2006.05.09

5/7 『ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女』

もうすぐ閉館してしまう新宿ピカデリー2で『なるにや国酔夢譚』…ぢゃなくって『ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女』を観る。

第二次大戦下のイギリスで、空襲を避けて田舎のカーク教授の元に疎開したペベンシー家の4人兄弟。教授の屋敷でかくれんぼをしている最中に、大きな衣装だんすに隠れたルーシーは、その奥が不思議な国ナルニアに繋がっているのを見つけた。ナルニアは、白い魔女によって100年もの間冬の世界に閉じ込められていたが、アダムの2人の息子とイブの2人の娘によって平和が訪れると予言されていた…。

『ナルニア国物語』の原作は読んでいないので、特に思い入れはない。
観てみようかな、でもまぁ見逃しても構わないか…ってくらいの気持ちだったのだが、ピカデリーが閉館なら行かねばなるまい!と思ったのだ。でも劇場交換してて、ピカ2だったのが残念。

さて、昨今のファンタジー映画流行の流れの中では、ピージャクの『指輪』より下、クリ・コロ版『ハリポ』より上、その他『ハリポ』より下ってのが率直な感想。
『シュレック』がウケてたのは、毒ありまくりのファンタジーで、ディズニーを茶化しまくったところなのに、その監督のアンドリュー・アダムソンが、よりにもよってディズニーでこんなに毒のないファンタジー作ってもダメだって。

でもそれ以上にキツイのが、キャラクター(=俳優)があんまり好きになれなず、感情移入が出来なかったこと。長男は頼りなくて成長のドラマがあまり見えず、次男はイヤなガキで、長女も感じが悪くって、末娘はスティーブ・ブシェミに似てる。(ブシェミは好きだが、ブシェミ似の女の子ってのはちょっと…)
これって原作でもこーゆーもんなの?
映画の出来はドッコイでも、俳優にまだしも魅力がある分、『ハリポ』の方がいいな。

VFXの出来は悪くはないが、WETA、ILM、リズム&ヒューズと、錚錚たるスタジオが参加してるにしては、それほどの驚きがない。
オープニングのフルCG第二次大戦シーンもいかにもCGでがっかりだ。驚いたのが、その後に続くピーターの寝顔の場面。まるっきりCGみたいで、生身の人間とは思えない。『ポーラー・エクスプレス』かと思ったよ。

まぁ、子供と一緒に観るファミリー・ピクチャーとしてはアリなんでしょう。
評判があまり宜しくないらしい白の魔女、ティルダ・ウィンストンは悪くないと思うけどな。デレク・ジャーマン映画じゃなくって、最近なんかで見たなぁと思ったら、『コンスタンティン』のガブリエル役だったのか。そうだ、この人だった。

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2006.05.08

4/26 『トム・ヤム・クン』

シネマミラノで『トム・ヤム・クン』を観る。

カーム(トニー・ジャー)と父は、タイの田舎の村で象と一緒にのどかな暮らしを送っていた。象を国王に献上することは、彼らにとって最大の栄誉であった。ところが、献上するための2頭の象が、動物密輸組織によってオーストラリアへと奪われてしまった。カームは、家族同然の象を救うため、単身オーストラリアへと飛ぶが…。

『マッハ!!!!!!!!』のトニー・ジャー主演によるムエタイ・アクション映画。

お話は前作同様、あって無きが如し。
前作が仏“像”を取り返す話で、今回は“象”を取り返す話。「イ(ニンベン)」が付いてるかどうかだけの違いでしかない。全編を通じてトニー・ジャーは、「ボクの象はどこだ?象を返せ!」って台詞ばっかり。

もちろん物語に見所なんて無い(と言い切る)。
トニー・ジャーのアクションを観たくて、映画館にやって来た観客を裏切らない物凄さ。
チャオプラヤ川でのボートバトル、Xスポーツ小僧どもとの対決、カポエラ&剣術&カンフー使いとの3連戦、螺旋状の塔を登りながらの4分間ノーカット連続バトル、45人連続骨折り、レスラー&オカマの鞭使い戦等々…と、110分間戦いっぱなし。
どこもかしこも、前作よりも凄いことをやってるのに、初めてトニー・ジャーの技を見た時のインパクトがデカ過ぎたため、今回はそこまでの驚きがないのが残念。『マッハ!!!!!!!!』が凄過ぎたからねぇ。
さらに難を言えば、4分間ノーカットバトルがちょっと残念だった。4分間闘い続けるアクションは驚きなんだけど、4分間戦い続けるために、前半からスピードが抑え気味。トニー・ジャーの凄さのひとつは、速さとジャンプ力にあるのに、それを押さえちまっちゃあ、意味がない。カット割ってもいいから、ハイスピード&驚愕滞空時間バトルをもっと見せて欲しかった。
もうひとつの見せ場のカポエラ使い戦は良かったんだけど、そのまま燃える寺院で連続で戦うのは面白みに欠ける。予算の都合もあるんでしょうが、ステージは変えて頂いたほうが良かったですな。

なんにせよ、トニー・ジャーを堪能できたから、これはこれでOKだ。

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2006.04.18

4/17 『ナイト・ウォッチ/NOCHINOI DOZOR』

新宿アカデミーで『ナイト・ウォッチ/NOCHINOI DOZOR』を観る。

この世界には、人間と全く変わらない姿をした“異種”が存在している。異種は、光の勢力と闇の勢力に別れ闘いを繰り広げていたが、現在は休戦協定が結ばれていた。そして、それぞれの勢力には、相手を監視する「ナイト・ウォッチ」と「デイ・ウォッチ」が居り、危うい均衡が保たれていた。だが、その均衡を脅かすものが現れようとしていた……。

“ロシア版マトリックス”との触れ込みの一部で話題のロシア映画。
良くも悪くも「ロシアでこんな映画作るようになったんだ!」と驚かされる。ロシア映画ってぇとオレには、エイゼンシュテインでタルコフスキーで『戦争と平和』『妖婆 死棺の呪い』『雪の女王』…みたいな印象しかない。それが今どきのハリウッドSFアクション映画みたいなのを作るとは思いも寄らなかった。
まぁ、インド映画がサタジット・レイ監督作みたいなのしかないかと思ってたら、『踊るマハラジャ』みたいなのが主流だったり、韓国映画がイム・グォンテク監督作みたいなのばっかりかと思ってたら、エンタテインメントの方が主流だったりと、紹介される作品の偏りが有り過ぎて思い込んじゃってたってぇのが正直なところだ。

物語的には、至極手垢の付いたプロット----遠い過去から未来まで、人類の知らないところで光と闇の軍勢が戦っている---である。こんなん、小説でも映画でもいっくらでもやっている。ただし、ちょっと新機軸なのが、そのどちら側に付くかを自分で選択出来るところ。こーゆーのは大抵の場合、運命で定まってたとか、生まれながらにどっちに付くかが決まってる場合が多い。この新機軸部分が、物語展開に大きく関わってくる。
『マトリックス』よろしく、最初から3部作の予定で製作されているそうで、決着もはっきりとは着いていないから、今はストーリー的な判断は出来かねるけれど、『マトリックス』1作目のような興奮はない。

映像的には、確かに“ロシア版『マトリックス』”と宣伝するのも頷ける。
冒頭のタイムスライス風戦闘シーンや、デジタル処理併用のカメラワークなど、トリッキーな映像が多い。でも、凄くオリジナリティ溢れる物になっているかと言うと、意外とどこかで観た映像の応用編だったりする。ウォシャウスキー兄弟の影響よりもデヴィッド・フィンチャーの影響の方が強いんじゃないかしらん?
闇のリーダー・ザヴロンがプレイしている、格闘ゲームの映像のなんとも言えないショボ&ウソ臭い感じは狙いなのか?

とりあえず、3部作を全部観てみようと言う気にはなったから、映画としてはそこそこ面白いんだろう。(…と、消極的な肯定)

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2006.04.05

4/2 『ある日どこかで』

DVDで『ある日どこかで』を観る。

新進劇作家のリチャード(クリストファー・リーヴ)の初舞台のパーティ会場に現れた一人の老婦人。彼女は金時計を手渡して「帰ってきて」と一言残し立ち去った。数年後、スランプに陥ったリチャードは、旅先のホテルで一枚の写真を見つける。その女性エリーズ(ジェーン・シーモア)こそ、かつて金時計を渡した老婦人の若き日の姿だった。彼女に恋焦がれるリチャードは、時を越えエリーズと出会うが……。

久し振りに観たけど、何度観てもシンミリと良い映画だなぁ。
お金を掛けなくても、SFXが無くても、ウェルメイドなSF映画を作ることが出来るってことの好例である。
リーヴ、シーモア、クリストファー・プラマーのそれぞれクラシカルで上品な雰囲気。タイムスリップした時代の空気感。何よりもこんなに切ない話は、他になかなかない。願ったらタイムスリップ出来るって設定はどうかとも思うけど、それほどに想いが強いんだってことで納得しておこう。(そう言えば、『モスラ3 キングギドラ来襲』で、モスラが“こんちう”のくせに、“強い想い”だけでタイムスリップする場面があって失笑したっけ…なんて、思い出さなくてもいいこと思い出しちゃったよ)
ああ、それにしてもジェーン・シーモアは本当に美しいなぁ。

特典映像はインタビューとスチル構成のメイキング。
半身不随状態の故クリストファー・リーヴ、美人ではあるが老けちゃったジェーン・シーモア、こちらを観てさらにシンミリ…。

全然関係ないけど、急に『レディホーク』が観たくなったな。切ない系恋愛ファンタジーってジャンルでは、あれも好きな映画の1本。

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4/2 『殺破狼 SPL/狼よ静かに死ね』

今日は功夫映画を2本ハシゴ。
新宿トーアで『殺破狼 SPL/狼よ静かに死ね』を観る。

マフィアのボス・ポー(サモ・ハン)に証人を殺され、自身も大怪我を負ったチャン刑事(サイモン・ヤム)。脳腫瘍のため、余命わずかとなったチャン刑事は引退を決意し、部下たちと共にポーの逮捕に最後の執念を燃やす。チャンの後任としてやって来た武闘派刑事のマー(ドニー・イェン)は、彼らのやり方に戸惑いを覚えるが…。

脚本は荒っぽいし、構成力にも問題がある。「なぜ?」と首をかしげる展開もある。
だけどそんなことは、きっとどうでもいいことなんだろう。ドニー・イェンとサモ・ハンがガチンコ・バトルする。そこが最大のポイント。“マッハ王子”ことドニーの恐ろしいほど速くてシャープな攻撃と、超重量級サモ・ハンのバトルの迫力は、お見事としか言いようが無い。
今回はワイヤー使用も極力抑え気味なのに、それにもかかわらずあまりにも美し過ぎるドニーの三連蹴。カッチョイー!イカスー!
VSサモ・ハン戦だけでなく、VSウー・ジン戦も見もの。ナイフと特殊警棒による超高速バトルは一見の価値あり。ウー・ジンって俳優はTVの人らしいので全然知らなかったんだけど、身体のキレが恐ろしくイイ。顔はオレの好みではないけれど、確実に次に出てくる香港アクション・スターなんだと思う。

脚本に難ありとは言いつつも、クライマックスの展開はちょっと驚いたし、エピローグで男泣きって人が居るのも分かる気はする。

リー・リン・チェイが“型”や“演武”としての美しさへと進んで行くのに対し、ドニー・イェンはアクション映画の闘いとしての凄さへと邁進している。それを実感させられる今日の2本ハシゴであった。

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2006.04.04

4/2 『SPIRIT』

新宿東急で『SPIRIT』を観る。

病弱な少年フォ・ユァンジアは、武術家の父に憧れていたが、父は彼に稽古を付けてくれない。彼は秘かに鍛錬を積み、やがて天津一の格闘家となった。ある日、大ケガをした弟子の仇をとろうとして、対立する流派の武術家を殺してしまった。だが、その報復として自らの愛する家族を失ってしまった…。

リー・リン・チェイは、ハリウッドよりもアジア映画の方が圧倒的に美しい。と言うか、カンフー・アクション・スターを西洋では使いきれていないのは誰もが認めるところ。そういう意味では、監督が西洋帰りとは言え、『白髪魔女伝』等のロニー・ユー(今は『フレディVSジェイソン』の人なんだろうけれど)だからOKである。

でも、なんか優等生過ぎて面白味に欠けるんだよな。
功夫映画に関して造詣があまり深くないので、この映画でリン・チェイの演じる霍元甲が、『ドラゴン 怒りの鉄拳』で殺される師匠であることも知らなかった。実在の人物の伝記映画な訳で、真面目に作らざるを得なかった面もあるんだろうけれど、それにしてもケレン味が薄い。勝つことが全てだった人物が、強さの真の意味を悟る物語。人間的に成長する霍元甲はいいんだけれど、常にストイックに過ぎる。もっと豪放磊落なキャラクターであっても良かったのかもしれない。

時代背景を考えれば、日本人は絶対的な悪になりそうなものなのに、中村獅堂はやたらに高潔な人物(美味しい役なのに、アクションが出来ないのがイタイ)だし、衣装はワダ・エミさんだし、音楽も梅林茂である。きっと日本市場への期待感が強かったんだろうなぁ。

ところで、パンフレットを読んでの疑問が2つ。
・タイのオリンピック金メダリスト、ソムラック・カムシンが出演しているように書かれているが、そんな人出演してないのでは?
・中村獅堂インタビューで、「北京語は、吹き替えじゃなくて自分で話している」と力説しているが、声も違えば口も合ってない。
どちらも日本上映の最終版でカットされたり、差し替えられたりしている可能性が強いと思う。スケジュールの都合とか、色々あるんだろうけど、パンフレットにそんなこと書くなよ…。

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2006.04.03

3/26 『乾いた花』

米版DVDで『乾いた花』を観る。

ヤクザの抗争から人を殺し、三年ぶりに娑婆へ出た村木(池辺良)。世間はすっかり様変わりし、対立していたはずの組同士も手打ちが済んでいた。そんなある日、賭場で一人の少女・冴子(加賀まり子)に出会う。裏社会の人間には見えない冴子に何故か心惹かれる村木。彼女は、もっと大きな勝負のある賭場へ行きたいと言う。村木と冴子の奇妙な関係が始まるが…。

64年の篠田正浩監督作。
題名の“乾いた花”は、花札賭博の花と、人々の渇いた心情、渇いた生き方を現したものだろう。
その題名通り、それまでのヤクザ映画、任侠映画とは違って、非常にドライに淡々とヤクザの日常を描いている。ヤクザの抗争も手打ちも、村木にとってもはや大した意味はない。義理人情を破壊する訳ではないが、それすらも只の事実として存在するに過ぎない。そんな村木が冴子に惹かれていく。彼女もまた、世間とは無関係に飄々と生きている。

クライマックスで、村木は「面白いものを見せてやる」と言い、自分が人を殺す瞬間を冴子に見せる。非常に殺伐としたバイオレンス描写なんだが、それすらも何か淡々としている。

エピローグで、刑務所に入っていた村木は、「冴子が殺された。実はあの女は…」と、冴子の正体を教えられそうになるが、それを聞かない。村木にとっては、冴子が存在することのみに意味があり、その正体なんてどうでも良いのだ。そして、村木ほど超然と生きることが出来ない観客たちは、最も知りたかった冴子の正体を結局何も教えてもらえないまま幕が閉じる。

なんとも不思議な空気の映画である。

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2006.03.27

3/26 『サウンド・オブ・サンダー』

新宿ピカデリー2で『サウンド・オブ・サンダー』を観る。

2055年、タイム・サファリ社は、時間旅行技術を使い、客に6500万年の過去で恐竜ハントをさせていた。同社に雇われている生物学者のライヤー博士(エドワード・バーンズ)は、その行為の危険性は認識していたが、5分後に火山噴火によって死ぬ運命にある恐竜に限定して狩りをすることで、そのリスクを最小限に抑えていた。だが、ある日のハントでトラブルが起こった。彼らの銃が故障してしまったのだ。命からがら過去から戻って来た一行。だが、その翌日から街に異変が起こり始めた。彼らは過去の“何か”を変えてしまったのだ…。

レイ・ブラッドベリ原作、ピーター・ハイアムズ監督作品。
ハイアムズが終わっちゃってることなんて百も承知なんだけど、それでも観てしまうんだよね。もう二度と、『カプリコン1』『シカゴ・コネクション/夢みて走れ』みたいな映画なんて作れないことを知ってるのにね。

で、予想通りガッカリでした。実に凡庸。
ストーリーが破綻してるとか、ツッコミドコロ満載とか、そんなことでツマンナイっつってる訳ではない。昔のハイアムズ映画は、ストーリーが破綻していても、アクションシーンが冴えまくる監督本人による撮影が見せ場だったのに、最近の作品同様に本作でも撮影にキレがない。『密殺集団』の納屋での格闘、『プレシディオの男たち』のチャイナタウンを駆け抜けるシーン、『シカゴ・コネクション』の高架上でのチェイス等々、あんなに魅力的な撮影が出来たのはなんだったんだろう?年取ったから、もうムリなのかな?
今回だって、“ヒヒザウルス(勝手に命名。スタン・ウィンストンっぽいデザインがイケてない)”とのおっかけっこやバトルなんて、昔ならもっとカッコよく処理しただろうにねぇ。

それとこの映画で頂けないのはCG処理の拙さだ。エドワード・バーンズが歩くシーンで、背景に映っている未来都市のあからさまな合成なんて、最近のレベルではない。製作中に制作会社が倒産したり、色々とあったらしいけれど、これはちょっと…ねぇ?

未来世界のデザイン自体も、「なんだ、この『ブレードランナー』もどきの自動車の群れは?!」…とか思ってたら、シド・ミードの会社がデザインしてやんの。本人が噛んでんのに、すげぇパチモン臭ぇ…。

それにしてもベン・キングスレーだよ。ホント、作品選択眼がないんだか、運がないんだか、年々フィルモグラフィがシンドイ状態になっていくね。この次が『ブラッドレイン』だって?ダメだろうな、きっと。

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3/21 『TOMMY/トミー』

レンタルDVDで『TOMMY/トミー』を観る。

父親が殺されるのを目撃したことをきつく口止めされた少年トミー(ロジャー・ダルトリー)は、それがトラウマとなり三重苦=視覚・聴覚・会話を閉ざしてしまう。母親(アン・マーグレット)は息子を必死に直そうとするが、何をしても彼の感覚は戻らない。そしてある日、彼はピンボール台に触れたことで、天才的ピンボーラーになるが…。

ミュージカル版を観たせいで、すっかり忘れていた映画版が観たくなってレンタルして来た。
思った以上に忘れてるなぁ。

ミュージカル版との最大の違いは、映画版=殺されるのが父親、ミュージカル版=殺されるのが浮気相手(いや、旦那が戦死したと思ってたんだから、浮気ではないんだが…)ってこと。これって小さい変更のようで、実は意外と大きな変更かもしれない。トミーの回復に対する献身度が、実の親と他人では全く違う。義父役のオリヴァー・リードが腹黒そうな顔してるから、特にそれが際立ってしまい、看病する姿も何かウラがあるように見えてしまう。
それ以外では、ミュージカル版は台詞が有るけど、映画版は全て唄だけってことかな。
まぁ、基本的に一緒だ。どっちを観ても、なんでトミーが回復するのかはなんとなくウヤムヤのまんまだ。

フーが好きだったり、エルトン・ジョンやエリック・クラプトン、ティナ・ターナー、そしてジャック・ニコルソンが好きならOKだろうし、そうじゃない人は苦痛なだけかもしれないなぁ。

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2006.03.22

3/19 『ハーヴィー・クランペット』

レンタルDVDで『ハーヴィー・クランペット』を観る。

ハーヴィー・クランペットは、きこりの父と炭鉱で働く母の間に生まれた。脳に障害があり、人の鼻を触れずにはおられず、瞼が痙攣してしまうハーヴィーは、学校でもいじめられっ子。家は火事で全焼、両親は凍死し、オーストラリアに逃げ出した。事故で頭に鉄板を入れたハーヴィーは落雷に会い、人間磁石になり、睾丸も一つ取ったが、病院で出会った看護婦さんと結婚することに…。

2003年のアカデミー賞で、ピクサーの『バウンディン』を退けて短編アニメ部門受賞を果たした、オーストラリア製の23分のクレイアニメ。まさかこんなのの日本版DVDが出ているとは思わなんだ。観たかった作品なので、TSUTAYAでDVDを見つけた時は大喜び!

いかにも“クレイメーション”なキャラクターに惑わされて、技術力が評価された作品かと思いきや…凄い物語だ。
ともかく色んな病気や障害、ヤバげな状態のオンパレード。鉱毒でおかしくなってる母親とか、洟垂らしっぱのお脳の弱い友達。素っ裸で凍死してる両親、アタマに入れた鉄板、その手術痕が「まるでロボトミー手術のようだった」(字幕)とか、サリドマイド児の幼女、ポックリ死ぬ奥さん、ヌーディスト、etc、etc…。『生徒諸君!』のナッキーとは別な方向(笑)で、不幸のつるべ打ちだ。
こんだけ悲惨なのに、それをアッケラカンと笑いにして描いているのが驚きだ。日本でこんな作品が作られ、「日本アカデミー賞」を取るなんてこと、絶対にありえないだろう。

特典映像に、アダム・エリオット監督の初期短編、「uncle」、「cousin」、「brother」(3作合わせても18分の短編)が入ってるが、まるっきり同じ作風。どれも悲惨な生涯を生きた親類の話。してみると、『ハーヴィー・クランペット』はこれらの“悲惨親類人生”シリーズの集大成だった訳か。

最近のアカデミー・短編アニメ部門は、ピクサーとかアードマンの牙城だったけれど、それを打ち破ったのは大したものだ。だけどこの作風じゃ、長編アニメの依頼は来ないだろうなぁ。

ちなみにナレーションはジェフリー・ラッシュが担当。なんでだ?

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2006.03.20

3/19 『イーオン・フラックス』

新宿スカラ1で『イーオン・フラックス』を観る。

新種のウイルスにより人類の99%が死滅した近未来。科学者トレバー・グッドチャイルドが開発したワクチンでなんとか生き残った500万人は、隔離都市ブレーニャで平和な生活を送るようになり400年が経っていた。グッドチャイルドの子孫たちによる政府に疑念を抱いたレジスタンス組織「モニカン」は、グッドチャイルド暗殺のため、イーオン・フラックス(シャーリーズ・セロン)を送り込んだが…。

ピーター・チョンによる原作アニメは何話か観ており、それなりに面白いと思っている。シャーリーズ・セロンのファンで、『ガール・ファイト』もそこそこ面白かった。おまけに製作がゲイル・アン・ハード…。これはどんなに評判が悪くったって、オレとしては観に行かない訳には行かない映画だ。

期待しないようにしながら、期待して観る。イマイチ…。

大したことない話を、もって回ってひねくり回した印象が強い。
イーオンの“バカバカしくもスカっとカッチョイイアクションを観たかったのに、アクションは予想よりも少なく、編集とカメラのキレがイマひとつだ。バストアップとかなり引き気味の画が多くて、どうも画作りのテンポが乗ってない。シャーリーズ自体がアクション向きの女優でないから、きちんと顔の見えるバストアップと、全部CGで作れるロングに偏り、本人だと認識出来つつ、かつアクションをカッコよく見せるカットが上手く作れていないためだろう。監督が女性なので、オトコがカッチョイイと思う強い女を描けないのかもしれない。カリン・クサマは、『バーブ・ワイヤー/ブロンド美女戦記』でも観て研究して欲しいもんだ。
それでもシャーリーズ・セロンが美しかったら良かったんだけど、お色気衣装は多いものの、あんまり綺麗に撮れていない。彼女はもっと魅力的に撮れる女優だと思うんだけどな。

ギミック類は、原作アニメでも使ってたものが多く、なかなか楽しかったんだけどねぇ。

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3/19 『The Who's TOMMY』

新宿厚生年金会館で『TOMMY』を観る。

父親の殺人を目撃したことをきつく口止めされた少年トミーは、それがトラウマとなり三重苦=視覚・聴覚・会話を閉ざしてしまう。両親は息子を必死に直そうとするが、何をしても彼の感覚は戻らない。そしてある日、彼はピンボール台に触れたことで、天才的ピンボーラーになるが…。

言わずと知れたThe Whoのロックオペラ『TOMMY』の舞台版である。
The Whoのファンではないし、熱狂的ロック・ファンだったりもしないのだが、ロック・オペラとか、ロック・ミュージカルってのにはなんだか惹かれるのだ。変態屋ケンちゃんの撮った映画版も嫌いじゃないしね。

昨夏に観たQueenの『We Will Rock You !』もなかなか楽しかったけれど、やはり元がシッカリしている(?)のと、キャストの演技力&歌唱力が上なので、どうしたって『TOMMY』に軍配が上がる。音楽的にはQueenの方が好きなんだけどね。
物語の基本線は、映画と同じ(だと思うけれど、映画版がウロ覚えなんだよな)で、陰惨と言うか暗い話である。映画版のドラッグ映像みたいなものもないし、舞台ではピンボールの上手さもなかなか表現しにくい。だけど生でコーラスする『Pinball Wizard』はメチャメチャカッコ良く、オリジナル版も映画のエルトン・ジョン版も好きだが、それとはまた違うミュージカル・ソングとしてのカッコ良さを見せつける。

2階席には空席も結構あったり、公演として成功だったのかどうかは微妙だけれど、今日は楽日だったこともあり、リピーターのお客さん(かなり年齢層高めだ)も多くて劇場は大盛り上がり。いやぁ、観に行って良かったっス。

ところで、もらったチラシの中に気になるものを発見。
ひとつは『エドワード・シザーハンズ』のダンス・ミュージカル版。もうひとつは『TANZ DER Vampire』である。
前者は説明の必要もないだろうが、問題は後者。ポランスキーの『吸血鬼』をドイツで舞台ミュージカル化した物なのだが、オレはこのドイツ・キャストのアルバムを既に何度も聞いている。実はこれ、大好きなジム・スタインマンがやっているのだ。ただ、省エネ作曲家のスタインマンらしく、アリモノをちょっとアレンジした楽曲ばっかりではあるのだが…。これがドイツ・キャストの来日公演なら、ためらわずに行くんだけど、日本版なんだよな~。どうしよう?

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2006.02.06

2/3 『アンチェイン UNCHAIN』

レンタルDVDで『アンチェイン UNCHAIN』を観る。

1度も勝ことなく引退した4回戦ボクサー、アンチェイン梶と彼の周囲に居た4人の男、ガルーダ・テツ、西林誠一郎、永石磨を追ったドキュメンタリー。

劇場公開時に、何故かテアトル新宿に行くことが多くて何度も予告を観ていた。その予告が頭にこびりついてて、観たいと思っていたんだがなかなか機会がなく、やっと今日観た。

なんとも言い難い映画である。
タイトルにもなっているアンチェイン梶は、7戦6敗1分けで引退したボクサーである。映画の中での彼の試合シーンは、全て過去に撮られたホームビデオ。そして映画の中の大半の時間、彼は精神病院の中で過ごすので、周囲の人間による証言構成になっている。つまり、アンチェイン梶は、主役であって主役ではない。実質的な主役は、彼の後輩であるガルーダ・テツであると言っても過言ではない。

格闘技は嫌いではないが詳しくはないので、ガルーダも、西林も永石も知らなかった。
彼らがことさら弱い選手だった訳ではない。西日本の1位だったりする選手もいる。だが、カメラが回っている間、彼らは皆負け続ける。全編を通して、彼ら4人の勝利する場面は驚くほど少ない。ドキュメンタリーだから、ドラマチックに盛り上がるようには展開しない。リングの上にうずくまって涙するガルーダ。それでも彼はリングを降りない。逆にタイトルマッチで負けてしまってから、二度とリングに上がらない西林。そして引退しているのに、何か去りがたくリングの上でシャドーするアンチェイン。
「リングの上では、合法的に人が殺せる。ルールはあっても、思う様人を殴れる」と言うアンチェイン。だが、合法的に殺すどころか、彼は一度も勝てずに引退してしまった。だから、その不完全燃焼ゆえに、彼は日常で壊れていったのだろうか?

単純に面白いとか面白くないとか言える映画ではない。格闘技のドキュメンタリーと言うと『ビヨンド・ザ・マット』を思い出すが、アレとは対極にある世界だ。

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2006.02.03

2/2 『悲愁物語』

香港版DVDで『悲愁物語』を観る。

服飾業界の広告合戦が激化する中、日栄レーヨンの広告を担当する田所(岡田真澄)は、美人プロゴルファー・桜庭れい子(白木葉子)に目を付けた。まずはれい子を女子プロゴルフ・チャンピオンにするために、ゴルフ雑誌編集長でれい子の恋人でもある三宅(原田芳雄)に特訓を頼んだ。日夜続く特訓の甲斐あって、れい子は全日本女子プロゴルフ選手権で優勝を勝ち取った。れい子は一躍売れっ子にになり、テレビの司会までもこなすようになった。だが、そんな彼女を快くは思っていない人々もいた…。

初めて観たけど、狂った映画だねぇ~!
前半はあんまり清順らしさもなく、ちょっと変わった“スポ根もの”程度に見えるんだけど、途中からどんどん話がヘンな方向に。コレってなんの映画なんだろう?清順らしからぬスポーツ映画の雇われ仕事かと思いきや、ゴルフしてる場面なんて中盤以降は全くない。きっと詳しく書かない方がいいんだろうな。ある種『幻の湖』的なトンデモ映画でもあるから、観るまで絶対に物語は知らない方が面白いだろう。

で、そのトンデモ方面に流れ始めた辺りから、話もスゴイが描写も凄いことになって行く。清順演出が徐々に、だが確実に炸裂し始める。クルマではねられる人間とクルマから飛び出そうとする女の有り得ない描写、ピントを合わせ切らないピン送り、TVサイズにトリミングされたら登場人物が全く映らない画角、変化するマニキュアの色、不思議な構造の家、奇妙なライティング、etc、etc…。

『殺しの烙印』で干されて、10年ぶりに撮った本篇でこんなのを作っちゃうんだから、清順さんは本当に驚くべき人だ。会社にも大衆にもまったくおもねる所がない。やりたいようにやってるだけ。マジで驚いた。

それにしても江波杏子の恐ろしいことと言ったら…。

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2005.11.07

8/16 『ロボッツ』

Tジョイ大泉で『ロボッツ』を観る。

田舎町の貧しい家で育った(?)ロボット、ロドニー(ユアン・マクレガー)は、立派な発明家になるために、夢と希望に胸を膨らませてロボット・シティへとやって来た。そして街で知り合ったキャピー(ハル・ベリー)やフェンダー(ロビン・ウィリアムズ)らと共に、夢を叶えようとする。だがロボット・シティは、ビッグウェルド・インダストリーズの強欲な経営者ラチェットによって、中古ロボットを一掃する計画が進められていたのだ。

これは予想もしなかったけれど「買い」の映画だった。
予告編で前面に打ち出されている、“ハートウォーミングな、少年の成長物語”だけだと思ったら大間違い。もちろん子供が楽しめるようなシンプルな物語ではある。実際、ネットに転がってる感想文を読むと、「話が物足りない」と言う意見が多いようだ。(どっかには、「ショーペンハウエルを読んでるような人には物足りない」ってスゴイ感想文があったな。いやぁ、ファミリー・ピクチャーでショーペンハウエルとかって言っても…)
だが、見せ場も多く、皮肉も効いてりゃ、大人じゃなきゃ分かりにくいギャグも色々入っていたりと、上質なエンターテインメントである。
それに子供も楽しめることを大前提にしているので、安易にロドニーとキャピーのラブロマンスとかは入れず、徹底的にスラップスティックに持って行ったのが、功を奏している。

技術的にも、ロボットの動きが素晴らしい。CG映画であっても、いわゆるモーション・キャプチャーそのまんまではなく、非常にメリハリのある、“アニメ”としての動く楽しさを見せてくれる。
制作は『アイスエイジ』のチーム。次回は『アイスエイジ2』らしいけれど、オレはこっちの方がキャラもノリも好きだなぁ。

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8/15 『ラマになった王様』

DVDで『ラマになった王様』を観る。

わがまま放題の若き国王クスコは、魔女によってラマに変えられてしまった。心優しき農夫パチャの助けを借りて、彼は元の姿に戻るため城を目指すが……。

劇場公開時にオリジナル音声で観たかったのに、何故か吹替え版しか上映がなかった悲しい映画。おまけに吹き替えは藤原竜也もイマイチ。
そんな不遇な扱いだったにも関わらず、なんっか好きなんだよね、この映画。
「大作を作ろう!」ってな気負いがなくって、ゆる~い感じのデタラメ&ハチャメチャ加減が楽しいんだよな。
今回はもちろんオリジナル音声のジョン・グッドマンで観たが、やっぱり面白いなぁ。まごうことなきディズニー映画なのに、随所に散らばるワーナー風味にケタケタ笑う。
ついでに西城秀樹版主題歌「ラッキー・ムーチョ」も一回聴いちまったぜ。

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2005.11.04

8/15 『妖怪大戦争』

新宿ピカデリー3で『妖怪大戦争』を観る。

両親の離婚で田舎に引っ越したタダシは、クラスでいじめられていた。ある日、お祭りで“麒麟送子”に選ばれてしまったタダシは、大天狗の山の洞窟へ伝説の聖剣を取りに行かなければならなくなってしまった。一方その頃、日本各地で子供が消える事件が多発していた。そして妖怪たちも何者かによって次々と襲われていた…。

三池崇史監督による、ちょっとスゴイファミリー映画。
隣で観てたどっかのガキは、くだらないギャクでギャハギャハとウケてるし、おねぇさま方は「神木隆之介が可愛かった~」とか言ってるし、オヤヂは「なんてエロかったんだ…河童女…」と呟く。観に来たみんなが、ある意味満足すると言う、とてつもない映画である。

それにしても三池はスゴイよなぁ。“角川書店創立40周年記念大作”なんて大層な映画なのに、自分のペースが乱れることはない。あの肩スカシの喰らわせ方は、ちょっと他の監督じゃあ出来ないよ。なんてったって“あ…、豆”ですからね。

嶋田久作のイメージが強いから、豊川さんの魔人加藤は難しいんじゃないかと思っていたが、これはこれでアリ。それよりも、どんどん型にはまって行ってしまってる栗山千秋の行く末を不安に思う。今回も魅力はあるんだけど、本当にこんな役ばっかりになっちゃうよ、この娘。

加藤に変身させられた妖怪たちが、CGなのにストップモーションっぽい見せ方になっていたのが楽しい。『ファイナル・ファンタジー』みたいにリアル方面に突っ走るよりも、こんな描写にしたほうが、センスの良さが滲み出てくる。ゲーム業界は見習うべきだよな。どんなに金を掛けても、あえてB級っぽくしていくのも三池らしいところなんだろう。

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10/11 『ファンタスティック・フォー[超能力ユニット]』

ヴァージン六本木4で『ファンタスティック・フォー[超能力ユニット]』を観る。(その[超能力ユニット]ってのはどーにかならんか?)

物理学者のリードと宇宙飛行士のベンは宇宙嵐の実験をするため、学友であり事業で大成功しているビクター(ジュリアン・マクマホン)の宇宙ステーションにやって来た。そこには以前リードの恋人であったスー(ジェシカ・アルバ)とその弟(クリス・エヴァンス)の姿もあった。だが、計算上では9時間後にやって来ることになっていた宇宙嵐が突然ステーションを襲った。彼らは遺伝子に異常を来たし、伸縮自在の身体を持つミスター・ファンタスティック、力持ちの岩石人間ザ・シング、空気を操り不可視になれるインビジブル・ガール、炎を自由に操るヒューマントーチとなった。だが、ビクターもエネルギーを操れる金属人間Dr.ドゥームとなっていたのだ…。

ムッシュメラメラ~ッ!でお馴染みの『宇宙忍者ゴームズ』の実写版----とか言ってもジジイしか分からんが、マーベルの同名ヒーロー・クラシックがいよいよ映画化。
製作中から、有名俳優が出てないだの、コメディとして作ってるだの、果ては『Mr.インクレディブル』にゴム人間を先にやられてしまったからて、慌ててミスター・ファンタスティックの出番を増やしただの、情けない話題ばかりが伝えられていた本作。結果的には、無難なファミリー娯楽作としては、まぁ及第点の出来にはなったんじゃないかと。
ただ、あまりにも無難だし、“誕生編”に過ぎる物語は難である。宇宙空間で遺伝子に変化を来たして超能力を身に付ける。そこまではトントン拍子に進んで行くのに、そこから後がどうにもトロい。リードが遺伝子を元に戻そうと努力するのはいいが、その描写に掛ける時間が多過ぎるのだ。だから悪になったDr.ドゥームが全然描き切れない。Dr.ドゥームって、結果的には街で暴れたけれど、それは恋人のスーを取られた恋の鞘当てみたいなもんで、世界制服しようとかなんとか、そんなことは一言も言ってない。もしファンタスティック4が山にでも篭って研究をしてたら、一般人は誰一人迷惑を受けなかったんじゃないのか?
そんなみみっちいスケールになってしまったのが残念だ。
今回は“誕生編”として割り切るから、もし続編があるんならもっとデッカイスケールで、ガツンと活躍して欲しいもんだ。

俳優は予想通り知名度の低い人ばかりでパッとしない。全出演者の中で、恐らく最も有名なのはカメオ出演のスタン・リーだろう。ラテン系美人好きの上にヲタクな俺としては、ジェシカ・アルバは可愛いからいいんだけれども。
ヒューマントーチ役は、『セルラー』で好演していたクリス・エヴァンズ。これから伸びるかも。

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2005.08.13

8/13 『待ち伏せ』

石川ひとみの…じゃなくて、米版DVDで『待ち伏せ』を観る。

天保年間。三州峠で待てとだけ言われて雇われた用心棒の鎬刀三郎(三船敏郎)は、旅の途中で助けた女おくに(浅丘ルリ子)を連れて峠へと向かった。峠の茶屋には、徳兵衛(有島一郎)と娘お雪(北側美佳)、そして玄哲(勝新太郎)と名乗る医者くずれの居候が住んでいた。茶屋には渡世人の弥太郎(石原裕次郎)が立ち寄り、さらには盗人の辰とそれを追う役人の伊吹兵馬(中村錦之助)も転がり込んで来た。一体この峠で待つと何が起こるのだろうか…?!

