アマプラ「JUNK FILM BY TOEI」にて。
村川透監督、松田優作、りりィ、青木義朗、山本麟一、佐藤慶出演。
開巻いきなり鳴海昌平が吊るされた状態で始まる。彼を拉致したのは実は鳴海の実力を試すためのテストであったことが判明し、ここから実際に仕事の依頼を受けることになる。そのターゲットである青木義朗は、鳴海を拉致した組織が以前に雇っていた殺し屋であった…。
前作までのコミカルな要素はすっかり排除され、ハードな殺し屋の物語へと変貌している。この作品がデビュー作となった脚本家・丸山昭一のテイストが存分に生かされている。それに応えた村川監督も仙元誠三の撮影も素晴らしいが、作品のテイストがガラッと変わってしまったため、好き嫌いが分かれる作品だ。いつもはだらしなくてテキトーな鳴海が、いざとなると凄腕の殺し屋になる、その『探偵物語』に通じるノリが好きだった人なら嫌だろうなぁ。
標的となる青木義朗には、シャープな印象はあまりない。だが、自分が狙われていると知って、モーテルで用心深く過ごしている際にはなかなか風格のあるプロフェッショナル感を出している。それでもすぐにやられてはしまうのだが。
ヒロインの直子を演じるのはりりぃ。演技自体は巧くはないけれど、独特の雰囲気とハスキーボイスが魅力的である。そのりりぃが劇中で、美味しいバーボンを教えてくれてありがとう」と語る。そのバーボンはオールドクロウ。おそらく、 松田優作がオールドクロウのファンであるという話はここがスタートなのだろう。
実際に松田優作はプライベートでもオールドクロウをよく飲んでいたと言われている。
https://youtu.be/iKywpM2Q8WA
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