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2021年9月30日 (木)

9/29 『ファイティング・ダディ 怒りの除雪車』(2014)

原題:Kraftidioten

Amazonプライムにて。

ハンス・ペテル・モランド監督、ステラン・スカルスガルドブルーノ・ガンツヨン・オイガーデンクリストファー・ヒヴュ出演。

息子がオーバードーズで突然死んでしまった。ドラッグとは無縁の生活だった息子だけに、ショックを受けた父親が独自に真相を解明し、復讐を果たす。
リーアム・ニーソン主演でリメイクされた『スノー・ロワイヤル』のオリジナルで、監督も一緒、ストーリーも基本的には一緒。だが主演のステラン・スカルスガルドは、年がら年中“家族の復讐(または奪還)”をしている無双オヤジのリーアム・ニーソンとは違って、一見普通の親父さんっぽいので、ちょっと雰囲気が違う。ただ、無双感は無いものの、ものすごく頑固そうな鉄の意思を感じさせるのが良い。物語自体は殺伐としているにも関わらず、独特のユーモアが随所に漂っており、何度となくクスっとしたりニヤっとさせられる。
マフィアの神経質そうなボスと仲間たちのキャラクターが立っており、何度もセルビアとアルバニアを間違えたり、別れた奥さんに「デンマーク人のくせしやがって!」と罵ったり、突然のゲイ描写と愛情が出てきたりと、いちいち面白い。誰か死人が出る度に、十字架マークとその人間の名前が黒バックで表示される。それが単なる十字架ではなく、ユダヤ人の場合はダビデの星になっているのもユニーク。
日本にはあまり北欧系の映画は入ってこないけど、入ってきた作品はもれなく面白いね。

https://youtu.be/7cG-exgIwPQ

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2021年9月29日 (水)

9/28 『殺人遊戯』(1978)

アマプラ「JUNK FILM BY TOEI」にて。

村川透監督、松田優作中島ゆたか阿藤海佐藤慶佐藤蛾次郎出演。

『遊戯シリーズ』第2弾。
前作では、鳴海昌平は殺し屋ではあるんだが、探偵と区別がつかないような役回りだったが、今回は最初っから暗殺任務で始まる。殺しの標的はなんと今井健二なので、このクラスの俳優さんなのに一瞬で退場。その殺しを目撃していた今井の秘書を中心に、物語は進んで行く。
作品的には、コミカル感と殺伐感、どちらもがより増している。鳴海の登場からしばらくの間は、ランニング一丁に麦わら帽子を背負った「裸の大将」スタイルだったり、殺しを請け負ったその足で標的側にさらに高い額での交渉に行ったりする場面でクスっと笑わせたかと思えば、ヤクザがホステスを殺すまで強姦したり、捕らえられたな海への拷問が、延々と喉を殴り続けるものであったりと、凄惨さも前作以上だ。
この辺りは好き嫌いが分かれるだろうなぁ。
松田優作の銃器の状態を確認するときの、独特な捧げ持ち方は、角川映画の時と同様で、あまり他の人がやっているのを見たことがない気がする。アレはどこから来て居るのだろう?

https://youtu.be/8cLksxYYutw

Amazon.co.jp: 殺人遊戯を観る | Prime Video
松田優作主演「遊戯シリーズ」、SFアニメーションの金字塔「銀河鉄道999」デジタル上映決定!! - Astage-アステージ-


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2021年9月28日 (火)

9/27 『クーリエ:最高機密の運び屋』(2021)

TOHOシネマズ新宿にて。

ドミニク・クック監督、ベネディクト・カンバーバッチメラーブ・ニニッゼレイチェル・ブロスナハンジェシー・バックリーアンガス・ライトラッセル・バロ出演。

ごく普通の貿易商がMI6(とCIA)に頼まれて、ソ連の極秘情報の運び屋になる。率直に、スリリングで面白い映画で、逆にこれが実話であることが恐ろしい。キューバ危機を描いた映画と言えば、ケビン・コスナーの『13デイズ』が思い出されるが、あれは米国防総省を中心とした実話。両方を観ると、米国と英国の2つの視点で、1962年がどんだけ危機的状況だったのかが分かる。ロシア側の視点で描いたキューバ危機映画ってのはあるのかな?阪本順治の『エルネスト』も同じ時代を描いている筈だけど、こちらは未見。

主演のベネディクト・カンバーバッチは製作にもクレジットされていることもあって、後半のみるみる痩せていく描写に凄まじい役者魂を感じる。クリスチャン・ベイルやマシュー・マコノヒーと同じカテゴリーに入って来たなぁ。

https://youtu.be/Z2asI1gcXxA

クーリエ 最高機密の運び屋 : 作品情報 - 映画.com

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2021年9月27日 (月)

9/26 『ビッグバン☆セオリー』(シーズン11/全24話)

Netflixにて。

ここ数年に渡って観て来た『ビッグバン★セオリー/ギークなボクらの恋愛法則』もシーズン11。
米国では最終のシーズン12も終わっており、日本はラス前。
我が家的には、全シーズンをきちんと付き合っている長期TVシリーズもの。

シーズン3から登場し、このメンバーの中では“比較的”まともだったエイミーが、遂にシェルドンと結婚することになる。そのシーズン最終話の結婚式に向かってのドタバタ。
シーズン最終話で、エイミーの母親がキャシー・ベイツだったり、結婚式のMCをやる予定だったウィル・ウィートン(本人)から急遽マーク・ハミル(本人)に変わるなど、視聴者的にサプライズ。
いよいよ次で終わりかと思うと寂しいねぇ。

最終シーズンはもうスーパードラマTVでは始まっているけれど、配信の方はいつからだろう?

ビッグバン☆セオリー ギークなボクらの恋愛法則 シーズン11

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9/26 『最も危険な遊戯』(1978)

アマプラ「JUNK FILM BY TOEI」にて。

村川透監督、松田優作田坂圭子荒木一郎内田朝雄草野大悟見明凡太郎市地洋子名和宏出演。

遊戯シリーズ1作目。
昔TVで観た気がするんだけれど、全然覚えていない。観たら思い出すだろうと観始めたが、ビル屋上で包囲されての銃撃戦がなんとなく記憶に残っていただけ。観てないのかなぁ。
TVシリーズ『探偵物語』と似た雰囲気で、若干コメディ色を薄めた感じ。
ヤクザの情婦を襲って、行為中の音声を電話で聞かせて脅すとか、その情婦がくっついてきちゃったのを「1回寝ただけで女房気取りするな」とか、やることがヤクザ並に荒っぽいぜ、鳴海昌平。さすがは70年代東映だ。
物語、そして映画全体が“松田優作だから成立する”ってトーンに支配されている。荒っぽいのも、車を延々走って追っかけちゃうのも、麻雀で負けまくっちゃうのも、廃病院で誘拐犯グループを端から全員倒して無双するのも、あれだけの警官隊に囲まれても逃げ切っちゃうのも、全部「松田優作だからな」と思わせる。

https://youtu.be/9j2FkVKNAsQ

最も危険な遊戯〜男なら、女より極上の危険に惚れろ‼︎〜 | 明日から真似したくなる漢の映画

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2021年9月26日 (日)

9/25 『ゴールデンカムイ』(シーズン1&2/12話&12話)

Netflixにて。

大人気のアニメ。同時進行で原作も読んでいる最中。
作画が乱れる回もあるけれど、概ねそこそこ。人気があるだけのことはある物語の面白さ。シーズン2のOPが一見カッコイイが、お笑い要素満載でナイス。
深夜枠とは言え、エド・ゲインをモデルにした江戸貝くんとか、よくアニメ化したもんだ。

アニメのベストお風呂回は? 男性キャラの筋肉拝める入浴シーンが人気! | アニメ!アニメ!

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9/25 『北海の暴れ竜』(1966)

アマプラ「JUNK FILM BY TOEI」にて。

深作欣二監督、梅宮辰夫高城丈二谷隼人山城新伍藤田進安部徹三原葉子水島道太郎由利徹出演。

勘当同然に家を出た梅宮辰夫が故郷の漁師町に帰ってみたら、元々網元だった実家は父親が亡くなり、母親の清川虹子が頑張っても、漁網から漁船までぶち壊され、家を売り払って番小屋で暮らすしかなくなっていた。実は漁村は、安部徹のやくざ一家が漁場を牛耳るようになり、その下で上がりを上納しないと漁にも出られない状態になっていたのだ。長兄の梅宮が帰ってきたことで、次男の山城新伍、末弟の谷隼人は血気付くが…。

北海道の漁場を舞台にしているので、一見すると同じ深作監督の『ジャコ萬と鉄』(1964)と被った印象を受けるが、主役が梅宮辰夫だってだけで雰囲気が変わる。
とりあえず一度は一人で殴り込みに行く梅宮辰夫だが、ボロボロにやられて帰ってくる。それからはやくざ一味に逆らわずに大人しく過ごして、機会を伺っている。これが高倉健ならとりあえずの殴り込みをせずに、最初から我慢して、最後の最後に爆発させる展開になるのではなかろうか?
弟の谷隼人が死に、最後は次弟の山城新伍、使用人の藤田進、飲み屋の由利徹、怖じ気づいていた漁師の水島道太郎らとリベンジへと向かう。三兄弟には、三人揃うと絵柄が繋がる暴れ竜の入れ墨が彫られているのだが、不思議なのは近所の飲み屋のオヤジである由利とおるにも竜の尻尾部分が彫られており、4人で絵が完成すること。なんで由利徹も一緒に彫ったんだろう?
不思議と言えば、藤田進の存在も不思議。わざわざ東宝から出張ってきてもらってるのに。台詞もほとんどないし、役柄的にもさして重要な役ではない。東映のそこそこの大部屋さんが演じれば済む役なんだが…。
敵役は安部徹だが、その息子を演じる室田日出男のキレっぷりも一見の価値あり。ともかく何かと言えばライフルをぶっ放す。サイコ野郎感が溢れているのだが、クライマックスで殺されると、父親の安部徹が号泣する。先日観た『暗黒街大通り』では、「娘にだって情が湧かない」と言っていた安部徹だけに、この泣きっぷりは衝撃的。安部徹ファンなら押さえておきたい名場面だな。

https://youtu.be/vkrApnZ3fOk

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2021年9月25日 (土)

9/24 『やくざ刑事(でか)俺たちに墓はない』(1971)

アマプラ「JUNK FILM BY TOEI」にて。

鷹森立一監督、千葉真一内田良平有吉ひとみ人見明水島道太郎夏八木勲出演。

犯罪組織の内偵をしていた特捜の夏八木勲が殺された。同僚の千葉真一は仇討ちと組織壊滅のために単身組織に潜り込む。そして、組織の目的が大手デパートが開催する宝石展のために集められた世界各国のダイヤ強奪であることを知った…。

タイトルバックで上半身裸で馬に乗る千葉ちゃん、夏八木&夏八木の妹&千葉ちゃんが海パン姿でキャッキャする海辺、メッシュTシャツの内田良平等、妙に半裸が目に付く『やくざ刑事』シリーズ第4弾で最終作。
若干鬱陶しいキャラではあったが、レギュラーの南利明が降板してしまったのがちょっと寂しいよなぁ。
物語はいつもの如く、内田良平の居る組織に潜入捜査する千葉真一。ロープウェーでのアクションが最大の見せ場。命綱が付けられているんだとしても、よくもそんな危ないことするねと驚かされる。そしてクライマックスは砂丘でのジープ、バギー入り乱れてのカーアクションとガンアクション。一見大したことなさげだが、かなり際どい所をクルマが走り抜けるのでちょっとドッキリ。
そしてもう一つ、今回は長髪&サングラスでカメラマン(偽)を演じるヒッピー風の室田日出夫(笑)。

