974)

アマプラ「JUNK FILM BY TOEI」にて。

中島貞夫監督、松方弘樹梅宮辰夫小松方正渡瀬恒彦若山富三郎大谷直子川谷拓三金子信雄出演。

終戦後の混乱期、松方弘樹らは仲間とクスリの闇屋とその女を殺害し、懲役20年の刑を受け広島刑務所に収監された。彼は翌年、脱獄をして妻に会いに行くがひと月で逮捕された。これを皮切りに、脱獄を繰り返す刑務所生活が始まった…。

実在の脱獄犯をモデルにした実録もので、原案は「仁義なき戦い」シリーズの広能のモデルとなった美能幸三。この人が語った本物のエピソードなんだが、ホンマかいな?!って面白さがある。
松方弘樹がともかく良い。何が何でも脱獄してやる。生き抜いてやるって決意と意地みたいなもんがあって、失敗したら刑期がどんどん伸びていくんだが、そんなこたぁ知ったこっちゃない。逃亡犯だっていうのに女郎屋でもめ事起こして逮捕されるとか、アタマ悪過ぎるんだがそんなところもある意味魅力である。元々殺人犯なので、どこにも同情の余地はない悪人にもかかわらず、なんか憎めないキャラクターだ。
いくつもの脱獄エピソードから構成されているが、中盤の西村晃、梅宮辰夫との脱獄エピソードが一番面白かった。そしてせっかく脱獄できたのに、驚くほどアッサリと死んでしまう西村晃にびっくり。

脱獄広島殺人囚 : ねこむすめのブログ
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2021年9月 8日 (水)

9/7 『サンダーフォース ~正義のスーパーヒロインズ~』(2021)

原題:Thunder Force

Netflixオリジナル

ベン・ファルコーン監督、メリッサ・マッカーシーオクタヴィア・スペンサーポム・クレメンティエフメリッサ・レオ出演。

超能力を持った悪人ミスクリアンたちが跋扈する世界。子どもの頃にミスクリアンに親を殺されたオクタヴィア・スペンサーは科学者になって、超能力を身に付ける薬を開発。その頃、学生時代に絶交した友人メリッサ・マッカーシーが、関係を修復しようとして研究所を訪れた。彼女は超人化する薬を誤って注入されてしまった。絶交していた二人は、力を合わせてミスクリアンと闘うことになってしまった…。

多様性に配慮した、太ったおばさんによるスーパーヒーロー映画。
正直微妙な内容。メリッサ・マッカーシーの空気読めない感、悪気はないけど無神経で迷惑な存在ってのは、リアルに居たら相当に不快感が強いキャラクターだし、映画で観てても好感が持てない。オクタヴィア・スペンサーの頭の良い人が努力もして成功してるのは良いんだけど、友だちを見下してる感も、これまた好感度が低い。
この2人でコメディ・スーパーヒロインと言われても、笑いも滑るし結構キツイ。一応、止めずに観ましたけどね。

https://youtu.be/UYwiR9C64i4

サンダーフォース ~正義のスーパーヒロインズ~ - 映画情報・レビュー・評価・あらすじ・動画配信 | Filmarks映画

 

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2021年9月 7日 (火)

9/6 『やくざ刑事(でか) マリファナ密売組織』(1970)

アマプラ「JUNK FILM BY TOEI」にて。

野田幸男伊藤俊也監督、千葉真一内田良平渡辺文雄南利明浜かおる由利徹内田朝雄ジャイアント馬場出演。

警視庁特捜部の刑事である隼田志郎(千葉真一)は、逮捕寸前の暴力団幹部の内田良平を救い

『やくざ刑事』シリーズ第2弾で、『女囚さそり』シリーズの伊藤俊也の監督デビュー作。
開巻直ぐ、マリファナ取引をした内田良平を待ち受ける10人からの警官と3台のパトカー。慌てる内田良平たちの前に、バギーで乗り付けた千葉ちゃんが彼らを救い出す。何やってんだ警官?なんてツッコミをしても意味がない。
前作同様、コメディタッチのアクション映画。
敵方はほぼ同じ面子だが、全員別人、別の役柄だが、千葉ちゃんと南利明は同じ人物で、またも犯罪組織へアンダーカバー。
そして敵方なのにバディ風になる内田良平。小林旭&宍戸錠的な関係で、この千葉&内田は良い相性かもしれない。
クライマックスはモーターボート、ヘリコプターでのアクションでJACのポテンシャルを見せつける。
ジャイアント馬場はカメオ出演で、まだまだ若い!

Amazon.co.jp: やくざ刑事 マリファナ密売組織を観る | Prime Video
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9/6 『サンダーバード6号』(1968)

原題:Thunderbird 6

Blu-rayにて、吹き替え版。

デヴィッド・レイン監督。

国際救助隊のブレインズが開発した反重力飛行船スカイシップ1号が完成した。その処女航海の世界一周飛行には、アラン、ペネロープ、ミンミン、パーカーが搭乗することになった。ところが、スカイシップは悪の組織ブラックファントムに既にジャックされていた。彼らはサンダーバードの秘密を探るべく陰謀を巡らせていたのだ。一方トレーシー・アイランドでは、ブレインズが「なにが良いかはよくわからないが、サンダーバード6号を作ってくれよ」と、パパから嫌がらせのような依頼を受けていた…。

子どもの頃のTV放送はもちろん、LDもDVDも持ってるので何回も観てはいるんだが、Blu-rayで綺麗になっていると言うので、まぁ一応観るよね。
オリジナル版の『サンダーバード』は本当に子どもの頃から大好きで、今でも時々TV版をポロっと観たりする。
その子どもの頃の自分にとってのサンダーバード「3大ガッカリ」ってのがある。
「怪獣」「エックスカー」「6号」である。
『サンダーバード』が好きな人なら、何を言っているかすぐに分かると思う。

まず「怪獣」。
以下の写真は放送当時の雑誌などに掲載されたり、「サンダーバード・ブロマイド」で御馴染みだった写真だ。
『ゴジラ』や『ウルトラQ』で、すっかり怪獣好きになっていた少年たちは、「サンダーバードが怪獣と闘う!」この事実に胸を躍らせた。ところが、いつまで経っても怪獣なんて登場しないし、その怪獣がなんだったのかも分からない。
結局、雑誌用の企画として作られただけで、番組自体とは全く関係のない怪獣だったと知るのは後年のこと。天野譲二@『幻の未発売ゲームを追え!』発売中 on Twitter: "サンダーバードの謎の怪獣とガンジャ(Snake Rocks)さん。  https://t.co/HD92SIy9XO… "
快人妖奇七郎・一休ちゃんでありんす no Twitter: "「THUNDERBIRDS TV21」に登場した別の怪獣 サンダーバード の書籍は山ほど出ているが、この怪獣に対しては少々触れてる程度なのが現状でありんす。… "

次は「エックスカー」。
当時、『サンダーバード』のプラモデルはIMAIから発売されていた。
子どもたちの最大の憧れは「秘密基地」!それは高過ぎておいそれとは手が出ないけれど、スプリングで飛び出すだけだったり、ぜんまい走行やモーターライスの各種メカは50円~1000円くらい。お小遣いやお年玉で十分に手が届くので、各種サイズのメカを何個も何個も買った。そんなメカの中に「エックスカー」がある。小松崎茂のイラストで岩石を飲み込むイカすメカが描かれている。このプラモも価格の異なる数種類が発売されており、子どもたちはサンダーバードのメカだと信じて買っていた。
ところがいくら放送を観ても「エックスカー」は登場しない。一体どんな活躍をするのかワクワクしていたが、これがIMAIの勝手に作ったオリジナルメカだと知るのは物心がついてからだった…。
ヤフオク! - イマイ製 サンダーバード エックスカー プラモデル

そして「6号」。
劇場公開時に映画館には連れて行ってもらえなかったので、ポスターや写真を見て、この真ん中に大きく写っている双胴のメカが「6号」だと思っていた。そしてある日、多分日曜日の昼間かなにかにTV放送されて、初めて『サンダーバード6号』を観ることになった。あのメカはどんな活躍をするのだろう?「6号」はどんな機能があるのだろう?
映画を観終わった時、自分が「6号」だと信じていたメカはただの飛行船で、待ちに待ってた「6号」は、ただの古い複葉機だった時のガッカリ感…。

これが『サンダーバード』3大ガッカリ。
今は全部分かっているし、その上で『サンダーバード』が好きなのだが、子どもの頃は本当にショックが大きかったなぁ。

THUNDERBIRD 6 THUNDERBIRDS Japanese B2 movie poster 1968 GERRY ANDERSON  MINTのeBay公認海外通販|セカイモン

サンダーバード6号』(1968) : 【徒然なるままに・・・】.

Thunderbird 6 (1968) - IMDb

 

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2021年9月 6日 (月)

9/5 『地獄の掟に明日はない』(1966)

アマプラ「JUNK FILM BY TOEI」にて。

降旗康男監督、高倉健三國連太郎十朱幸代南田洋子佐藤慶今井健二河津清三郎串田和美石橋蓮司出演。

長崎では競艇場の利権を巡って、河津清三郎と佐藤慶の組が激しく対立していた。河津の代貸、高倉健は長崎原爆で孤児となったところを拾って育ててくれた河津に恩義を感じ、父と慕っていた。ある日、チンピラに絡まれていた女性を救った高倉健は、この上品なお嬢様風の十朱幸代に惹かれていく。一方、顧問弁護士を務める三國連太郎の計らいで二つの組は手打ちをして、政治結社義友会を結成。それを記念した競艇が開催されることになるが…。

この後20本くらいコンビを組む、降旗×高倉の初作品で、高倉健が初めて「死んで貰います」の定番台詞を言う映画だそう。

利権争いでヤクザがもめるのはド定番だが、元々兄弟杯を交わしている佐藤慶の邪魔をするのは、圧倒的に河津清三郎が悪い訳だが、それに輪をかけて悪いのが三國連太郎。弁護士のくせにクライアントを含めて全員丸ごと罠に嵌めて、自分だけで利権を牛耳ろうとする。もちろんそれを健さんが許さないんだが、途中で風呂場で良い気分で鼻歌唄ってたら殺される佐藤慶が可哀想で可哀想で。

この映画、仁侠映画にしてはちょっと珍しい設定になっており、高倉健は長崎原爆の犠牲になった孤児で原爆症を患っている。物語的にはそれほど占める割合は多くはないものの、随所で悩む場面があり、そこがこの映画のポイントのひとつにはなっている。そうした設定もあって、クライマックス、全部をおしまいにして十朱幸代が待つ港へ急ぐ高倉健が最後に彼女に会えればいいなあと思いつつも、当然のように会うことは出来ない。やられて、道路を這いずり、それでも港に向かって手を伸ばして絶命する。

https://youtu.be/oQCx__fgalw

降旗康男、死去 | 大衆文化評論家 指田文夫公式サイト | 「さすらい日乗」

地獄の掟に明日はない - 映画情報・レビュー・評価・あらすじ | Filmarks映画

 

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9/5 『江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間』(1969)

アマプラ「JUNK FILM BY TOEI」にて。

石井輝男監督、吉田輝雄、由美てる子、土方巽、葵三津子、小畑通子、賀川雪絵小池朝雄大泉滉上田吉二郎大木実出演。

邦画で”カルト映画”と言うと、必ず名前が出て来るその筋での有名作だが、運悪く今まで観る機会がなかった。こんなのまで配信されるんだから、ありがたい時代になった物ですなぁ。

内容は、物語はあって無きが如し-----いや一応あるんだけれど、別にもうどうでもいいじゃん、お話なんて。江戸川乱歩の複数の作品から、エログロ猟奇要素を抜き出して、これまたエログロ猟奇の巨匠・石井輝夫監督が料理した作品。いい塩梅にキモ悪く、お嫌いな人なら不快感マックスでしょうけれど、好事家の方たちからは大好評な作品です。
少年時代、小学校の図書室や町の図書館に必ず置かれていた、ポプラ社の『少年探偵団』シリーズを貪るように読んでいた頃は、まさか江戸川乱歩がそんなエログロの人だとは思っていなかったから、大人になってから驚いたよなぁ…。

さて、「奇形人間」とは言っても、暗黒舞踏系の白塗りの人たちがキモい動きでクネクネしてたり、人為的に作られたシャム双生児と言う設定の背中合わせの人たちが出て来たり、あとは安手の特殊メイクや、ボロボロの布っ切れを巻き付けてヘンなポーズの人たちが大量に出て来るだけなので、トッド・ブラウニングの『怪物團』のようなことはないです。
とんでも展開、とんでも内容が続く中、小池朝雄の女装なんていう観たいのか観たくないのかよく分からないものを堪能しつつ、最後の最後にドッカーン!と五体が吹っ飛ぶ人間!悲惨な場面なんだけれど、乾いた笑いが込み上げてくる不思議。
やっぱりお好きな方だけ向けの映画ですな。

 

https://youtu.be/-rbRWgr4F0Q

江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間 | あの時の映画日記~黄昏映画館

江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間スピードポスター | 映画 ポスター, ポスター, 映画

江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間 - 映画情報・レビュー・評価・あらすじ | Filmarks映画

 

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2021年9月 5日 (日)

9/4 『やくざ刑事(でか)』(1970)

アマプラ「JUNK FILM BY TOEI」にて。

野田幸男監督、千葉真一葉山良二山本麟一内田良平八代万智子野際陽子由利徹南利明内田朝雄出演。

内田朝雄を会長とする日本一の暴力組織八城会。その幹部内田良平を巧いこと懐柔した千葉真一は、実は警視庁の特命潜入刑事だった…。

千葉真一主演作は、大雑把に2つのグループに分かれる。空手自体が話のメインの場合は比較的シリアスで、刑事とか探偵もののアクション映画の場合はコメディ要素が多い。
本作は典型的な後者で、一応シリアスな話ではあるんだが、千葉との連絡役を務める南利明はつねにヘンな変装で現れる愛知弁の男だし、由利徹が意味なくオカマで登場したりする。内田良平との腕試しは、二人ともバラを咥えて車を走らせながら、相手のバラを銃で撃つ。この戦い方にどんな意味があるのかよくわからんが、まぁそういう世界なのだ。
だから本来は刑事である潜入捜査員が、潜入先のボスの命令で敵対組織のボスを狙撃したり、相手をブチ殺そうとしても、上司も誰も咎めないし全く問題はないんだなぁ。

クライマックスは、『太陽を盗んだ男』の不死身刑事・菅原文太を彷彿とさせるようなヘリコプター・アクション。ここは本当に見せ場になっていて、千葉真一とJACの本気度が伺える。

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9/4 『怪談せむし男』(1965)

アマプラ「JUNK FILM BY TOEI」にて。

佐藤肇監督、西村晃楠侑子北村和夫葉山葉子江原真二郎弓恵子加藤和夫春川ますみ出演。

楠侑子の夫は秘書と不倫しており、その秘書が変死したショックで発狂して精神病院に入れられていた。そしてその夫が死んだ夜、夢で夫の臨終を見て、それから悪夢にうなされる様になった。死後、夫の財産を調べると、会社は抵当に入り、残されていたのは秘書との情事の場所として買った洋館だけであった。秘書の変死の原因を調べるため、自身の財産を確認するため、友人の発狂の原因を知るため、財産管理のため、妻、義父、夫の友人、弁護士等々、それぞれの思惑があって洋館に赴いた一行の前に、管理人のせむし男が現れた…。

以前にラピュタ阿佐ヶ谷で『世紀の大怪優Ⅱ 西村晃MAGIC』って特集があって、その時に見損なった1本。
もちろん西村晃演じるせむし男は大怪演でこれを観たかった訳だけれども、それに匹敵するのが鈴木光枝演じる「通りすがりの霊媒師」。
「私は霊媒師だが、この屋敷の前を通りがかったらただならぬものを感じた」とかなんとか言ってズンズン入ってきて、降霊を始める。すると発狂して死んだ夫の霊が降りてきて、実に欲望にまみれた身も蓋もない告白をする。

タイトルこそ「怪談」と付いてはいるが、洋館が舞台だし、発狂だの精神病院だの、ポルターガイストだのテンコ盛りの和洋折衷ごった煮感が凄くて、サービス精神も旺盛なのだけれど、若干もたつき気味なのが難点。

とりあえず観終わって思うのは、一番悪いのはせむし男でもなんでもなくて玉川伊佐男じゃないか。

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怪談せむし男』のスタッフ・キャスト | ciatr[シアター]

 

 

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2021年9月 4日 (土)

9/3 『二発目は地獄行きだぜ』(1960)

アマプラ「JUNK FILM BY TOEI」にて。

小沢茂弘監督、片岡千恵蔵高倉健進藤英太郎江原真二郎山形勲佐久間良子中原ひとみ小宮光江久保菜穂子南廣出演。

新藤英太郎と高倉健は、訳ありで北の地を旅していたが、途中出会った片岡千恵蔵の腕前に惚れて一緒に旅することになった。しかし地元のヤクザとの決闘で、何者かが卑怯な手で相手を殺した濡れ衣を着せられ、千恵蔵は追われることになる。千恵蔵について回る中原ひとみを加えた一行は、高倉たちの目的地である九州まで珍道中を始める…。

新藤英太郎が「暴れ牛のツノ吉」で、高倉健が「キッドの謙」、千恵蔵が「月の輪の熊次」と、先に観た「無宿シリーズ」同様のバカバカしい二つ名を持ったヤクザたちのデコボコ珍道中。途中突然スキーがしたいと言い出して雪山に行ってみたり、飲み屋でくだを巻いたりと珍道中が続く中、西日本の麻薬ルートを支配しようとする陰謀だの、健さんが自分の恋路のためには組織をあっさり裏切ろうとしたりと、なんだか色々な出来事が実に雑に巻き起こるが、基本的には「片岡千恵蔵は無類に強いので、どんなトラブルも問題なし」な映画。
北国の飲み屋でおやじに「おい、便所貸してくれ」と訊くと、「うちぁ便所がないから表でやってくれ」と言われて、店の前で立小便をする。このディテールって必要なの?とりあえずシモの話を入れたくなってしまうのが東映イズム(笑)。

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三発目は地獄行きだぜ! - スカッ晴れ♪

ヤフオク! - ub30521『二発目は地獄行きだぜ』ポスター 片岡...

二発目は地獄行きだぜ 製作年:昭和35年 配給:東映 監督:小沢茂弘 出演:片岡千恵蔵 他 | 映画 ポスター, 古い映画のポスター, 日本映画

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2021年9月 3日 (金)

9/2 『やくざの歌』(1963)

アマプラ「JUNK FILM BY TOEI」にて。

若林幹監督、千葉真一北島三郎本間千代子宮園純子曽根晴美村田英雄出演。

早瀬組の若手・千葉真一は、堅気に迷惑を掛けないヤクザで、流しの北島三郎は兄の様に慕っていた。ある日、神戸の双葉組から曽根晴美がやって来た。こいつは堅気も何も関係ないクズなヤクザだったのでいけ好かないが、客人として大事に扱わなければならない。そんなある日、曽根晴美が刺殺事件を引き起こしたが、偶々通りがかった北島が濡れ衣を着せられてしまう…。

ソニー千葉主演作品だが空手アクション映画ではなく、北島三郎(役名は北見三郎)を重要な役回りに置いた歌謡映画。北島はあくまで流しであってヤクザではない。なんとなくだが、まだ若い北島三郎にヤクザっぽいイメージを付けたくないんだろうなぁと配慮が伺える。劇中でも千葉と親しくなった妹に、「あの人は良い人に見えても所詮やくざで住む世界が違う」みたいなことを言う。観てる方からしたら、あんなに親しくしてて目を掛けられてるのに、サブちゃんそりゃないぜ!と思う訳だが。
この映画はもう一人、特別出演で村田英雄も登場する。特出なので、通りすがりの大物ってだけだが。

今作では敵対関係になってしまう千葉真一と曽根晴美は、2年前の『風来坊探偵』シリーズでは良いバディだったんだが、もうバディ路線の作品ってないのかな?割と嫌いじゃなかったんだけどね。

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9/2 『ヒマラヤ無宿 心臓破りの野郎ども』(1961)

アマプラ「JUNK FILM BY TOEI」にて。

小沢茂弘監督、片岡千恵蔵進藤英太郎水谷八重子佐久間良子チャコ・ヴァン・リューウェン江原真二郎山形勲三島雅夫出演。

ヒマラヤで各国の探検隊が雪男らしき生物に襲われた。ラスベガスではどこの国が雪男を捕獲するか賭けが始まった。そんな時、片岡千恵蔵の探検隊が雪男を捕まえたとのニュースが世界を駆け巡った。探検隊が日本に帰国すると、雪男は居ない。実は混乱を避けるため、密かに自宅に雪男を隠したのだが…。

千恵蔵御大の「無宿シリーズ」第2弾だが、前作とは微塵も関係がない。恐らく2本が好評だったら、「サハラ無宿」だの「ツンドラ無宿」だの「ロッキー無宿」だの作ろうとしていたんじゃないだろうか?
雪男賭博に端を発し、新藤英太郎扮するボリショイの熊蔵の山師の話と、雪男の学術的調査の話がゴチャゴチャと進んで行くが、ヒマラヤ探検隊の千恵蔵御大がテキトーに捌く。別に無くてもいいような銃撃戦が一応クライマックスに。
この雪男を巡るゴタゴタを観ていてハタと気付いた。『北京原人Who are you?』を東映が作ったのは、この『ヒマラヤ無宿』からの系譜だったのか、と。なんかすごく腑に落ちた。

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9/2 『孤狼の血 LEVEL2』(2021)

新宿バルト9にて。

白石和彌監督、松坂桃李鈴木亮平村上虹郎西野七瀬斎藤工中村梅雀滝藤賢一宮崎美子かたせ梨乃中村獅童吉田鋼太郎出演。

ノリに乗ってる白石和彌の”実録風令和東映やくざ映画”第二章。
前作で真面目な新人刑事だった日岡(松坂)が、死んだ大上(役所)に代わって、丸暴の凶悪刑事に成長。対するは、殺された五十子会組長(石橋蓮司)の腹心で、出所してきた上林(鈴木亮平)。
刑務所から刑期を終えて出て来たヤクザが組に戻るところ、あるいは組に戻らず堅気になろうとするところから始まるヤクザ映画は多い。それこそ星の数ほどあるだろう。一番の王道パターンは、刑期中に親分が死んで(殺されて)、組が弱体化し、縄張りが他の組に荒らされてて、それを出所してきた昔気質のヤクザが敵対組の嫌がらせに耐えながら再建して、クライマックスで堪忍袋の緒が切れて敵対組に殴り込んで勝利----そんな物語だろう。
ところが本作は、出所してきた男(鈴木亮平)がとんでもない狂犬だと言うところが新機軸。一応、刑期中に殺された前親分には忠誠を誓っているのだが、兄貴分も同じ組の組員も全く関係がない。気に入らなければ全部ブチ殺す。それも子どもの頃のトラウマから、相手の目ん玉を抉り出して殺す。全ての暴力に躊躇がない。新旧『仁義の墓場』の石川力男や『実録 私設銀座警察』の渡瀬恒彦も、狂い切った狂犬ヤクザだったが、それに勝るとも劣らない恐ろしさだ。
演じた鈴木亮平は、これまでも役柄に応じた体重増減を実行したり、純情柔道部男子からマッチョな半グレから変態仮面まで、端から端まで振れ幅の広い役回りを何でもこなす実力派だったが、いやここまで振り切ってしまうとは恐れ入った。主演の松坂桃李の日岡役も素晴らしいのに、それを上回る凄まじさ。同じ白石監督の『凶悪』の時の、山田孝之が素晴らしいにも関わらず、ピエール瀧がそれを食ってしまった瞬間に通じるものがある。
鈴木、松坂に引っ張られたのか、周りの役者も皆素晴らしく、心優しきチンピラの村上虹郎は魅力的だし、滝藤賢一史上最も迫力のある目玉の転げ落ちそうな滝藤賢一も観られたし、宮崎美子の地味な巧さなど、演技の見所が満載。
映画全体としては、前作の方が若干上だと思うが、それを補って余りある凄い映画だった。

https://youtu.be/1ZBPdi0TU9k

孤狼の血 LEVEL2」新ポスター2種公開、松坂桃李「前作とは違う新しさ」(コメントあり) - 映画ナタリー

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2021年9月 2日 (木)

9/1 『ジェット機出動 第101航空基地』(1957)

アマプラ「JUNK FILM BY TOEI」にて。

小林恒夫監督、高倉健楳崎博規今井俊二中原ひとみ小宮光江月形龍之介出演。

101航空団基地に転属になった若き航空自衛隊員たちは、F86のパイロットを目指して日々特訓を受けるが…。

昨日に引き続き、小林恒夫監督作品。
これは和製『トップガン』…って言うか、『トップガン』よりも30年も前に、まるで同じような映画を東映が作っていたことに驚いた。
プロペラ機に乗っていた優秀なパイロットたちを、ラバウル航空隊の生き残りが教官となって、エリートとして育てていく。鬼教官への反目、飲み屋でのハメ外し、隊員の恋と結婚、訓練中の仲間の死…。高倉健は準主役で、どちらかと言えば、教官役の月形龍之介が主役扱い。『トップガン』で言うなら、トム・クルーズ演じるマーヴェリックではなく、マイケル・アイアンサイド演じる鬼教官ジェスターの物語。これはこれで渋くて悪くない。

人間ではなく、もう一つの主人公はもちろんF86。子どもの頃から多くの怪獣映画や特撮番組で親しみ、また子どもの頃に何度も観た入間航空祭のブルーインパルスは、当時はこのF86だった。航空機マニアとかでは全くないが、それでも物凄く思い入れのあるのがこのF86である。それを堪能出来ただけでも、この映画を観て良かった。

操縦幹部候補生の訓練風景・東映東京「ジェット機出動・第101航空基地」月形龍之介/高倉健 | 東映バカの部屋

操縦幹部候補生の訓練風景・東映東京「ジェット機出動・第101航空基地」月形龍之介/高倉健 | 東映バカの部屋

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9/1 『アマゾン無宿 世紀の大魔王』(1961)

アマプラ「JUNK FILM BY TOEI」にて。

小沢茂弘監督、片岡千恵蔵月形龍之介江原真二郎梅宮辰夫佐久間良子久保菜穂子三田佳子進藤英太郎小沢栄太郎山本麟一出演。

経済的に飛躍的に発展する中、いわゆるヤクザの賭博しかない日本の市場に目を付けた世界中のマフィアが、本格的なギャンブル利権を獲得するために日本に進出。アメリカ、フランス、エジプト、香港から、マフィアに雇われた刺客たちが送り込まれてくる中、新横浜に着いたブラジル帰りの男が居た…。

日活作品も多く手掛けた松浦健郎脚本によって、日活無国籍アクションっぽい世界観が東映ワールドに広がる珍妙な作品に!
日活であの無国籍アクションの世界観が成立してたのは、日活専属俳優-----特に宍戸錠だからこそだったんだと言うことを痛感させる作品。ヒーロー小林旭とそれに対峙するヒール宍戸錠は、どちらも若くスラっとした体形で、キザなポーズはバカバカしくも似合っているしカッチョイイ。しかし、こちらは千恵蔵御大なので、オッサンな上に背は低いし顔はでかいし、それがラテンアメリカスタイルで東京の街並みに現れるんだからたまらない。おまけにライバルも新藤英太郎なので、こちらも顔のデカイ、声もデカイオッサンだ。かろうじて江原真二郎は若いし二枚目だが、千恵蔵&英太郎の加齢臭コンビの前では存在感もうっすらしてしまう。梅宮辰夫もまだシュッとしているし、久保菜穂子も美しいが、それでもオッサンコンビのインパクトに太刀打ちなんか出来やしない。コメディタッチだとは言え、大スター片岡千恵蔵先生で、よくこんな企画をやったもんだ。

そして、この時代の映画ではごくごくナチュラルに登場することがままあるキ〇ガイ病院の描写がまたヤヴァイ。
香港マフィアのボスの秘書のフリをしているが、実は仇と狙っていた久保菜穂子が暗殺に失敗。その暗殺を誤魔化すために突然狂ったふりを始めて、精神病院へ。それに気付いた千恵蔵たちも「久保菜穂子に噛みつかれた時に病気がうつった」だの「ブラジル帰りだからトキソプラズマ」とか無茶なことを言って狂ったフリをして精神病院へ入る。そこでは乱痴気騒ぎを繰り広げる入院患者たち。演じるは当時の有名お笑い芸人、喜劇役者等々。そこでみんなで踊って逃げ出す。狂ってるなぁ、脚本。

ひとつだけ真面目な疑問があって、最後にマフィアがカジノに雪崩れ込んできての銃撃戦になるんだが、なぜか”ゴールドラッシュの熊”こと新藤英太郎を送り込んできたアメリカ・マフィアだけ居ないのはなんでなんだろう?きっと悩んだところで解決はしないんだけど。
映画を最後まで観て、一体何だったんだ、この映画?って珍作。

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2021年9月 1日 (水)

8/31 『点と線』(1958)

Amazonビデオにて。

小林恒夫監督、松本清張原作、南廣高峰三枝子山形勲加藤嘉志村喬三島雅夫出演。

福岡、香椎の海岸で男女の遺体が発見された。男は産工省の課長補佐、女は赤坂の料亭の女中で、当初は単なる情死と思われた。しかし、博多のベテラン刑事加藤嘉は男の持っていた食堂車の受取証に不審な物を感じていた。一方、警視庁の刑事南廣はこの心中が汚職事件に絡んでいるのではないかと睨み、博多へ九州へ向かった…。

有名な鉄道ダイヤトリックの推理物。だが、ダイヤが鍵ってことしか知らないので非常に面白かった。
時代背景として、まだ新幹線が開業しておらず、長距離移動も汽車と船が基本であって、飛行機での移動は一般的ではないのがミソ。こうした時代性が謎解きとか設定に密接に関わる映画って、この先あと何年後くらいまでなら違和感なく観られるのだろう?パッと見た瞬間に、「あ、その時代だからね」と観客の半数が理解してくれるのは、いいところ10年後くらい?

さて、本作で特に目を惹くのは加藤嘉。田舎の警察の中で、唯一心中事件をおかしいと気付くベテランの役目。どの映画でも名脇役だが、ピンポイントで出て来ただけで画面から退場してしまうようなことが多い役者さんだが、今回は最後まで捜査班にきちんと加わっており、随所でベテランならではの意見を述べる。行け行け!嘉!最後まで頑張れ!と、心の中で応援しながら鑑賞する。
加藤嘉だけでなく、出て来ただけでこの人が犯人!と言われる時代になる前の高峰三枝子、悪徳社長ならお任せの山形勲、安定の志村喬、優しげな顔の悪魔三島雅夫と、押し出しの強い役者さんが多い映画である。そんな中で主役を張るのは、新人若手の南廣。新人で主役大抜擢ってなんでだろう?と思ったら、この人って俳優の前にジャズバンドのバンマスだったのか。自分的には、『ウルトラセブン』のV3から来た男ことクラタ隊長のイメージなので、それよりも全然昔に主役をやっていたのは知りませんでした。すみません。

https://youtu.be/ucQegSc33JI

ときめき映画館#点と線 | 春夏秋冬#浪漫百景

点と線 監督/小林恒夫 出演/南広 小宮光江 奈良あけみ 楠トシエ 月丘千秋 高峰三枝子 山形勲 堀雄二 加藤嘉 河野秋武 三島雅夫 志村喬 | 映画  ポスター, 日本映画, 松竹 映画

点と線 / The Dead End (1958) | 映画 ポスター, カルト映画, 映画

 

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8/31 『ムタフカズ -MUTAFUKAZ-』(2018)

Amazonビデオにて。

ギョーム・“RUN”・ルナール西見祥示郎監督、草彅剛柄本時生満島真之介出演。

sutudio4℃製作なのに、劇場公開時には気付いたら終わっていて観逃した作品。
バンド・デシネ原作なので、日本的な雰囲気からはかなり遠いが、それでも日本人にも受け入れられるギリギリラインのシンプル可愛い系キャラが魅力。キャラクターの影の少ないシンプルさもいかにも欧州調ではあるが、動きと背景描写のこだわりは流石の4℃。微に入り細に入ったディテールへのこだわりがいつもながら変質的で流石である。アクション場面のスピード感、躍動感、センスの良さはお見事。

アニメではよくあることではあるが、この作品の舞台であるダーク・ミート・シティ-----メキシコに近いアメリカっぽい場所が、一体地球上にあるのかどうか?この主たる登場人物たちは、どんな種類の生き物なのか?そこら辺の設定とかが、正直言って全く分からない作品である。だが、だからこそ成立している不思議な物語なのだから、気にしない方が良いんだろう。
キャラの見た目にそぐわぬ思わぬバイオレンス度の高さも〇。
日本語吹き替え版で観たので、草彅の棒読みは…う~ん。

ちなみにタイトルの「ムタフカズ MUTAFUKAZ」は「Motherfuckers」のことらしい。

https://youtu.be/3MRNDabuQQw

ムタフカズ - 作品 - Yahoo!映画

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2021年8月31日 (火)

8/30 『告訴せず』(1975)

Amazonビデオにて。

堀川弘通監督、松本清張原作、青島幸男江波杏子渡辺文雄悠木千帆西村晃小沢栄太郎加藤嘉小松方正村井国夫出演。

総選挙の投票日を目前に控え、岡山選挙区でギリギリ当確ラインに居る渡辺文雄は、最後の手段として大臣の小沢栄太郎から現金3000万円を用意してもらった。それを食堂を経営している義理の弟の青島幸雄に東京まで受取に行ってもらったが、青島はその金をそのまま持ち逃げする。義兄も大臣も、後ろ暗い金なので告訴が出来ないと分かった。彼は身を隠していた温泉宿の女中江波杏子と懇ろになり、二人で先物取引への投資を始める。これがバカみたいに当り、大儲けをするが…。

本当に堀川弘道監督は、この手のサスペンスを上手く撮る監督だ。
飄々とそしてノラリクラリと生きていく青島幸雄の軽妙さと、儲けた金で中古モーテル取得と経営に異様な執念を燃やす江波杏子。そして先物取引の担当者である村井国男の胡散臭い好人物感と加藤嘉の怪しさ。青島たちをそして追ってくる西村晃のねちっこさ。
曲者しか出て来ない中、お見事なバランス感で、飄々としていたはずの青島がじりじりと追い詰められていく。
最後の最後、バン!と全てを断ち切るような結末。ウッヒー、たまりませんなぁ。

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2021年8月30日 (月)

8/29 『音楽』(2020)

Blu-Rayにて。

昨年映画館で3回観て、ソフトで観るのは2回目。

何度観ても幸せになる。
そして、何度観ても何がこんなに自分の琴線に触れまくるのかは言葉で説明できない。

https://youtu.be/eRzbslTm-Yc

音楽 : 作品情報 - 映画.com

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2021年8月29日 (日)

8/28 『無宿人別帖』(1963)

Amazonビデオにて。

井上和男監督、松本清張原作、佐田啓二岡田茉莉子田村高廣二本柳寛長門裕之三國連太郎津川雅彦宮口精二渥美清西村晃伴淳三郎左幸子出演。

 

佐渡金山では、宿無しで人別帳に未登録の浪人やゴロツキを強制労働させていた。新佐渡奉行に着任した田村高廣は、奉行所の腐敗をつき、改革を断行しようとするが、同伴してきた新支配頭の二本柳寛の思惑は私欲にあった。働かされている無宿者たちは、あまりの過酷な状況に島抜けを試みる…。

松本清張原作の時代劇で、推理物ではない。
当時の松竹オールスターと言っても過言ではない顔ぶれに、日活からフリーになったばかりの長門裕之&津川雅彦兄弟らも加えた豪華キャスティング…なのだが、全般的に暗めでジメっとして華がないのが難点。佐渡金山の島抜け話だから仕方がないか。
田村高廣と佐多啓二以外は、ほぼほぼロクデナシの悪党や小悪党で、中でも島抜けを仕切る三國連太郎のたちの悪い悪人ぶりの存在感が抜群。
生きるためにはなりふり構わず、たった今まで仲間だった奴も容赦なく絞め殺す。
クライマックスは、もう破れかぶれの肉弾戦になり、どんどんバンバン死んでいく無宿者たち。
でも最後にたったひとつだけ希望が残るのが良いところ。
地味な佳作で、嫌いではないですな。

無宿人別帳

田鶴園子 - gluons

 

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8/28 『キネマの神様』(2021)

新宿ピカデリーにて。

山田洋次監督、沢田研二菅田将暉永野芽郁野田洋次郎リリー・フランキー前田旺志郎志尊淳北川景子寺島しのぶ小林稔侍宮本信子出演。

松竹の周年記念映画は山田洋次が撮らないといけない決まりがあるらしく、これは松竹映画100周年記念作品。
昨年、志村けん主演でクランクイン予定だったものが、コロナで亡くなられたために一時中断し、代わりに沢田研二が主役を演じることになった作品。その経緯は知っていたけれど、実際に映画を観て違和感を感じる。
恐らく志村けん主演で書かれた脚本を、全く手直しせずに沢田研二で撮ったのだろう。随所で沢田研二の口調や演技が、志村けんを模倣したようなものになっている。挙句の果てに、沢田研二が「東村山音頭」を唄う場面もある。これは志村けんへのオマージュなの?自分にはそうは見えなかった。ただ単に、沢田研二が志村けんの物まねをした映画の様に見える。100周年の映画ではあるかもしれないが、コロナ禍と言う状況もあるのだし、ちゃんと沢田研二向けの脚本にした方が良かったと思う。
この主人公のゴウは、若い頃に松竹撮影所の助監督だったが、今はギャンブル漬けのクズ人間になっている。彼が熱心に実現を願って書いた脚本で、初監督を飾ろうとする。しかし、撮影初日にベテランカメラマンとアングルのことで対立して、その日のうちに辞表を出して映画から逃げるように田舎に帰る。やりたくてやりたくて、やっと実現した初監督作品を、たった一日であきらめる。本当に映画監督になりたかったの?その後、どんな遍歴があったのかは描かれないが、きっと碌な物じゃないのだろう。そして老いてギャンブル漬け。
この主人公は果たして映画愛に溢れた人間なのだろうか?先日観た『虹をつかむ男 南国奮闘篇』の時も感じたが、山田洋次の描く映画を愛すると設定されている人物は、およそ映画愛を感じさせないことがあるのはなぜだろう?この作品の登場人物で、一貫して映画愛を持っていたのは、映写技師のテラシンだけなんじゃないだろうか?
ついでに、ゴウと結婚した淑子も、永野芽郁演じた若い頃はハッキリとした物言いで、ゴウの尻を叩いて叱咤激励する女性だったのに、なぜ宮本信子演じる老年期には、夫に何も文句も言えない引っ込み思案の辛気臭い女性になってしまったのだろう?

観ていて疑問ばかりが積み重なっていく不可解な映画で、なんでこれが世間で評判が良いのか、全くもって分からない。

https://youtu.be/zDnrLKFtEY4

キネマの神様 - 作品 - Yahoo!映画

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2021年8月28日 (土)

8/27 『ロード・オブ・ウォー~史上最強の武器商人と呼ばれた男』(2005)

原題:Lord of War

Amazonビデオにて。

アンドリュー・ニコル監督、ニコラス・ケイジジャレッド・レトイーサン・ホークブリジット・モイナハンイアン・ホルム出演。

ウクライナからユダヤ人のふりをしてアメリカに移民してきた一家の長男ニコケイ。家族経営の食堂は儲からず暗澹たる気持ちのある日、彼はロシアンマフィアの銃撃戦に遭遇。閃くものがあり、彼は弟のジャレッド・レトを巻き込んで武器商人の道を歩み始める。

実在の武器商人をモデルにした物語。
最初にUZI一丁を手に入れて転売することから始めて、ハッタリと口八丁と度胸だけでのし上がっていくニコケイと、その兄貴の相棒だったがついて行けずに薬に走る弟のジャレッド・レト。

ニコケイ演じるユーリは、商売自体は禄でもないが、キチンとルールを決めている。
・自分の商品では撃たれないこと。
・常に支払いの確保をしておくこと。
・自ら銃を持って顧客に加勢しないこと。
・戦争をしないこと。特に、自分自身とは。
クスリをやったりもしない。ある種、非常に真面目にビジネスのことだけを考えているのが面白い。
最後の最後で逮捕された後の展開が、あ、そっちなんだ!と妙に納得する。それから、この映画の当初の邦題が『アメリカン・ビジネス』だったと知って納得した。

https://youtu.be/_blqZOmoaKo

Amazon.co.jp: ロード・オブ・ウォー (字幕版)を観る | Prime Video

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2021年8月27日 (金)

8/26 『震える舌』(1980)

Amazonプライムにて。

野村芳太郎監督、渡瀬恒彦十朱幸代若命真裕子中野良子越村公一宇野重吉北林谷栄出演。

郊外の団地に住む渡瀬恒彦と十朱幸代には、幼い娘・昌子がいた。ある日昌子は、湿地の泥の中を蝶を追っていて、泥の中に転んだ。彼女の手には小さな傷があった。数日後、母親が昌子が食事中に食物をポロポロこぼし、鵞鳥のような妙な歩き方をしていた。その晩、昌子は絶叫をあげて倒れた。白い歯の間に小さな赤い舌がはさまってもがいていた。娘に一体何が起こっているのか?

