原題:CatーWomen Of The Moon
アマゾンプライムにて。
アーサー・ヒルトン監督、ソニー・タフツ、マリー・ウィンザー、ヴィクター・ジョリイ出演。
昔からタイトルは知っていたけど、観たことはなかったスットコドッコイSF映画が、アマゾンプライムにあるのを発見したのでソッコーで観る。その後ググったら、いつの間にか日本版DVDもリリースされてて驚いた。いや、もしもプライムに無ければ、俺もウッカリ買ってたかもしれん(笑)。
初の有人月探査ロケットが月に到着すると、そこには全身タイツの色っぽいお姉さんたちだけの国があった!
ビーチベッドみたいなので眠りながら月へ向かう乗組員。地球からの繰り返される無線の呼び出しにやっと目を覚ますが、無線をガン無視して、コックピットの事務机から手鏡とヘアブラシを取り出して髪型をセットする女乗組員。原子炉の故障に消火器いっちょで対処。安全ベルト付きの固定されてない事務椅子(キャスター付き)操縦席。「私の勘では、ここからは見えない“月の裏側”に着陸するのが正しい」と主張する航海士。フェイスカバーが曇ると撮影上支障が出るし、役者の呼吸が苦しくなるから呼吸穴が開いているヘルメット(これは日本のウルトラシリーズでも採用されていた)。月面探査にタバコとマッチと拳銃を持っていく乗組員。火を着けて、「どうやら酸素があるぞ!」とおもむろに宇宙服を脱ぎ去る。突如襲ってくるビョンビョンした巨大蜘蛛に生身で一斉にナイフで襲いかかって瞬殺。謎の神殿に入ると、突如現れる全身タイツのキャットウーマンたち…。
この後もまだまだ続くクラクラ来るような展開が続くが、まぁトンデモ映画なのは知ってて観てるので問題はない。
64分の短い上映時間の体感は結構長いが。
ちなみにこの映画が作られた1953年は、ジョージ・パルの『宇宙戦争』と同じ年で、『月世界征服』の2年後。予算規模が違うとは言え、あのまともなSF映画の後でよくここまでトンチキな映画を作るよねぇ。
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