 

Amazon.co.jp: やくざ刑事 俺たちに墓はないを観る | Prime Video

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9/24 『マスカレード・ホテル』(2019)

Amazonプライムにて。

鈴木雅之監督、木村拓哉長澤まさみ小日向文世濱田岳前田敦子笹野高史髙嶋政宏松たか子渡部篤郎出演。

続編の『マスカレード・ナイト』が公開中なので、観てなかった1作目を観てみた。
ホテルを舞台に事件が起こる(と言うか、予告のあった事件を防ごうとする)のだが、そのまんま“グランドホテル方式”なストーリーになっている。もっと1本の推理物かと思っていたら、前半は直接事件には関わっていかない、雰囲気怪しい人々の実は他愛もないエピソードを積み上げていく。それでいて真犯人の話は、フリはあったものの意外と唐突に出てきた感もある。つまらなくはないが、無難な完成度。

ただ、ホテルロビーがセットだと知って驚いた。どこのホテルでロケしたのかな?と思ったら丸ごと作ったんだそうで、これは邦画としては相当に力の入った美術だ。本当に敬服したにもかかわらず、屋上でキムタクと長澤まさみが飯を食うシーンが頂けない。ベンチや植栽もセットされており、お客様が上がれる屋上のように見えるが、なんと手すりがない。こんな危険な場所にお客様が入れるホテルが有るわけがない。せっかくロビーを作り込んだのに、こんなケアレスミスで台無しだ。
小日向文世の動きがいかにも怪しいので、実は事件に関わっているのではないかと疑っていたのに、全く関係なかった。ミスリーディングされてしまった。

https://youtu.be/SVEvPyOrCeI

マスカレード・ホテル | Cafegroup

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2021年9月24日 (金)

9/23 『シャーロック・ホームズ』(2009)

原題:Sherlock Holmes

Amazonプライムにて。

ガイ・リッチー監督、ロバート・ダウニー・Jrジュード・ロウレイチェル・マクアダムスマーク・ストロング出演。

劇場で観て以来の再見。
いかにもガイ・リッチー風な面白いホームズだとは思う。だがホームズはちゃんと推理もするけど、その推理力が一番活かされる場面が、拳闘とか格闘シーンばっかりってのが可笑しい。相手を観察して、次にどんなパンチが来るのか、どこが弱点かを推理して拳闘するなんてこの映画で初めて見た。
ロバート・ダウニー・Jrとジュード・ロウのコンビは良い雰囲気で、若干のBL臭を放つものの、続編でのむせ返るほどのBL臭さよりはまだマイルド。マーク・ストロングも好きな俳優なので、この悪役も良い。

https://youtu.be/eIyr3EoLhaY

シャーロック・ホームズ」のネタバレ&あらすじと結末を徹底解説|ガイ・リッチー | 小説あらすじ&ネタバレ情報局

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2021年9月23日 (木)

9/22 『ネクスト・ロボ』(2018)

原題:Next Gen

Netflixオリジナル。

ケヴィン・R・アダムズ&ジョー・クサンダー監督。

ロボットと人間が共に暮らすグレインランド。母親と二人暮らしのメイは、すべてをロボットに任せっきりの世界が気に入らない。母親はロボットに夢中で、愛犬のモモだけが友達だった。彼女はロボットが大嫌いだったが、ひょんなことから7723という戦闘用ロボットと出会い、日々を重ねるうちに友情が芽生えていく。しかし7723には、限られた容量分しかメモリーがなく、多くのことを覚えておくことが出来なかった…。

中国、アメリカ、カナダ合作のCGアニメ。
原作は中国、製作はNetflixとアリババ、制作はタンジェントアニメーションってカナダ(?)のスタジオのようだが、もう潰れてしまっているらしい。

CG自体は基本的には良く出来ているし、話も面白く観られるのだが、なんだか雑でもある。
ピクサーやドリームワークス、イルミネーションならもっと気を遣うんだろうな~って描写がテンコ盛り。友だちになった7723が元々戦闘用に開発された設定なので、モロに戦争用の武器を搭載している。主人公のメイは、自分がロボットが嫌いなので、彼の武器を使って街に居る普通の労働用とか生活補助用のロボットをガンガン壊して回る。自分を虐めていたいじめっ子にも、このロボットで仕返しをする。子どものやることなので仕方がないとも言えるが、欧米のスタジオだともうちょっと気を使うんだろうなと思う。
その破壊描写があるからこそ、少ないメモリーのやり繰りとしての問題が面白くなるとも言える。7723はメイと過ごした日々を忘れたくないので、日々自分のメモリーを確認して、プライオリティの低い順に消去していく。どんどん溜まっていく思い出がどれも大切なものになって、消せる物が無くなっていく。そして彼は、消してはいけない筈のプログラムを消去する決意をする。
泣かせる展開ですよ。それだけに、さらにこの後のご都合主義の雑な着地が残念。
一発で『ベイマックス』を思い出す物語ではあるけれど、ちょっとした捻りもあってもっともっと良い作品になるポテンシャルがあったのになぁ。

https://youtu.be/mm8oY9D3OGE

ネクスト ロボ - 映画情報・レビュー・評価・あらすじ・動画配信 | Filmarks映画

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2021年9月22日 (水)

9/21 『やくざ刑事(でか)恐怖の毒ガス』(1971)

アマプラ「JUNK FILM BY TOEI」にて。

鷹森立一監督、千葉真一内田良平安部徹山本麟一南利明野際陽子賀川雪絵出演。


毎度毎度同じ名前、それも本名で組織に潜入しててバレないのか?と思いつつも、そんなことは構っちゃいられない『やくざ刑事』シリーズ第三弾。
今回はヤクザのくせしてGX毒ガスの製造法と研究データを海外に高く売り飛ばすために、博士と娘を誘拐しようとする安部徹の計画を阻止する。なんだかヤクザと言うよりも、“悪の秘密結社”みたいじゃん。もちろん手下は内田良平と山本麟一で、千葉ちゃんの上司は南利明。

ポスターのコピーにある“5分に1度”とか“見せ場34回”は盛り過ぎだが、それでもアクションシーンは充実。
冒頭の雪山スキーアクションの場面で、千葉ちゃんが来てるのが黄色に黒ラインのいわゆるブルース・リーのトラック・スーツ。真似かな?と思ったら、なんとこちらの方が1年早い。もしやブルース・リーが真似したのか?!
この雪山の場面で、殺されるホステスが野際陽子。それを殺して、千葉ちゃんに捕まって自害する暗殺者が千葉治郎。開巻5分で、実の奥さんと弟が退場してしまう。奥さんは既に売れっ子で「友情出演」だから仕方がないけれど、弟はもうちょっと何とかしてやれなかったのか?

Amazon.co.jp: やくざ刑事 恐怖の毒ガスを観る | Prime Video
ヤフオク! - v0085千葉真一/賀川雪絵『やくざ刑事(デカ) 恐...

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9/21 『シャン・チー テンリングスの伝説』(2021)

原題: Shang-Chi and the Legend of the Ten Rings

TOHOシネマズ新宿にて。

デスティン・ダニエル・クレットン監督、シム・リウオークワフィナメンガー・チャンファラ・チャンフロリアン・ムンテアヌベネディクト・ウォンベン・キングズレーミシェル・ヨートニー・レオン出演。

MCUの新作。
娯楽映画としてはかなり面白いとは思うんだが、登場人物ーーーーー特にヒーロー側のイカさないルックスってどうにかならんのかね?多様性への配慮とか、反ルッキズムとか、ディズニー様は色々と“お気遣い”されているんだろうことは想像に難くないのではあるが。シャン・チーとシャーリンの兄妹が、途中から習近平と片桐はいりにしか見えなくなってくる。アメコミ・ヒーローなんだから、素直にカッチョイイ人を使って欲しいなぁ。劇中で素直にカッコイイのが、お父さんのトニー・レオンとお母さん役の女優さんって、それどうなの?
後半の展開がまるで『龍の子太郎』みたいだった(笑)。

https://youtu.be/X-0OtNj5Z4Y

映画「シャン・チー」レビュー シリーズで1、2を争う面白さにぶっ飛ばされる傑作(1/3 ページ) - ねとらぼ

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2021年9月20日 (月)

9/19 『ラスト・リベンジ』

原題: Dying of the Light

Amazonビデオにて。

ポール・シュレイダー監督、ニコラス・ケイジアントン・イェルチンイレーヌ・ジャコブ出演。

ニコラス・ケイジはテロリストに捕まり、凄まじい拷問を受けていた。一切口を割らず、死をも覚悟したその時、米軍の急襲部隊によってからくも救出された。それから22年後、部下のアントン・イェルチンから、自分を拷問したテロリストがケニアに潜伏しているとの情報を聞いた。復讐を決意したニコラスだったが、彼は前頭側頭型認知証の診断を受けていた…。

これは新機軸過ぎるアクション映画!
復讐を誓うアクション映画で、主人公が認知症。仇を追い詰めていく間にも、記憶が無くなったり、自分が何をしようとしているのか忘れていく、別種のサスペンスも同時進行で起こっていく。おまけに仇の方もサラセミアと言う病気に罹っており、やっと仇の隠れ家に辿り着き、本人を目の前にした時には、仇は寝たまま立ち上がれず、復讐者は何しに来てたんだか忘れると言う、前代未聞の展開に!何やってんだ、ポール・シュレーダー。
もちろんそこで終わったら本当にアリエナイので、もうちょっと映画は続くのだけれど、マジで驚いちゃったよ。酷評されているようだけど、ある種の意外性で嫌いじゃない(笑)。
共演は早逝したアントン・イェルチン。とりあえず、これが遺作じゃなくって良かった。

https://youtu.be/AK4Du9d6Kkg

ラスト・リベンジ : ポスター画像 - 映画.com

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2021年9月19日 (日)

9/18 『Uボート ディレクターズ・カット』(1997)

原題:Das Boot

Amazonプライムにて。

ウォルフガング・ペーターゼン監督、ユルゲン・プロホノフヘルベルト・グレーネマイヤー出演。

1981年公開の『Uボート』の日本公開版が135分だったのを、1997年に監督自ら編集した209分のディレクターズ・カット版。
機会があったら観ようと思いつつ、20年以上も経ってしまった。
劇場公開版は、高校生の頃に多分テアトル吉祥寺で『針の眼』と二本立てで観たんじゃないかな。どちらかと言えば、丁度『スター・ウォーズ ジェダイの復讐』の監督がリチャード・マーカンドに決まったとニュースがあり、その監督の作品である『針の眼』を観たいと思って名画座に行ったんだと思う。『針の眼』もドナルド・サザーランドのシリアスな“スパイ恋愛サスペンス”として面白かったけれど、それ以上にこの『Uボート』の息詰まる展開に圧倒された記憶がある。
それ以来観ていないので、公開版と一体どこが違うのか、どのシーンが付け加えられているのか全く分からないが、そんなことは全く関係なく、今観直してもやはり息詰まる緊張感に溢れた傑作潜水艦映画だった。

クラウス・ドルディンガーのテーマ曲がまたカッコいいんだよね!

https://youtu.be/bJwgV4-G_i4

U・ボート/ディレクターズ・カット | あらすじ・内容・スタッフ・キャスト・作品情報 - 映画ナタリー

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2021年9月18日 (土)

9/17 『空港の魔女』(1959)