信じられないほど豪華な配役による犯罪時代劇である。
ミフネ、裕次郎、勝新、浅丘ルリ子、錦之助と、東宝、日活、大映、東映の看板スタアが揃い踏みである。これも五社協定が消滅した70年の作品ならではである。

監督、俳優らの自由を束縛するものとして悪名高い“五社協定”ではあるが、一概に害悪ばかりとは言い切れない。それは各社が各社のスタアを育てたことである。現在のように、どこの会社の作品に誰でも参加出来るのは、確かに選択の自由があっていいことだが、逆に言えば、人気のある人ばかりが起用され、右を向いても左を向いても同じ人ばかり出ていることになってしまう。数多くのスタアが誕生しないのだ。五社協定の時代には、同じ位の格の人気役者さんが各社なりのカラーを持って存在していた。だからその規制がなくなった時に、百花繚乱、豪華絢爛な配役による本作のような映画が作れたのである。今の時代、これだけカラーの違うスタアの揃う映画なんて作れない。

さて、つい配役に目を奪われてしまうが、映画自体もなかなか面白い。
三郎同様、観客自身も三州峠で何が起こるのかが全く分からないまま、物語は進んで行く。果し合いか、合戦か、ご禁制の品の受け渡しか。一癖も二癖もある連中----いかにも胡散臭い玄哲が何かやらかすのか、それとも渡世人が鍵を握るのか、はたまた影のある女こそが黒幕なのか?ネタバレしちゃあいけないほどのサプライズではないが、観ている方もワクワクドキドキできる作品だ。

それにしても、刀を使わないミフネはサマにならない。劇中、裕次郎と殴り合いの喧嘩をする場面があるのだが、これがおよそ迫力がない。おまけに殴り合いの後は
「おぬし…、なかなかやるではないか」
「…そっちこそな!」
「アッハッハッハ~!」
と、あんまりにもベタな展開が待っている。いや、70年の映画だからいいっちゃあ、イイんスけどね。

“ソガくん”として有名な元多岐川由美のダンナ、阿知波信介と、ガス人間こと土屋嘉男が出ているのも、特撮くんとしては抑えておきたい映画である。

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2005.08.05

8/5 『スタスキー&ハッチ』

借り物DVDで『スタスキー&ハッチ』を観る。

ベイ・シティのカタブツ刑事デビッド・スタスキー(ベン・スティラー)は、その性格ゆえにしばしばやり過ぎてしまう。そんな彼が新たにコンビを組まされたのは、いい加減なケン・ハッチンソン刑事(オーウェン・ウィルソン)。2人は殺人事件の捜査をするうち、巨大な麻薬取引の陰謀に突き当たるが…。

ベン・スティラーの『ズーランダー2』…ぢゃないんだけど、でもこりゃあ『スタハチ』ってよりも『ズーランダー』だよな。
世代的には『スタハチ』に思い入れの強い人も多いけど、オレはあんまり思い入れがない。当時のTVシリーズだったら、『爆発!デューク』(こっちのリメイクも日本公開はないんだろうなぁ)のくだらなさ加減の方がツボだったし、それ以上に『超人ハルク』とか『透明人間ダン』(これDVD出ないのかな?出ないよな…)とかのSF系の方が好みだ。
だからリメイクが決まった時、『スタハチ』好きのカミさんが「ベン・スティーラーがスタさんを演るなんてユルセン!」とか言ってても、別になんとも思わんかった。で、やっと観てみたら、最近のリメイクものの中では良いデキなんじゃない?下手に真面目に作って、熱狂的なファンから総スカン(『サンダーバード』のように!)を食うよりも、オマージュを捧げつつ、バカなパロディに仕立てたのは上手いやり方だ。これならファンも目くじら立てられないんじゃないの?だってこの映画を大真面目に批判したら、その人の方がバカに見えちゃうってぇもんだ。ベン・スティラーはアタマがいい。
ちなみにカミさんも、スティラーの“なりきりスタスキー”に大爆笑してたから、熱いファンもきっとOKな出来なんだよ。例えスタスキーが必殺技“マグナム!”を披露してもね(笑)。

特典映像の“やらせメイキング”----如何にヒドイ現場で、あいつらとは2度と仕事をしたくないか----は、最初の内は可笑しいんだけど、ちょっとクドイ。この辺りもスティラーの芸風に近いもんがあるな。

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8/5 『アイランド』

丸の内ルーブルで『アイランド』を観る。

大気汚染によって屋外で住めなくなった近未来。全てが管理された空間で快適に暮らすリンカーン・2・エコー(ユアン・マクレガー)たちの夢は、地上で唯一汚染されていない楽園“アイランド”へ移住する抽選に当たることだった。だが、リンカーンは何故か日々悪夢を見るようになる。そして彼は、汚染されたはずの外界から換気口を通って入ってきた蛾を見て、疑念を抱くようになる…。

映画は冒頭、一瞬だけ『THX1138』風に始まるんだが、何故かあっという間にストイックさに欠ける展開になってしまう。(マイケル・ベイにストイックさを求めても仕方がないが…)
で、その後はどこかで見たような内容と映像ばかり。
クローンが沢山並んだ部屋は『マトリックス』と『コーマ』を足したようなイメージだし、管理都市の中で走る場面は『ソイレント・グリーン』を思わせるし、全般的に『シックス・デイ』にもよく似てる。外界に出てからの見せ場はカーチェイスになっちゃって、てんでSFでもなんでもない。半重力だか、リニアモーターだかで走る列車とか、空中をブイブイ走るエアバイクとかはSFガジェットとして悪くないけど、それ以外の街並みも自動車も、現在のものばかり。時代設定はいつなんだろうね、この映画?

全世界大コケの肩透かし超大作。今回ばかりはマイケル・ベイも大失敗。いや、作品的にはいつも大失敗だけど、興行的には強い監督だったのにねぇ。
ま、この内容じゃあ仕方がない。最大の謎であるはずの、“主人公たちがクローンだった”ってことは、既に宣伝で言ってしまっているから全くサプライズがないしな。

ところで、この映画の時代設定が西暦2019年になっていることに意味はあるのか?2019年と言えば、『ブレードランナー』と同じ年。もしかしたらレプリカントが自我を持つのとクローンが自分の存在意味に気付くのを引っ掛けてるのかもしれない。もしそうだとしても、マイケル・ベイにそんなトンチの効いたことが出来る訳はないので、きっと脚本家がやってるんだろう。
大体、マイケル・ベイがSF撮るってこと自体、ムリなんだよな。え、『アルマゲドン』?
いやぁ、アレは宇宙ガテン映画であってSFじゃないでしょ。

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2005.08.04

8/4 『新座頭市物語 笠間の血祭り』

米版DVDで『新座頭市物語 笠間の血祭り』を観る。

生れ故郷の笠間宿へ帰って来た市。育ててくれた乳母のオシゲ婆さんは既になく、市を覚えているのは陶工の作兵衛(志村喬)のみ。そこへ江戸で成功した米問屋の常陸屋新兵衛(岡田英次)も帰って来た。2人は幼なじみで一緒に西瓜を盗んだ仲だったが、新兵衛は見向きもしない。新兵衛は、凶作で年貢を納められない村人の代わりに、金で不足分を払ってくれるというので、名主の庄兵衛(土屋嘉男)らは大歓迎する。だが、新兵衛の本当の目的は、村の石切り場の利権だったのだ…。

とりあえずのシリーズ終了になる第25作は、大映時代から通算6本を手掛けている安田公義監督作。

前提として最終作だったのかどうかは知らないが、エピソードとしてはいかにも最後を飾るのに相応しく、市が故郷に帰って来る。だが、誰も市のことなど覚えてはいない。そんな中で市が心を通わせるのは、作兵衛と作兵衛の家事を手伝っているおみよ(十朱幸代)だけである。このおみよが、市と同じおしげ婆さんのお乳を飲んで育った最後の子供なのだ。情感としては非常に巧い設定なんだけれど、おしげ婆さんは乳母として、一体何年間、何人にお乳をやっていたんだろう、と素朴に疑問に思ってしまった。

本作は、後期シリーズには珍しい重いトーンに支配されている。幼馴染みが悪人になっていたことに由来するこの重さは、実兄や師匠等、斬ってはいけない人を斬らなければならなくなってしまう、シリーズ初期の重さに似ている。コメディ・リリーフとして設定されていたであろう岸部シローらのフーテンも斬られ、最後の戦いはなんとも悲愴なものになる。だが、この悲壮感があるからこそ、最後が盛り上がる。これまで1作で数回の立ち回りがあるのがこのシリーズの常だが、今回は途中での立ち回りが殆どなく、最後の戦いにのみ集約されていく。抑圧され、耐えに耐えた市の冴え渡る仕込みの鋭さがカタルシスを生み出す。
派手に飛び散る血飛沫は、リアリティはないけれど恐ろしいほどの迫力を持っている。特にクライマックスで代官の佐藤慶の喉笛を掻っ切る場面は絶品!思わず巻き戻して見直してしまった。
やはり安田公義は巧い。抜きん出た作家性のある監督ではないけれど、確実に面白いものを作る職人監督である。

本作をもって一旦“座頭市映画”は終了し、勝新はTVで座頭市を展開していくことになる。そして86年に本当に最後となる映画版を製作することになる。

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2005.07.23

7/23 『新座頭市物語 折れた杖』

米版DVDで『新座頭市物語 折れた杖』を観る。

事故で命を落とした老婆から形見の三味線を預かった市は、老婆の娘である錦木(太地喜和子)を訪ねて銚子の女郎屋“扇屋"へやって来た。市は錦木を身請けする金を稼ぐために賭場へ行くが、そこで貸元の鍵屋万五郎(小池朝雄)が漁師たちから金を巻き上げていることを知った…。

勝新太郎自らメガホンを取った1972年の第24作。
物語の印象はテンデンバラバラ。メインは市と錦木の話なんだが、要らぬ横道にばかり逸れていて、なんだか猛烈に散漫なのだ。吉沢京子と弟のエピソードとか、大滝秀治のエピソードなんて、別になくっても全然構わない展開なのに、不思議なほどウェイトが置かれている。だから本筋を見失いがちな映画なのに、なぜかつまらなくい映画ではない。

冒頭の婆さんが死ぬ場面の短いカットの積み重ねに、まるでホラー映画のショック・シーンのようなイヤなインパクトがある。勝新は意外と映像派の人だったのかな?
そして白眉はクライマックスの殺陣の緊張感である。流石に24本もやっているだけあって、勝新には自分の理想とする座頭市像があったのだろう。手を潰された市が雨の中で切り結ぶチャンバラの迫力は大したものだ。

太地喜和子の不思議な存在感と色気はいつもの如し。ところでこの人の死因って結局解明されたんだったっけ?

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2005.07.18

7/17 『ウェディング・デート』

コミコンは今日が最終日だが、一日早く帰路に着く。
帰りの機内映画で『ウェディング・デート(The Wedding Date) 』(日本未公開/吹替え)を観た。

カット(デブラ・メッシング)は、妹の結婚式の介添を頼まれて憂鬱になっていた。新郎側の介添をするのが、自分の昔の彼氏だったからだ。今は彼氏の居ないカットは、家族や昔の男への見栄のために、大金を払ってエスコートサービスのニック(ダーモット・マローニー)を雇い、自分の婚約者の振りをさせて一緒に結婚式に出席するが…。

まぁ、普通にラブコメですよ。
前の彼氏とヨリが戻るのか、それともエスコート・サービスの男との間に愛が芽生えるのか、結局のところそのどっちかにしか転がりようがない。
でもただの軽いノリなんだろうと思ったら、昔の彼氏が実は自分の妹と寝たことがあったり、もちろんそれを新郎が知らなくってドロ沼になったり、親が変わり者だったりと、意外と飽きずに観れましたが。
日本未公開作だけど、これ日本じゃ公開しないで終わりなんじゃないかな。

なんでこんなにもオレらしくない映画を観てんのかと言えば、これ以外の映画はもう殆ど観ちゃってたからである。
ホントはもう一本、木下恵介監督による三國連太郎初主演作の『善魔』(51)を観ようと思ったんだが、睡魔に負けてしまった。

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2005.07.17

7/14-7/16 「Comic-Con International 2005」

さて、今回サンディエゴに来ているのは「Comic-Con International 2005」をやっているからだ。もちろん仕事で来てるんだが、いわゆる仕事部分の割合が多くないので、半分は視察である。一度は来てみたかったイベントなので、ちょっと嬉しい。

初日の朝10:00の開場時間にコンベンション・センターに到着すると、そこは人人人、デブデブデブ、タクタクタク…と猛烈に濃ゆい異空間が出来上がっている。流石は全米最大のヲタク・イベント。俺らは一般入場の4日間パスを持っているだけなので、列の長さにグッタリゲンナリしていると、要領よく某フィギュアメーカーから出展社パスをゲットしてくるM尾さん。素晴らしい!
さて、仕事があったり色々しつつのコミコンだったけれど、とりあえず仕事以外の備忘禄&感想。

●コミコンってのは、SF大会とコミケとワンフェスを足したようなイベントだな。でも“Con”って付いてるだけあって、やっぱり元々はファンのお祭り的な色合いが最も強い。それはここ数年の傾向として、エンターテインメント系の企業がドンドン流入してきて、今のカオスが出来あがったんだろう。
●日本でコスプレするのは、ある程度以下の年齢のオタクが殆どだが、アメリカ人のコスプレイヤーには、年齢も体型も関係ない。禁欲も摂生にも全く無縁な巨漢のジェダイがゾロゾロいる。
●ルーカスのブース展開の巧さに驚く。自社ブース自体はさして大きくもないのに、周りに『スター・ウォーズ』関連商品を出しているメーカーのブースをキッチリ並べることで、一大SWゾーンが出来上がっている。流石はあきんど。
●仕事の付きあいのあるM野さんの配慮で、スタン・リーの新会社POW! Entertainmentのカクテル・パーティに入れてもらう。ワオ!生スタンだぁっ!80過ぎなのに、ムチャクチャしゃっきりしてるスタンが目の前に居る。信じられん!握手してサインをしてもらうオレはすっかりただのミーハー。スタンはペンを異様なまでに斜めに傾けて使う人で、オレの渡したペンが書けないと文句を言われる。いやあ、そんなに斜めにしたら、ボールペンは書けないですよ…などと言える訳もない。
●同じM野さんにサイモン・ビズレイを紹介してもらう。と言っても、バーのカウンターですっかり出来あがって上機嫌のサイモンは、その巨体を揺らしながらグワッハッハッ!と笑ってオレのアタマをグチャグチャに撫でまわしただけだが(苦笑)。
●ピージャク版『キングコング』とタイアップの「コング本」のプロモーションでハリーハウゼンが出席したトークショーを見る。
質疑応答で、「CGが全盛の中で、アードマンやティム・バートンがストップモーションをやっている。これについて何か思うところはあるか?」との質問に対する返答の最後に「Stop motion is forever!」と応えて拍手喝采。
●その後、ダークホースのブースでハリーハウゼンのサインをもらう。至福。
●ホールを歩いていたら、ニール・アダムズ・ドットコムのブースがある。よく見たらなんと本人が!すぐさま「SAVAGE Sketch Book」を購入してサインしてもらう。ああニール、なんで貴方ほどの人のブースがガラ空きなの?!
●ニール・アダムズと違って、えらく人だかりしているブースがある。覗いてみると、マイク・ミニョーラが!時代は移り変わっているんだねぇ。
●ブライアン・フロウドとティム・バートンの中間点みたいな作風が割と好きなグリス・グリムリーのブースで限定150部の「JORDAN RAY'S MUDDY SPUD SKETCH BOOK」を購入。本人が居て、画付きのサインをしてくれる。え?こんな人なの?!
●そのブライアン・フロウドの「Goblins!: A Survival Guide and Fiasco in Four Parts」を購入。こんな本出てたんだ。知らなかった。
●額装されたアレックス・ロスのリトグラフに惹かれる。ああ、欲しい…だけど高い…から諦める。
●コミコン名物の“セレブ・サイン会コーナー”。皆、1人$20でサインを書いてくれる。もう終っちゃった有名人ばっかりなんで、高いんだか安いんだかビミョ~だが、琴線に触れる人ばっかり(笑)。
思わずサインしてもらっちゃったのは…
・マイケル・ベック&デボラ・ファン・フォルケンバーグの『ウォリアーズ』コンビ。
・『ゾンビ』のSWAT隊員ケン・フォリー。
結局サインもらわずにウロウロと前を行ったり来たりしてしまったのは…
・『マッド・マックス2』の女戦士ことヴァージニア・ヘイ。
・「ゴー!フラッシュ!ゴー!!」のサム・ジョーンズ
・唯一無二のレジー役者、『ファンタズム』のレジー・バニスター
・みんなお馴染みエルヴァイラ(でも2代目の方)。
・『ギャラクチカ』からアポロ(リチャード・ハッチ)とブーマー(ハーブ・ジェファーソンJr.)。
・『バック・ロジャース』のウィルマ中尉(中尉だっったっけ?)ことエリン・グレイ
・マーゴット・キダー、サラ・ダグラス、ジャック・オハローランの『スーパーマンII』3人組み(ロイスよりもゾッド将軍が居るべきな組合せだよな)。
・世界のSFジイサン、フォリー・アッカーマン。
・コミコンには欠かせないケヴィン・スミス。
・$20じゃなくて、本を買ったらサインするブルース・キャンベル。
サイン会をやってるのを気付かなくて、シマッタ!と悔やんだ人たち
・デヴィッド・クローネンバーグ
・『エンダーのゲーム』でお馴染みのオースン・スコット・カード
・そしてなんと!御大レイ・ブラッドベリ!

…とまぁ、仕事じゃない話を書いてたら、なんかすげぇミーハー。まぁしょうがないや。ヲタクだもん(苦笑)。
またいつか、このイベントには参加したいね。今度は完全にプライベートで。

※コミコン関係の写真を一部アップしてみた。

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2005.07.13

7/13 『デンジャラス・ビューティー2』

機内映画で『デンジャラス・ビューティー2』(吹替版)を観る。

ミス・アメリカ・コンテスト爆破予告事件を解決したFBI捜査官グレイシー(サンドラ・ブロック)。以来、実際の捜査にはあまり関わらせてもらえずに、FBIの広告塔となっていた。そんなある日、ミスコンで仲良くなったミス・アメリカが何者かに誘拐されてしまった。グレイシーは、フラー捜査官(レジーナ・キング)と共に独自捜査を開始するが…。

1作目も機内で観たんだったなあと思い出す。これまたユルユルのコメディ。

前作は、捜査のためにミスコンに参加することになったFBI捜査官って設定の面白さがあった。だが今回は、ミスコンで有名になったが故にFBIの“お飾り”になってしまった捜査官の物語だ。新たに黒人女性捜査官フラーが加わり、一種のバディ・ムービーになっちゃいるが、これがどうにもハジけない。フラーのグレイシーに対する反目も、単にちゃらちゃらしてる女が気に入らないってくらいのことで、あんまり実がない。だから2人の争いにも意味が出てこない。なんとなく気に入らないなんてことは、実生活ではよくあることだけど、映画なんだからもうちょっとハッキリと語ってくれないと、感情移入も出来んよね。予想通り、険悪だった2人が段々とお互いを認めて、最後は仲良しになる。あんまりにもお決まりの展開なんだよね。
元々前作もいまひとつであはあったが、これじゃあねぇ…。

前作同様、ウィリアム・シャトナーが出演。ついでにトリート・ウィリアムズも出ているが、観終わるまで気付かなかったよ…。

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7/13 『キャプテン・ウルフ』(The Pacifier)

成田を夕方に出発し、ロス経由でサンディエゴへ。
機内映画で『キャプテン・ウルフ(The Pacifier)』(日本未公開/吹替版)を観る。

海軍特殊部隊のシェーン・ウルフ大佐(ヴィン・ディーゼル)は、人質奪還作戦遂行中に人質である教授を殺され、自分も負傷してしまった。彼に次に与えられた作戦は、教授の妻が不在の間、その5人の子供たちを警護することだったが…。

アクション系俳優ってのは芸域を広げようとして、この手のコメディ映画に手を出しがちだけど、やめときゃいいのにね。シュワルツェネッガーの『キンダーガートン・コップ』を髣髴とさせるような、ゆる~いファミリー・アクション・コメディになってて、多分ヴィン・ディーゼルのフィルモグラフィの中でも消えてしまう一本だろう。
凄腕だがカタブツの軍人が、ルーズでヤンチャな子供たちと付き合って、それぞれが家庭の温かさと真面目な生活に目覚める。…つまんなさそうでしょ。実際つまんないんだよ、これが。この脚本じゃあ、ディーゼルはカタブツの軍人ってよりも常識のない筋肉馬鹿にしか見えないし、子供たちもヤンチャってよりもただのクソ餓鬼だ。赤ん坊のウンコまみれのオムツ替えやゲップで笑いを取ろうってのが、志の低さを物語る。大体、父親の救出に失敗した軍人に、その子供たちが懐くなんてストーリー自体にムリがある。
これまで、そこそこ作品選択眼があると思われていたディーゼルだけど、今回は大失敗っぽい。

ところで、教授の開発した「GHOST」って極秘プログラムがどれほどスゴイものだったのかもわからずじまい。なんだったんでしょうねぇ?

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2005.07.09

7/9 『怪傑ズバット』#14

第14話「白羽の矢 涙の別れ」
狒々大権現(ヒヒダイゴンゲン)の生け贄として白羽の矢が立った村娘のミト。彼女を救おうとするシゲキに助太刀したのは、もちろん通りがかりの早川健。実は狒々大権現の生贄と言うのは嘘っぱちで、ダッカー幹部の赤耳が村娘たちを外国へ売り飛ばしていたのであった…。

美しい女を海外へ売り飛ばすって物語、最近は聞かなくなったなぁ。昔はドラマで普通に描かれてた-----子供番組でだってしょっちゅうだったもんな。おまけに今回は宗教のフリをしての人身売買。いまどきはなかなか出来ないネタだ。

さて、今回のスットコドッコイな用心棒はカーペンター甚十郎。
三度笠を被った大工に「カーペンター」も無ぇもんだが、期待に応える“特撮大工勝負”を見せてくれる。文字で説明するのもバカバカしいので、是非一度ご覧になって下さい。

まさかタイトルの白羽の矢ってのが、本当に矢が飛んでくるんだとは思わなかった(笑)。

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7/9 『スペース1999』#17

第17話「宇宙墓場の怪獣現わる!」
幻覚に襲われたトニー・チェリーニが、イーグルを奪って発進しようとし、コーニッグに捕らえられた。トニーは昔、惑星ウルトラへ調査隊として派遣されたことがあった。そこは大量の宇宙船が浮かぶ宇宙の墓場になっており、調査のためにドッキングした宇宙船の中で怪物に襲われたクルーは全滅。トニーだけが生還したと言う過去があったのだ。そして今、アルファの前に宇宙の墓場が現れ、その中にはかつてのウルトラ調査船の姿もあったのだ・・・。

『サンダーバード』は、児童用書籍用に撮り下ろされたスチルのせいで「怪獣が出てくる番組だった」と誤解されることがよくある。『スペース1999』も同じように、よく番組紹介に使われているのがこのエピソードのモンスターの写真なので、勘違いされることが多いようだ。ホントは怪物なんてほとんど出て来ないシリーズなのにね。
ギラギラ光るデッカイ一つ目(?)にメデューサのような触手。いかにも西洋的な怪物だ。

宇宙の墓場に巣食う怪物。----モチーフだけを取り出せば『ウルトラマン』の「怪獣墓場」みたいな話だが、もちろんそんなウェットな話にはならない。どちらかと言えば、「それでも私は“そこ”に行った」と語っても、誰にも信じてもらえない『コンタクト』のジョディ・フォスターみたいな話。だから、今回はこの怪物が本当に存在したのかどうかが、物語のポイントである。だが、それが存在したからと言って、その存在理由が明かされる訳ではない。なんてったって、これは『スペース1999』の世界だから。

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7/9 『ダニー・ザ・ドッグ』

新宿ピカデリー3で『ダニー・ザ・ドッグ』を観る。

ダニー(ジェット・リー)は、高利貸しのバート(ボブ・ホスキンス)に飼われていた。彼は首輪をはめられ、感情もなく目の焦点さえも合わず、バートの命令にのみ従う文字通りの“番犬”であった。だがある日、盲目のピアノ調律師サム(モーガン・フリーマン)と出会い、徐々に人間らしさを取り戻し始めるが…。

ジェット・リーの念願の企画だそうだが、どうなんだい、コレ?
まず根本的な疑問として、欧米人がこの映画のジェット・リーを見て何歳だと思うんだろう。オレ等は『少林寺』っから知ってるから、いくら童顔とは言え大体の年齢は知っている。でも、『リーサル・ウェポン4』以降にリーを知った彼らは、まだ20代だとでも思ってるんじゃなかろうか?
子供の頃から闘犬のように教育され、殺人マシンとして生きて来た男が、盲目のピアノ調律師家族と出会い、人間らしさを取り戻す。それはそれで良いんだが、このダニーさん、30年以上も犬男として扱われてるんですよ。思考能力は限りなくゼロに抑え込まれ、しゃべることもおぼつかない。それがいきなり普通の人間に戻れますかね?サムは盲目だから良いとしても、その義娘のヴィクトリア(18歳)はこんな犬オヤヂをいきなり家族として迎え入れられますかね?ここで最初の疑問に戻る訳だ。欧米人はジェット・リーを幾つだと思ってんだろう?せめて20代ならまだ人間に戻れるかもしれないけどさ。
ジェット・リーの映画なので、もちろん見せ場はアクション。でも、いつもの流れるような華麗なアクションではない。髪の毛掴んでコブシでメッタ打ちとか、アタマをホールドして嵐のようにヒザを叩きこんだりと、実に粗暴な喧嘩ファイトを繰り広げる。珍しい。たまにはこんなファイトも面白いけれど、やっぱりいつもみたいな華麗な方が好みだな。

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2005.07.05

7/5 『宇宙戦争』(スピルバーグ版)

有楽町日劇1で『宇宙戦争』を観る。

レイ(トム・クルーズ)は、ニュージャージーの港湾施設で働く普通の男。別れた妻が息子のロビーと娘のレイチェル(ダコタ・ファニング)を連れ、面会にやって来た。レイは、ごく普通の気まずい週末を過ごす予定だったが、突然異変が起こった。一転俄かに掻き曇り、激しい雷が次々に地面に落ち、そして地中で何かがうごめき始めたのだ…。

ネットでは大変な不評の嵐が吹き荒れているみたいだが、オレはそうは思わない。ある意味、スピルバーグが自分の趣味を前面に押しだした映画だと思う。

オリジナルの53年版は、ヨーロッパでナチス侵攻を目の当たりにしたジョージ・パルが米国に渡った後、冷戦下に製作した映画であり、ウォーマシンの侵攻はそのまんまナチス侵攻による恐怖の再元であった。それはパルのパペトゥーン作品『Tulips shall grow』で描いたスクリューボール軍によるオランダ(?)侵攻と同じ物である。この『Tulips shall grow』で、征服者であるスクリューボール軍は、力によって全てを蹂躙するが、結局は雨によって撃退されてしまう。暴力に対して暴力が勝利を得るのではなく、なんてことない小さな力が勝利し、そしてチューリップ(=民衆)は屈することなく育ち続けるのである。これは細菌が火星人(ベガ星人)に倒され、その後の復興を暗示する『宇宙戦争』と非常に似ている物語であった。

対するスピルバーグ版は“9.11”のWTCテロを経験した後の映画である。53年版のウォーマシンが、丁寧かつシラミ潰しにキチンキチンと端から地域を蹂躙していたのと異なり、ある意味神出鬼没に現れ、徹底的な破壊と殺戮を繰り広げる。本作のトライポッドは、ナチスのようなはっきりとした敵ではなく、突然かつ無差別に攻撃するテロリストなのである。旧作はまさに戦争を描いているから、侵攻するウォーマシンに対して軍隊が----効力がなかったとは言え----対応していた。そして本作では、テロに対して為す術なく殺されてしまう民衆が主人公なのである。だから53年版と違って、この映画では軍隊の存在感が極めて希薄なのだ。

主旨を取り出せば、53年版と本作は全く異なる映画である。
だが、ディテール描写やエピソードは、驚くほど53年版と似ている。
小屋に火星人の電子アイが侵入する場面や、クライマックスで火星人の手がハッチから出てくる場面など旧作にそっくりだし、主人公が暴徒に車を奪われる場面もある。旧作で主役だったジーン・バリーとアン・ロビンソンがカメオ出演しているのもそうだ。そして、多分不評のひとつの理由であろうオープニングとエンディングのナレーションは、旧作に代表される50年代SFで非常によく使われる手法である。

本格SFは多くないとは言え、スピルバーグはこれまでもSF志向の強い作家である。この年代のSF志向の強い作家は、ジョー・ダンテやジョン・ランディスを例に挙げるまでもなく、最近の若いジャンル監督よりも過去の作品へのリスペクト度が高いのが特徴である。そんな中スピルバーグは、ディズニー好きは顕にしても、意外にSF趣味をさらけ出してこなかった。
だが本作はそうではない。
スピルバーグは、H・G・ウェルズの原作、そしてジョージ・パル/バイロン・ハスキンによる53年版に対して、驚くほどのリスペクトをしてみせたのである。ダコタ・ファニングがヒステリックでウザイとか、ティム“デコッパチ”ロビンスは必要だったのかとか、ボルチモアは何故無傷なんだとか、ツッコミどころは色々とある。
最大の謎は、火星人が繁殖させた赤い草だ。どう考えてもテラフォーミングのためだろうに、そこまで用意周到な火星人がバクテリアで死んじゃうの?赤い草の描写が余計だったんじゃないのか?とか。

でもね、そんなことはいいの。
みんながこの映画をどんなにダメだって言ったって、旧作と原作へのリスペクトをこんなにしてくれたから、オレにはある意味感動的ですらあったよ。

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2005.07.03

7/3 『バットマン ビギンズ』

新宿ピカデリー1で『バットマン ビギンズ』を観る。

大富豪の一人息子ブルース・ウェイン(クリスチャン・ベール)は、少年時代に両親を目の前で殺されてしまった。数十年経ってもそのトラウマは消えず、犯罪を犯したりしながら世界を放浪していた。ある日彼は、刑務所の中でデュカード(リーアム・ニーソン)と出会い、チベットでラーズ・アル・グール(渡辺謙)率いる“影の同盟”へと誘われることになるが…。

これは意外にいいじゃない。ティム・バートン版----特に『バットマン・リターンズ』には及ばないが、ジョエル・シューマカー版なんぞより1000倍は面白い。

バートン版では、過去とも未来ともつかないようなゴシック調のダークな世界に狂った人たちを配した、内省的でマッドな雰囲気のダーク・ファンタジーであった。だが今回は、現実の先にありそうな暗い世界を舞台に、思い詰め易いけれど狂ってはいない人たちを配した近未来SFになっている。どちらもフランク・ミラーの『ダーク・ナイト・リターン』をベースにしながら、方向性がまったく違うのが面白い。
先日のE3でバットモービルの現物展示を見て、「意外とカッコイイじゃん!バットモービルだと思わずに、別なSF映画のビークルだと思えば」と思ったのもあながち間違いではなく、これは『バットマン』と名前は付いているものの、これまで映像化されたものとは世界を異にする別なSF映画なのである。

そんな新しい世界で、新シリーズを始めるために、驚くような豪華キャストが配されている。主役のクリスチャン・ベイルはそれほどビッグだとは思わんが、脇の固め方が凄い。 アルフレッドにマイケル・ケイン、戦いの師匠デュカードにリーアム・ニーソン、武器製造担当がモーガン・フリーマン、お馴染みゴードン警部にゲイリー・オールドマン、ウェイン社社長にルトガー・ハウアーと、なんだかよくわからんが豪勢なことになっている。中でも出色はマイケル・ケインのアルフレッド。ヨロヨロのジイ様が飄々とバットマンを助けるのではなく、はなっからスマートなマイケル・ケインがバットマンを助けるのは意外性があって良かった。
え?話題の渡辺謙はどうしたのかって?いやぁ、ラーズ・アル・グールは出番少ないし、結局は“○○者”だったってことでしょ? 別に大した役じゃないんでガッカリ。この役ってケリー・ヒロユキ・タガワが演った方が向いてると思うなぁ。

とまぁ、全体としては面白かったんだけど、最大の不満は格闘アクション・シーンである。元から暗い映像なところに持ってきて、被写体に寄り過ぎで、かつカット割が細かいので、一体全体何をやっているのか分からないシーンが多過ぎる。「誰かが誰かを殴ったな」とか思ってると、いつの間にか決着が着いてしまう。この辺りはきちんとアクション演出できる人がサポートしないと、クリストファー・ノーランだけではしんどかったんでないの?

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2005.07.02

7/2 『ウォリアーズ』

DVDで『ウォリアーズ』を観る。

“グラマシー・リフス”の呼び掛けで、ブロンクス公園にNY中のストリート・ギャングが集結した大集会で、カリスマ的リーダーのサイラス(ロジャー・ヒル)が殺された。集会に参加していたスワン(マイケル・ベック)ら“ウォリアーズ”は濡れ衣を着せられ、全てのチームから命を狙われる羽目になってしまった。彼らは自分たちの縄張り、コニー・アイランドに辿り着くことが出来るのか…?!

何度観てもカッチョイイよな、この映画。
敵地のど真ん中から、自分たちのテリトリーに戻るって、たったそれだけのシンプルな話だけに、ストレートに燃える映画になっている。出てくる敵対グループも“ベースボール・フューリーズ”(KISS風メイクをした野球ユニフォームのグループ)をはじめとして、バカバカしいと言ってしまえばそれまでだが、撮影と編集がスタイリッシュなんで全然飽きずにグイグイと引き込まれる。
途中から“ウォリアーズ”と合流するアバズレ女は、『ストリーツ・オブ・ファイヤー』のデボラ・ファン・フォルケンバーグ。あっちではトム・コーディのイカシた姉貴だったが、こっちはホントにすれっからしな雰囲気なのがいいねぇ。
一番脂の乗ってた時期のウォルター・ヒル作品だもん、かっこよくないわけがない。『GTA』のロックスター社がゲーム化するらしいけど、面白いゲームになるといいなぁ。

久し振りに観てあんまり面白かったので、ついでに『ストリート・オブ・ファイヤー』もエレン・エイムのシーンだけ飛ばし見しちゃったよ(笑)。

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2005.07.01

7/1 『東京の暴れん坊』

DVDで『東京の暴れん坊』を観る。

巴里帰りの清水二郎(小林旭)は、銀座の洋食の老舗「キッチン・ジロウ」の粋でいなせな若旦那。銀座を歩けば、全ての女性が振り返るほどの人気者(またかい…)である。大学の後輩で松の湯の娘・秀子(浅丘ルリ子)とはいい仲だが、二人とも照れ臭くってそれを認めない。ある日、お店に元総理大臣の一本槍鬼左衛門(小川虎之助)のクルマが突っ込んだことを発端に、花の銀座はテンヤワンヤの大騒ぎに…。

以前にイベント上映で観た『夢が一杯暴れん坊』と同じ、「銀座の二郎長シリーズ」(「暴れん坊シリーズ」とも言う)の第1作。
このシリーズは明朗快活なのが身上。言ってしまえば小林旭版『若大将』みたいなものだ。
いかにも都会のボンボンなアキラは元レスリング部って設定だし、そんなアキラとおキャンなルリ子ちゃん、三枚目の近藤宏、口角泡を飛ばす小川寅之助の掛け合いが楽しい。
近藤宏は「台風くらぶ」と呼ばれる銀座のヤクザ(チンピラ?)の一員なのだが、1960年当時はこんな間抜けな名前設定でもOKだったのかしらね。

ルリ子ちゃんの見合いの相手がロクでもないスケコマシで、あわや結婚ってところまで行ってアキラ、ルリ子、近藤の3人組がぶち壊す。その時のルリ子ちゃんの立ち姿が実に凛々しくも可憐である。『銀座旋風児』の助手の明子を髣髴とさせるボーイッシュな雰囲気が堪らない。どんどん浅丘ルリ子好きになって行くな、オレ(笑)。

監督はお馴染みの斎藤武市。

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2005.06.30

6/30 『50回目のファーストキス』

シネマミラノで『50回目のファーストキス』を観る。

ハワイのシーワールドで働くナンパ男のヘンリー(アダム・サンドラー)。彼は1人の女性と付きあう気など毛頭なく、日々観光客との行きずりの恋を満喫していた。ところが、ある日偶然入ったダイナーで地元の女の子ルーシー(ドリュー・バリモア)に一目惚れし、楽しく会話をして別れた。翌日、ヘンリーはまた彼女に会うために、同じダイナーへと赴いた。だが、ルーシーは怪訝な顔をしてヘンリーを変質者扱い。実は彼女は一番眠るとその日に起こった事を全て忘れてしまう短期記憶障害だったのだ…。

ドリュー&アダム共演作の『ウェディング・シンガー』が快作だったので、期待していた1本。全米で大ヒットしたのに、不思議なことに日本では1年間オクラってた。

で、期待に応える映画だったよ。いや、ホント。
端っから、笑わせた後で泣かせに持っていくロマンチック・コメディだと分かって観に行ってるのに、キッチリ涙腺を絞られる。笑いは若干スベリ気味ではあったけど、いやぁ上手いねぇ、泣かせるのが。ルーシーが美術教師だったって設定が、クライマックスで活かされる場面があるんだけど、そこで目から汗が出ちゃったよ。40オヤヂが映画館で1人で涙ぐんでるのもどうかと思うが、悔しいけれどこりゃあクルって。
毎度のドリュー映画らしく、80年代ヒットソングのカバーがミッチリとかかる。当然のことながら、いつもお馴染みの「TRUE」もかかる(笑)。

『LOTR』のサムことショーン・アスティンが兄貴役で出ているが、なんだかただのバカ兄ちゃんにしか見えない。「フロドさま~!」とか言ってた方が似合ってたなぁ。
それにしてもドリューは可愛いねぇ。人生二周り目とはとても思えん。

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2005.06.26

6/26 『宇宙戦争』(オリジナル版)

DVDで『宇宙戦争』を観直す。
もちろんジョージ・パル/バイロン・ハスキン版だ。

ある晩、カリフォルニアの片田舎に火の玉が落下した。偶然にも近所に釣りに来ていた物理学者のフォレスター(ジーン・バリー)は、その隕石が大きさの割に妙に軽いことに気付いた。翌晩、突如その隕石の中から奇怪なマシーンが現れ、人と言わず物と言わず、全てを焼き尽くして進み始めた。時を同じくして、世界中に同様の隕石が落下する。あらゆる攻撃を全く受け付けない彼らを撃退する術は果たしてあるのか…?!

