原題:Thunderbird 6
Blu-rayにて、吹き替え版。
デヴィッド・レイン監督。
国際救助隊のブレインズが開発した反重力飛行船スカイシップ1号が完成した。その処女航海の世界一周飛行には、アラン、ペネロープ、ミンミン、パーカーが搭乗することになった。ところが、スカイシップは悪の組織ブラックファントムに既にジャックされていた。彼らはサンダーバードの秘密を探るべく陰謀を巡らせていたのだ。一方トレーシー・アイランドでは、ブレインズが「なにが良いかはよくわからないが、サンダーバード6号を作ってくれよ」と、パパから嫌がらせのような依頼を受けていた…。
子どもの頃のTV放送はもちろん、LDもDVDも持ってるので何回も観てはいるんだが、Blu-rayで綺麗になっていると言うので、まぁ一応観るよね。
オリジナル版の『サンダーバード』は本当に子どもの頃から大好きで、今でも時々TV版をポロっと観たりする。
その子どもの頃の自分にとってのサンダーバード「3大ガッカリ」ってのがある。
「怪獣」「エックスカー」「6号」である。
『サンダーバード』が好きな人なら、何を言っているかすぐに分かると思う。
まず「怪獣」。
以下の写真は放送当時の雑誌などに掲載されたり、「サンダーバード・ブロマイド」で御馴染みだった写真だ。
『ゴジラ』や『ウルトラQ』で、すっかり怪獣好きになっていた少年たちは、「サンダーバードが怪獣と闘う!」この事実に胸を躍らせた。ところが、いつまで経っても怪獣なんて登場しないし、その怪獣がなんだったのかも分からない。
結局、雑誌用の企画として作られただけで、番組自体とは全く関係のない怪獣だったと知るのは後年のこと。
次は「エックスカー」。
当時、『サンダーバード』のプラモデルはIMAIから発売されていた。
子どもたちの最大の憧れは「秘密基地」!それは高過ぎておいそれとは手が出ないけれど、スプリングで飛び出すだけだったり、ぜんまい走行やモーターライスの各種メカは50円~1000円くらい。お小遣いやお年玉で十分に手が届くので、各種サイズのメカを何個も何個も買った。そんなメカの中に「エックスカー」がある。小松崎茂のイラストで岩石を飲み込むイカすメカが描かれている。このプラモも価格の異なる数種類が発売されており、子どもたちはサンダーバードのメカだと信じて買っていた。
ところがいくら放送を観ても「エックスカー」は登場しない。一体どんな活躍をするのかワクワクしていたが、これがIMAIの勝手に作ったオリジナルメカだと知るのは物心がついてからだった…。
そして「6号」。
劇場公開時に映画館には連れて行ってもらえなかったので、ポスターや写真を見て、この真ん中に大きく写っている双胴のメカが「6号」だと思っていた。そしてある日、多分日曜日の昼間かなにかにTV放送されて、初めて『サンダーバード6号』を観ることになった。あのメカはどんな活躍をするのだろう?「6号」はどんな機能があるのだろう?
映画を観終わった時、自分が「6号」だと信じていたメカはただの飛行船で、待ちに待ってた「6号」は、ただの古い複葉機だった時のガッカリ感…。
これが『サンダーバード』3大ガッカリ。
今は全部分かっているし、その上で『サンダーバード』が好きなのだが、子どもの頃は本当にショックが大きかったなぁ。
.
最近のコメント