アマプラ「JUNK FILM BY TOEI」にて。

佐伯清監督、高倉健久保菜穂子星美智子織田政雄加藤嘉出演。

羽田空港で贋ドルが使われた。三流経済紙の社長で記者の高倉健は、何故か贋ドルに執着し、逮捕された男を訪れるが、既に男は殺されていた。一度は犯人と疑われたものの釈放されたが、その後も贋ドル事件を追う高倉。空港で見かけた旅行会社のソリスター久保菜穂子に惹かれ、彼女に接触を図った。どうやら彼女は贋ドル事件に関わっているようだった…。

なぜ経済紙の高倉健が贋ドル事件にこだわるのかがよくわからずに進んで行く。
高倉健がゆすりまがいのことをやって、自分の経済紙に手段を選ばずに広告を取る姿を最初に見せつけているので、純粋に金が目的の犯罪物にも見えなくもない。そして久保菜穂子にまとわりつき続ける。そのうち、久保に対しての情が湧いている風も見える。それが最後に彼の目的である、死んだ妹の復讐話が明かされる。それでも久保菜穂子をどうするかに心が揺れる。この辺りがなかなか面白い。
高倉に惚れつつも、最後までファムファタールとして計画を遂行しようとしていた久保菜穂子がイカス映画。

Amazon.co.jp: 空港の魔女を観る | Prime Video
映画屋のジョン【映画『#CosmeticDNA』宣伝に奮闘中!】 on Twitter: "#映画で今日は何の日  羽田空港で暗躍する偽ドル札密売団と新聞記者の #高倉健  が繰り広げる、健さん主演の異色犯罪ドラマ映画。ちなみに現代の「空港の魔女」は、多分「#はねぴょん」です(笑)『#空港の ...
映画屋のジョン【映画『#CosmeticDNA』宣伝に奮闘中!】 on Twitter: "#映画で今日は何の日  羽田空港で暗躍する偽ドル札密売団と新聞記者の #高倉健  が繰り広げる、健さん主演の異色犯罪ドラマ映画。ちなみに現代の「空港の魔女」は、多分「#はねぴょん」です(笑)『#空港の ...
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2021年9月17日 (金)

9/16 『ゾロ目の三兄弟』(1972)

アマプラ「JUNK FILM BY TOEI」にて。

山下耕作監督、小林旭田中邦衛渡瀬恒彦土田早苗弓恵子池田幸路北村英三遠藤達雄河津清三郎天津敏出演。

実家で農業をしている次男の田中邦衛から父危篤の知らせを受けて、長兄でチンピラの小林旭と末弟で船乗りの渡瀬恒彦が帰って来た。父の死にスッタモンダの騒ぎになる一家。丁度、故郷の村ではレーヨン工場建設の話が持ち上がり、地元のブラシ製造業者とトラブルの真っ最中。それを仕切る河津清三郎率いる和田倉一家も乗り込んできた…。

当時大スターので小林旭の東映移籍第一作なので、東映の看板クラスの役者ではない渡瀬、田中と組ませたんだろう、きっと。
先日の『暗黒街大通り』のそうだが、こうした作品の場合三兄弟揃ってヤクザなのが王道。だが、本作はヤクザ、農家、船乗りとちょっと珍しい職業の兄弟構成。なのに、ヤクザっぽいとか喧嘩っ早い特性を共通して持ってるし、おまけに同じ女性に惚れちゃうので、折角の職業分けがあまり活かされてなくて勿体ない。作品自体も、東映ならではの下品度が低めで、コミカルなトーンが前面に出ている。
兄弟でオート三輪で河津清三郎の組にカチコミを掛ける直前、田中邦衛が「やっぱり俺たちぁ、日本一の兄弟(きょーらい)だなぁ!」とか言った後、小林旭が笑いをこらえてるのが可笑しい。
ところで、日活映画で黒人役と言えばチコ・ローランド!多分、東映作品への出演は、これが初めてなのではないか?(違うかもしれんが)。

そして土田早苗。なんだっけ?なんかで「くノ一」やってたのが凄く可愛かった気がするんだが…。ああ、そうだ。栗塚旭のTVドラマ『風』だ!あの時の土田早苗は良かったなぁ。

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9/16 『イン・ザ・ハイツ』(2021)

丸の内ピカデリー、DOLBY CINEMAにて。

ジョン・M・チュウ監督、リン=マヌエル・ミランダダーシャ・ポランコステファニー・ベアトリスジミー・スミッツコーリー・ホーキンスアリアナ・グリーンブラットアンソニー・ラモス出演。

ラテン系移民ミュージカル。
なんだろう?
ミュージカルは決して嫌いじゃないんだけれど、なんだか今一つノレなかった。
なんでなんだろうか?

https://youtu.be/rEj04GDi5_0

イン・ザ・ハイツ 特集: 評価・あらすじ・解説 編集部員の“2021年のNo.1映画”(暫定) ミュージカルが苦手な人にもぜひ観てほしい! -  映画.com

 

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2021年9月16日 (木)

9/15 『暗黒街大通り(メインストリート)』(1964)

アマプラ「JUNK FILM BY TOEI」にて。

井上梅次監督、高倉健梅宮辰夫待田京介大木実三田佳子中原早苗緑魔子安部徹金子信雄菅貫太郎出演。

金子信夫は、抗争中の愚連隊のボス・安部徹の殺しを一匹狼の博徒である大木実に依頼したが失敗した。その夜、大木は逆に殺されてしまった。犯人を黒岩だと踏んだ三人の息子は、金子と安部の手打ち式に乗り込んだ。少年ながらこの大胆不敵な行動に、金子は三人を引き取る。しかし、三人バラバラに預けられると知り、3兄弟は家出をして行方をくらました。十数年後、金子と安部の組織は共に大きくなり、しかし手打ち式などなかったかのようにいがみ合っていた。そんなある日、すっかり成長した三兄弟、高倉健、梅宮辰夫、待田京介が街に戻って来た。

高倉健、梅宮辰夫、待田京介の、投げる・撃つ・殴る三兄弟が、親の仇の安部徹に挑む!
安部徹と金子信夫以外、ほぼ東映生粋の役者ばかりだが、全然“東映感”がなくて吃驚。むしろ”日活ギャングもの”の雰囲気。
新東宝から日活、そして大映を経由して東映に流れて来た井上梅次監督の親和性は、やはり日活な気がする。
大体この時代の東映仁侠系映画で、一度も女を殴らない、強姦?なにそれ?の世界なんて観たことない。
”トルコの帝王”、梅辰兄さんが純愛と兄弟愛を貫くなんて(笑)。
親が殺された時に、物心付いていた長兄の高倉健にとっては、兄弟で親の仇を討ち、彼らの父の通称であった「成金(背中に“と金”の入れ墨が入っていた)」の名を冠した「成金一家」を興すことがが至上命題である。だが二人の弟は、兄貴は尊敬し絶対服従をしているが、恋もしたいし遊びたい。その兄弟関係がこの映画を魅力的にしている。
前半はそれが東映らしからぬ楽しさになり、最終的には破滅に向かって突き進んで行くことになるのだけれど、これはかなりの快作だ。
弟・待田京介のピンチに、敵である安部徹へ弟の命乞いをする梅宮辰夫。そこで安部徹が逆に問い返す。
「弟ってヤツはそんなに可愛いもんかね?俺なんか、自分の娘ですらそんなに情が湧かないんだよ」
そして、自分の娘をあっさり切り捨てる。悪人と言えども子どもは可愛いのが普通だが、この安部徹の悪役像は相当にイカス。
暗黒街大通り | 映画 ポスター, 日本映画, 映画
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2021年9月15日 (水)

9/14 『産業スパイ』(1968)

アマプラ「JUNK FILM BY TOEI」にて。

工藤栄一監督、梅宮辰夫大信田礼子長谷川明男石山健二郎志村喬松岡きっこ渡辺文雄出演。

フリーランスの産業スパイ・梅宮辰夫は、とある製鉄会社の圧延機の設計図を日進コンツェルンに売り込んだが、調査室長の渡辺文雄は既に情報を掴んでいた。彼も実は凄腕産業スパイだったのだが、逆に彼はエンペラーモータースの新型エンジンの機密を盗み出してくれと依頼する。期限は1週間、報酬は300万円。必死で機密を追う梅宮だが、渡辺には別の思惑があった…。

大映『黒シリーズ』に触発された産業スパイ、企業サスペンスもの。
女をハニトラに使ったり、女を絡めて情報を得るなんてのは、大映とは違っていかにも東映、いかにも梅辰テイスト。しかし後半戦は、渡辺文雄VS梅宮辰夫の情報戦、スパイ戦に変わっていく。それがスリリングで面白い。大映・田宮二郎のスマートさとは違う、東映・梅宮辰夫の暑苦しさがここでは良い方に作用している。
そして本作では、ビックリするくらいに渡辺文雄が梅宮辰夫の上を行く。何をやっても裏をかかれてしまう。やられながらもめげない不屈の梅辰がカッコイイ。
東映作品にしてはあまり暴力に訴えないのは、元々時代劇出身でヤクザ路線じゃない工藤栄一の意向かな?

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9/14 『空中サーカス 嵐を呼ぶ猛獣』(1958)

アマプラ「JUNK FILM BY TOEI」にて。

小石栄一監督、高倉健佐久間良子植村謙二郎河野秋武進藤英太郎出演。

船乗りの高倉健は、かつてはやがて日本一になるとまで言われた空中ブランコ乗りの名手。しかし5年前に相棒が演技中に落下してサーカスを去り、自分もサーカスを辞めた。ある日、酒場でシバタサーカスの団員とトラブルになり、それをきっかけに病気のブランコ乗りの代わりに飛んでくれと懇願される。だが、サーカスの花形歌手・佐久間良子が怪我をした相棒の妹であることに気付いていなかった…。

小林旭主演の『さすらい』(1962)は何度か観ている。
空中ブランコ乗り(小林旭)が失敗して相棒を死なせてしまい、サーカスを去って、船乗りになる。ヤクザとのトラブルがあって、サーカスを手伝うと、そこには死んだ相棒の恋人が居た…。って、ディテールは微妙に違うけれど、なんだか似たような話。どっちも主役がもっこり白タイツ映画で、どちらもシバタサーカスが協力しているところも共通点。本作の脚本が日活でもよく書いている松浦健郎だったので、もしや同じ脚本家かとも思ったが、『さすらい』の方は小川英だったので、違う脚本家だった。

高倉健のデビューから、空手もの、アクションもの等、売り出してはいるが今一つ当たらない。『残侠伝』も『番外地』も始まる前で、仁侠映画適性も見い出せていない。そんな試行錯誤時期になんでもやらせてみようと企画されたのが本作だろう。映画を観ていても、迷走感がビシビシと伝わって来る。似合わない白タイツももちろんだが、タイトルの『嵐を呼ぶ猛獣』も頂けない。敵役が高倉健を窮地に陥れようとライオンの檻を開けて、絶体絶命(?)の危機に陥る場面こそあれ、いいとこ10分弱。とてもタイトルにするようなスリリングは存在しない。目隠しして空中ブランコを飛ぶ必殺技“夜間飛行”がクライマックスの見せ場なのだから、『嵐を呼ぶ夜間飛行』の方が全然良いと思うんだが。
健さんのもっこり白タイツが見たい方はともかく、そうじゃない方はスルーしても特に問題はないかな…と。

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2021年9月14日 (火)

9/13 『悪の愉しさ』(1954)