俺の最も好きな映画の1本として十数回は観ているけれど、スピルバーグ版を観る前の最後の復習として。

何度観ても素晴らしい。
この映画の製作年は1953年。つまり『ゴジラ』よりも1年古い映画なのだ。その時代にテクニカラーでこれだけの特撮映画を作っているのだから驚きだ。最大のハイライトであるウォーマシンによる破壊のスペクタクルの圧倒的なまでの迫力。極彩色の侵略戦争。ミニチュアのスケールと撮影速度の計算が絶妙で、次々と木っ端微塵に壊されていくビルジングの素晴らしさよ。

もちろん、特撮だけの映画ではない。
人類最後の希望として、ロッキー山中の研究所に移動して研究を続けようとする科学者たちを、暴徒が襲って全て台無しにしてしまう描写も、当時のSF映画としては異色である。完全に大人向けとして作っていたのだろう。

『月世界征服』の冒頭では、ウッドペッカーがロケットの理論を説明するアニメが付いていた。本作では、ウォーマシンから奪った電子カメラを使って、火星人の見た目映像を見せたり、3機編隊のウォーマシンが三角形に絨毯攻撃をしていくのを黒板で図示したりと、科学や理論をサラリと説明する。ジョージ・パルは、常にリアリティの上にもっともらしいウソをついてみせる。当時最高のサイエンス・アーティスト、チェスリー・ボーンステルを起用して、SFの“S”の部分をビジュアルで具現化して見せるのもジョージ・パルならではのやり方だ。
この心配りとSFマインドが、凡百のSF映画とパル作品を分ける一線でもある。
まさにSF映画の金字塔である。

スピルバーグ版が面白いのかどうかは分からないが、面白くなかったら絶対に許さねぇ。

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2005.06.25

6/25 『スター・ウォーズ episodeIII シスの復讐』

新宿プラザで『スター・ウォーズ episodeIII シスの復讐』の先々行オールナイト。【ちょっとネタバレ】
オールナイトとか言っても、今回は第1回目が18:45からと早めなので、13時過ぎには劇場へ。
Ⅰ、Ⅱの時も同じくらいの5~6時間前に行ったのに、今回の方が空いているような気がする。Ⅰの時はプラザの屋上、Ⅱの時は階段の4階くらいで待ったけれど、地下通路----それも15:20には場内ロビーへ入れる場所だったのが意外。そして18:00には場内に入って、前の方の席に陣取った。

この映画、構成がなんか『マト・リロ』『マト・レボ』みたいじゃない?アクションのところはアクションばっかり、語りに入ると語りばっかりで、なんだかバランスが良くない。それにバランスが良くないと言えば、スペース・コンバットが冒頭だけで、後はライトセーバーバトルばっかりなのがなぁ…。旧3部作は、もうちょっと配分が巧かったのに、どうしてライトセーバー偏重主義が進んで行ってしまったんだろう。IIIからIVへ物語を繋ぐために、語らなければならないことが多過ぎて、コックピットの中では語ることが出来なかった----その物理的な事情は分かるんだけど、やっぱり“スター”で“ウォーズ”なんだからさぁ…。

物語展開で一番ガッカリだったのは、アナキンの宗旨替えがあんまりにもアッサリしてること。パドメを助けたいって苦悩はあったけれど、パルパティンの前では、まるで大学のサークル勧誘に引っかかった新入生みたいなお気軽さで、ダークサイドに転んでしまう。あんたが宗旨替えしたから、その後のⅣ~Ⅵの展開があるのに、そいつぁあんまり簡単過ぎる。

…とか書き始めたら、ドンドン不満ばっかりになってしまいそうなので、良かったことを書いておこう。
I~IIでメイン・デザイナーだったダグ・チャンが抜けたことで、メカ関係のデザインが随分とマシになったこと。ジョー・ジョンストンがやってくれればなお良かったのだが、ないものねだりをしても仕方がない。ヒョットコ・トルーパーも今回はバリエーションが多く(オモチャを売るためか?)、どれもデザインは嫌いではない。
クライマックスでさらりとモフ・ターキンが立っていたのも良かった。オーウェン叔父さんがわざとらしくIVのルークそっくりに立ってるのは嫌だけど、モフ・ターキンはことさら主張してなかったのがいいね。全編この奥ゆかしさが欲しかったなぁ…。
おっと、また不満に流れそうだ(笑)。
また日本語吹替え版を見た後にでもさらに色々思うだろうから、今日のところはこの辺にしておこう。
この後、3D化されたⅣ~Ⅵだの、TVシリーズだの、アニメの『クローン大戦』の続きだの、ペプシのボトルキャップだの(苦笑)、まだまだ完全終了ではないけれど、気持ち的にはこれで終了だ。

中学3年の夏休みに池袋で初めて『スター・ウォーズ』を観て以来----いや、その前の年に「POPEYE」やら「ロードショー」やらの雑誌の写真を見て、期待に胸を膨らませて以来28年、これで僕らの『スター・ウォーズ』が終わった。
Ⅰ~Ⅲは正直なところそんなに面白かったとは思わない。けれど、『ジェダイの復讐』(あまり“帰還”とは呼びたくない)で終わりだと思っていたシリーズが15年振りに再開されて、さらに6年に渡って一体どうなるのかとワクワク出来ただけでも幸せだ。
文句も不満もテンコ盛りだが、とりあえず、ありがとうジョージ・ルーカス。

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2005.06.24

6/24 『スター・ウォーズ/クローン大戦 Vol.1』

DVDで『スター・ウォーズ/クローン大戦 Vol.1』を観る。

EPIIとEPIIIの間の物語だってんで慌てて観たんだが、そんなに慌てるほどのこともなかった。

確かに時間軸的にはその間のことだし、IIIに繋がる部分ではあるけれど、これを観てなきゃ分からないってほどのこともない。なんつっても物語が皆無に等しいからね。
20話分で合計70分----1話3分半で一体どれだけ物語を語れるかって、そりゃあ語れないわな。畢竟、アクションとバトルばっかりの展開になってしまうのもやむなし。ひたすらクローン・トルーパーVSドロイド兵、ジェダイVSシスの戦いが繰り広げられる。

それにしても強いよな、ジェダイ。メイス・ウィンドゥが1人居れば、帝国なんか倒せるんじゃねぇのか?ドロイド軍の巨大スタンパー・マシンの登場にも驚いたけれど、アレをピョンピョン飛び跳ねながら倒せるウィンドゥの強さはハンパじゃねぇ。
で、さらにそんなに強いジェダイ4人(パダワン含む)を向こうに回して、鬼のような強さを見せるグリーバス将軍。まるで『ドラゴンボール』状態の“戦いのインフレーション”だよ。
平然と3POを囮に使うパドメの性格の悪さは、別な意味で最強だが。

クセの強いキャラクターは、好き嫌いが分かれるところだけれど、監督が『サムライジャック』のゲンディ・タルタコフスキーだからね。あんなテイストになるのはしょうがないでしょう。
ちなみにメカ描写は3DCGなので、クセがありません(笑)。

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2005.06.23

6/23 『エレクトラ』

ヴァージン・シネマズ六本木のアートスクリーンで『エレクトラ』を観る(どこら辺がアートなんだか…)。

エレクトラ(ジェニファー・ガーナー)は、凄腕の“FemaleガイジンAssasinn”として、日々依頼されたターゲットを殺戮していた。ある日、相棒のマッケイブが持ってきた仕事を受けた彼女だったが、それはごく普通の父娘を殺す任務だった。彼らと個人的に交流を持ってしまったが故に、任務遂行が出来なくなってしまうエレクトラ。そんな彼らを、Mr.ロシ率いる謎の集団“ザ・ハンド”が追っていた…。

世間の評判はすこぶる悪いが、オレは嫌いじゃない『デアデビル』のスピンオフ企画。

エレクトラって『デアデビル』で死んだんじゃなかったっけ?と思う人も居るだろうが、謎の武道(?)“キマグレ”の力で死の淵から蘇ったのだ。なんですかね、「キマグレ」。そんないい加減そうな名前にもかかわらず、極めれば死者蘇生も出来れば、予知能力まで身に付いてしまう凄い武道。オレも「きまぐれ本格派」になってみたいぜ、なぁチーボー。

そんな与太は置いといて、脚本がアタマ悪すぎとか、“ザ・ハンド”も“キマグレ”も何をしたいのか全然分からないとか、ダメダメなポイントがてんこ盛りだが、そんなことはとりあえず許す。アメコミ映画はヒーローがイカシてれば文句は言わん。だけどどーなのよ、エレクトラ。『デアデビル』に出てた時はそれなりにカッチョヨカッタのに、今作ではちょっと綺麗めなニューハーフにしか見えない。骨太そうな身体、突き出た頬骨、本当に女なんですか、ジェニファー・ガーナー。コスチュームの股間あたりが妙にダブついてんのは、もしやモッコリを隠すためなのでは?と疑いたくなってしまった。

米国では無名のボブ・サップがあんな程度の扱いなのは当然だが、ケリー・ヒロユキ・タガワの扱いはちょっとヒドイ。一応悪の親玉なのに、最後は出てこないでウヤムヤで終了ってのは、いくらなんでもないよな。

監督は「サラマンダー」のロブ・ボウマンだから、それなりには期待してたんだけどな。

ところで、ケリー・ヒロユキ・タガワの手下の中に、神山繁に激似の人が居なかった?

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2005.06.19

6/19 『サハラ 死の砂漠を脱出せよ』

新宿東急で『サハラ 死の砂漠を脱出せよ』を観る。

特殊機関NUMA(国立海中海洋機関)のエージェント、ダーク・ピット(マシュー・マコノヒー)は、1枚の金貨を手に入れた。それは南北戦争時に行方が分からなくなった装甲艦テキサスに積まれていたものだった。彼は金貨の発見されたマリへと向かう。一方その頃、ナイジェリアで発生した謎の奇病の調査をしていたWHOの女医エヴァ(ペネロペ・クルス)は、原因が隣国のマリにあることを突き止めた。エヴァはピットらのボートに同乗させてもらい、原因を究明しようとするが…。

クライブ・カッスラーの「ダーク・ピット・シリーズ」としては『レイズ・ザ・タイタニック』以来の映画化。

原作シリーズは半分くらいしか読んでいないけれど、マシュー・マコノヒーがダーク・ピットを演じる(おまけに製作総指揮も担当)と聞いて驚いた。ダーク・ピットって、もうちょっとスマートで知的じゃなかったか?マコノヒーじゃあワイルド過ぎるんじゃなかろうか、と。で、実際に映画を観たら、やっぱり予想した通り。やたらとワイルドで、男臭ムンムンなのだ。おまけにヘンに軽い。シリーズの熱狂的ファンなら怒っちゃうでしょ。実際、またもやカッスラー先生の怒りを買っちゃったらしい。
でもキャラクター的には、これはこれでアリなのかもな。
それよりも問題は、あんまりにも雑なお話の進行だ。全てが行き当たりばったりの成り行きまかせなのに、都合のいい偶然によって進んでいく。確かにインディ・ジョーンズだってご都合で進んでいく物語ではあるけれど、もうちょっとそれを意識させない作りになっている。
凡庸なアクション・アドベンチャーって印象は否めないな。

見所は、装甲艦テキサスによる南北戦争時の夜間戦闘を描いたプロローグ。この場面はカッコイイが、話が現代になってからは、映像的にも今一歩。
ペネロペ・クルスが可愛いのと、珍しくキリっとしたウィリアム・H・メイシー。ご贔屓のデルロイ・リンドーは活躍がほとんどなくて残念でした。

監督のブレック・アイズナーは、あのディズニーのマイケル・アイズナーの息子なんだって。親の七光りか…。

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6/19 『フォーガットン』

新宿文化シネマ1で『フォーガットン』を観る。

再愛の息子サムを飛行機事故で亡くしてから14ヶ月、テリー(ジュリアン・ムーア)は失意から立ち直れずに日々を送っていた。そんなある日、家の写真の中から息子の姿が消えた。半狂乱になるテリーに、精神分析医の(ゲイリー・シニーズ)も夫のジム()も最初から息子なんて居なかったと言う…。

ネタバレしちゃあいけない映画だろうからあんまり書けないが、これってどうなの?

…っつーか、これによく似たいい加減なオチの自主映画を、大学時代に作ったことあるよ(笑)。それは「特殊メイクでウデがちょん切れて、また生えてきちゃう映画を作りたい!」って思いだけが先行した、実にテキトーなシナリオの自主映画だ。そんなのと似てるってのは、商業映画としてはヤバイのでは…。
ジュリアン・ムーアは相変わらずシミが凄いなぁとか、ゲイリー・シニーズが良い人の訳ないじゃん、とか、心の中でツッコンじゃいながらも、真面目に観てると「えええええ?!」と驚く映画である。
このトンデモっぷりは、ある意味シャマランの“宇宙人に尻バット映画”に近いかもしれない。

劇中、4回ある“とある描写”は凄くインパクトがあるし、その2回目の唐突さ加減には素直に「ヒエェェッ!」と驚いたけど、そんだけの映画かな。
VFXはソニー・ピクチャーズ・イメージ・ワークスが担当。ケン・ローストンのクレジットもあった。

ああ、劇場で観ておいて良かった(イヤ、マジで)。

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2005.06.18

6/18 『怪傑ズバット』#13

第13話「少年殺し屋のバラード」
鼻ツマミ者の京介は、父殺しの噂まで立つ不良である。町の人々は彼を恐れ、かつ村八分にしていた。そんな彼を、毒さそり率いるさそり組は組織に引き入れようと画策していた。だが、彼を信じる者も居た。幼なじみ(?)の美恵子と、たまたま通りすがった早川健であった…。

「三郎太、お前は尺八ボウガンの使い手としては、日本で2番目だ!」

尺八に弓をくっつけただけの珍妙な武器“尺八ボウガン”ってのは、このズバット世界では普通の道具なんでしょうか?虚無僧の三郎太と早川、たった2人で順位争いをしているんじゃないのか?
わざわざ父殺しの濡れ衣まで着せてスカウトしたかったほど、京介は悪の才能のある若者だったんだな。そこまで惚れ込まれてんなら、素直にサソリ組に入った方が、きっと幸せだよ、京介くん。信じてくれる仲間のいる組織(会社)が一番だからね。

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6/18 『Mr.インクレディブル』

DVDで『Mr.インクレディブル』を観る。

1回目は劇場で原語版を観たので、今日は日本語吹き替え版。
三浦友和、黒木瞳をはじめとして、日本版キャストも悪くはない。だけど、オリジナルのクレイグ・T・ネルソン&ホリー・ハンターが素晴らし過ぎたので、ちょっと分が悪い。ハンターのかすれてナマった声の可愛さには到底勝てない。監督のブラッド・バード自身が演じていたエドナも、普通に女性がキャスティングされたせいで、キャラの立ち方が弱くなってしまった。宮迫のシンドロームが一番良かったかな。

映画の中身は、前回観た時と印象が特に変わることもなく、素直に楽しい。
問題は特典映像である。
NG集は、これまでのピクサー作品のNG集みたいなヤツを想像してたんだが、これが大違い。制作中の仮置きポリゴンモデルでの調整画像とか、髪の毛生成ソフト「FIZT」の不具合とか、CG制作上のNGショットとかテストショットに音声を乗っけたもの。これって笑える?
CG関係の仕事をしてる人なら何が起こってる映像なのか意味は分かるし、勉強になる部分もあるんだけど、普通の人にはただのブキミな映像でしかないんじゃないのかな?
こんなんだったら、ムリしてNG集を作んなくっても良かったのに。
未公開シーンもアニマティクスのみ。「へぇ、そんな展開の予定だったんだ」とは思ったが、完成間近の映像を期待してたのでちょっと肩透かし。
その他メイキングはどれも興味深いし面白かったけれど、それ以上に出てくるスタッフ----特にアニメーターの皆さんが、なんだか個性的な顔つきな人ばかりで、それに驚いてしまった。だってまるでCGキャラみたいな顔した人ばっかりなんだもん…。

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6/18 タヌキショック

ウッソーっ!『オペレッタ狸御殿』がもう終ってる!!!!!!!関東近県のどっこも----新宿ピカ4ですらやってない!小さい小屋へのムーブオーバーすらなく、まさか3週で打ち切りなんてヒド過ぎる。チケット買ってたのに…。うう…ひどいや、松竹(しのび泣)。

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2005.06.06

6/6 『Ray Harryhausen The Early Years Collection』 (Disc1)

DVDでRay Harryhausen The Early Years CollectionDisc1を観る。

内容はタイトル通りで、初期ったってホントに初期も初期の作品ばかりを集めている。
『マザーグース物語』は、「Little Miss Muffet」、「Old Mother Hubbard」、「The Queen Of Hearts」、「Humpty Dumpty」の5本。
『おとぎ話』は、「Little Red Riding Hood」、「Hansel & Gretel」、「Rapunzel」、「King Midas」、「The Tortoise & The Hare」の5本。
19461953年までに作られた合計10本の短編が収録されている。

ハリーハウゼンはこれらの短編を作る前に、ジョージ・パルのスタジオで仕事をしている。名作『Tulips Shall Grow』ではチーフ・アニメーターを担当していた。だが、リプレイスメント・アニメ方式の“パペトゥーン”が性に合わず、ジョージ・パルのスタジオを去ったのだ。
でもね、これを観てつくづく思ったよ。この人はおとぎ話なんか作るよりも、モンスターとかクリーチャーを作る道に方向転換して良かったと。“ジャスパー”に代表されるパペトゥーンの人形たちは、どれも愛嬌があって可愛いのだが、このDVDに収録されてる短編映画に出てくるキャラクターは、どれもこれも可愛くない-----と言うよりもむしろ怖いんだもん。『シンドバッド』『アルゴ探検隊』のモンスターたちはあんなに魅力的なのに、人間キャラクターがこんなに苦手な人だとは思いも寄らなかった。その証拠に、「The Tortoise & The Hare」に登場するカメのキャラは随分とまとも。やっぱり爬虫類系だからなのかな?

さて、この「The Tortoise & The Hare」のみメイキングが付いている。1953年の短編映画にメイキングとはどういうことだろう、と思ったら、なんと1953年に3分だけ作ったところで中断(『水爆と深海の怪物』の仕事が入ったからだそうだ)したままになっていたフィルムを観たマーク・キャバレロとシームス・ウォルシュ----2人のヲタク・アニメーターが、「是非俺らに完成させてくれろ」とハリーハウゼンに手紙を送り、2002年に完成させたものだと言うのだ。この完成品のオリジナル部分と新撮部分とが全く違和感がなくてビックリ。オリジナル部分はレストアして綺麗に、新撮部分は古っぽく加工して、トーンを合わせている。それだけでも大したものだが、新撮部分の人形や背景セットにも全く違和感がない。実は人形は、当時の人形を保管していた(!)ハリーハウゼンから借り受けて修復したもの。そして背景は、昔のフィルムを参考に細部に至るまで再現したんだそうだ。愛があるねぇ。

映画の内容自体は、所謂「うさぎとカメ」なので新鮮味はないけれど、それでもここまで手を掛けて作られてるものだから、人形アニメ好きには一見の価値ありでしょう。

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2005.06.04

6/4 『座頭市御用旅』

米版DVDで『座頭市御用旅』を観る。

年の瀬も迫ったある日、臨月の女が追い剥ぎに金を奪われた。たまたま通りがかった市はその女の赤ん坊を取り上げる羽目に陥るが、女は子供の父親の名前を言って事切れてしまった。仕方なく子供を送り届けるために、島原の宿に赴いたが、そこに父親は居らず、その父親の妹(大谷直子)に子供を預ける。この宿場では老いた目明かし籐兵衛(森繁久彌)が睨みを効かせているため、地回りのやくざがいない平和な町だった。だが、そこへ鉄五郎(三國連太郎)が現れ、町を荒し始めた…。

座頭市シリーズ第23作は、3回目の登板になる森一生監督作。

いつものごとく巻き込まれ型の市だけれど、今回は何もそこまでってくらいの巻き込まれ振り。赤ん坊を取り上げてやったのに、その女を殺して金を奪ったと思われ、借金を肩代わりしてやって、さらには目明しを殺したとまで勘違いされる。有り得ないくらいの勘違い続きなんだけど、森一生の職人技は大した破綻もなく綺麗にまとめ上げる。

難を言えば、高橋悦史演じる用心棒が全く無用の長物になってしまっていることだ。このシリーズでは、毎回凄腕のライバルが座頭市の前に立ちはだかる。そのルーティンを崩したくなかったのだろう。だが全く活きていない。この浪人者は「俺は強い奴とやりたい」と言うばかりで、物語にはほとんど絡まないから、エピローグで市が斬った瞬間に「完」になることにも意味がない。『続・座頭市物語』の素晴らしいラストをもう一度やりたかったんであろうことは想像に難くないのだが、『続』の時は、斬る相手がきちんとストーリー上で意味がある役だったから、刹那な空気が出て良かったのだ。本作の高橋悦史もストーリー上でもっと市に絡んでいれば良かったのに。いらないよね、この焼き直しのエピローグ。

ちょっと驚いたのが森繁である。この映画が1972年の作品だから、森繁は当時59歳。ええ~、もっと爺に見えるよ。それは森繁の存在感の為せる技なのか、それとも単に年寄り臭いだけなのか。

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2005.06.03

6/3 『エイリアン2』

DVDで『エイリアン2 完全版』を観る。

57年ぶりに回収され、ノストロモ号から生還したリプリー。彼女がエイリアンと遭遇した惑星はアチェロンと名付けられ、植民惑星としてテラフォーミングされていると言う。そしてアチェロンからの連絡が途絶え、リプリーは宇宙海兵隊と共に再び悪夢の惑星へと向かう…。

もう説明なんていらんね。

お馴染み『エイリアン2』が無性に観たくなった。アルティメット版DVDで観るのは初めて。
音はガンガン回り、画質もなかなか良い。

さてこの完全版、リプリーの娘が既に死んでいたことが分かるシーンや、ニュートの両親がエイリアンに襲われる場面など、カットされていた場面が色々と加えられ、劇場公開版よりも物語的には深いものになっている。だが、それでもやっぱりオレは劇場公開版の方が好きだ。全体としてのテンポが、劇場版の方が全然上である。物語的な追加が全体をもたついたものにしているように思うんだが、キャメロンはこっちのバージョンの方がすきなんだろうなぁ。

ところで、新作の『銃夢』はどうなってんだ?

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2005.05.31

5/31 『スペース1999』#16

第16話「宇宙戦艦ミサイル発射!」

月は、人類が生存可能と思われる2つの惑星に遭遇した。この2つの惑星は1つの太陽を挟んでちょうど反対側にあった。その惑星のひとつ、ベータから巨大戦艦が発進し、月面でミサイルを発射。だが、ミサイルはアルファではなく、もう一方の惑星デルタに向けて発射されていたのだ・・・。

太陽を挟んで回っているため、互いの姿を見ることのない2つの惑星って設定は、アンダーソンの劇場映画『決死圏SOS宇宙船』(原題「Doppelganger」)と同じ。でも本作では、その2つの惑星が戦争をしているのがポイント。それぞれの惑星が敵にミサイル(核?)を撃ち込みたいんだが、太陽が邪魔してそれが出来ない。だから月を前線基地にしてミサイルを撃つ。まるでアジアに目を光らせるために日本に基地を展開するみたいな話だな。(ちょっと違うか?)
この戦ってる同士が、少なくとも画面上では男の星と女の星のように見える。設定からそうなっているのかは分からないが、その路線を推し進めてしまえば良かったのにとも思うんだが。それだと『超時空要塞マクロス』と同じか。

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2005.05.29

5/29 『キングダム・オブ・ヘブン』

新宿プラザで『キングダム・オブ・ヘブン』を観る。

12世紀のフランスの片田舎。子を失い、その悲しみから妻が自害してしまった鍛冶屋のバリアン(オーランド・ブルーム)の前に、ある日騎士ゴッドフリー(リーアム・ニーソン)が現われた。彼は、自分がバリアンの実の父であり、共に十字軍の騎士としてエルサレムへ赴くよう告げる。バリアンは苦悩を抱えたままエルサレムへ向かうが…。

ああっ!クワイ=ガン・ジンが「I am your father !」って言ってる!

…って言うようなクダラナイことは置いといて(でも、外せないポイントだよな(笑))。

リドリー・スコットの歴史超大作は、本当に映像が素晴らしい。夜間戦闘での尾を曳き飛ぶ巨石の美しさ、昼間戦闘の崩れる砦と倒れる櫓。『ロード・オブ・ザ・リング』とも一味違う、大量の兵士たちによって繰り広げられる戦い。どれも見応え満点で大迫力のスペクタクルになっている。だが、それ以上に感心するのは、静の画作りの巧さである。前半、山道を歩く十字軍のシルエットの美しさにハっと息を呑む。ウマイ!巧いよ。オレの中のリドリー映画ベストテンでは、『デュエリスト~決闘者』が常に上位にあるのは、こういった静かで美しく、かつ緊張感のある画作りが好きだからでもある。ましてや、昔だったらカラーフィルターで処理したであろう場面も、今ではデジタル加工で作れるから、カメラのムーブもあまり気にせず使うことが出来る。デジタル技術を一番そつなく使いこなしている監督の1人なんじゃないだろうか?

と、映像的にはベタ褒め気味ではあるけれど、正直お話はあまり面白くなかった。十字軍ってものに対する知識が薄くて、どうも気持ちがついて行かないんだよな。『グラディエーター』は、剣闘士のことなんてよく知らなくっても十分面白かったんだが、テーマ性が強いこともあって、バックボーンが分かってないと入って行きづらいのは難点である。

『ロード・オブ・ザ・リング』以降、どの映画に出ても弓矢を撃っている印象があるオーランド・ブルームはキリリとして、これまでで一番男前だった。仮面を着けっぱなしのエルサレム王が、まさかエドワード・ノートンだとは思いもよらなんだ。よく受けたね、この役。

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2005.05.28

5/28 『ブレイド3』

ポール・アンダーソン・ファンのS藤君と一緒に、新宿オスカーで終わりかけの『ブレイド3』を観る。

あいも変わらずヴァンパイア・ハントを続けているブレイド(ウェズリー・スナイプス)。だがある日、ヴァンパイアだと思って殺した相手が実は人間で、そのために警察から殺人犯として追われることになってしまう。そしてアジトは警察の強襲を受け、相棒のウィスラー(クリス・クリストファーソン)も死んでしまった。警察に捕まったブレイドを救出したのは、ウィスラーの娘アビゲイル(ジェシカ・ビール)とハンニバル・キング(ライアン・レイノルズ)らのヴァンパイア・ハンターたち“ナイトウォーカー”であった。彼らはブレイドに、ヴァンパイアの始祖ドレイクが4000年の眠りから目覚めたことを告げる。ドレイクこそ、かの有名なドラキュラなのだ…。

『ブレイド』シリーズ完結編は、『キックボクサー2』『バーチャゾーン』、2本のアルバート・ピュン映画で脚本を手がけているデビッド・ゴイヤーの初監督作。

流石はピュン先生の愛弟子(?)。観ながら心に浮かんだ言葉は、「B級臭ぇ」って呟いてしまった。
前2作も決して超大作だった訳ではないが、B級臭さを今風のカメラワークや編集、技術でカバーしていた。でも今回はびっくりするくらい古っぽくて、なんだか80年代のB級アクション映画を観ているみたいだ。なんなんでしょうか、この安心して観てられる古臭さは?!

『ブレイド』らしさと言えば、なんと言ってもウェズ公の“見得切り”と“ナル”なキメポーズにある訳だが、今回はそれもない。ヴァンパイアの前に立ったら、必ず自分の一番カッチョイイ角度で刀を構え、斬ったら必ずキメポーズで〆る。それがウェズ=ブレイドだったのに、何か今回はクンフーに寄り過ぎで、アクションが全体に流れ気味。
でも、それを補うのが『バイオハザード2』ミラ・ジョボジョボにクリソツのジェシカ・ビールだったりする。初登場した直後の弓を撃つ場面で、何かよく分からないファスナーを開けるクローズ・アップがあるのだが、これがただ単に袖を開けて二の腕を出しただけってのが笑えた。いやあ、全く意味がないです。ナイフを靴の先に仕込んでるのは、まるで『マジック・クエスト』か『サイボーグ』だし、きっとゴイヤーは自分の中の“ピュン魂(ぴゅんだま)”を、ジェシカ・ビールに封入しようとしたんだ。そうに違いない!

デジタルFXの値段が下がっているのか、予算が増えてるのか知らないが、ヴァンパイアの炭化率はメチャメチャ上がってるし、派手なドンパチもあるのに、どうしても前2作よりも安っぽい印象になっている。ゴイヤーはこの後も『バットマン・ビギンズ』『ゴーストライダー』『ザ・フラッシュ』とアメコミ映画の製作・脚本が目白押しらしいけど、ホントに大丈夫か?
オレ的には“ピュン魂”入りアメコミ映画の極北として、ゴイヤー版『キャプテン・アメリカ』が観てぇ!

ピュンってのがなんだか分からない人は、「RADIOACTIVE HEAVEN」までどうぞ(笑)

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2005.05.27

5/27 『ダイ・ハード』

『映画秘宝』を読んでいたら、急に『ダイ・ハード』が観たくなって、DVDをかける。

L.A.のナカトミビルを占拠したテロリスト(アラン・リックマン)。その時、別居中の妻の会社のパーティに出席していたジョン・マクレーンが、ビルの中に潜みながらテロリストたちに嫌がらせをするのだった…。

…ってな、いい加減なストーリー紹介なんて書く必要もない映画だな。

ホント、久し振りに観たけど、やっぱり面白いやね、この映画は。
ジョン・マクティアナンって、これと『レッド・オクトーバーを追え』『ノーマッズ』の3本以外は、マジでどれもツマンネェ映画ばっかりだもんなぁ。その後の仕事全部が、この映画が面白かったって印象だけでオファーが来てるんじゃねぇの。『13ウォリアーズ』なんて、目を開けてるのが苦痛なくらいツマンナカッタし。
1本だけでも傑作があるのは凄いことだけどね。
この映画があったから、ブルース・ウィリスもアラン・リックマンもビッグに成れたんだし、まぁいいのか。

きっとこの映画はまた見直すこともあるだろう。

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5/27 『侍』

米版DVDで『侍』を観る。

万延元年の桜田門。水戸浪士星野監物(伊藤雄之助)ら同志たちは、登城する井伊大老(松本幸四郎)を狙っていたが、井伊は登城せず、暗殺計画は失敗してしまった。同志の中に密通者がいるらしい。調査の結果、尾州浪人新納鶴千代(三船敏郎)と上州浪人栗原栄之助(小林桂樹)が怪しいと睨んだ星野であったが…。

いわゆる「桜田門外の変」を題材にした1965年の岡本喜八監督作。
血筋は良いらしいのだが、妾腹の子供のために父親が誰かを知らずに、捻くれてしまっている豪胆な浪人、鶴千代。謹厳実直で勉強家の道場師範、栄之助。三船&小林は、ダブル主役として両極端の浪人を好演している。いかにも正反対そうなタイプキャストが、実に奏功している。
そしてこの主役だけでも凄いのだが、脇を固めるのが、伊藤雄之助、松本幸四郎(一代前の方ね)、新珠三千代、八千草薫、杉村春子、東野英治郎、平田昭彦、天本英世、藤田進、志村喬、黒沢年男、二瓶正也、沢村いき雄、etc、etc…と、今観るとある意味とてつもなく豪華なキャスティング(後半に挙げた人は特撮俳優が多いが(笑)。中でも伊藤雄之助の悪そうな星野監物が素晴らしい。こんなに胡散臭くて凄みのある存在感を出せる役者さんは、最近ではとんと見かけないんじゃなかろうか。

映画としては、ダラダラとカッタルイ部分も多いんだけれど、クライマックスでの集団殺陣がやたらとダイナミックでかっこいい。だが単にかっこいいだけではなく、本人が知らぬまま結局は父殺しをしてしまう重さがなんとも言えない。もちろん、史実に基づいている映画ではないので、こんなことは本当はなかったんだろうけれどね。

ちなみにこの映画は国内ではDVD化されていない。なんで日本のビデオ業界は、自分たちの昔の資産を大切にしないんだろう。アメリカじゃあ出てるのに、日本で出てない邦画DVDが多過ぎるよ。

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2005.05.24

5/24 『ブレイド2』

『ブレイド3』を観る前の復習として、DVDで『ブレイド2』を観る。

ヴァンパイア・フロストとの戦いから一年が経った。ブレイド(ウェズリー・スナイプス)は新たにスカッド(ノーマン・リーダス)を相棒にヴァンパイアを狩り続けていた。そんなある日、ブレイドのアジトへヴァンパイアのリーダー・ダマスキノスの娘ニッサ(レオノア・ヴァレラ)が現れ、休戦を持ちかけてきた。実はヴァンパイアの変種“リーパーズ”によって、ヴァンパイアたちが獲物にされていると言うのだ…。

劇場で観て以来だが、やっぱり1作目には勝てないな。ヴァンパイアのリーパーズ・ハンターとして、ロン・パールマンとドニー・イェンが出ているのに、今ひとつ活躍しきれない。ドニーVSウェズのバトルが観たかったのにねぇ。ドニーさんは殺陣も担当してるから、きっと忙しかったんでしょう。仕方がないか。
どう動いているのかよく分からないカメラワークとか、ヘンに短いカット割のせいで、状況が把握し切れない印象は2度目でも変わらない。
リーパーズの裂ける口はデジタルで作られているが、すごくよく出来た特殊メイクみたいに見える。デザインがスタン・ウィンストンぽいのは何故だろう?

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2005.05.22

5/22 『炎のメモリアル』

新宿文化シネマ2で、“ほのメモ”こと(誰も言ってないって)『炎のメモリアル』を観る。

ボルティモア消防署のジャック・モリソン(ホアキン・フェニックス)は、ある日、穀物倉庫の火災現場で一人の男性を救出。だがその直後、爆発に巻き込まれたジャックは火災現場の真っ只中に転落してしまう。ジャックを救出するため、署長のマイク・ケネディ(ジョン・トラボルタ)らが必死の作業を開始する。一人取り残されたジャックの脳裏に、これまでの人生が走馬灯のようによぎって行く…。

なんの捻りもない、直球ど真ん中の剛速球みたいな映画。
『タワーリング・インフェルノ』みたいなパニックものでもなければ、『バックドラフト』みたいなサスペンスでもない。普通の消防士の普通の日常を描いただけの熱い映画である。
この映画の勝因は、ことさら大事件を扱っていないことにあるんだろう。ごく普通の家庭のお父さんが消防士だってことだけで、とても特殊な状態になってしまう。大事件や大事故じゃなくたって、消防士はいつでも危険と隣り合わせに生きている。だからこそ、仲間が家族のようになり、家族ぐるみの付き合いが生まれてくるんだろう。この映画の個々のエピソードもそんな家族や仲間の話が多く、どれもが実に地味なんだけど、それを積み重ねていくのが上手い。そしてアメリカ映画らしからぬラストまで、グイグイと引っ張って行く。
9.11以降ならではの消防士賛美な感じは否めないが、素直にいい映画であった。
オレは個人的に消防士の知り合いが居るんだけど、本物の消防士の目にはこの映画はどんな風に映るんだろう?ウソ臭いのか、猛烈ににリアルなのか?今度会った時に是非聞いてみよう。

主演はホアキン・フェニックスだが、なんだか太ったメル・ギブソンみたい。『サイン』で兄弟役をやったのも当たり前だってくらいによく似て来ている。
意外性で良かったのが、T-10000ことロバート・パトリック。彼の役柄としては、今迄で一番人間臭い役なんじゃなかろうか?これまではT-10000後遺症というか、どうもロボ臭い役柄ばっかりだったからねぇ

ところで、一部宣伝で「CGは全く使用してない」とか言ってるのはウソ。でも、ホントにちょっとしか使ってないからこそ、こんだけの迫力や熱気があるのは事実だけどね。

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2005.05.21

5/21 『Spanglish』

機内映画で『Spanglish』(日本未公開/吹替え版)を観る。

夫に家出をされたフローラ(パズ・ベガ)は、娘のクリスティーナを連れてメキシコからロサンゼルスにやって来た。そこでやっと見つけた仕事は、クラスキー家のメイドの仕事だった。主のジョン(アダム・サンドラー)とデボラ(ティア・レオーニ)は、良かれと思って色々とフローラたちの世話を焼くが、言葉が通じないためになかなか意思の疎通が出来ず…。

全く予備知識なく、アダム・サンドラー主演ってことでくだらないコメディを期待したのだが、タイトルロールで既にガックリ。だって、ジェームズ・L・ブルックス監督作なんだもの。くだらないコメディじゃなくって“ペーソス系人間ドラマ”なんでしょ?
…観たらやっぱり思った通りでした。
タイトルから予想できるように、スペイン語と英語のコミュニケーション・ギャップとか、メキシコ人とアメリカ人、金持ちと貧乏人の意識の違いとか、ついでに親子間&夫婦間のコミュニケーションまで、色んなギャップを取り混ぜてぶち込んで、それを埋めるのが人の善いアダム・サンドラー。ベタな展開やね。
ティア・レオーニは、猛烈に自己中心的な女が結構ハマッテいる。嫌いじゃない俳優ではあるんだが、こんな女が実際に居たらイヤだなぁ。

とりあえず、2時間の時間潰しにはなったから良しとしておこう。

ところで、JALの機内映画の吹替え版って、全部同じ声優さん使ってるのかな?なんか印象が全部同じなんだが。

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5/21 『After the Sunset』

機内映画で『After the Sunset』(日本未公開/吹替え版)を観る。

凄腕の盗賊マックス(ピアース・ブロスナン)とローラ(サルマ・ハエック)は、厳重な警戒をかいくぐって、ナポレオンの剣にはまっていたと言われる3つのダイヤの1つを盗み出した。FBIはマックスが犯人であることを確信していたが、証拠がないために逮捕することができない。そしてローラの希望により、2人は引退して南の島で余生を送ることになった。だがその島へ、FBIのロイド捜査官(ウッディ・ハレルソン)が追ってきた。実はこの島に、ナポレオンのダイヤが来ているのだ…。

『ラッシュ・アワー』のブレット・ラトナー監督によるユル~い映画。
厳重な警備をかい潜っての盗み、ハエックの過剰なお色気と恋愛展開、ハレルソンとのバディ・コメディと、色々な要素が入ってるんだけど、どれもこれもが中途半端で一体ナニをやりたい映画なのかよくわからん。出来ればダイヤを盗み出す場面だけでも、もっと綿密かつシャープなものにしてくれれば、もっと楽しめたのに、すっごい凡庸な映画になってしまっている。島の陰の実力者がドン・チードルってのも小物感溢れすぎだよね。

ピアース・ブロスナンがPDA風のメカを使って、他人の乗っているクルマを外部から操縦する場面があるんだけど、これって007のセルフパロディなのかな?ブロスナンもこんなんばっかりだな。ボンドのイメージを利用してばっかりだと、すぐ飽きられちゃうんじゃねぇの?