聖路加国際病院も協力をした、破傷風の危険性を啓蒙する真面目な映画。
…のはずなのだが、ともかく物凄い。並大抵のホラー映画では太刀打ちできないレベルのトラウマ映画として、かねてより評判の作品である。自分も高校時代にリアルタイムで予告篇や紹介映像等を観て、それだけでトラウマになって現在に至るも避けていた作品。
ここのところ野村芳太郎のサスペンスを立て続けに観ており、『影の車』そして『鬼畜』と精神的ダメージを食らう作品を観た勢いで、このまま一気に『震える舌』も観てしまおうと!(自虐)

いやー、予想して身構えていたにも関わらず、スゲーですね!
もう「恐い」とか「怖い」ってんじゃなくて、「地獄」のような映画(震)。
まず最初の衝撃は、子どもが口を血塗れにして、歯を食いしばりながら叫ぶ金切り声!これが繰り返し、2時間ごとに襲ってくる。破傷風の症状として大きな音や光によって発作が起きるんだそうで、窓は遮光カーテン掛けている。けれど入院しているのは小児病棟の個室なので、すぐそばに子どもたちが沢山入院している大部屋がある。子どもなので、走るし、騒ぐし、物を落とす!「ぎぇぇぇぇぇぇぇ…っ!」
「音を立てたら“超”即死っ!」ってのは、オツムの弱い人たちがクリーチャーに襲われるようなんじゃなくて、こーゆーのを言うんだよっ!
歯を食いしばり弓なりに反ってる血塗れの子どもを、大人の医師・看護婦が数名掛かりで押さえ込みながら、なんとか食いしばっている口をこじ開けようとするが、開けることが出来ない。「この子は乳歯ですか?!永久歯ですかっ?!」ぎゃぁぁぁぁぁぁっ!そっうっです、そのまま麻酔もへったくれもなく、ヤットコみたいなので子どもの歯を抜くんです。観てるこっちも、歯ぁ食いしばっちゃいましたよ…。なんか『マラソンマン』の通称白衣の天使の拷問なみの痛さ。
そして、
たった数日の話なのに一気に壊れていく両親。どうしてあの子がこんな目に…あたしがあの子を産んだからいけないのよ…あなたと結婚したからいけないのよ。
こんな陰々鬱々とした治療が続く中、担当女医の中野良子は微笑みを浮かべながら「状態は悪化しております」とか淡々と告げる。なんじゃあそりゃあぁぁぁぁ!
遮光カーテンで光を遮られた薄暗い病室の中で、延々続く地獄。
幸い、この映画は病気が治って終わりになる。途中、致死率が高い病気であると説明があるので、このまま死んでしまうバッドエンドならどうしようかと思ったよ。

とりあえず、破傷風の恐ろしさは全ての観客に叩き込んだであろうから、この映画の目的はキッチリ果たされているんだろう。

https://youtu.be/zaqEN6JjFa4

震える舌 - 作品 - Yahoo!映画

 

 

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8/26 『ワイルド・スピード ジェットブレイク』(2021)

TOHOシネマズ新宿、IMAXレーザーにて。

ジャスティン・リン監督、ヴィン・ディーゼルジョン・シナミシェル・ロドリゲスタイリース・ギブソンクリス・"リュダクリス"・ブリッジスナタリー・エマニュエルジョーダナ・ブリュースターサン・カンシャーリーズ・セロン出演。

ドミニクには実は生き別れた弟が居て、それが敵として立ちはだかる!死んだ筈のハンが生きていた!
…いや、もうね、物語的には末期的な設定だと思うんですよ、こーゆーのって。そのバカバカしいお話を、勢いとカーアクションだけで見せ切ってしまおうってのがこのシリーズなので、グダグダ文句言っても仕方ないんでしょうけど。とっくの昔に荒唐無稽路線に舵を切っている訳ですが、全てのことをクルマに乗ったままでクリアしようと言う謎の意気込みは凄いですな。
今回はなんとクルマにロケットエンジン付けて、ついに宇宙まで行ってしまう。「空をブチ抜け。」って本当に宇宙なんだなぁ、ゴイスーだなぁ。それでどうやって帰って来るんだよ?とか、一瞬でも考えた観客がバカってもんだ。
次の10作目でシリーズ終了の話も聞こえるが、どうなんでしょうね?

今回、レティとミアが日本に来る場面があり、おそらくセットを組んで撮影をしている。まあまあ上手く日本の繁華街っぽく作っている。でも、2人が「自家製麺 養老の月」ってラーメン屋のテラス席でラーメンを食いつつ飲んでいるのがホッピー。それもボトルでラッパ飲み。それがどんな飲み物なのか、きっとわかってないと思うんだよな~。

https://youtu.be/RmSEsDaxF8U

ワイルド・スピード ジェットブレイク : 作品情報 - 映画.com

 

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2021年8月26日 (木)

8/25 『ゴーストライダー』(2007)

Amazonプライムにて。

マーク・スティーヴン・ジョンソン監督、ニコラス・ケイジエヴァ・メンデスピーター・フォンダウェス・ベントリーサム・エリオット出演。

劇場公開時以来の再見。
世間的にはあまり評価は高くないらしいが、個人的には好きな映画。
サム・エリオットが、いかにもサム・エリオットらしくカッコイイ。それだけで評価は甘くなるってもんじゃない?
アメコミ大好きニコラス・ケイジにやっと回って来たアメコミ・ヒーロー役なんだから、もっとシリーズ続けさせてあげるとか、『アベンジャーズ』に参戦させてあげれば良かったのにねぇ。
バイクの映画だからピーター・フォンダをキャスティングってのは、もうお約束だよね。

https://youtu.be/D4305PToTMI

ゴーストライダー : ポスター画像 - 映画.com

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8/25 『黑い画集 第二話 寒流』(1961)

Amazonビデオにて。

鈴木英夫監督、松本清張原作、池部良荒木道子新珠三千代平田昭彦中村伸郎宮口精二志村喬出演。

安井銀行に勤める池辺良は、学生時代からの友人で、かつ頭取の息子で常務取締役の平田昭彦の大抜擢により、池袋支店長になった。彼は新任の挨拶廻りの時に料亭「比良野」の女将新珠三千代を知った。彼女からの1000万円の融資依頼を受けてから、二人の仲は急速に進んでいった。そんなる日、池袋支店にやってきた平田が新珠を見染め、巨額の融資で彼女に迫り始めた…。

『黑い画集』シリーズ第三弾。
『あるサラリーマン』が60年3月、『ある遭難』が61年6月、本作が61年11月の公開なのに、わざわざ“第二話”と付けている意味はよく分からない。

「そりゃあ、寒流より暖流だよ!」って台詞が冒頭にある。
何の話かと言えば、会社内での潮流の話。出世コースに乗って-----と言うよりも勝ち馬に乗ってのし上がっていくのが暖流で、そこに乗れずに外れていくのが寒流ってことだ。主人公の池辺良は、友人が取締役だったことで、暖流に乗ってグングンと出世していくと思いきや、その取締役に不倫相手を奪われたことで、どんどんコースを外れていく。病弱な奥さんをほっぽらかして、お色気女将と懇ろになっていったんだから自業自得ではあるんだが、元々からお偉いさんの息子ってことで出世コースに乗っている平田昭彦が、我々一般人からすると憎々しげに見えてくるので、なんとか一矢報いてやれ!と、心情的に池辺良に加担していく。だが、結局何一つ報われない。哀しいバッドエンドがやってきて、観ているこっちも虚脱してしまう。
女優としてあまり好みではない新珠三千代が、見事なファム・ファタールぶりで美しくも色っぽい。
シリーズ三作はどれも良く出来ている非常に面白い佳作。個人的にはサラリーマン>寒流>遭難の順番かな。

https://youtu.be/vabImef938w

梶芽衣子さんや芦名星さん等、美人ばかりが演じた松本清張氏の名作「寒流」の悪女の奈美だけど、実際の犯罪の影の女って、、、 : K-UNIT 情報局

黒い画集 第二話 寒流 (1961) | 日本映画, 画集, 映画

 

 

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2021年8月25日 (水)

8/24 『ザ・タイガー!!!』(2014)

原題:Sming

Amazonプライムにて。

パン・ウィシットサック監督、プータリット・プロムバンダルアティワット・ティーラニティットナントネランチャラ・ラートパーサート出演。

タイのジャングル奥地で、多国籍のハンターが集う農村に妖虎が現れ、ブーンの妻が殺害された。彼は間一髪で娘を救い出し、妖虎に復讐するためにジャングルに入っていった。度重なる被害を知り、黒魔術を操るクメール族、狂暴な愛犬とペアを組む白人、集団攻撃で敵を狙う中国の5兄弟などが、妖虎退治に集まって来たが…。

妖虎ってのが本当に妖虎。自分が喰い殺した人間の姿に変身することが出来る。だから、自分の家族や友人だと思って近付くと、実はもうその人は喰い殺されてて、自分が次の犠牲者になってしまう。誰が妖虎かは、襲い掛かられるまでは分からない。襲い掛かられる瞬間に変身を解くので、自分が死ぬ刹那になって知る。これはなかなかエグイ設定だ。さらに、前半では妖虎が化けた人間はほとんど口をきかないのだが、後半で何度か口をきいて人語を話す場面が出て来る。妖虎の話せる言葉は、自分が喰い殺した人間が最後に話した言葉だけなのだ。
ホラー物として考えた場合、かなり面白い設定なのに、今一つ活かし切れていない。
その他、突然出て来る半人半虎のクリーチャーもCGの出来はともかくとして、不気味な雰囲気を出しているが、これまた何のために出て来たのかすらよく分からなくて勿体ない。追うハンターたちも、黒魔術使いとか集団連携とか、ちゃんと個性を立たせているのに、これまた活かし切れずに終わってしまう。

事程左様に、面白くなりそうな要素や設定が散りばめられているのに、どれもこれも活かし切れずに全体として凡庸な映画になってしまっていて実に残念な作品。

https://youtu.be/4FMZL6r74_A

ザ・タイガー!!! - 映画情報・レビュー・評価・あらすじ・動画配信 | Filmarks映画

 

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8/24 『フリー・ガイ』(2021)

原題:Free Guy

TOHOシネマズ新宿にて。

ショーン・レヴィ監督、ライアン・レイノルズジョディ・カマージョー・キーリーリル・レル・ハウリータイカ・ワイティティ出演。

自分がゲームのNPCだったことに気付いたキャラクターが、ゲーム世界で自由に生き始める。

素直に面白い娯楽作。特にゲームをやる人なら、ゲームの“NPCあるある”が散りばめられていてとても楽しい。
そしてクライマックスにとあるネタが仕込まれていて、20世紀FOXがディズニー傘下になったことによって実現されたものであることが一目瞭然なのでなんだか感慨深かった。

ところで、私はここで敢えて「NPC」と書いている。ゲーム関係では、元々プレイヤーが操作しないゲーム中のキャラクター----例えばRPGとかで情報をくれたり、雰囲気台詞を繰り返し言ってるだけの登場人物たちを、「NPC(ノン・プレイヤー・キャラクター)」と呼んでいた。それが最近、何故か「モブ」とか「モブキャラ」と呼ばれるようになり、マンガやアニメ等でも、目立たない、空気のような存在の人を指しても「モブ」と呼ぶようになっている。個人的には、目立たないからと言って自立している人間は、いわゆる群衆、その他大勢の一人と言うことで「モブ」でも良いのだろうけれど、ゲームのNPCとは明確に違うと思っている。なので、本作では自分がゲーム中のNPCであると気付くまでは、自分を「モブ」と言う単語で読んでも構わないが、自分が誰でもない背景キャラだと認識してからは「NPC」と呼ぶべきだと思う。実際、映画でも「NPC」と言っているのだから。映画を観てる最中、どうもこの翻訳が引っ掛かって仕方がなかった。

映画自体は本当に良く出来ているのでオススメです。
『ザ・スーサイド・スクワッド』に続き、またもタイカ・ワイティティが出演。何を見ても割とエキセントリックな役柄ですな。

https://youtu.be/XnGF9SuegHI

フリー・ガイ : ポスター画像 - 映画.com

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2021年8月24日 (火)

8/23 『カンフー・トラベラー 北腿』(2017)

原題:功夫机器侠之北腿乱云飞/Kung Fu Traveler 2

Amazonプライムにて。

チャン・シエンフォン監督、タイガー・チェンワン・チーハン・ルイ出演。

前回のミッションは成功したけど、やっぱり拳だけで異星人と闘うのはツライので、足技も必要だよね~、と今度は蹴り技のマスターを探しにロボット2号がタイムスリップ!

まさかの続編は、足技篇!(笑)
もう次は投げ技篇でも頭突き篇でもやれば良いのではないかと…。
そして前作では、一応後を追ってタイムスリップしてきた異星人が居たのだが、今回は特に説明もなくなんかモヤモヤした煙状態になって追って来た。そして人間に憑依する。え?え?え?そんな敵なの?前回とは全く違う異星人ってことじゃないよね?なんて疑問を持ちながら観てても仕方がない。そんな物なのよ、と割り切って観るしかない。

今回のタイガー・チェンはほぼ全編おばさんパーマ風の髪型。それはカッコいいのか~っ!とツッコミを入れつつ、何か前作以上に氷川きよしテイストが強くなってきた風貌。本当に人気俳優なんでしょうか?
カンフー映画とSF映画が好きなら、宜しいんじゃないでしょうか?ガバガバSFですが。

https://youtu.be/4PDicFWLA3o

Amazon | カンフートラベラー 北腿 [DVD] | 映画

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2021年8月23日 (月)

8/22 『ジャスティス・リーグ :ザック・スナイダーカット』(2021)

原題:Zack Snyder's Justice League

Amazonビデオにて。

ザック・スナイダー監督、ベン・アフレックヘンリー・カヴィルガル・ガドットエズラ・ミラージェイソン・モモアレイ・フィッシャー出演。

2017年の『ジャスティス・リーグ』(120分)を、本来の監督であったザック・スナイダーの構想に基づいて、追加撮影&再編集したバージョンでなんと242分。驚きの倍以上の長尺。
正直なところ、世間のアメコミファンの間ではすこぶる評判の悪い、2017年のジョス・ウェドン版もそこまで悪いとは思っていなかった。ところが今回、このザック・スナイダー版を観たら、もうジョス・ウェドン版がどんな映画だったか思い出せない。むしろスッカリ吹き飛んでしまったので、敢えてジョス・ウェドン版をもう一回観たい気になって来たほどだ。

元々、ザック・スナイダー監督の作品はかなり好きで、『300』はザックの最高傑作だと思っている。そして5人くらいしか観客のいない劇場で観た、「考えるな。砂嚢で感じるんだ!」とか意味不明なフレーズがもう最高としか言いようのない、気のふれた梟スパルタン映画『ガフールの伝説』を周りの人に勧めて玉砕する程度にファンなのである。
そんな観客の一人として、このスナイダー・カットを観たら、もうこれは最高ですよ。2017年版でよくわからなかったサイボーグやフラッシュのキャラクター性、スーパーマンの怖ろしさ、ワンダーウーマンのチャーミングさ、『BvS』からの伏線回収、もちろんザック・スナイダーとしか言いようのない重厚感溢れるこだわりの映像。ともかく素晴らしい。そうだよ、本当に観たかったのはこーゆーのだったんだよ!

ザック・スナイダーのデビュー作『ドーン・オブ・ザ・デッド』で脚本を書いたジェームズ・ガンが、スナイダーのプロデュースにより今年DCコミックの『ザ・スーサイド・スクワッド』の傑作リブートを撮ったのも、奇しくもと言うよりは成るべきして成った出来事なのだろう。

ちなみにAmazonビデオでも本編の後に20分ほどの特典映像が付いており、ディスク版を購入しなくても観られたのはありがたい。でもブルーレイ買ってもいいかなと思い始めてはいる。

https://youtu.be/8xkOp66sfvQ

ワーナー公式】映画(ブルーレイ,DVD & 4K UHD/デジタル配信)|ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット

 

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2021年8月22日 (日)

8/21 『かちこみ!ドラゴン・タイガー・ゲート』(2006)

 

原題:DRAGON TIGER GATE/龍虎門

Amazonプライムにて。

ウィルソン・イップ監督、ドニー・イェンニコラス・ツェーショーン・ユードン・ジェ出演。

劇場で観て以来の再見。
カンフー・トラベラー 南拳』もつまらなくはなかったんだが、ドニー・イェンの超イカス闘いっぷりを観たくなって、ほぼアクションだけを飛ばし見。観直しても、料亭内のバトルが秀逸。川井憲次 のドンドコドンドコドンドコドンドコ!ってハイペースな音楽に乗って、飛ぶ、跳ぶ、飛ぶ!闘う戦う闘う闘う…。延々続くんじゃないかと思うほど闘いまくるアクションに痺れまくる。
やはりドニー・イェンこそが最高にして最強。

https://youtu.be/vRsao5FgEDE

かちこみ!ドラゴン・タイガー・ゲート - 作品 - Yahoo!映画

 

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8/21 『カンフー・トラベラー 南拳』(2017)

原題:功夫機器俠之南拳/Kung Fu Traveler

Amazonプライムにて。

チャン・シエンフォン監督、タイガー・チェンワン・チー出演。

2147年、異星人の侵略によって人類は滅亡の危機に追い込まれた。異星人には人類の兵器が全く効かなかったが、カンフーによる肉弾戦で敵を倒すことが可能なことが分かった。そこで戦闘ロボットにカンフーをプログラミングして敵に立ち向かわせる作戦が発案される。そのために1体のロボットが、清朝時代の南拳のグランドマスターのもとへタイムマシンで送り込まれることになった……。

バカバカしいと言っては身も蓋もないが、発想は面白い。
このタイムマシンは過去への片道だけなので、行ったきり帰って来れない。だから、マスターを探し出してカンフーを覚えて、その習得した技をメモリー(USBメモリみたいなデザイン!)に入れて、万里の長城の石垣に隠す。それを未来で取り出して、全戦闘ロボットのA.I.にコピーする。ところがこの映画で不思議なのは、カンフーをマスターするのに、1週間のタイムリミットが設定されていること。2147年の危機的状況の中で、あと1週間しか持ちこたえられないから、過去に戻っても1週間でマスターしろとか言う謎の設定。極端な話、過去に戻ってから何十年掛かって覚えても、石垣に隠してれば未来はやって来るんだから、タイムリミットなんかないと思うんだがなぁ。
未来で、妻帯者のタイガー・チェンに恋してた技術者のワン・チーは、わざわざロボットの容姿をタイガー・チェンそっくりに作って、一緒に過去に行ってラブラブになろうとするとか、ムリヤリ突っ込んだロマンス設定も可笑しい。

https://youtu.be/612iBNZds5g

カンフー・トラベラー 南拳 : 作品情報 - 映画.com

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8/21 『黑い画集 ある遭難』(1961)

Amazonビデオにて。

杉江敏男監督、松本清張原作、伊藤久哉和田孝児玉清香川京子土屋嘉男松下砂稚子天津敏出演。

鹿島槍へアタックする、同じ銀行で働く同僚三人組。ベテランの伊藤久哉、全くの初心者の和田孝、そこそこ経験者の児玉清。そして児玉清一人が黒部渓谷の底へと消えていった。児玉の姉の香川京子は、初心者が助かって、経験者の弟が亡くなったことに不審の念を抱く。そして、弟の滑落現場に花を供えたいと、親戚で登山マニアの土屋嘉男と共に、伊藤久哉に再度登山をしてくれと頼んだが…。

今年、遭難映画を観るのは『北穂高絶唱』、『妻は告白する』に続いて三本目。普段は年に一本も観て無いような気がするが。
前半は、登山中の事故が起こるまでを回想するパート、後半は再度登山をして検証するパート。事故が起きるのは夏山登山で、検証するのは冬山登山。素人の自分から見ても冬山の方が危険度が増してそうなのに、そこに自分を疑っている人間と一緒に行くってのは若干ムリを感じる。
それにしてもクライマックスまで分からなかった殺人の動機がそんなことだったなんて…、やっぱり松本清張原作だわ~。

黒い画集〜ある遭難〜(日本・1961年) | Cinéma , Mon Amour.。.:*☆

 

 

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2021年8月21日 (土)

8/20 『トンビルオ! 密林覇王伝説』(2017)

原題:Tombiruo

Amazonプライムにて。

セス・ラー二ー監督、ゾル・アリフィンファリッド・カミルナビラ・フダファイザル・フセイン出演。

レイプされた娘から生まれ、あまりの顔の醜さに産婆によって川に流されたエジム。森に住んでいた元兵士によって拾われたものの、やっぱり醜過ぎて仮面を付けられて育てられた。そんな彼が成長し大自然の力を身に付け、森の守護者トンビルオとなって環境破壊から森を守るのだ!

『マライの虎』を観た勢いで、なんかマレーシア映画ないかなとアマプラとNetflixを検索したら引っかかった映画。
『マッハ!!!!!!!』とか『ザ・レイド』を観た時ほどではないまでも、それに近い衝撃を期待したのだが…。

マレーシア製のターザン風でもあり、カンフー映画でもあるのだが、なにせ森の守護者なので、植物が彼の意思で伸びたりするのが新機軸。森の中を走る車に、ツタが伸びて絡みついたりするのだ。でもあまり効果がないのが難点。もっと激しく操って、敵をバタバタ倒すくらいじゃないと、あまり能力に意味がない。また、ともかく顔が醜いって設定なので、作中ただの一度もマスクを取らない主人公ってのもこれまた珍しい。顔をカメラに向けてない時にマスクを取る場面はあるのだが、それを目撃した人たちは必ずドン引きのリアクションをする。どんだけ醜いのか、一回くらい見せて欲しいのが人情だ。

期待していた内容とは若干違ったけれど、まぁこれはこれでアリかなと。

https://youtu.be/3UoQv9XRDnw

Amazon | トンビルオ! 密林覇王伝説 [DVD] | 映画

 

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8/20 『マライの虎』(1943)

Amazonプライムにて。

古賀聖人監督、中田弘二南部彰三上田吉二郎小堀明男小林桂樹出演。

ハリマオとはマレー語で“虎”のことである!
…で御馴染みの『快傑ハリマオ』のモデルとなった日本人青年・谷豊を主人公とした国策映画。戦意高揚映画ではあるんだけれど、意外と一般的に言われている史実から大きく離れない。WEB歴史街道(https://shuchi.php.co.jp/rekishikaido/detail/4935)でも読んで頂くとその一般的な史実が分るが、より詳しくより史実に近い谷豊像は『マレーの虎 ハリマオ伝説』(文春文庫刊)に詳しい。
実は随分昔、TVドラマ『快傑ハリマオ』が結構好きで、そこからモデルになった谷豊に興味を持っていたのだ。

もちろん『快傑ハリマオ』は石ノ森章太郎の漫画であり、そこから作られたTVドラマなのでフィクションだ。だから、この『マライの虎』には山田長政の子孫だと自慢するドンゴロスの松も、タドン小僧も、陳周明も登場しない。それでも、なぜかハリマオに惹かれるのはなんでなんだろう?

本編の最後に、若干テイストの異なる別エンディングがオマケについている。

マライの虎がDVD化!! | ちゅーまー天国 - teacup.ブログ“AutoPage”



 

 

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2021年8月20日 (金)

8/19 『ボディガード・牙 必殺三角飛び』(1973)

Amazonビデオにて。

鷹森立一監督、千葉真一渡瀬恒彦水原麻記深江章喜大山倍達志穂美悦子郷えい治出演。

牙直人(千葉真一)は、他流派から反感を買い、師匠徹心会々長・大東徹源(こと大山倍達)の反対を押し切って挑戦を受け、必殺三角飛びで相手の息の根を止めたが、心配して駈けつけてきた妹のマキ(志穂美悦子)は相手の一味に失明させられてしまった。刑務所へ送られた牙は、自ら徹心会と訣別し、獄中で沖縄空手の名手、渡瀬恒彦と意気投合する。後日、出所した牙は横浜のクラブの用心棒となるが…。

J.J.ソニー千葉師匠追悼、2本立て。
前作と違って、空手のウェイトが大きめ。
本作では、渡瀬恒彦とその恋人が沖縄出身なのがポイント。1972年に日本に返還された翌年の作品なので、返還直前の深作欣二監督の『博徒外人部隊』(1971)と併せて、タイムリーな企画だったのだろう。
そして大好きな深江章喜が敵のボス役だったり、石橋雅史が やたらと目つぶしをする空手家なのも個人的にはツボ。

ボディガード牙・必殺三角飛び | メタボの気まぐれ - 楽天ブログ

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8/19 『ボディガード・牙』(1973)

Amazonビデオにて。

鷹森立一監督、千葉真一渥美マリ山本麟一郷鍈治大山倍達内田良平出演。

アメリカ各地で空手修業してきた牙直人(千葉真一)は、乗り合わせた飛行機のハイジャック犯を撃退。その記者会見で、ボディガード会社設立を宣言した。すぐさま謎の美女・渥美マリから最初の依頼を受ける。「今から72時間…君の命を保証する!」と引き受けた牙だったが、彼女は麻薬密売をするマフィアに狙われていたのだ…。

千葉真一師匠が亡くなってしまったので、これまで観ていなかった作品を観たいと思い追悼鑑賞。
梶原一騎の劇画原作なので、荒唐無稽かつバイオレントなアクション映画。
大東徹源(大山倍達がモデルで、演じてるのも本人!)が興した「徹心空手」(もちろん極真空手のこと)が“牛殺し”としか認識されていない現実を打破すべく、ボデーガード会社「ゴッドハンド」を設立する!何言ってるのかよく分からないが、“牛殺し”だけじゃないのだよ、牛殺しだけでは!
牙直人は、基本的にボデーガードをするだけであって、依頼人が非合法なことをしてようが犯罪をしてようが構わない。その仕事を直接手伝うこともない。あくまで依頼人を徹底的に守るだけと言うスタンス。…なのだけれど、最初に依頼人がホテルで襲われた時に、同室の隣の部屋に居たのに、複数の侵入者が入ってきて依頼人を熱湯風呂桶の上に宙吊りにされるても気付かないと言う、かなり情けない仕事っぷりを披露。いくら空手が凄くてもそれじゃあアカンだろうと。
全体的に空手アクションは凄いけど、それ以外の展開がヌケているのがこの手の東映空手アクションの常なので気にはならないけれど。
映画を観終えて一番思うのは、やっぱり郷鍈治はカッコいいなあ(そっちかい!) 。

https://youtu.be/zmKl_m1SLyo

ボディガード 牙 B2ポスター | まんだらけ Mandarake

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8/19 『風速七十五米』(1963)

角川シネマ有楽町「妖怪・特撮映画祭」にて。

田中重雄監督、宇津井健田宮二郎叶順子高松英郎菅原謙二出演。

新聞記者の宇津井健は伊勢湾台風を取材し、台風が東京を襲ったら都会のネオンサインが極めて危険であると気付き、紙面だけでなく取材先でも危険を説いて回っていた。折しもその頃、製薬会社の東洋一の大ネオン塔工事の入札を、名古屋の遠藤組と東京の丸高組が競い、丸高組が請負うことになった。遠藤組に雇われた田宮二郎は工事妨害を開始し、完成したネオンサインをダイナマイトで破壊した。急遽修復工事を始めることになったが、ちょうど最大風速75mの台風が東京に近づいていた…。

以前にDVDで観ているけれど、スクリーンで観てみたかったので特集上映に行ってきた。
前半は、大映のお家芸でもあった「黒シリーズ」と似た雰囲気の企業サスペンス。企業同士の争い、足の引っ張り合い、妨害工作を繰り広げるサラリーマンと産業スパイ。本家「黒シリーズ」と比べると、物語のスリルやサスペンスでは甘さが目立つ。田宮二郎の計画は杜撰で、すぐに犯人がバレるんじゃない?と思うけれど、この映画の主眼はそこにはないから別に構わない。
そう、台風である。
この映画の見せ場は、台風による風速75mもの強風によって引き起こされた高潮が、数寄屋橋を襲う特撮シーンである。これが本当に素晴らしく良く出来たミニチュア撮影で、国鉄ガードのむこうに見える日劇と朝日新聞東京本社ビルに大量の水が押し寄せる。セットのサイズが大きいこともあって、その迫力たるや東宝特撮に勝るとも劣らない。特撮担当、築地米三郎先生の最高傑作と言っても過言ではない。
観直したら、物語の粗は前以上に気になったけれど、この特撮をスクリーンで観ることが出来て幸せですなぁ。

https://youtu.be/2JT9CW2CNWw

にせ・のんびり。 | SSブログ

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2021年8月19日 (木)

8/18 『女吸血鬼』(1959)

Amazonプライムにて。

中川信夫監督、天知茂和田桂之助三原葉子池内淳子出演。

本邦初の本格吸血鬼映画!
…らしいのだが、なかなかにツッコミ処満載です。
大体、タイトルの“女吸血鬼”ってのが、まず劇中に存在しない(笑)。吸血鬼・天地茂に血を吸われた女は不老不死にはなるけれど、吸血鬼化はしない。その天地茂も洋風のいでたちはしているけれど、元々島原で天草四郎の家来だった男。それが天草四郎の遺児・勝姫(天草四郎に娘は居ないんじゃ??)に惚れて、ついウッカリして彼女を吸血しちゃったら、不老不死の吸血鬼になってしまった。それからの長い人生、延々と天草四郎の血を受け継ぐ女を狙い続けるストーカー人生。
吸血鬼なのに、月の光を浴びると野人風に変身して狂暴になる。吸血鬼なのに、殺した女たちに金の十字架のネックレスを付けて蝋で固めて保存しておく。血液を吸うんだから、吸血鬼っちゃあ吸血鬼なんだけれど、いわゆる吸血鬼のルールやイメージとは全く異なる。劇中にはないけれど、きっとニンニクも平気で食って精を付けてるんじゃないのか?

見所は色々とあるけれど、天地茂がバーで月光を浴びての大暴れする場面の、手下の小人との共同アクションの謎のスピード感が素敵!小人は手伝ってんだか妨害してんだか、何がなんだかわからねぇ。そのまま表に飛び出すと、通り魔の様にそこらを歩く通行人の女性に次々と襲い掛かる節操のなさ。なんすかね、この人は。
大前均的な大男、小人、ばばぁの3人-----なんと言うかエド・ウッドかと思うような顔ぶれの手下を従えて、住んでいるのは山の洞窟。洋館とかじゃないんですか?
ここでもムチで、サーベルで、燭台で、椅子をぶん投げて暴れ狂う天地茂!
78分しかないのにお腹一杯です。

https://youtu.be/3i6u5NUXyOA

女吸血鬼 | Le Pettit Vinyl Junkie

最低映画館〜女吸血鬼

 

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8/18 『黑い画集 あるサラリーマンの証言』(1960)

Amazonビデオにて。

堀川弘通監督、松本清張原作、橋本忍脚本、小林桂樹中北千枝子原知佐子織田政雄菅井きん江原達怡西村晃平田昭彦出演。

東和毛織の管財課長・小林桂樹は妻子と大森に住むサラリーマン。だが、同じ課の原知佐子を大久保のアパートに囲い、情事を楽しんでいた。ある日、彼女の部屋を出たところで、偶然にも自宅近所に住む織田政雄とすれ違って会釈をした。三日後、彼は刑事の訪問を受け、十六日の午後九時三十分頃、新大久保で織田政雄に会ったかどうかと質問された。織田はその晩の向島の若妻殺しの容疑者になっていたのだが、彼を見たと答えれば、自らの不倫がばれてしまう。彼は見ていないと言い張ることに決めるのだが…。

これは傑作!
今年の1~2月頃に、家にあったCS録画で集中して6本ばかり堀川弘通作品を観たのだが、やはりこの人は巧い。実に巧い。橋本忍の脚本も素晴らしいのだろうが、今回は小林桂樹がどんどん、どんどんと深みにハマって動けなくなっていく。当時のエアコンのない世界も相まって、この脂汗タラタラ出て来る感じの追い込み感半端ない。

西村晃の刑事に、小林桂樹が「その時は映画を観ていた」とアリバイを証言する。西村が「あなたいつも映画を観てますな~!」と言われる。もしも俺が同じ立場になって、本当に無実だったとしても刑事に言われるんだろうな。
「あんた、いつも映画観てたって言うね」

浮気相手の原知佐子がチャーミングなのも見どころ。
オススメです。

https://youtu.be/WRx0H6sHglw

Amazon.co.jp: 黒い画集 あるサラリーマンの証言を観る | Prime Video

 

 

 

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2021年8月18日 (水)

8/17 『刑務所(むしょ)破り』(1969)

DVDにて。

池広一夫監督、松方弘樹藤村志保田村高廣山本麟一小林昭二久保菜穂子内田朝雄出演。

父の仇の内田朝雄を斬った松方弘樹。しかし、それは天王寺組の山本麟一と刑事の小林昭二の仕掛けた罠だった。窮地に陥った松方を救ったのは大原組の田村高廣だった。二人は兄弟盃を交したが、田村は天王寺組に殺され、松方も刑務所行きになってしまった。さらに天王寺組は刑務所内に刺客を差し向けた…。

大好きな池広一夫の監督作。
以前に画質の悪い中古VHSを持っていたが、いつの間にかDVDが出ていたので買い直し。
雷蔵が病に倒れ、代打として松方弘樹が東映から大映に貸し出された時代の作品だからなのか、なぜかこの映画は好待遇でソフトがリリースされる不思議。悪くはないけど、ほかに冷遇されてる出して欲しい作品が有るんだがなぁ。

物語は、割と有り気な仁侠映画で意外性はあまりないが、大映映画の悪役を山本麟一が演じたり、それと当初手を組むのが小林昭二だったり、さらにはあの内田朝雄が物の分かった良い親分だったりと、普段とは違う雰囲気が楽しめるのがポイント。
タイトルの「刑務所」が後半まで登場しないので、脱獄物を期待するとそれは一部分でしかないことに肩透かしを食らう。その分、刑務所風呂場での戦いがちょっと面白いので許そう。
池広監督らしいシャープな映像で松方の迫力のある立ち回りを描いたのも見せ場ではあるが、独特の縦位置構図のこだわり構図があまりないのが残念なところ。

刑務所破り(1969年 大映映画)映画ポスター ☆監督:池広一夫 ☆キャスト:松方弘樹/藤村志保/田村高廣 - 映画ポスター / パンフ |  MUUSEO

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8/17 『忘れられた罪の島』(1943)

原題:MONSOON (Isle of Forgotten sins)

『エドガー・G・ウルマー DVDボックス』にて。

エドガー・G・ウルマー監督、ジョン・キャラダインゲイル・ソンダーガードシドニー・トーラーフランク・フェントン出演。

南海の孤島で酒場兼売春宿「忘れられた罪の島」を経営するマージ。彼女は、沈没船に眠る300万ドルを狙って島にやってきた2人組の潜水夫と手を組み、宝の手がかりを求めて船を出すが…。

久し振りにウルマー、これで12本目。
島を指す象徴的な形容詞のタイトルなのかと思ったら、具体的な酒場の名前だった。
ゴロツキばかりが集まる酒場と聞いて、おっかなびっくりやって来た客に、連れて来た男が「噂とは違っていい店でしょ?」と言ったとたんに殺人が起こる。殴り合いの喧嘩をしていた男たちが、あっという間に手を組んで沈没船を狙う。狙われた方はサルベージだけさせたところで横から奪い取る算段。出て来る連中みんな欲の皮が突っ張らかってて、とんとん拍子に進んで行くのがウルマーの良いところ。

海中の沈没船からお宝を引き上げる場面の特撮が、製作年を考えると素晴らしい出来である。海中で潜水具姿の人形が歩くのだが、このシーンを実際に水中でミニチュア撮影を行っている。こうした場面を手っ取り早く撮るには、ミニチュアセットとカメラの間に水槽を置くか、もっとお安くお手軽に水中風の波ガラスを照明前に立てて、ユラユラと水っぽい光を演出する場合が多いだろう。ところが本当に水中で歩かせているのだ。潜水服からは呼吸の気泡が上がっている。そうすると潜水服の中に空気を送り込んでいる訳で重りを人形の脚に仕込まなければならない。サンダーバード人形みたいな地に足のつかない動きでもないし、だいいち水中だと上方からの糸操りでは操作できないだろう。下からの棒操りにも見えない。一体どうやって歩かせているのだろう?
ネット上のこの映画の感想を読んだら「特撮がチャチ」とか書いたものがあって、この高度な撮影が伝わって無くて悲しい。

クライマックスはもう一つの原題『MONSOON』の通り、嵐がやってきて水に飲まれてしまうが、生き残った酒場の女将たちはシレっと新しい店を再開している。なんて逞しい(笑)。

意外と見どころの多い佳作だった。やっぱウルマー、堅実に上手いわ。

Monsoon (1943)

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2021年8月17日 (火)

8/16 『ナイト・ストーム』 (2019)

原題:Grand Isle

Amazonビデオにて。

ステファン・S・カンパネッリ監督、ニコラス・ケイジケルシー・グラマールーク・ベンワードズライ・エナオ出演。

巨大ハリケーンが近づくニューオーリンズで、妻と病気の子どもを抱える男が、退役軍人のニコケイから自宅の柵を今日中に修理して欲しいと依頼される。高額な報酬につられて作業に取り掛かったが、嵐の前に修理は終わらず、クルマも故障してニコケイ夫婦の家に泊まることになったが…。

原題はルイジアナ州の島を指していて、嵐のよく来る狭い島。それじゃ日本人にはよくわからんからの邦題なんだろうけれど、実は嵐が来るのはお膳立てでしかなくて、主人公が単に家に帰れなくなるための足枷に過ぎない。この映画のキモは、ニコケイとお色気奥さんの2人と一緒に一晩過ごさなければならなくなった男の難儀さなのだ。
病気の子を抱えてノイローゼ気味の自分の妻。無駄に挑発してくるニコケイの奥さん。それを見て嫉妬しているのかと思いきや妻殺害を依頼してくる狂ったニコケイ。そしてこの夫婦の家に隠された秘密。この夫婦の秘密がとんでもない割に、隠ぺい工作とか警察対応が杜撰過ぎて、頭が痛くなってくる。
途中何度か挟まれる発狂するニコケイ場面を楽しめれば、この映画も面白いです。

https://youtu.be/JAMoPceT7ZU

ナイト・ストーム - 映画情報・レビュー・評価・あらすじ・動画配信 | Filmarks映画

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8/16 『妖怪大戦争 ガーディアンズ』(2021)

TOHOシネマズ新宿にて。

三池崇史監督、寺田心杉咲花北村一輝松嶋菜々子大森南朋大沢たかお大倉孝二神木隆之介安藤サクラ出演。

フォッサマグナで眠っていた古代の海洋生物の化石が結集して妖怪獣となり、東京湾を目指す。しかし東京には目覚めさせてはならない封印された魔が居り、なんとか回避しないと地球が滅んでしまう。そこで妖怪たちは妖怪退治のスペシャリスト・渡辺綱の子孫・渡辺兄(寺田心)と共に妖怪獣に立ち向かおうとするが…。