アマプラ「JUNK FILM BY TOEI」にて。

千葉泰樹監督、森雅之久我美子伊藤久哉杉葉子日野明子出演。

サラリーマンの伊藤久哉は、ちょっとした“悪”を愉しんでいる。同僚と一緒に競輪に行って、8000円借りて返さない。家賃を滞納している自宅の大家である夫人を、泣き落としてついでに肉体関係を結ぶ。社員旅行先で、無理やり肉体関係を持った事務員の久我美子が結婚をすると聞き、それをネタに再度肉体関係を持ち、さらに金をせしめようとする。そんな久我美子から金銭的な相談を受けた。彼は幼馴染の森雅之が持っている金を、なんとか自分の物に出来ないかと思案を始めるが…。

伊藤久哉がともかく下衆い!度肝抜く人間の小ささと下衆さ、実にえげつねぇ。これはちょっと凄い映画を観たよ!
女、金、人間関係、全てが最低。演出として、伊藤久哉の考えていることが常にモノローグで語られる。その内容が本当に妬み、嫉み、驕りに満ち満ちている。もちろん、人間だから誰かと会話してて、相手にそうした感情を持つことはしばしばあるけれど、それをここまでストレートに描いた作品てあっただろうか?
女性関係や会社の同僚への詐欺はまだいいとして、幼馴染の友人から金を奪うために、顔色一つ変えずに平気で殺せてしまう上に、その足で女を抱きに行こうとするサイコパスっぷりがお見事過ぎる。さらにその殺人を杜撰なアリバイ工作で隠蔽しようとするのだが、本人が驕り高ぶっているので、この俺様の犯罪がバレる訳がないとたかをくくっているのがまたイタイ。追い詰めていく加藤嘉の取り調べが気持ちいい(笑)。
最後がこれまた後味の悪い展開なんだけれど、それでも、凄い映画を観てしまったなぁ、との感想は揺らがない。

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9/13 『スペース・プレイヤーズ』(2021)

原題:Space Jam: A New Legacy

新宿ピカデリーにて。

マルコム・D・リー監督、レブロン・ジェームズドン・チードルソネクア・マーティン=グリーンエリック・バウザゼンデイヤ出演。

バスケットボール選手のレブロンとゲーム開発を夢見る息子ドンは、映画会社ワーナー・ブラザースのAIスーパーサーバー「無限バーチャル・ワールド」の中に迷い込んでしまう。そこには、「ルーニー・テューンズ」のバッグス・バニーやトゥイーティーといったアニメキャラクターや、バットマン、キングコングなどの映画キャラクターたちが暮らしていた。レブロンははぐれた息子と再会するため、息子の作ったバスケゲームで息子のチームと対戦することになるが…。

マイケル・ジョーダンとカートゥーン・キャラが共演した『スペース・ジャム』(1996)の続編で、今回はジョーダンではなくレブロン・ジェームズ。あんまりバスケに興味ないし、前作は未見。今回観に来たのは、前作以上に『レディ・プレイヤー1』的に、他の映画のキャラクターが登場すると言う話だったので。
実際、ルーニー・テューンズだけでなく、DCコミックのキャラクター(アニメ版)とか、『アイアン・ジャイアント』、『キングコング』、『ハリー・ポッター』『IT』『マッド・マックス 怒りのデスロード』『マトリックス』のキャラクターが登場したり、映画の場面をそのまま持って来て、そこにルーニー・テューンズのキャラクターを合成したり、バスケの試合会場に実際そのキャラクター(良く出来たコスプレレベル)が居たりもする。でも、なんだか雑なんだよなぁ。スピルバーグが作ってる訳ではないので、予算的にも厳しいのだろうけれど『レディ・プレイヤー1』での、丁寧かつ膨大なキャラクター登場とは比べるべくもない。『シュガーラッシュ』や、先日観た『フリーガイ』などにも及ばない。要はハンパなのである。ツマラナイと切って捨てるほどではないけれど、期待には届かなかった。残念。

https://youtu.be/PDBcZaoeW7U

スペース・プレイヤーズ 特集: 評価・あらすじ・キャスト 超・映画祭り2021! あの名作とキャラがスクリーンに大量に登場&夢のコラボ! -  映画.com

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2021年9月13日 (月)

9/12 『ホネツギマン』(2004)

原題:THE NAKED MAN

DVDにて。

J・トッド・アンダーソン監督、イーサン・コーエン脚本、マイケル・ラパポートマイケル・ジェッタージョン・キャロル・リンチアリヤ・バレイキスレイチェル・リー・クック出演。

昼はカイロプラクティックの整体師、夜は正体不明の人気プロレスラーとして活躍していたマイケル・ラパポート。父とは仲違いをしていたが、結婚をした身重の妻を連れて、久し振りに故郷に帰った。そして父と和解をし、両親の営む薬局の向かいで整骨意を開業しようとしていた。だがそこへ怪しい男たちが薬局の買収にやって来た。その申し出を断った両親と妻をいきなり殺害する男たち。マイケル・ラパポートは自分の愛する家族を奪われた復讐を果たす…。

全く知らない映画だったのだが、大好きなコーエン兄弟のイーサン・コーエン脚本の映画だと知って中古DVDを購入。
これは、客を選ぶタイプの作品だ。コメディと言えばコメディなんだけれど、多分笑える人と、「何が面白いの?」って人に分かれるだろう。ましてや、コーエンだからと思って観た人なら特にだ。
個人的にはコーエン兄弟作品はほぼ全部好きだけれど、一般的には好みが分かれる。『ノー・カントリー』が好きな人は『バーン・アフター・リーディング』は好きじゃないし、『赤ちゃん泥棒』が好きな人は『ミラーズ・クロッシング』は好みじゃない。
この『ホネツギマン』は、イーサンの初期の脚本と言うことで『赤ちゃん泥棒』や、もっと言えば脚本を担当したサム・ライミ監督作の『XYZマーダーズ』に近いノリなのだ。そのあたりの作品が好きならいいけれど、そうでないならオススメしかねる。
明後日の方角にチンタラ走っていくようなコメディとでも言うか、独特なオフビート感が全編を覆う。
これはブルース・キャンベル、これはウィリアム・H・メイシー、これはエメット・ウォルシュ等、初期コーエン作品の俳優たちが、脳内イメージ・キャストとしてすぐに浮かんでくるような作品だ。
ネタバレなので書かないが、クライマックスのバカバカし過ぎるゴア描写も全然ゴアじゃなくて爆笑した。

https://youtu.be/pbaL_HwKqM0

ホネツギマン : ポスター画像 - 映画.com
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9/12 『三池監獄 兇悪犯』(1973)

アマプラ「JUNK FILM BY TOEI」にて。

小沢茂弘監督、鶴田浩二宍戸錠汐路章伊吹吾郎久野四郎大木実堀越光恵ひし美ゆり子安部徹天津敏遠藤辰雄出演。

福岡・三池集治監では、懲役12年から無期懲役の重罪犯は石炭採掘の過酷な重労働が強制されており、囚人たちは疲弊しきっていた。そんな折、釧路集治監から“北海常”と呼ばれる名うての荒くれ者を含めた20人の囚人たちが移送されてきた…。

主演の鶴田浩二が“北海常”なのだけれど、最初に登場した時にそれが鶴田浩二だと気付かないほど容貌が違う。「眉潰し」をしているのと無精ひげを生やしていることも大きな理由の一つではあるが、それ以上に雰囲気が違うのだ。他の作品ではほとんど見たことのないほど、何か陰惨な暗さのある目つきと迫力。そして登場からしばらくの間、全くと言っていいほど台詞がなくしゃべらない。ともかく暗い凄みがあるのだ。
対して、元から三池集治監でリーダー的存在だった宍戸錠は、他の囚人からの信頼も厚く、頼れる兄貴分的存在である。この2人のコントラストが実に良い。
この鶴田浩二の雰囲気だけでなく、物語がほぼほぼ地下の坑道で進んで行くことや、ほぼ全編に渡って囚人たちがふんどし一丁で、汗まみれ炭まみれで常に画面いムサ苦しい尻が映っているという、ある種の“男祭り”状態なのもあって、閉塞感と陰気臭さが尋常ではない。
先日観ていた、松方弘樹の『脱獄シリーズ』が陽気な映画だったと感じるほどだ。
なんと言うか、『仁義なき戦い』とはまた別のタイプの実録的な凄惨で迫力のある世界だった。

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2021年9月12日 (日)

9/11 『ケイト』(2021)

原題:KATE

Netflixオリジナル。

セドリック・ニコラス=トロイアン監督、メアリー・エリザベス・ウィンステッドウディ・ハレルソンミキール・ハースマン浅野忠信國村隼出演。

毒を盛られて余命24時間を宣告された女性暗殺者が、自らを狙った相手を探すために東京の街を奔走し、かつての標的の娘と親交を深めていくことになる。

子どもの頃から暗殺技を仕込まれたプロ中のプロが、放射性の毒物を飲まされて24時間の余命しかない。これだけだとなんか似たような話があったような気がするが、普通だったら解毒薬を探して奔走するところが、本作ではその解毒薬がないのが1つ目のミソ。もう絶対に死んじゃうってわかってて、残りの時間で自分が狙われた理由を探し、まっしぐらに復讐を果たそうとする。現在のターゲットの國村隼は姿を隠しており、それを追うために接触する必要がある少女は、自分が暗殺した男----それも本人の見ている前で狙撃した----の娘アニだった。で、その殺した相手の娘と一緒に行動を共にすることになる。これが2つ目のミソ。物理的なタイムリミットと、心理的な枷が二重で掛かっているのがこの作品の物語的な面白さ。
そして、この女殺し屋と少女の一晩の冒険が、ほぼすべて日本で展開する。最初の暗殺は大阪、2番目が東京・六本木、その後は新宿、渋谷などを転々と移動する。ビルの壁面一杯に何かアニメが投影されている、いかにもな雰囲気ウソ描写もあるが、全般的に非常に上手く日本を作り上げている。中でも出色なのは、アクションの見せ場となる舞台である。ケイトが飲み屋街を縦横無尽に駆け、焼鳥屋の焼き台に追っての顔を押し付けて撃退する。思い出横丁かハモニカ横丁か、いや違う、これはどこの横丁だろう?と映像を止めて、そこにある看板に書かれた飲み屋の名前をググっても、全く引っ掛からない。よく見たら「クジャクビール」とか書いてあるので、この横丁はセットの作り物なんだが、まったくそうとは見えない。そこにある店の名前は、いかにも居酒屋やスナックにありそうな名前ばかり。「お手持ちの烏口」みたいなヘンな日本語や、飲食店がまず使わないであろう丸太ゴチックの看板なども全くなく、実に日本の飲み屋街としてありそうな佇まいを見せる。最近の映画で言えば『ワイルドスピード/ジェットブレイク』の日本の繁華街もよく出来ていたが、あれよりももっと上のレベルで日本ぽく作られていて感心した。
そしてヤクザのMIYAVIがTVで観ているのが、『宇宙からのメッセージ 銀河大戦』。なんでわざわざTVシリーズ版の方を観ているかと言えば、この監督がフランス人で、フランスではTV版が『San Ku Kaï』(サン・クー・カイ)ってタイトルで、人気が高いから。きっと子供頃に大ファンだったんだろう。
こう色々とよく作っている作品なのに、残念なのは國村隼の姪であり、最初のターゲットの娘であるアニが、ミク・マルティノーってカナダの女の子。なんでこの子を日本人にしなかったのか?見てくれも日本人には見えないし、一生懸命日本語話しても、たどたどしくてキビシイ。それが非常に残念。
アクション以外の部分での展開のもたつきや、ウッディ・ハレルソンの無駄遣い感もあったり、トンデモ描写もないこともないが、まぁ自分的には十分楽しめる作品でした。

https://youtu.be/cI29gr24aHM

Netflix映画『ケイト』ネタバレあらすじ感想と結末の考察解説。ヤクザ抗争とアニメ的描写で日本文化と東京をカリカチュアした描写は一見の価値あり| Netflix映画おすすめ57