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2005.05.20

5/19 『Episode 3 Revenge of the Sith』公開

全米で『スター・ウォーズ Episode 3』が公開された。
折角公開初日にアメリカに居るってのに、それが観られない悲しさよ…。

昨日からこっち、TVでFOXチャンネルを付けてると年がら年中『スター・ウォーズ』のテーマが掛かる。チャイニーズ・シアター前のテント組がシネラマドームに移動する風景とか、劇場前でライトセーバー振り回すヲタクとか、なんかそんな映像ばっか。意外とTVスポットとかはなく、街にも看板類はない。バーガーキングのタイアップ・キャンペーンCMはよく見るんだけど、正直言ってそんなに宣伝費を掛けてる気がしない。何にもしなくっても客が入るって計算なんだろう。

ニュース番組でE3のことを“Geek heaven”、『Episode 3』の公開を“Geek cerebration”って言っていた。それじゃオレはGeekかいっ!ま、"Nerd heaven"とか言われるよりはマシか…。

アレ、麻紀ねぇさんはこっちに来てるのかな?初日にアメリカで観るって言ってたけど。

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5/16 『Shall we dance?』

機内映画で『Shall we dance?』(日本語吹替版)を観る。

ある日、シカゴの弁護士ジョン・クラーク(リチャード・ギア)が通勤電車の中から外を眺めていると、窓辺に一人の女性(ジェニファー・ロペス)が佇んでいるダンス教室が目に入った。彼はその女性に心惹かれ、妻(スーザン・サランドン)や子供にも内緒で、ダンス教室に通い始める…。

言わずと知れた、周防監督の『Shall We ダンス?』の米国リメイク。故淀川先生も大絶賛した『ヒア・マイ・ソング』のピーター・チェルソム監督だけあって、上手くリメイクはされているんだけれど、それでもオリジナル版には勝てない。ひとつには、ジャニファー・ロペスと草刈民代の佇まいの違いが大きい。草刈民代の儚げで幸薄そうな雰囲気が良かったのに、JLOではあまりにも肉感的過ぎる。関係ないが、この映画の中で『ダンシング・ヒーロー』でお馴染みの「パソ・ド・ブレ」を踊る場面があるんだけど、これってオリジナル版でもあったっけか?JLOだからラテン風味として入れたのかもしれない。
また、リチャード・ギアとその家庭もちょっと裕福と言うか、上流過ぎるんじゃなかろうか。役所広司の中流感っつーか、くたびれ加減てのも、あの映画の上手いところだったのにな。まぁ舞台が違うんだから、色んなところにアレンジが入るだろうし、リメイクとしては十分及第点だろう。

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5/16 『着信アリ2』

機内映画で『着信アリ2』を観る。

杏子(ミムラ)は友人と一緒に、恋人の尚人(吉沢悠)がバイトする中華料理店で食事をしていた。その時、携帯電話から気味の悪い着メロが流れた。それはかつて多くの人を死に追いやった、“死の予告電話”と同じ着信音だった。そして予想通り、友人は奇怪な死を遂げ、今度は杏子の携帯電話にも電話が掛かってきた。尚人は杏子を救おうと、この事件を追っていたルポライターの孝子(瀬戸朝香)と共に行動を開始するが…。

前作も最後にはメチャメチャになってしまったが、中盤までの恐怖演出は上手かったし、良くも悪くも三池崇史らしいメチャクチャ映画だった。でも、今回は物語がメチャクチャな上に、ただ単に凡庸。
アジア市場を視野に入れたためか台湾へ話が飛ぶのだが、これがまずムリがありまくりだよ。前作で電話をしていた怨念はミミコだったはずなのに、それ以前から台湾で同様な事件が起きていたとか言われても、じゃあミミコはなんだったんだ、としか思わない。壊れてた映画をさらに壊してど~すんのよ。孝子の恋人が台湾人だったってのも、あんまりにもトートツだしさ。元々続編なんて考えてなかった話なのは分かってるけど、もうちょっとどうにかまとめられなかったのかねぇ。
それでも恐怖演出が頭抜けてればそれでも良かったんだが、前作よりも50%くらいのパワーダウン。怖くもなんともない。
てんでダメですな。

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2005.05.18

5/18 E3 2005 1日目

今日からやっとE3のエキジビジョンが開幕。
ゲーム屋としての感想も色々あるんだけど、それはとりあえず置いといて。

今年はいつにも増して映画ゲームが多いような気がする。新作映画に合わせている『Episode 3』や『ナルニア』、『マダガスカル』、『ハリー・ポッター』、『キングコング』、『イオン・フラックス』なんてのはもちろん当たり前。そうではなく、旧作映画のゲーム化が多いのだ。『ゴッドファーザー』、『007ロシアより愛をこめて』、『タクシー・ドライバー』、『スカーフェイス』、『ウォリアーズ』、はては『ジョーズ』までゲーム化するのだ。特に『ジョーズ』には驚いた。シャーク・ハントをするゲームかと思ったら、自分がサメになって人間を襲うゲーム----“サメ・ゲー”ですよ、“サメ・ゲー”!
好意的に解釈すれば、ゲーム機の表現力が上がったってことになるんだろうけれど、ぶっちゃけ言ってしまえば、ネタがねぇんだなぁって感じだ。

その証拠にそれ以外は、マーベルを中心としたコミックス原作、日本からのアニメ原作、そしてスポーツゲームばっかり。で、元ネタのないオリジナルものは、ドゥーム系のFPS、後方視点のアクション・アドベンチャーだらけだ。

どこも技術力は上がっているから、パッと見の印象ではそんなにヘナチョコなものなんて存在しないし、同じようなジャンルばかりだからゲーム内容でも差別化できない。だから少しでも有名な原作を持って来ようってことなんだろう。でもこればっかりだとヤバイよね。
いや、オレも人のことは言えないんだが(苦笑)。

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2005.05.11

5/11 『真夜中の弥次さん喜多さん』

ユナイテッドシネマとしまえん9で『真夜中の弥次さん喜多さん』を観る。

ヤク中の喜多さんにぞっこんの弥次さん。そんな彼らの元にお伊勢参りのDMが届いた。弥次さんは喜多さんのヤク中を治すために、2人でお伊勢へと旅立つが…。

観ながら『発狂する唇』を思い出した。
作風が似てるとかってことではない。人気脚本家が制約とか状況とかを一切考えずに、やりたい放題やった映画な雰囲気。メチャメチャ面白い場面もあるけれど、全体的には観客のことなんか眼中になく作ったメチャメチャな映画。そんな印象だ。

話にも繋がりにも整合性なんてないが、そんなことは一切気にしていない。プロローグから竹内力までは快調なんだが、そこから後は急に失速。ツボに入る人は大絶賛するのかもしれないが、どうしてもこのカタルシスのなさが好きになれない。後半の重さもね、なんだか前半とチグハグな印象だしねぇ。

キャスティングが『下妻物語』と被ってるところも、オレとしてはマイナスだ。あっちがメチャメチャなようでいて、きちんと映画的な盛り上がりを追求してたのに、本作にはそれがないのがイタイ。宮藤官九郎って天才なんでしょ?そんだったら折角の監督デビュー作なんだからちゃんとやろうよ。

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2005.05.09

5/9 『スペース1999』#15

第15話 宇宙コンピューターの反逆
月に謎の光球が接近。テッドは、コンピュータが苦手だった筈のテッドは、突然猛烈な勢いでキーボードを叩き、そのまま息絶えてしまった。やがて球体からのメッセージによって、惑星トライトンからやってきたことがわかったが、教授によればトライトンは既に滅亡している惑星であった。そして今度はヘレナが光球によって洗脳されてしまった…。

どうすれば光球に現実を伝えられるのか?珍しく理路整然(そうでもないか?)と対処するアルファの隊員たち。でも、その媒介にヘレナを使っては、負荷が高すぎるんじゃないのかな。
光球に操られてのハイスピード・タイピングが、どう見てもテキトーにキーを叩いているようにしか見えないのはご愛嬌。でも、キートップに何も刻印されていないし、それ以前にいわゆるコンピュータ用のキーボードと言うよりも、電卓用にしか見えない。時代だねぇ。

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2005.05.08

5/8 『ドッジボール』

新宿グランドオデオンで『ドッジボール』を観る。

ピーター(ヴィンス・ヴォーン)の経営するおんぼろスポーツジム“アベレージ・ジョー”は、隣に出来たホワイト(ベン・スティラー)の経営する最先端の“グロボ・ジム”によって経営難に陥っていた。さらにホワイトはアベレージ・ジョー買収を企み、ピーターが30日以内に5万ドルを支払わなければ、アベレージ・ジョーはホワイトのものになってしまう。ピーターはこのジムを愛する会員たちと共に、優勝賞金5万ドルのドッジボール大会に出場することを決意するが…。

ああっ!ドッジボールのルールが全然違~う!これってアメリカ式なの?
まぁ、ルールが違っても真面目なスポーツ映画じゃあないので、別に問題なんて何もない。それにしても期待通りにクダラナイ映画である。小学生レベルのギャグばっかり。ベン・スティラーのレベルの精神年齢の異様に低いギャグって好きさ。でも精神年齢だけじゃなく、身長もこんなに低かったっけ?

内容を説明するような映画じゃないからしないけど、『ギャラクシークエスト』のオカッパ女エイリアン、ラリアリを演じたミッシー・パイルが謎の外人選手として登場したり、ドッジボール協会会長役でウィリアム・シャトナーが出演している。トレッキーは必見だね。(オレはトレッキーじゃないよ)

とりあえず、こんなくだらなくて楽しい時間を過ごしたから、オレも一言お礼を言っておこう。
「サンキュー!チャック・ノリス!」
観てないとわかんねぇよ…。

でね。映画自体は良かったんだが、映画館がサイアク。上映中に2~3回、音声レベルが変わる----と言うか、あからさまに音が奥に引っ込んだり、戻ってきたりするのだ。恐らくドルビーのスイッチを間違ってON/OFFしてるんだろう。もうサイテー。だから東亜興行の映画館はイヤなんだよ。

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5/8 『スペース1999』#14

第14話「宇宙によみがえった死者」
居住可能と思われる惑星テラ・ノバに調査隊を送ったアルファ。だが、還って来たイーグルには、「アストロ7計画」で5年前に木星付近で消息を絶ったヘレナの夫、リー・ラッセルの姿があった。検査の結果、リーは本物であることが判明する。彼はなぜ、こんなところに居たのか?!そしてリーは、テラ・ノバに移住しようとすれば全滅すると言い残して死んでしまった・・・。

いつもはコーニッグと仲良しさんなはずのヘレナが、死んだ筈の夫が帰って来たら旦那にベッタリ。そりゃコーニッグだって不機嫌になるよなぁ。

さて今回の最大の謎は、なんで5年前に行方不明になった夫が、こんな遠くに居たのか?ってことだと思うんだが、それについての解説は一切な~し!テラ・ノバが、実は“反物質惑星”だったという事に、いつの間にか論点がすり替えられてしまう。それはちょっとズルイよね。反物質って、きっとこんなもんじゃないと思うし。おまけに、リーが念じると、いつの間にやら時間も巻き戻されちゃう。ヘンなの。

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2005.05.07

5/7 『レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語』

ユナイテッドシネマズ・としまえん4で『レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語』を観る。

ある日、裕福なボードレール家の3兄弟は、不幸のどん底に突き落とされる。お屋敷が火事で燃え、両親も焼け死んでしまったのだ。天才発明少女のヴァイオレット、あらゆる本を読んで記憶しているクラウス、どんなものにでも噛み付くサニーの3人は、遺産の管理をする銀行家のミスター・ポーに連れられ、親戚のオラフ伯爵の元に預けられることになったが、伯爵の目当ては3人の遺産だった…。

強欲で悪辣な伯爵、間抜けでアタマの回らない銀行家、毒蛇の研究に没頭する叔父、あらゆるものに恐怖を感じる恐怖症の叔母さん、人食いヒルに、タンツボで作ったパスタ…。悪趣味でビザールなセンスに溢れ、かつ魅惑的なジュブナイル・ファンタジーである。家族連れで観に行ったら、親は眉をしかめつつも、この先がどうなるのか知りたくなり、子供は恐怖を感じながらも、大はしゃぎするような映画だ。

このところブームになっている児童小説原作の映画化と言えば、あまり面白くもない(原作は嫌いではないが)のに大ヒットしている『ハリー・ポッター』シリーズ、日本人には受け入れ難いDr.スーズの『グリンチ』『ハッとしてキャット』、そしてキャラの気持ち悪さが半端じゃない『ポーラー・エクスプレス』など、どうでもいい映画が多い中で、本作は非常に楽しかった。

冒頭のワザとらしく明るく楽しい人形アニメ(それとも人形アニメに見せかけたCGなのか?)に始まり、エンドロールの切り紙風アニメに至るまで、画面に凝りまくった映画である。本編の隠々滅々と重苦しい美術と映像、ケヴィン・イェーガーとKNBエフェクツグループによるお見事なメイクと、それに支えられたジム・キャリーのクドくてバラエティに富んだ芝居。どれをとっても人工的極まりなく、ナチュラルじゃないところが素晴らしい。
美術担当がリック・ハインリクスだから、映像の雰囲気は限りなくティム・バートンっぽい。それが良いか悪いかは好き好きだけど、オレはこの重厚なウソ臭さは好きだなぁ。

物語もキャストも知らないまま、予告編の雰囲気に惹かれて観に行ったのも良かったのかもしれない。
一体何本共演してんだろうってくらい、しょっちゅうコンビ出演してるティモシー・スポールとビリー・コノリー、メリル・ストリープのいつもながらの“演技マシーン”振り、思わぬ大物ダスティン・ホフマンのカメオ出演、シルエットしか出て来ないジュード・ロウと、意外な上に大金のかかったキャスティングも予想外。なんだ、力が入ってんじゃん、ドリームワークス。そう言えば、同じドリームワークスの『マウス・ハント』を思わせるような雰囲気も持ってるよね。

監督のブラッド・シルバーリングって誰だっけ?と思ったら、『キャスパー』の人だったのか。なんとなくナットク。映像派の好きな人は、子供向けだとバカにせずに一見の価値アリだ。

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2005.05.06

5/6 『怪傑ズバット』#12

第12話「死刑執行10秒前」
町民会館建設費用の2億7千万円を預けられた西町郵便局。だがその夜、警察官たちが現れ、抵抗する郵便局員の中山を殺して、金を強奪してしまった。警察署長は暗闇組組長が変装したニセ者だったのだ。そして翌日、郵便局長は濡れ衣を着せられて、町の広場で公開処刑されることになってしまった…。

裁判もなしでいきなり公開処刑とは、一体どんな世界なんだ、ここは?

今回の殺し屋は日本で2番目のブーメラン使い、ブーメランジャック。釣り師やゴルファーよりは殺し屋っぽいかな。でも、そんなことよりも、今回の見所はいかにもワルそうな暗闇組組長。演じるはキャプテン・ウルトラこと中田博久だ。なんでこの人がヒーローやってた番組があるのか、オレには今でもわからない。

脚本は、メインライターの長坂秀佳ではなく、昭和ウルトラシリーズ後期の田口成光。そのせいで、何かいつもとトーンが違う。たまには毛色が変わっていいが、ズバットらしさがちょと薄い。話の壊れ方に違和感がある。(壊れてることは間違いないんだが)

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2005.05.05

5/5 『バトルスター ギャラクティカ/サイロンの攻撃』

DVDで『バトルスター ギャラクティカ/サイロンの攻撃』を観る。

人類の作った機械人間サイロンたちが、その創造主に反旗を翻して繰り広げられた戦争が終結して40年。人類は、戦後一度もサイロンたちの姿を見ることはなく、12のコロニーに住みながら、繁栄を謳歌していた。サイロンとの戦争にも参加した老朽艦、宇宙空母ギャラクティカは博物館船に改装されることになり、艦長のアダマの退任式典が行われていた。だが時を同じくして、突如サイロンが人類の前に帰って来た。彼らはコロニーに次々と核を落とし、宇宙艦隊を壊滅させてしまった。旧型艦であったがために生き残ったギャラクティカは、サイロンに反撃を開始するが…。

ホントかよ!?『ギャラクティカ』のくせにカッコイイぞ!
一部で話題だったリメイク版『ギャラクティカ』は、話題になるのも肯ける出来だ。

ストーリーの大枠は、78年に劇場公開されたTVムービー『宇宙空母ギャラクティカ』と大して変わらない。12のコロニーが破壊され、ギャラクティカを旗艦とするスペース・コンボイが、伝説の故郷「地球」へ向けて旅立つまでを描く、シリーズの序章である。
ギャラクティカ自体や艦載機バイパーなどのデザインは、旧作を今風に上手くリファインされ、さらに主要な登場人物たちの設定も微妙にアレンジしつつ同名で登場(役者は当然総入れ替え。なんとスターバックは女性になり、黒人のブーマーは韓国系女性になっている!このブーマー役のグレース・パークがなかなか可愛いんだな)させている。だが名前は同じでも、ディテールの作り込みが全く違うのだ。
旧作では、直線的で面白味の無かった登場人物たちが、それぞれに悩みを抱えていたり、微妙な立場にあったりと、濃い目の人間ドラマを作りだす。

限りなく似ているのに、別なものに分解再構築した換骨奪胎の仕方がまさに絶妙で、旧作へ払う敬意、愛の深さが素晴らしい。
例えばBGM。旧作のスチュ・フィリップスのメインテーマが掛かる場面があるのだが、その曲が掛かっていることに気付いた時、震えちゃったよ。オレ。
バイパーは機体ピッタリの幅の滑走路(?)から飛び立たなきゃウソだよね、とか、“ターボ・ボタン”を使わなきゃバイパーじゃないや、とか、そんな思い入れのあるディテールを、心憎いくらいお見事なタイミングで見せつけてくれる。
…とか言うと、オヤヂなファン向けに作られた、一見さんお断り作品みたいに聞こえちゃうが、そんなことは全然ない。あくまで今のリズム、現代のセンスになっているので、初めて観た人だって十分に面白いだろう。いやはや、参りました。

SFXに関しては、旧作もジョン・ダイクストラがILMから勝手に持ちだしたダイクストラ・フレックスを使って、当時としては非常に質の高いものになっていた。だが、それもデジタルで生まれ変わり、TVシリーズとしては恐ろしくハイクオリティなものになっている。そしてCGにも関わらず、まるで手持ちカメラで撮っているかのように、急ズームから被写体へのフォロー、手ぶれ、ピン送りなどが使われている。こうした演出をCGに用いると、ともすればウソ臭さが強調されてしまうものだが、その使い方も実に巧みである。
特典映像のインタビューの中で、『2001年宇宙の旅』『ブラックホーク・ダウン』を参考にしたと言っていたが、それだけではなく、スタッフに相当な日本アニメ好きが居るようで、ガンダム、イデオン、マクロスなどで観たような戦闘演出が、あちらこちらに散りばめられている。

ま、この作品をパイロットにして、現在第1シーズンがアメリカで放送中。第2シーズンも決定したらしいので、早く全話観られると嬉しいなぁ。頼みますよ、ユニバーサルさん!

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5/5 『ハイド・アンド・シーク/暗闇のかくれんぼ』

新宿アカデミーで『ハイド・アンド・シーク/暗闇のかくれんぼ』を観る。

ある日、心理学者のデビッド(デ・ニーロ)の妻アリソン(エイミー・アーヴィング)が、浴室で手首を切って自殺をした。9歳の一人娘エミリー(ダコタ・ファニング)は、これがトラウマになって、心を閉ざしてしまう。デビッドは事件を忘れるために、娘とともに郊外へ引っ越すことにした。だがエミリーの心の傷はなかなか癒えず、彼女にしか見えない友達チャーリーと遊びはじめるが…。

これはかなりダメっぽい。
デ・ニーロとダコ・ファニは上手い役者だと思うし、芝居的には問題はないんだが、あんまりにも脚本が…。この手のドンデン返しって、ここ数年で何本観たかな?ええっと、アレとアレと…ああ、アレもそうだった。大抵の人が前半で、「もしかしたら○○が××だったって話かな?いや、そんなベタなんじゃないだろう」と考えてた通りの展開になり、ある意味観客の予想を裏切るドンデン返しではある。
その上、宣伝で謳ってた「『シックスセンス』を超える“超感動スリラー”」ってのがまた頂けない。『シックスセンス』を微塵も超えてないってのは、あくまで宣伝文句だから100歩譲ってOKだが、どこの場面で感動するのかが全く分からない。これで感動するヤツが居たとしたら、ソイツは壊れてるだろう。

ところで、デ・ニーロの奥さんがエイミー・アーヴィングで、その子供がダコ・ファニで、デ・ニーロがちょいと惹かれる女がエリザベス・シューってのは、年齢的にメチャメチャじゃないのか?

あ、エリザベス・シューはやつれてるけど、それでも可愛いっス。

そう言やあ、今日は自殺ネタな映画を2本ハシゴした訳だな。妙なシンクロニシティ…。

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5/5 『コンスタンティン』

新宿ピカデリー1で『コンスタンティン』を観る。【ネタバレかな?】

世界は、地獄と天国の狭間に存在している。そしてジョン・コンスタンティンは、異界から来た者を見分けることが出来、日々悪魔たちを地獄に送り返していた。彼はかつて自殺を試みたことがあり、そのせいで死んだら地獄に行くことが決定していたが、死後に天国に行くために戦っているのだ。そんなある日、LAPDの刑事アンジェラの妹、イザベルが自殺をした。アンジェラは妹の死を不審に思い捜査を続ける中で、コンスタンティンと出会うが…。

もったいない映画だねぇ。アクション、ホラー、SF、どこに振ってももっと面白くなりそうなのに、なんだかどれもこれもが中途半端になっちゃってて、今ひとつ弾けない。

プロローグの悪魔祓いのシーンでは「ををっ!」とか思わせるし、イザベラと地獄で出会うシーンとか、アンジェラがビルから引っこ抜かれるシーンとか、いわゆる映像的な見せ場の部分にはテンポとカッコよさがあるのに、それを繋ぐ部分が妙にユルユルしてて、緊張感に乏しいんだよねぇ。もっとゴリゴリ押してきゃいいのに。
そんでクライマックスはピーター・ストーメアでしょ。いや、ストーメアは好きな役者だし、この映画でも美味し過ぎるんだが、最後の最後の締めはジョン・コンスタンティン本人が、ガッツリとカッコよくキメて欲しかった。

本当に惜しかったし、勿体無いからこそ色々と文句を言いたくなるんだけど、まぁ新人監督だし、次回は頑張って欲しいもんだ。

撮影はなんとフィリップ・ルスロー。
最近はVFX映画の仕事もよくやってるけど、昔みたいな情景描写の美しい映画こそがルスローの本領発揮なので、たまにはそーゆーのやって欲しいな。個人的には、『戦場の小さな天使たち』とか『エメラルド・フォレスト』『スターダスト』の撮影が好きなんだがねぇ。

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2005.05.03

5/3 遂に公開『銀河ヒッチハイクガイド』

アメリカで『銀河ヒッチハイクガイド』が遂に公開されて、初登場第1位!やったぜ!でも予告編を観ると、妙にゴージャスでちょっと不安になる。原作を読む限りでは、スケールがデカいのに、貧乏臭い感じがいいんじゃないのかな。
とりあえず、秋に日本公開の予定らしいので、その日を楽しみに待とう。
ついでに新潮社は、絶版になってる原作3部作を復刊しておくように。わかったね!

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2005.05.02

5/2 『アビエイター』

定時で仕事を上がり、丸の内ルーブルで今日で終わりの『アビエイター』を観る。

父の事業を引き継いだ大富豪のハワード・ヒューズ(レオナルド・ディカプリオ)は、単身ハリウッドに乗り込み、その財力を注ぎ込んで航空映画「地獄の天使」を製作した。3年がかりの超大作は、ハリウッド業界人から冷ややかな目で見られていたが、大ヒットを記録。さらなるヒット作を作りながら、今度は航空会社TWAを買収する。飛行機と映画に、自らの夢を託すハワードだったが…。

ハワード・ヒューズの名前は知ってても、実際に映画を観た事なかったし、航空業界での彼のこともほとんど知らなかった。いかんなぁ、不勉強で。でも、ハワード・ヒューズ自体への理解度が低かったからこそ、この映画は面白かった。

どんなに状況が悪くても、どんな批判をされても、妥協をせずに作られていく『地獄の天使』の舞台裏。モノを作る人間は、本来こうでなくっちゃいけないんだろうけれど、こんだけの大金を出せる人間が居ないのもまた事実。現代だと、私費で『スター・ウォーズ』を作っちゃうジョージ・ルーカスくらいか?(もちろん、ハワード・ヒューズの方がスケールが全然デカいんだろうけど)
で、映画が成功したら、今度は航空機産業へ進出。題名にもなって居るくらいだから、映画以上に情熱を傾けていたんだろう。機体をネットリと撫でる姿は、まるで女性の裸体を撫でるかのようなエロさがあって、なんともイヤラシイ。それほど愛した飛行機だからこそ、その行く手を阻むパンナムとの争いに激高したんだろうなぁ。そんなハワードが、どう考えても勝てない状態の公聴会で追い詰められ、それを一気に巻き返していく弁舌がまた小気味良い。この手の映画の王道と言ってしまえばそれまでだけれど、法廷モノのクライマックスって好きさ。

3時間の長尺作品だが、飽きることなくグイグイと引っ張られてしまった。やっぱり上手いよスコセッシ。

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5/2 『怪傑ズバット』#11

第11話「死ぬな友よ!危機一秒前」
東条刑事は、武器密輸をしているタイガー団のボス、ゴッドタイガーに近づくために、ミドリとオサムを巻き込んで囮作戦をを実行。だが早川は、彼らの身の危険を案じて、その作戦をメチャメチャにしてしまう。そして彼らの前に殺し屋ゴルファーの左丹が現れる…。

ああ、また訳の分からん殺し屋が…。ゴルフ勝負をする以外に、ゴルファーである必然性はゼロなんだよな。
さて、今回はズバットスーツの弱点----制限時間の5分をなくす----ってことが重要なポイント。でも、改造失敗して、結局そのまんまで終わっちまう。なんか、エピソードまるごと、あんまり意味がなかったような気がするな。

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2005.05.01

5/1 『スペース1999』#13

第13話「宇宙の破壊者 核爆弾船」
月に向かってまっすぐ進んでくる一隻の宇宙船。それは15年前に地球を出発した「ボエジャー1号」であった。その事実に興奮するバーグマン教授であったが、ボエジャーには高速中性子を噴出す“クエラー・ドライブ”が搭載されており、このままだとアルファは中性子で滅亡してしまうことが分かった。さらに、謎の宇宙船団がボエジャーを追跡していた…。

物語的には断片的にしか覚えてないのに、昔観た時に幾つかの要素のインパクトが一番強かったエピソード。そのひとつがエルンスト・クエラー博士の“クエラー・ドライブ”。

以前にOVA『ジャイアント・ロボ~地球が静止する日』を観て、シズマ博士の作った“シズマ・ドライブ”ってのが出てきた時に、「あれ?なんかクエラー・ドライブみたいだな」と思った。そして先日発売された『ハイパーウェポン~小林誠アートワーク集』モデルアート社刊)を見ていて「あっ!」と叫んでしまった。この本のP140にシズマ・ドライブのイメージ画が小さく出ているのだが、そこには「クエラー・ドライブ炉」と書かれていたのだ。なぁんだ、オレの印象は間違ってなくて、シズマ・ドライブはクエラー・ドライブだったんだ。なんだかとってもスッキリ。

さて、このクエラー・ドライブを積んで、宇宙を破壊しまくっているのがボエジャー1号である。この設定が素晴らしい。『スタートレック』の劇場版1作目の元ネタなんじゃなかろうか?
でも、最終的にはいつものごとく、好戦的に問題をクリアしちゃう訳だ。アルファの隊員はいつも相手を破壊しようとするよな。

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2005.04.30

4/30 『阿修羅城の瞳』

丸の内ピカデリー2で『阿修羅城の瞳』を観る。

江戸の町を跳梁跋扈するする鬼と、鬼を退治するために戦う「鬼御門」たち。かつて“鬼殺し”と呼ばれた病葉出門(市川染五郎)は、5年前のある日を境に鬼御門を辞め、舞台役者となっていた。彼はある日、「闇の椿」と呼ばれる盗賊団のつばき(宮沢りえ)と出会い、恋に落ちる。だが彼女には、彼女自身が思い出すことの出来ない過去があった…。

ここ数年、何故かよく分からないが、“ファンタジー時代劇”あるいは“特撮時代劇”が多く作られている。『さくや』『あずみ』『陰明師』『五条霊戦記』『牙吉』などなど。おまけにこれからも『忍』『オペレッタ狸御殿』など、次々と公開予定になっている。オレは『赤影』(もちろん『Red Shadow』ではない)や『大忍術映画ワタリ』が好きな人なので、最初はこの風潮を喜んでいたのだが、出てくる映画、出てくる映画、どれもこれもが面白くない。ハッキリとゴミとしか言えないようなものもある。

そんな中で、この映画は随分とマトモな部類。元々が舞台であるためにスケールが大きそうな割に狭い世界観、明らさまなデジタル合成、平板なCG等のテクニカルな(かつ予算的な)問題、欠点を幾つも抱えてはいるけれど、それでも割と楽しめる映画になっている。

劇団新☆幹線の同名舞台は観ていないので、原作と比べてどうなのかはなんとも言えないが、少なくとも舞台から映画への翻案がちゃんと為されているような気がする。先日観た『オペラ座の怪人』のような、「映画化した意味あるの?」ってなものではなく、「舞台ではどうやってたんだろう?」と思わせる描写が多い。

見栄を切る染五郎は流石の歌舞伎役者(それがあまりにも舞台的なのはマイナスだが)だし、つばきがかんざしを取りに出門の楽屋に忍んでいく場面の、小指と小指に赤い糸が結ばれる瞬間なんて、いいじゃないですか。宮沢りえは、もうちょっとふっくらした方が魅力的なんだけど、それでも女優としてきっちり仕事をしている。周囲のクドイ芝居の中で、逆に浮いてしまったのが可哀想ではあるけれど。

同じ滝田洋二郎監督の『陰明師』『壬生義士伝』が非常に退屈だっただけに、あんまり期待してなかったんだけど悪くはないんじゃないのかね。

それにしても、クライマックスのデジタル合成された巨大な宮沢りえの顔!イメージ的に手垢が付きまくりで古臭いだけでなく、単純に目線があってない芝居がイヤだ。もうこーゆー描写はやめようよ。

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2005.04.29

4/29 『TRICK 2 超完全版』 episode3

episode 3(第6~7話:サイ・トレイラー編)
都内に出没すると噂される人面タクシー。タクシーに乗った者は、みな帰らぬ人になると言う。ある日上田の元に、行方不明の婚約者を探す岡本がやって来た。岡本は、マスコミで話題のサイ・トレイラー(人の持ち物からその人の意識の痕跡を追跡する超能力者)深見の力を借りて婚約者を探そうと思い、その深みの能力の真贋を上田に鑑定して欲しいというのだ…。

人面タクシーってネーミングがまず謎(笑)。リアガラスに顔が浮かび上がるからってことなんだけど、“人面”って付いたら、それはタクシーのフロントが人面になってるの?とか思うじゃん。ま、どーでもいいけど。
でも、この人面タクシーが奈緒子たちの身体をのトリックが、どうにもウソ臭い。方向が90度変わってて、誰も気付かないなんてことフツーありえないだろ。

佐野史郎はノリノリでやっているんだろうけれど、サイ・トレイリングしている最中のあんまりにもなアホ面はどうなんだい?

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2005.04.27

4/27 『ぼくんち』

レンタルDVDで『ぼくんち』を観る。

関西のどこかにある、うら寂れた水平島に住む一太と二太の兄弟。そこへ半年前から行方不明の母・今日子(鳳蘭)が、見たこともない姉・かの子(観月ありさ)を連れて帰って来た。今日子はまたすぐに行方をくらまし、元ピンサロ嬢のかの子と3人の生活が始まるが…。

西原理恵子の持つ“強烈な毒”と“ホノボノ感”の両方が、阪本順治テイストでほどよくまとめられた、なかなか良い映画である。ネットに上がってる感想文を幾つか読む限り、結構ボロカス言ってるものが多いが、この映画をコメディだと思うからダメなんじゃない?これ、コメディのつもりで作ってないと思うぞ。

阪本順治は『どついたるねん』とか『王手』とか『顔』とか、ローカル色の強い人々の描写が上手い監督だ。本人の志向なのかどうかは知らないが、『トカレフ』みたいなサスペンスだの、『新・仁義なき戦い』(これは未見)みたいなバイオレンスよりも、この『ぼくんち』みたいな“じんわり路線”の方がずっと合っているように思う。

意外だったのは観月ありさの好演。彼女(と真木蔵人ら)のウソ臭い関西弁は戴けないが、一見ミスキャストとも思えるかの子役を実にのびのびと演じている。「こんなもん、いくらでもウチのマンコで稼いで弁償したる!」って啖呵も清清しい。

撮影は、石井聰亙、松岡錠司、そして阪本順治の映画と言えばこの人、笠松則通。笠松さんらしく、時々ハッとするほど美しい情景カットがある。中でも海の絡んだショットはお見事と言うほかない。

かの子の孔雀のダンス、雨の海岸を歩く二太、ねこ婆の葬式など、いかにもアート系な描写が評価の分かれるところ(オレはあんまり好きじゃない)けれど、それでも十分に楽しめる映画である。

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2005.04.26

4/26 『TRICK2 超完全版』 episode2

episode 2(第4~5話:必ず当たる占い師編)
必ず当たると評判の占い師・鈴木吉子。上田の頼みで様子を見に行った奈緒子は、「言うとおりにしなければ“大切なもの”を失う」と告げられる。そして上田が行方不明になった。矢部刑事と奈緒子の2人が吉子の家に行くと、そこには吉子様に占ってもらおうと、見るからに胡散臭い男たちがたむろしていた…。

番組とは全然関係ないが、昔仕事で出会ったとある台湾の方が風水占いが得意で、それが大層当たると評判だった。占ってもらった上司は、「最近、あなたの旦那さんは出世をしたはずだ」と言われて、家に帰ってみたら本当に旦那さんが昇進していた、なんてこともあった。オレは「占いなんて信じませんよ」と言ってしまったので、占ってもらわなかったのだが、占ってもらってたらなんと言われたのだろう?「そんなの当たる訳ないじゃん!」とか言いつつも、気になってしまうオレは小市民。

episode1同様に、このワルノリ感の強さはどうなんでしょ?狙って外して、その外しっぷりで笑わせるみたいなダジャレも嫌いじゃないけれど、あんまり多過ぎると効果が薄れてくると思うなぁ。でもこのノリがなかったら、話の筋立て自体は「火曜サスペンス」----『マジシャン探偵・奈緒子~占い師の館に消えた大学教授。彼女の失った大切なものは?!』とかになっちゃいそうだしな。

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2005.04.21

4/21 『怪傑ズバット』#11

第11話「野球の敵を場外に飛ばせ」
プロ野球の石森選手の誕生日パーティがTVで放送される。その番組で「2人の地平線」を演奏するホワイトゴーグルズは、今日も練習に余念がない。だが、黒ヤモリは、全国のチビッコたちの夢を壊すために、石森選手の暗殺を計画。殺人トランペッターのトミーをホワイトゴーグルズに潜入させるため、元のトランペッターを殺害するが…。

早川とトミーの勝負に悶絶!トランペットの腕を競うはずなのに、トランペットから飛び出す吹き矢(?)で勝負をするのだ。「ボクちゃんの勝ちね」とか言っても、それはトランペットの勝負とは呼ばんだろうが。結局、クライマックスの対決でもちゃんと倒したところを見せないので、きっとトミーは今でも日本のどこかでトランペット型暗殺兵器を使って人を殺しているのだろう。

今回はスペシャルゲストが登場。なんと石森選手役は石森章太郎なのだ。スゴイです。まったくプロ野球選手には見えません。なんで野球選手って設定にしたんだろう?“子供たちに夢を与えるマンガ家”って設定でも全く問題がないように思うんだけどなぁ。白い水中眼鏡を付けて演奏をするホワイトゴーグルズも十分胡散臭いけれど、石森選手の胡散臭さも相当なもんだな。結局、「野球の敵を場外に飛ばせ」ってタイトルだけど、野球をする場面は一切ない。

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2005.04.20

4/20 『新座頭市 破れ!唐人剣』

米版DVDで『新座頭市 破れ!唐人剣』を観る。

南部藩の献上品行列の侍に無礼打ちにあった唐人が、市に小栄という子供を託した。子連れで旅する市は、小栄と顔見知りの唐人剣士、王(ジミー・ウォング)と出会い、彼が福龍寺の友人に会いに行くところであることを知る。案内役を買って出た市であったが、南部藩の息のかかった藤兵ヱ一家に追われる王を、与作の家に匿ってもらうことにするが…。

安田公義監督による第22作は、「片腕ドラゴン」ことジミー・ウォングが共演。
平手神酒、用心棒など、数々の剣客と闘って来たが、まさか片腕ドラゴンと闘うことになるとは、第1作の製作当時には誰も予想できなかっただろう。(1作目の頃には『片腕ドラゴン』なんて映画はまだ作られていないが)

この映画の面白さは、出会った時から最後まで、市と王は一度も意思の疎通が出来ないことにある。途中、小栄のカタコト日本語で通訳をしてもらう場面はあるけれど、2人は基本的に相手の言っている事がわからない。そのために、憎みあってもいないのに刀を交えることになってしまう。そしてクライマックスでは、2人ともが「言葉さえ通じていれば、悪いヤツではなかったのに…」と呟く。カンフー(と言うか中国剣技)と居合い抜きの戦いは、ともすればただのギャグになってしまいそうなシチュエーションだが、このコミュニケーション・ギャップが時にユーモラスに、そして最終的には切ない雰囲気になり、非常に面白い映画にしているのだ。

どうしても対ジミー・ウォング戦が目立ってしまうのだが、それ以外の立ち回りも面白い。中でも酒屋での市の立ち回りは、テーブルを使った殺陣が立体的でダイナミックな見せ場になっている。

また、市に惚れる夜鷹役の浜木綿子の色っぽさが絶品。別に好きな女優さんではないのだが、この映画の浜木綿子は本当にいい女だ。

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2005.04.19

4/19 『ローレライ』

日比谷スカラで『ローレライ』を観る。

1945年、米軍は広島に原子爆弾を投下し、更なる原子爆弾を準備していた。これを知った朝倉大佐(堤真一)は、独断で絹見少佐(役所広司)に南太平洋の原爆搭載機の基地を奇襲する命令を下す。そしてその作戦のために準備されたのは、特殊兵器ローレライを搭載したドイツの潜水艦「伊507」であった…。

「これは実写映画ではない。まるでアニメだ」
そんな意見を否定的な論調で語る人も多いけれど、いいんじゃないんですかね、別に。
原作の福井晴敏が、「『ガンダム』がどんなに素晴らしい食材であっても、それがお子様ランチの器に乗っていたら一般の人は食べてくれない。だから器を漆塗りのお椀に代える。お子様ランチで培ったスキルを、高級料理店でどう生かすかだ」みたいなことを語っている。
樋口真嗣と福井晴敏の狙いは、アニメの手法・技術と言った自分たちの最も得意とするものを、フジテレビ、役所広司、妻夫木聡、柳葉敏郎などの一般的にも受け入れられるオブラートに包んで出すことにあったのだろうし、それが成功しているのは興行成績を見れば明らかだ。丸っきりアニメキャラとしか言いようのないパウラとか、どこかで見た様な描写や展開とか、妙に熱く語るキャラとか、ツッコミを入れるのは自由だけど、ツッコんでも仕方がないんじゃない?それって狙ってやってる部分だと思うから。アニメや特撮に全く興味がなくて、ほとんど観たこともないような世代の人なら、狙いどころが分かんなくてツッコミ入れまくっても仕方がないかもしれないけど、少なくとも、包むべきオブラートの種類を間違えちゃったみたいな『キューティー・ハニー』とかよりも、全然上手くやっていると思う。