基本的に三池崇史ファンなので、一応ほとんどの三池作品は劇場で観ている。
だからもちろん、『妖怪大戦争』にどんな“地雷臭”がしたって観に行くのである。前作も劇場で観てるし(笑)。
いい歳して「アンチ寺田心」とかではないのだが、この小僧の芝居に終始イライラ。前作の神木隆之介の時も若干のイライラ感はあったがそれを遥かに上回る。天邪鬼の天邪鬼ゆえの受け答えが反対言葉なのだが、中途半端に反対言葉なのもイラっとするし、突然の友だち宣言も作劇上の展開としては分からんではないが、それまでの積み重ねが薄いので腑に落ちにくい。
そしてなんと言っても大魔神。KADOKAWAはこんな形で『大魔神』と言うキラーコンテンツを消化してしまって構わないの?登場させただけでなく、「ムンクの叫び」みたいな妙な困り顔の大魔神なんて見たくないし、そもそも大魔神ってのは生贄で蘇るのではなく、村の子供の無垢なる涙で怒り、悪を討つ存在だったんではないんかい?
劇中で「名前を呼んではいけないあの人」的な扱いではぐらかされてたのは、前作の魔人加藤な訳だから、だとするなら神木隆之介の姓を加藤にするんじゃなくて、神木隆之介には前作の少年が大人になって稲生タダシとして登場させた方が良かったんじゃないのかなぁ。
三池崇史の『大戦争』三部作(?)としては、『極道大戦争』よりはマシ、『妖怪大戦争』よりは下ってあたり。
少なくとも、前作にあった妙なエロ描写----カッパ女のペタペタした肌のフェティッシュ感とか、ろくろ首が無駄に足の間をくぐっていく描写とかがないだけでも大減点。

https://youtu.be/kMYdCNhlCgc

妖怪大戦争 ガーディアンズ - 映画・映像|東宝WEB SITE

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2021年8月16日 (月)

8/15 『虹をつかむ男』(1996)

Amazonビデオにて。

山田洋次監督、西田敏行吉岡秀隆田中裕子倍賞千恵子前田吟佐藤仁美笹野高史宮下順子田中邦衛柳沢慎吾出演。

都合により、先に続編の方を観てから1作目の本作を観てびっくり。まるで前作の続きの様に始まっていた続編だが、全然設定が違うんじゃん!
西田敏行の経営するオデオン座は九州じゃなくて徳島、西田敏行は関西っぽい方言の人だし、吉岡秀隆の両親は前田吟&倍賞千恵子の『男はつらいよ』夫婦(2作目は笹野高史が父親)。直接的な続きの物語ではないとは言え、どっちを先に観てたにしてもこれは戸惑うだろう。西田、吉岡以外に、田中邦衛、笹野高史、倍賞千恵子が共通の出演者だが、全員別な役柄。昔のプログラム・ピクチャーの時代ならいくらでもあったことだけど、90年代も半ばになってからは珍しいのではないかい?
西田敏行演じる白銀活男(続編では銀活男で、どちらも読み方はシロガネカツオ)のキャラクター性も若干異なり、こちらの1作目の方がよりピュアに映画を愛している人っぽい。
本作は、明らかに山田洋次版『ニュー・シネマ・パラダイス』みたいな映画を作りたいって企画だろう。実際に劇中でも『ニュー・シネマ・パラダイス』が流れるし、田中邦衛にフィリップ・ノワレのイメージを被せているふしもある。だが、これは渥美清追悼企画でもある。だからこその前田&倍賞夫妻と息子吉岡なのだろうし、色々な他作品が実映像や、会話の中での紹介もされる中、最後に長々とインサートされるのは『男はつらいよ』第一作であり、最後には車寅次郎の姿がCGで合成されてもいる。
山田洋次組による寅次郎ロスを補う作品なのだろう。2作目とは雲泥の差で、本作の方が良く出来ている。いや、良く出来ていると言うよりも、想いが詰まっている。この1作だけで、あんな続編作らなかった方がずっと良かった。

 

https://youtu.be/2OsqLMyf_9s

Amazon.co.jp: 虹をつかむ男を観る | Prime Video

 

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8/15 『スーパー!』(2010)

原題: Super

DVDにて。

ジェームズ・ガン監督、レイン・ウィルソンエレン・ペイジリヴ・タイラーケヴィン・ベーコンマイケル・ルーカーネイサン・フィリオン出演。

ダイナーのコックとして働くレイン・ウィルソンはリヴ・タイラーと結婚したが、彼女は夫に愛想をつかし、ドラッグディーラーのケヴィン・ベーコンの元へ走る。絶望したウィルソンは、テレビでヒーローに感化され、自前のコスチュームを作り「クリムゾンボルト」と名乗って、悪人をレンチでぶん殴る自警団になるが…。

劇場で観て以来の再見。
今日見た『スースク』が素晴らしかったので、勢いでジェームズ・ガンの旧作を観る。
観直してみても、サイテーでサイコー(笑)。
『キック・アス』の身も蓋もないバージョンみたいな映画。『キック・アス』は曲がりなりにもヒーロー然としたことをしようとしてたけど、クリムゾンボルトは肥満オヤジが悪人目指してドタドタと走って行って、単にレンチでドグァッとぶん殴って「シャラップ!クライム!!」と叫ぶだけ。言ってしまえば、ヒーロー気取りのただの危ない人。でもそれがイイ。明後日の方角に間違った正義と勇気さえあれば、例えば俺だって今日からクリムゾンボルトになれるし、女性ならもっとアブナイ相棒のボルティーにだってなれる。普通の人ならやらないことをやってのけるから、この映画はバカだけど気持ちイイ。ダメだけど素晴らしい。
コレ(と『スリザー』)があるから、今のジェームズ・ガンがあるのだ。

https://youtu.be/NC4Rp7OihkY

スーパー!(ネタバレ) | 三角絞めでつかまえて

 

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8/15 『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』(2021)

原題: The Suicide Squad

TOHOシネマズ新宿、IMAX2Dにて。

ジェームズ・ガン監督、マーゴット・ロビーイドリス・エルバジョン・シナジョエル・キナマンデヴィッド・ダストマルチャンダニエラ・メルシオールシルヴェスター・スタローンヴィオラ・デイヴィスジェイ・コートニーピーター・カパルディピート・デイヴィッドソン出演。

先日、デヴィッド・エアー版『スーサイド・スクワッド』(2016)を観直しておいたが、予想通り全くそんな必要はなかった。
もうね、ジェームズ・ガンはサイコーですよ。
マーベルの『ガーディアン~』も大変に素晴らしいですが、元々ジェームズ・ガンと言えば『スリザー』で『スーパー!』の監督。もっと言ってしまえば元トロマの脚本家。品行方正なんて人じゃないんですよ。やり過ぎ、やりっ放し当たり前。モラルとかよりも面白さ優先の人なんスから。それに『スーサシド・スクワッド』を「好きなようにやっちゃって構わんよ!」って渡したんだから、そりゃあこうなりまさぁね。

ネタバレ込みなので、続きはポスタービジュアルの下に↓
https://youtu.be/THMDBTYNjnA

ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結 特集: 評価・あらすじ・レビュー IMAXで観よう! まさかの大怪獣バトル、ポップにイカれた最高の祭典  (2) - 映画.com

いや、もうね、予告篇前半の星条旗の前に横一列で並んでるヴィランたちが、作戦始まって数分でほぼ全滅とか、普通有り得ないでしょ。
SNLのピート・デイヴィッドソン(=ブラックガード)がどんな活躍するのか楽しみにしてたのに、一瞬で顔面無くなるとか(笑)。
この場面で、「あ、もうジェームズ・ガン節全開で行くのね」と心積もりが出来たので、後はもう何が来てもウハハハハッハハハ!
キング・シャークとセバスチャンは可愛いし、ポルカドットマンの意味不明さはステキだし、そしてクライマックスのスターロ!
この歳になってから、こんなバカバカしくも楽しいネタを、ハリウッド最新VFXでIMAXで観られることがあるなんて、40年前の高校生の自分いタイムスリップして教えてやりたいほどだ。
「いいか、長生きしてれば50代後半で“パイラ星人VS大群獣ネズラ”なんてふざけた内容にもかかわらず、大傑作なハリウッド映画が観られるから、ツライことがあっても頑張って生きてけよ!」
本当に、この年までヲタクな映画好きやってきて、『レディ・プレイヤー1』とか、このジェームズ・ガンの『スースク』とか、『マッドマックス 地獄のデス・ロード』とか、長年のご褒美みたいな映画がやって来る僥倖。
生きてて良かったデスよ。

あ、もちろんマゴット・ロビーのハーレイ・クインも素晴らしかった。
去年の単独スピンオフ『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒』が禄でもなかったのをキッチリ挽回してくれました。
さぁ、来年の『ガーディアン3』も楽しみだなぁ~!

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2021年8月15日 (日)

8/14 『プロフェッショナル』(1993)

原題:DEADFALL

Amazonビデオにて。

クリストファー・コッポラ監督、マイケル・ビーンチャーリー・シーンニコラス・ケイジサラ・トリガージェームズ・コバーンピーター・フォンダタリア・シャイア出演。

仕事の最中に誤って父を死なせてしまった詐欺師親子の息子・マイケル・ビーン。ショックが癒えない彼は、伯父のジェームズ・コバーン訪ねる。そこで、彼は伯父から200万ドルの大仕事を持ちかけられる。計画は実行されたが、仲間の間で裏切りが始まる。

ニコケイの実の兄貴----ってことは、コッポラの甥にあたるクリストファー・コッポラ監督作。なので、タリア・シャイアが出てたり、その他に結構メジャーなキャスティング。これでRottenTomatoで“0%フレッシュ”のスコアを叩き出している作品だってんだから弱ったものだ。
ただ、ニコケイファンなら、そんな冷たい評価はしないだろう。主役でもないのにポスターのど真ん中に位置する我らがニコケイの見せ場はふんだんに用意されている。
中でもレストランキッチンでのブチ切れシーン。これは唯一無二のブチ切れっぷり。何せ我らがニコケイは、この映画では二重にヅラを直用して、禿げヅラの上にふさふさヅラで、そのふさふさが外されて地肌が見える(本物の地肌ではない)乱闘シーンでブチ切れる。このシーンがやって来るのが、映画開始から丁度1時間くらい。そこであえなく退場になるのだけれど、ここまででもう満腹。後は惰性でストーリーを追うも良し、マイケル・ビーンかジェームズ・コバーンを見るも良し。
評価0%とか有り得ないですよ。

ちなみに以下のリンク↓は、「ニコラス・ケイジの発狂シーンTOP10」で、この『プロフェッショナル』は3位にランクイン(笑)。
https://youtu.be/q2tcfuQeu2U

プロフェッショナル - 映画情報・レビュー・評価・あらすじ・動画配信 | Filmarks映画

 

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2021年8月14日 (土)

8/13 『この子の七つのお祝いに』(1982)

Amazonプライムにて。

増村保造監督、岩下志麻岸田今日子根津甚八杉浦直樹辺見マリ村井国夫芦田伸介畑中葉子出演。

怖い怖い、ああ、これはヤバイ。
トラウマ映画だと知識として知ってはいたが、観ていなかった一本。
ホラー映画ではなく、殺人事件の謎を追うミステリーであり、人間ドラマ。増村保造の最後の映画(この後にTVドラマはまだ撮っている)。
何が怖いって、もちろん岸田今日子。ナチュラルに怖い。声を荒げたり、ことさら何か恐ろしげな表情をしたりすることはない。
貧乏臭い薄暗いアパートの一室。岸田今日子が幼い娘に父親の映るアルバムを見せながら、穏やかに語り掛ける。
「全部この人が悪いのよ。お父さんを探して復讐してね」
そして穏やかな表情のまま、いきなり手に持った針でアルバムの写真の顔部分を、プスプスプスプスッ!と電光石火の早業で刺しまくる。旦那の写真の顔部分は、何度も針で刺されてもはやどんな人相か判別がつかなくなっている。
その後も、岸田今日子が大根と豆腐に針を刺しまくってハリネズミ状態にする場面も登場する。コワイ、コワ過ぎる。ムーミンパパもノンノンも、みんなムーミンから裏で脅されていたのではないかと錯覚する恐怖感。
映画冒頭で畑中葉子が、後ろから前から殺されていたことが忘却の彼方に消えてしまうほどのインパクト。
そして物語後半戦では、この狂気の血塗れムーミンの英才ヤンデレ教育で育てられた人間凶器・岩下志麻が起動。『極妻』の姐さんなんぞよりもよほどの恐怖を振りまく。
知ってる人には何をいまさらって話だが、知らない人は身構えて鑑賞すべし。

https://youtu.be/YFfjgrLRK4w

この子の七つのお祝いに : ポスター画像 - 映画.com

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2021年8月13日 (金)

8/12 『日本暴力団 組長』(1969)

Amazonビデオにて。

深作欣二監督、鶴田浩二安藤昇菅原文太内田良平河津清三郎若山富三郎山本麟一曽根晴美内田朝雄水島道太郎加藤嘉出演。

 

刑期を終えて出所してみたら勢力図が変わっており、自分の組の縄張りに関西から進出してくる組もあって、足を洗おうと思ってたのに洗えなくなってしまう昔気質な鶴田浩二の話。

有りがちっちゃあ有りがちな物語だが、きっちり最後まで飽きさせない。
一番面白いのは若山富三郎。横浜のチンピラ以上ヤクザ未満の愚連隊で、関西からやって来た内田朝雄の手下になって鶴田と敵対する狂犬みたいな男なのだが、自分がぶん回したナイフで顔を斬りつけられても怯まない鶴田に惚れこんでいく。この若山の最後が個人的には一番の見せ場。
菅原文太が東映に移籍したばかりで、『現代やくざ』シリーズが始まった年の映画なので、ちょこっと良い役で出て来てあっという間に退場。

Amazon.co.jp: 日本暴力団 組長を観る | Prime Video

 

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8/12 『サマーフィルムにのって』(2021)

新宿武蔵野館にて。

松本壮史監督、伊藤万理華金子大地河合優実祷キララ小日向星一出演。

高3で映画部に所属するハダシは、時代劇オタクで勝新大好き。映画部では青春恋愛映画しか作らないことに不満。そんな時、ハダシのイメージする武士役そのままの凛太郎と出会い、友だちのビート板、ブルーハワイと一緒に、時代劇自主映画の制作を始める。しかし、実は凛太郎は未来からやって来たタイムトラベラーだった…。

往年のNHK「少年ドラマシリーズ」と、『映像研に手を出すな!』を合わせたような映画。
主人公のハダシが、SFでもファンタジーでもアニメでもなくて、時代劇オタクなのがミソ。勝新の座頭市の殺陣の凄さとか、雷蔵様の美しさとか、それ現代高校生が語る内容か?と思いつつも微笑みがこぼれる。
このハダシの女の子が、ちょっとミニラっつーか白木実チックなフリーキーさがあって、「実写版『映像研』の浅草氏は、なんとか坂の斎藤某よりも、アイドルじゃないこんな女の子の方が良かったんじゃないのか?!」と思ったのに、映画終わってからこの伊藤万理華も斎藤某と同じなんとか坂に居た女の子だと知ってショーゲキ!そーなの?!そーなんだ!
このハダシの子も悪くなかったけど、個人的にはビート板役の河合優美が良かった。主人公じゃなく、脇でサポートするヲタクな友だちってポジションにルックスを演技もドンピシャでハマリ役。

映画の内容としては、この自主映画を作る高校生の青臭さと、随所に滲む若い舞台演劇っぽさが受け入れられるかどうかってところ。
昔8mmフルムで自主映画作ってた身としては、今時の自主映画がスマホで作られていることを、アタマでは理解してても実際に映像で見せられるとやっぱり衝撃を受けつつ、でも機材が違ってもやってることに大した差はない安堵を感じる。
8mmフィルムじゃあ、経費の掛かり方も最小撮影時間も違うので、撮り方はもっとみみっちく、セコくなるのだけれど(苦笑)。

機材やメディアの違いは置いといて、自主映画をやってたことのある人ならなにがしかのエモーションがやって来る映画なので、とりわけオススメです。

https://youtu.be/d335TxPwOEY

サマーフィルムにのって - 作品 - Yahoo!映画

 

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2021年8月12日 (木)

8/11 『砂の器 デジタルリマスター版』(1974/2005)

Amazonプライムにて。

野村芳太郎監督、松本清張原作、橋本忍山田洋次脚本、丹波哲郎加藤剛島田陽子緒形拳森田健作山口果林加藤嘉笠智衆辰巳柳太郎出演。

いまさら語るべきことのない名作ミステリドラマと言うより人間ドラマ。
折角松竹漬けの松本清張漬けになってたことだし、『砂の器』を数十年ぶりに観直してみた。
大変に時間と労力のかかった作品で、今観ても素晴らしいと思う。

ただ現在の若い観客が観ても、この映画だけでは「ハンセン氏病の父親」の意味合いが伝わらないのではないだろうか。
『エレファントマン』や『マスク』のような特殊メイクをしていれば分かり易いのだが、それをやってしまうのも諸刃の剣ではあるので悩ましいところ。観ていないので分からないのだが、近年のTVドラマ版ではどう処理しているのだろう?

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2021年8月11日 (水)

8/10 『スーサイド・スクワッド』(2016)

原題:Suicide Squad

Netflixにて。

デヴィッド・エアー監督、ウィル・スミスジャレッド・レトマーゴット・ロビーヨエル・キナマンヴィオラ・デイヴィスジェイ・コートニージェイ・ヘルナンデスアドウェール・アキノエ=アグバエ福原かれん出演。

別に観返す必要がないのは分かっているのけれど、ジェームズ・ガンの新生『スーサイド・スクワッド』を観る前のおさらい。
世間では、マーゴット・ロビー演じるハーレイ・クインを除いて評判の宜しくない本作だが、個人的にはそんなに悪い映画とは思っていない。製作中の前評判と違ってジョーカーの出番が極端に少なかったのはガッカリだったが、ウィル・スミス演じるデッドショットも皆が嫌うほど悪くはない。もちろん。ハーレイ・クインがサイコーだったってのは大きなポイントだった訳だけれど。

Amazonオリジナルのシリーズ『ザ・ボーイズ』でキミコを演じる福原かれんにやられてしまったので、彼女の演じるカタナをもう一回観直したかったのもある。やっぱ良いわ、かれんさん。

https://youtu.be/ZlWbYIs9o0w

スーサイド・スクワッド : 作品情報 - 映画.com





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8/10 『サイコ・ゴアマン』(2021)

原題:PG:Psycho Goreman

シネマート新宿にて。

スティーヴン・コスタンスキ監督、ニタ=ジョゼ・ハンナオーウェン・マイヤーアダム・ブルックスアレクシス・ハンシー出演。

8歳の少女ミミと10歳の兄ルークは、庭に埋められていた悪魔「残虐宇宙人」を蘇らせてしまった。この宇宙人は銀河中から恐れられていたが、ミミが謎の光る宝石を手に入れてしまったため、残虐宇宙人は彼女に絶対服従しなければならなくなった。この残虐宇宙人「サイコ・ゴアマン」の復活を知った銀河系の他の宇宙人たちは、抹殺のため地球へと目指していた…。

カナダのヲタク監督が作ったSFスプラッター・コメディ。
東映特撮愛の溢れるぬいぐるみ系怪人が、80'sテイスト溢れるノリの中、トロマっぽいスプラッターを展開しつつ笑いを取る。
ヲタク観客を狙い過ぎているきらいも無きにしも非ずだが、それもまぁどうでもいい。ともかくもクダラナクて、チョー楽しいから。
東映特撮って言っても、ライダーとか戦隊物だけではなく、まさかのペットントン的なキャラも登場。ど~も、濃いね(笑)。
そして「サイコ・ゴアマン」なんて名前を付けられた宇宙人よりも、一番狂ってるサイコキャラは主人公の女の子ミミだったりするのが大したサイコっぷりだ。なぜか銀河からやって来る宇宙人の一人の声を、黒沢あすかが演じており、唐突に日本語で話し出すのもツボ。
スティーブ・コスタンスキ監督作は、以前に『マンボーグ』(2011)も観ているが、相当に進化している。とは言え、どっちも自主映画ではあるんだが。

https://youtu.be/kgyPGGLYnKs

サイコ・ゴアマン - 映画情報・レビュー・評価・あらすじ | Filmarks映画



 

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2021年8月10日 (火)

8/9 『ザ・ラスト・マーセナリー』(2021)

原題:Le dernier mercenaire/The Last Mercenary

Netflixオリジナル。

ダヴィド・シャロン監督、ジャン=クロード・ヴァン・ダムアルバン・イヴァノフエリック・ジュドールパトリック・ティムシットミュウ=ミュウ出演。

「ザ・ミスト」と呼ばれる伝説の傭兵は、知人に預けている息子の保護期間が切れ、武器と麻薬の密売の濡れ衣を着せられたことを知り、身分を隠して息子を救いに戻るが…。

開巻、いきなりの全開脚で天井の梁にぶら下がっているヴァン・ダムならではのヴァンダミング・アクションで笑う。流石やで、ヴァン・ダム!その後も笑えるところもチョロチョロあるんだけど、全般的にベタベタな笑いが多い。昔のベルモントの映画とかから、『TAXI』シリーズもそうなんだが、結構フランス映画のコメディってベタで、なんか香港映画みたいな古臭い笑いが多くないですかね?ブリーフ一丁で電動キックボードで街中走って笑わせようとか、かなり古いでしょ。
同じヴァン・ダムのアクションコメディなら、Amazonオリジナルのセルフ・パロディもの『ジャン=クロード・ヴァン・ジョンソン』(2016)の方が圧倒的に面白いし、ヴァン・ダム好きだったらこっちの方がマストな作品ですよ。第一シーズンのみで打ち切られちゃったけど。

https://youtu.be/jY8DVzfON_I

ザ・ラスト・マーセナリー - 映画情報・レビュー・評価・あらすじ・動画配信 | Filmarks映画

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2021年8月 9日 (月)

8/8 『必殺4 恨みはらします』(1987)

アマプラ「プラス松竹」にて。

深作欣二監督、藤田まこと村上弘明かとうかずこひかる一平三田村邦彦真田広之倍賞美津子堤大二郎相楽ハル子岸田今日子千葉真一出演。

新しい町奉行に着任した真田広之が、陰で企む陰謀とは何か?おけら長屋で暴れたパンクな旗本に殺された父の恨みを晴らすため、貧乏な娘が仕掛人を雇おうとするが、六両の安い報酬に仕掛人たちが皆降りてしまう。しかし、流れ者の仕掛人・千葉真一と、藤田まことだけが仕事を請け負う。早い者勝ちで獲物を狙うことになるが…。

映画版『必殺』では初監督の深作欣二作品。撮影も京都太秦だし、真田広之、千葉真一、室田日出男、成田三樹夫、そしてJACが参加して、『必殺』でありながら、東映感が強い。この陣容、特にJACと真田広之の参加で、通常『必殺』の個々の仕掛人たちの技で獲物を倒していく感よりも、集団アクション時代劇の様相を帯びてくる。極めつけは、クライマックスの真田広之の薙刀による大立ち回り。真田広之初の悪役は、脂の乗り切った時代なので、実にお見事。
物語的には、当時のバブル時代の地上げ屋問題を取り入れているのが、いかにも世相を取り込むのが好きな『必殺』らしさ。上手いバランスで成り立った娯楽大作。

さて、アマゾンプライムのサービス料金期間で追加加入していた「プラス松竹」も今日で終わり。2ヶ月に渡っての“松竹漬け”は終了。「プラス松竹」チャンネルに入ってない松本清張、野村芳太郎、山田洋次、小津安二郎はこのあと若干残しているので継続フォロー予定。

https://youtu.be/xbJh875TVH0

必殺4 恨みはらします - 作品 - Yahoo!映画

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2021年8月 8日 (日)

8/7 『道頓堀川』(1982)

アマプラ「プラス松竹」にて。

深作欣二監督、松坂慶子真田広之山崎努佐藤浩市加賀まりこ出演。

道頓堀川に面した喫茶店の二階に住み込みで働く美大生・真田広之。喫茶店のマスター・山崎努は昔一流のハスラーだったが、今は玉突きを引退している。しかしその息子・佐藤浩市は真田の友人で、日本一のハスラーを目指すと言って父親とけんかしている。ある日真田は、近所の小料理屋のママ・松坂慶子と知り合い、恋に落ちていく…。

真田×松阪の恋愛、山崎×佐藤の親子、この2本の物語で進行して行く。
別にやくざ映画でもアクション映画でもないのに、深作欣二が撮ると松竹映画でもスピード感が違う。どんどん話が展開して行く。極めつけは、山崎努が息子の佐藤浩市に母の死を語る場面。彼女はクルマにはねられて亡くなるのだが、猛烈にシャープな短い3カット----「ガン!ザッ!ドン!」と、その殺伐とした刹那の死に様は圧巻。恋愛映画であり人生ドラマだと思って観ていたら、突如とんでもない物が入って来て鳥肌が立つ。
とんでもない物と言えば、古館ゆき の全裸ダンスとか、謎の凄みに溢れた着流しゲイの柄本明とか、なんだかもの凄ぇ映画だなと。で、クライマックスがまた意表を突いて、アッと驚く終わり方。
深作欣二は好きだが、なんとなく敬遠していた本作。いろんな意味で、やっぱり観ておいて良かった。

https://youtu.be/h0bcFbqY45E

道頓堀川 : ポスター画像 - 映画.com

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8/7 『陸軍』(1944)

アマプラ「プラス松竹」にて。

木下惠介監督、笠智衆信千代杉村春子田中絹代上原謙東野英治郎出演。

幕末から日清・日露の両戦争を経て満州事変・上海事変に至る、ある家族の三代60年に渡る姿を描く。
この映画が驚くべきは、戦中の国策映画であり、「陸軍省後援 情報局國民映画」と冒頭にクレジットが出る作品にも拘らず、観終わって反戦映画を観たと感じるところである。登場人物の設定も物語も、ハッキリと戦意高揚映画の形を取っている。途中までそのつもりでこちらは観ていた。なのに観終えると、監督である木下惠介の趣旨は全く異なることがわかるのだ。もちろん、大日本帝国の陸軍省も情報局もバカではないからそんなことは分かっている筈だが、表面上は国策映画としての体裁を踏み外していないから、彼らに出来たのは戦争中に木下惠介を“干す”ことしか出来なかったのだろう。
『クレヨンしんちゃん』で御馴染みの原恵一監督が木下惠介監督の大ファンで、初の実写映画として撮った『はじまりのみち』で、この映画のクライマックスが延々と使われている。『はじまりのみち』を観た時に、完全にバランスを欠いたインサートだと思ったが、この『陸軍』を観た後で、やっとあの長いインサートの意味が理解できた。
原恵一恐るべし、そして何よりも木下惠介恐るべしである。
アマゾンプライムのメニューに並んでいると、一見ただの戦時中プロパガンダ映画にしか見えないが、観て良かった。

観た観た、見たかった-印刷された映画、美術展: 【'40ポスター8】陸軍

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2021年8月 7日 (土)

8/6 『虹をつかむ男 南国奮闘篇』(1997)

アマプラ「プラス松竹」にて。

山田洋次監督、西田敏行吉岡秀隆松坂慶子小泉今日子哀川翔田中邦衛倍賞千恵子笹野高史出演。

都合があって続編を先に観るので繋がりは良く分からないが、きっと問題はなかろう。
多分前作で知り合ったんであろう西田敏行が、酒を飲んで暴れて警察に捕まり、吉岡秀隆に身元引受人になってくれと連絡が来る。一晩家に泊まった西田は、トラブルを巻き起こして去っていく。しばらく後、どの映画でも仕事が長続きしないキャラの吉岡秀隆はアキバのオノデンを辞め、親からも叱られて不貞腐れ、西田の経営する九州のオデオン座を訪れるが、彼は奄美に映画巡回上映に行っていると知る。さらに奄美に渡ったら、そこで偶然知り合ったシングルマザーの小泉今日子に一目惚れしつつ、巡回上映に加わることになるが…。

本当にいつでもダメダメな吉岡秀隆。山田洋次の中では、吉岡秀隆は持続力も根気もない人間ともう決まっちゃってるんだろう。山田洋次作品を観てると、いつも吉岡秀隆にイラっとくるのは俺だけ?
さて本作は、西田敏行演じる映画館主が島や村を回って、屋外や学校で巡回上映をする話。映画愛に溢れた…と言いたいところだが、本当に“映画館じゃないところで長編映画を上映すること”がどういうことなのかを、山田洋次が理解しているのかが良く分からない。
映写機のない場所で長編映画を上映する場合、映写機は2台必要になる。フィルムは1巻20分程度なので、2台で順番に上映しないとフィルムの架け替えで上映が中断してしまうからだ。映画1本上映する間に、5回くらいの中断を挟むのでは、入場料金は取れないだろう。そして、映写機は機会だし、フィルムはデリケートな物だから、風の強い日に砂浜で上映することのリスクも気にしてないし、極めつけは、学校の教室で上映するのに場所が取れないから映写機を屋外に設置して外から上映する。そこに土砂降りの雨で、映写をしていた吉岡があたふたしてビニールシートを手でかざして雨を避けながら上映を続行。責任者である西田は、会場内で好きな女にうつつを抜かして、大切な自分の映写機とフィルムを全く気にも掛けずに居る。映写機が故障して、観客からのブーイング。それを西田は故障の修理をほっぽらかして「バナナボート」を唄って誤魔化す。観客たちは大喜びで映画上映そっちのけで踊り出す。結局映画上映はなし。
何だこの映画?映画愛の映画なのかと思ったら全然違った。
少なくとも1作目の方は評判が良いようだから、今度そっちを観てみるが、この2作目はナイ。アリエナイ。

https://youtu.be/c949RuJJ6MI

Amazon.co.jp: 虹をつかむ男 南国奮斗篇を観る | Prime Video

 

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2021年8月 6日 (金)

8/5 『学校』(1993)

アマプラ「プラス松竹」にて。

山田洋次監督、西田敏行竹下景子田中邦衛中江有里裕木奈江萩原聖人大江千里出演。


夜間中学校に勤める西田敏行はある日校長に呼び出され、異動の話を持ち掛けられる。しかしその話を蹴って、この学校に居たいと告げる。彼のクラスには働きながら夜間に通う萩原聖人、中学で不登校になった中江有里、不良の裕木奈江、焼肉屋を経営するオモニ、日本社会に溶け込めない日経中国人、字も書けない競馬好きの田中邦衛らが居り、それぞれに様々な悩みを抱えていた…。

“ザ・山田洋次”な、非常に真面目な松竹創業百周年記念、日本テレビ放送網開局四十年記念、文部省特選作品。
様々な理由で学校を卒業できなかった、学校に行けなかった人たちの群像劇。こうした人々が居るのは分かっているし、その人たちが頑張って勉強するのも大変だけれども素晴らしいことだと素直に思う。
世間の評価は高いし、感動巨編なんだろうけれど、いかにも文部省特選で「母と子の良い映画を観る会」な映画だと感じてしまうのは捻くれて、心が煤けてるんですかね…。いや、良い映画だとは思うんですけど、苦手なタイプの作品です。
田中邦衛がオグリキャップを熱く語る場面は良かったです。

https://youtu.be/iED_aMjHOC0

学校 - 作品 - Yahoo!映画

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2021年8月 5日 (木)

8/4 『息子』(1991)

アマプラ「プラス松竹」にて。

山田洋次監督、三國連太郎永瀬正敏和久井映見田中隆三原田美枝子いかりや長介梅津栄田中邦衛出演。

新宿の居酒屋でアルバイトをする永瀬正敏に、ある日、父・三國連太郎から母親の一周忌に帰ってこいと電話があった。実家に帰り、サラリーマンの兄や親族に囲まれ、定職についてないことを心配され、父にも小言を言われる。東京に戻って鉄工場で働き始めるが、きつい肉体労働に音を上げようとした時に、仕事の取引先で働く和久井映見と出会う。彼女は聾唖者であったが、彼は心底惚れ込み結婚を決意する。そんな折、戦友会に出席するために父が上京してきた…。

永瀬正敏がいかりや長介ら工場の先輩たちに連れられて飲みに行く、赤提灯のホルモン焼き屋「大衆酒場 三和(みわ)」に行きたい!と思ってググったが出て来ない。きっともう閉店したんだろう。コロナの禁酒法下にあって飲みに行けないから、こんな店に無性に行きたい気になったんだなぁ…。

さて、映画は『息子』よりも『父親』にした方が良いような内容。
もちろん息子との関係や息子自身も描かれてはいるのだが、定職にも就かずにフラフラしている息子への不安と愛情、長男夫婦からの同居の申し出への躊躇、思い出と思い入れの詰まった実家で生を全うすること等、父親の思いに重点がある。
良い映画であるとは思うし、三國連太郎、永瀬正敏、そして忘れちゃならない和久井映見と田中邦衛の名演も素晴らしいのであるが、自分自身に照らして、ちょっと複雑な気持ちになる映画でもある。

https://youtu.be/gxOOjOcWjQc

息子 - 作品 - Yahoo!映画

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8/4 『竜とそばかすの姫』(2021)

TOHOシネマズ新宿にて。

細田守監督、中村佳穂成田凌染谷将太玉城ティナ佐藤健出演。

時をかける少女』と『サマーウォーズ』はとても好きな映画だったし、その後に後追いで観た『デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!』も面白かった。だが、それ以降、一作ごとに自分には合わなくなって、前回の『未来のミライ』は結構苦手だった。そして今作『竜とそばかすの姫』がどうかと言うと…やっぱり俺には向いてない。

映像的には素晴らしいクオリティだと思う。でも物語とか設定が釈然としない。
前半からあっちこっちで蹴躓いてしまったんだが、やっぱり最大の腑に落ちなさは、クライマックスの児童虐待現場に向かう描写。
なぜ忍はすずを一人でネット身バレさせるのか?なぜ高知から深夜バスで東京に向かうのか?なぜママさんコーラスの人々は彼女を一人で行かせるのか?なぜ父親はそれを容認しているのか?これらの危険極まりないミッションを女子高校生一人におっかぶせて、周囲の人間は大人も同級生も皆傍観者であるだけなのはなぜなのか?
数年前に評判の良かった『若おかみは小学生』の時に感じたのと近い「なぜ?」が頭の中で渦巻いて、結局のところいい話どころか「なんか薄気味悪い世界だな…」と思ってしまった。

https://youtu.be/KNynvdKvLc8

竜とそばかすの姫 - 作品 - Yahoo!映画

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2021年8月 4日 (水)

8/2~3 『君の名は 第1・2・3部』(1953~1954)

アマプラ「プラス松竹」にて。

大庭秀雄監督、岸惠子佐田啓二淡島千景月丘夢路川喜多雄二小林トシ子野添ひとみ淡路恵子笠智衆市川春代望月優子須賀不二男出演。

アニメじゃない方の『君の名は』については、
・元はラジオドラマで、その後映画化された。
・ラジオドラマも映画も爆発的に大ヒットした国民的ドラマ。
・銀座で待ち合わせるがすれ違い続ける男女のメロドラマ。
・ヒロインの名前が真知子で「真知子巻」と呼ばれるスカーフの巻き方が昔流行ったことがある。
…と、これくらいの予備知識しかないが、折角“松竹漬け”月間になっているところなのでチャレンジしようと!
二日がかりで、全三部作・合計6時間11分の『君の名は』マラソン。

第1部
昭和20年5月24日の東京大空襲の夜、数寄屋橋の上で互いに命を助け合った若い男女、後宮春樹と氏家真知子は、半年後の二十四日の夜、この橋の上で再会しようと約束した。春樹は別れ際「君の名は」と訊いたが、真知子は名を告げずに立去った。半年後、約束の晩に真知子は叔父に強制された縁談のため佐渡島に居た。その縁談相手浜口勝則は、真知子を気遣い一緒に春樹を探す。そんな勝則の姿に感銘を受けた真知子はつい結婚を決意する。勝則と佐渡の料亭の女中・綾の協力によって春樹を探し当てた真知子は、1年後の5月24日に再会を果たすが、その日は勝則との結婚前日であった。
結婚した真知子を待っていたのは、姑の嫁イビリと勝則から向けられる春樹との浮気への猜疑の眼差しであった。さらに勝則は偶然春樹の上司になったのを良いことに彼を失職させる。その夫のやり口を嫌悪した真知子は離婚を決意するが、既に勝則の子を妊娠していることが判明、世を儚んで佐渡で自殺を試みる。それを止めたのは春樹であった。

君の名は・第一部


第2部
真知子と再会したものの結ばれぬ運命だとわかった春樹は、北海道の友人の牧場を手伝いに旅立った。そこでアイヌ娘のユミに惚れられてしまうが、ユミにはサムロと言う許嫁があった。一方、家に帰った真知子には姑のイビリが炸裂し、結局流産してしまう。その後、北海道で再会を果たした2人だったが、その姿を見たユミは春樹の心の中に自分がいないことを知り、摩周湖に身を投げた。それを見たサムロは助けようと自分も湖に飛び込むが、結局2人とも死んでしまった。さらに真知子に裁判所からの出頭命令が届けられた。勝則が「同居請求手続き」を取ったため、彼女は勝則の元に帰らなければならなくなったのだ。

第7回】占領下日本に『長崎の鐘』鳴り響く! 古関裕而のレクイエム | 緑の指に、乞食の眼


第3部
裁判所命令に従い東京に戻った真知子は勝則との離婚調停を申込むが、勝則が春樹を告訴していることを知る。春樹と会わないことを条件に告訴を取り下げてもらった真知子は、九州雲仙のホテルで働くことになった。ある日春樹の勤める出版社に勝則が現れ、春樹と再婚しないことを条件にするなら、真知子と離婚してやると告げた。一方雲仙では、真知子は常連客の副島に求婚されていた。副島は春樹と勝則の件を知り、勝則との離婚のために上辺だけ自分と結婚するのはどうかと提案する。急な欧州出張の決まった春樹が勝則と会うと、真知子が副島と結婚すると知らされる。勝則は次官の娘美子との婚約が決まるが、美子は姑との同居をきっぱり否定する。これなら真知子の方が良かったと、雲仙まで迎えに行った姑は肺炎に罹り、真知子に看病されることに。真知子は突然病に倒れ入院、さらに東京に転院することになり、死を覚悟する。スイスでその知らせを聞いた春樹は大慌てで東京に向かう…。

岸恵子の映画 「君の名は 第3部」 ついに真知子と春樹が結ばれる! | 人生・嵐も晴れもあり!