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9/11 『怪談 蛇女』(1968)

アマプラ「JUNK FILM BY TOEI」にて。

中川信夫監督、河津清三郎根岸明美山城新伍賀川ゆき絵西村晃月丘千秋桑原幸子村井國夫出演。

地主の河津清三郎に馬車でひき殺された小作人の西村晃。残された妻の月丘千秋と娘の桑原幸子は、家を壊された上に借金のかたとして、地主の家で無給労働させられた。ある日、使用人に殺されそうになっていた蛇を救った月丘は河津に鞭で殴打され、それが元で死亡。娘の桑原は地主の息子山城新伍に強姦されたことを苦に自害した。そして地主の家には次々と奇怪なことが起こり始める…。

中川信夫の怪談物。
家を壊された時に蛇が出る。殺されそうな蛇を救う。母の埋葬の際に蛇がとぐろを巻く。桑原幸子を二度に渡り強姦した後に迎えた山城新伍の妻に蛇の鱗の幻覚を見る。元々なぜ蛇なのかはよく分からないが、この悲惨過ぎる小作人一家の恨みと無念を、蛇が一緒に晴らす。
それにしても、この小作人を不幸のどん底に陥れる地主一家がクズ過ぎるからこそ、この怪談の行け!行け!GO!GO!感が増す。でも、蛇女や蛇鱗の呪いよりも、前半だけでなく後半になっても突如ひょいっ!と現れる西村晃の幽霊の辛気臭い佇まいが何とも言えない嫌っぽさで良いね。特殊なおどろおどろしいメイクをしている訳でもないのに、ピンポイントでいいところに現れるから、これ子どもの頃に映画館で観たらトラウマになるヤツだね。

https://youtu.be/HAlHDHYyK-4

かいだんへびおんな - this night wounds time,
階段ノロ女「怪談蛇女」 | ブラックなちぶ~の偏執的映画評論☆

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2021年9月11日 (土)

9/10 『強盗放火殺人囚』(1975)

アマプラ「JUNK FILM BY TOEI」にて。

山下耕作監督、松方弘樹ジャネット八田石橋蓮司前田吟殿山泰司川谷拓三若山富三郎出演。

あと一週間で仮釈放になる松方弘樹。彼は所内作業として、大学試験問題の印刷を担当しており、それを外部に流す内職をしていた。外部で問題用紙を受け取っていた暴力団は、勝手を知る松方が居なくなると困るので、仮釈放の身元引受人である妻のジャネット八田を脅迫して、仮釈放を阻止した。納得のいかない松方はあの手この手で脱獄を試みるうち、邪魔に思った暴力団から所内の若山富三郎に暗殺依頼がされた。暗殺されるのは避けたが、2人は懲罰房に入れられ、さらに移送命令が出された。護送車で移送される2人に組の人間が襲い掛かるが…。

松方『脱獄シリーズ』3作目。
今回は監督が中島貞夫から山下耕作に代わり、“強盗”で“放火”で“殺人”と題名はより凄まじくなっているが、映画自体はコメディ色が増している。松方弘樹の懲役は7年8ヶ月。1作目が殺人で20年、2作目が殺人で9年に比べて、判決が軽いんじゃないのか?
さて、今回は前半は敵対するが、中盤からは相方になる若山富三郎とのバディもの。若山は殺人6回、脱獄8回で合わせて懲役48年の国内最長記録保持者。2人で脱獄することになるが、長いムショ暮らしで金銭感覚がズレてたり、生き別れた娘との再会とか、笑いと人情がほどよいバランスでミックスされている。
このなんとなく喜劇で人情に振っていた映画の雰囲気が、クライマックスで急激にニューシネマの影響を受けたような展開になるのも面白い。パン屋の配達トラックで警察の待ち構えるところへ突っ込んでいく松方のやぶれかぶれ感に痺れる。
また、松方の妻を演じるジャネット八田が、芝居は下手くそながら、なんだか魅力的な女房を演じている。個人的には、これまた芝居はヘタクソだったが『破れ傘刀舟』のむっつりお竜役の印象が強い。
シリーズ3作、脱獄がキーワードなだけで直接は関係ない映画だが、どれも猥雑でパワフルで面白い映画だった。こういった破天荒なプログラム・ピクチャー的な映画を、今の東映はもっと作ればいいのに。

ヤフオク! - ub42178『強盗放火殺人囚』B2判ポスター 松方弘...
強盗放火殺人囚 ポスター

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2021年9月10日 (金)

9/9 『暴動・島根刑務所』(1975)

アマプラ「JUNK FILM BY TOEI」にて。

中島貞夫監督、松方弘樹北大路欣也伊吹吾郎川地民夫田中邦衛織本順吉佐藤慶金子信雄出演。

昭和23年、山口県で暴力団幹部を殺害した松方弘樹は9年の刑を宣告され、島根刑務所へ送られた。真面目に刑期を務め、仮釈放になったが、看守の嫌がらせにより、出所日程を殺害した暴力団に知らされており、折角出所したのに、また殺人で監獄へ。その後も脱獄を繰り返すが、ある日看守や典獄たちのやり方を腹に据えかねた受刑者たちが暴動を起こす。

松方弘樹の『脱獄シリーズ』三部作の二作目-----ってことになっているが、大映の『刑務所破り』も脱獄ものではあるので、全四作ではないのか?という屁理屈を言ってみる(笑)。
さて、本作もパワフルに脱獄を繰り返す松方弘樹映画。前作同様極悪人ではあるんだが、憎めないところのあるキャラクターで、川でおぼれていた子どもをウッカリ助けて、警察から表彰されてしまったせいで刑務所に逆戻りなんてエピソードもある。
前半は仮出所からの再収監、脱獄なのだけれど、後半はタイトルにもなっている暴動の話になる。実際に日本の刑務所で暴動がおこったことはないそうで、前作とは違ってフィクションである。それでも、もしも暴動が起きたら、こんなことになるのだろうかと言う迫力と同時に面白さがある。この暴動を率先して率いるのが松方弘樹で、穏便に収めようとするのが模範囚の北大路欣也。どちらも荒くれてはいるんだが、それでも真面目そうな北大路と松方の対比が良い。クライマックス、二人が手錠で繫がれたまま一緒に脱獄することになるバディ展開まで、実に良く出来ている。
周りの役者も皆インパクトがあり、中でも松方と親しくなる養豚係の囚人・田中邦衛と、憎々し気な典獄・佐藤慶の存在感が素晴らしい。
ちょうど『ゴールデン・カムイ』を読んでいるところなので、「典獄ってのはどいつもこいつも憎たらしいなぁ」とか思ってしまう。

古い映画ポスター「暴動!島根刑務所」 松方弘樹 賀川雪絵 の落札情報詳細| ヤフオク落札価格情報 オークフリー・スマートフォン版

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2021年9月 9日 (木)

9/8 『オールド』(2021)

原題:OLD

TOHOシネマズ新宿にて。

M・ナイト・シャマラン監督、ガエル・ガルシア・ベルナルヴィッキー・クリープスルーファス・シーウェルアレックス・ウルフエリザ・スカンレントーマサイン・マッケンジーアビー・リーアーロン・ピエールキャスリーン・チャルファント出演。

カッパ夫妻は2人の幼い子どもと共にリゾート地にやって来た。翌朝、ホテルのマネージャーに声を掛けられ、秘密のプライベート・ビーチに誘われた。やがて、一家を含むビーチの滞在者たちは、自分たちの体が急速に老化していることに気がついた。皆は脱出を図るが、ビーチを出ようとすると意識を失ってしまうのだった…。

もう付き合うのはやめようかと思いつつ、なんだかんだで大半の作品を劇場まで観に行ってしまっているシャマやんの新作。
今回は「そこに居ると急速に老いてしまい、脱出不可能なビーチの謎」ってワンアイディアもの。一応最後までそれなりに面白く観られるし、ちゃんと風呂敷を畳もうとする意志も見えて、シャマやん、大人じゃ~ん!みたいな気にもなる。ただし、途中で疑問にけっ躓いたら負け。
最初、このビーチに居ると時間経過が加速するのかと思ったが、外部では通常の速度で時間が経過しているので、外の1日もビーチの1日も変わらない。新陳代謝が加速するのかな?と思ったが、それなら髪の毛や爪は伸びないの?と。すると、制作側もそこに疑問を感じたのか、わざわざ、「髪や爪は死んだ細胞だから、もう伸びない」とか言い出した。え、髪の毛って毛根から延びるんだから、死んでないんじゃない?まぁいいや、死んだことにしとこう。そう思って観ていたのに、浜にシート掛けて安置されていた死体が数時間後に骨だけになっている!うそ~ん!死んだ細胞は影響受けないってさっき言ったばっかじゃん!
子どもたちは食事をバクバク食う。体の成長に必要だから。大人は成長しないからそんなに食事が必要ない。ええ?身体のけがとかが一瞬で直っちゃうのに、エネルギーは要らないの?
このビーチの設定が、時間なのか新陳代謝なのかなんだかが、制作側の都合よくなっているので、何に対して影響があって、何に影響がないのかが、全てシャマやんの胸先三寸で決まっている。
そこに以前に浜で亡くなったと思しき作家のノートが見つかり、金属に囲まれていれば影響を受けないって謎理論も追加導入。いやいや文系の考えた理屈なんだから、信じんなよ。ますますわからなくなってくるが、気にしちゃダメだ。そんなこと言ってたら、この世界からは脱出できない。
最後の最後まで、ガバガバなままなのに、つまらなくないような気にさせちゃうところがシャマやんのマジックだね。

https://youtu.be/Ggszv_W-z78

M・ナイト・シャマラン監督の新作スリラー『オールド』日本版ポスター!!!! | ぶっちゃけシネマ人生一直線!❁

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9/8 『コナン・ザ・バーバリアン』(2011)

原題:Conan the Barbarian

Amazonプライムにて。

マーカス・ニスペル監督、ジェイソン・モモアレイチェル・ニコルズスティーヴン・ラングローズ・マッゴーワンボブ・サップロン・パールマン出演。

太古の時代。戦士の息子として生まれたコナンは、強力な妖術を得ようとするアケロンの戦士カラー・ジムによって、父親を目の前で惨殺される。やがて大人になったコナンは、父の仇のカラー・ジムを追ううち、カラー・ジムが妖術を得るための儀式を計画しており、そのために必要な女を探していることを知った…。

ジョン・ミリアスの『コナン・ザ・グレート』のリメイクではなく、ハワードの原作の再映画化。30年も時間が開いているので、主演はシュワルツェネッガーから、『アクアマン』とかになる前のまだ駆け出しのジェイソン・モモアに変更。
個人的には、高校時代に原作にハマって全部読んでいるのだけれど、結構忘れててうろ覚え。熱心ではないけど一応ファンです。
本作が作られた時に北米での評判が酷く悪くて、それでも観に行こうとは思っていたのだけど、シネパトスのみの公開で機会を逸してしまった。そのまま10年も経ってしまった。これじゃファンだとか言えないね。
さて、評判が悪かった理由はよく知らないが、元々『テキサス・チェーンソー』や『13日の金曜日』のリメイクとかやっている、ホラー系監督のマーカス・ニスペルの演出が嫌われたんじゃなかろうか?
ヒロイック・ファンタジーの中でも『コナン』は蛮人なので、大刀で頭勝ち割ったりするようなキャラクターではあるんだけど、よりホラーチックなゴア描写が、熱心なコナンマニアに嫌われたんじゃないかと思う。そういった部分もないではないが、評判が悪いつもりで観ているので、俺的には全然問題ない。むしろ主役のジェイソン・モモアの蛮人感は、ある意味シュワルツェネッガー以上なので、こんなコナン像はありかもしれない。
コナンの父親を演じるロン・パールマンも蛮人父として良い雰囲気だし、魔女マリークを演じるローズ・マッゴーワンも怪しく好演している。
後半の砂人間が襲ってくるVFXもなかなか魅せるし、ハードルを下げて観ていたせいでもあるが、そんなに言うほど酷くないじゃん。
まぁ、『コナン・ザ・グレート』と違って、2度見ることはないとは思うけれど。

https://youtu.be/LNJOtCkzFoM

コナン・ザ・バーバリアン : ポスター画像 - 映画.com

 

