2006.04.24

4/23 シアター・ナノ.グラム『サイド・エフェクト~副作用~』

シアター・ナノ.グラムの『サイド・エフェクト~副作用~』を池袋シアター・グリーンで観る。

スランプに悩む女流作家・環と、彼女の家に同居する詩織。2人の生活は、危ういバランスの上で成り立っていた。家政婦、編集者、文芸評論家等々、皆がそんな環のことを心配して、彼女の家を訪れるが…。

ナノ.グラムの第16回公演は、初めての池袋・シアターグリーン/エリア171。
お客さんの入りも良く、階段まで一杯で立ち見まで出ている。毎回集客力が上がっている。大したものだ。おまけに今回はスカパーでのO.A.もあるそうで、ナノ.グラムは徐々に人気有名劇団への道を歩んでいるのだなぁ。

前回に引続き、主演はモリチエさん。今回は悪女な訳ではなく、色々あって歪んじゃってる感じの哀しい人。で、その相方が間宮さん。この2人のチョイ・エロな場面があるのが、ナノ.グラム的には新要素。これまでは間宮さんのフトモモとかがお色気部分だったけど、今回はもっと具体的にエロっぽい。それが必要があったかどうかは評価の分かれるトコだろう。
これだけでなく、福原さんが前作『ヴィンテージ・シーズン』から役柄を引き継いでいたり、各役柄の強弱がこれまでよりもハッキリと付いていたりと、新しい試みが今回は多い気がする。
金子さん演じる文芸評論家は、以前だったら座長が演じた役だったんだろうけれど、今回は彼が演じたのが良かった気がする。

残念だったのは、笑いの要素が薄くなり、重い部分の方が立ってしまっていること。これから、どんどん重い話の方にシフトしていくのかしらん?そーゆー方向に進んで行くつもりなら、それはそれでは良いのだけど、もうちょっと軽いノリの方が個人的には好みかなぁ。
ついでに、物語の内容とタイトルがあんまり合っていないような気がする。

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2006.04.10

4/9 『KILLER IN KILLERS』

知人が制作に関わっている(?)と言う、タンバリン・プロデューサーズの芝居『KILLER IN KILLERS』のチケットを頂き、サンモール・スタジオまで観に行く。

ヨコハマ。殺しの依頼を受け、とある映画館にやって来た殺し屋たち。だがその依頼内容とは、お互いで殺し合って、生き残った者に5000万円の報酬を渡すというものだった…。

場内は若いお客さんでほぼ満員。チケットが残っているようなことを聞いていたが、そんなことないじゃん。

内容は…頂いたチケットなのでコメントしずらいんだが、敢えて言ってしまえば、どこかで見たようなお話。
リスペクト『ルパン三世』ってことらしいけれど、それよりも鈴木清順(あるいは大和屋竺なのかもしれないけど、ともかく『殺しの烙印』)と林海象(『私立探偵濱マイク』)を混ぜて、アルバート・ピュン(『ワイルド・ガン』)が構成したような物語。3人ともオレの好きな監督ではあるんだが…。
まぁ、作・演の富沢義彦さんが、そっち方面がお好きな方なんでしょう。きっと。

ほとんどが若手声優の役者さんたちは、元気がありかつ声に張りがあって、非常に頑張っていた。

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2006.03.20

3/19 『The Who's TOMMY』

新宿厚生年金会館で『TOMMY』を観る。

父親の殺人を目撃したことをきつく口止めされた少年トミーは、それがトラウマとなり三重苦=視覚・聴覚・会話を閉ざしてしまう。両親は息子を必死に直そうとするが、何をしても彼の感覚は戻らない。そしてある日、彼はピンボール台に触れたことで、天才的ピンボーラーになるが…。

言わずと知れたThe Whoのロックオペラ『TOMMY』の舞台版である。
The Whoのファンではないし、熱狂的ロック・ファンだったりもしないのだが、ロック・オペラとか、ロック・ミュージカルってのにはなんだか惹かれるのだ。変態屋ケンちゃんの撮った映画版も嫌いじゃないしね。