と、ザックリこんな話。
これでも相当に端折っているので、もっと登場人物も多いし、細かいエピソードも大量に仕込まれている。何しろもとになったNHKのラジオドラマは30分98回も有るそうなので、その毎回になんらかの出来事があるだけでも大変な量になる。それを全6時間11分にぶち込んだのだから、真知子と春樹を会わせない、結ばせないための出来事だらけ。大枠の物語だけなら第2部の部分を飛ばしてもいいくらいだが、個人的に面白かったのがこの第2部。正直な話、真知子と春樹がどうなるか?なんてのは、まるっきり結ばれないバッドエンドなんてやって来ないだろうから、最後結ばれてハッピーエンドか、結ばれはしたけどその瞬間に腕の中でどっちかが死んじゃうアンハッピーエンドしかありえない。
この映画で一番面白かったのは、マザコン・サイコ野郎の勝則(川喜多雄二)とその母親徳枝(市川春代)である。最初っから真知子には春樹と言う理想の男性が居ることを知っていて結婚したのに、結婚後に繰り出す卑劣な手口の数々と妻虐め、春樹虐めの数々。それを陰に日向にサポートしつつ、息子支配を続けるイビリ姑。これが一番苛烈なのが第2部なのだ。それが最後の最後の第3部で、華麗に掌返し。「あんな美子みたいな女が嫁に来るくらいなら、真知子さんのがまだ良いわ!」(意訳)と本人に告げてしまう姑のバカ加減とか、突然「僕が悪かったよ」と離婚届を出す勝則とかテキトー過ぎてサイコー。
第2部は、突如意味なくぶっ込まれてくるアイヌ悲恋話とかなんだか意味が分からない要素が多くて、真知子&春樹の恋路を迷路に追い込んでいく仕掛けが楽しいのである。
最終的にはもちろん結ばれてエンドなんだけれど、当時なんでそこまで日本中が夢中になったのか?なんで真知子巻が流行ったのか?真知子(岸恵子)よりも綾(淡島千景)の方が良いじゃん!とか思うのは俺だけなのか?と疑問はありつつも、それなりに楽しい2日間でした。

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2021年8月 3日 (火)

8/2 『ブラック・ウィドウ』(2021)

原題:Black Widow

池袋グランドシネマサンシャインにて。

ケイト・ショートランド監督、スカーレット・ヨハンソンデヴィッド・ハーバーオルガ・キュリレンコウィリアム・ハートレイ・ウィンストンレイチェル・ワイズ出演。

マーベル・シネマティック・ユニバース」シリーズの第24作。
コロナで延期しまくり、Disney+での追加料金配信も始まっているが、やはりスクリーンで観たいタイプの映画。
ナターシャ・ロマノフが如何にしてブラック・ウィドウになったかの誕生篇であり、その後の『シビル・ウォー』以降、『インフィニティー・ウォー』以前の間の話(だと思う)。

そんなことはさておき、物語自体はかなりヘヴィな展開な筈なのに、随所にコミカルなムードが漂い楽しい雰囲気。それを醸し出すのは父ちゃんのレッド・ガーディアンのいい加減な雰囲気と、妹のエレーナによるところが大きい。このエレーナを演じるフローレンス・ピューが可愛い。これまでも彼女の映画はよく観てる方なのだが、多分一番可愛いのが本作だろう。これ以外では、ニック・フロストの娘役で女子プロレスラーを演じた『ファイティング・ファミリー』もかなりお勧めなので是非。

MCUの重要なパートを占めるキャラクターであり、これが最後の登場となるナターシャ・ロマノフお別れ篇として良く出来ていたと思う。
これでもうスカヨハの“片膝つき着地”が観られなくなると思うと、ちょっぴり残念。カッチョ良かったから(笑)。

https://youtu.be/_QjgEoDaCrQ

映画『ブラック・ウィドウ』あらすじ・感想・ちょっとネタバレ これが最後!彼女の過去とは?! - ゴーヤのおすすめ映画ブログ

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2021年8月 2日 (月)

8/1 『ヒロミくん!4 全国総番長への道 ~母を探して放浪記~』(2015)

アマプラ「プラス松竹」にて。

宮坂武志監督、竹内力大賀太郎松山鷹志出演。

ヒロミくん第四弾。
今回は全国総番への道の途中、たまたま出会った少年と一緒に、行方不明の母親を探す話。とりあえず自宅へ連れて行くと…
「ア゛イ゛ゴ゛の゛役゛者゛が゛変゛わ゛っ゛て゛し゛も゛う゛た゛や゛な゛い゛け゛~ッ!」
そうです。妹のアイコが別な女の子に変わってしまってますが、ヒロミくんのキャラクターには微塵も関係ないので別に気にしません。
少年の母親は、逃げた旦那の借金の肩代わりをさせられヤクザに風俗で働かされています。ヒロミくん最終的にはヤクザ事務所で大暴れの巻と、なんだか普通のVシネっぽい展開。これが好きなお客もいるとは思いますが、このシリーズにはもっとバカバカしいことをやって欲しいところ。今回は全然タンとかツバも吐き散らかさないし(笑)。

映画の最後に、次回予告テロップ「エピソード5「横浜 涙の外人墓地」篇」と出ますが、既にこの第四弾から6年も経っているので、きっとここでシリーズ終了でしょう。残念ですが。

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8/1 『九ちゃんのでっかい夢』(1967)

アマプラ「プラス松竹」にて。

山田洋次監督、坂本九倍賞千恵子竹脇無我ジェリー藤尾佐山俊二E・H・エリック大泉滉出演。

坂本九は癌を告知されて生きる希望を失った舞台芸人。自殺をする勇気はないので、殺し屋に自分殺害を依頼する。その頃、スイスの古城に住む大富豪が、自分のかつての恋人の孫である坂本九に莫大な遺産を譲ると、今際の際に言い残した。その代理人ジェリー藤尾は坂本九を探しに日本へ。大富豪の唯一の血縁・大泉滉は遺産を独り占めすべく、殺し屋E・H・エリックを日本に送り込む…。

坂本九主演のドタバタコメディであり、坂本九を楽しむ映画。
芸人役なので、舞台上で唄あり踊りあり、声帯模写ありパントマイムありと、色んな芸を披露する姿を見ることが出来る。
ハーフ、クォーター俳優のE・H・エリック、ジェリー藤尾、大泉滉の3人で、渾身の外国っぽさを演出、さらに『てんぷくトリオ』が3人そろって漫才をやる場面も見られたりするので、映画自体と言うよりも、こうした昭和の喜劇の雰囲気を楽しめる作品としていいかもしれない。

https://youtu.be/p4_ExCJfEDM

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2021年8月 1日 (日)

7/31 『ミッチェル家とマシンの反乱』(2021)

原題:The Mitchells vs. the Machines

Netflixオリジナル。

マイケル・リアンダ監督、アビ・ジェイコブソンダニー・マクブライドマーヤ・ルドルフエリック・アンドレオリヴィア・コールマン出演。

昔から友だちが居らず、変わり者の弟としか上手くコミュニケーション出来ないケイティ。念願の映画大学への入学が決まって寮に入ろうとするが、アウトドア派の父親は、家族全員で車で大学まで娘を送るロードトリップを計画する。そんな折、スマホに搭載されたAIアシスタントのPALが人類に反乱。PALが搭載されたすべての機器を操り、世界征服をしようとしていた…。

『ハン・ソロ』の監督からは降ろされてしまったが、それ以外のCGアニメ仕事では快進撃が続いているフィル・ロード&クリストファー・ミラーのプロデュース作品なので、実にクオリティが高い。監督デビュー作『くもりときどきミートボール』以来、監督作もプロデュース作もほぼすべての作品が、世間と上手く交われないキャラクター、あるいは付き合いにくいヲタクとかに設定されており、彼らが最終的に肯定され、居場所を見つける物語ばかり。恐らく、本人たちがヲタクで、コミュ障気味なんだろうが、それでいて一般のヲタクじゃない人にも受け入れられる物語に着地させられるのが、この2人の天才なところ。
本作も、友だちはおろか弟以外の家族とも上手くやっていけないケイティが、やっと見つけた落ち着けると思える場所、映画大学への入学にとんでもない試練が待ち受けるが、そんな彼女だってきっと上手くやっていけると言う福音の映画になっている。
細かい辻褄や流れにムチャもあるが、そんなことはさして気にならない。
是非ご覧あれ。

https://youtu.be/6v175IF5z2k

ミッチェル家とマシンの反乱 - 作品 - Yahoo!映画

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7/31 『ヒロミくん!3~恐ろし山の亡霊番長~』(2014)

アマプラ「プラス松竹」にて。

宮坂武志監督、竹内力栞菜出演。

シリーズ第三弾。
『カオルちゃん』もそうだったけれど、シリーズが進むと平気でムチャな展開をブっ込むシリーズなので、今回は全国総番への道も関東まで到達。湘南でナンパしていたサーファーを撃破したところで、神奈川県の通称・恐ろし山に「鬼番長」と呼ばれる亡霊が現れると聞き、鬼だろうが亡霊だろうが「番長」と付く奴は倒さにゃならんと山へ向かう。
力兄ィの変顔も唾液もタンもガウガウも汚い飯の喰い方も、全てがスルスルと入って来るレベルなので、特に驚きはない平穏な世界(笑)。
オープニングは、今回がファンタジーネタだからなのか、「空想番長シリーズ」と題して始まり、ヒロミくんらのシルエットが次々と現れ、最後に「亡霊番長 登場」とテロップが(笑)。まさに『ウルトラマン』のパロディになっていて、くだらなさに拍車を掛けております。

あ、前回気付いて衝撃を受けたことがあったんですが、人間て白目を剥こうとする時どうします?例えば『座頭市』シリーズで、稀に勝新の黒目が見えてしまうことがありますが、普通は黒目を上に移動させて、上まぶたの中に隠して白目になると思うんですよ。
竹内力も『カオルちゃん』&『ヒロミくん』で年がら年中白目を剥くんですが、なんとそれが黒目を下に移動して、下まぶたの中に隠すんですよ。出来ます?そんなこと?!白目を剥く瞬間に、一瞬貞子の眼のような位置に黒目があってびっくりしましたよ。俺には絶対出来ない。

https://youtu.be/Z0ZZ1AzSFUg

Amazon | ヒロミくん! 3 恐ろし山の亡霊番長 [DVD] | 映画

 

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2021年7月31日 (土)

7/30 『ダウンタウン・ヒーローズ』(1988)

アマプラ「プラス松竹」にて。

山田洋次監督、薬師丸ひろ子中村橋之助中村芝翫柳葉敏郎尾美としのり杉本哲太坂上忍戸川純石田えり倍賞千恵子渥美清出演。

旧制松山高校で寮生活を始めた中村橋之助。同室の柳葉敏郎、尾美としのり、坂上忍らと文化祭で演劇を行うことになった彼らは、近隣の女学校の演劇部員、薬師丸ひろ子に出演を依頼する。文化祭は無事成功するが、中村も柳葉も薬師丸に惚れてしまっていた。

旧制高校が終わる最後の時代のバンカラ学生青春群像劇。よく分からんが、みなドイツかぶれで「ダンケ、ダンケ」ばっかり言ってる。
物語上のメインヒロインは薬師丸ひろ子なのだが、映画前半に描かれる足抜け女郎のエピソードに登場する石田えりが素晴らしい。女人禁制の男子寮に匿われた色っぽい女郎のお姉さんに、バンカラ学生どもはみなメロメロ。この時代の石田えりは本当に魅力的。
薬師丸ひろ子の『時代』はこの映画の主題歌だったのか。
名子役から大きくなってきた坂上忍の、おそらく好感度のある時代の最後の方かもしれない。

https://youtu.be/DYUXMvKdhIw

ダウンタウンヒーローズ : 作品情報 - 映画.com

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7/30 『淑女は何を忘れたか』(1937)

アマプラ「プラス松竹」にて。

小津安二郎監督、栗島すみ子斎藤達雄桑野通子佐野周二坂本武飯田蝶子上原謙出演。

恐妻家の斎藤達雄の元に、大阪から姪の桑野通子が遊びに来る。妻はいつものように夫を尻に敷いているが、姪はおじさんを振り回してバーで飲んだり、芸者遊びをねだったりする。やがてそれが妻にバレるが…。

プチブル家庭を舞台にした、モノクロのホーム・コメディ。
なんと言っても姪を演じる桑野通子のキャラクターの素晴らしさ。奥さんにアタマが上がらないおじさんを唆して遊びまわる。おじさんの方も可愛い姪との楽しい秘密の時間にまんざらでもない。それが奥さんにバレてしおしおのパーだが、結局は上手くまとまる。他愛のない話ではあるが、展開が妙に小気味いい。
いつもおばあさんのイメージしかない飯田蝶子がまだ若く、女友達に「バカね!」と言われると「カバね!」と必ず返すルーティンギャグも楽しい。

男の子二人の国名当てクイズの際に唄ってる謎の歌
♪あなたと添えなきゃ意味ないこの世
♪か~わいがってちょ~だい
♪そ~れで~も~あなたはとんがらかっちゃダメよ!
♪都合のわ~るい時ゃ仕方がないの
♪そ~れで~も~あなたはとんがらかっちゃダメよ!
も楽しい。

 

淑女は何を忘れたか - 映画情報・レビュー・評価・あらすじ・動画配信 | Filmarks映画

 

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7/30 『インベイド』(2021)

原題:Occupation: Rainfall

シネマカリテ「カリテコレクション2021」にて。

ルーク・スパーク監督、ジェイソン・アイザックスダン・ユーイングテムエラ・モリソンダニエル・ギリス出演。

異星人による地球侵略が開始されて2年。既に大半の地域は全滅。生存者は、なぜか寝返って人類の味方となった少数の異星人に助けられ、各地で抵抗を続けていた。ある日、レジスタンス軍は《レインフォール》と呼ばれる機密情報によって、状況が変わるとの情報を掴み、敵地に潜入するが…。

オーストラリアのSFアクション映画。
『スカイライン』シリーズ、『アトラクション』シリーズ、『世界侵略: ロサンゼルス決戦』、『ガーディアンズ』等々、予告篇のそれなり以上のVFXクオリティに惹かれて映画館まで行って、ションボリして帰ってきたことがままある。でも、そうは言ってもそれなりにマトモな映画だったんだなと思わせるくらい、ちょっとダメ感の強いのが本作『インベイド』(笑)。
こりゃあヒドイ。設定部分の説明をオープニングの字幕で説明して、いきなりアクションから入るのは良いですよ。かったるい説明に時間かけられても困るから。でも、本編始まっても、てんで話が分からない。圧倒的に強い異星人側から、なんで地球側に寝返ったのか不明な異星人たち。そのせっかく寝返ってくれた異星人を差別しまくる地球人たち。差別されながらも、一所懸命ガンバル異星人。
誰にも感情移入も出来ないし、展開もトロイ割に話は分かりにくいし、弱った映画だな。
昔はB級映画はビジュアルもショボイと相場が決まっていたのだが、最近はムダに頑張ったデジタルVFXのダメ映画があるから、馴染みの薄い国の映画だと俳優・監督で身構えることも出来ずに、いきなり落とし穴に落とされることがある。

https://youtu.be/_8TIJ3rsYyM

インベイド - 作品 - Yahoo!映画

 

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2021年7月30日 (金)

7/29 『バトル・オブ・ヒロミくん!~The High School SAMURAI BOY~』(2013)

アマプラ「プラス松竹」にて。

宮坂武志監督、竹内力栞菜出演。

大阪大山の番長、白鳥ヒロミが全国総番を目指すがお金が無くなって帰郷。お金を工面するためにツチノコ探しをしながら、ちょっとした恋なんかしてる間に、妹が怪しい宗教団体に誘拐されてしまう。

岸和田少年愚連隊 カオルちゃん最強伝説』シリーズが、2007年に第8作『中華街のロミオとジュリエット』 で終了した後、岸和田とは関係のない作品として2011年に始まった『ヒロミくん』シリーズの第2弾。
関係ないとは言っても、ほとんど一緒(笑)。製作がRIKI PROJECTになって竹内力兄貴が製作総指揮になったけど、監督も宮坂武志続投でカオルちゃんとヒロミくんのキャラクターもほとんど一緒。ウガウガガウガウ言いながら、白目剥いてタンを吐き、涎をたらしながら他校の番長をどつき回す16歳を、竹内力が演じる。本当にそれだけ。
多分、ほとんどの人には面白くもなんともないのだが、ある種のコア層にだけクリティカルヒットするシリーズ。竹内力本人がどんなつもりでこのシリーズを継続したいのかもよく分からないが、そのコア層へのファン・サービスなのだろう。映画レビューサイトを観に行くと、選ばれし観客たちが大絶賛し、選ばれなかった人々は低評価をしている。

https://youtu.be/cI4m3wS_tWM

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2021年7月29日 (木)

7/28 『蒲田行進曲』(1982)

アマプラ「プラス松竹」にて。

深作欣二監督、つかこうへい原作・脚本、松坂慶子風間杜夫平田満高見知佳蟹江敬三原田大二郎出演。

『キネマの天地』を観た勢いで、何十年ぶりかに『蒲田行進曲』を再見。
観直しだって、圧倒的に面白い。松竹配給の角川映画だが、これはやっぱり深作映画。エッジの利いた撮影に、シャープな編集。友情出演の千葉ちゃん、真田広之、志穂美悦子も楽しい。もちろん、なんと言っても主演三人が素晴らしい。松坂慶子がチャーミング過ぎる。
申し訳ないが、『キネマの天地』じゃあこれには勝てない。クライマックスで滂沱の涙。邦画らしい素晴らしさ。

https://youtu.be/fI-Wp-v1s-U

蒲田行進曲

 

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7/28 『キネマの天地』(1986)

アマプラ「プラス松竹」にて。

山田洋次監督、渥美清有森也実中井貴一すまけい岸部一徳堺正章柄本明山本晋也なべおさみ大和田伸也松坂慶子出演。

 

元旅役者の父喜八(渥美清)と二人暮らしの田中小春(有森也実)が浅草の帝国館で働いていると、松竹の小倉監督(すまけい)の目にとまり、蒲田撮影所に来るように言われる。しかし、いきなり端役で映画出演させられて大失敗してしまった。そんな小春を助監督の島田(中井貴一)が迎えに来たことから、撮影所大部屋女優として所属することになった。翌年、小春は大作「浮草」の主役に抜擢されることになるが…。

松竹大船撮影所50周年記念作品。
松竹配給の『蒲田行進曲』(1982)が、主題歌は蒲田撮影所の所歌「キネマの天地」なのに、舞台が東映京都撮影所で、監督は東映出身の深作欣二監督と言うことで、松竹監督勢(主に野村芳太郎と山田洋次)が何が何でもリベンジしたかった作品らしい。その気持ちは分からないでもない。『蒲田行進曲』を松竹蒲田撮影所での話だったと記憶違い、勘違いしている人も実際によく居るから、相当悔しかったのだろう。
だから『蒲田~』とは違ってこちらは完全に松竹蒲田をモデルにした物語。役名こそ違うけれど、小津安二郎、斎藤寅次郎、田中絹代などが登場する。岸部一徳演ずる小津が、端役の有森也実に異常な回数の撮り直しをする場面、堺正章演ずる斎藤寅次郎がいつもくだらない話をしている場面など、デフォルメされているにしても本当にこんな監督だったんだろうなぁと感慨深い。
映画全体としても、山田洋次なので無難に面白い人情ドラマになっている。特に娘の初主演作品『浮草』を劇場で観ながら、父親の渥美清がこと切れている場面はいかにもだ。でも、なんか普通に面白いってレベルを超えて来ないのが残念。
ずいぶん昔に観たっきりの『蒲田行進曲』の方が面白かったんじゃない?

https://youtu.be/9_Tp1DwNlUY

キネマの天地 - 作品 - Yahoo!映画

 

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2021年7月28日 (水)

7/27 『東京暮色』(1957)

アマプラ「プラス松竹」にて。

小津安二郎監督、原節子有馬稲子笠智衆山田五十鈴出演。

銀行員の笠智衆は、次女の有馬稲子と二人暮らしだが、長女の原節子も夫との折り合いが悪く、幼い娘を連れて戻って来ている。有馬稲子は英文速記を習っているが、素行の良くない男子学生たちと交友関係にあり、そのうちの一人と肉体関係もあって子どもを身籠っており、妊娠中絶をしたいが金策に困っている。ある日、男友達たちが出入りしている雀荘の女将が自分のことを尋ねていたと知り、生き別れた母親ではないかと思うようになるが…。

小津安二郎最後の白黒映画。
予備知識なく初めて観たのだが、後半の展開が唐突かつ実に暗い。救いがない。妊娠中絶に悩む話がハッピーな訳がないのは当たり前ではあるが、有馬稲子が肉体的にも精神的にも追い詰められていく。劇中彼女は全然笑わない。それでも美しい有馬稲子。
彼女が死んでしまった時に、思わずうっそー!と口にしてしまった。まさかそんな展開が待っているなんて。小津について非常に浅い私は、こんな映画も撮るんだと素直に驚いた。他の小津映画とは全く異なる家族像。それでも父親は笠智衆。

東京暮色

 

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2021年7月27日 (火)

7/26 『同胞(はらから)』(1975)

アマプラ「プラス松竹」にて。

山田洋次監督、倍賞千恵子寺尾聰下條アトム、松尾村青年会員、統一劇場劇団員出演。

岩手県・松尾村青年会を、統一劇場の職員の倍賞千恵子が訪れ、村での劇団公演を提案する。高額な費用が問題となり、青年会の議論は紛糾するが、青年会会長の寺尾聡の熱意に押され、公演の実施が決まるが、チケット販売や公園の準備で、村は大わらわになっていく…。

一見良い話のようでいて、何とも言えない胡散臭さを感じる。
倍賞千恵子が突然村に訪れて、劇団公演の営業を青年団に持ち掛ける。費用は一切合切が青年団持ち。ここの段階から何かがおかしい。村が何か文化事業をやりたいと希望していて、「統一劇場」なる劇団を知って声を掛けたのなら分る。だが、そんなことは一切なく、本当に飛び込み営業での押し売りだ。当然、村の青年団は紛糾する。
青年団員「誰も見たことのない芝居がどうして素晴らしいとわかるのか?」
倍賞「農村の現状や問題を取り込んで、歌や笑いもある素晴らしい芝居なの。これまでの公演ではみんな喜んでるわ」
ええぇ~っ!誰も他地域の公演を下見に行かないの?
青年団員「あんたたちは利益が出るが、なんで村が60万円のリスクを冒さなければならないのか?!」
倍賞「私たちの劇団はカツカツでやってて、60万円じゃほとんど利益なんて出ないのよ!」
青年団長・寺尾聰「もしも赤字が出たら、オラの牛を売って弁償する!」と叫ぶ。倍賞千恵子、上手いこと田舎の純朴青年を口車に乗せたなぁ…。
一枚800円のチケットは当初は売れず、青年団員たちは村中を宣伝カーで廻り、個別に訪問してチケットを売りさばく。自分の仕事時間も睡眠時間も削って、なんとかチケットを完売する。
そして本番。もちろん大成功。青年団員は皆「俺たちにも出来た!」と成功体験を得て大満足の滂沱の涙。
山田洋次の演出で、何か非常に上手く作られているが、その裏に隠されている胡散臭さを感じてしまうのは、俺の心が腐っているから?
自己啓発セミナーとか、ある方面の思想とか、そんな何かを感じさせる。素直に「良い映画でした」とはとても思えない、“善意かっぱぎ”映画。

本作は「松竹80年記念映画」だそうで、同じ山田洋次の『キネマの天地』(1986)が「松竹大船撮影所50周年記念映画」で、『母と暮らせば』(2015)が「松竹120年記念映画」、最新作『キネマの神様』(2021)が「松竹映画100周年記念映画」。ほかにもまだあるのかもしれないが、山田洋次の松竹記念映画率の高さよ。

https://youtu.be/qxnFqq5KIXQ

同胞(はらから) - 作品 - Yahoo!映画

 

 

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7/26 『ファイナル・プラン』(2020)

原題:Honest Thief

TOHOシネマズ新宿にて。

マーク・ウィリアムズ監督、リーアム・ニーソンケイト・ウォルシュジェイ・コートニージェフリー・ドノヴァンロバート・パトリック出演。

爆弾による金庫破り専門の凄腕銀行強盗のリーアム・ニーソンは、偶然知り合ったケイト・ウォルシュと恋に落ちた。彼女との結婚を決意した彼は、FBIにこれまで奪い取った総額900万ドルを返して条件付きで自首すると連絡した。しかし現れた捜査官は金に目が眩み、横領を企てる…。

自分の家族(今回は恋人)が危機に陥ったので、犯人たちに戦いを挑む-----ってことではリーアム映画であるが、いつものリーアム無双タイプとはちょっと違って、敵対する人間を端からブチ殺したりはしない。いかにしてちゃんと自首して、自分の人生を清算して彼女とゴールインするかが目標だから、ブチ殺しちゃあマズイ訳だ。
テンポよくアクションが進んで行くので退屈はしないけれど、横領を企むFBI捜査官の計画がずさん過ぎて、そんなのもしもリーアムを倒せても、すぐ捕まるだろうとしか思えないのが玉に瑕。

https://youtu.be/B0o838FdxyA

ファイナル・プラン - 作品 - Yahoo!映画

 

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2021年7月26日 (月)

7/25 『秋刀魚の味』(1962)

アマプラ「プラス松竹」にて。

小津安二郎監督、岩下志麻笠智衆佐田啓二岡田茉莉子中村伸郎東野英治郎北竜二東野英治郎加東大介出演。

大手企業の重役の笠智衆は、娘の岩下志麻、息子の三上真一郎と三人暮らし。旧制中学の同級生中村伸郎が長女の縁談話を持って来たが、やんわりと断っていた。だが、同窓会に呼んだ恩師の東野英治郎が、今季を逃した独身の娘・杉村春子と寂しく暮らしているのを知り、娘の結婚について真剣に考え始めるが…。

小津安二郎の遺作。
『お茶漬けの味』と違って、こちらは映画を最後まで見ても、秋刀魚を食べることも秋刀魚について語ることもないので、なぜ『秋刀魚の味」とタイトルを付けたのかは分からない。「秋刀魚の味 意味」でググって最初に出て来たのは金原由香さんの記事「小津安二郎監督の『秋刀魚の味』は、なぜ秋刀魚も食べずに酒ばかり飲んでいるのか?」https://www.leon.jp/lifestyle/6714だったが、ここの文章では本作品のあらすじ自体が間違ってるし、はっきりとした説明もないので、やっぱりよくわからない。

昔世話になった恩師が、倹しい生活をしている。それを笠智衆の同窓会メンバーはバカにしている。恩師である東野英治郎が御椀の具を食べて、教え子の中村伸郎に訊く。
「これは何ですかな?」「鱧ですよ」「え?ハムですか」「いやハモです。ハムじゃなくて」
同窓会の前に、中村伸郎が東野英治郎を好きじゃなかったという描写があるので仕方が無いが、同窓会後に鱧が分らなかったことを鼻で笑う。現実に、同窓会で先生や友人に再会して、「昔はあんあに偉そうだったのに、今はこんなもんなのかよ」と小馬鹿にする状況なんていくらでもありそうだが、それを映画で見せられると切ない気持ちになる。ましてや相手は東野英治郎----政治家とか軍人とか偉そうな役もかなり多い役者なのでより強調される。ここの同窓会の場面が個人的には一番辛かった。
ところで、笠智衆の恩師役が東野英治郎って無理ないか?と調べたら、なんと笠智衆の方が3歳も上だった。

https://youtu.be/kp2S77LARkg

秋刀魚の味 - 金魚のうたた寝

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2021年7月25日 (日)

7/24 『お茶漬けの味』(1952)

アマプラ「プラス松竹」にて。

小津安二郎監督、佐分利信木暮実千代鶴田浩二淡島千景津島恵子出演。

普通の家庭に育った佐分利信と結婚した上流階級育ちの小暮美千代。結婚して7~8年経つが、お互いの感覚のズレが妻には納得がいかない。そのため昔からの女友だち達と温泉旅行に行ったりして憂さを晴らしている。そんなある日、夫がウルグアイに出張に行くことになったが…。

おかずの汁物をご飯にぶっ掛けて食べたい旦那と、それが嫌でしょうがない妻。気にならない人からすりゃあ、「なんだい、そんなこと」って話だが、気になる人からすれば耐え難い。例えば外で食事をした時に、隣のカウンター席に座った客が“クチャラー”だった時の絶望感。
こうしたちょっとした感覚のズレが夫婦間のストレスを呼ぶ。ところが旦那は鷹揚でのほほんと構えている。妻は自分の不満を意地悪く旦那にぶつけるし、女友だちにも「あの人は鈍感さんだ」と吹聴する。そして当時としては相当に珍しそうなウルグアイ/モンテビデオへの出張が決まった旦那にも、なんだか驚くほど冷たい。小暮美千代が心底意地が悪い。ところが115分の内100分も掛けて、この2人のしっくりしない夫婦関係を描いて来たのに、クライマックスで2人でお茶漬けを作って食べることになる。すると一気に夫婦間の問題は解消してしまう。不思議な話ではあるが、積年の悩みが本当に些細なきっかけで、ストンと腑に落ちることってのもある。これはそんな映画。

お茶漬の味 - Wikipedia

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2021年7月23日 (金)

7/22 『46億年の恋』(2006)

アマプラ「プラス松竹」にて。

三池崇史監督、松田龍平安藤政信窪塚俊介渋川清彦遠藤憲一石橋凌石橋蓮司出演。

最近の特撮少女物と初期のごくごく一部のVシネ以外、ほとんど観ている三池監督作なのに、なぜか公開時もその後のソフト化以降も全く食指が動かなかった『46億年の恋』をいまさら観る。
なんで食指が動かなかったかと言うと、床に線引いて「独房」とかって言う設定が、同時期に似たことをやってる洋画(タイトル失念)と被ってて、何かそそられなかったから。でも観てみたら想像に反して、全てが線引きで作られてる訳じゃなかった。
たまに三池監督が作るシュール系作品の一つで、話は分かりにくい。実写で描くのが(予算等諸々の都合で)難しい時に、ザックリとアニメにしちゃっても気にしないのは、いかにもの三池節。
お好きな人は好きだろうし、訳分かんねえぞ、金返せ!なお客さんも居るタイプの作品。三池ファンの俺は別に嫌いじゃないが、もう一度観ることはまぁ無いな。

https://youtu.be/i5cyNvn2Qvg

46억년의 사랑. 46億年の戀. 46 Billion Years Of Love. 2006

 

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2021年7月22日 (木)

7/21 『運がよけりゃ』(1966)

アマプラ「プラス松竹」にて。

山田洋次監督、ハナ肇犬塚弘倍賞千恵子藤田まこと桜井センリ安田伸田辺靖雄砂塚秀夫武智豊子出演。

貧乏長屋を舞台にした、八つぁん熊さんの複数落語をミックスした喜劇。

よく落語で「死体にかんかんのんを踊らせてやる!」って台詞があるが、まさにその場面があって、実際にやるとこうなるんだなぁと素直に感心した。これをやられちゃあお手上げの不気味さ。
本作も『一発』シリーズや『吹けば飛ぶよな~』と併せての、『男はつらいよ』に至る系譜の一作で、バカな兄貴(ハナ肇)と賢い妹(倍賞千恵子)の掛け合いが、まるで寅とさくら。

https://youtu.be/m9kwE4mAjVw

運が良けりゃ」が笑い殺す気マンマン(ネタバレなし感想) | 世界映画博

 

 

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7/21 『唐人街探偵 東京MISSION』(2020)

TOHOシネマズ新宿にて。

チェン・スーチェン監督、ワン・バオチャンリウ・ハオラン妻夫木聡トニー・ジャー三浦友和長澤まさみ浅野忠信アンディ・ラウ六平直政鈴木保奈美染谷将太出演。

知らないで観てしまったが、シリーズ物の三作目。一応ざっくりと設定の説明はついているので、大雑把には設定が把握出来る。
日本からも結構色んな人が出演しているが、染谷将太は無駄遣いっぽい。冒頭のフラッシュモブみたいなアクションシーンの撮影は相当手間だったろうと感心したが、映画全体のノリはあまり好きじゃないので、1~2作目は観なくていいかなっと。

https://youtu.be/Vz4CxKuZE_o

映画『唐人街探偵 東京MISSION』日本版予告60秒 - 予告編・関連動画 - 唐人街探偵 東京MISSION - 作品 - Yahoo!映画

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2021年7月21日 (水)

7/20 『やさぐれ刑事(でか)』(1976)

アマプラ「プラス松竹」にて。

渡邊祐介監督、原田芳雄高橋悦史大木実大滝秀治清水章吾下川辰平大谷直子出演。

北海道警のマル暴・原田芳雄は、以前に刑務所に送った高橋悦史が札幌に来ると言うのでピリピリしていた。そして暴力団担当刑事が殺された。怒りに燃える原田だったが、彼の妻・大谷直子が高橋に誘惑され、2人で逃避行していることが分かった。あまりのことに捨て鉢になった原田は警察手帳を破り捨て、青森~福島~東京~大阪~九州と、高橋悦史と妻を追う…。

妻が敵と不倫しているのを知って、やさぐれまくる刑事。いや、やさぐれたからって、法を犯して、女抱きまくりながら日本縦断の旅とかしていい訳じゃないとは思うんだが、それをやっても「まぁ、仕方ないか」と思わせるのが原田芳雄ならでは。犯人を追いかける執念が凄まじいのは良いのだが、同僚の清水章吾は付かず離れず原田を追いつつも、そのまま泳がしてるだけ。いいんかいそれで日本の警察は?!70年代の日本警察はこんな感じでOKですよね(少なくとも映画の中では)。
大谷直子のババーンとした脱ぎっぷり、やってることは酷いけどあんまり迫力のない高橋悦史、そしてやってることも酷けりゃ身も蓋もない原田芳雄など見所満載(笑)。自分の妻が出てるブルーフィルムをみんなで鑑賞しているパチンコ店事務所(=ヤクザ事務所)を、プロパン爆破する場面の狂気が素敵。松竹らしからぬ映画だ。

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2021年7月20日 (火)

7/19 『彩り河』(1984)

アマプラ「プラス松竹」にて。

三村晴彦監督、松本清張原作、真田広之名取裕子平幹二朗吉行和子米倉斉加年夏木勲渡瀬恒彦三國連太郎出演。

派閥争いで失脚して今はしがない高速料金所職員の平幹二朗と、これまた横領の罪を負わされて父親を自殺に追い込まれた真田広之が、クラブママ・名取裕子の協力を得て、醜悪な金と欲望の亡者・三國連太郎に復讐を果たすような話。

『天城越え』に続き、松本清張×三村晴彦監督作だが、昨晩の田中裕子が最大の魅力だったのに対して真逆、ともかく下品で下卑た三國連太郎の怪演が見もの。夏木勲の目の前で、彼の愛人である吉行和子を抱くところを見せつけたり、名取裕子の布団の中に懐中電灯とコヨリを持って潜り込んだり、観てて実にパワフルな不快感が渦巻く人物を演じている。おまけに、禿げていない三國に禿げヅラを付けさせ、その上にさらにかつらを被らせる役作りがなんだか意味が分からず凄い。これで「人類信愛」をモットーに掲げる相互銀行の頭取と言う表ヅラをしているのが、怪しい新興宗教の教祖みたい。
と、三國の怪演は素晴らしいし、配役も豪華だが、映画自体の出来は今ひとつ。無駄に分かりにくい入り組んだ設定と、観てても無理のある展開の数々にツッコミどころが満載。真田広之か三國連太郎のファンならオススメするが、そうじゃなければキツイかも…。

彩り河

 

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2021年7月19日 (月)

7/18 『天城越え』(1983)

アマプラ「プラス松竹」にて。

三村晴彦監督、松本清張原作、渡瀬恒彦田中裕子樹木希林加藤剛平幹二郎出演。

印刷屋を営む平幹二郎のもとに、県警の刑事調書「天城山殺人事件」の印刷を渡瀬恒彦が頼みに来たが、その原稿を見て彼は激しく驚いた。彼は14歳の頃、母の情事を目撃し、亡き父を裏切った母が許せずに、静岡の兄を訪ねて一人で天城越えの旅に出た。その道中、彼は素足で旅する美しい女、田中裕子と出会った…。

石川さゆりの唄は関係のない天城越え。
この映画を強烈に印象付ける物は、なんと言っても田中裕子!最近の若い人はあまり田中裕子を知らないだろうし、知っていても地味目なおばさんくらいの印象だろうが、80年代には本当に一世を風靡したイイ女だった。ちょうどこの映画と同時期に、サントリー「樹氷」のタコハイCMに出て、「タコがね~、言うのよ」は流行語にもなったが、それはそのCMでの彼女の魅力によるところが大きい。
「タコハイ」CM → https://youtu.be/568wGVC3thU

本作でも、田中裕子の破壊力は凄まじい。こんな魅力的なおねぇさんに出会ってしまった14歳は、そりゃあ色々とおかしくなっても仕方が無いわな 、と思わせる。ただし、その捜査をする刑事側は凡庸で、殺人の動機すらわからぬままに犯人を捕まえそのままにしているのだ。とんでもない冤罪物語である。その刑事の若い頃と年取ってからをどちらも渡瀬恒彦が演じているが、これもちょっとムリヤリの老けメイクでちょっとね。

https://youtu.be/blbGdMUIGj8

天城越え(1983): 邦画大好き

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7/18 『スポンティニアス』(2020)

原題:Spontaneous

アマゾンビデオにて。

ブライアン・ダフィールド監督、キャサリン・ラングフォードチャーリー・プラマーパイパー・ペラーボ出演。

高校3年生のマーラとディラン。彼らの通う学校で、生徒たちの体が突然爆発する謎の事件が起きた。友達や自分がいつ爆発するのか分からず不安になる生徒たち。原因不明の現象を恐れながらも、友情や恋や進路の悩みも尽きない高校生たち。

大昔、学生時代に8mm自主映画を作っていた頃、『内臓爆裂症』ってホラー映画のプロットを考えたことがあって、それと似てるなぁとそそられて観た。人間が突然爆発するって現象に怯えるところは一緒だったが、それ以外は全然違ってた。
主人公の2人、『ナイブズ・アウト』に出てたキャサリン・ラングフォードと、この前『クローブヒッチ・キラー』を観たチャーリー・プラマーは、どちらも非常に魅力的な若手俳優で、きっとこの後も人気が出て来るんじゃないか?…とは思うのだが、この映画自体は今ひとつ。
爆発する原因も、治療する方法も、結局何もかも分からないまま終わってしまう。この高校の3年生にしか起きない現象ってことなのだから、せめて原因くらいは最後に分からせてくれよなぁ~ってのが心情じゃないか?
いつ爆発するかの緊張感と、ほんわかムードのコメディ感のバランスは悪くないだけに、この現象自体への設定の詰めの甘さが好きになれない。
なんとなく似た系統のホラー系ラブコメだったら、ニコラス・ホルト主演の『ウォーム・ボディーズ』の方が完成度高かったな。

https://youtu.be/_Vyo8IGRhvU

スポンティニアス - 映画情報・レビュー・評価・あらすじ・動画配信 | Filmarks映画

 

 

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7/18 『ウィリーズ・ワンダーランド』(2021)

原題:Willy's Wonderland

シネマカリテ新宿、「カリテ・コレクション」にて。

ケヴィン・ルイス監督、ニコラス・ケイジベス・グラントケイリー・コワン出演。

最近にしては珍しく、宣伝詐欺ではなくて本当にニコラス主演!(笑)
88分の上映時間中、主演のニコケイ台詞なし!
ニコケイ、至極真面目に掃除して、アニマトロニクスと闘って、エナジードリンク飲んで、ピンボールやって、掃除して(以下繰り返し)。いやいや、本当に以下繰り返しなんスよ。
そんな映画が面白いのかと言えば、なんだかよく分からないが面白い!
ニコケイ・マニア歓喜のニコケイ映画。ニコケイ無双を楽しめる人にはもはや極楽浄土、いやニコケイ浄土。
そうじゃない人には拷問のような88分。なんと満員の場内は、生暖かくニコケイを見守る幸せそうな人々で一杯(笑)。

https://youtu.be/DDdwmVYz-PM

ウィリーズ・ワンダーランド : 作品情報 - 映画.com

 

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2021年7月18日 (日)

7/17 『疑惑』(1982)

アマプラ「プラス松竹」にて。

野村芳太郎監督、松本清張原作、桃井かおり岩下志麻柄本明鹿賀丈史仲谷昇出演。

車の転落事故で、地元の大金持ち中谷昇が死亡し、同乗していた後妻の桃井かおりに嫌疑が掛かる。このとんでもないクソ女を、エリート弁護人で高慢ちきな岩下志麻が弁護する。

いやぁ、これは傑作!
桃井かおり演じる前科四犯、離婚歴ありの鬼塚球磨子(すげぇ名前!)の太々しいクソ女っぷりとガチバトルを展開しつつも、裁判になったら弁護するこれまた鬼のような国選弁護人、佐原律子を演じるは岩下志麻。この強烈な個性のぶつかり合いが火花を散らす。
鹿賀丈史のチンピラ情夫、中谷昇のヘナチョコ旦那、大奥様北林谷栄もお見事。
ドロドロした保険金殺人話なのに、クライマックスの赤ワインぶっかけがなぜか恐ろしくも痛快!

https://youtu.be/au_2_Y3M5ZQ

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2021年7月17日 (土)

7/16 『皇帝のいない八月』(1978)

アマプラ「プラス松竹」にて。

山本薩夫監督、渡瀬恒彦吉永小百合高橋悦史山本圭山崎努森田健作鈴木瑞穂滝沢修佐分利信小沢栄太郎三國連太郎出演。

全国で決起した陸上自衛隊クーデター。博多から乗ったブルートレインをジャックした渡瀬恒彦陸元一等陸尉。幕僚監部で、自分の娘を渡瀬の妻にさせた三國連太郎、靴業界誌のライターなのに巻き込まれる山本圭。裏で糸を引く佐分利信。政権維持を図る滝沢修総理大臣。色々掴んでいる高橋悦史内閣調査室長。…と、まだまだ出て来る2時間20分の超豪華俳優共演のポリティカル・フィクション。
監督は山本薩男。これは面白そうだ…と思いきや、全国2000人規模の自衛隊クーデターの計画が相当に杜撰なので、始まった瞬間にほとんど詰んでいる。結局、九州から東京へ向かうブルートレイン・ジャック部隊以外は、早々に離脱してしまう。映画的には渡瀬恒彦が主役なのだが、実際にはクーデターの1部隊でしかなくって、実は全体のリーダーではない。だから彼だけになってしまった段階で、もうにっちもさっちもいかない。作戦自体もよく分からないのだが、業界誌のライターのブルトレ乗車を執拗に阻もうとしたり、素人目にもわかるくらいあからさまな爆弾設置とか、ともかく適当な計画が展開される。
だが、これが全然面白くないかと言えば、そんなこともない。
映画の導入部分はワクワクさせる。
この手のオールスターキャスト作品は、とかく俳優の出演バランスの調整に腐心した結果、散漫なだけの映画-----例えば五社英雄監督の『226』みたい-----になりがちなのだが、バランスを取りつつも、それぞれの登場人物がそれなりに立っており、散漫さは薄い。渡瀬恒彦のギラギラ感、高橋悦史調査室長のうさん臭さ、計画のために死を選ぶ山崎努、そしてなんと言っても三國連太郎!捕えたクーデター首謀者の一人、鈴木瑞穂に「私は暴力を使わずにあなたの口を割らせることができるんですよ」と言いながら自分のベルトを外す。何だ?ナニをしようとしているんだ連太郎?!鈴木瑞穂は恐怖のあまり自決!この狂ってる感は三國連太郎ならではですなぁ。
監督なり俳優なりを目当てで観るのなら、超大作だし良いんじゃないですかね。

ちなみにかなりカッコイイタイトルの『皇帝のいない八月』は、クーデター計画の名前で、劇中のクラシック音楽の名前から取られている。
山本薩男なので何かメッセージがあるのかもしれないが、映画内では具体的には語られない。その代わり具体的な計画書とかを隠してあって、作戦内容が三國連太郎にバレるというヘマは描かれていて、カッコ悪いこと夥しい。

https://youtu.be/2SM4Yw2eNpY

皇帝のいない八月の上映スケジュール・映画情報|映画の時間

 

 

 

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2021年7月16日 (金)

7/15 『幸せの黄色いハンカチ デジタルリマスター2010』(1977/2010)

アマプラ「プラス松竹」にて。

山田洋次監督、高倉健倍賞千恵子桃井かおり武田鉄矢太宰久雄梅津栄三崎千恵子出演。

言わずと知れた超有名作品だが、高校生か大学生の頃にTVで観て以来の再見。細かいエピソードは忘れてても、物語は知っている。それでも後半で目頭が熱くなる。なんだかんだ言っても、やっぱりこれは山田洋次の代表作である。

製作順としては、この後に『遥かなる山の呼び声』が来るのだが、今回順番が逆になったのが奏功し、まるで民子四部作のようである。
倍賞千恵子と井川比佐志 が九州から北海道に開拓入植し(『家族』)、井川が亡くなった農場に高倉健が雇われるが殺人容疑で逮捕され(『遥かなる山の呼び声』)、その高倉健が網走刑務所で刑期を勤め上げて倍賞千恵子の元へ帰って来る。そんな流れに見えてしまう。
本作の倍賞千恵子は中標津ではなく夕張に居る炭鉱夫の妻だから、もちろん民子三部作とは関係ないんだが、どうしてもそんな風に観えてしまう。いっそのこと、そうすれば良かったんじゃないのか?

https://youtu.be/W0Ghd95UwZI

幸福の黄色いハンカチ | 映画 ポスター, 幸福の黄色いハンカチ, 日本映画

 

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2021年7月15日 (木)

7/14 『わるいやつら』(1980)

アマプラ「プラス松竹」にて。

野村芳太郎監督、松坂慶子片岡孝夫梶芽衣子神崎愛藤真利子宮下順子藤田まこと米倉斉加年山谷初男渡瀬恒彦緒形拳佐分利信出演。

親の病院を継いだものの、放漫経営で赤字に苦しむ病院の院長の片岡孝夫が、複数の愛人たちから金を巻き上げてその赤字を補填しつつ、新しく自分が入れあげているファッション・デザイナーの松坂慶子に貢ぐ。だが、最初は女たちを利用していたはずなのに、やがて自分ががんじがらめに動きが取れなくなっていく…。

1980年当時の感覚で、片岡孝夫ってそんなにイケメン?
それはさておき、タイトル通りで登場人物が全員“わるいやつら”。みな自分の欲望に忠実に、金や肉体や心を相手から奪っていこうとする。
医者のボンボンが本当にクズなんだが…って言うか、松本清張作品ってホントにクズな人間ばっかりだけど-----そのクズに殺されたり、利用したりとクズ・スパイラルが形成されていく物語。
前半は割とスローテンポでかったるいのだが、後半の新キャラ投入、そしてドカドカと畳みかけていく様に引き込まれる。
若くて美しい松坂慶子が、悪い顔一つせずにニッコリとやらかしていくのが好きですな。

https://youtu.be/FYRzmS_LdHo

ヤフオク! - 映画ポスター 「わるいやつら(C)」 片岡孝夫...