 

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9/8 『脱獄・広島殺人囚』(1974)

アマプラ「JUNK FILM BY TOEI」にて。

中島貞夫監督、松方弘樹梅宮辰夫小松方正渡瀬恒彦若山富三郎大谷直子川谷拓三金子信雄出演。

終戦後の混乱期、松方弘樹らは仲間とクスリの闇屋とその女を殺害し、懲役20年の刑を受け広島刑務所に収監された。彼は翌年、脱獄をして妻に会いに行くがひと月で逮捕された。これを皮切りに、脱獄を繰り返す刑務所生活が始まった…。

実在の脱獄犯をモデルにした実録もので、原案は「仁義なき戦い」シリーズの広能のモデルとなった美能幸三。この人が語った本物のエピソードなんだが、ホンマかいな?!って面白さがある。
松方弘樹がともかく良い。何が何でも脱獄してやる。生き抜いてやるって決意と意地みたいなもんがあって、失敗したら刑期がどんどん伸びていくんだが、そんなこたぁ知ったこっちゃない。逃亡犯だっていうのに女郎屋でもめ事起こして逮捕されるとか、アタマ悪過ぎるんだがそんなところもある意味魅力である。元々殺人犯なので、どこにも同情の余地はない悪人にもかかわらず、なんか憎めないキャラクターだ。
いくつもの脱獄エピソードから構成されているが、中盤の西村晃、梅宮辰夫との脱獄エピソードが一番面白かった。そしてせっかく脱獄できたのに、驚くほどアッサリと死んでしまう西村晃にびっくり。

脱獄広島殺人囚 : ねこむすめのブログ
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2021年9月 8日 (水)

9/7 『サンダーフォース ~正義のスーパーヒロインズ~』(2021)

原題:Thunder Force

Netflixオリジナル

ベン・ファルコーン監督、メリッサ・マッカーシーオクタヴィア・スペンサーポム・クレメンティエフメリッサ・レオ出演。

超能力を持った悪人ミスクリアンたちが跋扈する世界。子どもの頃にミスクリアンに親を殺されたオクタヴィア・スペンサーは科学者になって、超能力を身に付ける薬を開発。その頃、学生時代に絶交した友人メリッサ・マッカーシーが、関係を修復しようとして研究所を訪れた。彼女は超人化する薬を誤って注入されてしまった。絶交していた二人は、力を合わせてミスクリアンと闘うことになってしまった…。

多様性に配慮した、太ったおばさんによるスーパーヒーロー映画。
正直微妙な内容。メリッサ・マッカーシーの空気読めない感、悪気はないけど無神経で迷惑な存在ってのは、リアルに居たら相当に不快感が強いキャラクターだし、映画で観てても好感が持てない。オクタヴィア・スペンサーの頭の良い人が努力もして成功してるのは良いんだけど、友だちを見下してる感も、これまた好感度が低い。
この2人でコメディ・スーパーヒロインと言われても、笑いも滑るし結構キツイ。一応、止めずに観ましたけどね。

https://youtu.be/UYwiR9C64i4

サンダーフォース ~正義のスーパーヒロインズ~ - 映画情報・レビュー・評価・あらすじ・動画配信 | Filmarks映画

 

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2021年9月 7日 (火)

9/6 『やくざ刑事(でか) マリファナ密売組織』(1970)

アマプラ「JUNK FILM BY TOEI」にて。

野田幸男伊藤俊也監督、千葉真一内田良平渡辺文雄南利明浜かおる由利徹内田朝雄ジャイアント馬場出演。

警視庁特捜部の刑事である隼田志郎(千葉真一)は、逮捕寸前の暴力団幹部の内田良平を救い

『やくざ刑事』シリーズ第2弾で、『女囚さそり』シリーズの伊藤俊也の監督デビュー作。
開巻直ぐ、マリファナ取引をした内田良平を待ち受ける10人からの警官と3台のパトカー。慌てる内田良平たちの前に、バギーで乗り付けた千葉ちゃんが彼らを救い出す。何やってんだ警官?なんてツッコミをしても意味がない。
前作同様、コメディタッチのアクション映画。
敵方はほぼ同じ面子だが、全員別人、別の役柄だが、千葉ちゃんと南利明は同じ人物で、またも犯罪組織へアンダーカバー。
そして敵方なのにバディ風になる内田良平。小林旭&宍戸錠的な関係で、この千葉&内田は良い相性かもしれない。
クライマックスはモーターボート、ヘリコプターでのアクションでJACのポテンシャルを見せつける。
ジャイアント馬場はカメオ出演で、まだまだ若い!

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9/6 『サンダーバード6号』(1968)

原題:Thunderbird 6

Blu-rayにて、吹き替え版。

デヴィッド・レイン監督。

国際救助隊のブレインズが開発した反重力飛行船スカイシップ1号が完成した。その処女航海の世界一周飛行には、アラン、ペネロープ、ミンミン、パーカーが搭乗することになった。ところが、スカイシップは悪の組織ブラックファントムに既にジャックされていた。彼らはサンダーバードの秘密を探るべく陰謀を巡らせていたのだ。一方トレーシー・アイランドでは、ブレインズが「なにが良いかはよくわからないが、サンダーバード6号を作ってくれよ」と、パパから嫌がらせのような依頼を受けていた…。

子どもの頃のTV放送はもちろん、LDもDVDも持ってるので何回も観てはいるんだが、Blu-rayで綺麗になっていると言うので、まぁ一応観るよね。
オリジナル版の『サンダーバード』は本当に子どもの頃から大好きで、今でも時々TV版をポロっと観たりする。
その子どもの頃の自分にとってのサンダーバード「3大ガッカリ」ってのがある。
「怪獣」「エックスカー」「6号」である。
『サンダーバード』が好きな人なら、何を言っているかすぐに分かると思う。

まず「怪獣」。
以下の写真は放送当時の雑誌などに掲載されたり、「サンダーバード・ブロマイド」で御馴染みだった写真だ。
『ゴジラ』や『ウルトラQ』で、すっかり怪獣好きになっていた少年たちは、「サンダーバードが怪獣と闘う!」この事実に胸を躍らせた。ところが、いつまで経っても怪獣なんて登場しないし、その怪獣がなんだったのかも分からない。
結局、雑誌用の企画として作られただけで、番組自体とは全く関係のない怪獣だったと知るのは後年のこと。天野譲二@『幻の未発売ゲームを追え!』発売中 on Twitter: "サンダーバードの謎の怪獣とガンジャ(Snake Rocks)さん。  https://t.co/HD92SIy9XO… "
快人妖奇七郎・一休ちゃんでありんす no Twitter: "「THUNDERBIRDS TV21」に登場した別の怪獣 サンダーバード の書籍は山ほど出ているが、この怪獣に対しては少々触れてる程度なのが現状でありんす。… "

次は「エックスカー」。
当時、『サンダーバード』のプラモデルはIMAIから発売されていた。
子どもたちの最大の憧れは「秘密基地」!それは高過ぎておいそれとは手が出ないけれど、スプリングで飛び出すだけだったり、ぜんまい走行やモーターライスの各種メカは50円~1000円くらい。お小遣いやお年玉で十分に手が届くので、各種サイズのメカを何個も何個も買った。そんなメカの中に「エックスカー」がある。小松崎茂のイラストで岩石を飲み込むイカすメカが描かれている。このプラモも価格の異なる数種類が発売されており、子どもたちはサンダーバードのメカだと信じて買っていた。
ところがいくら放送を観ても「エックスカー」は登場しない。一体どんな活躍をするのかワクワクしていたが、これがIMAIの勝手に作ったオリジナルメカだと知るのは物心がついてからだった…。
ヤフオク! - イマイ製 サンダーバード エックスカー プラモデル

そして「6号」。
劇場公開時に映画館には連れて行ってもらえなかったので、ポスターや写真を見て、この真ん中に大きく写っている双胴のメカが「6号」だと思っていた。そしてある日、多分日曜日の昼間かなにかにTV放送されて、初めて『サンダーバード6号』を観ることになった。あのメカはどんな活躍をするのだろう?「6号」はどんな機能があるのだろう?
映画を観終わった時、自分が「6号」だと信じていたメカはただの飛行船で、待ちに待ってた「6号」は、ただの古い複葉機だった時のガッカリ感…。

これが『サンダーバード』3大ガッカリ。
今は全部分かっているし、その上で『サンダーバード』が好きなのだが、子どもの頃は本当にショックが大きかったなぁ。

THUNDERBIRD 6 THUNDERBIRDS Japanese B2 movie poster 1968 GERRY ANDERSON  MINTのeBay公認海外通販|セカイモン

サンダーバード6号』(1968) : 【徒然なるままに・・・】.

Thunderbird 6 (1968) - IMDb

 

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2021年9月 6日 (月)

9/5 『地獄の掟に明日はない』(1966)

アマプラ「JUNK FILM BY TOEI」にて。

降旗康男監督、高倉健三國連太郎十朱幸代南田洋子佐藤慶今井健二河津清三郎串田和美石橋蓮司出演。

長崎では競艇場の利権を巡って、河津清三郎と佐藤慶の組が激しく対立していた。河津の代貸、高倉健は長崎原爆で孤児となったところを拾って育ててくれた河津に恩義を感じ、父と慕っていた。ある日、チンピラに絡まれていた女性を救った高倉健は、この上品なお嬢様風の十朱幸代に惹かれていく。一方、顧問弁護士を務める三國連太郎の計らいで二つの組は手打ちをして、政治結社義友会を結成。それを記念した競艇が開催されることになるが…。

この後20本くらいコンビを組む、降旗×高倉の初作品で、高倉健が初めて「死んで貰います」の定番台詞を言う映画だそう。

利権争いでヤクザがもめるのはド定番だが、元々兄弟杯を交わしている佐藤慶の邪魔をするのは、圧倒的に河津清三郎が悪い訳だが、それに輪をかけて悪いのが三國連太郎。弁護士のくせにクライアントを含めて全員丸ごと罠に嵌めて、自分だけで利権を牛耳ろうとする。もちろんそれを健さんが許さないんだが、途中で風呂場で良い気分で鼻歌唄ってたら殺される佐藤慶が可哀想で可哀想で。

この映画、仁侠映画にしてはちょっと珍しい設定になっており、高倉健は長崎原爆の犠牲になった孤児で原爆症を患っている。物語的にはそれほど占める割合は多くはないものの、随所で悩む場面があり、そこがこの映画のポイントのひとつにはなっている。そうした設定もあって、クライマックス、全部をおしまいにして十朱幸代が待つ港へ急ぐ高倉健が最後に彼女に会えればいいなあと思いつつも、当然のように会うことは出来ない。やられて、道路を這いずり、それでも港に向かって手を伸ばして絶命する。

https://youtu.be/oQCx__fgalw

降旗康男、死去 | 大衆文化評論家 指田文夫公式サイト | 「さすらい日乗」

地獄の掟に明日はない - 映画情報・レビュー・評価・あらすじ | Filmarks映画

 