昨夏に観たQueenの『We Will Rock You !』もなかなか楽しかったけれど、やはり元がシッカリしている(?)のと、キャストの演技力&歌唱力が上なので、どうしたって『TOMMY』に軍配が上がる。音楽的にはQueenの方が好きなんだけどね。
物語の基本線は、映画と同じ(だと思うけれど、映画版がウロ覚えなんだよな)で、陰惨と言うか暗い話である。映画版のドラッグ映像みたいなものもないし、舞台ではピンボールの上手さもなかなか表現しにくい。だけど生でコーラスする『Pinball Wizard』はメチャメチャカッコ良く、オリジナル版も映画のエルトン・ジョン版も好きだが、それとはまた違うミュージカル・ソングとしてのカッコ良さを見せつける。

2階席には空席も結構あったり、公演として成功だったのかどうかは微妙だけれど、今日は楽日だったこともあり、リピーターのお客さん(かなり年齢層高めだ)も多くて劇場は大盛り上がり。いやぁ、観に行って良かったっス。

ところで、もらったチラシの中に気になるものを発見。
ひとつは『エドワード・シザーハンズ』のダンス・ミュージカル版。もうひとつは『TANZ DER Vampire』である。
前者は説明の必要もないだろうが、問題は後者。ポランスキーの『吸血鬼』をドイツで舞台ミュージカル化した物なのだが、オレはこのドイツ・キャストのアルバムを既に何度も聞いている。実はこれ、大好きなジム・スタインマンがやっているのだ。ただ、省エネ作曲家のスタインマンらしく、アリモノをちょっとアレンジした楽曲ばっかりではあるのだが…。これがドイツ・キャストの来日公演なら、ためらわずに行くんだけど、日本版なんだよな~。どうしよう?

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2005.11.07

10/29 ナノ.グラム『ヴィンテージ・シーズン』

恵比寿エコー劇場でシアター・ナノ.グラムの『ヴィンテージ・シーズン』を観る。

地元の者すらあまり関心を寄せない、108年に1回の祭祈が行われる田舎の山寺。2人の住職と2人の住み込み使用人しか居ないこの寺に、2組の夫婦がやって来た。彼らの目的は祭祈なのではなく、実は彼らの子供たちが犯した罪の後始末であった…。

今回もほぼ満席の「ナノ.グラム」第15回公演。
ここ数回同様、前半は軽いノリで、後半は意外に重い展開になる構成。どうも座長の嗜好がそっちになってきているようだ。
今回は、モリチエさんの記憶が戻る前の緩~い表情から、戻った後の悪女としか言い様のない表情の変化が印象的。本当にワルそ~!(誉め言葉です)
メンバーも増え、劇団としての役柄の幅が広がっているのは良いのだが、やっぱり90分の芝居では全員を捌き切れなくなって来ている気がする。そのせいでちょっと散漫な印象になっているのも事実。夏公演を1回増やして、年3回の内、1回休みの人を作った方がいいかもね。そう簡単な話じゃないだろうけれど。

ところで、座長はもう舞台に立たないのかな?

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2005.07.30

7/30 『WE WILL ROCK YOU』

新宿コマ劇場で『WE WILL ROCK YOU』を観る。

西暦2046年、地球ではロックが禁止され、全ての楽器は破棄されていた。グローバルソフト社のCEOであるキラークイーンは世界を牛耳り、ありとあらゆるものをコントロールしたガ・ガ・ワールドを作り上げていた。そんな中、ガリレオ・フィガロは自分の頭に浮かんだ奇妙なメロディを歌い始める。ガリレオとスカラムーシュは与えられた音楽ではなく、自分たちの歌を作ろうとし、隠された伝説の楽器“ギター”を求めて旅立った…。

いやあ、実にサックリと薄っぺらな物語である。
「音楽が禁止された世界で、音楽と自由を取り戻すために戦う」----これによく似た物語って、一体どれくらいあるかな?『ロックン・ルール』とかはモロに同じだし、ほかには何があったかな~?!思い出せないけど、ホントにいっくっらでもあるよね、ドモアリガット、ミスターロボット。
だからツマランとか言っているのではない。こんなにありふれた、手垢つきまくりの物語にもかかわらず、観客が一体となって盛り上がる。凄いぞクイーン。クイーンの名曲の数々をあらためて“名曲”だったと再認識させられた。