 

 

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7/14 『全裸監督2』(2021/全8話)

Netflixオリジナル。

武正晴総監督、山田孝之満島真之介森田望智伊藤沙莉國村隼玉山鉄二リリー・フランキー恒松祐里柄本時生MEGUMI伊原剛志吉田栄作出演。

シーズン1が大傑作だったので、もちろんシーズン2を観る。
武正晴監督の作品は大半を観ているが、映画作品でぶっちぎりに良いのは『100円の恋』、最低最悪なのは『イン・ザ・スーツ』。以前は傑作と駄作の振り幅が非常に大きい監督だったが、最近はコンスタントに良い作品を取る監督になった。
武監督が総監督であり、一部のエピソード監督も務めたこの『全裸監督』全2シリーズは、まぎれもない傑作。実在の有名AV監督、村西とおる監督の評伝の映画化なので、際どい場面もあるから好き嫌いは分かれると思うけれど、作品としては本当に素晴らしい。
個々の登場人物たちのキャラクター性、演じる俳優の熱量、演出と構成の見事さ、この世界に引き込まれて行く。
主演の山田孝之演じる村西とおるの、まるで本人であるかのごときカリスマ性、パワフルさ、そして不快感まで、本当に見事である。だが、第2シーズンではそれ以上に、ヘアメイクの伊藤沙莉、社長の玉山鉄二、そして袂を分かった満島真之介らが脇で物語を引っ張り、さらには柄本時生が輝きを放つ。個人的には、バブルなパーティー会場で村西に熱く叫ぶ2話の玉鉄にやられる。

村西とおる、黒木香の全盛時代に同時代を生きていた人はもちろんだが、そうでない人でも観始めたらやめられないドラマだと思う。未見の大人は是非!

https://youtu.be/UmHLrGRgIG8

Netflix「全裸監督 シーズン2」6月24日配信。第一弾予告公開 - AV Watch

 

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2021年7月14日 (水)

7/13 『遥かなる山の呼び声』(1980)

アマプラ「プラス松竹」にて。

山田洋次監督、高倉健倍賞千恵子吉岡秀隆武田鉄矢木ノ葉のこハナ肇出演。

嵐の夜、中標津の酪農場に一人の男(高倉健)が現れ、一晩の宿を求めた。夫を亡くしている牧場主の倍賞千恵子は、物置を貸してやる。数ヶ月後高倉がまた牧場に現れ、農作業員として賃金はいくらでもいいから住み込みで雇ってくれと言う。女親と息子だけの所帯なので、警戒心はありつつも、男手として高倉をしぶしぶ雇うことにした倍賞だったが…。

「民子三部作」の第三部。
第二部の『故郷』完全に別の話だったが、今回は第一部『家族』の続きを想像させる内容で、井川比佐志とともに中標津に入植した倍賞が、その後旦那を失っても牧場で頑張っている姿に見える 。
西部劇『シェーン』にインスパイアされているというのは有名な話だが、風来坊が未亡人の牧場を手伝うのは同じだが、それ以外にはさして共通点もない。ハナ肇演じる網元の虻田も、単に倍賞千恵子に惚れて再婚を迫っているだけで、土地を奪おうとか、それ以上の悪辣なことをする訳でもない。虻田三兄弟との殴り合いはあるが、もちろん日活無国籍アクションではないので、拳銃を持っているヤツはいないし、決闘にもならない。非常に松竹的な平和な世界である。
主演の高倉健は、『幸せの黄色いハンカチ』に続き、2回目の山田作品。特に本作は、高倉の寡黙で真面目で朴訥なキャラクター性が役にはまっており、吉岡秀隆演じる少年と徐々に打ち解けていく雰囲気なども味わい深い。

こう言ってしまうと身も蓋もないが、大抵の昭和の日本人ならグッと来て目頭が熱くなる映画でしょう、きっと。

https://youtu.be/1QeXsh6G_FM

遥かなる山の呼び声 | 日々、嬉努愛絡 多幸なり

 

 

 

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2021年7月13日 (火)

7/12 『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』(2021)

新宿ピカデリーにて。

江口カン監督、岡田准一木村文乃堤真一平手友梨奈安藤政信宮川大輔佐藤二朗山本美月出演。

前作の時は原作未読で映画を観て、素直にアクション映画として面白かった。
今回は原作を読んだ上で観る続編。
前作よりもアクションはパワーアップ。マンションでの改修用足場を使った攻防とか、日本アクション映画の革新を目指すものとして大変い素晴らしい出来だ。だけれども、それが故にあの原作特有の面白さから乖離して行ってしまっているのも事実。伝説の殺し屋ファブルの凄さは、ある種のサヴァン症候群として、殺し屋の能力が頭脳、身体共に突き抜けたポテンシャルを持っている反面、一般的な常識や感覚のズレを持っている。そのギャップから生じる独特のユーモアや、オフビートな笑いが、突き詰めたアクション映画になることで失われてしまっている。
それが残念。原作のクスっと笑わせる感じがもっと欲しかった。
『るろうに剣心』シリーズと、本シリーズはどちらも日本映画に新しいアクションをもたらしていると思うので、望みすぎちゃ贅沢なのかもしれないが。

https://youtu.be/Y24pIsqROzA

ザ・ファブル 殺さない殺し屋 - 作品 - Yahoo!映画

 

 

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2021年7月12日 (月)

7/11 『故郷』(1972)

アマプラ「プラス松竹」にて。

山田洋次監督、倍賞千恵子井川比佐志笠智衆前田吟出演。

瀬戸内海の倉橋島に住む夫婦。彼らは夫婦で、石船で採石された石を埋め立て場所まで運ぶ仕事で生計を立てていた。だが船の調子は悪く、すでに耐用期間も過ぎた船体の修理には多額の費用が必要であった。今後の生活を悩む夫婦は現在の仕事を辞め、尾道の工場で働くことを決意する…。

「民子」三部作の二作目。
メイン・キャストが前作とほぼ被っているが、全く別の話。
前作以上に淡々とドキュメンタリータッチで、石を運ぶ夫婦をスクリーンに映し出す。夫婦は肉体的には厳しい仕事であっても、生まれ育ったこの島で石を運ぶ仕事を気に入っている。だが、大規模資本の大型石船や、効率化を図った他社には全く敵わず、この仕事を離れなければならない。前作と同様、高度成長期の普通の労働者たちの悲しさや辛さを突き付けてくる。
『民子はつらいよ』みたいな映画。魚の行商人で登場する渥美清だけ、なんだかドキュメンタリーの人ではない雰囲気になるのが面白い。
故郷

 

 

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2021年7月11日 (日)

7/10 『家族』(1970)

アマプラ「プラス松竹」にて。

山田洋次監督、倍賞千恵子井川比佐志笠智衆前田吟出演。

先日観た野村芳太郎の『張込み』は、アヴァンタイトルで横浜から佐賀への電車移動を延々見せる映画だったが、本作は長崎伊王島から北海道中標津まで、延々と電車や船を使って移動するロードムービー。倍賞千恵子が「民子」と言う名の女性を演じる三部作の第一弾。
炭鉱の閉山で仕事を失くした夫が、一念発起して北海道開拓を目指す。当初は反対していた妻も、子どもと一緒に移住することを決意。老いた父は、途中広島の弟の家に預けていくつもりだが、弟夫婦も生活が苦しく父を引き取れずに、結局北海道へ。途中大阪万博の入り口まで行ってみたり、東京での悲し過ぎる出来事とか、見てるだけで辛そうな長距離列車移動などを経て、やっと中標津に辿り着く家族。だがそこでもまた不幸があって…と、高度成長期、人類の進歩と調和の陰に、ひっそりとシンドイ庶民の暮らしっぷりもあることよと、切なくなってくる。
全体として重苦しいトーンの映画だが、大阪万博の映像は自分が子どもの頃に行った記憶と重ね合わせて何か懐かしいし、大阪駅近くで笠智衆がキリンビールを飲む場面の美味しそうなこと。そのままTVCMを作れるレベル。

https://youtu.be/1mfhrpRcaOk

家族』 (1970) 山田洋次監督 | FLICKS FREAK

 

 

 

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2021年7月10日 (土)

7/9 『鬼畜』(1978)

アマプラ「プラス松竹」にて。

野村芳太郎監督、松本清張 原作、岩下志麻緒形拳蟹江敬三穂積隆信小川真由美出演。

印刷屋の主人・緒形拳は、商売が上手く行っているときに小川真由美を囲ったが、その後商売で失敗。仕送りも出来なくなり、妾が3人の子を連れて乗り込んできたが、鬼のような妻・岩下志麻はもちろん聞く耳を持たない。妾は3人の子供を置いて失踪し、怒る妻にビクつきながら日々を過ごす緒形拳だったが…。

大昔に観ての再見だが、やはりなかなかシンドイ。
映画が始まって間もなく、小川真由美が緒形拳・岩下志麻夫婦の家に子連れで乗り込んでくる。ここで始まる小川VS岩下のバトルの激しさ、ギスギス感がまず凄まじい。その間で甲斐性なしの緒形拳がオロオロする姿も悲しい。その後、子どもを置いたまま居なくなる小川真由美の冷徹さ、さらには岩下志麻が鬼の形相で赤ん坊の口にご飯をグイグイ突っ込む場面の恐ろしさ。これほんとにやってるんだよね?
次から次へと心理的に、肉体的に子どもと緒形拳を追い詰めていく。
クライマックス、利一少年の叫ぶ「お父さんじゃない!」は、情けない父親を庇ったのか?それとも鬼畜な父親への拒絶なのか?
どっちにしてもシンドイ。ツラ過ぎる傑作。
先日観た『影の車』もそうだが、野村監督の子ども物は精神的にキビシイよね。

https://youtu.be/uSFyS8Hob94

kichiku | 映画 ポスター, 日本映画, 映画

 

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2021年7月 9日 (金)

7/8 『愛の賛歌』(1974)

アマプラ「プラス松竹」にて。

山田洋次監督、倍賞千恵子中山仁有島一郎伴淳三郎千秋実北林谷栄小沢昭一出演。

瀬戸内海の日永島の波止場に、連絡船の切符売場を兼ねている食堂があった。その主人の伴順三郎と息子の中山仁、彼の恋人の倍賞千恵子とその二人の妹が暮らしていたが、ある日中山はブラジル開拓を夢見て島を出てしまった。しかし倍賞は既に中山の子供を身籠っていた。一人で子供を産んだ倍賞とその子、そして妹たちを、島の医師でクリスチャンの有島一郎が養子として引き取った。そんな折、ブラジルで夢破れた中山が帰って来た…。

フランスの小説の翻案物だそうですが、山田洋次に掛かればまるっきりの邦画テイスト。
夢を追うために女を置いていく男と、涙をこらえてその後姿を見送る女。そして帰って来た男の我儘。山田洋次の映画って、主役級の男性がクズなことが多いよね。本作の中山仁も、夢を追うと言えば聞こえはいいけど、結構ろくでもない。後年の『ウルトラマン80』のUGM隊長役が好きなので、「隊長、若い頃は酷い奴だったんですね…」と関係ないことを思う(笑)。
それに対して、有島一郎は山田作品ではいつも誠実で良い人を演じている。『若大将』シリーズの父親とは似て非なる好人物ぶりで安心、安定している。
タコ社長で御馴染みの太宰久雄は、タコ社長のまんまで、伴淳に皮肉を言う船長役。多分ここがタコ社長の原型。

Amazon.co.jp: あの頃映画 「愛の讃歌」 [DVD]: 倍賞千恵子, 中山仁, 小沢昭一, 山田洋次: DVD

 

 

 

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2021年7月 8日 (木)

7/7 『黒の奔流』(1972)

アマプラ「プラス松竹」にて。

渡辺祐介監督、松本清張原作、山崎努岡田茉莉子谷口香松村達雄佐藤慶松坂慶子出演。

渓谷沿いの旅館の女中・岡田茉莉子に、金持ちの客・穂積隆信殺害の容疑が掛かる。絶対不利と思われた裁判であったが、若き野心家の弁護士・山崎勉によって無罪を勝ち取った。山崎は事務所の谷口香と出来ていたが、岡田茉莉子とも関係を持ち、さらに上を目指すために恩師の娘・松坂慶子と婚約をするが…。

前半はミステリー調、法廷物として始まるが、後半は男女のドロドロへと突入。脂ギッシュな山崎努が、野心と肉欲で上を目指すクズなインテリを好演。自分の無罪を勝ち取ってくれた弁護士に「お礼は私の身体で」とか言い出す被告もどうかと思うが、「そんなことはしないでくれたまえ」とか言いつつ自分の事務所で雇って、今度は自分の方から被告を押し倒すってどうなのよ?昭和だとありがちなの?
若き頃の松坂慶子が相当なレベルで可愛い。これは当時の若い男性はやられますな。でもそれ以上に自分的なクリティカル・ヒットだったのは、自分のところの先生と、岡田や松阪との関係を知っても全く動じない谷口香。クールでイカス。

松竹 黒の奔流 B2ポスターB | まんだらけ Mandarake

 

 

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2021年7月 7日 (水)

7/6 『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』(2021)

原題:A Quiet Place: Part II

新宿ピカデリーにて。

ジョン・クラシンスキー監督、エミリー・ブラントノア・ジュープキリアン・マーフィージャイモン・フンスー出演。

音に敏感に反応する目の見えないクリーチャーが跋扈する世界で、頭の悪い一家が右往左往する話の続編。

一作目も驚くほど頭が悪い登場人物にびっくりしたのに、それでも続編もまた米国で当たっているというので一応観てみようかと。
アタマが悪いって言うか、想像力のない人たちなんだろうね、コレ。
前作は、音を出さないことに物凄く過敏になって生きているのに、末の息子が禁じられているスペースシャトルの電動玩具に電池入れて、その音で末息子即死。嘆く両親は、その傷を癒すために子作りをする。病院も医療設備も防音できるスペースもないのに、出産と育児なんて絶対に音が出ることじゃん!いくら悲しくても、上のおねぇちゃんと長男残ってるんだから、その二人まで危険にさらすってどうなのよ?
…ってところから、ずーーーーーっっと頭痛のする展開が続いた前作。
続編もまた同じような物。
例えばこの一家、音を立てないように裸足で生活している。砂利道だろうが野原だろうが、どんなところでも裸足。前作で裸足だったせいで釘踏み抜いた過去があっても気にしない。長女は耳に障害があって補聴器を使ってるんだが、その状態で一人で助けを求めに外に行ってしまう。それを知った母親は、長男の具合が悪いのに、数時間で戻って来るから大丈夫とか勝手に考えて娘を追う。それをやったらあとでどんな困ることがあるかを一切顧みない。
なんでこんなにバカしかいない世界なんだろうと思っていたが、やっとわかった。
クリーチャーは「特定の音」を聞くと狂って攻撃が出来なくなった上に、頭蓋骨が開いて弱点をさらす習性がある。音で倒されるクリーチャーと言えば、そう『アタック・オブ・ザ・キラー・トマト』である。この映画はきっと天下のバカ映画『殺人トマト』へのオマージュだから、みんな揃ってバカばっかりなんだろう。そうだ、そうに違いない。

https://youtu.be/rW8Uez5Mjuw

クワイエット・プレイス 破られた沈黙 - 映画情報・レビュー・評価・あらすじ | Filmarks映画

 

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2021年7月 6日 (火)

7/5 『下町の太陽』(1963)

アマプラ「プラス松竹」にて。

山田洋次監督、倍賞千恵子勝呂誉早川保待田京介青山ミチ石川進出演。

下町の石鹸工場で女工をする倍賞千恵子。彼女は同じ工場で事務をしている早川保と交際中で、彼はこの工場の正社員になって倍賞と結婚して、郊外の団地に住むことを夢見ている。ある日彼女は、鉄工所の工員の勝呂誉から交際を申し込まれるが…。

山田洋次監督第二作目は、下町ホームドラマ。
昭和の最大公約数的な下町が舞台で、貧乏臭い長屋住まい、工場の排煙、混む通勤電車。団地住まいが憧れってのが時代性。題名通り、そんなちょっと暗めで陰気な世界にパッと輝くような太陽なのが、もちろん倍賞千恵子。最初はちょっと不良っぽい勝呂誉を避けているが、弟の万引き事件以降、人柄に惹かれていく。貧乏くじを引くのは早川保で、真面目なのにどんどん魅力が薄れていく役柄。
調子よく生きようとして失敗するのは待田京介で、青大将風の役柄。
これと言ってなんということのない作品だが、後年の『男はつらいよ』に繋がる下地が垣間見られる。

下町の太陽

 

 

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2021年7月 5日 (月)

7/4 『ゴジラVSコング』(2021)

TOHOシネマズ新宿、IMAX3Dで。

アダム・ウィンガード監督、アレクサンダー・スカルスガルドミリー・ボビー・ブラウンレベッカ・ホールブライアン・タイリー・ヘンリー小栗旬カイル・チャンドラー出演。

昨晩しっかり復習もした上で鑑賞したが、これは…アカン。
前作、前々作もドラマパート、登場人物、脚本が弱かったが、今回はもっと酷い。設定も適当だし、行動原理もよく分からないし、なんでこんなので良いと思ってんだよ?怪獣好きは、怪獣バトルさえ派手に見せときゃ、それで納得すんだろ?とか舐められてるの?
前作も褒められた脚本ではなかったが、東宝怪獣愛があったから良かった。今回は脚本のレベルがかなりダウンしてるし、さらには愛も感じない。
2つのグループで話が進んで行くが、黒人&子どもグループ側の話とか全く不要だし、小栗旬演じる芹沢博士の孫とか、白目剥くだけで全然存在意義がない。
さらにサプライズ登場のメカゴジラのデザインもイケてないし、それが前に死んだゴジラのDNAをベースに作ってましたって、え??それってたまたま昨日観直した『ゴジラ×メカゴジラ』と同じやんけ?!これはオマージュとかリスペクトじゃなくて、なんも考えてないだけだろ?
VSコングのバトルはVFXのクオリティも高くて良かったけれど、怪獣バトルじゃない部分がもうほとんどダメダメ。東宝ももうちょっとどうにか意見できなかったのか?と思ったが、平成『ゴジラ』&『モスラ』シリーズのほとんどがダメダメな脚本だったことを考えると、レジェンダリーにダメ出しなんて出来ないよなぁ…。

https://youtu.be/TCfmnUPIhUo

TOHO THEATER LIST/ゴジラvsコングシアターリスト

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2021年7月 4日 (日)

7/3 『ゴジラ×メカゴジラ』(2002)

CS放送の録画にて。

手塚昌明監督、釈由美子宅麻伸高杉亘水野久美中尾彬出演。

『キング・オブ・モンスターズ』を観た勢いで、何か1本国産ゴジラを観ようと『GMG』。
平成シリーズの中ではかなり好きな釈由美子機龍。設定とかエヴァのパクリ臭いけれど、それを補って余りあるゴジラVS東宝自衛隊バトル。
戦いの進行状況に合わせて、次々と作戦を展開していく怪獣映画----『ビオランテ』、平成『ガメラ』、『シン・ゴジラ』とか----が好き。

https://youtu.be/TdNlfZfIdF4

劇場用 ゴジラ×メカゴジラ B2ポスター | まんだらけ Mandarake

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7/3 『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』(2019)

Netflixにて。

マイケル・ドハティ監督、カイル・チャンドラーヴェラ・ファーミガミリー・ボビー・ブラウン渡辺謙チャン・ツィイー出演。

『ゴジラVSコング』を観る前に復習。
公開時、評論家受けは良くなかったが、観客受けは悪くなかった印象。観直したが、やはりそんなに悪い怪獣映画ではない。
ドラマパートは弱いし、ヴェラ・ファーミガは何考えてんだバカ!だし、俳優もなんだか一本調子で魅力がない。それでも、東宝怪獣映画愛が深くて、怪獣プロレスとしてはかなり優秀。
人間に向かって糸を吐きかけるモスラ幼虫、火山から現れて身体を回転させて戦闘機を次々撃破するラドン、そしてなんと言ってもモスラ成虫が繭から羽化する場面の素晴らしさ。古関裕而 の『モスラの唄』をアレンジした楽曲が流れる中で翅を開くモスラに震えが来る。
2014年の『GODZILLA ゴジラ』は、「これ『ゴジラ』じゃなくて『ガメラ』じゃん!」と思ったが、この『キング・オブ・モンスターズ』はちゃんとゴジラである。

https://youtu.be/I_sDRg4oOHQ

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ、の新作チラシ: 映画のチラシ2

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2021年7月 2日 (金)

7/1 『吹けば飛ぶよな男だが』(1968)

アマプラ「プラス松竹」にて。

山田洋次監督、なべおさみ緑魔子犬塚弘芦屋小雁佐藤蛾次郎有島一郎ミヤコ蝶々出演。

やくざに憧れるチンピラのなべおさみが、九州から出て来た頭の弱い家出娘・緑魔子を使って、仲間と強姦ポルノを撮ろうとするも情にほだされて一緒に逃亡。美人局をやったりトルコで働かせたりするうちに恋心が芽生えて…。

1964~1969年にかけて山田洋次が監督した作品群、『馬鹿』三部作、『一発』三部作、『懐かしい風来坊』、そしてこの『吹けば飛ぶよな男だが』は、どれもこれも『男はつらいよ』に繋がっていく要素が垣間見れる。
だらしのない兄貴(ハナ肇)と真面目な妹(倍賞千恵子)。風来坊の兄貴(ハナ肇)。おせっかい焼きだがお人好しのおばさんやおじさん。腕っぷしはからきしのチンピラ(なべおさみ)とその弟分(佐藤蛾次郎)。トルコ風呂を経営している生き別れの母親(ミヤコ蝶々)。
ハナ肇や本作のなべおさみがのちの「フーテンの寅」の原型であり、その周囲にいるさくらやおいちゃんとおばちゃん、源吉やタコ社長などのキャラクターの原型になっている人々も垣間見える。
山田洋次は1961年のデビュー作から喜劇監督であり、『男はつらいよ』の最初のTVドラマシリーズを作ったのが1968~1969、映画版第一作が1969年なので、そこまでの多くの作品が、肥やしになったのであろう。正直なところ、そこまでの作風はやり過ぎだったり毒が有り過ぎたりする。この『吹けば飛ぶよな男だが』も、田舎娘を騙して強姦してブルーフィルムを撮ろうとするところから始まる。もちろんシリアスな雰囲気ではなくあくまで喜劇として扱っているのだが、フーテンの寅と比べるとかなりどぎつい笑いだし、そこから救ったようであっても、結局はトルコに売り飛ばしてしまうのだから、当時だって「こりゃあ笑えない」と思う観客だっていただろう。寅さんではないが「そこまでやっちゃあおしまいよ」ってところへ平気で踏み込んでしまう。こうしたやり過ぎた作品を何本も作りながら、当時の日本人に広く愛される喜劇のキャラクターや世界観の匙加減を学んでいって、『男はつらいよ』に辿り着いたのだろう。

本作で、個人的に一番気に入っているのは、なべおさみの住むアパートの隣室に住む犬塚弘の一家。一見強面で凄いヤクザっぽいのだが、実はうだつの上がらない三下。でも三下の割には良いことを言ったりする。今だったら松重豊がキャスティングされそうな役柄だ。

https://youtu.be/WnopPCXIiec

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2021年7月 1日 (木)

6/30 『海辺の金魚』(2021)

新宿シネマカリテにて。

小川紗良監督、小川未祐、花田琉愛、芹澤興人福崎那由他出演。

児童養護施設で育った花は18歳になり、施設で暮らせる最後の夏を迎えていた。そこに8歳の少女・晴海がやってきた。花は晴海と多くの時間を過ごすうちに、今までになかった感情が芽生えてくる。

是枝監督の弟子筋の小川沙良監督デビュー作は、「ああ、是枝」って感じを残しつつも、若い女性らしい感覚が随所にキラキラと、そしてトゲトゲとしている佳作。
養護施設に預けられる子供たちには色々と事情がある訳で、主人公の花のモデルとなっていると思わせるのは「和歌山カレー事件」。つい先日、林眞須美被告の娘と孫が亡くなった事件があったばかりだ。なんとも凄いタイミングで映画が公開になったもんだなぁとびっくりした。
花と晴美の交流、やり取りが時に微笑ましく、ときに非常にギリギリのせめぎあいになっており、観客としては息苦しくなったり、ほんわかしたりと、若いながらもこの小川監督の力量を感じさせる。次の作品も観たいと思うが、是枝ダークサイドに引きずり込まれなきゃいいなと不安も感じる。

https://youtu.be/FD5m3NJPJ0g

小川紗良監督『海辺の金魚』予告解禁 主題歌は元チャットモンチー橋本絵莉子が書き下ろし /2021年4月22日 - 映画 - ニュース - クランクイン!

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2021年6月30日 (水)

6/29 『喜劇・一発大必勝』(1969)

アマプラ「プラス松竹」にて。

山田洋次監督、ハナ肇倍賞千恵子谷啓佐山俊二田武謙三桑山正一佐藤蛾次郎出演。

山田洋次×ハナ肇の「一発」シリーズ第三弾/最終作。同コンビの「馬鹿」シリーズ三部作も観たが、個人的にはこれが一番キビシイ映画だ。
河豚にあたって死んだ長屋の仲間の弔いに、保健所員の谷啓が出した棺桶代を飲んでしまったから、代わりにTVの空き箱に遺体を詰める友人たち。それを知って怒った旧友のハナ肇は焼いた骨に水と醤油を混ぜて、長屋の連中の口にグイグイ突っ込む。翌日、焼いた骨を食わされた長屋連中は、みんな揃って下痢でコレラを疑われる。癇癪を破裂させたハナ肇は、長屋中を破壊する。さらに長屋連中の細々と貯めた旅行費用を巻き上げ、翌年の旅行時期にも現れて親睦旅行を滅茶苦茶にして、倍賞美津子に性接待を強要しようとする。

なんだかよく分からないが、笑える要素なんて全然なくて不快感が物凄い。逆に、たかが映画を観てて、「こんな人間が居たらぶっ殺してやりたい!」と思わせるほどのキャラクターを創出した、山田洋次&森崎東の人知を超えた何かの才能なのかもしれないが、俺はダメだ。ムリ。
クライマックス、良識派の谷啓と化け物のハナ肇がゴミ捨て場で取っ組み合いして、うやむやにオチずに終わる。なんだこの終わり方?本当にこんなしっちゃかめっちゃかな話がドコにも着地しないで終わるの?

先日観た『懐かしい風来坊』はOKなんだが、この時代のこのコンビの大半の映画は正味の話“シンドイ”の一語に尽きる。

 

喜劇 一発大必勝

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2021年6月29日 (火)

6/28 『ハナ肇の一発大冒険』(1968)

アマプラ「プラス松竹」にて。

山田洋次監督、ハナ肇倍賞千恵子入川保則武智豊子倍賞美津子(特別出演)出演。

下町で精肉店を営むハナ肇は、ある日外回りの途中で立ち寄ったレストランで倍賞千恵子と相席になる。彼女と2人で営業車でドライブをすることになったが、謎の2人組が彼らの後を追跡していた。彼女に惚れたハナは、彼女を助けているうちに殺人犯にまで追われるように…。

山田洋次×ハナ肇の「一発」シリーズ第2弾。犯罪がらみのドタバタロードムービーコメディ。前作『一発勝負』ほどの不快感はないけれど、逆に行き当たりばったり感が強過ぎる展開が如何なものか?
下心込みとは言え、精肉店のオヤジがたまたま相席したカワイコちゃんとドライブに出て、横浜のホテルでシッポリとか思うかね?昭和30~40年代だとアリなのか?喜劇だし、ツッコムのはヤボだと思いつつも、「そこで付いて行かねぇよ!」「なんでそこでダイヤ捨てちゃうんだ?」「いや、そこで死ぬのかよ!コメディなのに」とか、終始ツッコミ続けてしまった。

https://youtu.be/n2-nedqVgKc

Amazon.co.jp: ハナ肇の一発大冒険を観る | Prime Video

 

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6/28 『いとみち』(2021)

新宿武蔵野館にて。

横浜聡子監督、駒井蓮豊川悦司黒川芽以横田真悠中島歩古坂大魔王宇野祥平出演。

津軽三味線メイド青春映画。
引っ込み思案で友だちも居ない高校生の駒井蓮が、一念発起して弘前のメイド喫茶でアルバイトを始める。やっと仕事にも慣れ、店にも友だちができ始めた頃、突然店が閉店の危機に。祖母から学んだ得意の三味線で、三味線メイドライブを企画するが…。

大好きな映画『音楽』で女子高生・亜矢の声を演っていた駒井蓮の初主演ってことで興味を持ったら、監督が横浜聡子。全編津軽弁で言葉も分からなければ、ストーリーもよく分からないのに、なんだか不思議な面白さの 『ウルトラミラクルラブストーリー』(2009)の監督なので、さらに興味が惹かれた。
今回も津軽弁台詞が多く、東京出身の民俗学者で30年も津軽の伝承を研究している設定のトヨエツが、「一生かかっても全部は理解出来ない」と劇中で語る。なので、観客もふんわりと雰囲気で「多分こんな内容だろうなぁ」と想像しながら登場人物たちの会話を聞く。それでも特に問題なし。
まっすぐな青春映画で好感触。

ここんところ、武蔵野館で「綱引き太鼓青春映画」とか「和太鼓青春映画」とか和楽器青春映画が多いね。

https://youtu.be/7tD5TBYd5DE

映画いとみち

 

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2021年6月28日 (月)

6/27 『喜劇 一発勝負』(1967)

アマプラ「プラス松竹」にて。

山田洋次監督、ハナ肇倍賞千恵子加東大介谷啓犬塚弘出演。

加藤大介の経営する旅館の長男・ハナ肇は学生なのに女を囲って勘当された。1年後に現れた水商売の女が、ハナ肇の娘だと言って、女の子を置いて消えてしまう。十数年後、鉱山技師の谷啓、人足風の子分犬塚弘と桜井センリを連れてひょっこり返って来たハナ肇は、この町で温泉を掘り当てると息巻くが…。

題名に『喜劇』とついてはいるものの、ともかくハナ肇が傲岸不遜なクズ人間で全然笑えない。
67年の作品で、69年から始まる『男はつらいよ』の要素があちこちに散りばめられている。若くして家を飛び出した主人公が家に戻って来る。そこには実直な父親と真面目な妹(倍賞千恵子)、甘やかす婆や、そして本人の手下として色々世話を焼くウスノロが居る。基本的なキャラクターはほとんど変わらない。ただ、フーテンの寅と温泉香具師のハナ肇では、ギラギラとした上昇志向、成り上がり志向が異なっており、不快感が前面に出てしまう。
好きになれんなぁ。

若い倍賞千恵子が可愛く、加藤大介の父親は好演。そこが救い。

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6/27 『モータルコンバット』(2021)

TOHOシネマズ新宿にて。

サイモン・マッコイド監督、ルイス・タンジェシカ・マクナミー浅野忠信真田広之出演。

えげつないフェイタリティ(とどめ技)で知られるゲームの映画化で、リブート。前回の映画化はゲームの映画化大好きなポール・W・S・アンダーソン監督。本作の監督は何の人だろうと思ったら、丸っきりの新人監督だった。
ゲームの描写はマジでエゲツナイので、映画版はもうちょっとソフト。

日本人的には真田広之と浅野忠信を観に行く映画だと思うが、浅野忠信の演じるライデンは目が光ってるキャラなので、映画でも目が光ってて、なんだか顔がはっきり映って無くて可哀想な感じ。真田広之はカッコイイが。

https://youtu.be/5YEpbcgx2Z4

閲覧注意】過激&残虐なトドメ技連発!「モータルコンバット」禁断のレッドバンド版予告編 : 映画ニュース - 映画.com

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2021年6月27日 (日)

6/26 『浪人街』(1990)

アマプラ「プラス松竹」にて。

黒木和雄監督、マキノ正博総監修、原田芳雄樋口可南子石橋蓮司杉田かおる伊佐山ひろ子佐藤慶長門裕之田中邦衛勝新太郎出演。

石橋蓮司は好きな役者さんだが、昔は悪役---それも卑怯か狂ってるか性犯罪者が多くて、最近は人の良いおじさんや、迫力の無くなったヤクザ組長みたいな役が多くなった。だが、本作ではストレートにカッコイイ石橋蓮司が堪能出来る。それだけでもうOK。
クライマックス、刀を何本も差した原田芳雄、白装束の石橋蓮司、甲冑姿で馬に跨って現れる田中邦衛、そして安定の勝新。
前半すこし弛み気味だった映画が一気に締まって盛り上がる。
素晴らしい。

https://youtu.be/0FVfHRQFTYE

浪人街

 




 

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6/26 『キャラクター』(2021)

TOHOシネマズ新宿にて。

永井聡監督、菅田将暉Fukase高畑充希中村獅童小栗旬出演。

本当の殺人を目撃した漫画家が、その男をモデルにした漫画を描いて大ヒット。逆に殺人鬼が漫画家に接触をし始めるが…。

…って、予告で分かる程度の予備知識だけで、なんとなく「漫画原作の実写化なのかな?」と観に行ったら、原作が浦沢直樹のパートナーの長崎尚志だった。漫画原作ではないが、あながち間違っても居なかった。
『帝一の國』や『恋は雨上がりのように』をきちんと面白く仕上げていた永井監督なので、この作品も手堅く面白く出来上がっている。ただ、バイオレンス度が高いので、観客を選ぶ作品だとは思う。そのバイオレンス部分を担うのが、セカオワのFukase。正直なところあまり好きなタイプではないのだが、この何考えてるんだか分からない、ある種の不快なオーラを出している感じが、本作の殺人鬼役にはピッタリとハマっている。これからも役者仕事をするのなら、今後何をやるんだろうかと興味を持たせる。
監督か美術のせいではあるが、彼の住む部屋の「いかにもサイコ君が住んでる部屋ですよ」ってビジュアルは、あまりにも通俗的でつまらなかった。Fukaseの演じたキモさが部屋にそのまんま出ていて、意外性も何もない。もうちょっとなんとかして欲しかったなぁ。
小栗旬の刑事役がどこかで見たような既視感があって、なんだったっけとしばらく考えて『罪の声』で彼が演じた役とあまり変わらなかったことに気付いた。これまた残念な感じ。

https://youtu.be/OeNLW8d3vzE

キャラクター : 作品情報 - 映画.com

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2021年6月26日 (土)

6/25 『なつかしい風来坊』(1966)

アマプラ「プラス松竹」にて。

山田洋次監督、ハナ肇倍賞千恵子有島一郎中北千枝子久里千春出演。

自宅への帰り道、茅ヶ崎駅でタクシーを待つ有島一郎は、ひょんなことから日雇い労務者のハナ肇と意気投合し、一晩家に泊める。粗野でガサツなハナのことを、最初は妻も子供たちも嫌っているが、やがて彼の人柄を知り、段々と心を開いていく。ある日彼は、入水自殺を図っていた愛子を助け、有島の家へ連れてくるが…。

山田洋次×ハナ肇の『バカ』シリーズ3本を観たが、どうも自分には合わなかった。だが、本作は単純に面白く、また感情移入も出来た。ひとつにはハナ肇演じる源五郎が既知外とかではなく、単にガサツな人だからだろう。ハナ肇が演じる既知外な人は、どうもタガの外れる方向が私には受け入れられない。そしていつもの如く有島一郎の飄々としつつ穏やかなキャラクターが、このハナ肇のキャラクターと実に相性が良く、観ていて幸せである。
この映画のハナ肇、有島一郎となら、赤提灯でヘベレケになるまで飲んでいたい。そんな気持ちになる映画だ。
本作の倍賞千恵子はかなり可愛いですが、後半の濡れ衣展開はお前がちゃんとしてないからじゃないか!と、ちょっとムカつきもする。

 

Dear Vagabond: Who Put The Bomp!?