難点は、CGが非常にチャチなことだな。『サブマリン707』を思わせるような潜水艦戦の特撮演出自体は、樋口真嗣らしくカッコイイのだけれど、単純に出来がよろしくないのが残念。

賛否両論あるけれど、オレとしてはOKだな。

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2005.04.18

4/18 『スペース1999』#12

第12話「赤い太陽、最後の日没」
地球の4倍もの酸素を持つ惑星エリアルに接近したムーンベース。このまま行くと、月は50%の確率でこの太陽系の軌道に乗り、またエリアルへの移住も可能であると思われた。そんな時、エリアルから月へ人工物が飛来した。訝るコーニッグたちの前で、その人工物が突然ガスを噴出し、アルファはパニックになる。だが、ガスだと思ったものは酸素で、次々に飛来した機械によって、月は大気を持つに至り、さらには雲が生まれ、恵みの雨まで降るようになった。隊員たちは宇宙服なしで居られる月面生活を満喫するが…。

月に大気圏を作るほどの量の酸素ってのが、一体どれほどのものなのか分からないが、その科学的考証なんて求める気はない。それよりも、惑星エリアルがなぜ月に大気をプレゼントしたのか?そこがこのエピソードのキモである。
突然のプレゼントに浮かれる隊員たち。雷雲に突っ込んで墜落し、サバイバル状態になるカーター、モロー、ヘレナ、サンドラ。ヘンなキノコを食って、狂信的な錯乱状態になるモロー。いつもは真面目で紳士なモローが、サンドラと2人でアダムとイブになることを夢見て暴れるなんてのも、他のエピソードでは見られない見せ場になっている。
でも、このエピソードが面白いのは、キモの部分を上手くはぐらかせて、クライマックスまでそれを明かさないところである。惑星エリアルは、地球人に隣人になって欲しくないから、自分たちの惑星に目を向けさせないためのエサとして、大気をプレゼントしたのであった。このシニカルなオチは、このシリーズにあって異彩を放っている。

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2005.04.17

4/17 『マスク2』

新宿オデオン座で『マスク2』を観る。【ちょっとネタバレ】

アニメーターになることを夢見ているが、なかなかチャンスが掴めないティム(ジェイミー・ケネディ)。ある日、ティムの愛犬オーティスが、かつてスタンリーが投げ捨てた仮面を拾って来た。会社の仮装パーティでその仮面を着けたティムは、強烈な個性の“マスク”に変身し、社長までをも魅了し、アニメーターとして大抜擢。その晩、そのまま奥さん(トレイラー・ハワード)とHしたせいで、マスクのパワーを宿した2世も誕生してしまった。その頃、仮面を作った災いの神ロキ(アラン・カミング)は、父であるオーディン(ボブ・ホスキンス)の言いつけで、無くしてしまった仮面を探していた…。

ジム・キャリーが出ない『マスク』ってどうなんだろう?それに、原題は「Son of Mask」?
そう思いながら観に行ったのだが、元々あの仮面を着ければ誰でも“マスク”に変身しちゃう訳だし、まあこんな映画もアリではあるな。タイトルは、クラシックSFへのオマージュと言うか、パロディなタイトルとしては全く問題ないんだが、“マスク”は仮面を着けて変身した人のことで、仮面自体が息子を持てる訳じゃなし……とか不思議に思っていたら、なるほどねぇ。仮面を着けた状態でHして出来た子供に、マスクの力が宿るんだ。作ってる側もそれだけじゃ説得力が弱いと思ったのか、なんと精子の描写を挿入!泳いで行る精子の群れの中に、顔の付いた3匹の精子が混じってて、それが争いながら卵子を目指す!スイマセンがこの描写があるせいで、この映画のターゲット年齢が『ハワード・ザ・ダック/暗黒魔王の復讐』並みによく分からなくなりました。

マスク役がジム・キャリーじゃなくても、映画としては成立しているんだが、パワーダウンは否めない。ジェイミー・ケネディでは、明らかに見劣りしてしまう。その分を補ってるのが、アラン・カミング。次から次へと衣装やメイクが変わり、八面六臂の大活躍。と言うよりも、もしもアラン・カミングが出てなかったら、この映画死ぬほど退屈だぞ。

犬もまた、前作のマイロと同じ犬種のオーティスに代変わりしている。実際の犬も可愛いけれど、CGでマスク犬に変身した姿が不気味にいい味を出している。肝心のマスク・ベイビーよりも犬の方が全然魅力的だ。何を隠そう、赤ん坊はILMがCG担当で、犬はティペット・スタジオが担当。人間と動物なら人間の方が難しいのはもちろんだけど、センスの部分でもティペットスタジオが圧勝。CG赤ん坊は気持ち悪いばっかりで、なんだかイヤンな存在なのであった。

監督は『キャッツ&ドッグス』のローレンス・ガターマン。どうりでガチャガチャと騒々しいファミリー映画(なのか?)だと思った。

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2005.04.15

4/15 『スペース1999』#11

第11話「宇宙の悪魔 地獄のマシーン」
月に無理矢理着陸し、高圧的に物資を要求する謎のタンク風宇宙船。コーニッグとヘレナ、バーグマンが宇宙船に入ると、そこにはコンパニオンと呼ばれる老人が居るだけだった。アルファに対して要求をしたのは、この宇宙船自体----巨大な人工知能として生きているマシン、グウェントだったのだ…。

自我を持った機械が主人となり、その機械を作った人間が従者となる。SFものでは古典的な設定である。こうした場合、コンピュータはあくまで冷静&冷酷であったりするのが普通だが、この人工知能がやたらと人間臭いのが面白い。怒り、挑発し、嘆き、悲しむ。(日本語吹き替えを内海賢二がやっているせいで、余計にそれが強調されているような気もするが)

また、グウェント自身でもある巨大な宇宙船の形状もユニークだ。巨大なリング状の車輪のようなものを回転させながら宇宙空間を飛行し、月面上では文字通りそれを車輪のようにして進んでくる。宇宙空間ではどんな形状でも飛んでることは出来るだろうけれど、このまま惑星にも降りるような感じなので、その時はそうすんだろ?バーグマン教授も「信じられないような形をした宇宙船」って言ってるしな。

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2005.04.14

4/14 『大混乱』

DVDで『大混乱』を観る。

家族と一緒にのんびり過ごそうと、山のロッジへと遊びに来たチェット(ジョン・キャンディ)。だがそこへ、招いた覚えもない仕事人間の株屋の兄ローマン(ダン・エイクロイド)の一家が乱入。のんびりどころか、全てを引っ掻きまわされることに…。

40歳前後の人には猛烈に懐かしい、ジョン・ヒューズ製作&ハワード・ドイッチ監督のゴールデン・コメディ・コンビによる88年の作品。
今は亡きジョン・キャンディは、本作では完全にウケ・キャラ。オレとしては、無自覚かつお人好し故に人に迷惑を掛け続けるジョン----『大災難P.T.A.』とか『おじさんに気をつけろ』とか----が好きなので、このキャラは今ひとつ。エイクロイドの方が無自覚に迷惑をかけるキャラになっているのである。
時代性もあるのかもしれないが、ジョン・ヒューズ流の“お笑いのちペーソス”な作りも、どちらも弱くて、大笑いも泣けもしない。
とは言え、最近はダン・エイクロイドがこの手の役を演ることは少ないし、とっても懐かしい気持ちにはなるんだな。

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2005.04.13

4/13 『スペース1999』#10

第10話「宇宙洞窟 原始人の襲来」
惑星レサに向かった偵察隊が消息を断ち、アルファからのコントロールで帰還したイーグルの中には、1人の原始人の死体が残されていた。コーニッグはヘレナらを伴って先遣隊の捜索に向かうが、彼らも霧の中で消息を断ってしまう。さらに、着陸したカーターが仕掛けられた罠に引っ掛かってる間に、サンドラは原始人にさらわれてしまった…。

いやムリだって、この話は。霧に入った人間が原始人に退行してしまう。一緒に来てた服まで毛皮の原始人ルックに退行。クライマックスでは、もう一度霧に入ると全てが元に戻る。なんで?どうしてそんなことが起きたのかは、いつものごとく全く説明なし。

多分ね、原始人に退行したヘレナの容貌が、あんまりにも恐し過ぎたから、スタッフはサンドラのムッチリ姿に現実逃避したんだろう。そうしてたら、いつの間にかストーリーなんてどうでもよくなっちゃったんじゃないのか。ホントーに、サンドラの原始人姿以外に見所があるだろうか?いや、ないっ!サンドラ・ファンのオレとしてはOKだけどね(笑)。

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2005.04.11

4/11 『怪傑ズバット』#9

第9話「涙の河を振り返れ」
ガン特効薬の開発中に、新種の毒薬を作ってしまった仲根博士。ダッカー一味の鉄の爪は、その製法を教えなければ全く無関係な子供を殺すと彼を脅迫していた。仲根は、人類のためにも製法は渡せないと、一人で必死に殺害予告された子供たちを捜していたが、既に何人もの子供たちが犠牲になっていたのだ。そして次なる犠牲者に狙われたのはみどりだった…。

いくら「警察には言うな!」と脅されてても、既に犠牲者が何人も出てる状態で、1人で犠牲者を捜し続けるのはムリでしょう。おまけに「私の娘が行方不明で…」とか言うのも怪し過ぎ。この仲根博士、眉間を撃たれてもまだしゃべり続ける“撃たれ強さ”を見せる。スゴイぞ!

今回の殺し屋は釣り師十兵衛。なんで釣り師が殺し屋なんだよ、とか思ったら、釣竿で手榴弾を釣り上げて相手に投げつけるのが得意技。いや、それは釣り師とか呼ばないのでは…。一応、最初の出会いでのお約束の場面では、「釣り対決」が行われる。だけど、この釣りもどちらかと言えば引っ掛け釣りだ。だからこそ手榴弾を釣れるんだろうけど、なんかなぁ…。

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2005.04.08

4/8 『スパイダーマン2』

DVDで『スパイダーマン2』を観る。

劇場で観た時よりも、若干テンポが遅く感じるが、それでもこの映画自体に感じる印象は変わらない。
3作目の悪役は、グリーン・ゴブリン&ヴェノム&Dr.リザルドになると言われているが、本当だろうか?ミステリオのバカバカしさも嫌いじゃないんだがな。
次回まではサム・ライミが監督する筈だから大丈夫だとは思うんだけど、悪役が3人にも増えて、『バットマン』シリーズの二の舞にならなければ良いのだが…。

特典映像の中から、短めのメイキングを数本ピックアップして観る。
一番面白かったのは「ウェブカム」と呼ばれる特殊キャメラのメイキングだ。セットではなく、実際の街中にワイヤーが縦横に張り巡らされ、そこに吊り下げられたキャメラが、猛烈なスピードで移動していく。これがスパイダーマンをCG合成するための背景プレートになる。前作の時は、移動が大きいショットの大半はCG背景を使い、実景の場合はそれほどカメラが動かなかった。唯一、スパイダーマンが摩天楼をスウィングして行くエピローグだけが、このウェブカムを使っていた筈である。
「『スパイダーマン2』ではウェブカムを使ったんだ」なんて聞くと、古くからのサム・ライミファンはワクワクしちゃうじゃん。なんてったって、『死霊のはらわた』ではキャメラを板に乗っけて野山を走るだけの「シェイキーカム」で、あんだけの迫力映像を作った男だからね。

メイキングにはジョン・ダイクストラも随所で登場。『スター・ウォーズ』でモーションコントロール・カメラ「ダイクストラ・フレックス」を作った人だから、今回の「ウェブカム」にはぴったりの人材だったのかもしれない。ヒゲを剃った上にかなり痩せてしまっているので、一瞬誰だか分からない。『スター・ウォーズ』から30年近い時間が経っているんだから、まぁ当然っちゃあ当然だよな。

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2005.04.07

4/7 『怪傑ズバット』#8

第8話「悲しみのプロパン爆破」
市長選に出馬したマムシ平和会のミッキー蛇山。彼の悪事を知った市民グループの本拠のプロパンボンベが何者かに細工され、プレハブ小屋は人々もろとも爆破されてしまった。その爆破の瞬間を偶然撮影した写真に、早川は謎の人影を発見するが…。

スゴいサブタイトルですな(笑)。
もちろん本編の方もスゴイのでツッコミどころが満載。
冒頭、ショベルカーのショベル部分に乗ってギターを弾きながら現れる早川に、まず悶絶。貧乏臭いプレハブ小屋爆破とか、目撃者の少女に目潰しを食らわせて“眼血”を流血させる(この眼から地を流す辺りが東映調な気がする)マムシ平和会とか、なんだか物凄いことになってますな。
このエピソードの白眉は、なんと言っても殺し屋「地獄市」。目隠しをした(え?)盲の居合い抜きの達人(ええっ!)である。この地獄市、某有名キャラをモデルに…っつーか、まるっきり勝新の物真似なんですな。立ち居振る舞いもしゃべり方も。でも、それだけで終わらないのがズバットの凄いところ。なんで盲が目隠ししてるのかと思ったら、実は目明きなんですよ、この人。クライマックスでの早川との立ち回りで目隠しが取れ、「こっからは眼を開けたまま、やらせていただきますよ」って、なんじゃそりゃ~!

ところで、ミッキー蛇山と聞いて、ミッキー安川を思い出したんだが、あの人って今どうしてるの?

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2005.04.06

4/6 『ウルトラマンA』#52(最終回)

第52話「明日のエースは君だ!」
地球に不時着したサイモン星人を追って、ヤプールが帰って来た。ヤプールは、サイモン星人の引渡しを要求し、要求に応じない場合は攻撃を開始すると宣告する。サイモン星人を見つけた“ウルトラごっこ”をしていた子供たちは、最初はヤプールの要求に応じるべきだと言うが、北斗に「ウルトラ兄弟は弱い者の味方だ!」と言われ、サイモン星人を守ろうとする。そして、今までエースが倒した超獣の長所を集めた最強超獣ジャンボキングが現れ、町の破壊を始めるが…。

これで『ウルトラマンA』も終了なんだけど、こんな最終回だったっけ?
サイモン(の醜い姿)とジャンボキングの造形はよく覚えていたんだが、お話の方は丸っきり覚えていない。
最終回なので、北斗は自らの正体を明かし、地球人の姿で居られなくなって、宇宙へ還って行く。正体を明かさなければならなくなった理由は、子供たちが匿ったサイモンこそが実はヤプールの手先であり、北斗はテレパシーによる挑発でサイモンを殺してしまったためである。これは同じ市川森一の手になる、『帰りマン』の「天使と悪魔の間に…」と非常に良く似たエピソードである。ただし「天使と~」は、ゼラン星人の変身した姿が聾唖の子供だったと言う恐るべき物語だったが、今回は端から醜いサイモン星人なので、あそこまでのヘビィ極まりない印象にはならないし、二番煎じ感も否めないのでインパクトが薄れてしまっているのが残念だ。(だから覚えていなかったのかもしれない…)

最終回まで通して観て、これまでも「『ウルトラマン』~『帰りマン』までの流れが、『A』で急激に方向転換する」と、漠然と感じていたことが、まさにその通りだったことを知った。やはりここがターニング・ポイントだったのだ。
怪獣は超獣になり、兄弟が頻繁に登場し、さらに父親まで現れたことによって、本来の主人公は急激にパワーダウンする。物語は、自然災害物の延長としての怪獣や、人類への脅威としての侵略物ではなくなり、SFからファンタジーへと変質をしている。それがより明確にターゲットを子供に絞っていった結果であることは容易に想像が付くし、決して悪いことだとは思わない。だが、第一次特撮ブームで産湯を浸かった多くのオレらの年代の特撮ファン同様、“『ウルトラセブン』至上主義”に至らせてしまったのも事実だろう。

特典映像は、当時のスタッフやキャストへのインタビュー集。
色んな人がインタビューに答えていて面白いのだが、中でも夕子が月に還るエピソード、「さようなら夕子よ、月の妹よ」を撮った山際永三監督の談話に大爆笑。

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2005.04.04

4/4 『ウルトラマンA』#50&51

第51話「東京大混乱! 狂った信号」
北斗と山中は、パトロール中に八百屋の軽トラと事故を起こしてしまう。しかし、運転をしていた北斗も八百屋の姉ちゃんも、どちらも信号が青だったと言う。信号はレボール星人によって操られていたのだ。怪光線を放つ信号に、人々が次々と犠牲になっていく…。そして信号超獣シグナリオンも現れた…。

勝ち気な八百屋の姉ちゃんのことを山中が言う。
「いやあ、“1ヒメ・2トラ・3ダンプ”とは、よく言ったもんだ…」
このコトワザと言うか、慣用句ってナニ?当時そんな言葉が流行ってたっけか?

子供の頃、特撮映画やTVを観て育った者には妙な思い込みがある。口は炎を吐く器官で、パラボラ・アンテナは光線を放つもの、ライトや目はビームを出すところだってことだ。冷静に考えればそんな訳ぁないんだが、信号が怪光線を放つことになんの違和感も覚えない。凄い擦り込みだよなぁ。

今回もてっきり、八百屋の兄弟との交流がメインかと思ったら、意外にも真っ直な侵略物だった。

第51話「命を吸う音」
野球が大好きな春男少年。だが母親は名バイオリニストだった父の遺志を継がせて、無理やりバイオリンを習わせている。練習をしたくない春男は、バイオリンを捨てようとするが、その時怪しい光が走る。バイオリンがバイオリン超獣ギーゴンへと生まれ変わったのだ…。

『ファイヤーマン』のハーモニカ怪獣ハモニガンといい、このギーゴンといい、何で最終回の直前にこんなマヌケな楽器怪獣を出してくるのかね、円谷プロは。最終回に向かって、硬派な物語で盛り上げればいいのにとか思うオレは、第一期ウルトラ信者ってことなのか。
でも、ハモニガンは異様にシュールな物語にインパクトがあったが、こっちはバイオリンが超獣になっただけで、割と普通の展開。せめてエースがバイオリンを弾くシーンが欲しかったよなぁ。

この当時の子供番組では、教育ママの存在は定番だが、ここまで思い込みが強い母ちゃんも珍しい。あのバイオリンは壊させないわ!」と、北斗の銃を奪って突き付ける。結局ギーゴンとシンクロして、弦をエースに切られる度に胸を掻きむしって苦しむことになる。石堂脚本は、思い込みの強過ぎる一般人をスッパリ斬ってしまうのが得意だ。

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2005.04.03

4/3 『バッド・ボーイズ』

借り物DVDで『バッド・ボーイズ』を観る。

マイアミ市警の内部に保管してあった1億ドル相当の押収ヘロインが盗まれた。この事件が明るみに出る前に、なんとかヘロインを奪還し、犯人を逮捕しなければならない。この命を受けたマーカス(マーティン・ローレンス)とマイク(ウィル・スミス)に残された時間は72時間しかないが…。

お馴染みジェリー・ブラッカイマー&マイケル・ベイのアクション映画。もちろんこの2人の組み合せだから、中身なんてありゃあしない。クルマが映ればクラッシュし、悪人が居れば銃を撃ち、爆発物があれば爆発する。ひたすら迫力とテンポだけで押し切って行く。言ってしまえばそれだけだ。
警察署から奪われた押収ヘロインを取り戻す。その大筋の話を不必要にこねくり回して見せるが、そんなことに大した意味はない。一見カッコ良さげな、それでいて効果のないスローモーションを多用しながらドンパチを繰り返し、マーティン・ローレンスとウィル・スミスが下品な話をまくしたてて、2時間終ればスカっと爽快!「あなたの心に何が残りましたか?」(By木村奈保子)と問われれば、「いいえ、なにも」と即答出来る。それがこの映画の立ち位置である。もちろん、それが悪いなんて言う気はない。製作者の意図はまさにそこにあるのだから。

ちなみに、敵の親玉役はチェッキー・カリョ。やっぱり好きになれません、この人は。

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2005.04.02

4/2 『鉄人28号』

シネマミラノの『鉄人28号』を観る。

ある日、東京でサイバーテロが発生し、さらに謎のロボット“ブラックオックス”が現れて東京の街を破壊し始める。一方その頃、いじめられっ子の金田正太郎は、綾部と名乗る老人に呼び出された。綾部は正太郎の祖父・正吾郎と、亡き父・正一郎の執事だったと語り、父が遺した“鉄人28号”を操縦して、世界を救えと言うが…。

弱ったなぁ。どうにもならないくらいダメ映画だし、応援なんて全っ然したくない。話の辻褄も、場面の繋がりの辻褄も全然合ってないし、演出はツボを外してるし、音楽の使い方は無残としか言い様がないし、低予算でマッチ・ムーブすら出来ないからカメラが一切移動しないCG合成だし、そのせいで、ロボ同士の闘いにはほとんどカット割がないし、芝居はヘタクソだし、正太郎はいつでも半ベソをかいているし…。隣に座ってるよそ様の子供はあまりの退屈さに騒ぎ立て、それを叱責する父親の声が空しく響く。どこを観たって誉めるとこなんかありゃしない。どこを観たって、「そりゃねぇだろ」とツッコメちゃう。
それなのに、なぜか擁護口調になっちゃったりもする。その理由が、『キャシャーン』や『デビルマン』、『ハットリ君』、『サンダーバード』なんかよりも、真面目に作ろうとしてる気持ちだけはわかるから。憤りを覚えなかったから。その代わりに、あまりにも低予算過ぎる舞台裏を想像して、悲しい気持ちになるから。そんだけなのだ。

じゃあ、大予算があったら面白い映画になったのかと言えば、決してそんな気はしない。ただ、大予算の大作がこの低度の出来だったら、心おきなく「ふざけんなっ!」と怒鳴ってただけだろう。なんか怒ることさえ空しくなるくらいに、悲しく悲惨な映画なのだなぁ。

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2005.04.01

4/1 「東京国際アニメフェア」

東京ビッグサイトで「東京国際アニメフェア」。

仕事がらみのことも色々あったりするんだが、それはさておき。

新進気鋭の若手作家がブースを出している「CREATOR'S WORLD」が面白かった。
昔だったら、8mmか16mmからVHS起こしたようなものでしか見せられなかっただろうけれど、今はデジタルで作ってる作品がほとんど。だからDVD起こして綺麗な状態で見せることが可能だし、これなら直接仕事に繋がっていくことも多いだろう。

ついでにアニドウのブースで『日本漫画映画の全貌』(\2500)を購入。『もりやすじ画集』『わんぱく王子の大蛇退治』のフィギュア(スサノオ、クシナダ、アカハナの三体セット)にもモーレツに惹かれるが、それぞれ¥10000と¥24000はちょと高い。(仕方がないけどさぁ)

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2005.03.31

3/31 『ウルトラマンA』#49

第49話「空を飛ぶくらげ」
とある田舎に、ギリシャ風トーガ姿で水瓶を担いだ1人の少女が現れた。少女は手からビームを発射し、自らを神だと名乗る。村人たちは少女を崇め奉るが、実は彼女は水瓶座からやって来た宇宙人で、地球人を奴隷にしようとしていたのだ。そして少女は、神の怒りに触れたくなければTACを捕らえと村人に命じた…。

高松繁夫演じる村人が、猛烈にバカっぽくていいなぁ。子供番組に出ると、この人はいつもこんな役ばっかりだ。
それにしても、この和洋折衷の宗教観もすごいね。宇宙人の姿形はギリシャ風なのに、捕まった美川たちを生贄にする時は、完全に和風の神棚に置く徳利みたいなヤツが置いてある。その前に平伏して、♪神を信じよ~♪とか言う即興っぽい歌を唄いまくる村人たちの姿は、アヤシイとしか言いようが無い。

それはさておき。水瓶座から来た宇宙人が、水瓶を持ってるって設定の素っ頓狂さは、どんなもんだろう?水瓶座が水瓶に見えるのは地球から見たからだろうし、第一「水瓶」って概念が宇宙人にあるのかっ!とか突っ込んでしまったが、ま、カニ座からカニ怪獣ザニカが来る世界だから、気にしちゃいけないんでしょう。

今回は超獣が2段構えになっており、まずはこの番組では珍しいクラゲ型の操演怪獣(名前は知らん)がTACに倒され、その後に少女が水瓶超獣アクエリウスに変身する。

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2005.03.30

3/30 『新星堂歌謡カーニバル』

銀座ヤマハホールで行われた小林旭50周年記念の一環のイベント、『新星堂歌謡カーニバル』に行く。これは新星堂で小林旭のDVDかCDを買うと抽選で行けるイベントで、映画上映と小林旭本人のトークショー&ミニ・ライブ付きの豪勢なイベントなのだ。

ホールに着くと、そこはもうジサマ&バサマの群れ。ざっと見た感じでは、皆青春時代にリアルタイムでアキラのファンだった年齢層のお客さんばかり。多分オレは、今日の観客の中で下から数えて10番目以内に入るくらい若い客だろう。こんだけ年配の客をイベントに集められる集客力は、流石“唄う大スタア”。でも、なんかオレは浮いちゃってて気恥ずかしくもある。


第一部 『夢が一杯暴れん坊』
清水次郎(小林旭)の「レストラン・ジロー」の向かいでは、小洒落たフランス料理レストラン「銀座貴族」の建設が急ピッチで進められていた。銀座若旦那会では、仁義を欠いた「銀座貴族」のやり方に猛反発。だが次郎は、「銀座に見合った店しか生き残れない」と、意にも介さない。そして次郎は、レストランを100円均一のカレーハウス・ジローにリニューアル。これが大当たりし、連日連夜の大盛況。オープンしたばかりの銀座貴族は、閑古鳥が鳴いている。出資者のアラフラ国のバンコ(井上昭文)も難波田支配人(高城淳一)の経営力の無さに激怒。難波田は銀座のヤクザ、突風クラブと手を組み、次郎の父と寿司屋の鉄夫の父(桂小金治)を罠に嵌めるが…。

62年製作の松尾昭典監督作品。
素直に面白いコメディ。他のアキラ映画よりもアクション色が薄い上に、同じ銀座を舞台にした『銀座旋風児』などと違って、近所の洋食屋の兄ちゃんみたいで、スカシっぷりも薄い。それにアキラは、何か過去がありつつも奇妙に明るい役どころが多いのに、今回は丸っきり陰が無い。ルリ子ちゃんもいつもの役柄よりもおキャンな感じだし、郷えい治もヤクザ役でアキラの敵役とは言っても、アメリカ帰りの2代目で、曲がったことが嫌いな性分に描かれているので、全体的にのほほんとした明るいトーンである。もしかしたらこの映画は、“日活版若大将”みたいなものを目指したのではないだろうか?そうは言っても美術や雰囲気は毎度の日活調。この微妙なアンバランスさ加減が、ある意味この映画の魅力なのかもしれない。

脇役で一番笑ったのは、「ワァタシィ、カレー、ダァイスキデェス!」な謎の外国人バンコを演じる井上昭文。そう、『レインボーマン』のダイバ・ダッタを演じた人である。藤村有弘の定番は中国人だが、井上昭文の定番はインド&パキスタン系ってことなんだろうか?

冒頭、「銀座貴族」が銀座上空からセスナで、宣伝ビラをばら撒く場面から始まるのだが、オレの年代だと、実際にビラを拾った記憶はない。だけれど、他のお客さんたちはちょっと違う。スクリーンに映った銀座の風景や風物、風俗に、いちいち「ああ…」とか「ほう…」とか、「懐かしいわねぇ」とざわめきが起こる。気恥ずかしいとは思いつつ、こんな年代のお客さんたちと古い映画を観るのも、たまには面白いかもしれない。


第二部 トークショー&歌謡ショー
休憩を挟んで、いよいよ“生アキラ”のトークショー。
進行は、「小林旭銀幕研究会」でも司会をしていた浦山珠夫こと佐藤利明氏。
話は当時の現場の話や共演者、そしていつの間にか戦時中の話へと流れていく。司会進行の佐藤氏の質問への答はサラリと話して、質問とはほとんど関係ない、自分が話したいことを話していく。進行は実にやり辛そうではあるけれど、観客へのサービス精神は非常に溢れていて、話自体は非常に面白い。日本人が戦争を語る時、殆どの場合はツラくオモい話になる。だが、こんなにもアッケラカンと楽しそうに、少年時代を過ごした戦時中を語る日本人は珍しい。アキラの演じた数々のキャラクターが、いつも奇妙な明るさを持っているのは、この本人の明るさ故なんだなぁとシミジミ思う。

トークが終わると、〆は歌謡ショー。
『自動車ショー歌』と50周年記念曲『翔歌』をカラオケで熱唱するアキラ。かーっ!いいねぇ。テレ東のナツメロ番組とかで唄っているのは見たことあるけれど、やっぱり生は違う。一度でいいから、アキラが生で唄う『赤いトラクター』を聴いてみてぇ!マジで、一度リサイタルだかディナーショーに行ってみようかと考えちゃうね。

結局、第二部は45分ほどで終了。
いやぁ、時間が無いところをムリして来て良かった。

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2005.03.27

3/27 『あずみ2 Death or Love』

新宿グランドオデオンで『あずみ2 Death or Love』を観る。

徳川の使命を帯びて、最後の標的である真田昌幸(平幹二郎)を追う刺客のあずみ(上戸彩)とナガラ(石垣佑磨)。だが真田は上野甲賀衆の手を借りて、豊臣の再興を目論んでいた。ある日、あずみは、夜盗の金角(遠藤憲一)と銀角(小栗旬)に出会う。銀角は、かつての仲間であり、あずみが斬ったナチと瓜二つだった…。

弱ったね、どうも。
全然気合も入ってないし、もちろん面白くもない。監督が金子修介に変わったから、龍平ちゃんの前作よりは上だろうと思ってたのに、アレよりもつまらないってのはどーゆーこと?映画としてのまとまり方はこっちの方がいいかもしれないが、どうにもテンションが低い。プロローグでのあからさまなハイビジョン合成から、笑顔のまんま崖を落ちていく上戸彩のカットの流れで、「なんかヤベェぞ、この映画」と思ったら、ほんとにヤバイ映画になっちゃってた。

唯一のポイントは、川尻義昭が脚本に入ってたこと。そのおかげで、刀をブーメランのように投げる六破と、ワイヤーを飛ばしまくる土蜘蛛が、丸っきり川尻アニメとしか思えないキャラになっている。こんな川尻キャラが出るんなら、戦闘シーンの演出も川尻本人にやってもらえば良かったんじゃない?折角のキャラが、全く活きてないアクションにガックリだな。

ついでに、高島礼子の乳首ピアス型甲冑と「極妻」な啖呵に引きまくり。高島礼子にアクションが出来るとは端から思っちゃいないけど、アクションに全てデジタルで残像を乗っけて逃げるってのも芸が無さ過ぎだぁね。

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2005.03.26

3/26 『スペース1999』#9

第9話「月が巨大惑星と衝突!?」
月の進路に現れた小惑星の爆破になんとか成功したアルファ。だが、この作戦でカーターを乗せたイーグルが行方不明になってしまった。謎の声の導きによって、カーターは救出されたが、その直後、今度は月の進路上に巨大な惑星アセリアが忽然と姿を現した。アセリアの女王、アラーはコーニッグに「何もしてはいけない」と告げる。だが、刻一刻と巨大惑星は月に迫ってきている…。

小惑星爆破のエピソードは特に必要ないんじゃないのかな?いきなりアセリアが現れて、カーターはそのアセリアで行方不明になっても全く問題がないような…。
コーニッグを既知外だと思い込んで、誰も信じてくれないのが、なんとも痛々しい。毎度毎度、「科学で解き明かせないこともある…」とか言ってんだから、コーニッグの言ってる非科学的な話も信じてあげればいいのにな。もちろん今回も「不思議なことがあるねぇ」で終わってしまうんだが。

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3/26 『エターナル・サンシャイン』

新宿ピカデリーで『エターナル・サンシャイン』を観る

ある日、ジョエル(ジム・キャリー)が受け取ったラクーナ社からの手紙には、「クレメンタイン(ケイト・ウィンスレット)はあなたの記憶を全て消去しました」と書かれていた。喧嘩別れしたとは言え、自分の彼女のクレメンタインが自分との過去を全て消してしまったことに憤ったジョエルは、自分も、彼女との記憶を消すことを決意した。ラクーナ社を訪れると、一晩寝ている間に脳の中の特定の記憶だけを消去できると言う。早速自分もその施術を受けることにしたが…。

チャーリー・カウフマンらしい、実にトリッキーな物語である。一体どこに着地するのかが全く分からない。次々と起きる展開もそうなら、映像としても斬新なものが多い。同じハリウッド映画ながら、ハシゴして観た『ナショナル・トレジャー』とは対極にあるな。あんまりネタバラシすべき映画じゃないから多くは語らないが、これはなかなか面白い映画だ。
そして、キルステン・ダンストが珍しく可愛い!これだけでも観る価値があるかもしれない(ヲイヲイ)。
それにしても、チャーリー・カウフマンが絡んでる映画って、どうしてこうドレもコレも画質とか発色が悪い…と言うか、ザラッとしたアート系っぽい質感なんだろう?監督が同じだってんなら分からんでもないが、脚本だからねぇ。

ところで、最近記憶(とか過去)を題材にした映画が猛烈に増えてないか?『バタフライ・エフェクト』『フォーガットン』『50回目のファーストキス』etc、etc…。数年前までは“アイデンティティもの”が多かった気がしたが、なんか記憶に集中してきた。いずれにせよ、“ディック的なもの”に人々が惹かれるようになったってことなのかもしれないね。

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3/26 『ナショナル・トレジャー』

新宿文化シネマで『ナショナル・トレジャー』を観る。

フリーメイソンの隠した秘宝を捜し求めるゲイツ家。ベン・ゲイツ(ニコラス・ケイジ)は先祖の遺志を継ぎ、代々伝わる“秘密はシャーロットと共に眠る”と言う、謎の言葉の意味を解き明かした。だが、それは更なる謎に繋がっていく入り口に過ぎなかった…。

2時間11分、テンポと力技でグイグイ引っ張っていくが、その実中身はカラッポでツッコミどころ満載な、いかにもブラッカイマー印の映画。
もうね、ベン・ゲイツがアタマ良過ぎなんだよ。どんな謎にぶち当たっても、ほとんど1分後には謎を解く。そして、追っ手から逃れるためのアクションがあって、またすぐに次の謎が提示される。この繰り返し。まるで攻略本を片手に解いていく、アクション・アドベンチャーゲームって感じの映画だ。
ハーベイ・カイテル、ショーン・ビーン、ジョン・ボイトと、クセのある役者で脇を固めてはいるけれど、まぁ別にいつもの通りな演技で、安心して観ていられる反面、特に驚きはない。
それにしても、ジョン・ボイトだ。『トゥーム・レイダー』と、この『ナショナル・トレジャー』の役柄ってほとんど同じじゃない?もうちょっと仕事を選んでもいいんじゃないのか?