ただ残念だったのは、ヘンな日本向けリップ・サービス。
「ロックの偉大な先人たち」として様々なロック・ミュージシャンの写真が出てくる場面があるのだけれど、そこに尾崎豊やhideの写真が混じっている。尾崎やhideが偉大な先人かどうかはさておき、少なくともクイーンのメンバーが知っているとは思えない。さらに、「この服は“コナカ”で買った」なんて台詞は要らねぇだろう。きっと海外公演用パッケージとして、シナリオに組み込まれているんだろうな。
それ以外の部分では客いじりも上手いし、ステージ両サイドのオーケストラ・ピット(バンドピットとでも言うのか?)のメンバーが突然スポットライトを浴びたり、構成もなかなか面白い。

ちなみに生まれて初めて入ったコマ劇場は、ロック仕様に改装されていて、演歌歌謡ショーをやる空間ではなくなっている。この『WE WILL ROCK YOU』の公演が終了したら、元に戻すのかな?

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2005.05.04

5/4 ナノ.グラムの方々

家に遊びに来たナノ座長と、日本酒をベロベロと飲む。
で、酔っ払った座長が、自分のトコの劇団員を呼ぶって話になり、突如、N澤さん、A原さん、Y木さんを呼びつけることになってしまった。オレはもう出来上がってたから全然構わないんだけど、本人たちは迷惑ではなかったのかしら?座長がイイって言ってんだから気にしないことにしようか。
皆さん舞台の上とは雰囲気が違って、当たり前のことではあるけれど、やっぱり役者さんなんだなぁと、しみじみ思う。

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2005.04.23

4/23 『シンプル・ケース』

恵比寿のエコー劇場で、シアター ナノ.グラムの4月公演『シンプル・ケース』を観る。

南の小さな離島に、国土交通省のモニターとして派遣された5人の女性。嫁さん候補不足に悩むこの島の若い男たちは、皆有頂天で浮き足立つ。だが、村長は何故か浮かない顔をしている。どうやらこの島には何か秘密があるらしい…。

シアター ナノ.グラムの公演もこれで14回目だそうで、なんだかんだで小屋も大きくなり、その度に札止めになってるのは大したもんだ。

さて、前作の『ハッピーエンド』から入ってきた、ちょいとヘヴィな要素が今回も用意されている。やっぱり座長の志向が、これまでよりも重い方向に向かい始めているのかもしれない。このままジワジワと方向転換を図っていくのだろうか?それとも、ちょっとした気分転換?どっちにせよ、それはそれでアリだと思うけどね。そんな重さもありつつも、基本的にはブラックなコメディって方向は変わってないから。

今回は何組かのグループ分けで、話がまとまっている。ヘンなチームワークを見せる男3人組、オカマとオカマっ気のある2人組、一癖ある女たち5人組、意味深な会話を交わす村長と園長の2人組。役者さんたちもこなれて来ているので、それぞれに魅力のある芝居をしているが、今回は「フラワー山羊園」園長を演じた愛原さんが非常に良かった。これまでと髪型が変わったこともあり、いつもとはちょっと異なる雰囲気。今まではどちらかと言うと強さが表面に出ている役が多かったが、今回のような芯の強さを内に秘めているような役の方が向いているのかもしれない。
あとは、金子さんのオカマ芝居が妙にリアルで良かったが、これはもしや“区役所通りのあの方”をじっくり観察したのかな…と(笑)。

芝居の後は、ビデオ撮影を頼まれていたH井君、その手伝いをしていたT口さんとの2人と一緒に、恵比寿駅の近くの居酒屋で一杯。

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2004.10.28

10/28 ナノ.グラム『ハッピーエンド』

平日だってのにほぼ満席の恵比寿エコー劇場で、シアター・ナノ.グラム『ハッピーエンド』を観る。

2人の仲居と1人の従業員が、他愛もない口論で暇を潰している、山奥の寂れた旅館。そこへ突如やってきた7人の男女。豪雨で道が通行止めになったため、仕方なくこの宿に一泊することになったのだ。彼らはお互い顔見知りな様子もなく、それぞれに何か事情を抱えているようだった。実は彼らはネットで知り合った自殺サークルの面々だったのだ…。