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2021年6月25日 (金)

6/24 『内海の輪』(1971)

アマプラ「プラス松竹」にて。

斎藤耕一監督、松本清張原作、岩下志麻中尾彬三國連太郎滝沢修出演。

四国松山の老舗呉服屋主人・三國連太郎と再婚した岩下志麻は、3ヶ月に1回上京しては東京の大学助教授・中尾彬と情事を重ねていた。岩下は以前は中尾の兄の妻だったが、失踪した夫が他の女と暮らしているのを知ってから関係を続けてきたのだ。だが、不倫が明るみになり教授への道が閉ざされることを恐れた中尾は…。

映画自体の宣伝コピーは「『影の車』をしのぐ---」となっているが、『影の車』の方がインパクト強かったなぁ。
岩下VS中尾のネットリ感、岩下へのネットリとした変態的な愛を捧げる三國連太郎、三國にネットリとした感情を抱くお手伝いさんとか、なんだかあっちこっちでネットリ、コッテリした映画。
ネットリしながらも中尾彬を一途に愛している岩下志麻が、この映画の白眉。別に彼女のファンでもなんでもないが、結果的にここのところ彼女の映画を連続して観ているので、だんだんと感情移入し始めた(笑)。

タイトルの「内海」は瀬戸内海を指していると思われ、松山、広島、岡山、兵庫、大阪と、瀬戸内海をぐるりと巡るロケになっており、クライマックスは兵庫県の蓬莱峡。東の人間である私は全く知らなかったけれど、非常にインパクトのある景観で一度行ってみたい気持ちになった。

https://youtu.be/2Xe_KLKhGCc

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2021年6月24日 (木)

6/23 『影の車』(1970)

アマプラ「プラス松竹」にて。

野村芳太郎監督、松本清張原作、橋本忍脚本、加藤剛岩下志麻小川真由美岩崎加根子滝田裕介出演。

郊外の団地に住む加藤剛は、通勤のバスの中で古い知り合いの岩下志麻と偶然出会う。その後、彼女が数個しか離れていない停留所に一人息子と二人暮らしをしていた。妻の小川真由美と冷めた関係になっている加藤剛は、急速に岩下志麻との関係を深めていく。ただ、一人息子は人見知りであまり懐いてはくれない様子だったが…。

先日観た『霧の旗』に続き、「これこれ、こーゆーのが俺の思ってる松本清張」って作品。
不倫だ、浮気だとあっても、それだけじゃなくて、なんだか抜け出せない蟻地獄に嵌っていくようなサスペンス。いやーな感じ。

ところで下に貼ったポスターですが、いきなりネタバレ宣伝ですな。まぁポスターのコピーになっちゃってる訳ですから気にせずに書いてしまうと、岩下志麻の一人息子が、加藤剛を恐怖のどん底に突き落とす訳です。その時、子どもに殺意はあったか?映画を観てれば殺意アリアリにしか見えない。実にこの子ども描写が暗く陰惨な雰囲気で、流石は野村芳太郎、加藤剛だけでなく観客にも容赦なく精神的ダメージを与えます。
実はこの映画、私は初見だと思い込んでいたんですが、子どもが殺鼠剤入りの饅頭を加藤剛に食わせる場面で「あっ!これ子どもの時にTVで観た!」と思い出しました。映画自体は忘れていたのに、毒饅頭を食わせる場面の戦慄がトラウマになっていたのでしょう。恐ろしい。

https://youtu.be/I4g9WMBSzIg

影の車

 

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2021年6月23日 (水)

6/22 『映画大好きポンポさん』(2021)

角川シネマがアニメ専門館、EJアニメシアター新宿になって初めて映画を観る。

平尾隆之監督、清水尋也小原好美 大谷凜香加隈亜衣大塚明夫木島隆一出演。

原作漫画も良かったけれど、個人的にはこの映画の方が好きかも。
映画独自のオリジナルエピソードも非常に良いし、映画の編集をあんな形で映像化しているのもビリビリと来る。
本当に素晴らしい映画愛の話。映画好き、そして一度は映画監督になりたいと思ったことのある人なら、絶対に琴線に触れる作品。
アニメだからと敬遠せずに、是非。

https://youtu.be/nDpsTDHN_ac

劇場アニメ『映画大好きポンポさん』公式サイト

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2021年6月22日 (火)

6/21 『賭ケグルイ 絶体絶命ロシアンルーレット』(2021)

TOHOシネマズ新宿にて。

英勉監督、浜辺美波高杉真宙森川葵松田るか柳美稀池田エライザ藤井流星中川大志出演。

なんだかよく分からないが、TVドラマシリーズも映画版も配信版も、ついでにアニメ版も全部観ている。この過剰にエキセントリックな演技と嘘臭さの極限まで突き詰めたようなカリカチュアされた学園生活が、バカバカしくも嫌いじゃない。なんでだろう?
振り幅の激しい浜辺美波が魅力的である。高杉真宙はこのバカバカしく嘘臭さい世界の中でも、演技の嘘臭さがケタ外れなので、今後この人はどうするのだろうと不安になる。生志摩妄を演じる柳美稀が、戦隊もの出身だと知って驚いた。いろんな意味でなかなか面白いシリーズだとは思うが、普通ならティーンエイジャー向けの作品であって、60近いジジイが観て喜ぶような作品ではないのも理解はしている(苦笑)。

https://youtu.be/t_bj7hcbkVM

映画 賭ケグルイ 絶体絶命ロシアンルーレット』 公開延期 /2021年4月26日 - 映画 - ニュース - クランクイン!

 

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2021年6月21日 (月)

6/20 『二階の他人』(1961)

アマプラ「プラス松竹」にて。

山田洋次監督、小坂一也葵京子高橋とよ野々浩介穂積隆信出演。

山田洋次の監督デビュー作は、軽いノリのコメディ。

数か月前に観た木下惠介の『肖像』は、強欲な不動産屋が買った物件に元から住んでいる清貧の店子を追い出そうと、2階に住んでなんとか追い出そうとするうちに、自分も清く正しく生きるべきだと気付く話。
『二階の他人』は買った家のローンが厳しいので、2階を間貸ししたら碌な店子が入らなくて散々な目に会う話。
どちらも他人に間貸し(間借り)する物語だが、木下惠介と山田洋次では随分とテイストが違う。
心が汚れている世間一般(もちろん私も)からすれば、清く正しく生きている清貧の芸術家一家がファンタジーなので、山田洋次の方がリアリティがある。どっちが面白いかは見る人次第。

2階に間借りする最初の若夫婦の旦那が作曲家で歌手の平尾昌章。ちゃらんぽらんでむかつく店子を好演。

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6/20 『ザ・ファブル』(2019)

アマゾンプライムにて。

江口カン監督、岡田准一木村文乃山本美月福士蒼汰柳楽優弥向井理出演。

公開時に劇場で観ているけれど、続編も公開になったし、最近原作漫画も読み始めたので観直し。
観直しても面白い、よく出来たアクション映画だと思う。でも最近原作を読んで、大枠での物語は変わらないんだが、ノリが全く違うことを知って驚いている。映画版は素直にクライム・アクションなんだけれど、原作はもっと違うオフビートなノリのコメディだったんだね。こりゃ原作ファンは映画を観て「違う」って言う訳だ。
私は映画版から入ったので、両方ともアリですけどね。
劇場で観た時は、庵野ヒデアキのヤクザ事務所にいる焔モユル君が、年上トンコさんをサディスティックに攻める映画と思ったが、まぁそんな映画です(笑)。

ザ・ファブル : ポスター画像 - 映画.com

 

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6/20 『るろうに剣心 最終章 The Beginning』(2021)

TOHOシネマズ新宿にて。

大友啓史監督、佐藤健有村架純高橋一生村上虹郎安藤政信北村一輝江口洋介出演。

最終章を「The Final」から始めるのはどうなんだろうかと思ったが、観てみたら意図は分かった。
今作は『るろうに剣心』の一番の最初を描く物で、あえてここをシリーズの最後にしたかったのだなと、素直に納得した。
シリーズの初めの物語なので、緋村剣心以外に登場する馴染みのキャラクターは、斎藤一くらいしかいない。ともかく使命のためなら血も涙もない凄腕の人斬りだった男が、どうして人を殺さない男になったのか。それを描く。

アニメ版で傑作との誉れも高かったので、同じ話を描いた『るろうに剣心~追憶編~』を以前に観て涙したクチなので、物語は分かっている。
良くまとまってました。よく、ちゃんと終わらせてくれました。ありがとうございました。

https://youtu.be/QL8Z56CHTrI

るろうに剣心」“始まりの物語”が幕を開ける――「最終章 The Beginning」特報&本ポスター完成 : 映画ニュース - 映画.com

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2021年6月20日 (日)

6/19 『鎖につながれた女たち』(1943)

原題:GIRLS IN CHAINS

『エドガー・G・ウルマー DVDボックス』にて。

エドガー・G・ウルマー監督、アーリーン・ジャッジロジャー・クラークロビン・レイモンドバーバラ・ペッパードロシー・バージェス出演。

ギャングのジョニーが支配する街。教師のヘレンは、ジョニーの義妹であるために教職を追われ、女子鑑別所の教師となる。女子鑑別所の所長や看守もジョニーの息が掛かっていたが、ヘレンは果敢に少女女囚たちを教育し、更生をさせようと奮闘する。

ウルマー11本目。いつものように短めの70分。
言ってしまえば、アメリカ女子鑑別所版『スクール・ウォーズ』。最初はまったく言うことを聞かない、とても少女には見えない薹が立った女囚たちが、親身に考えてくれるヘレンにほだされ、どんどん味方になり、最終的にはジョニーの悪行を暴くまでになる。現代の目線で見てしまうとありがちではあるんだが、“世界最古の女囚映画”らしいので結構面白い。
所長や看守たちの制服が、ナチスのSSっぽいのも、後の女囚映画に影響を与えているかも。
なんだかんだで、ウルマー映画は面白いなぁ。

鎖につながれた女たち - 映画情報・レビュー・評価・あらすじ | Filmarks映画

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6/19 『アースフォール JIU JITSU』(2020)

アマゾンビデオにて。

原題:JIU JITSU

ディミトリ・ロゴセティス監督、アラン・ムッシージュジュ・チャンニコラス・ケイジフランク・グリロトニー・ジャーリック・ユーン出演。

ある日、謎のエイリアンが一体で地球を襲撃。記憶を失くしている主人公と、どうやら元々知り合いだったらしき格闘家、総勢9人で宇宙人と闘うことに。どうやら宇宙人は、太古の昔から彗星の近づく年にポータルを開いて現れ、厳正なルールの上で地球人と闘っているらしい。よくわからんが。

今年のアタマにシネマートで公開してた時に見損なったけど、観てみたらまぁ映画館行かなくて良かったかなって(笑)。
主人公はもちろんニコラスじゃない。フランク・グリロでもトニー・ジャーでもなくって、ヴァン=ダムの『キックボクサー』リブートに出てた人らしい。宇宙人は遠い昔に地球に訪れ、地球人に“JIU JITSU(柔術)”を伝えたらしい。それを伝承してる師範みたいな人がニコケイ。
でも、どの格闘技が柔術なのかは、映画を観ててもさっぱり要領を得ない。

おおむねダメ映画で、全く人に勧められるようなものではないのだが、前半のエイリアン襲撃シーンの映像がちょっと凄い。
被写体であるアラン・ムッシーにジンバル付きGoPro的な物を装着してPOVっぽい映像を撮り、それを途中で外して設置して固定カメラで第三者視点のアクションを撮って、さらにそれを再び身体に装着してまたPOVに戻る。これを1カットでやってのける。素晴らしい撮影……なのではなく、ムチャクチャな撮影で、少なくとも自分は観たことがない。悪い意味でかなり驚かされた。

https://youtu.be/q6-fgv0ibFc

アースフォール JIU JITSU / ニコラス・ケイジ | 映画の宅配DVDレンタルならGEO

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2021年6月19日 (土)

6/18 『霧の旗』(1965)

アマプラ「プラス松竹」にて。

山田洋次監督、松本清張原作、橋本忍脚本、倍賞千恵子滝沢修新珠三千代川津祐介近藤洋介内藤武敏露口茂出演。

九州の殺人事件で無実の罪で捕まった露口茂。その妹の倍賞千恵子は、著名な東京の弁護士・滝沢修に弁護を依頼するが、金銭的に折り合わずに依頼を断られた。その後兄は獄中死し、滝沢はそれが冤罪ではなかったかと思い始めるが後の祭り。そんな時、滝沢の愛人の新珠三千代に殺人の嫌疑が掛けられる事件が起こる。その証拠を握っているのは倍賞千恵子ただ一人…。

若い頃の山田洋次は、ほんわかムードなんてほとんどなく、意地の悪さや毒が渦巻いている。こうゆうのが、私が思ってた松本清張作品。殺人、冤罪、贈賄等の事件が起こる中、犯人や目撃者、関係者の間で人間の業がドロドロと渦巻く。不倫だけ渦巻いて、事件らしい事件が起こらない話なんて、正直好みじゃない。倍賞千恵子の絶対に許さない気持ちが凄まじい。最初は偉そうな滝沢修が、終盤でヘナヘナになっていく様。そうは言っても逆恨みだろ、もう許してやれよ、と観客に思わせるほどなのに、決して許さない。
清々しいまでのドス黒い心持ちに痺れる。

https://youtu.be/c8x8m8MK9qs

霧の旗

 

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6/18 『Mr.ノーバディ』(2021)

原題:NOBODY

TOHOシネマズ新宿にて。

イリヤ・ナイシュラー監督、ボブ・オデンカークコニー・ニールセンRZAクリストファー・ロイド出演。

『命の停車場』で悶々としたので、スッキリ爽やか『Mr.ノーバディ』。
冴えないお父さんが、自宅に侵入した賊を撃退…したが、平和的に撃退したので、家族や友人からは「やっぱり頼りにならない男」とダメ男のレッテルを貼られてしまう。ある日、通勤に使ってるバスの中で若い女の子がチンピラに絡まれているのを見て、そいつらをボッコボコにしてしまう。ところがそのうちの一人はロシアン・マフィアの弟で…。

いいね!観ている間にさえ「そりゃムリあんだろ!」とか、「えええええええ?」とか色々無茶苦茶な展開もあるけれど、そんなこと突っ込んだら負けだ。ともかく爽快に痛快に、悪い奴らをボッコボコにやっつけるさまを楽しむ。いいんだよ、テキトーでいい加減なお涙頂戴の停車場なんて停まって無くて。
悪い奴が目の前に来たらぶっ倒せばいいんだよ!
ああ、スッキリした。

https://youtu.be/1dLuJ52kwBo

映画『Mr.ノーバディ』“ただのオヤジ”がチンピラを圧倒?!ハードボイルド・アクション作品 - ファッションプレス

 

 

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6/18 『いのちの停車場』(2021)

新宿バルト9にて。

成島出監督、吉永小百合松坂桃李広瀬すず西田敏行田中泯石田ゆり子伊勢谷友介小池栄子泉谷しげる南野陽子出演。

東京の大病院のERでおっとり上品に働いていた小百合が、病院事務の桃李のやらかしを庇って責任を取って退職。実家のある金沢に戻り、小百合と同い年の父親・田中泯と同居しながら、西田敏行が院長、広瀬すずが看護師のクリニックで働きはじめる。そこへ小百合の後を追って、桃李もやってくる。そこへ次々と不治の病や終末医療など、キビシイ患者がやって来る…。

“小百合映画”なおは分かっていたが、これはない。ないわぁ~。
冒頭、大交通事故が起こって、心肺停止とか内臓出ちゃってる被害者とかがドッカンドッカン運ばれてくるERで、全然緊迫感なくおっとりと診療指示を出す医師の小百合。同い年75歳の田中泯と、夫婦じゃなくて親子の小百合。小百合嫌いではないが、そりゃあムチャ過ぎだ!プロデューサーの岡田祐介は、どれだけ小百合神格化してるんだろう?
その後も金沢で在宅診療を始める小百合だが、一人患者を診て、その患者が亡くなると、次の患者のエピソードが始まる。ゴミ屋敷に住む老夫婦、感じの悪い俺サマIT企業社長(これは医大を紹介して生存ルート)、難病の子ども、延命を望まない田中泯。トコロテン方式に停車場がやって来る。それでいて、トップバッターだった小池栄子の癌の件は、映画が終わってもどうなったのか決着付かず。
後半の大きな山場である父親が安楽死を望む話も、全く腑に落ちない。「俺はもう死にたいんだ!殺してくれ!」と父親が言ってても、それは首を絞めてくれとか、刺し殺してくれとか言う話ではない。痛みを緩和して、無駄な延命治療をしないでくれと言う話だ。「それは犯罪だ」みたいに登場人物が言う。違うだろ。私の知るある人は、痛いのも延命治療も嫌だから、ホスピスで緩和ケアを受けて亡くなった。それは犯罪でも何でもない。医療関係者が書いた原作なんでしょ?
なんだろう、この映画?素人目にも、「そんな話あるかいっ!」と思う。
同じ成島出監督の、サイテーだが飲みながら腹抱えて大笑い出来るトンチキ・サスペンス超大作『ミッドナイト・イーグル』と違って、これはホントにただのダメ映画。『八日目の蝉』とかでちゃんとした監督になったのかと思ってたが、これはヒドイ。

https://youtu.be/obETei_bqvY

いのちの停車場』 ティザービジュアル解禁&公開日決定! | 東映[映画]

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2021年6月18日 (金)

6/17 『風の視線』(1963)

アマプラ「プラス松竹」にて。

川頭義郎監督、松本清張原作、新珠三千代岩下志麻佐田啓二園井啓介山内明出演。

観てなかった松竹の松本清張映画を予備知識なく次々と観ている。清張ってもっと推理作家なんだと思ってたけど、ほとんど不倫話なんだね。“不倫ロマンス作家”と言ってもいいほどなんだ。知ってる人からすれば、「いまさら何言ってんだ?」ってことなんでしょうけど、読んでない、観てない人からすると意外。
本作もドップリと不倫もの。
冒頭、主人公の一人であるカメラマンの園井が新婚妻岩下をほったらかして、雪上で死体を発見して激写する。ところがこの死体は物語に全く関係ない。この死体の写真で園井が評価されるキッカケになるだけであって、事件は起こらない。映画の中には3組の夫婦が登場するが、その大半の人が互いの夫婦間で不倫をしている。それに気づいていたりいなかったり、知られててお構いなしだったり、肉体関係には至っていないから私たちは綺麗だとか言ってみたり、揃いも揃ってドロドロ不倫。いっそ3組の夫婦でスワッピングでもした方が良いんじゃないかってほど。
個人的には、岩下志麻の新妻にうんざりして、新珠美千代に不倫する気持ちがよく分からん。

吉祥寺で不倫食事をする場面があるのだが、鬱蒼とした雑木林でド田舎。先日観た『續十代の性典』(1953)でも、とんでもない田舎っぷりな井の頭線吉祥寺駅を観たが、60年代前半でも50年代からあまり変わらないね。

松本清張自身が作家先生役で2シーンに特別出演。キャバレーで踊る姿も見られる。

https://youtu.be/GsevRBX-nUk

ヤフオク! - 「風の視線」 佐田啓二新珠三千代岩下志麻園井啓...

 

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2021年6月17日 (木)

6/16 『必殺!THE HISSATSU』(1984)

アマプラ「プラス松竹」にて。

貞永方久監督、藤田まこと三田村邦彦中条きよし鮎川いずみ片岡孝夫山田五十鈴出演。

必殺仕事人IV』の劇場版と言うことらしいが、『必殺』は漠然と嫌いじゃないけれど熱心なファンではないので、どのシリーズが“ダレのドレ”ってのが把握出来てない。
正直な話、ファン向けの豪華スペシャルの趣き。飽きはしないし、つまらなくはないけれど、とりたてて何ってほどのことはない。
先日観た藤枝梅安の『必殺仕掛人』三部作が、きちんと70年代プログラムピクチャーとして良作だったのでちょっとガッカリ。
この後も劇場版『必殺』シリーズを「プラス松竹」で全作観るつもりだったのだが、なんとなく気持ちが萎んでしまったなぁ。

https://youtu.be/p-_hRA-QKsY

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6/16 『漁港の肉子ちゃん』(2021)

TOHOシネマズ新宿にて。

渡辺歩監督、STUDIO 4℃制作、大竹しのぶCocomi花江夏樹吉岡里帆出演。

いつもハイ・クオリティな作品を作る4℃の新作で、かつ大好きな『海獣の子供』(2019)の渡辺監督なので、私はもちろん劇場へ。
それにしても、4℃は前作『えんとつ町のプペル』に続き、またも不幸な作品を送り出してしまった。
どちらも「よしもと製作」であり、企画やプロデューサーの”芸人”を全面に押し出す宣伝で、完全に観客の観る気を削いで----どころか、何か嫌悪感まで感じさせてしまった。よしもと製作でも芸人プロデュースでも構わないのだが、それを前に出し過ぎ。プロデュースのさんま(私はさんまは面白い芸人だと思うし、全く嫌いではない)がこんなに出て来て、自分で「良い映画だ」と言い過ぎだし、主演が別れた奥さんで、ヒロインが友だちの娘、脇を固めるちょい出しキャラが、さんまの番組共演芸能人多数。実に暑苦しい。4℃制作じゃなかったら、俺だって観たくない気になる。

作品を観てしまえば、やはり映像のクオリティ、作画のクオリティは素晴らしいですよ。こんなに密度の高い画が動くだけで幸せ。素晴らしいアニメーション映画ですよ。

でもいくつか引っ掛かることがある。ひとつには肉子ちゃんの声。大竹しのぶは声優仕事もこなせる女優さんではあるが、この肉子ちゃんに合っているとは到底言い難い。巨漢女性の声ではないのだ。気が強いから大きい声、気が弱いから小さい声とか、そんなことではない、大きな体から出て来る声に聞こえない。最後まで違和感が拭えない。対して、娘のキクコを演じたcocomiはこれが声優初挑戦だけあって、決して上手くはないが、キャラクターから大きく外れないので違和感なく、最後まで気にならずに観られた。代わりに、こちらはキャラクターのデザインに違和感がありまくり。極端にデフォルメされた肉子、普通にアニメ的なリアル感のある一般登場人物、そして一人飛び抜けてお目々キラキラなキクコ。なんだろう、このバラバラなキャラクターデザイン。肉子ちゃんは特殊キャラだから、特殊にデフォルメされてても良いのだが、キクコは一般登場人物と同じ系統の普通の美少女じゃないと、なんだか気持ちが悪い。友だちのマリアや二宮と並んでいると、全く馴染まない。狙いでやっているんだろうか?

アニメ作品として、尋常ならざる作り込みがされているからこそ、なんだか気になって仕方が無い。
宣伝方法の失敗と併せて、「勿体ないねぇ」って映画。

https://youtu.be/Z97DDBmLP78

漁港の肉子ちゃん』GReeeeNが歌う「たけてん」MV解禁 本ポスターもお披露目 /2021年6月1日 - アニメ - ニュース - クランクイン!

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2021年6月16日 (水)

6/15 『亡霊怪猫屋敷』(1958)

アマゾンプライムにて。

中川信夫監督、五月藤江細川俊夫江島由里子和田孝出演。

中川信夫の化け猫映画。
69分しかない小品なのだが、あらすじを書こうとすると複雑な話でもないのに長くなるので、面倒臭いから割愛。
長くなりがちな理由は、この映画が現代篇と時代劇篇の2パートから構成されているため。この構成が実に良い。現代部分がザラついて荒れた感じのモノクロ、時代劇が総天然色のカラー。過去と現在を逆にしたところが演出の妙。
そしてこの現代パートの始まりの恐ろしさ。近年のPOVホラー映画のように、主観視点で暗い病院に入っていく。このシーンの不気味さは、これくらい古い作品ではちょっと見たことのないほどの恐ろしさ。流石は中川信夫。
そして時代劇パートに入ってからも、怪猫女優・五月藤江演じる化け猫のなんともしれん佇まい。
この映画を傑作怪談映画だと薦める人が割といるのも頷ける。

機会があったらまた数年後に観直そう。

 

https://youtu.be/7u_sXym8zps

亡霊怪猫屋敷」映画 あらすじ | おうち映画

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6/15 『波の塔』(1960)

アマプラ「プラス松竹」にて。

中村登監督、松本清張原作、有馬稲子津川雅彦南原宏治桑野みゆき出演。

新人検事の津川雅彦が付き合っていた女性は、実は結婚をしていた。彼女の夫は政治ブローカーで、津川が捜査している汚職事件の重要参考人であったが…。

一応汚職事件なども絡んでは来る松本清張原作ものだが、はっきり言ってそこは主眼ではないのだろう。ミステリと言うよりは不倫ロマンスもの。自分の付き合う正体不明の女性に旦那が居ることを知っても、構わずに付き合いを続ける検事。妻とは別の女との関係を持つ夫(これが南原宏治で愛人が岸田今日子!)。
物語的にはあまり惹かれないが、有馬稲子のエロ美しい風情を楽しむ映画かもしれない。津川とキスを交わした有馬が、その後彼の唇を拭き取る。何気ない場面のエロっぽさよ。

DVD『波の塔』(1960 / 松竹大船) : セーヌ川闊歩の生活と意見

 

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2021年6月15日 (火)

6/14 『インヘリタンス』(2020)

原題:Inheritance

新宿武蔵野館にて。

ヴォーン・ステイン監督、リリー・コリンズサイモン・ペッグコニー・ニールセン出演。

ニューヨーク政財界の大物が急逝した。彼の遺産は妻と政治家の息子、地方検事である娘のリリー・コリンズへと相続された。さらに、リリーには1本の鍵が遺されていた。鍵が地下室への扉を開けるものであることを知った彼女は中に入り、そこに鎖に繋がれたサイモン・ペッグを発見した…。

サイモン・ペグが好きなので観てみたが、これはいくら何でもムリ筋。
家族の誰にも知られずに、自宅の庭に30年間も一人の人間を幽閉しておいたってだけでも有り得なくてビックリだが、次から次へとムリのある展開がやって来る。これは脚本の段階で誰かが止めないとアカンだろう。
リリーのヒステリックな芝居もどうも好きになれないし、サイモン・ペグに向いてるとも思わない。
余程のリリー、またはサイモンファンにしかオススメはしません。

息子役で、アマゾン『The Boys』でディープ役のチェイス・クロフォードが出ていた。

https://youtu.be/qKWveMpKHFM

インヘリタンス : ポスター画像 - 映画.com

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6/14 『クローブヒッチ・キラー』(2018)

原題:The Clovehitch Killer

新宿武蔵野館にて。

ダンカン・スキルズ監督、チャーリー・プラマーディラン・マクダーモットマディセン・ベイティサマンサ・マシス出演。

16歳のチャーリー・プラマーは、父の車をこっそり持ち出してガールフレンドとデートをした。その時彼女は運転席の下から緊縛された女性の写真を発見。彼は身に覚えのない写真のせいで、学校で変態野郎だと噂が広がってしまう。その写真が父の持ち物だと思い、家の中に怪しい物がないかと探し始めると、SMや緊縛嗜好の証拠がいくつも見つかった。さらには10年前に起きた連続殺人事件の犯人を思わせる物まで見つかった。果たして父親は、変態連続殺人鬼なのか?!

これはなかなかの佳作。
変態連続殺人鬼の話ではあるが、えげつない暴力描写やゴア描写はなく、その代わりにたえず独特の緊張感がある。品行方正、街の人々から尊敬を集めるボーイスカウトの指導者でもある父親が変態なのか?殺人鬼なのか?と、父が尊敬に値する人間であることを祈りながら調べていく息子の揺れ動く気持ち。彼と一緒に殺人事件を調べる、変わり者の少女の秘密。そんな彼女に惹かれていく少年。青春物としての少年の揺れる心もミックスされる。
それに対して、この父親の一見まともそうで、皮一枚の下に何か得体のしれないものが潜んでいる空気感。ディラン・マクダーモットが実に薄気味悪くヌメっと演じる。いわゆる「バイブルベルト」と呼ばれる敬虔なクリスチャンが住む町での、抑圧された空気の中だから、この父親はこんな人間になったのかもしれない。
映画後半で、一旦時間を巻き戻して何が起きていたのかを別な角度から見せる演出も、新しいとは言えないが非常に効果的。
この映画の前に観た『インヘリタンス』がイマイチだったので、この映画がより面白く感じた。

https://youtu.be/qWdqSuEqgwc

クローブヒッチ・キラー - 映画情報・レビュー・評価・あらすじ | Filmarks映画

 

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2021年6月14日 (月)

6/13 『眼の壁』(1958)

アマプラ「プラス松竹」にて。

大庭秀雄監督、松本清張原作、佐田啓二鳳八千代高野真二宇佐美淳也渡辺文雄西村晃多々良純出演。

3千万円の手形詐欺に遭って自殺した上司。その死の真相を突き止めるべく、友人の新聞記者の力を借りて独自捜査をする佐多啓二。

『ゼロの焦点』もそうだったが、刑事でもなんでもない素人の主人公が八面六臂の大活躍で、全ての謎を解く。劇中、事件解決のために休暇を取りたいと上司に相談していたので、有給休暇なのか長期欠勤なのか知らないが、どんどん廻る季節に観ているこっちが心配になって来る。おまけに新聞記者の友人は、自分の新婚旅行を途中でほっぽり出して、捜査に協力する。いや、それはアカンだろ。
…とツッコミどころがありつつも、犯罪ものとして普通に面白い。それを支えるのが、宇佐美、渡辺、西村、多々良、左と言った、個性の強い脇の役者たち。この辺の人が脇を固めていれば、それだけで画面がもってしまうからズルイ。
クライマックスは突然のアクションテイスト。真犯人の最後は、若干新東宝風味も感じられる。

個人的に「おっ!」と思ったのは、登場するクルマ。
タクシーに乗った佐多啓二が「あのクルマを追ってくれ!」と言うと、運転手が答える。「お、57年型プリマスですね」。
クルマなんてとんと疎い私でも知っている57年型プリマス。スティーブン・キングの『クリスティーン』である。こんなクルマに乗っているから事件を起こすのだ(違う、そうじゃない)。

https://youtu.be/eQZLgaBuIVA

映画】眼の壁(1958) : 映画&ドラマ&読書三昧の記録

 

 

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6/13 『ハーレムにかかる月』(1939)

原題:MOON OVER HARLEM

エドガー・G・ウルマーDVD BOXにて

エドガー・G・ウルマー監督、バディー・ハリスコーラ・グリーンイジネッタ・ウィルコックスアール・ゴフ出演。

子持ち未亡人のミニーは、ギャングのダラーに上手いこと言われて再婚をした。ダラーは、ミニーの夫の遺産と娘のスーの体が目当てだったが、ミニーにはそれが分らずに、逆に娘がダラーをたらし込んでいると思い込み追い出してしまう。スーの恋人ボブは、ハーレムからギャングを追い出し浄化しようと活動をしていたが…。

ウルマー10本目。いつものように短めの68分。
なんでも、1~2を争うくらいに古い黒人主演による黒人映画の元祖の一本だそうで、実際黒人しか登場人物がいない。1939年製作を考えれば画期的な作品だろう。
その分、出て来る役者が皆揃って素人臭い。これまで脇役じゃない主演級の黒人役者ってものが存在してなかったのだから、これは致し方がない。だが、決して上手くはないにも関わらず、何か不思議な存在感がある。特に母親と結婚しながら、娘に言い寄るギャングのダニーの嫌らしい感じが実に良い。そんな観ている側にも伝わる嫌らしい感じが、なんであんたは分からんのかね、ミニー!と思いつつ観る。
銃撃シーンの唐突感、だしぬけ感も独特で、これもウルマータッチなのかもしれない。
新連載 長澤 均による“シネフィル=映画狂”のためのDVD-BOXセット徹底解読! 第1回 エドガー・G・ウルマー - シネフィル -  映画とカルチャーWebマガジン

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2021年6月13日 (日)

6/12 『ゼロの焦点』(1961)

アマプラ「プラス松竹」にて。

野村芳太郎監督、橋本忍山田洋次脚本、久我美子高千穂ひづる有馬稲子南原宏治西村晃加藤嘉出演。

あらすじは割愛。

松本清張の代表作。
子どもの頃、ホームズやルパン、怪人二十面相、ちょっと頑張ってクリスティなんかを読み始めてハマり、母親に「僕は推理小説が好きだ!」とか言ったら、「じゃあ、おじさん(母の弟)も推理小説が好きだから、今度何かオススメのご本を貰いましょう!」と言われた。次回おじさんに会った際、「推理小説-----う~ん、じゃあ、これかなぁ…」と渡してくれたのが『ゼロの焦点』ともう一冊何か(忘れた)。小学生で『ゼロの焦点』読んで、スラスラ理解して、面白い!とか思ったら怖いって!前半の何十ページか読んで挫折した。そりゃそうだ(笑)。

新婚七日目に消えてしまった花婿。ふと思って、見合い結婚と恋愛結婚の比率をググったら、1960年代初頭で見合いが49.8%、恋愛が41.1%。2015年で5.5%と87.7%。この映画の当時で言えば約50%が見合い結婚。この映画の主役も見合い結婚で、夫が失踪しても、妻は夫の人となりも分からない。会社の同僚や夫の家族しか夫のこれまでの生活を知るものもない。そんな中で主役の久我美子は八面六臂の大活躍と言っていいだろう。警察すらまともに捜査していない中で、たった七日間だけ夫婦だった夫の身辺を捜査し続ける。その行動力と機動力。そんな素人女性は居ないだろうとは思いつつも、面白く観た。

クライマックス、岸壁の上での対決シーンが、後の2時間ドラマの原点なのだそうだ。
そういう意味でも観る価値はある。

https://youtu.be/gcF9Jh-_PiA

Amazon | 『あの頃映画 the BEST 松竹ブルーレイ・コレクション ゼロの焦点』 [Blu-ray] | 映画

 

 

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2021年6月12日 (土)

6/11 『必殺仕掛人 春雪仕掛針』(1974)

アマプラ「プラス松竹」にて。

貞永方久監督、緒形拳林与一山村聰岩下志麻夏八木勲出演。

映画版『必殺仕掛人』3作目は、一応前作からの続き。十五郎はまだ江戸に居て、梅安の家に居候をしている。そこに新たな仕掛の依頼が舞い込むが、十五郎にはなぜ梅安が仕掛けを生業としているのかが分からない。そして仕掛けの標的は、梅安の昔の女だった。
前作で妹を殺した梅安が、次に的に掛けることになるのは昔の女。これはある意味、初期の『座頭市』にも通じるような展開で、見応えがある。
前二作を監督した渡邊祐介も悪くはないのだが、 貞永方久の方がこのシリーズには向いている監督なのではないか?

岩下志麻の映画 「必殺仕掛人 春雪仕掛針」 池波正太郎原作の必殺仕掛人劇場版! 主役は岩下志麻! | 人生・嵐も晴れもあり!

 

 

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6/11 『張込み』(1958)

アマプラ「プラス松竹」にて。

野村芳太郎監督、橋本忍脚本、大木実宮口精二高峰秀子田村高広高千穂ひづる 出演。

目黒で発生した強盗殺人事件の共犯者・田村高広を追って、彼の昔の恋人・高峰秀子の自宅前の旅館で張り込みを開始した大木実と宮口精二。柚木だが銀行員の後妻となった彼女は、ただただ単調な日常生活を繰り返しているだけだった…。

かなり評価の高い映画らしいのだけれども、体感が長い。ともかく長い。横浜駅から出発して、1958年当時の通常の移動手段----在来特急の夜行列車で目的地である佐賀に着くまでを延々と見せるアヴァン・タイトル。旅館に腰を据えて、「さあ、張り込みだ!」と大木実のアップに題字がドーン!いやもう、ここまででこんだけの尺を使ってしまうのが凄い。

いわゆる五社協定を結んでいた邦画メジャー、松竹、東宝、大映、​新東宝、東映、日活の中で、自分的に一番弱い、縁遠いのが松竹なのだけれど、ここのところ「プラス松竹」を観てて、今更ながらやっと分かって来た。今まで映画の題材的に松竹的人間じゃないんだろうと思って来たが、それ以上にテンポが自分に合ってないのだな。
この映画も116分あるのだけれど、同じ内容を日活か東映あたりで映画化したら、(犯罪ものだから舛田利雄か佐藤純彌か深作欣二かあたりの監督が)誰が撮ったってまぁ80分台で収めるだろう。絶対90分越えない。このテンポ、リズムが好きな人には堪らないんだろうとは思うけれど、どうも私は合わないのだな。

とは言え、つまらない映画なのではない。浦辺粂子菅井きん北林谷栄、日本映画史に燦然と輝く三大老婆女優の揃い踏み!ってだけでも、十分以上に観た価値あり。

張込み

 

 

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2021年6月11日 (金)

6/10 『顔』(1957)

アマプラ「プラス松竹」にて。

大曽根辰夫監督、岡田茉莉子大木実笠智衆山内明出演。

夜行列車から、堕胎手術を請け負う無免許医の男(山内明)が転落し死亡した。水商売の女だった岡田茉莉子はモデルになるチャンスを掴み、過去を知る山内明と車内で口論となって起こった事故であった。当初は事故と判断されていたが、同じ列車に乗り合わせていた大木実が、社内で言い争う男女を目撃していたことから、警察は事件として捜査を始めるが…。

松本清張原作の初映画化作品だそうだが、東宝から松竹に移籍したばかりの岡田茉莉子を主役にしたいがために、主役の性別を男女変えているらしい。原作読んでないので分からんが、それならファッションモデルって設定も違うんだろうし、全く別物になっているのではないか?
ファッションモデルになって成功を掴みたい、自分のモードの真似を日本中の女性にして欲しいと願う岡田茉莉子の野望と、その目撃者として金を得たい下衆な目撃者。それを淡々と追う田舎の刑事笠智衆。
単純に犯罪ものとして観ると脚本がヌルくてイマイチなんだけど、ファッション業界の女のドロドロとかが色々と面白い。先日観たばかりの山崎豊子原作『女の勲章』と併せて観ると、より一層の面白さ。

ところで、先日観たアメリカ映画『夜歩く男』(1948)でも最先端の科学捜査方法として、モンタージュの作成が登場した。この『顔』でもやはり最先端技術としてモンタージュが出て来るのだが、10年近くも新しい映画にも拘らず、出来上がった似顔絵の出来が随分とお粗末で、犯人の顔に似ても似つかない。これが現実の警察の技術力の差なら、日本は相当に遅れていたんだと思わずにおれない。

顔(1957) : 西澤 晋 の 映画日記

 

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6/10 『必殺仕掛人 梅安蟻地獄』(1973)

アマプラ「プラス松竹」にて。

渡邊祐介監督、緒形拳林与一山村聰佐藤慶小池朝雄出演。

梅安役は、前作の田宮二郎から緒形拳へ。佐内は登場せずに、林与一は小杉十五郎として登場。山村聰は変わらず音羽屋。音羽屋と梅安の連絡役の千蔵も秋野太作が継続。
仕掛けの標的は佐藤慶と小池朝雄の兄弟。なにそのクドイ兄弟。
十五郎は、女狂いの強姦医者・小池朝雄を斬ろうとして、間違って梅安を襲い、その後色々あって行動を共にするようになる。なので仕掛人ではないが、結局最後は手助けすることになる。
TVシリーズとは異なる趣き、異なる重さで、きちんと面白い。

ところで、タイトルバックが面白く、梅安の顔アップに「必殺仕掛人」の筆文字が起き上がって来るのだが、目玉の部分がくり抜かれているのだ。文字の裏から梅安の眼がギラギラしてて、インパクトが凄いです。

必殺シリーズ第1作 緒形拳 林与一主演「必殺仕掛人」の映画ポスターです。 | 昭和の思い出・映画ポスターコレクション

画面の画像のようです

 

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6/10 『コンティニュー』(2021)

原題:BOSS LEVEL

新宿バルト9にて。

ジョー・カーナハン監督、フランク・グリロメル・ギブソンナオミ・ワッツミシェール・ヨーケン・チョン出演。

『ナーク』『スモーキン・エース』のジョー・カーナハンの新作がSFだとなったら、それは観に行かない訳にはいかない。
最近流行りのループもので、監督自身が“アクション版『恋はデ・ジャブ』”と言っているようなので物語は割愛。
それにしても流行っている。ケン・グリムウッドの小説『リプレイ』(1987)を読んだ時は衝撃を受けたが、その後『恋はデ・ジャブ』(1993)が映像でのループものの元祖になり、『オール・ユー・ニード・イズ・キル』を経て、最近では『パーム・スプリングス』、『ハッピー・デス・デイ』が秀逸なループもの映画。

本作も良く出来ていて、80年代のゲームをモチーフにしているところも面白い。この手の作品は内容を語るのは野暮なのでこれ以上書かない。
ループしてる理論(?)みたいなものが雑過ぎるところは困りものだが、大枠で面白く出来ているし、ループするアクションの見せ方も流石のジョー・カーナハンなので、まぁOK。

https://youtu.be/BMsdx7u2X7U

コンティニュー : 作品情報 - 映画.com

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2021年6月10日 (木)

6/9 『地獄の花園』(2021)

TOHOシネマズ池袋にて。

関和亮監督、バカリズム脚本、永野芽郁広瀬アリス菜々緒川栄李奈大島美幸遠藤憲一小池栄子出演。

くだらない!本当にくだらないにも程がある!
だからイイ。
邦画って、“徹底的にくだらない映画”の企画がなかなか通らない。通ってもなんか“ちょびっと真面目”みたいになってたりする。
本作は、アタマっからケツまで、本当に心底くだらないのが素晴らしい。
高校生ヤンキーマンガの不良高校生を、そのまんまOLに置き換えただけ。その潔さがいいね。

菜々緒の頭の小ささ、頭身にも驚いた。この人一体何頭身なの?

https://youtu.be/aAgia2Dqdwk

事前座席選択可】 「地獄の花園」|ローチケ[ローソンチケット] 映画チケット情報・販売・予約

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6/9 『クルエラ』(2021)

原題:Cruella

グランドシネマサンシャインにて字幕版。

クレイグ・ギレスピー監督、エマ・ストーンエマ・トンプソンジョエル・フライポール・ウォルター・ハウザーマーク・ストロング出演。

『101匹わんちゃん』の悪役、ダルメシアンの毛皮でコートを作ろうとした悪魔のような女、クロエラ・ド・ヴィルの登場を描く。

【ネタバレ】になるので、以下はポスター画像の下に。

https://youtu.be/wSH7sazgCjc

クルエラ」日本版ポスター公開 ジャスパーとホーレスの姿も : 映画ニュース - 映画.com

エマ・ストーンはチャーミングで可愛く、エマ・トンプソンは変わらぬ美貌で陰険ババアを楽し気に演じていて、ダブル・エマ映画として成功。リチャード・ジュエルことポール・ウォルター・ハウザーも悪くないし、後半まで画面に映っているのにほぼ台詞なしなのでよくにた別人なのかと思ってしまったマーク・ストロングも良い。

でも長い。ともかく長い。134分は要らないだろう。
そして『ジョーカー』と『ハーレクイン』に影響され意識して、ダークに狂った物語やキャラクターにしようとしたい願望と、“ディズニー映画”としてそこまで振り切ることが出来ないジレンマに苛まれている気がしてならない。個人的にはそのギリギリのところに落とし込めたのかなとも思わなくもないが、やっぱり中途半端な気がする。
そのせいで、クルエラ最大のアイデンティティである邪悪な欲望、「ダルマシアンの毛皮が欲しい」が雲散霧消してしまう。
映画は序盤でエステラ(のちのクルエラ)の母親の死を描く。ハプニングからバロネスのパーティを台無しにしたエステラは、3匹の獰猛な番犬ダルマシアンに追われて生垣に隠れる。その3匹が母親に飛び掛かり、母親は崖から転落死してしまう。俺を含む観客は、「ははぁん、これがクルエラがダルマシアン嫌いになった原因か」と思ったはずだ。
10年後、バロネスの元で服飾デザイナーになったエステラは、母親の形見のペンダントを付けていたバロネスに恨みを抱き、邪悪な復讐心を持ったクルエラと変身する。そして新進気鋭のデザイナー、クルエラとしてバロネスに挑み続け、またペンダントを奪還しようと画策する。その際、たまたまペンダントを3匹のダルマシンのうちの1匹が飲み込んでしまった。子分のジャスパーとホーレスは3匹を盗み出し、糞からペンダントを回収とするがなかなかうまくいかない。その後、ダルマシアン柄の服をまとったクルエラが登場。ダルマシアンの皮を剥いだの?と一瞬思わせておいて、クライマックスでは3匹を従えているクルエラ。彼女はもうすっかりダルマシンたちをバディにしているのだ。
さらにエピローグでは、彼女は2人の友人ロジャーとアニータに、ポンゴとパーディタと名付けた2匹のダルメシアンの子犬をそれぞれプレゼントする。このロジャーとアニータ、ポンゴとパーディタこそが、のちの『101匹わんちゃん』の主人公とヒロイン、そのそれの飼い犬なのである。
おかしいじゃないか???
クルエラはすっかりダルマシアン好きになり、子犬を親友にプレゼントしたのに、そのプレゼントした犬たちが産んだ子犬の皮を剥いでコートを作ろうとするの?それとも、クルエラの狂気はそこまで進んでしまっているって物語なの?この映画だけでは、なぜダルマシアン憎悪をあそこまで激しく燃やす人物になったのかが逆に分からない。
配信と劇場で大ヒットのおかげで、続編も決まったようなので、その心変わりは描かれるんだろうか?