とか言いつつも、このバカバカしさは意外と嫌いじゃなかったりするがね。

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2005.03.24

3/24 『風に逆らう流れ者』

DVDで『風に逆らう流れ者』を観る。

豊橋の塩沢火薬に勤める親友の瀬沼(木浦佑三)に会いにきた、流れ者の野村浩次(小林旭)。だが、瀬沼は昨夜工事現場を爆破して、行方をくらましたと言う。それ以来、造船所を営む瀬沼の父(信欣三)は酒びたりになり、妹の杏子(浅丘ルリ子)はヤクザの嫌がらせを受けていた。そして親切めかして瀬沼家に金を貸してくれていた塩沢(山内明)も、実は造船所の乗っ取りを目論んでいたのだ…。

61年製作の「流れ者」シリーズ第5作(最終作)。
アキラの「渡り鳥」、「風来坊」、「流れ者」などのシリーズものは、本数を多く観ていると、どれも同じようで微妙に違う----違うようでほとんど同じ(笑)なので、だんだんとどれがどれやら分からなくなってくる。
そんな中で、本作は火薬工場と火薬の密輸、爆発(日活映画には珍しく、なんとミニチュア特撮!)など、少しでも経路の違いを出そうとした作品だ。
浩次と争うライバルとして登場する神山繁も、実は警察の潜入捜査官だったと言うオチもあり、なかなか楽しい1本。ところで、この頃の神山繁を見て思うのだが、若い頃のこの人って、手塚治虫の描く悪役“ハムエッグ”に似てない?まるで漫画から抜け出てきたような印象さえ受けるのはオレだけかな。
毎度お馴染み、怪しい中国人はもちろん藤村有弘。テキトー極まりないない中国なまりがグーだ。

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2005.03.23

3/23 『ウルトラマンA』#47&48

第47話「山椒魚の呪い!」
山村に突如現れ、村を壊滅状態に追い込む液汁超獣ハンザギラン。消えた超獣を追っていた北斗は、ショウスケと名づけたアルビノ山椒魚と一緒に鍾乳洞に暮らす、少女サユリとその祖父に出会う。祖父は、自分を村から追いやった村人たちを憎んでいた…。

全く驚かないんだよな、TACの隊員。フツー、小学生の女の子が「おじいさんと一緒に鍾乳洞に住んでいるの」とか聞かされても、全然動じない。それにしてもこのジイサンは何者だい?農薬を使う村人たちから山椒魚を守るために、家まで売ってしまうとは!そのあげくに、村人たちを逆恨みってのも、なんだかなぁ…。
液汁超獣(すげぇ名前)ハンザギランは、見た目は全然山椒魚じゃない。なんつーか、もっとナメナメ、ヌメヌメと“液汁感”を出して欲しいもんだ。
エピローグで、家は鍾乳洞で、たった一人の身寄りであったジイサンも殺され、心の支えだった友達のショウスケとも分かれたサユリ。涙を流す彼女にヘラヘラと笑いかけるTACの隊員たち。デリカシーねぇなぁ。


第48話「ベロクロンの復讐」
北斗は、宇宙パトロール中に居眠りをして、ベロクロンの夢を見た。その後、地上に帰ってから、歯の痛みを覚えた北斗は、偶然通りかかったQ歯科医院に治療に行き、特殊なカプセルを歯に詰められる。そして、歯医者から出た北斗の前に、突如ベロクロンが現れた…。

北斗がなんで急に虫歯になると、ヤプールの残党は知っていたのか?それは歯痛からヤプールの仕業だったのか?!…なんてことはさておき、この時代の特撮ヒーローものにはよくあるエピソードだが、ヒーローが敵の策略によって既知外に思われてしまう。なんでこの手の話が多いのかな。虚を突かれると、ヒーローだって脆いんだとか、そんなことを言いたいのかな。
何はともあれ、市川森一復帰により、ちょっと硬派なエピソード。ここからクライマックスに向けて盛り上がってくれるといいんだが。
ベロクロン2世は、アトラク回りを一周してきた後なのか、なんだかやけにくたびれている。あの真っ赤で黒目部分がない迫力満点の眼差しも、シャープなのにボリューム感のあった背びれ(?)も、口の中のミサイル発射装置のギミックもない。第一話のベロクロンはカッコヨカッタんだけどなぁ。

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2005.03.17

3/17 『銀座旋風児 嵐が俺を待っている』

DVDで『二階堂卓也 銀座無頼帳/銀座旋風児 嵐が俺を待っている』を観る。

東都タイムズの荒木(青山恭二)は、東京税関の木田(石丘伸吾)から、東京税関の柴田課長(浜村純)の令嬢が誘拐されていることを聞かされたが、分かれた直後に木田は何者かに殺されてしまった。二階堂卓也(小林旭)は、木田が死ぬ直前荒木に渡した小型カメラの謎を追い、情報屋の政吉(近藤宏)、助手の明子(浅丘ルリ子)と共に調査を開始する…。

61年製作の野口博志監督作品。
ギンザマイトガイ・シリーズもこれが第4作目。アキラのイカシっぷりにますます拍車が掛かり、もう大変なキザ野郎になっている。こんだけキザでイヤミにならないのがスゴイなぁ。この二階堂卓也、「渡り鳥」の滝伸次や「風来坊」の野村浩次と違って、ほとんど拳銃を撃たない。手にしたステッキで、悪者をバシバシ倒していく。これがまた、伊達男ぶりに磨きをかけている。

共演は、ルリ子ちゃんはもちろんのこと、南風夕子演じるおでん屋のお春さん、荒木記者の青山恭二と殆どがいつもの面子。でも、情報屋の政吉は、本作では3代目の近藤宏。近藤宏は、家を騙し取られそうになるダメな若旦那だったり、悪役だったりと、色んな役をこなすバイプレイヤーだが、今回は完全にコメディリリーフだ。こんな3枚目の役こそ、真価を発揮できる役者さんなのかもしれないなぁ。
旋風児を付け狙う隻眼・隻耳(とは言わんか…)のボクサーくずれに、毎度お馴染み高品格。ほとんど“イゴール”みたいになってるのが可笑しい。
若かりし頃の松尾嘉代が、柴田家の娘を演じているが、これが驚くほどイモっぽい。なんだか田舎の地味な中学生みたいで、今の派手な松尾嘉代からは想像もできないような雰囲気である。

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2005.03.15

3/15 『ウルトラマンA』#46

第46話「タイムマシンを乗り越えろ!」
突如街に現れては、TACを嘲笑うかのように姿を消す超獣。実はタイム超獣ダイダラホーシは時間を超え、過去と現代を行き来して姿を消していたのだ。そして攻撃をしたTACスペースも、美川と吉村と共に戦国時代にタイムスリップしてしまった…。

クワッ!これ勿体無ぇ話だよ。
「エース」にしちゃ珍しくSFっぽい話で、超獣の超能力のせいで過去に行ってしまった美川と吉村を助けるために、どうすれば過去に行けるかを真剣に悩む前半。そして、タイムパラドックスを起こさないように戦わなければならない中盤。と、プロトタイプ・タイムマシンをたまたま開発してた科学者がいる辺りのご都合主義はさておき、なんかマジな展開がイカス。おまけにあの隊員服で馬にまたがって、山賊みたいなのヤツラと戦ったりと、サービス精神も旺盛だし。
なのに、あんなにアッサリと、いい加減に現代に帰って来れちゃううんじゃあねぇ…。まぁ、放送時間の都合もあるんでしょうけど、そりゃあないぜ。
…と思ったら、これってヤプールを倒すために異次元に行く時と同じじゃん。あの時も、行きはすっごい悩んだのに、帰りはアッサリだったもんなぁ。

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2005.03.13

3/13 『オペラ座の怪人』

新宿文化シネマ2で『オペラ座の怪人』を観る。

1919年の巴里の廃墟で、オークションが行われていた。ここは1870年代にはオペラ座で、“ファントム”と呼ばれる怪人によって、次々と奇怪な事件が起こされた場所なのだ…。
オペラ座の新しいオーナーの青年貴族、ラウルが劇場へやって来た日、歌姫のカルロッタが癇癪を起こしたせいで、コーラスガールのクリスティーヌが代役として新作オペラの主演に大抜擢される。新しい歌姫の誕生に沸き返る観客たち。実は彼女は、ラウルの幼馴染みでもあったのだ。そしてクリスティーヌの才能をここまで引き出したのは、ほかならぬファントムその人であった…。

言わずと知れたアンドリュー・ロイド=ウェバーの超有名ミュージカルを、自身が製作し、ホモオヤヂのジョエル・シューマカー(どうしてもシュマッチャーって言っちゃうんだよな)が映画化。
その結果は…だるい映画になってしまった…。
確かに、ビジュアル派のシューマカーらしい映像的な見せ場はある。冒頭で廃墟と化したオペラ座が時代を遡ってみるみる復元されていく様や、クライマックスのシャンデリアの落下シーンなどいかにも映画的で、舞台では決して出来ない見せ方である。でも、ただそれだけだ。

舞台ミュージカルの流れを、そのまんま映画に移し変えてみても、あまり面白くはならない。映画と舞台では約束事が違うのに、なぜこんなに手を加えないままにしてしまったのだろう?
舞台は、“舞台”と言う狭さ故に成り立つことが多い。限られた人間、限られた空間、限られたセット。だからこそ観客は想像力で補ってみたり、多少のおかしなことも見ない振りをしたりすることで成り立っている。映画はそうではないと言うことを、この映画はまざまざと見せ付ける。こんなにも破綻して、こんなにもリアリティのない繋がり・展開が映画として許されようはずもない。
せっかくの名作を手に入れながら、映画らしい脚色や変更を加えなかったことが、この映画の失敗だ。

『オペラ座の怪人』を下敷きにしたはずの『ファントム・オブ・ザ・パラダイス』が、如何に素晴らしい映画だったのかを改めて思い知らされた。

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2005.03.12

3/12 『座頭市あばれ火祭り』

米版DVDで『座頭市あばれ火祭り』を観る。

妾市で売られていた元旗本の妻(吉行和子)を助け、納屋に匿った市。だが女は翌朝、浪人者(仲代達矢)に斬られてしまった。一方その頃、関八州を配下に治める“闇公方”が市を狙っていた。市は知らぬ間に闇公方の不興を買っていたのだ…。

70年の三隅研次監督作はシリーズ21本目。

妾を競りに掛ける“妾市”なんてのがあったのか、江戸時代は。どうも驚いたね。で、ここに掛けられているのが吉行和子なんだが、そんなに美人かね?なべおさみが台詞で「美人だ、美人だ」と言うのだが、どうもオレにはピンと来ない。
そんなことよりも大原麗子である!
歳とってからも美人だが、この若い頃の大原麗子は本当にカワイイ。ちょっとハスキーな声がまたググっとくる。
ググっとキタところでググったら、こんなに熱いファンサイトが!そりゃ、ファンサイトぐらいあるわな。
今回は、この大原麗子と吉行和子、そしてピーター(!)の3人がキレイどころ。
ヤクザにあこがれる三下のピーターはもちろん女役じゃないんだが、市の背中に擦り寄って「抱いて…」とか囁くシーンは、吉行和子よりも全然アヤシイ雰囲気である。

さて、本筋としての見所は、もちろん仲代達矢と市の一騎打ち。シャープでありながら、ガツンとしたぶつかり合いの迫力は流石の仲代。一瞬、どっちが勝ったのか分からない演出も上手い。

最後の最後に、馬引き役でちょろっと登場の田中邦衛。なんでこれっぱかりの役で出てきたの?

冒頭で、“闇公方”に関する説明テロップが出るのだが、このシリーズでこんな演出があるのは珍しいな。

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3/12 『シャーク・テイル』

新宿ミラノで『シャークテイル』を観る。

クジラの身体を洗う「ホエール・ウォッシュ」で働くオスカー(ウィル・スミス)は、BIGになることを夢見て、日々をいい加減に生きている。そんな彼を影から見守るアンジー(レニー・ゼルウィガー)。ある日オスカーは、ホオジロザメのマフィア、ドン・リノ(ロバート・デ・ニーロ)の息子で獰猛なフランキー(マイケル・インペリオリ)を殺したと勘違いされてしまう。そしてフランキーの弟でベジタリアンのレニー(ジャック・ブラック)と知り合ったオスカーは一計を画すことになり…。

技術的にはともかくとして、ピクサーの映画が内容的には10年後に観ても古くならないような、普遍的な作りを目指しているのに対して、ドリームワークスは『シュレック』といい、本作といい、数年後に観た時に陳腐化しているかどうかなんて一切考えていない。海の底の魚たちの世界のはずなのに、風俗も流行も、全ては今現在の人間の世界と変わらず、いまこの瞬間に、アメリカのガキンチョにウケることだけを追求しているんだろう。そしてギャグも、ゲップにゲロにオナラと、実に低レベル。だけど、ここまで割り切って作られちゃうと、ある意味潔いかもしれない。
こうした子供に迎合するような作風も、ムダに豪華なキャスティングも、なりふり構わずディズニーに勝ちに行こうとしているカッツェンバーグが姿勢の表れなのかもしれない。

1回観るだけなら十分楽しめるとは思うけれど、2度、3度観る気にはならねぇなぁ。

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2005.03.10

3/10 『スペース1999』#8

第8話「宇宙天国の誘惑」
惑星ピリに近付いたアルファ。調査に赴いたイーグルは、コンピュータの誘導に従っていたにもかかわらず、消息を絶ってしまう。コンピュータ不調の原因を探るために、コンピュータにジャックインしたカノも、コーニッグの目の前から消滅してしまった。コーニッグ自らピリへと調査に向かうが、その間にヘレナや教授はピリへの移住計画エクソダスを始めてしまう。惑星ピリには一体何があるのか…?!

結局のところ、生命の絶えたピリ文明に残されたコンピュータが、アルファのコンピュータに侵食し、さらに隊員たちも洗脳してしまったと言うお話。文明の残したガーディアンってのは定番だけれども、この時代の番組で、首筋のコネクタを使ってジャックインする描写があるのは画期的だ。
クライマックスでピリの守護メカを破壊し、無事脱出したところで、死に絶えていたはずの惑星に生命反応が戻ってくるのだが、これはガーディアンが生物の発生すらも抑制していたってことなんだろうか。それとも偶然?

それにしても、洗脳されてラリパッパになると、甲高い声で笑いながらクルクル回っちゃうのは古典的だよねぇ。

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2005.03.09

3/9 『ウルトラマンA』#45

第45話「大ピンチ! エースを救え!」
人工衛星ジュピター2号が地上に落下することが判明。その夜、“星バカ”と呼ばれる天文少年は、ガス会社の夜警をしている父と一緒に、ジュピター2号の落下を目撃する。だが、人工衛星の残骸の形状がガスタンクと区別がつかず(なんでやねん!)、さらに父親が一杯引っ掛けていたため、悪戯だと片付けられてしまった。だが、残骸の中にはガス超獣ガスゲゴンの卵が隠されていた…。

「や~い!星バカ、星バカ~っ!」
ヒドイことを言う子供たちですな。
それはさておき、このシリーズは初代マンやセブンと違って、まず“人ありき”で進んでいくエピソードが多く、事件はその人の周りでたまたま起こることが多い。今回も、星バカ君が他の子供たちからウソつき呼ばわりされて、それを北斗だけが信じる----なんて展開になりそうなのに、珍しくTACの対超獣作戦が展開される。ガイガー・カウンター風の機器で超獣の存在を確認する吉村、危険を避けるため他のガスタンクからガスを抜く今野、街中でガス爆発を起こすわけには行かないと、ゴールデンホークの使用をやめる竜隊長。なんだかいつもとは一味違う硬派な雰囲気だ。もっとこんなエピソードが多くても良かったのにね、このシリーズ。
最後は、エースが宇宙空間までガスゲゴンを持ち上げ、それをタック・ファルコンのビームで撃破。超獣を宇宙まで連れて行って倒すのも、これまた珍しい。

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2005.03.07

3/7 『ウルトラマンA』#43&44

第43話「冬の怪奇シリーズ 怪談・雪男の叫び!」
今週もまたスキー場で遊んでいる北斗とダン姉弟。その山には、住民に嫌われている“乞食仙人”と呼ばれる浮浪者が住み着いていた。そして、乞食仙人の恨みを飲み込み、吹雪超獣フブギララが現れる…。

てっきり、大泉晃演じる乞食仙人が話の核になるんだと思ったら、雪に飲み込まれてあっという間に退場。で、TACに責任を押し付けて責めまくる一般人たちのエゴって話になる。
「TACが来たら、このホテルが襲われる」「なんで逃げて来んだ!おまえらは外で戦え!」等々、罵詈雑言の嵐。いやはやヒドイ身勝手な大人たちですな。石堂淑朗って、こーゆー話が好きだよね。「自分が助かりたいために、他人を追い出すような人は最低だ!」みたいなことを言うダン少年が実に男らしい。汚い大人たちは、正論過ぎてグウの音も出ないぞ。


第44話「節分怪談! 光る豆」
孤児院・敬愛園に豆まきの豆を持って慰問に訪れた北斗。そこには、空手の全国大会優勝を目指す一郎もやって来ていた。その後、基地に戻った北斗は、豆まきを今や遅しと待っていた今野たちと一緒に、司令室でも豆まきを敢行。だがその後、北斗、今野、一郎の3人は、腕に全く力が入らない奇病にかかってしまう。彼らは豆に混じっていた赤い粒を食べていたのだ。そして街には鬼超獣オニデビルが現れた…。

豆は赤いだけで光りません。
それはいいとして、司令室豆まきの場面で今野隊員が、執拗に「オニはー外!」と美川隊員に豆をぶつける。どうしたんだ、今野?美川にフラれでもしたのか?“食い意地の張った力持ち”ってだけのキャラに成り下がってるから、フラレたんだとしても仕方がないが。
さて、今回もまたセブンに助けてもらうエース。豆喰った治療のために、わざわざセブンに助けてもらわんでも…と思うが、まぁ力が入らなきゃ地球は救えないからな。

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2005.03.02

3/2 『ウルトラマンA』#41&42

第41話「冬の怪奇シリーズ 怪談! 獅子太鼓」
ダンたちと一緒にかくれんぼをしている最中に、父のお獅子をかぶった新太。だが、「獅子舞をバカにした日本人に天誅を下してくれ」と、拾ってきた神像カイマ様に祈りを捧げた新太の父の願い通り、自身は邪神超獣カイマンダに乗り移られ、新太も獅子超獣シシゴランになってしまった…。

“冬の怪奇シリーズ”と言う割には、あんまり怪奇でもなければ怖くもない。なんつったって獅子舞の超獣ですから。劇中、ダンと新太が何度か「お獅子」と言う。そう言えば、昔は「お獅子」って言ったよなあ。最近は獅子舞って言葉しか聞かないような気がするけど、本来“獅子舞”ってのはお獅子を持って舞うことを指す言葉なんだろう。それとも、お獅子って今も言ってるのかな?

第38話の「復活!ウルトラの父」と同じく石堂淑朗脚本。38話の時は「西洋かぶれの日本人に鉄槌を!」と叫んだナマハゲは粛清されてしまったが、今回「獅子舞をバカにする日本人に天誅を!」と叫んだ獅子舞オヤヂは救われ、TAC本部で舞いまで見せる。この心境の変化が何に由来するのか、それとも何か狙いがあるのかな。
特撮は川北紘一で、ミニチュア特撮に非常に力が入っている。手前にミニチュアの町並みを配して、その奥で戦うエースと超獣を狙う横移動のトラックショットがカッコイイ。


第42話「冬の怪奇シリーズ 神秘! 怪獣ウーの復活」
故郷の村に帰ろうと飯田峠を越える良平と小雪の親子の前に、氷超獣アイスロンが現れた。良平は娘を守るため囮になり、命を落としてしまう。偶然にも北斗とダン兄弟も、飯田峠にスキーに来ていた。翌日、旅館の主と共に峠に調査に向かった北斗は、遭難した雪子を見つけるが、そこへアイスロンも現れた。良平の魂は雪子を守るため、怪獣ウーとなってアイスロンの前に立ちはだかるが…。

なんでいまさら“ウー”なのかはよく分からないが、とりあえず子供を守ると言えば“ウー”である。
今回のエピソードでは、ほとんど触れていないのだが、宿屋の主と良平の関係が微妙である。何十年も会っていない息子の帰郷と初めて会う孫って設定も不思議だし、息子はこの村の出身のはずなのに、地元の人間が立ち入らない筈の峠になぜかズンズン入ってしまう。一体この親子の関係は何なんだ?
お父さんに「この銃で野うさぎや山鳥を撃つんだ」と聞かされて、「雪子、なんだか楽しくなってきたわ!」と答える都会育ちの女の子もちょっとブキミ。
もしかしたら、この何かイヤなものを想像させるバックボーンが、“冬の怪奇”なんだろうか。

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2005.02.27

2/27 『パルプ・フィクション』

DVDで『パルプ・フィクション』を観る。

強盗を計画中のバカップル、若造売人からトランクを取り戻そうとする2人のギャング。自分のボスの奥さんの世話を頼まれたギャング。八百長試合を強要され、八百長せずに金をもってずらかろうとするボクサー。銃の暴発で脳漿と頭蓋骨まみれになった車を清掃するギャング…。色んな話が時制を飛び越えて絡み合う“ヨタ話・クライム・アクション”。

そうか、この映画の公開から、もう10年以上経ってんのか。時の経つのは早いもんだ。
『レザボア・ドッグス』が、色んな意味でオレのタランティーノ・ベスト・ムービーであることは変わらないが、それでも久々に観たこの映画もやっぱり面白い。
好きなシーン、好きなキャラ、色々あるんだけれど、意外と好きなのがタランティーノ本人演じるジミー。ともかくイライラさせるキャラなんだが、なんか憎めない。

クライム・アクション映画にも関わらず、薀蓄とヨタ話がテンコ盛りで、常に誰かがしゃべり続けている映画だ。この映画がカンヌ・パルムドールを受賞し、大ヒットしたおかげで、良くも悪くもこの後の犯罪映画は全て、この映画の影響から逃れることが出来なくなってしまったのかもしれない。『ブレードランナー』の提示した世界観を、その後のSF映画がちょっとやそっとでは乗り越えられないように、今後もこの映画を越える犯罪映画はなかなか出て来ないんだろうなと、改めて思う。

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2005.02.26

2/26 『二階堂卓也・銀座無頼帖 銀座旋風児』

DVDで『二階堂卓也・銀座無頼帖 銀座旋風児(ギンザマイトガイ)』を観る。

“銀座旋風児”の異名をとる二階堂卓也(小林旭)。職業は装飾デザイナーだが、銀座では粋な伊達男として誰一人知らぬ者のない人気者だ。ある日、卓也は情報屋の政(宍戸錠)から、中国人の王徳宝(芦田伸介)がダイヤを売りさばき、キャバレー“モナコ"の建築資金にしていることを知らされた。王を追って香港に渡った卓也は、王を狙う明子(浅丘るり子)と知り合った。彼女の父は戦時中、王たちによって無実の罪を着せられ、殺されたのだと言う。日本に帰った2人は、王たちの悪事を暴こうと身辺を探り始めるが…。

人呼んで“銀座旋風児”、またの名を“ギンザマイトガイ”、そして“銀座退屈男”にして“装飾業界の麒麟児”(笑)!
二階堂卓也は、カッチョイイんだかワルイんだか、凄いキャッチフレーズが多すぎて困っちゃうヒーローだ。確かに、それも頷けるカッチョ良さではあるんだが、なんでそんなに人気者で有名でモテモテなのかは、映画を観ているだけでは全く分からないところが、この男の魅力でもあったりする。ついでに、物語自体はヘンに煩雑だし、なんで二階堂卓也がそんなに頑張っちゃってるのかもいまひとつ分かりにくい。だが、それでもカッチョ良さだけで押し通してしまう。流石は最盛期のアキラだぜ。
それに、ルリ子ちゃんがやたらと可愛くて参る。香港(実は横浜で撮影してるが)で少年っぽいチャイナ服姿で初めて登場した場面と、クライマックスでバンドマンに扮装している時の可憐な姿は、マジで痺れちゃう可愛さである。惚れるぜ、ルリ子ちゃん。
その他、卓也の手足となって働く政の軽妙さ、いつも呑んだくれてる西村晃も絶品だ。

さて、この映画を観ていると、気になるフレーズが何度も出てくる。「日本人なら~」とか「同じ日本人として~」とか、妙に“日本人”を強調した台詞が多いのだ。それもその筈、この映画の原案・脚本は、かの川内康範大先生。ある種、国粋主義的に日本と亜細亜を憂いている人だからなぁ。『怪傑ハリマオ』から『レインボーマン』、『コンドールマン』へと、脈々と息づいて行くいかにもな“康範節”である。

監督は、『流れ者』シリーズや赤木“トニー”圭一郎の『拳銃無頼帖』シリーズの野口博志。知らなかったんだが、この人は後年、野口晴康と改名している。そう、幼い頃から何度となく観ている『大巨獣ガッパ』の監督と同じ人だったのだ。今回DVDの特典を見て、初めて気がついた。

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2/26 『セルラー』

新宿で『セルラー』を観る。

夫と一人息子の3人で平凡な生活を送っている高校の生物教師ジェシカ(キム・ベイシンガー)。だがある日、謎の男イーサン(ジェイソン・ステイサム)たちが突如家に侵入し、拉致監禁されてしまった。彼女の閉じ込められた屋根裏部屋からは逃げ出すことも出来なかったが、そこにはイーサンがハンマーで叩き壊した電話の残骸があった。男たちの目的も分からないまま、ジェシカは電話のコードを接触させ、どこの誰かも分からない外部へと連絡を試みる。何度も試みるうち、ライアン(クリス・エヴァンス)という青年の携帯電話に繋がったが…。

ツッコミどころ満載なれど、これは思わぬ拾い物!面白いよ。
95分と言う短めな尺に収めたこともあって、実にタイトで緊張感溢れるサスペンスの佳作になっている。

携帯の電波ってそんなに切れずに繋がりっぱで居られないんじゃ、とか、女生物教師が木っ端微塵に壊れた電話を結線して通話出来る状態に出来る訳なんかあるかい!ってあたりが問題ではある。だけど、あらゆる局面が携帯電話を中心に展開していくところが素晴らしい。タイトルは“セルラー”でも、これが凡百の映画ならきっかけだけで終わってしまいそうなのに、ピンチもチャンスも、最初っから最後まで全てを携帯電話に集約したところが素晴らしい。

役者の顔ぶれも全然華がないけれど、地味に良いところを集めている。主演のキム・ベイシンガー(老けたねぇ)は適度なヒステリックさが上手いし、悪役のジェイソン・ステイサムもいつもながらの微妙な存在感。そして何よりもウィリアム・H・メイシー。警察を退職して、奥さんとデイ・スパを始めようとしている、実直だけが取柄の警官って役柄が絶妙。ヒーロー然とした役者にしなかったところが巧い。ついでに、こんなにカッコイイ場面のあるこの人って観た事ないよ。

監督のデヴィッド・R・エリスは、『マトリックス・リローデッド』の第2班監督…と言うと思い出す人も居るかも知れないが、『デッドコースター』の監督なのだ。『デッドコースター』は、正直なところ1作目の『ファイナル・デスティネーション』には遠く及ばない凡作だったが、今回は『ファイナル・デスティネーション』に比肩しうるくらいのお値打ち感に仕上がっている。

どーでもいいようなトリビア。
ジャック・ターナー刑事役のノア・エメリッヒ。エメリッヒなんて名前で、ディーン・デブリンの映画に出てるから、てっきるローランドの血縁かと思ったが、この人はニューラインのプロデューサーで本作の製作総指揮のトビー・エメリッヒの弟なんだそうだ。で、このトビーが準備中なのが『ファイナル・デスティネーション3-D』で、監督はデヴィッド・エリスからジェームズ・ウォンにバトンを戻すらしい。

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2005.02.23

2/23 『TRICK2/超完全版』#1,2&3

今更だが、レンタルDVDで『TRICK2/超完全版』を見始める。

episode 1(1~3話)「六つ墓村」
毎年1月11日に死人が出ると言う六つ墓村の旅館・水上荘。この旅館の主・田島(石井宣一)に請われ、その当日に宿泊することになった“どんと来い”上田(阿部寛)と、無理やり連れて来られた山田(仲間由紀江)。旅館には推理推理作家の栗栖禎子(犬山犬子)や、県会議員の亀岡(徳井優)、そして番頭の平蔵(渡辺いっけい)ら、一癖も二癖もある連中が居た。そして運命の11日、一人目の死者が出てしまった…。

とりあえず、“超完全版”なんだそうで、放送1回分が約60分もある。O.A.版で落としたカットを戻したディレクターズカット版ってことなんだろうけれど、1つの話を3回分で完結させると、なんと2時間45分にもなった。オイオイ、『ロード・オブ・ザ・リング』じゃないんだから、そりゃあちょいと長過ぎだぜ。

セカンドシーズン第1エピソードってこともあってか、出演者が豪華----と言うか曲者ばっかり。石井宣一、犬山犬子、徳井優、渡辺いっけい、和田勉、あき竹城、そして白木みのる!歳とってますます怖いよ、白木みのる。なんか『ポルターガイスト』の霊能力婆タンジーナみたいになってるぞ。
犬子さんは久し振りに見たけれど、劇団健康の頃から全く変わらないですな。この全然変わらなさ加減がスゴイですな。去年のケラさんの映画『1980』の時の方が、もっとオバさんっぽかったような気もするなぁ。

あまりネタバレとかすべきドラマじゃあないので、細かいことは言いません。
ただ、面白いとは思うんだが、人気が出てちょっと悪乗りし過ぎな感もあるよね。小ネタ、小ギャグがいちいち内輪ウケっぽかったり、狙い過ぎっぽいんだよなぁ。まぁ、チャダの「面影の女」ネタと、「大駱駝艦の人?」って台詞は大ウケしてしまいましたが。

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2005.02.21

2/21 『スラップ・ショット』

何十年振りにDVDで『スラップ・ショット』を観る。

マイナー・リーグのチャールズタウン・チーフスは、現在最下位のホッケー・チーム。選手兼コーチのレジ(ポール・ニューマン)は、妻のフランシーヌとも上手く行っておらず、おまけにスポンサーの鉄工場は閉鎖され、チームの運命は風前の灯。新しく入って来た新人ハンソン3兄弟もバカで使いものになりそうもない。だがある日の試合で大乱闘になり、観客たちは大喜び。この日を境に、チーフスは流血と暴力で快進撃を始めるが…。

初めて観た時ほどは笑えないけれど、それでもやっぱりこの映画は面白い。と言うか、子供の頃に観た時は、ハンソン兄弟のキレっぷりがひたすら面白かったんだが、この歳になって観返すと、レジのいい加減なのに熱血な生き方がカッコ良かったり、共感できたりするんだな。また、それを演じるポール・ニューマンが、丁度油の乗ったところでいい感じである。今のニューマンなら、この映画のストラザー・マーティン演じるマネージャーのジョー役を演りそうで、なんだか2人が会話している場面が非常に興味深い。

スポーツバカ映画ではあるが、スポ根じゃないところがいいんだよなぁ。
70年代の空気感を濃厚に醸し出した、ジョージ・ロイ・ヒルの快作だ。

ちなみに特典映像は、なんと現在のハンソン兄弟のインタビュー。知らなかったけど、この人たちってホントのホッケー選手だったんだ。この3人が出演している『スラップ・ショット2』ってVシネもあるらしいが、ポール・ニューマンの代わりがスティーブン・ボールドウィンじゃそそられないな。

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2005.02.20

2/20 『ウルトラマンA』#39&40

第39話「セブンの命! エースの命!」
身寄りのないダン&香代子の元に、叔父の三郎が帰って来た。しかし、実は三郎の正体はファイヤー星人で、姉弟を利用し、TACの新秘密兵器「シルバーシャーク」が狙いだったのだ…。

トロけたような造形で、全然強そうに見えない火炎超獣が驚くほど強い。なんてったって、炎の剣をもうブッスリとAにブッ刺しちゃうくらいだからね。今、子供番組であんな表現できるのかな?
そんでま~た、すぐにセブンが助けに来ちゃう。
もしかしたら、梅津姉弟の兄弟話だからウルトラ兄弟の話に掛けてるのかな?


第40話「パンダを返して!」
正月早々、街からパンダグッズが次々と消えていく。パンダ既知外として知られるパンダ堂薬局のオヤジも被害にあった。犯人は、これまたネジが外れているとしか見えない、時速60kmで走る黒マントの怪人。怪人は宇宙超獣スチール星人で、地球のパンダブームに目をつけて、全てのパンダを奪おうとしていたのだ!(ヲイヲイ…)

来ました!キテます!!キレテます!!!
「怪盗ラレロ」こと、青空あきお演じる薬局パンダ堂の主人VS宇宙人役の時は、いつも狂いっぱなしの大村千吉が、ぬいぐるみ&着ぐるみ(設定的には本物)のパンダを奪い合う!パンダを奪って、地球人を落胆させるって、なにしに来てんだか、スチール星人。いやあ、スゴイ話だなぁ。ある意味、Aなんて居なくったっていいんじゃないの、この話。
ランラン&カンカン来日に沸いていた、当時の日本の空気を感じるエピソード。

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2005.02.19

2/19 『ボーン・スプレマシー』

新宿プラザで『ボーン・スプレマシー』を観る。【ちょっとネタバレ】

CIA内部の横領事件を捜査中、捜査官が何者かに殺され、証拠となる資料も奪われてしまった。その現場にはジェイソンン・ボーン(マット・デイモン)の指紋が残されていた。だがボーンはその頃、2年前の事件で出会ったマリーと、人目を避けインドで暮らしていた。そして、ボーンをつけ狙う男がインドに現れた。そしてCIAもボーンを追い始めた。彼はまたも巨大な陰謀に巻き込まれていくが…。

『ボーン・アイデンティティ』に続くジェイソン・ボーン・シリーズ第2弾。もちろん主演はマット・デイモン。
前作がそこそこ面白かったが、まあ大絶賛するほどのものでもない。今回もその程度だろうと思って行ったんだが、ちょこっとグレードアップした感じ。
記憶喪失の主人公----なんか、最近記憶喪失の主人公と聞くと、「TVゲームみたい」と思ってしまう自分がイヤだ。そんだけ、主人公が記憶喪失のゲームが多いってことなんだが…----が、自分のアイデンティティを突き止めていくのが前作。で、今回はスッカリ記憶が戻ってる状態で始まる…と思ったら、大間違い。なんか記憶が戻りきってません。観てるコッチも、記憶が薄れてるので、主人公が記憶喪失なんだか、自分が記憶喪失なんだかよく分からない状態になってしまった。ボーンのアタマの中で、ネスキーって人のことがフラッシュするんだが、この人が前作に出てたかどうかが、映画を観てる間中思い出せない。結局、本作からの登場だったんだけど、オレが忘れてるだけかと思ったよ。前作から引っ張ってきた彼女のマリーはアッと言う間に“処理”して、復讐に向かうボーン君。アメコミ映画の主人公がやたら苦悩してるのに比べて、最近は普通のアクション映画の主人公はあまり悩まない。こんなに悩んでるのを観るのは久し振りで新鮮だなぁ。

ご都合主義なところも多々あるけれど、CG&ワイヤーではなく、普通のアクションを見せてくれるだけでも、このシリーズには意義があるのかもしれない。でも、SFX担当はILM----気付かないだけで、きっとバリバリCG使ってんだろうな。

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2005.02.17

2/17 『ウルトラマンA』#37&38

ちょっと間が空いてしまったが、久し振りにDVDで『ウルトラマンA』

第37話「友情の星よ永遠に」
北斗の幼馴染みの加島は、マッハの壁を破る新型レースカーの設計に命を賭けている、人間嫌いの“スピードの虫”。だが、そんな彼を見つめる女性、真弓が居た。ある日、鈍足超獣マッハレスが現れ、新幹線を襲った…。マッハレスは高速移動の音が嫌いらしいのだが…。

真弓は誰かからプロポーズをされてるらしいが、加島のことを放っては置けない。で、加島にぴったりと寄り添っているが、加島は「スピードと研究した男」(by 北斗)であり、真弓を顧みる気はない。
「孤児で育ったオレは、金と地位と名誉が一番大切なんだ。その後でオレに相応しい女を選べばいい!貧乏なオレを笑ったやつらを見返してやるんだ!」
当然のように、最後は金や地位ではなく、自分を愛してくれる女が一番だと結論付けることになるのだが、なんだかドロドロですな。大人向けのドラマなら分かるんだが、子供向けの30分物にしてはちょと難しくないかい?
最終的に真弓を選んだにしても、アメリカが5億で買うって言ってる設計図を川に捨てなくたっていいのにねぇ。


第38話「復活!ウルトラの父」
孤児院春風園をクリスマス慰問した北斗とダン兄弟。だが、その朝、見知らぬ男が置いていった発泡スチロール雪だるまから、雪超獣スノーギランが現れ、怪光線によって春風園のゆかり先生(美人)を盲にしてしまう。さらに超獣は巨大化し、街中の人間を盲目にし続ける。そんな中、サンタクロースの格好をした謎の老人が春風園に現れた…。

ツッコミドコロが多すぎて、一体どうしたらいいのか分からんエピソード。
♪今だっ!変身!北斗と南~♪と、北斗自身が番組内で自らの正体を唄っちゃう場面は有名だが、それ以外にも色々満載。
孤児院のクリスマスのお芝居は、「え~んえ~ん、お父ちゃんは死んじゃったし、お母ちゃんは蒸発して、お兄ちゃんとお姉ちゃんは東京に行っちゃった。アタシはどうすればいいのぉ?え~んえ~ん」ってそんな自虐的な芝居をこどもにさせるのかいっ!
楽しく笑う子供たちの描写が、妙に広角かつドアップなので、まるで狂った人々を表現する演出みたいだ。
取り立てて強そうにも見えない超獣に、あっさりやられてしまうAはどうなのか?
スノーギランを操ってる“ナマハゲ”って妖怪?それとも秋田出身の普通の人?
そのナマハゲが「八百万の神を奉らずに、サンタクロースなんてのをありがたがる西洋かぶれどもを踏み潰せ!」とか言うのは、ただの国粋主義者のオヤヂなんぢゃねぇのか?
そんな等身大の国粋オヤヂに、いきなり巨大な体でビームを発射するウルトラの父はどうなの?…etc、etc

ありとあらゆるところにツッコミどころが隠されていて、息つく間もないエピソードだ。そんなスキだらけ加減が面白いとも言えるんだがね。

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2005.02.14

2/14 『Rolie Polie Olie / Great Deffender of the Fun』

ディズニー製作の幼児向けTV番組『ローリー ポーリー オーリー』の長編(劇場版なのか?)、『Rolie Polie Olie / The Great Deffender of the Fun』を観る。
オレはこのフルCGアニメが、なんだかよく分からないけど好きで、アメリカに行くと何故か毎朝のように観てしまう。
このシリーズが妙に好きなのを知ってるカミさんが、オレの誕生日にフィギュア(対象年齢2歳以上!)を買ってくれたので、以前に米国で買ったまま放置してあったこのDVDを引っ張り出したのだ。

ゾーイーのお誕生日会の招待状が、間違って宇宙海賊(?)グロリアス・マキシマスのところへ届いてしまった。楽しいことが大嫌いなグロリアスは、ローリー・ポーリー星へやって来て“陰気ビーム”を発射。パパもママもじいちゃんのパピーも、みんな青白い顔になりゲンナリしてしまった。たまたまお誕生日三角帽を被っていて、ビームの影響を受けなかったオーリーとゾーイー、ビリーの3人は、宇宙のヒーロー、スペース・ボーイに救援を頼むが…。

くだらなくて面白かった。いやいや、幼児向けなんだから大人が観たらくだらなくって当たり前なんだけど、単に幼児向けとは侮れない。なんてったってグロリアス・マキシマスの声を演じているのは、なんとジェームス・ウッズなのだ。金さえもらえりゃなんでもやる人らしいってなことは置いといて、このグロリアスとその手下たちのバカっぽさがとっても魅力的。『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』のウーギー・ブーギーよろしく、唄って踊る(残念ながら、ジェームス自身の声ではなく吹き替えだが)シーンがムチャクチャ楽しい。
それ以外にも、文字通りネジが外れちゃった----何せキャラはロボットなので----ジイサマとか、邪悪ではないけれど、どこかネジの外れた作風が妙に面白いのだ。
それに、悪い宇宙人が主人公の星全体にビームを発射して、人々を狂わせちゃうって内容は、どこからどう見ても、『フレッシュ・ゴードン』……じゃなかった『フラッシュ・ゴードン』のパロディ。思わずニヤリとさせられる。

もちろん幼児向けだし、万人が面白いなんて言う訳はないが、オレは好きだなぁ

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2005.02.05

2/5 『さすらい』

DVDで『さすらい』を観る。【ネタバレ】

江崎サーカスの花形ブランコ乗りの佐竹正二(小林旭)は、体調が悪いと言う相棒の塚田信吾とむりやり本番に臨んだ。だが、満員の観客が固唾を飲んで見守る中、塚田は手を滑らせて落下。その亡骸に取りすがって泣く塚田の恋人、若原美也子(松原智恵子)が叫んだ「信吾さんを殺したのはアナタよ!」
数年後、コートの中のポケットモンキーを相棒に、とある波止場に降り立った正二。そんな彼を用心棒にと口説いたのは、キャバレー・パロマの笠松(二本柳寛)であった。しばらくの間、笠松に世話になることに決めた正二だったが、折りしも街に黒木サーカスがやって来ているのを知る。そのサーカスでは、あの美也子が働いていたのだ…。

随分久し振りに観たが、これはアキラ主演のスッ頓狂な怪作だ。この作品がDVDになったのは非常に嬉しいんだけれど、アキラファンの皆さんは、マジでこれを名作だと思ってるんでしょうか?
作り手も演じ手も、ついでに言えば当時の観客も、み~んな大真面目なのは疑わないけど、少なくとも今の感覚で観たらとてつもねぇ映画だよ。
モッコリしたアキラのタイツ姿に始まり、意味なく(一応、南の島で拾ったとか言うけど)ポケットモンキーを連れてる風来坊、ナイフを持ったままの空中ブランコ・アクション。子供の頃からヘリコプターでの空中ブランコが見たかったと抜かすイカレた外人プロモーター、それを真に受けて実際にやってしまう人々。そして、彼じゃなくっちゃ出来ない芸当なのに、海外公演が決まったらこっそりサーカスを抜けてしまうアキラ。
オレはこの映画大好きだけど、それはやっぱりとってもビミョーな意味で好きなんであって、普通に考えたらヘンだよ。
名曲「さすらい」が掛かるから、この映画は“名作”と呼ばれているのかしらん?
でもま、何度も観たくなるって意味では名作なのかも知れんがなぁ。

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2005.02.04

2/4 『ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還/スペシャル・エクステンデッド・バージョン』

DVDで『ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還/スペシャル・エクステンデッド・バージョン』を観る。