ナノ.グラムの第13回公演は、いつもと何かがちょっと違う。“ブラックなテイストのワン・シチュエーション・コメディ”と、大雑把なジャンルを言えば、特に変わりはない。だが、話が話なだけに、それぞれが語る過去が妙に重いのだ。「生きる」とは何か。これまでの同劇団だったらサラリと流した部分が、予想外の重さで語られる。
その試みが成功したかどうかは、評価の分かれるところだろう。だがこれは、ある意味で鈴木座長の図った劇団の転機なのかもしれない。芝居がはねた後、「なんか、いつもと違くない?」と聞くと、座長は「へへへ」と笑っていた。
明らかな方向転換をして、このまま路線変更して突っ走っていくのかもしれない。一度、別なことを演ることで、これまでの路線の見直すのかもしれない。いずれにせよ、次回公演で何を演るのかで、今後のナノ.グラムの方向性が見えてくるのだろう。

公演を重ねているだけに、役者さんたちも演出もどんどん手馴れ、こなれて来ている。
だが、今回は登場人物数が13人(だったかな?)と、これまででも最多(多分)。そのせいか、ちょっと散漫な印象があるのも事実。もうちょっと登場人物を絞ってもいいような気もするが、色々と事情もあるんだろう。

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2004.07.10

7/10 双数姉妹『ファンシー★ スグルとマナブと奇抜な父と』

映画を観ようと新宿まで出たが、観たいものがない。
そこでふらっとTHEATER/TOPSに入り、劇団双数姉妹『ファンシー★ スグルとマナブと奇抜な父と』って芝居を観る。

田舎で父の文房具屋の跡をついだスグル。仕事を辞めて故郷に帰ってきた弟のマナブ。すっかりボケてしまった父。兄弟、父子の関係はどうしてこんなによそよそしいのか…?

なんの予備知識もなく、劇場前に貼ってあったポスターで「ちょっとコメディっぽい感じかな」と思って入ったんだが、正直あんまりノレなかった。シナリオ的には笑いを取ろうとしていると思しきところも多々あるのだが、台詞のやり取りが妙に間伸びしてて----恐らくこれがこの劇団(あるいは作・演の)の“間”なんだと思うが----オレとは生理的に合わないのか、ほかのお客さんが多少笑ってる場面もほとんど笑えない。

気になったのは、客席に背を向けての台詞が妙に多いこと。
『寺内寛太郎一家』で樹木希林が「どーしてちゃぶ台のこっちに座らないの?」と言ってみたり、『家族ゲーム』でテーブルに一列に座ったりしたように、皆が正面を向いて台詞を話すのはリアリティがないと思ったのかもしれない。だが、別に客席真正面を向く必要はないが、背中を向けての芝居がしょっちゅうあるのは、やはりなにかが違うんじゃないだろうか。

今日の公演はほぼ満席だったし、THEATER/TOPSで10日間の公演が出来るくらいの人気劇団なんだとは思うけれど、オレはあんまり合わないようなので、次に行くことはないだろうなぁ。

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2004.04.04

4/4 ナノ.グラムの『メロドラマ』

恵比寿エコー劇場で、シアター ナノ.グラム 『メロドラマ・・・!?』を観る。

病院に入院したベストセラー作家と、彼を取り巻く人間模様、そして物見高い患者たちの悲喜こもごもを描いたコメディ。

第5回公演から観させて頂いているナノ.グラムの第12回公演。前回のアルタ公演は都合が付かず、見逃したので今回は気合を入れて(笑)。
当たり前なのかもしれないが、1回ごとにどんどん完成度が上がってきている気がする。今回も面白かった。非常にこなれてるし、ちょっとしたところに細かく笑いが入ってるのは、なんか作者の座長さんに余裕が出てきたのかな?役者さんも、昔より演技に余裕が出ていていい感じだ。

ちなみにあのお辞儀は、金ちゃんが元ネタなのでは?ねぇ座長。

ついでに、初めて行ったエコー劇場も綺麗で観易い劇場で良かった。
次回の10月公演もこの劇場だそうなんで、また行かせて頂きます。

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