ところで、『101匹わんちゃん』っていつから『大行進』が付かなくなったの?

 

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2021年6月 9日 (水)

6/8 『るろうに剣心 最終章 The Final』(2021)

新宿ピカデリーにて。

大友啓史監督、佐藤健武井咲新田真剣佑江口洋介青木崇高蒼井優出演。

最終章の第一部。
「The Final」なのに第一部とはこれ如何に?と思いつつ鑑賞。多分、この映画で描かれた部分の前日譚を後編で描くんだろうけれど、本当にそのやり方は正しかったのか?多分、「縁」篇である今作で真剣佑とのアクション押せ押せで、「巴」篇である後編で有村架純との悲恋で泣かせて終わらせようって魂胆なのだろう。
これまでのシリーズ同様、邦画の新次元を拓くアクションとして素晴らしいのは確かだが、時代劇、あるいは日本刀によるチャンバラとしてはどうなのかとちょっぴりぎもんを感じる。
面白かったから、まぁ良いんですけども。

 

るろうに剣心最終章The Final | LAW大好き

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6/8 『超人X.』(2015)

アマゾンプライムにて。

ヌエン・クワン・ユン監督、ゴ・キエン・フイ主演。

普通にベトナム製スーパー・ヒーロー映画だと思ったら、ヒーローはゲイだし、コメディタッチ----それもかなりスベリ気味な70~80年代香港風の笑い----だし、ワイヤーアクションは香港とは若干テイストが違うけどかなり危険度高いし、それでいて意外にも熱いノリ、予想外な展開で最後はおなか一杯になるという稀有な作品。

あらすじとか知らずに「えええええええっ?」っと思いながらご鑑賞いただきたいですね。

https://youtu.be/BW6lTR7kJW4

超人X. - 映画情報・レビュー・評価・あらすじ・動画配信 | Filmarks映画

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6/8 『必殺仕掛人』(1973)

アマプラ「プラス松竹」にて。

渡邊祐介監督、田宮二郎高橋幸治山村聰川地民夫津坂匡章室田日出男出演。

音羽屋は安定の山村聰。だが、梅安が田宮二郎で、佐内が高橋幸治なのがテレビ版とは違うところ。
田宮梅安の方が原作のイメージに近いという話もあるようだが、緒形拳のビジュアルイメージを刷り込まれているので、ちょっとスマートに過ぎるような気がする。高橋幸治は、林与一よりも荒くれ感が強いのだが。どちらも違うような気がしつつ、観てればこれはこれでアリかなと。
監督の渡邊祐介は、喜劇の人かと思っていたが、そつなくシャープな仕掛人を演出している。普通に面白い。

 

必殺仕掛人 ・監督/渡辺祐介 ・出演/田宮二郎 高橋幸治 山村聡 野際陽子 川地民夫 津坂匡章 | 映画 ポスター, 日本映画, ポスター

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2021年6月 8日 (火)

6/7 『ワイルドガン』(2015)

原題:Forsaken

アマゾンプライムにて。

ジョン・カサー監督、キーファー・サザーランドドナルド・サザーランドブライアン・コックスマイケル・ウィンコットデミ・ムーア出演。

10年ぶりに故郷に帰って来たキーファーは、牧師の父親ドナルドとの折り合いも悪く、かつての恋人デミ・ムーアも結婚して子どもももうけていた。町では悪辣な農場買収が続いており、人々は困窮していた…。

サザーランド親子共演の西部劇なら、そりゃ観なけりゃアカン!と。派手さには欠けるけれど、実に良い味な西部劇。
折り合わない親子の確執と邂逅。かつての恋人との触れ合い。色々ありつつ、キーファーが口数少なく色々背負った男を演じる。昔よりもチャラい感じが抜けて、渋いオッサンになって良かった。キーファー。
アヴァンタイトルで描写される母と子の“何か”がよくわからないまま進んで行くが、後半であれが何か分かった時に予想以上に重くかった。

買収を強引に進める悪者たちの中で、宍戸錠的ポジションのマイケル・ウィンコットが美味し過ぎ。
西部劇好きの人にはオススメ。

 

https://youtu.be/yVFklQ7LqGc

Amazon | ワイルドガン [DVD] | 映画

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2021年6月 7日 (月)

6/6 『地中海の虎』(1949)

原題:THE PIRATES OF CAPRI

「PIRATES 海賊映画 コレクション 海の征服者 DVD10枚組」にて。

エドガー・G・ウルマー監督、ルイス・ヘイワードビニー・バーンズアラン・カーティスマッシモ・セラートエレオノラ・ロッシ=ドラゴ出演。音楽はニーノ・ロータ!

1779年、ナポリの都は革命前夜の騒乱最中であった。一隻の帆船がナポリ警察に渡す武器弾薬等を満載して航海中であったが、海賊シロッコの一団が武器を奪った上、 若い堤督ファン・ダニエルを捕虜にした。若い伯爵令嬢メルセデスも首飾りを奪われたが、彼女はアマルフィ公爵と結婚するためナポリへ向かう途中であった…。

にわかウルマー・ファン、9本目。
マッカレーの『怪傑ゾロ』のゾロ(=ドン・ディエゴ)とほぼ同様で、海賊シロッコ(=アマルフィ公爵)の一人二役。「それを分んないヤツ要るんか~い!」と、現代の気分では思ってしまうが、写真も何も一般的じゃなかったんだから、それは仕方が無いよね、と好意的に。
当時としては、かなり迫力のあるバトル、攻城戦、その他諸々色々あるけれど、なかなか伝わらないと思う。むしろ、アマルフィ公爵の「ンハハッ!」って笑い方が癇に障るよねって感じだと思う。
にわかなので、ウルマーらしさが未だよく分かって無いのだが、バトルの見せ方は良いんじゃないかと思う。

The Pirates of Capri (1949) - Rotten Tomatoes

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2021年6月 5日 (土)

6/4 『地球征服アパート物語』(2010)

アマゾンプライムにて。

福田雄一監督、バナナマン貫地谷しほり秋吉久美子出演。

地球征服に来た宇宙人(日村&貫地谷)が、間違って日本のアパートに着陸。住人(設楽)と大家(秋吉)に、グダグダと地球侵略を阻まれる。

元々どこ向けに作られていたのかよく知らないけれど、どこかで放送されてたの?オープニング&CM込10分枠✕7話を、そのまま繋いで合計で45分の小品じゃないか。

この低予算感と、宇宙人と日本人のグダグダしたコントな感じを面白いと思えるかどうかは人それぞれ。

同じ福田監督のアマゾン・オリジナル『宇宙の仕事』のパイロット版的な作品なので、福田好きなら要チェック。

Amazon.co.jp: 地球征服アパート物語を観る | Prime Video

 

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2021年6月 4日 (金)

6/3 『愛と憎しみの彼方へ』(1951)

「黒澤明DVDコレクション」にて。

谷口千吉監督、谷口千吉&黒澤明脚本、三船敏郎水戸光子池部良志村喬小沢栄出演。

網走刑務所に服役中の三船敏郎が服役囚の小沢栄らに唆され、自分の妻水戸光子が浮気をしているのではないかと疑心暗鬼に陥り、あと半年で仮釈放になるというのに脱獄する。脱獄を知った妻は、息子と医師の池辺良と共に、三船との思い出の場所へと向かう。人情派の刑務官志村喬は、なんとか説得をしようと追跡をするが…。

前半の脱獄から中盤までは緊張感もあってスリリングなんだけれど、中盤の水戸光子&池辺良追跡あたりから段々と冗長と言うか、テンポが悪くなってきて残念。犯罪サスペンスかと思ったのに、最終的にはヒューマンドラマにウェイトが移ってしまう。
伊福部昭はいつもの如しだが、同じ谷口×黒澤の『銀嶺の果て』よりは他の怪獣映画と似てる感が薄い。
小沢栄(小沢栄太郎)の小狡い感じはこちらもいつもの如くだが好き。

愛と憎しみの彼方へ』 | J・KOYAMA LAND 番外地 大吟醸

 

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6/3 『キンキー・ブーツ』(2018)(ライブ・ビューイング)

新宿ピカデリーにて。

元々は、オーウェン・ラーズおじさんとか『ザ・ギフト』のキモい幼馴染で御馴染みのジョエル・エドガートン、『それでも夜は明ける』のキウェテル・イジョフォー、サイモン・ペグの盟友ニック・フロストらが出てた2005年の映画で、それを舞台ミュージカルにして大当たりした物。映画版も面白いんだが、ミュージカルにしたことでより知名度も上がった。

で、本日観て来たのは、「松竹ブロードウェイシネマ」と銘打ったシリーズで、舞台ミュージカルをビデオ収録し、字幕翻訳を載せて映画館で上映する物。実際の生の舞台も数年前に渋谷ヒカリエで観ているが、キャストも違うようなのでまた観に来た。
複数回観ても良く出来てます。

ところで、映画版では服装倒錯者のローラは劇中で有り物のメジャー楽曲を唄っていたのだが、ミュージカル版はシンディ・ローパーによる書下ろし新曲になっている。それはそれで良いんだが、私は映画版のイジョフォーのドスの効いた迫力のある唄も捨てがたいと思っている。

興味があれば、是非映画版も観て欲しい。

https://youtu.be/dLtMTvua5Nc(舞台ミュージカル版予告)

https://youtu.be/ONUCmbDwz54(オリジナル映画版予告)

不滅の傑作ミュージカル『キンキーブーツ』松竹ブロードウェイシネマでまもなく公開、上映劇場の詳細明らかに | SPICE - エンタメ特化型情報メディア  スパイス

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2021年6月 3日 (木)

6/2 『グリース・ライブ!』(2016)

原題:Grease Live!

アマゾンプライムにて。

トーマス・カイルアレックス・ルジンスキー演出、ジュリアン・ハフアーロン・トヴェイトヴァネッサ・ハジェンズ出演。

映画『グリース』の舞台ミュージカル版を、舞台ではなくリアルタイムのライブドラマとして放送した番組。
単純に舞台ミュージカルをビデオ収録したものだと思って観始めたので、最初は「え?ナニコレ?」となったが、趣旨がわかれば問題はない。
それにしてもこの内容を生放送で流すのは大胆極まりない。10代からのカメラでリアルタイムにスイッチングして、カメラは画面に映らないようにするだけでも凄いが、セットチェンジやキャストのセット移動や衣装替え、もちろんダンスのタイミング等、難題はてんこ盛りだろう。
スタッフは寿命縮むよなぁ。

https://youtu.be/CGGD_SDnWks

グリース・ライブ!】| 海外ドラマboard

 

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6/2 『ジェントルメン』(2019)

原題:The Gentlemen

TOHOシネマズ新宿にて。

ガイ・リッチー監督、マシュー・マコノヒーチャーリー・ハナムヘンリー・ゴールディングミシェル・ドッカリージェレミー・ストロングコリン・ファレルヒュー・グラント出演。

『キング・アーサー』、『アラジン』と、ガイ・リッチーがやらんでも良いんじゃないか?って映画が続いたので、久々にリッチーらしい捻った展開、かつスタイリッシュで笑える犯罪映画で嬉しい。

なんか核とネタバレになりそうなので書かないが、あまり予備知識なく観た方が多分面白い。
ポスターのマコノヒーの後ろの髭面がチャーリー・ハナムだとは気づかなかった。『パシフィック・リム』のイメージが強いからだろうな。

https://youtu.be/JVdSGYfVX3o

映画『ジェントルメン』公式サイト|大ヒット上映中!

 

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2021年6月 2日 (水)

6/1 『新宿黒社会 チャイナ・マフィア戦争』(1995)

アマプラ「シネマコレクションbyKADOKAWA」にて。

三池崇史監督、椎名桔平田口トモロヲシーザー武志井筒恭介柳愛里大杉漣出演。

新宿歌舞伎町で刑事が殺された。暴力で勢力を伸ばすチャイニーズ・マフィア「龍爪」の仕業とみて、中国残留孤児二世の刑事・椎名桔平が追う。

勢いでもう一本“三池黒社会”を再見。
『日本黒社会』の方は、田舎出身のとっぽいあんちゃんたちの呑気な雰囲気もあったが、こちらはもっと凶悪度が高い。特に田口トモロヲ。たった今、友だち思いのマヌケな不良を見たばかりなのに、今度は完全に狂った殺し屋。おまけにこっちの方が4歳も若い。不思議な役者だよなぁ、田口トモロヲ。
椎名桔平演じる狂犬刑事も素晴らしく、その他大杉漣やシーザー武志もみんな狂ってる。三池ファンならやっぱり観ておかなければならない。

さて、2か月のサービス期間で観ていたアマプラの「シネマコレクションbyKADOKAWA」も今日で退会。50本近く堪能しました。
大映の旧作をもっと充実して頂ければ、また入会しますのでお願いしますよ、ほんとに。

https://youtu.be/Ng_3S6OCfh0

新宿黒社会 チャイナ・マフィア戦争 - 作品 - Yahoo!映画

 

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6/1 『日本黒社会 LEY LINES』(1999)

アマプラ「シネマコレクションbyKADOKAWA」にて。

三池崇史監督、北村一輝李丹柏谷享助田口トモロヲ竹中直人哀川翔出演。

田舎の在日中国人ハーフの少年たちが、新宿に出て来てトルエン売りを始め、やがて日本を脱出してブラジルに行く夢を見る。

20年近く前に観て以来。
この映画で初めて北村一輝を知って、なんとも言えない味のある若手だなぁと思った。
今観直しても、三池崇史らしさ溢れる佳作。

新大久保~西武新宿の間で、電車の窓から見える「彦左小路」と言うアパートの2階で哀川翔はトルエンを詰めている。今はこの建物は無くなり、キレイに舗装された道路になっているので、その風景を懐かしく思いながら観る。
大きな勘違いをしていて、カクテキを食べながら襲ってくる男が出て来るのはこの映画だと思っていたが、カクテキ男が出て来ない。観終わってググったら、それは『極道戦国志 不動』の方だった。この映画初めて観た頃、三池崇史作品を集中して観てたからごっちゃになってた。

https://youtu.be/9hB0d_u-6Zk

Amazon.co.jp: 日本黒社会 LEY LINESを観る | Prime Video

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2021年6月 1日 (火)

5/31 『ハード・コア』

アマプラ「シネマコレクションbyKADOKAWA」にて。

山下敦弘監督、狩撫麻礼いましろたかし原作、山田孝之佐藤健荒川良々出演。

生きるのに不器用な山田孝之は、群馬の山奥で怪しい活動家の埋蔵金堀りを手伝って日銭を稼いでいる。仕事仲間の荒川良々は気は良いけどアタマが悪い。或る日二人は謎の古いロボットを見つける。山田孝之の弟でエリート商社マンの佐藤健は、そのボロいロボットが実は進んだ技術で作られていることを突き止めるが…。

山下監督なのでゆるい感じのコメディのようなヒューマンドラマのような、なんとも言えない空気が流れる作品。個人的には嫌いではないんだが、ここのところ古い邦画をよく見ていることもあって、ムダに長い間、ムダに緩い時間に感じてしまう。124分もあるんだけど、100分くらいで良くない?良々はいつものように素晴らしいが。

https://youtu.be/_nPt5tq993Q

山田孝之×佐藤健×荒川良々『ハード・コア』 山下敦弘監修のDC版予告公開 - 映画・映像ニュース : CINRA.NET

ハード・コア : ポスター画像 - 映画.com

 

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2021年5月31日 (月)

5/30 『透明剣士』(1970)

アマプラ「シネマコレクションbyKADOKAWA」にて。

黒田義之監督、酒井修熱田洋子桂三枝岡八朗横山やすし西川きよし出演。

怪盗団に父親を殺されたへなちょこ侍が、妖怪ショウケラから教えられた透明になれる秘薬を使って、敵討ちを果たそうとする特撮時代喜劇。

『妖怪大戦争』の監督にして、『大魔神』三部作の特技監督だった黒田義之監督作なので、特撮映画はお手の物。
時間制で透明薬が切れてしまうのだが、全くの透明状態から、まず服だけ見えるようになって、それから中身も見えるようになる。その時々の状態に合わせて、宙を舞う木刀や小道具の見せ方もなかなか上手い。
元々『ガメラ対大魔獣ジャイガー』の併映作なので、子ども観客を喜ばすのが基本。三枝、やすきよ、岡八朗ら、当時の人気漫才師を導入して、持ちギャグで笑いを取る。
傑作とは言わないが、肩の凝らない小品としてはアリ。

 

 

透明剣士 - 解説・レビュー・評価 | 映画ポップコーン

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5/30 『野火』(1959)

アマプラ「シネマコレクションbyKADOKAWA」にて。

市川崑監督、船越英二ミッキー・カーチス滝沢修浜村純出演。ロカルノ国際映画祭グランプリ受賞作。

太平洋戦争末期、日本軍の敗戦が色濃くなってきたレイテ島で、肺病に罹っている田村一等兵が、米兵、フィリピン兵に追われながら、食べるものもないまま島で右往左往するが…。

田村一等兵=船越英二と共に彷徨う、レイテ島の地獄旅。戦争の悲惨さを生に突き付けてくる反戦映画の傑作。船越英二の爛爛とする眼光は良いのだが、なにか妙にふっくらしてて、戦地で肺病を病んでいるひとに見えないのが残念。それに比べて浜村純の狂ってる感は、毎度の様に素晴らしい。
私がどうこう書いても何も伝わる気がしないので、重厚な反戦映画をご覧になりたい方は是非。

塚本晋也監督・主演による再映画化は未見。多分、塚本版の方がもっと凄惨なんだろうなぁ。

映画感想「野火」(1959) | 大TOKYOしみじみ散歩日記

 

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2021年5月30日 (日)

5/29 『アルプス征服軍 ハンニバル』(1959)

原題:HANNIBAL

ブルーレイにて。

エドガー・G・ウルマーカルロ・ルドヴィコ・ブラガリア監督、ヴィクター・マチュアリタ・ガムガブリエーレ・フェルツェッティ出演。

カルタゴの将軍ハンニバルの第二次ポエニ戦争における活躍、ローマ侵攻と、ローマ元老院の政務官ファビアス・マシマスの姪シルヴィアとの恋。

にわかウルマーファン、8本目。
メインの監督はイタリアのカルロ・ルドヴィコ・ブラガリアだという話もあるようだが、よくは分からん。
史実に基づいたサンダル史劇で、映画は始まった瞬間にいきなりのアルプス越え。10頭くらいの本物の象を使った撮影はちょっと驚愕。スタジオとは言え、よくこんなに象を借りて来れたなぁ。この象を何にするのかと言えば、そのまま敵軍に突っ込ませて蹴散らして踏みにじっていくエレファント・スタンピード兵器なのである。恐ろしい兵器があったもんだ。タイの『ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団』でも、象が暴走して人を踏み潰す描写があったのを思い出した。
映画中盤は、ハンニバルとシルヴィアのロマンスで、ちょっとかったるい。
だが、最後のクライマックスが広大な丘陵地帯での白兵戦。一体どれほどのエキストラが動員されているのかわからないが、とんでもない数の兵士が画面の奥の奥の方まで埋め尽くしての大乱戦。SFXやCGではない、この物量の凄さはちょっと感動。

ところでこのブルーレイ、新品で購入したのに封入特典が入っていない。発売・販売元の「復刻シネマライブラリー」のサイトを見ても、連絡先の電話もメールも無い。会社を調べたら、TSUTAYAのカルチュア・エンタテインメントだと分かったが、こちらにも商品に関する問合せ先が無い。


仕方なく「復刻シネマライブラリー」のツイッターに問い合わせる。

---以下返信-------------
お問い合わせありがとうございます。
Joshin-Webさまではおいくらでご購入いただきましたでしょうか?税抜3,000円の場合、封入特典は付属いたしません。もし印刷されていたとすればこちらのミスとなります。この場で申し訳ございませんがお詫びいたします。
------------------------------

返って来た答はこれだけ。
本当に驚いたんだけれど、印刷されている封入特典が入っていなくても、それは印刷の方がミスだという強弁。
TSUTAYAとか本当に信用ならない会社だと胆に銘じました。

Wer streamt Hannibal? Film online schauen

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2021年5月29日 (土)

5/28 『アイリッシュマン』(2019)

原題:The Irishman

Netflixオリジナル。

マーティン・スコセッシ監督、 ロバート・デ・ニーロアル・パチーノジョー・ペシ出演

とんでもない製作費のかかった、ある意味スコセッシの集大成。
1950年代から80年代に掛けての実在の人物たちを、今はすでに老人である名優たちがILMの最新技術で若返って、全ての年代を演じ切る。俳優たちの年齢ごとの演じ分けも素晴らしいが、それを可能にしているILMの凄さでもある。
210分の上映時間は正直長いけれど、スコセッシファンなら苦にはならないだろう。

https://youtu.be/05uH8pj1B1E

アイリッシュマン - ネタバレ・内容・結末 | Filmarks映画

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2021年5月28日 (金)

5/27 『宇宙を駆けるよだか』(2018/全6話)

Netflixオリジナル。

松山博昭監督、重岡大毅神山智洋清原果耶富田望生出演。

裕福な家庭で育ち、美人で性格も良いあゆみが、貧乏でブスで性格も悪い然子から自殺予告をされる。助けに向かったあゆみは気を失ってしまったが、気付くと中身が然子と入れ替わってしまっていた。それを周囲に訴えても、家族も友人も誰も分かってもらえない。そんな中、同級生の火賀だけは、彼女があゆみだと気付いた…。

『転校生』でも『フェイス/オフ』でも良いが、入れ替わり物は1人の役者が2つの演技をすることになる。そうすると、演技力がハッキリと比べられてしまうので、なかなか役者さん的にはキビシイ作品になる。本作の主演の女の子2人はどちらも頑張っており、視聴者にそれなりの説得力をもって入れ替わったことを見せてくれる。特に、とんでもない性格ブスが、愛されキャラへと変わり、見た目も愛嬌が出て来るため、富田望生の方が美味い役だっただろうな。
原作が少女漫画だそうなので、入れ替わりの考証がどうのこうのとか言うのはヤボ。単にファンタジーで観ればいいと思うし、原作読者層から言って、ジャニーズWESTの男の子2人も、きっと良いキャスティングなんだろう。

なんとなく観始めたけれど、全然悪くなかった。ところで、なんでこのタイトルなんだろう?原作ではタイトル説明あるのかな?

https://fb.watch/5VIv7sAxoP/

Netflixドラマ「宇宙を駆けるよだか」を絶対に見てほしい - 満ち欠けの物語

 

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2021年5月27日 (木)

5/26 『夜歩く男』(1948)

原題:HE WALKED BY NIGHT

アマプラにて。

アルフレッド・L・ワーカー監督、リチャード・ベースハートスコット・ブラディロイ・ロバーツ出演。

深夜のダウンタウンで職務質問した警官が突然射殺された。ロス市警は全力を挙げて捜査を開始するが、目撃証拠・遺留品証拠も動機もなく難航を極める。やがてハンサムな自称エンジニアのリチャード・ベースハートが容疑者に浮かび上がるが…。

『第三の男』の元になった物語だそうで、実話の映画化。
79分しかないが、古い映画なので前半は結構タルい。しかし、中盤以降、当時の最新鋭技術モンタージュや、ストーリーにまったく絡まないミルクに毒入れられてるオバサンの「ミルクに毒入れられてる!」発言、そして地下下水道での攻防戦など、割と面白くなってくる。

https://youtu.be/FMkGu8AQScA

夜歩く男」 | letrou0123のブログ

 

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5/26 『月光仮面 THE MOON MASK RIDER』(1981)

アマプラ「シネマコレクションbyKADOKAWA」にて。

今日は皆既月食なのに雲が掛かっていてボンヤリしか見えなかったので、代わりに『月光仮面』を観ることにした(笑)。

澤田幸弘監督、桑原大輔主演。

リブートではなくTV版から20年後の設定で、「月光仮面」の名前を聞いた警官が「懐かしい」と言ってみたりするが、人物としては別人で三代目と言うことになるんだそうだ。

私が高校生の時に公開され、吉祥寺の東急デパートの入り口にムーンライト号と月光仮面が来て宣伝イベントをやっていた。ムーンライト号は、タンクの上にコンピュータが搭載されている設定なのだが、イベントに来ていたのはアクション用バイクだったようで、電卓みたいな物がプリントされたステッカーがタンクに貼られており、なんだか物凄くガッカリした記憶がある。

数年後、TV放送された時に観て、途中で止めてしまった気がするので、多分ちゃんと観るのは初めて。いまさら観直しても、やっぱりツッコミどころ満載----と言うか、ツッコミどころしかないような物語です。逆に、そこそこ頑張ってるアクションもあるので、余計に困っちゃったなぁって映画。あの傑作日活ニューアクション、『反逆のメロディー』を撮った澤田監督はなんでこんなの撮っちゃったんだろう?

主演の月光仮面役、桑原大輔が全く分からないのだが、周りは志穂美悦子藤岡琢也井上純一鈴木瑞穂地井武男原田大二郎ジョニー大倉鈴木ヤスシガッツ石松桜井センリ小松方正等、何気に豪華…と言うか曲者ぞろい。

https://youtu.be/T0OIKD_-b5k

 

愛の助っ人・月光仮面~: 風こぞうのブログ



 

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2021年5月26日 (水)

5/25 『EVA〈エヴァ〉』(2011)

原題:EVA

アマプラにて。

キケ・マイーリュ監督、ダニエル・ブリュールマルタ・エトゥラクラウディア・ベガルイス・オマール出演。

天才的なロボット学者アレックスが10年ぶりに故郷に帰って来る。故郷には実の兄とその妻で自分の元カノが住んでいた。開発が途中になっている子ども型ロボットの開発を再開するが、モデルになる男児に納得がいかない。そんな時、兄たちの娘のエヴァが個性的でモデルにするのに適していると気付く。

スペインのゴヤ賞やガウディ賞を色々受賞してるSF映画。
ロボットのA.I.をプログラムするのに、空中にAR(?)として浮かんだパーツを組み合わせるのが面白い描写。エヴァを演じるクラウディア・ベガと、ルイス・オマール演じる執事ロボットがなかなかいい雰囲気。
物語は…予想出来ちゃうかなぁ。

https://youtu.be/EbODKByF6d8

Amazon | EVA<エヴァ> [DVD] | 映画

 

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5/25 『藍に響け』(2021)

新宿武蔵野館にて。

奥秋泰男監督、紺野彩夏久保田紗友主演。

評判が良いようなので観てみた、女子高生和太鼓スポコン映画。

和太鼓演奏シーンは良いのだけれど、主人公の2人が何を考えているのかよく分からないのがツライ。特に紺野彩夏演じるタマキが、なぜ和太鼓に惹かれ始めたのか?なぜ全国大会優勝を目指し始めたのか?なぜそんなにいつも仏頂面で、他人に厳しく当たるのか?
彼女が輪の葛藤がもうちょっと描かれないとノリ難いなぁ。
漫画原作らしいが、原作は全く知らなかった。って言うか、原作『和太鼓†ガールズ』とタイトル変えちゃってるから、原作読んでる人でも気付かずにスルーしちゃわない?

https://youtu.be/j9hFLFkrfU8

藍に響け | あらすじ・内容・スタッフ・キャスト・作品・上映情報 - 映画ナタリー

 

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2021年5月25日 (火)

5/24 『アーミー・オブ・ザ・デッド』(2021)

原題:Army of the Dead

Netflixオリジナル。

ザック・スナイダー監督、デイヴ・バウティスタエラ・パーネルアナ・デ・ラ・レゲラギャレット・ディラハント真田広之出演。

エリア51からコンテナを輸送中の米軍が事故に遭い、中身のゾンビが脱走。ラスベガスはゾンビに占領され、米政府は街全体を封鎖隔離した。街の中には今でも大金が眠っており、真田広之はデイヴ・バウティスタら傭兵を雇い、その大金を入手しようとするが…。

ザック・スナイダー、『ジャスティス・リーグ』降板以降初の新作長編。
完全にラスベガスだけにゾンビを封じ込められていて、世界滅亡の危機的状況じゃあないのが、比較的珍しい。この設定も物語も、韓国の『新 感染半島』と似ているが、どっちが先の企画かは知らない。
タイトルバックで、延々スローモーションでゾンビにやられたり闘ったりする人々を描いているポップ&ゴアな描写はいかにもなスナイダーク節。最近はスローモーションばかりで、『300』の時みたいなスローとクイックの混在するのが好きな私は、ちょっと物足りない。
ゾンビ界に組織とか序列があったり、妊娠したり、色々と新たなゾンビ観を導入しており、クラシックゾンビファンの賛否は分かれそう。
私としてはまぁアリ。

https://youtu.be/Z1r2hrWNOkc

アーミー・オブ・ザ・デッド : 作品情報 - 映画.com

 

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5/24 『日曜日の人々』(1930)

原題:MENSCHEN AM SONNTAG/PEOPLE ON SUNDAY

「エドガー・G・ウルマー傑作選DVD-BOX」にて。

ロバート・シオドマク、エドガー・G・ウルマー監督、ビリー・ワイルダー脚本、フレッド・ジンネマン撮影助手。

錚々たる面子で作られたサイレントの自主映画。
出演者は俳優ではなく、タクシー運転手、レコード店員、ワイン店員、エキストラ女優、モデルで、彼らがベルリン郊外の湖にピクニックに行く様子を撮った作品。ドキュメンタリー調ではあっても、ドキュメンタリーではなく、彼らがのんびりと遊び楽しむ様子を活き活きと映し出す。
いつもウチの店で流してるキートンとかのスラップスティック映画みたいな、滑って転んでアッハッハ----みたいな サイレントではなく、物語はあって無きがごとしのサイレント映画なので、シンドイっちゃあシンドイです。監督や脚本等、スタッフの
濃いめのファンにならオススメ出来ますが。
ピアノ演奏は柳下美恵さん。

Christl Ehlers | Filmhuis Mechelen

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2021年5月24日 (月)

5/23 『穴』(1957)

アマプラ「シネマコレクションbyKADOKAWA」にて。

市川崑監督、京マチ子船越英二山村聡菅原謙次北林谷栄出演。

汚職警官の記事を書いて出版社をクビになった京マチ子。彼女の友人の北林谷栄は、彼女が1か月間失踪し、それを見つけた人には懸賞金を出し、失踪生活をルポルタージュにする企画を週刊誌に売り込むことを思いつく。週刊ニッポンが企画に乗ったが、当座の資金がないため第億銀行に融資へ融資を申し込んだ京マチ子。第億銀行の山村聰らは、預金横領を計画しており、彼女の失踪計画に合わせて、犯人に仕立て上げることを思いつくが…。

犯罪ものではあるが犯罪計画がガバガバ過ぎるので、推理とかミステリーって物語ではなく、ブラックなコメディ。映画上の失踪生活はあっという間に過ぎ、最後の最後で自分が事件に巻き込まれていることを知って、京マチ子が大活躍。まさに七変化で、次から次へと衣装もメイクも変えていく。彼女のファンならそれだけで楽しいだろう。
汚職刑事役の菅原謙次とその情報を売った石井竜一のヌケ作感が良い。
意外な見どころは、京マチ子と船越英二が密かに会う野原。よく見ると、後方にプラネタリウムの乗った建物があって、このロケ地が渋谷駅のそばであることが分かる。もう本当に草ボーボー。
それと、珍しく北林谷栄がバーチャンじゃなくて実年齢で出演。

若林伸重 on Twitter: "#京マチ子 #MachikoKyô 🎂🎉 1924.3.25-2019.5.12 Black Lizard  (1962)… "

 

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5/23 『黒猫』(1934)

原題:THE BLACK CAT

「エドガー・G・ウルマー傑作選DVD-BOX」で。

エドガー・G・ウルマー監督、ボリス・カーロフベラ・ルゴシデヴィッド・マナーズジュリー・ビショップジョン・キャラダイン出演。

ブダペストへ向かうアメリカ人の新婚アリスン夫妻の個室に、戦争帰還者のベラ・ルゴシが乗り合わせた。彼は15年振りに古い友人を訪ねるのだと言う。列車を降り、同じバスに同乗した3人であったが、豪雨の中運転を誤ったバスは谷間へと転落。アリスン夫妻の妻ジョーンが傷を負ったため、彼らはベラ・ルゴシの友人であるボリス・カーロフの邸宅へと身を寄せる。しかしルゴシとカーロフの間には、何かただならぬ因縁が隠されているようで…。

にわかウルマー・ファン6本目は、冒頭に「エドガー・アラン・ポーの『黒猫』から着想を得て」的なクレジットが入るものの、実際には全然違う物語。
ベラ・ルゴシが極度の「猫恐怖症」で、黒猫を見かける度に悶絶するという謎設定のみが、黒猫の登場する理由。別物なら別物で構わないが、製作のユニバーサルが怪奇映画売りだったから、何かフックが欲しかったってことなのかな?
それよりも、まずはベラ・ルゴシ(=ドラキュラ)VSボリス・カーロフ(=フランケンシュタインの怪物)の二大怪奇俳優初の顔合わせ。いわゆるホラー・キャラクターではなく普通の人間として登場する訳だが、実にインパクトの強い相貌が堪能できる。とは言え、カーロフは超常的な何かではないとは言え、悪魔崇拝の教祖(?)にして、惚れた女を剥製だかにしてガラスケースに入れて密かに飾り、さらにその女の娘とも結婚してしまうような変態野郎なので、普通の人とは言い難い。ルゴシは自分の妻と娘をカーロフに取られた上に戦地に送られた復讐の鬼と化している。こんな二人の諍いに巻き込まれるアメリカ人新婚カップルも実に運がない。

さて、この映画の見所の一つは独特な美術である。要塞の跡地で多量の死体が埋められた上に建っているという話なのだが、この邸宅が古城とかではなく、実にモダンな建築物。洋風だが障子の様に格子がはめられた窓や螺旋階段、方眼用紙のような目盛りが切られたガラスの壁など、なんとも魅力的。その建物の詳しい紹介をしているブログがこちらにあったので、ご興味のある方はリンク先へ。

Amazon|黒猫 映画ポスター (27 x 40インチ - 69cm x 102cm) (1934)|インテリア オンライン通販

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2021年5月23日 (日)

5/22 『鍵』(1959)

アマプラ「シネマコレクションbyKADOKAWA」にて。

市川崑監督、谷崎潤一郎原作、京マチ子叶順子仲代達矢中村鴈治郎北林谷栄出演。

初老の古美術鑑定師の中村鴈治郎が、妻の京マチ子を、娘の叶順子の許嫁である仲代達也と浮気をするように仕向けて、その嫉妬心で回春を図ろうとするが…。

出て来る登場人物が、みんな揃って薄気味悪い。
登場人物全てに本音と建前が有り過ぎて、全員顔色一つ変えずに嘘をつく。性的なことへの考え方も薄気味悪いんだが、それを演出と演技が後押しする。常に目を見開き、最低限の回数しか瞬きをしない仲代達矢。ねっとりと纏わりつくような目線で凝視する鴈治郎。京劇のメイクのような化粧をした京マチ子。死んだ魚みたいな眼で毒を吐く叶順子。本当は全員を嫌っているのにひょうひょうとしている北林谷栄ばぁさん。
それを薄暗い日本家屋の中で、市川崑らしい陰影の深い映像でジメっと映し出す。
例えば、風呂場の湯船で気を失った京マチ子を助け出す鴈治郎と仲代。鴈治郎が言う。「木村さん、あんたは指の股を拭いてやって」うへぇ、気持ち悪いぞ、鴈治郎(苦笑)。
好きな映画ではないが、観ていて居心地の悪い人間関係と、ジリジリじめじめした世界から目が離せなくなる。

ちなみにモロ的に何かが映ったりはしないが、当時は成人映画に指定されていたそうで、子どもは観ちゃいけない淫靡な世界ってことですな。

追悼 京マチ子】鍵 [1959](12/22、1/2) - 映画情報<上映終了>

 

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5/22 『野望の果て』(1948)