メリーとピピンが、エント族の助けを借りてサルマン軍を倒し、アラゴルンはガンダルフとともに、ヘルム渓谷で勝利を収めた。一方その頃、フロドとサムはゴラムにだまされながらもモルドールに向かう。そんなこんなで、アラゴルンが死の谷に向かったり、ミナスティリスの摂政が狂ったり、セオデン王が立派な人になってたり、まあいろんなことが次々ある訳だ。そんな中、ナズグルが飛び交うゴンドールで、サウロンの20万もの軍隊と人間の存亡を賭けた戦いが切って落とされようとしていたんだなぁ…。

長い!ホンットに長いよ!
このシリーズは好きだけど、それでも4時間は長過ぎだぜ。3部作全部合わせたら何時間なの?お正月のTV東京『12時間時代劇スペシャル』の放送枠じゃ収まり切らない長さってのは凄いよな。
まぁ。長くなったおかげで、劇場版で丸ごとカットされてたサルマンの場面が復活したり、色々と嬉しい部分もあるにはあるんだがね。
でも、どこが変わったのか、今ひとつ分かってない----忘れちゃってるのが情けない。
それにしても、やっぱり大活躍なのがサムだって印象は変わらない。ガンダルフは最初からサムに指輪を預ければ良かったんじゃないのか?それは違うって意見もあるだろうが、せめてもうちょっとくらい、フロドはサムを信じてやっても良さそうなのに。

オレとしては本作の最大の見所は、ミナスティリスの砦に尽きると思う。崖の壁面部分を大胆に使ったデザインもさることながら、その荘厳さ、圧倒的なまでのスケールと迫力は、これまでの映画で滅多に観ることの出来ないほどの美しさだと思う。間違ってもらっちゃ困るのは、このシーンの戦闘が素晴らしいってんじゃなくて、あくまで美術の見事さである。戦闘は圧倒的な量で見せるだけなので、迫力もあるし凄いとも思うけれど、意外と大味で単調だからな。折角の砦が活かしきれてなくて、ちと残念ですらある。あれってCGなの、それともミニチュア?もしかしたら特典映像の中にSFXメイキングがあるのかもしれないけど、特典までなんてまだまだ辿り着けねぇよ。

これでやっと指輪も終了。ピー・ジャクが放つ次の超大作『キングコング』には今からワクワク。ハリーハウゼンも期待してるんだって?そりゃリック・ベイカーがメイクをやってないのが気になるところだけど、あのラウレンティス版より良いことだけは確かだからな。

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2005.02.01

2/1 『座頭市と用心棒』

DVDで『座頭市と用心棒』を観る。

三年前ぶりに訪れた蓮華沢の里。だが、かつて市が来た頃とはすっかり様変わりし、小仏の政五郎(米倉斉加年)に牛耳られていた。政五郎は、用心棒の佐々大作(三船敏郎)に市殺しを依頼するが、大作は飲んで寝ているばかりでなかなか仕事をせず、美人女将梅乃(若尾文子)が営む居酒屋に入り浸るばかり。そんなある日、凶状持ちの市は牢に入れられてしまった。市を牢から救ったのは、生糸問屋の烏帽子屋弥助(滝沢修)だった。政五郎の実の父である屋弥助には、実は思惑があったのだ…。

この映画の三船敏郎は、果たして三十郎なのかと言うと相当に微妙である。風体はそっくりだし、演技も同じ(それは三船敏郎の演技の幅が…とか突っ込まないように)だけれど、どうもキャラクターが違いすぎる。なんか悪人っぽ過ぎるんだよな。これはこれでいいんだけど、『用心棒』『椿三十郎』の続きかと言うと、やっぱりそうは見えない。勝プロ制作ってこともあって、座頭市寄りの展開だしね。
でも、そんなキャラクターの違いよりも、全体の作りとして『座頭市』でも『用心棒』でもないものになっている気がする。監督が岡本喜八だってこともあって、この強烈なはずの2人の主人公は控えめで、映画自体は群像劇のような雰囲気さえ醸し出す。弥助と政五郎親子、弥助と三右エ門(細川俊之)親子の愛憎。政五郎と三右衛門兄弟の確執。左々と梅乃と市の三角関係。左々と九頭竜(岸田森)のライバル関係。これらを核にしつつ描かれる、市に絡むその他の登場人物(神山繁、嵐寛寿郎、寺田農、草野大悟、常田富士男、砂塚秀夫と、地味めにいい役者を揃えている)たちの生き様に焦点があてられている。
中でも岸田森演じる九頭竜が、震えるほどカッコイイ。左々も市もかすむほどシャープな九頭竜は、マンネリ気味なこのシリーズに渇を入れる存在感だ。日本映画界は惜しい役者を亡くしたものだ。
おっと、忘れるところだった。米倉斉加年のヌメっとしたいやらしさも、この映画の魅力のひとつ。その米倉が「せんせいっ!」と呼びかけると、必ず三船が「しぇんしぇ~い」と真似してバカにする場面の繰り返しが妙に可笑しい。
あんまり評判は良くないみたいだが、オレは結構好きだよ。この映画。

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2005.01.28

1/28 『海を渡る波止場の風』

DVDで『海を渡る波止場の風』を観る。

桜島に五千万円を積んだセナスが墜落した。しかし、残骸からは金も死体も見つからず、操縦士野村光彦(青山恭二)による狂言と思われた。光彦の婚約者である尚子(浅丘ルリ子)は彼を信じ、貿易会社の社長である父(山内明)と一緒に鹿児島へとやって来た。事故現場に佇む尚子は、やくざの奥山五郎(宍戸錠)に襲われるが、危ないところを流れ者の野村浩次(小林旭)に助けられる。2人の男は、どちらも事故について何かを知っているようだったが…。

意外と複雑(そうか?)に展開する“流れ者シリーズ”の第2弾。監督も前作に引き続き山崎徳次郎が続投。
前作と同じ60年の製作で、かつアキラ演じる浩次は名前もキャラクターも同じはずなんだが、元麻薬捜査官って設定はすっかりどこかに置き忘れてしまったかのような内容だ。青山恭二が実は生き別れた弟だったって設定も含めて、う~む…このアバウトさは、さすが日活!

今日行ってきた「小林旭銀幕研究会」によると、チンピラたちが銃を構えたりナイフを持ったまま、アキラが唄ってる間中ず~~~っと襲い掛かりもせずに待っているスタイルはこの映画から始まったんだそうな。言われてみればそんな気がする。実際この映画では、「アキラのズンドコ節」を延々唄っている間、延々と高品格が割ったガラス瓶を構えたまま手持ち無沙汰に待っている。「ズンドコ節」の歌詞ではないが、♪1年前には知らなんだ~ 半年前にも知らなんだ~♪って感じだ。

セスナの墜落シーンは、恐らくミニチュアだと思うのだが、一体誰がやっているのだろう?思いのほか良く出来ている。

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1/28 「小林旭銀幕研究会 Vol.1」

高田馬場のBSホールで、白夜書房主催(?)のイベント「小林旭銀幕研究会 Vol.1」。
30代くらいの人も結構来ているイベントかと思ったら、現役でアキラ・ファンだったような50~60代以上のおじちゃんばっか。この年代の人(おまけに男性メイン)を、わざわざイベントに足を運ばせるパワーにはビックリ。凄いぞアキラ!

さてイベント内容である。
司会は『マイトガイ・スーパーグラフィティ』(白夜書房刊)のエディターである佐藤利明氏で、まずは35分の“ザッツ・アキラーテイメント”って感じの名場面ダイジェスト。
日活映画からアクション、歌謡と2パートに分けて抜き出し、編集したものだ。驚いたのはヤンマー・トラクターのCMが入ってたことだ。なつかし~っ!そして更に驚いたのが、アキラ本人によるこのイベント向けのビデオ・メッセージ。そんなものまであるとは思わなかった。

その後、神田の中古レコード屋「ミュージック・ガーデン」の店長もステージに上がってのアキラ節談義。
続いて、神奈川の山奥でブルーベリー園をやりながらアキラ節を唄うと言う謎の30歳、小西氏によるアカペラ・アキラ節歌謡コーナー。
更にコロンビアのディレクターが倉庫から持ってきた未レコード化・未CD化音源、『アキラの三度笠』『空が恋人』を聴くコーナー。
最後はお客さんのリクエストで、日活映画の歌謡場面の上映。

なんだかよくわからんが、熱気はないが妙に濃ゆいイベントであった。
来ていたオジサンたちもみな幸せそうだったから、満員とは行かなかったけれど、このイベントは成功なんだろう。

さらに驚いたのは、先日の紀伊国屋ホールでの写真展で会った、小林旭事務所の人らしき女性に顔を覚えられてて挨拶されてしまっていたことだ…。いや、別に困ることは何もないんだが、きっとモーレツなアキラマニアだと思われてるんだろうな…。

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2005.01.24

1/24 『ウルトラマンA』#35&36

第35話「ゾフィからの贈りもの」
ダンの同級生アキラは寝小便癖が直らないため、友達から仲間外れにされている。或る日の寝小便染みは、奇妙な形をしていた。それは、彼の夢に現れる超獣ドリームギラスそっくりだった…。

「自分も9歳まで直らなかった」と、寝小便について語り合う北斗とアキラ。なかなか夜尿症の直らない子供を勇気付けようと言う狙いは分かるが、そんなに熱く語らんでも…。また、アキラを村八にする子供の言い草がヒドイ。
「寝小便たれはチームに入れらんないよ!試合の最中に漏らされたら困るもん」
いや、彼は寝小便はしても、真昼間の起きてる時間に小便漏らしてはいないんじゃないのか?
題名にもなっている“ゾフィからの贈り物”は、湖の水を干上がらせちゃうビーム。水中戦闘の苦手な弟への兄の心遣い…なんだろうけど、兄ちゃん、甘やかし過ぎだ。


第36話「この超獣10,000ホーン?」
街を我が物顔で走るカミナリ族の若者たち。時を同じくして、街に忽然と姿を現し、またかき消すように消えてしまう謎の超獣サウンドギラー。カミナリ族は北斗の制止にもかかわらず、日々暴走を繰り返すが…。

街を暴走する若者たちが、実は幼児に好かれたがっていた…。目が・になるようなエピソードだ。でも、「キミたち、本当はみんなに好かれたいんだろう?」と、すぐにそれを察知する北斗も凄い。エピローグで幼稚園児たちと楽しそうに遊ぶ、老け顔&革ジャンのカミナリ族が何か物悲しい
ところで、誰が付けたか知らないが、超獣の名前はサウンドギラー。なのに、この超獣が“音”に反応していることに誰も気付かない。呑気な時代だなぁ。

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祝!『アウターリミッツ』初の完全ソフト化!!

ついに遂に!『アウターリミッツ』が完全ソフト化!
待ってましたよ!この日が来るのを!

『トワイライトゾーン』はビデオ、LD、DVDと、メディアが変わっても毎度毎度リリースされるのに、なぜかいつも不遇な『アウターリミッツ』。日本で発売されたソフトは、ポニーキャニオンがビデオ発売した全6巻・12話だけ。全49話をいつか観たいと思って、やっとそれが叶う日がやって来る。
このTVシリーズは、純粋にSF的な面白さを追求していて、それ故にアンハッピーエンドだったり、刹那だったりするのが魅力。説教オヤヂのロッド・サーリングと違って、モラルを説いたり教訓を語ったりはしないところがいいところだ。かの『世界の中心で愛を叫んだけもの』のハーラン・エリスン脚本だの、『宇宙戦争』のバイロン・ハスキン監督作だの、ジーン・ウォーレンのSFXだの、豪勢なスタッフ組みで見所一杯。毎度のように宇宙人も登場し、おまけにあの『ターミネーター』の元ネタ・エピソードだってある。
いやぁ、本当に楽しみだ。ありがとうジュネオンさん!
これでポニーキャニオン版(それもβだ)のビデオをやっと捨てられる。

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2005.01.23

1/23 『燃えよドラゴン』

DVDで『燃えよドラゴン ディレクターズ・カット』を観る。

面倒くさいので物語は割愛。

同年代のボンクラ映画ファンほど、オレはブルース・リーに思い入れがない。
『燃えよドラゴン』も初公開当時、『ノストラダムスの大予言』『ルパン三世念力珍作戦』の方が興味があったし、何よりも『宇宙戦艦ヤマト』の本放送に夢中だったから、奇声を発する香港人にはあんまりそそられなかった。香港映画特有の黄ばんだ画面が好きじゃなかったせいかも知れない。だからこの映画を観るのも、多分今回で3回目くらいだ。ディレクターズ・カット版とか言われても、劇場公開版とどう違うのかなんてサッパリ分からない。
それでも久し振りに観たドラゴンは、やっぱりカッコイイんだな。敵を倒す切れのイイ、シャープな技斗は、最近のワイヤー系アクションとは一線を画している。義手を付け換えて闘うハンのバカバカしいかっこ良さと、そのハンと鏡の間でで戦うクライマックスは絶品だ。

…とか言いつつも、『ケンタッキー・フライド・ムービー』の「Enter the Yen」の方がツボだったりするんだけどね(笑)。

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2005.01.22

1/22 『ハウルの動く城』

日比谷スカラ1でDLP上映の『ハウルの動く城』を観る。

父親の残した帽子屋を営むソフィーは、ある日街で兵士にからまれる。それを救ったのは、追っ手から逃げている美青年であった。彼は悪名高い魔法使いハウル。だが、ハウルと関わったことで、荒地の魔女の不興を買い、ソフィーは90歳の老婆にされてしまった。呪いを掛けられたことを言うことも出来ずソフィーは家を出、ハウルが暮らしている大きな動く城で掃除婦として働き始める。一方ハウルは戦争に巻き込まれ、日々戦いに行かなければならなくなるが…。

『もののけ姫』よりはマシだけど、『千と千尋の神隠し』よりはずっと下。
…っつーか、話が見えないっつーか、登場人物が何をしようとしてるのか分からないっつーか…。これ、みんな分かったの?あまりにも説明不足だし、破綻してない?人物設定も世界観設定も、人間関係も行動原理も、あまつさえストーリー展開さえも分かんないことが多い。
一体どことどこが何のために戦っているのか、それを結局サリマンの一存だけで終結できてしまうのも謎だ。そしてオレにとっての最大の謎は、ソフィがなんであの場面で、カルシファーをカマドから抜いたのかってことだな。彼女、何しようとしてたの?誰か教えちゃくれまいか。
ついでに言えば、ソフィーの年齢が状況によってめまぐるしく変化する。ただ単に作画が乱れているのか、実際に若返っているのか、なんだかよく分からなかったりするのも戴けない。
結局のところ、宮崎駿はこの映画で何がやりたいのかな。宣伝では「ばあさんが元気」だの「ばあさんと美男子の年齢を超えた愛」だの言ってるけど、ばあさんの中身は18歳の女の子な訳だし、あの宣伝はあざと過ぎるんじゃないか。
もしかしたら、ロリコン趣味を隠すためだけに、ばあさんを主役にして、ついでにギガントを飛ばせたかっただけなんじゃないのか?なんてうがった見方さえしてしまう。

これが今年の興収No.1になるのは確実だろうけれど、オレにはそんなにいいものには思えないなぁ。

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2005.01.21

1/21 ランディ・クック!

クールと一緒に、久し振りに麻紀姉さんと飲みに行く。1年半振り~2年振りか?
まあ、時間が開いても、麻紀姉さんはいつもと変わらず、相変わらずヲタク道真っしぐらなのだ。
今日はお土産に、『ロード・オブ・ザ・リング』の取材をした時にもらって来たランディ・クック(!)のサインを持ってきてくれた!ワーイワーイ!
ランディ・クックと言えば、『遊星からの物体X』『空の大怪獣Q』などで地味ながらいい仕事をしているSFXマン。有名なところだと『ゴーストバスターズ』のテラードッグも彼の仕事だ。もちろん、わざわざニュージーランドまで行って、ランディの取材をして来るのは麻紀姉さんだけだろう。

彼に会った時のエピソードが奮っている。

麻 「はじめまして」
ラ 「え~と…ボクはランディ・クックって言って、『ロード・オブ・ザ・リング』ではSFXを担当してて…」
麻 「もちろん知ってますよ。私はあなたの『ザ・ゲート』『ハード・カバー/黒衣の使者』の素晴らしい仕事を観て、あなたに是非会いたかったんです」
ラ 「えっ!?ホント?!嬉しいなぁ~。ボクにそんなことを言ってくれたのは、あなたが2人目だよ!」
麻 「そうなんですか!で、1人目はどなただったんですか?」
ラ 「ピーター・ジャクソン」

爆笑。
凄いよ麻紀さん。いいヤツだな、ピーター・ジャクソン。
もちろんランディもいいヤツだ。
折角『ドラキュリアン』のパンフなんて、マニアックなもの持ってサインしてもらったのに、片眉毛を上げただけの某スタンとは大違いだ。

その後、映画話とかバカ話とかマジ話とかしてたら、いつの間にやら朝の4時。相変わらずタフだねぇ。

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2005.01.16

1/16 『宇宙船レッドドワーフ号』#1

第1話「それは終わりから始まった」
多くの地球人を乗せ、宇宙を航行する宇宙船レッド・ドワーフ号。技術士のリスターと上司のリマーは、今日もムダで意味のない口喧嘩をしながら仕事をしていた。そんな時、リスターは船長から呼び出しを受ける。彼が自室でこっそりと猫を飼っていたことがばれたのだ。船長は、リスターを時間停止カプセルでの18ヶ月謹慎処分に処す。
時が流れ、生きているコンピュータのホリーによってカプセルから出されたリスター。だが、ドワーフ号の中の様子はすっかり変わっていた。彼は300万年もカプセルで眠っており、その間に乗組員は全て死滅していたのだ。船に残されたのは、あの嫌な上司のリマーのホログラムと、猫から人間ソックリに進化したキャットだけだったのだ…。

日本ではNHKがO.A.していたSFコメディドラマ。知っている人も多いだろうが、BBCで10年も続いているんだそうだ。オレの周りでも、この番組が好きな人と嫌いな人に極端に分かれている。それでどんなもんなんだろう?と、安売りしていたDVDボックスを、ついつい衝動買い。
第1話はあくまで導入編だし、これを観ただけだと何とも言えないが、このくだらなくって英国っぽいノリは決して嫌いではない。
「H」と書かれたステッカーを額に貼った生身の人間を、“ホログラム”と言い切ってしまう潔さがちょっとツボ。

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1/16 『ウルトラマンA』#33&34

第33話「あの気球船を撃て!」
気球船バアロン号とその乗組員が配る風船は、ワンパク小僧どもおとなしくさせる効果があった。
母親達から絶大な支持を受けるバアロン号。その正体は気球船超獣バッドバアロンだったのだ…。

子供のアタマを良くするとか、大人しくする効果のある何か----塾だったり、道具だったり----を親が競って奪い合い、それが実は子供を洗脳したり、生気を吸い取るものだった…ってのは、当時の特撮番組ではよくあるネタだ。それだけ“受験戦争”だの“教育ママ”だのが、話題になっていた時代だったってことだな。俺もその時代に生きてきた割には、そんなにキッツイ状態だったような気がしない。なんでだろう?そんなにノンキにノホホンと生きてた訳でもないと思うんだがなぁ。と、ちょっと遠い目をしてみる
教育ママ役には、もちろん塩沢とき!当時のこの手の役と言ったら、この人しかないでしょ!
「超獣反応(どんな反応だろう?)」があって出撃したのに、ただの気球だと決め付ける北斗と、慎重に行動しようと言う吉村の対比がちょっと面白い。気弱な吉村の主張なんぞ、北斗は聞き入れないけどな。


第34話「海の虹に超獣が踊る」
星司はタンカー沈没現場付近でユウジという少年を発見する。ユウジの父はタンカーの船長だったが、事故で死んでしまったのだ。ユウジの姉は父の死を告げられず、虹色の貝殻を千枚集めると父親が帰って来ると教えていた。そしてユウジはそれを信じ、必死に貝殻を集めていたのだ・・・。

気持ちは分かるよ、気持ちはさ。だけどそんなウソついても、バレた時に困るでしょ、お姉ちゃん。そんな必死のウソを踏みにじる北斗もひどいぞ!
…とか、どっちつかずのことを考えながら観てたら、この姉ちゃんどっかで見た事があることに気付いた。ああ、そうか。『ウルトラマンレオ』でおおとりゲンの彼女演ってる丘野かおりだ。調べてみたら、『ウルトラマンタロウ』『ミラーマン』『仮面ライダー』『V3』『イナズマン』、そして『丸出だめ夫』まで、円谷&東映を股にかけ、特撮番組にやたらとゲスト出演してる人なんだね。個別のエピソードが何だったのかは覚えてないけど、そりゃ見た事ある訳だ。
結局、貝殻(着色済み帆立貝か?)は、虹超獣カイテイガガンのウロコだったことが分かる。この超獣、バカそうな見てくれの割に意外とアタマが良くって、TACの囮タンカー作戦をあっという間に見破ってしまう。人を見てくれで判断してはいけないって教訓だ(ウソ)。

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2005.01.15

1/15 『E.T. 20周年アニバーサリー特別版』

DVDで『E.T./20周年アニバーサリー特別版』を観る。

今更なので、あらすじは割愛。

もう15年ぶりくらいだな。この映画を観るのは。
…と言っても、今回観たのは“アニバーサリー特別版”と呼ばれる新バージョン。
初公開時に警察の持ってたショットガンが、このアニバーサリー版ではCGの無線機に差し替えられている。「そんなバカなことをするのはルーカスだけだと思ったのに、スピルバーグ、お前もか!」と、一部で物議を醸し出したものだ。でも、このバージョンを初めて観たけど、そんなに気にならないじゃん。「アレ?今のところだったかな?」なんて感じで、うっかり通り過ぎちゃったよ。
そのほか、E.T.自体をCGで差し替えてたり、色々といじくってるみたいだけど、意外と気にならない。元々のバージョンを見返せば、色んなところが気になるのかもしれないけど、まぁ、俺が『E.T.』にはそんなに思い入れがないからかもしれないな。

観終わってから気付いたんだけど、これの音声特典は結構面白いことをやっている。アニバーサリー版のプレミアは、ジョン・ウィリアムスの生演奏付きで上映したらしいのだが、その時の会場の音がそのまま収録されているのだ。耳を澄ませると、拍手の音や笑い声が聴こえてくる。『ロッキー・ホラー・ショー』のDVDでも同じこと(『ロッキー・ホラー』は「映画館ライブ」ってLP&CDが出ていたくらいだから、それだけでも十分に面白いものだった)をやってたし、アッチほどは面白くはないんだが、試みとしてはアリだよね。

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2005.01.10

1/10 『カンフーハッスル』

新宿ミラノで『カンフーハッスル』を観る。

チンピラのシンは(チャウ・シンチー)、街を牛耳るギャング団「斧頭会」に憧れていた。ある日、自分は斧頭会だと偽り、貧民街の豚小屋砦で因縁を付けたが、あっという間に返り討ちにされてしまう。この騒動に本物の斧頭会も巻き込まれ、凄腕の刺客を放つが、実は住人たちはカンフーの達人だったのだ…。

マジで面白い!
『少林サッカー』とどっちが好きかで意見が分かれるだろうけれど、オレはこっちの方が好きかな。ありがちな展開を、やり過ぎ感溢れる極端な表現で笑いに昇華する。それはシンチーの得意な手法。だが今回は、その手法を使いつつ、真っ向勝負に出たところがポイントだ。『食神』もそうだったけど、料理でカンフーとか、サッカーでカンフーとか、“カンフー映画”をやりたいけど、捻ったところに着地させていたのに、今回は直球ド真ん中のカンフー映画。原題も『功夫』と全く捻らず、その自信のほどがうかがえる。

物語とかそれぞれの描写について、ここでゴタゴタ言っても仕方がない。ただ観て、楽しめばいい映画だ。それだけに、一昨日観たばかりの『ゴジラ FINAL WARS』との出来の違いが大き過ぎて、正直なところ情けなくなってくる。
この映画でも随所に『マトリックス』を意識した場面が登場する。例えば、スミス百人組手よろしく、シンチーが黒服の斧頭会を次々と叩きのめす場面がある。この映画でそれを観ても、パクリなどとは思わない。それはシンチーとユエン・ウーピンによる、ハリウッドへの返答だからだ。「オレたちだったらここまでやる。ここまで面白く出来る!」そんな魂が感じられる。「『マトリックス』以降、タイムスライスはよく観るけれど、その状態で“腕ひしぎ”をやったヤツは居ない」なんて、レベルの低いことをうそぶくどっかの誰かさんとは大違いだ。

物語中盤で、シンチーが一時画面から退場してしまう構成は多少問題もあるけれど、それでもこんだけ面白いんだから文句はないな。

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2005.01.09

1/9 『ウルトラマンA』#32

第32話「ウルトラの星に祈りを込めて」
突如飛来した宇宙船。出撃した北斗は宇宙船からの怪光線を浴び操縦不能になるが、山中がなんとか撃墜する。北斗は翌日から特訓を受けることになるが、そんな時、星野アキラという少年が現れる。だが、少年は撃墜された宇宙船に乗っていた超獣人間コオクスだったのだ…。

物語は全く覚えていなかったが、何故か怪獣の造型だけ異様に鮮明に覚えていたコオクス。穴が開いてる飛び出た前歯と、ウルトラ兄弟チックなアタマの形状が妙に印象的だったんだよな。なんか、もうちょっとカッコよかったような気がしてたんだけど、別になんてことないですな。

今回もまた、北斗の自宅の描写がある。このシリーズは、なぜか自宅のマンションだか団地が描かれることが多い。隊長もそうだったし、ヘンに生活感があるから、SFっぽさが出て来ない気がする。

宇宙人が変身しているアキラ少年は、バキシムの時に宇宙人が変身した少年と同じ子だ。宇宙人の間では、この顔に変身するのがブームだったとか?

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2005.01.08

1/8 『ゴジラ モスラ キングギドラ 大怪獣総攻撃』

DVDで『ゴジラ モスラ キングギドラ 大怪獣総攻撃』を観る。
もちろん『ゴジラ FINAL WARS』にムカついたからだ。

太平洋戦争で死んだ英霊やアメリカ兵の魂が宿って、ゴジラが日本を目指す。それを迎え撃つのがバラゴン、モスラ、ギドラの大和護国三聖獣。
思想的には色々と問題があるが、金子修介は怪獣映画は何を見せるべきなのかがよく分かっている。姿を見せないところと、徹底的に見せる破壊のスペクタクル。怪獣自体のカッコよさと恐ろしさ。戦いのカタルシスとドラマとしてのカタルシス。どれもが『FINAL WARS』にはなかったものだ。直後だけに、余計に面白さが際立って感じられる。

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1/8 『ゴジラ FINAL WARS』

今日は土曜日だってのに、クダラナイ用事で出社。夕方から新宿コマ東宝で『ゴジラ FINAL WARS』を観る。毎年恒例のお正月行事で、観に行くのももちろん毎年同じ面子。

近未来、世界は恒常的に怪獣災害に見舞われていた。人類は怪獣に対抗するため、特殊能力のあるミュータントを集め、M機関と呼ばれる部隊が結成した。そんなある日、海底から謎の巨大怪獣の死骸が見つかり、研究のために音無美雪が国連から派遣され、M機関の尾崎真一が護衛にあたることになった。時を同じくして、世界各国で同時に怪獣たちが出現した。地球防衛軍は必死で対処するが、怪獣たちを止めることは出来ない。だが、突如現れた異性人の宇宙船が、全ての怪獣を消滅させてしまった。彼らはX星人と名乗り、地球との和平を望むが…。

昨年『サンダーバード』を観た時と同じ気持ちになった。それは一言、“憤り”だ。

何もかもがダサイ映画である。
怪獣自体、新・轟天号、X星人やミュータント兵、水野久美のメイク等々、デザイン全般がともかくダサくて意味が分からない。だが、デザインのダサさなんてのは、演出でカッコよく見せることも可能だろう。しかしこの映画は脚本も演出も、気が遠くなるほどダサイ。いやダサイと言うよりも、カッコ悪いのだ。それは脚本家自身、監督自身、ついでにこんなものを許してしまうプロデューサー自身の“勘違い”に由来してるんじゃないだろうか。
「ほら、オレってカッコイイだろ?」
そんなことを思ってるバカが作った映画のような気がする。それが本当にある種のスタイルまで昇華出来ていれば、それは本当にカッコイイものとなる。例えば、『ブレイド』のウェズ公は、あのバカとしか言いようのないスタイルとアクションを貫いたからイカスのだ。だが、この映画でやっている“カッコイイこと”は、無断借用してきた物でしかない。全てはどっかで観たもののパクリである。『MI:2』そっくりのバイクアクション、『マトリックス』そっくりのシチュエーションとバトル、近年のアクション映画で流行りのロングコートetc、etc…。観ていて、極限までの恥ずかしさを感じさせる。作り手は、これはパクリではない。引用だ、オマージュだ、リスペクトだ、と言うのかもしれないが、それは敬意を払ってこそのものである。この映画は無自覚にパクッているだけだ。
では、北村龍平らしい部分はないのかと言えば、それはグルグル振り回すカメラにある。やたらとカメラが回りながら被写体を捉える。だが、そこには特に意味が見出せない。状況や立ち位置を見せるためでも、何かの心情を現すのでもない。ただ雰囲気で回っているだけのようにしか見えない。
その上、作者たちがカッコイイあるいは面白いジョークだと思っている台詞や台詞回しも、ことごとくサムく、滑っている。
こんな映画に出演することになった水野久美、佐原健二、宝田明、そして北村一輝が可哀想でならない。

「これまでの平成『ゴジラ』のダメっぷりに比べれば、この映画の方が全然マシだ」とする論調もある。確かに、一部の例外を除き、ほとんどはダメ映画だった。だが、それでもこの映画と違って不愉快ではなかった。それは北村龍平が、怪獣映画など全く好きではないことが、映画のあらゆる場面から伝わってくるからだ。
『ゴジラ』シリーズは全て観ている。昭和シリーズの中には、ブラウン管でしか観ていないものもあるが、平成シリーズは全て劇場で金を払っている。『ガンヘッド』も『ヤマトタケル』も平成『ガメラ』も何もかも、この20年分くらいの日本製怪獣映画は劇場で観ている。『超少女REIKO』、『アンドロメディア』、『ジュビナイル』から、『8マン~すべての寂しい夜のために』まで、特撮映画も大抵は金払って観た。年がら年中、「こりゃあヒドイ」「こりゃダメだ」「何考えてこんなの作ってんだ」とか言ってた様な気はする。でも、ここまで愛のない映画は存在しなかった。あのとてつもなくダメな映画だった平成『モスラ』三部作ですら、眠くてカッタルかったけれど、不愉快ではなかった。
北村龍平許すまじ!

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2005.01.03

1/3 『マイ・ボディガード』

新宿ピカデリーで『マイ・ボディガード』を観る。【ネタバレ】もちろん、マット・ディロンとアダム・ボールドウィンの映画だ(大嘘)。

誘拐事件発生世界第3位のメキシコ・シティ。米テロ対策部隊をに16年所属していたジョン・クリーシー(デンゼル・ワシントン)は、その仕事ゆえに人間性を失い、ボディガード会社を経営するレイバーン(クリストファー・ウォーケン)の元へやって来た。日々、酒に溺れていたクリーシーは、レイバーンの勧めで、とある実業家の娘ピタ(ダコタ・ファニング)のガードを請け負った。最初は心を閉ざし、ビジネスに徹していたクリーシーだが、ピタと過ごす内に、徐々に人間味を取り戻していく。だがある日、ピタが何者かに誘拐されてしまった…。

前半1時間は、無骨な男と少女の触れ合い、ほのぼのハートウォーミング映画。でも1時間過ぎた辺りで一転してバイオレンス復讐映画へと早変わり。拷問、銃殺、指切り落とし等々、元々のテロ対策部隊時代の経験を活かした、“殺しのアーティスト”ぶりを遺憾なく発揮。ヌルそうな邦題(もちろん原題はこんなヌルいもんじゃない)と、感動巨編みたいな宣伝で観に来た女子のド肝を抜いてやろうって魂胆なのか?このあんまり例を見ないほど急激な転調ぶりは、ちょっと面白いかも。
元々優等生な役ばっかだったデンゼルも、『トレーニング・デイ』以降、すっかりダーティな男に急激に転向したみたいだしね。それに今回は、クリストファー・ウォーケンが善い人(とは言い切れないが)っぽい。とりあえず画面上では“悪”には見えない。もっとも、デンゼルたちと一緒に食事をしているシーンは、いつものごとく気が触れたみたいで恐いけどな。ダコタ・ファニングは天才子役と言われるだけあって、天才っぷりを披露する。このコマッシャクレ感(クソナマイキ感とも言うが)を嫌いな人も多いらしいが、今回はそれほど鼻に付かないんじゃないのかな。ハーレー・ジョエル・オスメントとかよりは、全然マシだと思うんだけど、どうなんでしょう?

さて本作の特徴のひとつに、とてつもなく凝った映像がある。コマ抜き、スローは当たり前。一体全体、何カメをパラで回してるんだか知らないが、同一カット内であっても微妙に違う画角&画質の画が何重にも焼きこまれていたり、フィルターや着色、ノイズ加工なども随所で加えられている。トニー・スコットと言えばMTV&CM系監督だし、元々映像には凝るタイプの人だったが、昔は迫力のあるカッコイイ映像で、細かくカットを割っていくタイプだった。そんな彼が、さらに本作では最近の流行りっぽいテクニックを取り入れている。個人的には『トップガン』とか『デイズ・オブ・サンダー』みたいな、無意味にカッコイイ画作りは嫌いじゃないので、あんまりソダーバーグっぽいやり方に行かないで欲しいところなんだがなぁ。

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1/3 『ゼブラーマン』

新宿ディスクユニオンで、『ゼブラーマン』のコレクターズボックスが中古で出ていたので購入。
1年ぶりに観直してみる。
2度目なので劇場で観た時ほどは笑えないけれど、それでもやっぱりイカスなあ。バイクに乗ったゼブラーマンが疾走ってくる場面、浅野さんの「飛んで!」の場面で、やっぱり目頭が熱くなる。このベタなカッコよさがいいよなぁ。

特典映像は、水木一郎インタビューとゼブラーマンTVシリーズ主人公インタビューを観る。ウソ番組のウソインタビューになっており、この映画が好きな人なら笑えるだろう。その他大量のメイキングはまた今度。

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1/3 2005年期待の映画

『宇宙戦争』
もう日本でも劇場で特報が流れ始めた『宇宙戦争』。スピルバーグの映画としては、久々にワクワク感のあるティザーになってる超大作。ウォーマシンは3本足なのか、飛行型なのか?ジョージ・パル信者のオレ的には、原作の映画化なのか、映画のリメイクなのかドキドキだ。最初に殺されるのが旗振りおじさんじゃなくっちゃイヤだ!
とりあえず、『ウォー・オブ・ザ・ワールド』って邦題にしなかったところは良し!

『キングコング』
ピーター・ジャクソン版『キングコング』もいよいよ始動。オフィシャルHPにあるメイキング映像やコンセプト・アートを見ると、いやが上にも期待感が盛り上がる。オブライエン版と並ぶほどのセンス・オブ・ワンダーを見せておくれよ!

『Kingdom of Heaven』
リドリー・スコットが描く十字軍。早くも登場した予告編は、いかにもスコットらしい美しくも重厚感のある映像で一杯。寒い国版『グラディエーター』。オーランド・ブルームはまたもコスチューム・プレイだが、ずーっとこーゆーのばっかに出続けるのかね?もちろん『キング・アーサー』みたいなクズや、『トロイ』なんかよりもずっと良いだろうと思ってるけど。

『Sin City』
『レジェンド・オブ・メキシコ』でミソをつけたロドリゲス兄貴の新作は、フランク・ミラー&ジェフ・ダロウのコミック。
あの強烈なハイコントラスト・コミックを見事なまでに映像化していて驚かされる。マジ?マジでこの調子の映像で2時間行くの?最近のアメコミ映画化作品の中で、群を抜いた映像力だ。

『チャーリー・アンド・チョコレート・ファクトリー』
ティム・バートン&ジョニー・デップの久々のゴールデンコンビは、予告を観ただけでアタマおかしそうなので大期待。『ピーウィー』と『ビートルジュース』を足したようなガチャガチャ感に溢れてる。もしかすると大失敗かも…。

『BoogeyMan』
乗りに乗ってるライミ&タペート製作の正統派っぽいホラー。低予算だと思うけど、いい雰囲気出してるよな。

『コンスタンチン』
キアヌ・リーブス主演のアクション・ホラーで、これまたコミック原作。ホラーなのに、やたらと『マトリックス』臭い匂いを放ってるのはなぜ?

『Assault on precinct 13』
ジョン・カーペンターの『要塞警察』が還ってくる!イーサン・ホーク、ローレンス・フィッシュバーン、ジョン・レグイザモ、マリア・ベロと、キャスティングは悪くないんだけど、そのせいか普通のアクション映画みたいでイヤかも。もっと貧乏臭い感じが、オリジナル版の恐怖感を醸し出していたような気がするからなぁ。

『バットマン ビギンズ』
トラクターみたいなバットモービルがイヤンな感じだったが、予告を観ると意外とイケてるのかもと思わせる。でも、クリストファー・ノーランだしなぁ…。渡辺謙には頑張って欲しいけど、あんまり過度の期待はしないでおこう。

『ファンタスティック・フォー』
これまたマーベル・コミックもの。スタン・リー御大が、またも嬉しそうに郵便配達員役で登場!ってそんなことどうでもいいんだが、なんかイマイチぱっとしないなぁ。

『Gin and Tonic』
グラハム・チャップマンの伝記映画。日本公開はあるのか?その前に映画は完成するのか?観てぇなぁ…。

『Tideland』
『ドン・キホーテ』で失意のずんどこにあるテリー・ギリアム起死回生の一発。頑張れ!

『XXX: State of the Union』
『ダイ・アナザー・デイ』のリー・タマホリ監督になり、より007チックによりバカっぽく…って、主役がアイス・キューブに変わってるじゃんか!ヴィン・ディーゼルじゃないんじゃ、“ザンダー・ゾーン”に行けないよ…。

『銀河ヒッチハイクガイド』
銀河系最大の冗談が遂にやって来る!今のところどんな映画になるのかまったく不明。とりあえず原作を読み直しておこう!

『Aeon Flux』
ピーター・チャンのアニメを、『ガール・ファイト』の日系監督カリン・クサマが、シャーリーズ・セロン主演で実写映画化。情報は殆どないが、シャーリーズ・セロンのHPでスチルだけ観ることが出来る。シャーリーズ・ファンとしては期待せずにおられんな。

『スター・ウォーズ Episode3 シスの復讐』
7月9日日本公開決定!期待しちゃいけないと思いつつ、これで最後だと思うと、どーにもこーにも…。
もちろん先行に並びます!