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9/5 『江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間』(1969)

アマプラ「JUNK FILM BY TOEI」にて。

石井輝男監督、吉田輝雄、由美てる子、土方巽、葵三津子、小畑通子、賀川雪絵小池朝雄大泉滉上田吉二郎大木実出演。

邦画で”カルト映画”と言うと、必ず名前が出て来るその筋での有名作だが、運悪く今まで観る機会がなかった。こんなのまで配信されるんだから、ありがたい時代になった物ですなぁ。

内容は、物語はあって無きが如し-----いや一応あるんだけれど、別にもうどうでもいいじゃん、お話なんて。江戸川乱歩の複数の作品から、エログロ猟奇要素を抜き出して、これまたエログロ猟奇の巨匠・石井輝夫監督が料理した作品。いい塩梅にキモ悪く、お嫌いな人なら不快感マックスでしょうけれど、好事家の方たちからは大好評な作品です。
少年時代、小学校の図書室や町の図書館に必ず置かれていた、ポプラ社の『少年探偵団』シリーズを貪るように読んでいた頃は、まさか江戸川乱歩がそんなエログロの人だとは思っていなかったから、大人になってから驚いたよなぁ…。

さて、「奇形人間」とは言っても、暗黒舞踏系の白塗りの人たちがキモい動きでクネクネしてたり、人為的に作られたシャム双生児と言う設定の背中合わせの人たちが出て来たり、あとは安手の特殊メイクや、ボロボロの布っ切れを巻き付けてヘンなポーズの人たちが大量に出て来るだけなので、トッド・ブラウニングの『怪物團』のようなことはないです。
とんでも展開、とんでも内容が続く中、小池朝雄の女装なんていう観たいのか観たくないのかよく分からないものを堪能しつつ、最後の最後にドッカーン!と五体が吹っ飛ぶ人間!悲惨な場面なんだけれど、乾いた笑いが込み上げてくる不思議。
やっぱりお好きな方だけ向けの映画ですな。

 

https://youtu.be/-rbRWgr4F0Q

江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間 | あの時の映画日記~黄昏映画館

江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間スピードポスター | 映画 ポスター, ポスター, 映画

江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間 - 映画情報・レビュー・評価・あらすじ | Filmarks映画

 

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2021年9月 5日 (日)

9/4 『やくざ刑事(でか)』(1970)

アマプラ「JUNK FILM BY TOEI」にて。

野田幸男監督、千葉真一葉山良二山本麟一内田良平八代万智子野際陽子由利徹南利明内田朝雄出演。

内田朝雄を会長とする日本一の暴力組織八城会。その幹部内田良平を巧いこと懐柔した千葉真一は、実は警視庁の特命潜入刑事だった…。

千葉真一主演作は、大雑把に2つのグループに分かれる。空手自体が話のメインの場合は比較的シリアスで、刑事とか探偵もののアクション映画の場合はコメディ要素が多い。
本作は典型的な後者で、一応シリアスな話ではあるんだが、千葉との連絡役を務める南利明はつねにヘンな変装で現れる愛知弁の男だし、由利徹が意味なくオカマで登場したりする。内田良平との腕試しは、二人ともバラを咥えて車を走らせながら、相手のバラを銃で撃つ。この戦い方にどんな意味があるのかよくわからんが、まぁそういう世界なのだ。
だから本来は刑事である潜入捜査員が、潜入先のボスの命令で敵対組織のボスを狙撃したり、相手をブチ殺そうとしても、上司も誰も咎めないし全く問題はないんだなぁ。

クライマックスは、『太陽を盗んだ男』の不死身刑事・菅原文太を彷彿とさせるようなヘリコプター・アクション。ここは本当に見せ場になっていて、千葉真一とJACの本気度が伺える。

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9/4 『怪談せむし男』(1965)

アマプラ「JUNK FILM BY TOEI」にて。

佐藤肇監督、西村晃楠侑子北村和夫葉山葉子江原真二郎弓恵子加藤和夫春川ますみ出演。

楠侑子の夫は秘書と不倫しており、その秘書が変死したショックで発狂して精神病院に入れられていた。そしてその夫が死んだ夜、夢で夫の臨終を見て、それから悪夢にうなされる様になった。死後、夫の財産を調べると、会社は抵当に入り、残されていたのは秘書との情事の場所として買った洋館だけであった。秘書の変死の原因を調べるため、自身の財産を確認するため、友人の発狂の原因を知るため、財産管理のため、妻、義父、夫の友人、弁護士等々、それぞれの思惑があって洋館に赴いた一行の前に、管理人のせむし男が現れた…。

以前にラピュタ阿佐ヶ谷で『世紀の大怪優Ⅱ 西村晃MAGIC』って特集があって、その時に見損なった1本。
もちろん西村晃演じるせむし男は大怪演でこれを観たかった訳だけれども、それに匹敵するのが鈴木光枝演じる「通りすがりの霊媒師」。
「私は霊媒師だが、この屋敷の前を通りがかったらただならぬものを感じた」とかなんとか言ってズンズン入ってきて、降霊を始める。すると発狂して死んだ夫の霊が降りてきて、実に欲望にまみれた身も蓋もない告白をする。

タイトルこそ「怪談」と付いてはいるが、洋館が舞台だし、発狂だの精神病院だの、ポルターガイストだのテンコ盛りの和洋折衷ごった煮感が凄くて、サービス精神も旺盛なのだけれど、若干もたつき気味なのが難点。

とりあえず観終わって思うのは、一番悪いのはせむし男でもなんでもなくて玉川伊佐男じゃないか。

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怪談せむし男』のスタッフ・キャスト | ciatr[シアター]

 

 

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2021年9月 4日 (土)

9/3 『二発目は地獄行きだぜ』(1960)

アマプラ「JUNK FILM BY TOEI」にて。

小沢茂弘監督、片岡千恵蔵高倉健進藤英太郎江原真二郎山形勲佐久間良子中原ひとみ小宮光江久保菜穂子南廣出演。

新藤英太郎と高倉健は、訳ありで北の地を旅していたが、途中出会った片岡千恵蔵の腕前に惚れて一緒に旅することになった。しかし地元のヤクザとの決闘で、何者かが卑怯な手で相手を殺した濡れ衣を着せられ、千恵蔵は追われることになる。千恵蔵について回る中原ひとみを加えた一行は、高倉たちの目的地である九州まで珍道中を始める…。

新藤英太郎が「暴れ牛のツノ吉」で、高倉健が「キッドの謙」、千恵蔵が「月の輪の熊次」と、先に観た「無宿シリーズ」同様のバカバカしい二つ名を持ったヤクザたちのデコボコ珍道中。途中突然スキーがしたいと言い出して雪山に行ってみたり、飲み屋でくだを巻いたりと珍道中が続く中、西日本の麻薬ルートを支配しようとする陰謀だの、健さんが自分の恋路のためには組織をあっさり裏切ろうとしたりと、なんだか色々な出来事が実に雑に巻き起こるが、基本的には「片岡千恵蔵は無類に強いので、どんなトラブルも問題なし」な映画。
北国の飲み屋でおやじに「おい、便所貸してくれ」と訊くと、「うちぁ便所がないから表でやってくれ」と言われて、店の前で立小便をする。このディテールって必要なの?とりあえずシモの話を入れたくなってしまうのが東映イズム(笑)。

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三発目は地獄行きだぜ! - スカッ晴れ♪

ヤフオク! - ub30521『二発目は地獄行きだぜ』ポスター 片岡...

二発目は地獄行きだぜ 製作年:昭和35年 配給:東映 監督:小沢茂弘 出演:片岡千恵蔵 他 | 映画 ポスター, 古い映画のポスター, 日本映画

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2021年9月 3日 (金)

9/2 『やくざの歌』(1963)

アマプラ「JUNK FILM BY TOEI」にて。

若林幹監督、千葉真一北島三郎本間千代子宮園純子曽根晴美村田英雄出演。

早瀬組の若手・千葉真一は、堅気に迷惑を掛けないヤクザで、流しの北島三郎は兄の様に慕っていた。ある日、神戸の双葉組から曽根晴美がやって来た。こいつは堅気も何も関係ないクズなヤクザだったのでいけ好かないが、客人として大事に扱わなければならない。そんなある日、曽根晴美が刺殺事件を引き起こしたが、偶々通りがかった北島が濡れ衣を着せられてしまう…。

ソニー千葉主演作品だが空手アクション映画ではなく、北島三郎(役名は北見三郎)を重要な役回りに置いた歌謡映画。北島はあくまで流しであってヤクザではない。なんとなくだが、まだ若い北島三郎にヤクザっぽいイメージを付けたくないんだろうなぁと配慮が伺える。劇中でも千葉と親しくなった妹に、「あの人は良い人に見えても所詮やくざで住む世界が違う」みたいなことを言う。観てる方からしたら、あんなに親しくしてて目を掛けられてるのに、サブちゃんそりゃないぜ!と思う訳だが。
この映画はもう一人、特別出演で村田英雄も登場する。特出なので、通りすがりの大物ってだけだが。

今作では敵対関係になってしまう千葉真一と曽根晴美は、2年前の『風来坊探偵』シリーズでは良いバディだったんだが、もうバディ路線の作品ってないのかな?割と嫌いじゃなかったんだけどね。

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9/2 『ヒマラヤ無宿 心臓破りの野郎ども』(1961)

アマプラ「JUNK FILM BY TOEI」にて。

小沢茂弘監督、片岡千恵蔵進藤英太郎水谷八重子佐久間良子チャコ・ヴァン・リューウェン江原真二郎山形勲三島雅夫出演。

ヒマラヤで各国の探検隊が雪男らしき生物に襲われた。ラスベガスではどこの国が雪男を捕獲するか賭けが始まった。そんな時、片岡千恵蔵の探検隊が雪男を捕まえたとのニュースが世界を駆け巡った。探検隊が日本に帰国すると、雪男は居ない。実は混乱を避けるため、密かに自宅に雪男を隠したのだが…。

千恵蔵御大の「無宿シリーズ」第2弾だが、前作とは微塵も関係がない。恐らく2本が好評だったら、「サハラ無宿」だの「ツンドラ無宿」だの「ロッキー無宿」だの作ろうとしていたんじゃないだろうか?
雪男賭博に端を発し、新藤英太郎扮するボリショイの熊蔵の山師の話と、雪男の学術的調査の話がゴチャゴチャと進んで行くが、ヒマラヤ探検隊の千恵蔵御大がテキトーに捌く。別に無くてもいいような銃撃戦が一応クライマックスに。
この雪男を巡るゴタゴタを観ていてハタと気付いた。『北京原人Who are you?』を東映が作ったのは、この『ヒマラヤ無宿』からの系譜だったのか、と。なんかすごく腑に落ちた。

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9/2 『孤狼の血 LEVEL2』(2021)