原題:RUTHLESS

「エドガー・G・ウルマー傑作選DVD-BOX」で。

エドガー・G・ウルマー監督、ザカリー・スコットルイス・ヘイワードダイアナ・リンシドニー・グリーンストリート出演。

億万長者のホレスが、自分の私財をなげうつチャリティ・パーティを開いている。会場へと向かうヴィックとマロリー。彼はホレスに対して遺恨を持っていた。ヴィックはホレスの幼馴染だったのだ。
少年時代にガールフレンドのマーサが溺れるのを助けたホレス。彼の父は女に走り、継母には捨てられたが、マーサの両親の援助があって、ハーバードへ進学し、マーサとの婚約も果たした。だが彼はそれに飽き足らず、金融界で足掛かりを得て、次々と支援者と女を踏み台にして、億万長者へと成り上がって行くが…。

にわかウルマーファンの5本目。
山崎豊子原作、山本薩男監督、田宮二郎主演の大映作品みたいな映画(笑)。
原題の「Ruthless」の通り、冷酷に無慈悲にのし上がっていくホレス。弁舌さわやかな二枚目で人たらし、だがその中身には出世欲と金のことしかない。チャリティーパーティを開いたのは、心底慈善のためなのか、それともただの節税対策か?と言う観客の疑問に始まり、招待客たちの回想によってホレスの人間性を語っていく趣向。恩人も女も何とも思っていない、ただの踏み台だと考えていたはずのホレスが、唯一心残りだったのがマーサであり、ヴィックの連れて来たマーサに瓜二つのマロリーをどうしても自分のモノにしたくなる。そのマロリーに「Not a man, a way of life」と言われてしまう。やっぱり人間は金と出世だけじゃあかんねと普遍の真理。
陰影のはっきりしたノワール調のシャープな画作りもカッコよく、流石のウルマー。
俳優陣は全般的に好演。強欲なシドニー・グリーンストリートと、可憐なダイアナ・リンが良かった。

Ruthless (1948) - Rotten Tomatoes

 

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2021年5月22日 (土)

5/21 『ザ・ビースト』(2019)

アマゾンビデオにて。

ニック・パウエル監督、ニコラス・ケイジファムケ・ヤンセンケヴィン・デュランドマイケル・インペリオリ出演。

アマゾンのジャングルで希少なホワイトジャガーを捕獲したニコラス・ケイジは、その他のバクや猿、毒蛇などと共に貨物船に乗り込んだ。ところが、同じ船には元特殊部隊の凶悪殺人犯ラフラーと、彼を護送するNSAの猛者たち、ラフラーを監視する女医なども乗り込んでいた。そして予想通り、殺人鬼が檻を破って船内に逃げ出し、さらに動物たちも檻から解き放った…。

1か月以上ぶりのニコケイ映画は、最近のメインビジュアルでは主役風なのに、実はニコラスの出番がちょろっとしかない詐欺映画ではなく、本当に主役で色々ごった煮感溢れるアクション・サスペンス。でも、ポスターに描かれているクマやゴリラは微塵も登場しないので、やっぱりポスター詐欺と言えば詐欺(笑)。
ワシントン条約もアマゾンの村人の信仰も、丸ごとぶっちぎってホワイトジャガーで一攫千金だぜ、ゲヘヘヘヘってニコケイのクズっぷりが素晴らしい。で、船内には凄腕殺人犯、野獣、護送の兵士、船員、女医、ハンターが入り乱れてのバトルになる。言ってしまえば『沈黙の戦艦』と『コン・エアー』足して、そこに野生の肉食獣とハンター合わせたようなもん。猿がキッチン占拠したり、毒蛇に噛まれた船長の命が保つかとか、弓や毒吹き矢、麻酔銃などのハンティング用具とサブマシンガンやハンドガンなど多彩な武器もあって、全体に雑でガバガバではあるけれど、意外と面白いじゃん。
監督はニコケイ映画『ザ・レジェンド』のニック・パウエル。女医さんがお久し振りのファムケ・ヤンセン。

https://youtu.be/WyPYyQyomIQ

ザ・ビースト - 映画情報・レビュー・評価・あらすじ・動画配信 | Filmarks映画

 

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5/21 『續々十代の性典』(1953)

アマプラ「シネマコレクションbyKADOKAWA」にて。

小石栄一監督、若尾文子南田洋子小田切みき出演。

「性典シリーズ」第三弾で最終作。

前2作では若尾文子が裕福な家の娘で、南田洋子が貧乏な家の娘だったのが、今回は逆。両親の居ない若尾は姉に育てられており、親の遺産で暮らしていると思っているが、実はキャバレーダンサーをしている姉が生活を支えている。老舗の服屋の娘の南田は、親の決めた許嫁の根上淳が不満。級友の男女混合でキャンプに行った先で、事件が起こる。

今回は比較的軽めの物語展開だと油断していたら、最後の最後で船越英二が南田洋子を強姦。一気に重い話になる。このシリーズは3作とも強姦が描かれるが、製作年が1953年なので直接的な描写はない。あくまでその後に苦悩し、嘆く被害者が描かれるだけではあるのだが、観客には十分重く伝わってくる。毎度毎度、南田洋子は幸が薄い役で、若尾文子はそれほど悲惨な立場にはならないんだね。

そういえば、昨日星野源との結婚が発表されたばかりの新垣結衣のデビュー作『恋空』では、キレイなお花畑での美しい強姦場面があって呆れかえったなぁと思い出した。

 

大映 若尾文子 十代の性典 B2番の入札履歴 - すべての入札履歴

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2021年5月21日 (金)

5/20 『満員電車』(1957)

アマプラ「シネマコレクションbyKADOKAWA」にて。

市川崑監督、川口浩笠智衆杉村春子小野道子川崎敬三船越英二出演。

一流大学を卒業した川口浩は駱駝麦酒株式会社に就職、尼崎工場に配属された。効率よく働いていると、上司からは限りある仕事量を定時まで掛けて処理しないと、ほかの社員に迷惑だと言われ、先輩からは「健康が第一、怠けず休まず働かず」がサラリーマンの基本だと諭される。そんな折、父親から母親が発狂したと連絡が入る。大学につてを頼り、精神科の研修生を父のもとに派遣してもらうが、今度は母親から発狂したのは実は父親の方だと知らされる…。

サラリーマン喜劇かと思って観始めたら、喜劇は喜劇でもかなりのブラック。ドス黒くてあまり笑えるようなものではない。
ちょうど衣笠貞之助の『狂った一頁』を観てすぐだと言うのに、こちらも夫婦で妻が夫を精神病院に入れる話。
歯車となって生きるサラリーマン、ストレス、会社組織、大学をはじめとする日本の教育、就職等、様々な日本の問題点を、独特な黒さで描いており、正直なところ『狂った一頁』よりもこっちの方が狂ってて恐ろしい映画だった。

劇中の「駱駝麦酒」は「麒麟麦酒」のもじりで、実際のキリンビール尼崎工場で撮影がされていると思われる。
新入社員研修でビールの製造工程の説明が有ったり、リターナブルなビール瓶の洗浄~ボトリング~ラベリングの工程をきっちりと描写していたり、社員食堂で社員たちがぎゅうぎゅうになってカレーライスを食べる場面があったりと、昭和30年代のキリンを見られるのは面白い。

映画「満員電車」(1957)市川崑監督作品。 - fpdの映画スクラップ貼 (名作に進路を取れ!)

 

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5/20 『狂った一頁』(1926)

衣笠貞之助監督、川端康成原作・脚色、円谷英二撮影助手、井上正夫中川芳江出演。

「アマゾンプライムにこんな映画がある」と一部でバズっていたので観てみた。
1926年のサイレント映画で、音楽は付いているが、セリフは音声も字幕も一切なし。内容的にもかなり難しい前衛映画。
「怖い、怖い」と書かれていたのだが、踊る女性や能面は不気味だが、それほど怖いとは思わなかった。むしろ話がよくわからない。Wikipedia等にはあらすじが書かれているのだが、映画を観ていてもその内容はあまり伝わって来なかった。主人公と精神病院に入れられている女が夫婦であることの説明すら映画を観ているだけでは分からないのでは?

…と思ったら、アマゾンプライムにあるのは69分版、Wikipediaによると元々70分で現存するのは59分版だと言う。
Youtubeで検索したら、こちらにあるのは59分版でタイトルは無いがスタッフ&キャストのクレジットがあるが、アマゾンプライムにあるのはスタッフ&キャストクレジットが一切ないバージョン。するとアマゾンプライム版は元の70分版からタイトル等を1分削った元の全長版なのではないのか?そして、このキャストクレジットを見てから映画が始まれば、主人公たちが夫婦だと理解出来るのではないかと思ったのだが、如何だろう?なお、アマゾンプライム版の方が画像はクリア。音楽も異なるものが付けられている。

ちなみに1926年と言えば、私の大好きなフリッツ・ラングの『メトロポリス』と同じ年。あちらもこちらもどちらも撮影技巧に凝った作品ではあるが、個人的には『メトロポリス』に軍配。

狂った一頁』(1926)奇跡的に見つかった日本発の前衛映画。未だ発売されず。: 良い映画を褒める会。

https://youtu.be/UXlQ1_9Ypwo

 

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2021年5月20日 (木)

5/19 『惑星Xから来た男』(1951)

原題:THE MAN FROM PLANET X

DVDにて。

エドガー・G・ウルマー監督、ロバート・クラークマーガレット・フィールドレイモンド・ボンドウィリアム・シャラート出演。

アメリカ人ジャーナリストのローレンスは、スコットランドのバリー島の古城へやって来た。ここではエリオット博士とミアーズ博士が、数日中に地球に最接近すると思われる惑星Xを研究しているのだ。ある晩、博士の娘イニードとローレンスは、島の湿地に宇宙船が着陸しているのを発見した。この宇宙人、博士たちとのファースト・コンタクトでいきなり地面に倒れて悶絶する。ヘルメットに空気を送るバルブが閉まったのか、上手く調整が出来ないのか、理由はよく分からないのだが、呼吸出来ずに倒れてしまうのである。敢えて言うなら、『海底人8823』が赤土で滑って転んで生命より大切なベルトが外れて倒れていた時のように。それを見たローレンスが、ヘルメットのバルブを開けて宇宙人を救う。宇宙人は感謝した風で、彼らに付いて古城にやって来る。どうやら友好的な宇宙人のようなのだが、突如として世界征服に目覚めたミアーズ博士は、宇宙人を利用しようとして宇宙人に襲い掛かる。その後、いつの間にか脱出した宇宙人が、次々と村人を誘拐・洗脳し、宇宙船まわりで土木作業をさせ始める。宇宙人は、地球人を操る謎の光線を使うことが出来たのだ…。

お前だったんか~い!
と思わず言ってしまったこのジャケ写。中学生頃から『スターログ』とかSF映画を紹介した雑誌、書籍などで何度も見た写真、何度も見た姿だけれど、実際に映画を観たことはなかったのがこの宇宙人、それがX星人(惑星X人?)。これだけ長い月日を超えて、突然やって来た「マイ“エドガー・G・ウルマー”ブームで再会するとは思わなかった。
さてこの宇宙人の目的が、友好なのか侵略なのかよく分からない。腹黒いミアーズ博士曰く、「惑星Xが凍土に覆われて絶滅の危機に瀕しているから地球に移住したがってる」って目的があるようなんだが、それもよくは分からない。50年代SFとしては並みの出来なんだけど、結局目的が曖昧な不思議な映画だ。

ところで、舞台になるのはスコットランド。ウイスキー・バーテンダーとしてはどこだろうと気になるところなんだが、このバリー島で検索するとウェールズにある半島しか見つからなかった。映画内で船か飛行機でやって来る場所として描写があるので、半島ではなく島のはずなんだが、架空の島なのかな?

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2021年5月19日 (水)

5/18 『續十代の性典』(1953)

アマプラ「シネマコレクションbyKADOKAWA」にて。

佐伯幸三監督、若尾文子南田洋子小田切みき瑳峨三智子長谷部健出演。

前作とは物語も設定も全く関係ない続編。
今回は従兄の根上淳に恋心を抱く南田洋子が、偶々腕時計を拾ってあげた大学生に酒を飲まされ犯されて妊娠してしまう。その妊娠が学校にばれて、級友たちから非難され自殺未遂を図るが、若尾文子や根上淳に励まされ、前向きに生きようとする物語。

前作同様、当時としてはかなり攻めた性教育映画。女学生たちが女教師の月経周期を読んでヒステリーの日を探る冒頭から、血縁のある男性との結婚、年上の女性から少年への誘惑、レイプ、妊娠等々、十代の性にまつわるエピソードを盛り沢山に描く。
後の嵯峨美智子が女学生役で出ているようなのだが、どの子なのかがよく分からない。ポスター下部の三人娘の真ん中の子なのかなぁ?

昭和28年の井の頭線吉祥寺駅の風景が2度ほど登場し、その田舎っぽさに驚く。

ヤフオク! - 映画ポスター 続十代の性典 大映 若尾文子

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5/18 『驚異の透明人間』(1960)

原題:THE AMAZING TRANSPARENT MAN

アマプラにて。

エドガー・G・ウルマー監督、マーゲリット・チャップマンダグラス・ケネディジェームズ・グリフィスアイヴァン・トリーソール出演。

手引きされて刑務所を脱獄したファウスト。脱獄させたローラ、用心棒のジュリアン、亡命した原子科学者ウーロフ博士は、クレナー少佐に指揮されていた。少佐と博士はファウストに特殊な放射線を当て彼を透明化し、国の施設に忍び込ませて放射性物質を盗ませる。クレナー少佐は大量の透明化人間を作り出し、透明人間部隊を組織しようと画策していたのだ…。

にわかウルマー・ファン4日目にして3本目。
透明人間ものだと、昔は透明人間になって金を奪う、最近は透明になって欲望が暴走してエロからバイオレンスへと走るのが定番。でも本作では、透明になって、透明になるための物質を盗み、さらなる透明人間を作ろうとする新機軸。透明化した人間が狂暴になって暴れたりはしないが、その代わりに被爆してしまう。刑務所に入っていたくらいなので、元々ファウストは犯罪者だし善人ではないのだが、意外と自分なりのスジがあったりして、極悪人ではない。そして透明人間ものに定番の包帯グルグル巻きから、それをクルクルっと解いて中身がないのを見た女性が「きゃあああああっ!」って定番恐怖シーンもなく、ちょっとノワールな犯罪ものっぽい演出も相まって、色々と定石を外していく透明人間映画で面白い。

The Amazing Transparent Man (1960) - IMDb

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5/18 『大綱引の恋』(2020)

新宿武蔵野館は緊急事態宣言下でも5/12から上映再会しているというので、とりあえず何か観ようと。

佐々部清監督、三浦貴大知英比嘉愛未石野真子出演。

昨年亡くなった佐々部清監督の遺作で、鹿児島県薩摩川内市の川内大綱引を題材にした町興し映画。
「川内大綱引」と言う祭自体を初めて知ったので、その部分は非常に興味深いんだが、登場人物が皆過度に祭に思い入れ過ぎに見える。
祭の三役と言われる「大将」「押大将」「一番太鼓」。中でも「一番太鼓」が一番の名誉らしいのだが、旦那が「一番太鼓」に選ばれた妻は、「仕事を辞める」と言う。別な女性が妊娠したと告げると、「なんでこの綱引きの時期に」と家族が嘆く。癌になった聞いても、「なんでこの綱引きの時期に…」と、ともかく人生の中心がみんな綱引き。これって薩摩川内市民なら当たり前の思い入れっぷりなの?

町興し映画なので、話がベタなのは構わないんだけど、随所に謎の演出が散りばめられてて、観ていて恥ずかしさが込み上げてくる瞬間が多々ある。ネットだとそれなりに評価高いみたいだけど、なんでだろう?

https://youtu.be/UYt97EVWXf4

完売御礼!】映画「大綱引の恋」有料完成試写会のチケットは完売しました – こころ | 薩摩川内観光物産ガイド

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5/17 『十代の性典』(1953)

アマプラ「シネマコレクションbyKADOKAWA」にて。

島耕二監督、南田洋子小田切みき沢村晶子若尾文子出演。

生理日の変調から出来心で若尾文子の財布を盗んでしまった南田洋子。その財布から出て来た匿名の恋文で噂が立つ若尾文子。若尾文子は別な女子上級生、沢村晶子に惚れており、さらにその女子上級生は別な男子大学生と付き合っているが、子どもの頃に性暴力を受けたことがトラウマになっているクリスチャン。さらにその男子大学生に惚れている女子大学生は、いつも3人の男子大学生をお供に連れ歩いており…。

と、当時としてはかなり攻めてたのかもしれない、思春期の成長と性徴と心を描いた映画。センセーショナルな雰囲気ではありつつも、中身は至って真面目です。
南田洋子の家が貧乏で、なんとか千円を作ろうとするエピソードは一応の決着はつくけど、途中でほっぽらかした印象になるのが残念。南田洋子で始まったのに、沢村晶子で終わるので散漫な印象を受けてしまう。

ヤフオク! - 映画ポスター 十代の性典 大映 若尾文子

 

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2021年5月18日 (火)

5/17 『宇宙のデッドライン(旧題:未来からの脱出)』(1960)

原題:Beyond the Time Barrier

アマゾンプライムにて。

エドガー・G・ウルマー監督、ロバート・クラークダーレン・トンプキンスアリアンヌ・アーデンウラジミール・ソコロフ出演。

新型超音速機X-80のテストパイロット、アリソン少佐は超スピードで成層圏を飛行することに成功するが、飛び立ったサンズ空軍基地と連絡が取れなくなってしまう。仕方なく帰還したが、基地は荒れ果てた場所になっていた。地下に住む何者かに捕らえられたアリソン少佐は、そこが2024年の未来であり。放射能塵を由来とする疫病により、人類のほとんどが聾唖者かミュータントに変異してしまっていることを知った。

『恐怖のまわり道』が素晴らしかったので、同じエドガー・G・ウルマー監督の『宇宙のデッドライン』を観る。
2024年ったら、あと3年でこんな世界になっちゃうんですよ。疫病ネタなので現在のコロナ禍にマッチしているかと思いきや、放射能由来----それも核戦争によるものではなく、地球上での度重なる原水爆実験自体の放射能と、おそらくそれによるオゾンホールか何かで宇宙からもたらされた放射線が原因。この当時のSF映画なら「核戦争後」の方が簡単なのに、明確に「核戦争なんて起きなかった」と断言しちゃうのは珍しい。また、時空を超えた原因が、超音速機自体の速度に、地球の自転、公転、太陽系の公転、天の川銀河の移動、全ての移動の速度が合わさって、そこへ基地への帰還のために飛行角度を変更したことで、時空を超えてしまったと説明。無茶な話ではあるが、説明しておこうという誠意は感じる。また、過去からの来訪者は60年からやって来たアリソンだけでなく、別な偶然によって73年からも、94年からもやって来ていたという設定も、今までありそうで意外とないのではないか?

ボールドキャップ(=ハゲヅラ)を被っただけのミュータントとか、多重露光でのタイムスリップとか、随所に安っぽさもありつつも、三角を基調とした地下要塞のデザインと美術などに予算が掛かっており、バランス感がちょっと不思議。
『恐怖のまわり道』には及ばないが、これはこれで50年代SF(ギリギリ60年だけれど)の佳作。
『アウターリミッツ』の1エピソードになってそうなお話。

https://youtu.be/gpGTW0LNR5c

外出自粛映画野郎「宇宙のデッドライン」|hitoshi kawamura|note

 

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2021年5月17日 (月)

5/16 『蜘蛛の瞳』(1998)

アマプラ「シネマコレクションbyKADOKAWA」にて。

黒沢清監督、哀川翔ダンカン大杉漣菅田俊寺島進中村久美梶原聡阿部サダヲ出演。

娘を殺された哀川翔は、5年後に犯人を拉致し殺害する。目的を達し、虚無的になっている彼の前に学生時代の友人のダンカンが現れ、殺し屋の会社へのリクルートをするが…。

『蛇の道』に続く、哀川翔主演による子どもを殺された親の復讐話。ある意味『蛇の道』の続編。
黒澤清作品とは相性が良くないとずううううううっと思って来たが、やっぱり俺は向いてないと確信した。ネットでこの2本を調べると、どちらもすこぶる評価が高い。褒めている人たちは「これぞ黒澤清」的に讃えている。だが、この哀川翔主演の子ども殺害復讐作品2本を観て、同様の設定(子供を殺害された哀川翔)映画の『太陽の傷』(2006/三池崇史監督)の方が全然自分には向いていると改めて思った。ちなみにこの『太陽の傷』の方が、ネットで観る限り評価は全然低い。
単に相性の問題なのだけど、個人的にはもう観なくていいかなぁ。

https://youtu.be/pNWtPW4fnwY

 

蜘蛛の瞳 - 作品 - Yahoo!映画

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5/16 『蛇の道』(1998)

アマプラ「シネマコレクションbyKADOKAWA」にて。

黒沢清監督、哀川翔香川照之柳憂怜史朗翁華栄出演。

娘を殺された香川照之が犯人に復讐を遂げようとする。それを手伝う哀川翔。だが…。

高橋洋脚本を黒澤清が映画化したので、すんなりとした復讐譚になんてならない。とってもイヤンな方向に話が進んで行く。
観終わってからのゲッソリ感も振り切り気味。そうですよねぇ、そう来ちゃうんですよね…と、嫌な後味を噛みしめる映画なので、そんな気分になりたい方は良いんじゃないでしょうか?
私は敢えて多くは語りたくない感じです。

https://youtu.be/RgkoNmmMApQ

蛇の道 - 作品 - Yahoo!映画

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2021年5月16日 (日)

5/15 『恐怖のまわり道』(1945)

原題: Detour

アマゾンプライムにて。

エドガー・G・ウルマー監督、トム・ニールアン・サヴェージ出演。

N.Y.のクラブでピアニストをしているアル。彼女のスーは同じ店で歌手をしていたが、もっと成功をしたいとL.A.へ引越してしまった。彼女のことを諦められないアルは、お金がないのでヒッチハイクでL.Aを目指すことにした。或る日、ハスケルと言う男のオープンカーに乗ることになった。長旅の中、アルと運転を代わり、助手席で居眠りを始めたハスケル。ところが、ハスケルはいつの間にか病気か何かで死亡していた。殺人を疑われるのを嫌ったアルは、ハスケルの免許証や服を手に入れ、そのままハスケルのふりをしてL.A.を目指すことにするが…。

半世紀も映画好きのつもりでいたのに、不勉強にもこの『恐怖のまわり道』と言う作品も、監督のエドガー G. ウルマー自体も知らないまま生きてきたことを恥じたい。それくらい意外性のある面白さだ。
上映時間はただの67分の中編。監督も主演も名前を知らなかった訳だし、アマゾンプライムの“あなたにオススメ”リストに流れて来たのを見つけて、はっきり言うと「67分?聞いたこともないけど、ちょっと観てみるには良い時間だな。つまんなくてもダメージは小さいし」ってくらいの気持ちで観始めたら、ちょっとビックリな面白さだった。これはリメイクしても通用する話だと思うし、日本版にすることも出来るんじゃないか?!予算のかかってない低予算作品なのに、タイトにまとまった素晴らしいクライムストーリー、ノワール映画。
観終えてからググったら、一部では大変に有名なカルト作品だったらしい。いやいやいや、本当に不勉強だな。
…と言うか、こんな60歳も近くなってから、全く知らなかった凄い監督や作品と出会えたりすることがあるから、映画好きでいて本当に良かったと思う。
映画好きでこの作品を知らなかった方には、絶対にお勧めしますよ!

https://youtu.be/GbO9jOZK2F8

Amazon | 恐怖のまわり道 [DVD] | 映画

 

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5/15 『浮草』(1959)

アマプラ「シネマコレクションbyKADOKAWA」にて。

小津安二郎監督、中村鴈治郎京マチ子川口浩若尾文子杉村春子出演。

鴈治郎を座長とする旅芸人一座が志摩半島にやって来て、鴈治郎の昔の女(杉村春子)と隠し子(川口浩)に再会する。今の連れ添いで看板女優(京マチ子)は、その秘密に気付き、若手女優(若尾文子)に隠し子を誘惑させるが…。

宮川一夫によるAgfaカラー撮影が美しい一遍。
基本的には「そりゃないぜ、鴈治郎」な物語な訳で、京マチ子VS杉村春子の火花を散らす初対面シーンが恐ろしい。静かに怒る京マチ子って、いつ観ても震え上るわ。
その京マチ子が、「あんたが浜辺でニッコリ笑えば、鯛でも海老でも寄って来るわ!だからあの郵便局員にニッコリ笑って誘ってみろ」と言われた若尾文子。郵便局窓口で川口浩に電報の申込用紙を渡す。「「ちょっとそこまで来て」って、これどなた宛で送られるんですか?」「あなたよ(ニッコリ)」この破壊力の凄まじさよ。

旅芸人の役者たちのビラ配りや、飲み屋でのウダウダした会話が妙に可笑しくて、どうでも良いけど個人的には魅力的な場面。

出演してない上田吉二郎が「舞台指導」でクレジットされてるのは、新国劇出身だからなのかな?

小津4K、鑑賞その3 - どっと屋Mの續・鼓腹撃壌

 

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2021年5月15日 (土)

5/14 『最後の追跡』(2016)

原題:Hell or High Water

Netflixオリジナル。

デヴィッド・マッケンジー監督、ジェフ・ブリッジスクリス・パインベン・フォスターギル・バーミンガム出演。

我らがデュードと『3時10分、決断のとき』のチャーリーが出てるから観ようと思ったら、脚本がテイラー・シェリダンなのか!
いや、今までほったらかしで観てなくてスンマセン。

テイラー・シェリダンは『ボーダーライン』2本の脚本や、『ウインド・リバー』の監督・脚本の人で、ハードなテーマ性を持ちつつも、キッチリと重めの娯楽作を作る名脚本家。
本作も、ただの銀行ギャングものではなく、生まれ育った環境で這い上がれない格差とか、ネイティブアメリカンへの差別(これは『ウィンド・リバー』ではもっと激しく描いている)とか色々と含みつつも、熱いドラマになっている。
特にベン・フォスターがここでも良い味で、『3時10分』の時はボスへの、本作では弟への愛と献身を惜しみなく注ぐ、ちょっとイカレた男を好演している。
オススメです。

https://youtu.be/JynOGS85e4M

最後の追跡/HELL OR HIGH WATER | 改・ぶろぐじゃんきぃ。

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5/14 『続やくざ坊主』(1968)

池広一夫監督、勝新太郎朝丘雪路松尾嘉代内藤武敏大川修出演。

大好きな池広一夫監督作なので以前にも観ているが、先日初めて正篇を観たので続編を再鑑賞。1~2週間前までアマプラ「シネマコレクションbyKADOKAWA」でも配信されてた筈なのに、いつの間にか配信終了してしまったので、以前に録画したCSで。

前作同様龍全は、飲む打つ買うの破戒僧。日本の金座の元締め・後藤と江戸新川の親分・東兵衛が同道しているのを見て、金の臭いを嗅ぎつけ、ついでに東兵衛の女(朝丘雪路)にも目を付けるが…。

キチンとアベレージをクリアするクオリティなんだけれど、池広監督らしいスタイリッシュなビジュアルはあまり多くなく、特徴的な真俯瞰やトラックショットもなくて残念。いかにもらしい画造りは、逆行気味のシルエットのロングショットくらいかなぁ。
最大の見所は、クライマックスの松尾嘉代の芝居。それまでぽや~んとした表情のおぼこ娘を演じていたのがワンカットの中で物凄い悪い顔へと変わる瞬間の魅力。松尾嘉代は悪い顔すると美人だねぇ。

音楽は前作とは変わって渡辺岳夫。時代劇らしからぬモダンな劇伴がイカしている。

恐らく“シリーズ男”の異名を取る勝新による、『座頭市』に続く新シリーズにしたいとの思惑があったのではないかと思うが、キャラクター性が当の座頭市と似すぎていたためか、この2本のみでシリーズ化はならず。

続やくざ坊主

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2021年5月14日 (金)

5/13 『月のキャットウーマン』(1953)

原題:CatーWomen Of The Moon

アマゾンプライムにて。

アーサー・ヒルトン監督、ソニー・タフツマリー・ウィンザーヴィクター・ジョリイ出演。

昔からタイトルは知っていたけど、観たことはなかったスットコドッコイSF映画が、アマゾンプライムにあるのを発見したのでソッコーで観る。その後ググったら、いつの間にか日本版DVDもリリースされてて驚いた。いや、もしもプライムに無ければ、俺もウッカリ買ってたかもしれん(笑)。

初の有人月探査ロケットが月に到着すると、そこには全身タイツの色っぽいお姉さんたちだけの国があった!

ビーチベッドみたいなので眠りながら月へ向かう乗組員。地球からの繰り返される無線の呼び出しにやっと目を覚ますが、無線をガン無視して、コックピットの事務机から手鏡とヘアブラシを取り出して髪型をセットする女乗組員。原子炉の故障に消火器いっちょで対処。安全ベルト付きの固定されてない事務椅子(キャスター付き)操縦席。「私の勘では、ここからは見えない“月の裏側”に着陸するのが正しい」と主張する航海士。フェイスカバーが曇ると撮影上支障が出るし、役者の呼吸が苦しくなるから呼吸穴が開いているヘルメット(これは日本のウルトラシリーズでも採用されていた)。月面探査にタバコとマッチと拳銃を持っていく乗組員。火を着けて、「どうやら酸素があるぞ!」とおもむろに宇宙服を脱ぎ去る。突如襲ってくるビョンビョンした巨大蜘蛛に生身で一斉にナイフで襲いかかって瞬殺。謎の神殿に入ると、突如現れる全身タイツのキャットウーマンたち…。

この後もまだまだ続くクラクラ来るような展開が続くが、まぁトンデモ映画なのは知ってて観てるので問題はない。
64分の短い上映時間の体感は結構長いが。

ちなみにこの映画が作られた1953年は、ジョージ・パルの『宇宙戦争』と同じ年で、『月世界征服』の2年後。予算規模が違うとは言え、あのまともなSF映画の後でよくここまでトンチキな映画を作るよねぇ。

Amazon | 月のキャット・ウーマン [DVD] | 映画

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5/13 『スーダラ節 わかっちゃいるけどやめられねぇ』(1962)

アマプラ「シネマコレクションbyKADOKAWA」にて。

弓削太郎監督、川口浩川崎敬三藤原礼子ハナ肇中条静夫出演。

ハナ肇は部長役で重要な役どころだが、植木等は冒頭とエンディングに狂言回しで出演。ハナ、植木を含むクレイジーキャッツ全員は、劇中のバーの場面で登場し、『スーダラ節』を唄う。
クレイジー映画のようでいて、これは普通に大映サラリーマン喜劇。
川崎敬三、川口浩を含む7人の新入社員の内2名が、社長と社長令嬢のアメリカ出張の随行が出来ることになって、凌ぎを削ることになる。で、恋のさや当てだったり、他社からの引き抜きだったり、色んな出来事が新入社員をゆるく襲う。
69分しかない小品なので、ゆるく気楽に観られる。

クレジットはないが、『ど根性物語 銭の踊り』に出てたマイク・ダニーンがここにも出ていた。

植木等 映画 スーダラ節

 

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2021年5月13日 (木)

5/12 『性犯罪法入門』(1969)

アマプラ「シネマコレクションbyKADOKAWA」にて。

帯盛迪彦監督、松岡きっこ渚まゆみE・H・エリック杉狂児山東昭子出演。

ダイヤモンドの指輪がモノローグを語り、狂言回しとなって4つのエピソードをつなぐオムニバス。

・大学生の小倉一郎をナンパして松岡きっこ、渚まゆみら女の子4人で犯す。
・ビジネスの取引相手であるE.H.エリックを売春接待する遠藤辰雄。
・美人局に引っ掛かった旦那とその奥さん
・妻が自分の父親の杉狂児と不倫しているのを、近所の団地の覗き小僧から密告される。
…と書くと実に下衆い映画に思われそうだが、、題名から想像するようなお下劣感は薄く、今の時代に観ても劣情を催すようなものではない。むしろ大映の一流スタッフできちんと作った娯楽作で、普通に面白かった。
1つずつのエピソードの途中で、「こんなことをすると、刑法第何条でどんな罪になりますよ」と解説が入るのが変わっている。
ソフト化もされていないし、地上波で放送することも無いと思うので、こんな作品も配信で観られる時代に感謝である。

娯楽で学ぼう性犯罪!大映京都「性犯罪法入門」自業自得の指輪を手にした者達の運命は? | 東映バカの部屋

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5/12 『やくざ坊主』(1967)

アマプラ「シネマコレクションbyKADOKAWA」にて。

安田公義監督、勝新太郎多々良純小川眞由美成田三樹夫出演。

最初は長髪姿の破戒僧として登場する勝新だが、途中で髪を短く切る。そうなってしまえば、ほとんどこの当時の座頭市と印象は変わらない(笑)。
座頭市は基本的に悪人ではないので、本作の竜全は座頭市的な腕と見てくれで、中身は『不知火検校』的な悪でもある。寺を連れ込み宿にして、さらにそれを覗く客を募って二重に儲けたり、賭場を開いたり、借金の方に岡場所に売られた娘を助けたかと思いきや、その娘を手籠めにしてしまったりと、悪事に余念がない。でもそれが「まぁ勝新だしね」で済んでしまうのがキャラクター性だろう。
多々良純の姑息な寺男との掛け合いや、凄腕用心棒成田三樹夫との対決等、見所もそれなりに色々とあって楽しい。

やくざ坊主ポスター

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2021年5月11日 (火)

5/10 『バスターのバラード』(2018)

原題:The Ballad of Buster Scruggs

Netflixオリジナル

コーエン兄弟監督、ジェームズ・フランコブレンダン・グリーソンゾーイ・カザンリーアム・ニーソンティム・ブレイク・ネルソントム・ウェイツ出演。

コーエン兄弟の大ファンではあるのだが、都合があってなかなか観れずに今ごろ鑑賞。

本作は6篇からなるアンソロジーと言うかオムニバス。
西部劇の世界観を舞台に死にまつわるエピソードが連なる。コーエンなのでもう一捻り来るかと思わせつつ、意外とそのまんまで終わる物語。でも、演出的には非常に凝っており、流石です。
個人的には6話目がイマイチだったけれど、それ以外はどれも好き。5話目は、一本くらいストレートにハッピーエンドかと思いきや…これが一番コーエンぽさを感じたエピソード。

https://youtu.be/khdWE0aZ7tw

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2021年5月10日 (月)

5/9 『ど根性物語 銭の踊り』(1964)

アマプラ「シネマコレクションbyKADOKAWA」にて。

市川崑監督、勝新太郎江利チエミ船越英二浜村純ロイ・H・ジェームス出演。

昔観たような気がして再生したら観たことなかった…。

一本木で正義漢のタクシー運転手、勝新太郎をスカウトする謎の3人組。彼らは法で裁けぬ悪を葬る秘密組織だと言う。悪を退治して、月給30万円、特別手当50万円が貰えるならと、誘いに乗るが…。

冒頭、コマ落としも併用しているとはいえ素晴らしいスピード感のカーチェイスから始まり、おおっ!と思わせる。その後の初仕事も、タクシーを使ったターゲットの事故死。ミニチュアの造りが粗いが、カット割りでテンポよく見せる築地米三郎の手腕が手堅い。
当初は会長に進んでいたが、やがて暗殺の説明が妙にややこしくなってきて、「なぜこのタクシー運転手を仲間に引き入れたのだろう?」と観ている側が疑問が湧き、この暗殺集団の手口自体が杜撰に思えてくる。理由が分かったところで、「あ、そうだったのか!」とはならないところが本作の脚本の残念なところ。

Dokonjo monogatari - zeni no odori

最終的にターゲットになるダントンを演じるのはマイク・ダニーン(Mike Daneen)。『ラドン』、『ギララ』、『海底大戦争』、『青い街の狼』、『100発100中』など、映画会社の枠を超えてあらゆるところで悪そうな外国人を演じているこの人↓。
ロッシにゃんテ😺 on Twitter: "左、若山弦蔵吹き替えで震え上がるような凄味の悪役の『ど根性物語 銭の踊り』のマイク・ダニーン。  右、吹き替えなしだとショッカーの黒服ほどの威圧感もないラスボスの『100発100中』のマイク・ダニーン。 画像で分かるか!というのはナシ… "
ついでに、出演もしてないのに音楽にハナ肇がクレジットされていたのも驚きだ。

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2021年5月 9日 (日)

5/8 『十代の誘惑』(1953)

アマプラ「シネマコレクションbyKADOKAWA」にて。

久松静児監督、若尾文子江原達怡青山京子山本富士子南田洋子出演。

修学旅行の夜、とある事情で夜遅くまで外出した若尾文子と江原達怡。その所為で校内で不順異性交遊の噂を立てられ、二人は窮地に陥っていく。

原題の倫理観で観ると退屈な話なだけだろうが、まぁ一応最後まで。
今時この映画を観るほとんどの人は、若尾文子目当ての年寄りだろうから、退屈云々はさておき、青山京子演じる夢見がちな文学少女が鼻についてイライラする。なんだこの小娘?きっと当時だってみんなイラついたんじゃないのか?

知らずに観始めたが、美術を担当するのは我らが木村威夫先生。カフェーのセットが木村美術っぽいかな?映画自体はさして期待してなかったので、木村先生の仕事を見られただけでもOK。

ところで、二十歳の若尾文子が十七歳の高校生を初々しく演じているのだけれど、この人って二十歳の時には完全に顔が完成しちゃってるんだなぁと思った。

さて、やっとこのブログの更新がカレンダーに追い付いた。

 

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/e/e0/Judai_no_yuwaku_poster.jpg

 

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2021年5月 8日 (土)

5/7 『ラブ&モンスターズ』(2020)

原題:Love And Monsters

Netflixにて

マイケル・マシューズ監督、ディラン・オブライエンマイケル・ルーカー出演。

地球に衝突する巨大隕石を撃破するためにミサイルを撃ち込んだら、隕石は破壊出来たけど化学物質をまき散らして生物が巨大化&狂暴化して、人類のほとんどが死滅した世界。シェルターで集団生活をするディラン・オブライエンは、周囲の皆がカップルなのに自分だけ独り身で悶々としている。しかし遠く離れた別のシェルターに、昔の彼女が生存してることを知り、危険を顧みずに彼女に会いに行く。

テンポよく構成されたアクション・アドベンチャー。途中バディとなる犬のボーイ、サバイバルを教えてくれるマイケル・ルーカーと女の子、タイミングよく襲ってくる巨大なカエル、ムカデ、ヒル、カニ等々、最近のこの手の映画にしてはゴア描写とか全くなく、ファミリーでも楽しく観られる娯楽作。クライマックスなんて、まるでハリーハウゼン映画で、きっとお好きな方たちが作ってるんでしょう。
素直に、「こりゃあ良いもん観ましたわ!」と思える拾い物作品。

https://youtu.be/ZoTBq6XcNFU

 

映画『ラブ&モンスターズ』ネタバレあらすじと感想評価。ラスト結末も【怪物が蔓延する世界で恋人を捜す青年と犬の冒険譚】|Netflix映画おすすめ28

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5/7 『赤線地帯』(1956)

アマプラ「シネマコレクションbyKADOKAWA」にて。

溝口健二監督、京マチ子若尾文子木暮実千代三益愛子菅原謙二出演。

売春禁止法制定が国会で叫ばれている時代の吉原が舞台。遊女たちの悲喜こもごもと言いたいところだが、“喜”はほとんどなくて、異なるシチュエーションの“悲哀”が次々描かれる。
いいところの娘なのに親への反抗心から家出して、流れ流れて吉原へ来た女。結核の旦那と幼い子が居るから生活するために体を売る女。旦那に先立たれて息子を育てる母。親が疑獄事件で捕まり、ともかく金を貯める女。幸せを求めて結婚して夢破れる女。売春はほかに稼ぐ手段がない女たちを守ってやってるという遊郭の主人、等々、吉原で働く様々な人間模様。
隠語や当時の特殊用語がポンポン飛び出すので、再生を止めて言葉を何度か検索する。当時は当たり前だった言葉なのだろうけれど、なかなか難しい。

赤線地帯 - Wikipedia

 

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2021年5月 7日 (金)

5/6 『ウルトラマン』第28話「人間標本5・6」

ブルーレイにて。

何の理由もないけれど、なんだか無性に「ダダ」が見たくなった。

ダダと言えば、この↓写真のダダが標準で、意外と他の2面って忘れちゃうよね。

ダダ - 大怪獣ラッシュ ウルトラフロンティア @ ウィキ - atwiki(アットウィキ)

なので、ほかの2面はこんな↓顔でした。