新宿バルト9にて。

白石和彌監督、松坂桃李鈴木亮平村上虹郎西野七瀬斎藤工中村梅雀滝藤賢一宮崎美子かたせ梨乃中村獅童吉田鋼太郎出演。

ノリに乗ってる白石和彌の”実録風令和東映やくざ映画”第二章。
前作で真面目な新人刑事だった日岡(松坂)が、死んだ大上(役所)に代わって、丸暴の凶悪刑事に成長。対するは、殺された五十子会組長(石橋蓮司)の腹心で、出所してきた上林(鈴木亮平)。
刑務所から刑期を終えて出て来たヤクザが組に戻るところ、あるいは組に戻らず堅気になろうとするところから始まるヤクザ映画は多い。それこそ星の数ほどあるだろう。一番の王道パターンは、刑期中に親分が死んで(殺されて)、組が弱体化し、縄張りが他の組に荒らされてて、それを出所してきた昔気質のヤクザが敵対組の嫌がらせに耐えながら再建して、クライマックスで堪忍袋の緒が切れて敵対組に殴り込んで勝利----そんな物語だろう。
ところが本作は、出所してきた男(鈴木亮平)がとんでもない狂犬だと言うところが新機軸。一応、刑期中に殺された前親分には忠誠を誓っているのだが、兄貴分も同じ組の組員も全く関係がない。気に入らなければ全部ブチ殺す。それも子どもの頃のトラウマから、相手の目ん玉を抉り出して殺す。全ての暴力に躊躇がない。新旧『仁義の墓場』の石川力男や『実録 私設銀座警察』の渡瀬恒彦も、狂い切った狂犬ヤクザだったが、それに勝るとも劣らない恐ろしさだ。
演じた鈴木亮平は、これまでも役柄に応じた体重増減を実行したり、純情柔道部男子からマッチョな半グレから変態仮面まで、端から端まで振れ幅の広い役回りを何でもこなす実力派だったが、いやここまで振り切ってしまうとは恐れ入った。主演の松坂桃李の日岡役も素晴らしいのに、それを上回る凄まじさ。同じ白石監督の『凶悪』の時の、山田孝之が素晴らしいにも関わらず、ピエール瀧がそれを食ってしまった瞬間に通じるものがある。
鈴木、松坂に引っ張られたのか、周りの役者も皆素晴らしく、心優しきチンピラの村上虹郎は魅力的だし、滝藤賢一史上最も迫力のある目玉の転げ落ちそうな滝藤賢一も観られたし、宮崎美子の地味な巧さなど、演技の見所が満載。
映画全体としては、前作の方が若干上だと思うが、それを補って余りある凄い映画だった。

https://youtu.be/1ZBPdi0TU9k

孤狼の血 LEVEL2」新ポスター2種公開、松坂桃李「前作とは違う新しさ」(コメントあり) - 映画ナタリー

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2021年9月 2日 (木)

9/1 『ジェット機出動 第101航空基地』(1957)

アマプラ「JUNK FILM BY TOEI」にて。

小林恒夫監督、高倉健楳崎博規今井俊二中原ひとみ小宮光江月形龍之介出演。

101航空団基地に転属になった若き航空自衛隊員たちは、F86のパイロットを目指して日々特訓を受けるが…。

昨日に引き続き、小林恒夫監督作品。
これは和製『トップガン』…って言うか、『トップガン』よりも30年も前に、まるで同じような映画を東映が作っていたことに驚いた。
プロペラ機に乗っていた優秀なパイロットたちを、ラバウル航空隊の生き残りが教官となって、エリートとして育てていく。鬼教官への反目、飲み屋でのハメ外し、隊員の恋と結婚、訓練中の仲間の死…。高倉健は準主役で、どちらかと言えば、教官役の月形龍之介が主役扱い。『トップガン』で言うなら、トム・クルーズ演じるマーヴェリックではなく、マイケル・アイアンサイド演じる鬼教官ジェスターの物語。これはこれで渋くて悪くない。

人間ではなく、もう一つの主人公はもちろんF86。子どもの頃から多くの怪獣映画や特撮番組で親しみ、また子どもの頃に何度も観た入間航空祭のブルーインパルスは、当時はこのF86だった。航空機マニアとかでは全くないが、それでも物凄く思い入れのあるのがこのF86である。それを堪能出来ただけでも、この映画を観て良かった。

操縦幹部候補生の訓練風景・東映東京「ジェット機出動・第101航空基地」月形龍之介/高倉健 | 東映バカの部屋

操縦幹部候補生の訓練風景・東映東京「ジェット機出動・第101航空基地」月形龍之介/高倉健 | 東映バカの部屋

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9/1 『アマゾン無宿 世紀の大魔王』(1961)

アマプラ「JUNK FILM BY TOEI」にて。

小沢茂弘監督、片岡千恵蔵月形龍之介江原真二郎梅宮辰夫佐久間良子久保菜穂子三田佳子進藤英太郎小沢栄太郎山本麟一出演。

経済的に飛躍的に発展する中、いわゆるヤクザの賭博しかない日本の市場に目を付けた世界中のマフィアが、本格的なギャンブル利権を獲得するために日本に進出。アメリカ、フランス、エジプト、香港から、マフィアに雇われた刺客たちが送り込まれてくる中、新横浜に着いたブラジル帰りの男が居た…。

日活作品も多く手掛けた松浦健郎脚本によって、日活無国籍アクションっぽい世界観が東映ワールドに広がる珍妙な作品に!
日活であの無国籍アクションの世界観が成立してたのは、日活専属俳優-----特に宍戸錠だからこそだったんだと言うことを痛感させる作品。ヒーロー小林旭とそれに対峙するヒール宍戸錠は、どちらも若くスラっとした体形で、キザなポーズはバカバカしくも似合っているしカッチョイイ。しかし、こちらは千恵蔵御大なので、オッサンな上に背は低いし顔はでかいし、それがラテンアメリカスタイルで東京の街並みに現れるんだからたまらない。おまけにライバルも新藤英太郎なので、こちらも顔のデカイ、声もデカイオッサンだ。かろうじて江原真二郎は若いし二枚目だが、千恵蔵&英太郎の加齢臭コンビの前では存在感もうっすらしてしまう。梅宮辰夫もまだシュッとしているし、久保菜穂子も美しいが、それでもオッサンコンビのインパクトに太刀打ちなんか出来やしない。コメディタッチだとは言え、大スター片岡千恵蔵先生で、よくこんな企画をやったもんだ。

そして、この時代の映画ではごくごくナチュラルに登場することがままあるキ〇ガイ病院の描写がまたヤヴァイ。
香港マフィアのボスの秘書のフリをしているが、実は仇と狙っていた久保菜穂子が暗殺に失敗。その暗殺を誤魔化すために突然狂ったふりを始めて、精神病院へ。それに気付いた千恵蔵たちも「久保菜穂子に噛みつかれた時に病気がうつった」だの「ブラジル帰りだからトキソプラズマ」とか無茶なことを言って狂ったフリをして精神病院へ入る。そこでは乱痴気騒ぎを繰り広げる入院患者たち。演じるは当時の有名お笑い芸人、喜劇役者等々。そこでみんなで踊って逃げ出す。狂ってるなぁ、脚本。

ひとつだけ真面目な疑問があって、最後にマフィアがカジノに雪崩れ込んできての銃撃戦になるんだが、なぜか”ゴールドラッシュの熊”こと新藤英太郎を送り込んできたアメリカ・マフィアだけ居ないのはなんでなんだろう?きっと悩んだところで解決はしないんだけど。
映画を最後まで観て、一体何だったんだ、この映画?って珍作。

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◇古い映画ポスター ニュー東映「アマゾン無宿 世紀の大魔王」監督/小沢茂弘◇片岡千恵蔵 進藤英太郎 江原真二郎 久保菜穂子 佐久間良子  の落札情報詳細| ヤフオク落札価格情報 オークフリー・スマートフォン版

 

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2021年9月 1日 (水)

8/31 『点と線』(1958)

Amazonビデオにて。

小林恒夫監督、松本清張原作、南廣高峰三枝子山形勲加藤嘉志村喬三島雅夫出演。

福岡、香椎の海岸で男女の遺体が発見された。男は産工省の課長補佐、女は赤坂の料亭の女中で、当初は単なる情死と思われた。しかし、博多のベテラン刑事加藤嘉は男の持っていた食堂車の受取証に不審な物を感じていた。一方、警視庁の刑事南廣はこの心中が汚職事件に絡んでいるのではないかと睨み、博多へ九州へ向かった…。

有名な鉄道ダイヤトリックの推理物。だが、ダイヤが鍵ってことしか知らないので非常に面白かった。
時代背景として、まだ新幹線が開業しておらず、長距離移動も汽車と船が基本であって、飛行機での移動は一般的ではないのがミソ。こうした時代性が謎解きとか設定に密接に関わる映画って、この先あと何年後くらいまでなら違和感なく観られるのだろう?パッと見た瞬間に、「あ、その時代だからね」と観客の半数が理解してくれるのは、いいところ10年後くらい?

さて、本作で特に目を惹くのは加藤嘉。田舎の警察の中で、唯一心中事件をおかしいと気付くベテランの役目。どの映画でも名脇役だが、ピンポイントで出て来ただけで画面から退場してしまうようなことが多い役者さんだが、今回は最後まで捜査班にきちんと加わっており、随所でベテランならではの意見を述べる。行け行け!嘉!最後まで頑張れ!と、心の中で応援しながら鑑賞する。
加藤嘉だけでなく、出て来ただけでこの人が犯人!と言われる時代になる前の高峰三枝子、悪徳社長ならお任せの山形勲、安定の志村喬、優しげな顔の悪魔三島雅夫と、押し出しの強い役者さんが多い映画である。そんな中で主役を張るのは、新人若手の南廣。新人で主役大抜擢ってなんでだろう?と思ったら、この人って俳優の前にジャズバンドのバンマスだったのか。自分的には、『ウルトラセブン』のV3から来た男ことクラタ隊長のイメージなので、それよりも全然昔に主役をやっていたのは知りませんでした。すみません。

https://youtu.be/ucQegSc33JI

ときめき映画館#点と線 | 春夏秋冬#浪漫百景

点と線 監督/小林恒夫 出演/南広 小宮光江 奈良あけみ 楠トシエ 月丘千秋 高峰三枝子 山形勲 堀雄二 加藤嘉 河野秋武 三島雅夫 志村喬 | 映画  ポスター, 日本映画, 松竹 映画

点と線 / The Dead End (1958) | 映画 ポスター, カルト映画, 映画

 

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8/31 『ムタフカズ -MUTAFUKAZ-』(2018)

Amazonビデオにて。

ギョーム・“RUN”・ルナール西見祥示郎監督、草彅剛柄本時生満島真之介出演。

sutudio4℃製作なのに、劇場公開時には気付いたら終わっていて観逃した作品。
バンド・デシネ原作なので、日本的な雰囲気からはかなり遠いが、それでも日本人にも受け入れられるギリギリラインのシンプル可愛い系キャラが魅力。キャラクターの影の少ないシンプルさもいかにも欧州調ではあるが、動きと背景描写のこだわりは流石の4℃。微に入り細に入ったディテールへのこだわりがいつもながら変質的で流石である。アクション場面のスピード感、躍動感、センスの良さはお見事。

アニメではよくあることではあるが、この作品の舞台であるダーク・ミート・シティ-----メキシコに近いアメリカっぽい場所が、一体地球上にあるのかどうか?この主たる登場人物たちは、どんな種類の生き物なのか?そこら辺の設定とかが、正直言って全く分からない作品である。だが、だからこそ成立している不思議な物語なのだから、気にしない方が良いんだろう。
キャラの見た目にそぐわぬ思わぬバイオレンス度の高さも〇。
日本語吹き替え版で観たので、草彅の棒読みは…う~ん。

ちなみにタイトルの「ムタフカズ MUTAFUKAZ」は「Motherfuckers」のことらしい。

https://youtu.be/3MRNDabuQQw

ムタフカズ - 作品 - Yahoo!映画

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