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2005.01.02

1/2 『ガンマー第3号 宇宙大作戦』

DVDで『ガンマー第3号 宇宙大作戦』を観る。

22世紀、10時間後に地球へ衝突することが判明した遊星フローラの爆破のため、ランキン中佐(ロバート・ホートン)が地球を飛び立った。隊員たちと共に決死の任務を成功させ、宇宙ステーション・ガンマー3号に戻ったが、宇宙服に付着した謎の緑色の物質から、怪物が生まれてしまう。エネルギーを吸収し、増殖を始める怪物。果たして彼らは怪物を撃退することができるのだろうか……。

映画が始まって25分も過ぎると、もう遊星フローラの爆破に成功している。地球的危機を『妖星ゴラス』よりも『アルマゲドン』よりもスピーディに処理してしまう、東映特撮チーム(実際には日本特撮株式会社ってとこがやってるけど)の素晴らしさよ。
もちろん、遊星フローラがぶつかることなんて、この映画にとってはきっかけでしかない。肝心なのは、その後の宇宙怪物との戦いだからだ。スライム状物質の付着から、ステーション内での増殖、次々と襲われる隊員たち。そして怪物を倒すために次々と作戦を立て、柔軟に変更していく姿がカッコイイ。とても35年も前の映画とは思えない速度で、畳み掛けるように展開していくのが気持ちいい。深作欣二を起用した最大のメリットはこのテンポだな。
俳優が全て外国人なことと相まって、米国製50~60年代SFを観ているかのような錯覚すら覚える。と言うか、同監督の『宇宙からのメッセージ』や、日本SF界が総力を結集した『さよならジュピター』よりもよっぽどSFマインドに溢れる映画になってるのは何故なんだろう?
記憶していた以上に面白い快作だ。観直して良かった!

東映がこの映画のDVDを発売するんだから、『緯度0大作戦』もなんとか権利をクリアして発売してよ、東宝さん。あれ、『ガンマー第3号』は昔ビデオ出てたんだっけか?

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1/2 『ターミナル』

2005年1本目は新宿プラザで『ターミナル』

東欧の小国クラコウジアから、ニューヨークへやって来たビクター・ナボルスキー(トム・ハンクス)。JFK国際空港へ降り立ったはいいが、飛行中に故国でクーデターが起こり、彼のパスポートとビザは失効してしまう。そのため、アメリカへの入国を拒否された上に、故国へ帰る便もなくなってしまい、彼は空港内で釘付けになってしまう。言葉も分からず、ドルも持っていない彼は、アメリカ入国を待つしかなくなるが…。

スピルバーグの映画として期待しちゃうと(最近は昔ほど期待しちゃあいないが)、そんなに大したもんではない。ハンクスの芝居が上手いのは分かってるけど、なんか最近は鼻に付く。それでもこんな地味な話で、2時間10分飽きさせずに観せる手腕は大したものだ。
でも単なる小品だと思っていたら、これが実は凄い超大作だった。ハンクス&キャサリン・ゼタ=ジョーンズ以外は、高額ギャラの人は出てないし、SFXだってきっとそんなに多くはないが、あの空港が丸ごとセットだなんて、とても信じられない。スタバだとかディスカバリー・チャンネル・ストアだとかバガキンだとか、入ってる店も全部(確信はないけど)本物だし、テラス状になった2Fフロアとか、イミグレーションとか、セットだなんて全然分からない。実際には、保安上の問題で撮影許可が下りなかったからってことらしいけど、あんなの丸ごと作るなんて、スケールが大き過ぎ。あのセット建設費だけで、超大作邦画を何本作れるかと思うと悲しくなってくるね。
でね、セットは猛烈にリアルだし、ハンクスのロシア訛り(?)も凄くリアルなんだけど、シチュエーションにはなんだかリアリティが全然ない。「いや、そうはならんだろ」とか、「それは有りえないだろ」とか思う場面がテンコ盛り。きっとそこはツッコミどころじゃないんだろうな。恐らくスピルバーグは、一種の寓話としてこの映画を作ってるんだろうから。
その寓意がなんなのかは、こんなとこで語ることじゃない。『プライベート・ライアン』で猛烈に悪趣味かつやりたい放題をやっていながら、最後のお涙頂戴で感動作のようなフリをしたスピルバーグ。そんなスピルバーグらしい作品と言えないこともない。9.11以降の空港での厳重警備、移民の国と言いながらも白人しか偉くなれない国、色んな思いや意地の悪さを、ハートウォーミングなオブラートで包んで見せた映画ってとこなのかもな。

最近は怖いオバサン化が進んでたキャサリン・ゼタ・ジョーンズが、久々に可愛く見える映画でもある。あれ?『ディボース・ショウ』の時も、おんなじ様なことを思ったような気がするかな?

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2004.12.31

12/31 『ウルトラマンA』#31

第31話「セブンからエースの手に」
謎の黒い彗星が飛来して数日後、TAC基地に少女ミオが現れる。彼女は、動物園のバクとバクおじさんなる人物を星司が助けてくれると約束したと言う。星司は全く身に覚えがないが、竜隊長の計らいで彼女の望みを叶えようとする。そんな時、獏超獣バクタリが町に現れた…。

星司が、なんでそんな約束をしたのか、あるいはなんで約束を覚えていないのか、全く説明がない。実はミオが宇宙人で…とか言うのなら分からないこともないのだが、これが別になんの他意もない少女だったりするから困る。ほかにも、なぜ?な展開が多く、非常に困った脚本である。
でも、その分カメラと編集が非常に凝っており、このシリーズらしからぬ雰囲気を出すことに成功している。狭い通路を歩く防衛軍の隊員たちやバクおじさんをトラックバックしてフォローする画や、風で揺れる赤い風船越しに並ぶ銃殺隊、バクに向かって叫ぶバクおじさんの手前で立つ陽炎とか、とてもかっこいい画作りされていて好印象な一篇。

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2004.12.30

12/30 『黒い傷あとのブルース』

DVDで『黒い傷あとのブルース』を観る。

堤組の若頭渡三郎(小林旭)は、傾いた組を立て直す資金繰りのために、小牧(大坂志郎)の持ってきた拳銃密輸取引の罠にハメられてしまう。そして刑務所に入っている間に、組長は亡くなり組も解散。5年後、小牧への復讐だけを胸に出所した渡は、小牧が横浜に居ることを聞きつけた。弟分の丈二(郷えい治)と共に、小牧の行方を追う渡。今は小牧がスーパーマーケット経営で成功している突き止めるが、同時に偶然知り合ったバレリーナの洋子(吉永小百合)が小牧の娘がであることも知る…。

珍しくアキラと吉永小百合が共演した61年の野村孝監督作。
復讐譚としてはいまひとつパンチには欠けるけれど、無難な佳作である。

本作では神山繁演じる茂原が一番の悪役であり、妙にテラテラしたトッチャン坊やっぽさが、いかにも悪そうである。だが、より注目すべきは小牧を演じる大坂志郎だろう。大坂志郎と言えば、善良そうな小市民役が多いが、その気の弱そうな表情の奥に潜む“小者な邪悪感”がよく出ている映画だ。本作でも本人が悪な訳ではなく、巻き込まれて悪事に手を染めてしまう役柄ではあるが、オドオドと銃を構える姿や、自分たちの幸せのためには平気で人を踏み台にするイヤな雰囲気が絶妙だ。

アキラはいつものごとくだが、今回はちょいと陰りの強い役柄で、郷えい治は一本気な弟分を好演。
久々に見る若い頃の小百合ちゃんは凄く可愛い。だけど、やっぱりアキラにはルリ子ちゃんの方が似合うよな。
そう言えば、吉永小百合は上品に老けたけれど、浅丘ルリ子はいくつになっても強烈な付けまつげと化粧で、なんか下品に老けちゃったのが悲しい。笹森礼子は、今どうなってんだろ?美しく老けてて欲しいなぁ。

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2004.12.26

12/26 『原始怪獣ドラゴドン』

DVDで『原始怪獣ドラゴドン』を観る。

メキシコの片田舎で、牧場を拓いたジミー(ガイ・マディソン)。フェリペ(カルロス・リーバス)の協力で、牛は順調に育ち、買い手も付いた。そんなある日、牛が沼にはまって死んでいるのが見つかる。美人のサリータ(パトリシア・メディーナ)の婚約者で、地元の名士エンリケ(エデュアルド・ノリエガ)の嫌がらせと思われたが…。

高校時代に、東京12チャンネルの「お昼の奥様ロードショー」で観て以来だな。あの番組は90分の放送枠で、映画は正味60分にカットして放送していた。だからこの映画のトロい展開も気にならなかったんだろう。なんてったって、80分の映画なのに、初めて怪獣らしきものが現れるのが50分後、ちゃんと姿を現すのは60分以上経ってからだ。
映画の原案は、かのウィリス・H・オブライエンだけれど、特撮担当は監督でもあるエドワード・ナッソー。人形アニメの技術的にもショボいことこの上なし。怪獣よりも、怪獣に驚いた牛たちのスタンピート(もちろん実写)の方が、迫力もある見せ場になっているのが悲しい。やたらと舌をビロビロと出す姿は、見ようによっちゃあ可愛いと言えなくもないが…。
西部劇と怪獣映画の融合って試みは悪くないんだけどねぇ。

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2004.12.25

12/25 『完全な遊戯』

DVDで『完全な遊戯』を観る。

壮二(小林旭)は、仲間の戸田(梅野泰靖)、秋谷(柳瀬志郎)、沖津(武藤章生)と暇を持て余して麻雀をしながら、どうにかして遊ぶ金が手に入らないかと相談をしていた。そんなある日、戸田が競輪のノミ屋から金をふんだくる計画を思い立つ。川崎の競輪場から吉祥寺のノミ屋に結果が伝わるまでの数分間に、先に情報を入手して儲けようって魂胆である。色男の富田(岡田真澄)も仲間に引き入れて、周到な準備をして計画は成功したかに見えた。だが、ノミ屋の鉄太郎(葉山良二)に、その掛金を支払う金がなかったことから、計画は意外な方向に進み始める…。

石原慎太郎原作、舛田利雄監督による58年のモノクロ映画。
公衆電話の台数も限られていた時代だからこそ成立する犯罪計画で、今ではどうやったって出来ない犯罪。数少ない電話をいかに上手く活用して、相手より先に情報を入手できるか。最近だと、時間内ハッキングとかになるんだろうけれど、電子犯罪よりも物理的な犯罪の方が全然スリリングだよな。もちろん、それを描く演出力があってこそなんだけど、舛田利雄はその辺りをシャープに演出している。冒頭、皆が麻雀をしながらムダ話をしている場面で、カメラが彼らの周りをゆっくりと回り込む。その描写が、あまりにもタランティーノっぽくて驚いちゃったよ。
で、犯罪計画を描いた前半部分が非常に面白かったのが、後半クズ人間たちのクズっぷりに変わってきて、かなり暗い気持ちになる。とは言え、これでも相当ヌルいらしく、原作の嫌っぽさはこの映画の比ではないと言う。
原作は、たまたま知的障害のある女を拾った学生たちが、みんなで彼女を輪姦しまくり、最後は殺してしまうだけなのだそうで、ノミ屋詐欺とかはないんだそうな。全く違う話じゃねぇか!青少年非行防止のためにエロ本を規制しようなんて言い出す都知事が、昔はそんな鬼畜小説を書いてたんだね。…って言うか、そんなの書いてた人間が、エラそうに規制なんかすんなよ。

特典映像の舛田利雄インタビューも面白かった。
元々はみんなで輪姦謀議をする場面があり、賛成するもの、反対するもの、それぞれの思惑や苦悩があり、そここそがこの映画のテーマだったのだが、映倫が丸ごとカットしてしまったんだそうだ。輪姦場面がカットになったんなら話も分かるが、その謀議の場面がだ。それはあった方が良かったんじゃないのかな。どっちにしろ直接的な描写はないけど、完成した映画の内容だと、単に岡田真澄が劣情を催して、芦川いずみを犯しただけにしか見えないもんな。

昭和30年代半ばの吉祥寺の風景が、今とあまりにも違うのも興味深い。親戚が住んでいたので、40年代半ばには幼いオレも吉祥寺に行くこともあったけど、その時とも既に風景が違うような気がする。なんだか凄く田舎で、今の吉祥寺からは想像もできないような場所である。

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12/25 『エイリアンVSプレデター』

新宿スカラ3で『AVP』こと『エイリアンVSプレデター』を観る。【ネタバレ】

正体不明の熱源が、南極の地下で発生しているのをウェイランド社が発見。チャールズ・ビショップ・ウェイランド社長(ランス・ヘンリクセン)は、早速各分野のエキスパートを集め調査隊を結成し、自ら陣頭指揮を執って南極に赴く。地下深く潜った調査団は、そこに巨大ピラミッドを発見した。だが彼らが内部に入って行くと、ピラミッドの扉が閉じてしまう。そこは、100年周期でクイーン・エイリアンが卵を産み、プレデターたちが成人の儀式としてエイリアンと戦うための神殿だったのだ…。

コミックスやビデオゲームでは随分前から展開されていた『エイリアンVSプレデター』が、『フレディVSジェイソン』のヒットによって、にわかに映画化。おまけに監督はポール・W・S・アンダーソン。期待すべきか、どうなのか?

前半のかったるい展開と、プレデターの擬人化がちょっとやり過ぎってとこを除けば、かなり面白いものになっている。文句も色々あるんだが、ま、これはこれでアリでしょう。『エイリアン5』ではないが『プレデター3』だったってことで。
流石(?)はアンダーソン、自身がヲタクだけあって、エイリアンとプレデターのそれぞれの特徴なり、これまでの作品なりをきちんと理解している。その上で、両者を対決させて、人類も絡めて、かつレイティングをPG12に抑えて、濃いヲタクもごく普通の観客もそれなりに満足させて…と、かなりの高難易度の仕事だと思うが、好きだからこそ出来ましたってことだろうなぁ。
カット割が細かくて、何が起きてるのか分からない場面はちょっと残念だが、ガチンコ対決はそれなりに面白く、ドタンドタン走ってくるクイーンもイカス。少なくとも『エイリアン3』『4』よりは面白いんじゃないかな。

文句じゃなくて疑問点は、『エイリアン』シリーズのビショップとの繋がり方。本作で出てくるビショップが、『エイリアン2』のビショップの○○○だってのは分かるんだが、それがなんであんな扱いになったのか?創業社長なんでしょ?チャールズ・ビショップ・ウェイランドって。
古代文明の関係性も、人に聞いてやっと分かった。エジプト、カンボジア、アステカのピラミッドの要素が全て入ってて、それぞれの言語が残されてる地下ピラミッド。それぞれの文明が、移動手段もない時代にプレデターによって集められた、ってんなら分かるが、地球の全文明の発祥の地がそこだったってのは難しすぎる。そんなら言語が独立した状態で3種類もある訳なのかしら?3言語が混じったような謎の言語体系ってんなら理解もするが…。

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12/25 『小林旭マイトガイギャラリー』

新宿紀伊国屋の画廊で23日から今日まで開催の『小林旭マイトガイギャラリー』を観にいく。

展示としてはポスターがメインで、スチル、台本なども展示されている。でも、思ったほどの展示ではなくちょっとガッカリ。客もオレ含めて3~4人くらい。折角の50年に一度の祭りなんだから、みんな行こうよ(笑)。

DVDを購入するとアキラ直筆サイン入りスチルがもらえるそうで、以前に発売されてた『完全な遊戯』のDVDを購入。二階堂卓也のサイン入りスチルをもらう。小林旭事務所の人ではないかと思われる女性と、「『マイトガイ・キャンペーン』のタイトルも、50周年記念写真集も、もう全部買っちゃってるんですよ」などと話すと、後は何がDVDで出て欲しいかと訊かれたので、『無頼無法の徒 さぶ』が欲しいとリクエストする。すると今度は日活の担当者らしき人が出て来たので、「いつも『渡り鳥』ばかりだから、これまでソフト化されてないやつを出して欲しい」とお願いしたら、今回の『マイトガイ・キャンペーン』以降のリリース計画の話をしてくれる。
計画通りに進むかどうか分かりませんが、ぜひ100本くらいリリースして下さい(笑)。

そんな話もしてしまったので、さらに直筆サイン入り2005年カレンダーも購入。バカだな、オレ。

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2004.12.24

12/24 『モンスターズ・インク』

DVDで『モンスターズ・インク』を観る。

モンスターの世界のエネルギー源は、実は子供の悲鳴だった。モンスター・インクのサリーは、子供から悲鳴を搾り取るプロ。作業員のマイクとのコンビで、今日も子供たちの寝込みを襲っていた。だがある日のこと、モンスター・インクに人間の女の子が迷い込んでしまった…。

クリスマスだしハートウォーミングな映画でも…と思ったら、SFとかホラーとかアクションばっかりで、なかなかそんな映画を持っていない俺(笑)。じゃあってんで、久々にこの映画を観る。
これで3回目だが、何度観てもやっぱりピクサーの映画はよく出来ている。特に本作では、脇に居るどーでもいいようなキャラクターのデザインが素晴らしい。CDAのエージェントが一人ずつデザインが違ったり、社内見学をしている子供モンスターがやたらと可愛かったり、神経が行き届いている。日本だと(予算が少ないせいもあるんだが)同じデザインで誤魔化してしまうだろうな。
廉価版を買ってしまったので、短編『Mike’s New Car』を見ることができないのが悔やまれる。これ売り飛ばして、旧盤をオクで落とそうかな…。

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2004.12.21

12/21 『さらば青春の光』

DVDで『さらば青春の光』を観る。布袋の唄のことじゃないよ。

1964年のイギリス。広告会社で郵便係をしている青年ジミー(フィル・ダニエルズ)は、大人も仕事も社会のルールも全てが鬱陶しかった。ドラッグ、パーティ、セックス、ロッカーズとの抗争…、彼はモッズの仲間たちと、細身の3つボタンスーツにパーカーを着て、スクーターを乗り回して居る時だけが、唯一生きていると感じられた。ある日、仲間たちとブライトンでの大集会に参加したジミーは、モッズのヒーロー、エース(スティング)に出会った。集会はロッカーズとの戦いの場と化し、警察が鎮圧に乗り出した…。

大学生の頃だったかに、深夜TVでボンヤリと観た。もうちょっと面白くて、カッコ良かったように思ったが、この歳になって観直すと…ちょっとねぇ。
当時もそうだったが、モッズよりも革ジャン&チョッパーのロッカーズの方が、オレとしてはカッコよく見える----つーか、モッズってカッコワリいよ。ろくでなしのダメ人間じゃねぇのか?それが時代の気分だったりするのは分かるけど、どうもあんまり気分の共有が出来ない。
クライマックスで、真面目に働いているエースに向かって絶叫するジミー。
「ベルボオォォォォーーーーーーーーーーーーーイッ!!」
いいじゃんかよ、ベルボーイやってたって。普段はベルボーイできちんと収入得て、休みにはモッズのカリスマに変身するエースの方が、全然生き方としてカッコイイじゃないの。オレがオッサンになったからなのか?

ザ・フーの音楽はいいけどね。
ちょこっとしか出ないけど、スティングはかっこいいですよ。同じフランク・ロッダム監督の『ザ・ブライド』とかより全然いい。『デューン』のパンツ一丁が一番インパクトもあって好きだが。
ところで、フランク・ロッダムってどこに消えたの?

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2004.12.20

12/20 『ウルトラマンA』#30

第30話「きみにも見えるウルトラの星」
東京K地区に超獣警報が発令され、エリアを封鎖するTAC。警備にあたっている北斗の前に、危篤患者を乗せた1台の救急車が現れた。まだ超獣が姿を現していないからと、北斗は通行許可を与えるが、黒雲超獣レッドジャックが救急車に襲い掛かり、殺されてしまう。母を亡くした娘はTACをなじり、北斗に謹慎処分が下される…。

超獣レッドジャックの存在って何なんだろう?ダン少年の高慢ちきでイヤな自慢と勇気にウェイトが置かれていて、超獣自体の目的とかは、何も描かれない。ただの天災扱いだ。せめて北斗の判断の誤りと、ヒーローとしての苦悩でも描けばまだしもだが、直情熱血型ヒーローだからそんな部分はサラリと流されてしまう。
TACだけでなく物語自体が、ウルトラの星が見えると言う小僧に振り回されてしまうのがイヤだな。

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2004.12.19

12/19 『ポーラー・エクスプレス』

新宿東急で『ポーラー・エクスプレス』を観る。

サンタの存在を疑い始めた少年が、クリスマスイブの夜にまんじりともせずベッドに入る。そして真夜中の11時55分。家の外から地鳴りのような振動と轟音が轟いて来る。驚いた少年が家を飛び出すと、そこには巨大な蒸気機関車が止まっていた。降り立った車掌は、この列車が北極行き急行“ポーラー・エクスプレス”であると告げる。驚き、戸惑いながらも、少年は機関車に飛び乗った…。

トム・ハンクス主演・製作総指揮、ロバート・ゼメキス製作・監督によるフルCG映画。
アメリカじゃ大ヒットらしいけど、こりゃ日本じゃあムリだって。こんな気持ちの悪いキャラクターは、日本人にゃ受け入れられないもの。『グリンチ』よりも、(観てないからよく知らないけど)『ハッとしてキャット』よりも気持ち悪いんじゃないの?
おまけにCGキャラクターの作り込みが明らかに違う。主人公と車掌はトム・ハンクスからキャプチャーしたフェイシャル・アニメーション(パフォーマンス・キャプチャーとか言うらしい)をしているから、不気味によく動くんだけれど、友達の知ったかぶり小僧(声はなんとエディー・ディーゼン!)あたりから怪しい感じになり、車内で給仕をしているボーイや、肝心のサンタクロースなんて、全く無表情。まばたきの回数も異様に少ない。何なんでしょうね。
物語はほとんどないし、テーマは説教臭いし、日本人の大人が観るのはツライねぇ。

見所は、数箇所あるゼメキスらしい演出。
主人公が辞書を開いた時、カメラがそのまんま下に下がって、紙越しに少年を撮るカットや、足元の床の下から床を通して見上げているカット、そして最大の見せ場でもある風に舞うチケットのカット。このチケットの描写は、『フォレスト・ガンプ』の羽が舞うシーンを、より複雑なカメラワークで再現したもので、とてつもない長さの1カットになっている。CGだから出来ることとは言え、CGでだって作るのが大変な作業だ。

でも、なんでこんなゼメキスは作ったんだい?
ちなみに日本では12/31で終了。久々の年を越せない正月映画になってしまった。

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12/19 『オールドボーイ』

シネマスクウェアとうきゅうで『オールド・ボーイ』を観る。【ネタバレなのか?】

どこにでも居るような普通のサラリーマン、オ・デス。一人娘の誕生日の夜、彼は何者かに誘拐され、ビジネスホテルのような小さな部屋に監禁されてしまった。窓もなく、テレビとベッドが備え付けられた部屋で、理由を教えられぬまま15年の歳月が過ぎた。その間に妻は何者かに殺され、その容疑も自分に掛けられてしまった。そして彼は、誘拐されたその場所で突然解放される。デスは偶然知り合った若い女性ミドとともに、復讐のために犯人を探し始める。そしてその犯人と思われるウジンまで辿り着くが、ウジンは「5日以内に謎を解け」と言う。いったいウジンは何の目的で彼を監禁していたのか?

今年のカンヌでグランプリを受賞した話題の作品。韓流ブームとか言われても、オレにはなぁんにも関係なく、韓国映画ってなんか劇場で観る気がしない作品が多かった。もちろん『冬ソナ』なんてのは一度も見たことないし、見る気もないのだが、この映画は予告編から惹かれていた。シネスコ画面を上手く使ったアクション場面、15年監禁された男を巡るサスペンス、独特な殺伐としたムード、その上原作は日本マンガと、予告の中だけでも観たい気にさせる要素が揃っていた。で、観てみると…

うっわああぁ…重い、重いよ、コレ…。
オ・デスがハンマー一本で敵と戦う場面の画面使い方、スタイリッシュでありながら荒らした画質ゆえに殺伐としたムードの出し方など、どれもこれも非常に巧い。カン・ミジョン演じるミドもこれが映画デビューとは思えないほど上手いし、体重&体型まで変わってるチェ・ミンシクの役者根性も唸らされる。
サスペンスの展開は素ン晴らしく面白く、一体どうなって決着が付くのか予想も出来なかった。キーポイントとなるのは「なぜ15年間監禁されていたのかではない。なぜ開放されたのかだ」という言葉。その視点のずらし方はお見事。マジで画面に釘付け状態。…と、ここまでは絶賛。だけど、どんなにいい映画、凄い映画であっても、2度観る気にはならない映画もある。この映画がまさにそれだ。観終わった観客の大半は、そのオチ故にズシンと暗ーい気持ちになるだろう。そして、“凄かったけどもう観る事はない映画”ってジャンルにカテゴライズするんじゃないだろうか?ちなみに原作とはオチが違うんだそうで、そっちはここまで暗くないらしい。
ともあれ、この演出力も脚本も、それをまとめ上げたパワーも大したものだ。確実に一見の価値のある映画ではあるだろう。

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2004.12.18

12/18 『MUSA -武士-』

DVDで『MUSA -武士-』を観る。

14世紀、高麗から明朝へ友好使節団が南京へやって来たが、彼らはスパイ容疑で逮捕され、砂漠へと流刑されてしまう。だが、鎖に繋がれて流刑地に向かう使節団を、蒙古軍が襲撃し、明の兵士を皆殺しにしてしまった。生き残った使節団のチェ将軍は、故郷・高麗へと向かうことを決める。食料も水もなく、次々と帰らぬ人となる使節団。彼らは水を求めて立ち寄った村で、蒙古のランブルファ将軍と、将軍たちに捕らわれた明のブヨン姫に出会う。このブヨン姫が居れば、明との交渉を再開できると考えたチェ将軍たちは、彼女を奪還するが…。

公開時の宣伝を見て、もっと熱く燃えるような映画を想像していたのだが、意外と淡々としている。
明と蒙古の間で、自分たちの思うように動けない高麗軍の兵士たち。確かに、「生きて祖国に帰りたい」って想いはずっとあるし、自分たちの決断で動いているようではあるのだけれど、結果としては常に状況に流されてしまう人々の物語になっているせいだろう。
そんな中、一本芯が通っているのは、奴隷であったが故に“国”と言う価値観に縛られない主人公のヨソル。槍を構えた姿に迫力があり、殺陣もかっこいい。だが、ここで問題になるのはテクノロジーである。この映画、どうやらデジタル・カメラで撮影しているらしく、槍や刀の軌跡がストロボ撮影の残像のように残り、目がチカチカしてくる。通常の場面での風景の色合いは美しいし、撮影部が頑張っているのにも拘らず、派手で動きの速い合戦シーンが非常に観づらいものになってしまっている。そんな画なのに、クローズアップ・カットが多いから余計にツライ。最近はデジタル・ムービー・カメラが急速に進歩して、色んな映画で使われるようになってきているが、どんな画作りをするのかをよーく検討した上で、カメラを採用して欲しいもんだ。

チャン・ツイィーが出てることもあって、『HERO』みたいなものを期待していたから、肩透かしを食ったってのが正直な感想かな。

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12/18 『スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー』

日比谷スカラ2で『スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー』を観る。

1939年のニューヨーク。エンパイアステートビルに接舷するヒンデンブルグ号から、一人の科学者が消えた。そして忽然と現れた巨大ロボット軍団。新聞記者のポリー(グィネス・パルトロウ)は、特ダネを追ってロボットの真っ只中に飛び込む。彼女が間一髪ロボットに踏み潰されそうになった瞬間、空からカーチスP-40が颯爽と現れて、数対のロボットを倒した。なんだか説明がないが、どうやら彼は空軍のスカイキャプテンことジョー・サリバン(ジュード・ロウ)だった。2人は謎を追う内に、ドイツ人科学者トーテンコフが事件の裏に居ることを知るが…。

惜しい!惜し過ぎるっ!
このデザイン・テイストは、ラングの『メトロポリス』とか、フライシャーの『スーパーマン』、50年代パルプのフレデリック・ポールの画とかが大好きなオレには、モーレツにツボだ。本当にデザイン、ヴィジュアルのセンスはグンバツ(死語)だ。だけど映画としては全然弾けない。何よりも致命的なのは、緊張感とか緊迫感が恐ろしいほど皆無なことだ。冒頭の巨大ロボット軍団の足元で逃げ惑うグウィネス・パルトロウのトロトロさ加減から、勿体無くって涙出ちゃうよ。これが初監督のケリー・コンランに、この規模の映画は荷が重すぎた。オマージュだのパロディだのの描写の数々に、ヲタクゆえの愛はビシビシと伝わってくる。ルーム・ナンバーが「1138」だったり、「コマンド・コディ」を思わせるフランキーのジェットパック、『メトロポリス』的なオーバーラップの多用、ポールの画そっくりな触手付きロボ、水空両用戦闘機マンタ・チームと、まんま「クラウド・ベース」そっくりの飛行空母etc、etc…。ガジェットはどれを取ってもサイコーにイカス。それだけに、表層的にネタと雰囲気を追うのに終始してしまっているんじゃないのか。

プロデュースもしているせいかジュード・ロウはカッコ良く、予想を遥かに上回って出番が短いアンジェリーナ・ジョリーも(悪役ならもっと良かったが)キリリとステキだ。だけど、編集が、構成が、テンポが…どれもこれもがキリッと締まらない。
監督じゃなくって、ビジュアル・コンセプトとかで他の監督を手伝った方が良いんじゃないのか、ケリー・コンラン。次回作『火星のプリンセス』は、ホントに大丈夫なのか?

ちなみにこの映画のロボットを見て、宮崎駿っぽいとか言ってる人がいるようだが、それは大間違い。宮崎駿はフライシャー版『スーパーマン』のメカニカル・モンスターを原点にして、『さらば愛しきルパン』のラムダとか、『ナウシカ』の巨神兵とか、その他諸々を作ってるので、この映画と原典は同じだ。

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2004.12.15

12/15 『高原児』

DVDで『高原児』を観る。

山の工事現場で働く、現場監督の健次(小林旭)。医務室の看護婦伸子(浅丘ルリ子)は彼に恋していたが、姉が経営する別府の牧場のピンチを知り、急遽国に帰ってしまった。丁度そんな時、一人の男(近藤宏)が工事現場の医務室に運びこまれて来た。男は伸子の実家スズラン牧場を知っているらしい。健次は伸子を窮地から救うため、一路別府へと向かった。そして健次は、スズラン牧場が高山(二本柳寛)と花田(金子信雄)に狙われていることを知り、伸子の兄・五郎のフリをはじめるが…。

今回は別府ウェスタンである。ピンチのルリ子ちゃんを救うため、会社をほったらかしてまで、別府に向かうアキラが男らしい。だけどそのやり方がね。敵を欺くにはまず味方から。それはそうなんだろうが、ルリ子ちゃんにも何も教えないまま、兄のフリをして義理の姉の夫になりすますってのは、かなりムリがある。ムリを承知でゴリ押しするのが日活アクションでもあるが…。

本作で美味しいのは、宍戸錠の実弟でもある郷えい治演じる“クレイジーのゲン”。カウボーイハットで凄腕の拳銃使い。一体どこの世界からやってきたんだオマイは!と突っ込まずには居られないが、それでも独特の存在感が素晴らしい。早死にしちゃったのが惜しい役者だ。

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12/14 『スペース1999』#7

第7話「巨大宇宙都市出現!」
全長32Km、全幅8Kmの巨大な物体が月の付近に現れた。その巨大都市宇宙船からの救助信号を受信したコーニッグ指揮官は、自ら陣頭指揮を執り、捜索隊を送る。だがイーグル1は、強制牽引されて宇宙船に捕らえられてしまう。そして宇宙船の中は廃墟と化していた。そして内部探査のために3グループに分かれた彼らを待っていたのは、蛮族と高度な文明を持つダリア人たちだった…。

あまりにも巨大な宇宙船の中で、違う種族(厳密には退化した種族だが)が住んでて、一方を神と崇めているって設定は、ハリイ・ハリスンの『宇宙兵ブルース』にも似ている。で、あっちはパロディSFだけど、こっちはマジ。900年生きてきたダリア人が、蛮族たちを喰って生き長らえてきたってのは、なかなかアブナゲで面白い。
でも、そんな歴史と種族間の捕食関係があった上で、コーニッグに「仲良く暮らせ!」とか言われても、そりゃあムリだべ。

番組的にはしょうがないんだろうけど、どうしてこーゆー時に指揮官はじめ、主任クラスばかりで構成された捜索隊を編成しちゃうんだろうね。主要メンバーじゃない人が殺されちゃうのが、視聴者にはバレバレだと思うんだがなぁ。

今回はラッセル博士の黒下着風衣裳がサービスカット…つっても別に嬉しくないんだがな。

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2004.12.13

12/13 『スペース1999』#6

第6話「宇宙冷凍人間の正体」
アルファに近付く謎の発光体によって、全ての人々の時が止まってしまう。だが、エネルギー・セクションのザレフ隊員だけは時間が止まらず、発光体によって気を失ってしまう。そして時は通常に戻ったが、コーニッグをはじめ、誰も時が止まっていたことに気付く者はなかった。一方ザレフは、異様な寒気に襲われるようになる。そして彼の周辺で奇怪な事件が起こり始める…。

久し振りに『スペース1999』だ。
ザレフに取り憑いてたのは結局エネルギー生命体のようなものらしいのだが、結局のところ分からずじまい。ま、このシリーズでは、オチがウヤムヤなのはいつものことだから仕方がない。それでもこのエピソードは非常に面白い。エネルギーを吸い取らないと生きられない身体となったザレフの行くところ、次々と停電が起き、あまつさえ人間の身体からも熱エネルギーを奪って凍死させてしまう。もう、こんな勢いで人死に出してたら、アルファの運営自体が難しくなるんじゃないかって、人他人事ながら心配になるくらい。そして、コーニッグたちは彼を追いつめて行くが、妻のエバだけが彼を助けようとする。デヴィッド・トンブリンの演出が良かったってこともあるけれど、オチとか設定をもっとどうにかすれば、換骨奪胎してリメイクだって可能な内容だ。
それだけに、いつものごとく「宇宙には不思議なことがあるねぇ…」で済ませちゃうのが残念。

ところで、アルファには日光浴ルームなんてあるんだな。そりゃ宇宙空間にずっと居るんなら必要か。

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2004.12.07

12/7 『ウルトラマンA』#29 

第29話「ウルトラ6番目の弟」
地底超人アングラモンは、人類の地下水汲み上げに怒り、地底超獣ギタギタンガを使って人類を脅迫して消える。その行方を追っていた星司は、TACパンサーの前に飛び出した少年・梅津ダンを危うく轢きそうになる。ダンは、クルマの前に飛び出す勇気があるとうそぶいて、友達からウソツキ呼ばわりされ、さらに2年前に酔っ払い運転で死んだ父と同じく、酔っ払っているとまで言われていたのだ…。

夕子の代わりに登場した新キャラ、ダン少年が登場。嘘つきと言われるのは良いけども、酔っ払い運転の父親のことを持ち出すのはイジメとしてはヒドイなぁ。
地下水汲み上げに怒る地底人ってのも珍しいが、うまくやれば『ノンマルトの使者』にもなれそうな話だけに、ダン少年の方にばかりウェイトが行ってしまっているのが惜しいエピソード。

ところで、ダンの風貌が『帰マン』の次郎君に似過ぎだと思うのはオレだけか?

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2004.12.06

12/6 『ウルトラマンA』#28

第28話「さようなら夕子よ、月の妹よ」
パトロールの最中に突如クルマを降り、月に向かって走る夕子。そして、月表面に光が走るのを見て、誰ともなく言う。「ルナチクスが現れるのね」
まさにその言葉通り、満月超獣ルナチクスが地表をブチ破って現れる。実は夕子は、ルナチクスによってマグマを吸い取られて滅亡した、月からやってきた月星人だったのだ…。

シリーズ前半のクライマックス。女の子と一緒じゃ怪獣ごっこできないとか、男同士で怪獣ごっこしてると、力関係の弱い方の子が「おまえ夕子役な!」とイジメに近い扱いを受けるとか、怪獣ごっこで合体しちゃった後に1人余っちゃうとか、様々な事情とテコ入れによっての路線変更。それにしても、夕子が月星人だったってのはあんまりにも唐突。これまで複線らしい複線が一切なかったこともあって、これまでずっと観て来た番組の主人公の一人が消えてしまうのは、当時も寂しかったなぁ。
きっと今なら、主人公の1人が死んでその遺志を継いで残された1人が戦うってことにするだろう。

ところで、マグマ層の中に棲み、マグマを吸って生きている超獣ルナチクスが、溶岩の中に投げ込まれただけで火がついて、あっさり死んじゃうってのはどうなんだい?

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2004.12.05

12/5 『座頭市喧嘩太鼓』

米版DVDで『座頭市喧嘩太鼓』を観る。

座頭市は、わらじを脱いだ熊吉親分(清水彰)への一宿一飯の義理から、宇之吉と言う男を斬る。だが熊吉の本当の狙いは、宇之吉の姉お袖(三田佳子)を豪商猿屋宗助(西村晃)に引渡し、仕事の口利きをしてもらうことだったそれを知った市は、お袖を救い、陰に日向に彼女の道中を警護する。諦めずにお袖の後を追う熊吉たちは、道中知り合った旅の浪人柏崎(佐藤充)に市を斬ってくれと頼むが…。

シリーズ第19作は、三隅研次監督による1968年の作品。
真昼間の陽光の中、真っ暗な家の中に入っての一瞬の斬り合い、アっという間に指2本を斬り落とす市の早業、暗闇でカンテラに照らされながらの戦い、そしてクライマックスの緊張感溢れる死合と、凄味とキレのある数々の殺陣が見所なのは言うまでもない。どれも勝新の泥臭さと、速さ・シャープさのどちらをも最大限活かした見せ場になっている。特に、佐藤充との戦いで祭りの太鼓が鳴り始めると同時に、耳が利かなくなった市が窮地に陥る展開は、『座頭市の歌が聞こえる』と似たような趣向だとは言え、戦いの中の緩急としてお見事だ。
この映画では、こうした戦いの場面以外にも、もうひとつ見所がある。それは普段以上に“笑い”に振っているところである。
藤岡琢也の渡世人とメザシを取り合う場面、玉川良一&曽我町子がやっている祭りの「だるま落とし屋」で、盲でありながら百発百中でダルマを落とす市、イカサマ賭博がバレて簀巻きにされた市がヒョヒョコ歩く場面など、非常にユーモラスになっている。
これらの場面も、大半が凄味のある場面と表裏一体----ダルマ屋ではその市の百発百中ぶりを見て、三田佳子が自分の弟を斬った市の姿がダブったり、簀巻き状態から佐藤充との戦いに一瞬にしてスイッチしたり-----緩急自在に仕上がっている。流石は三隅演出だな。巧い!

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2004.12.04

12/4 『下妻物語』DVD特典映像

『下妻物語』のDVD特典映像を観る。

撮り下ろしサイドストーリー『一角獣の初恋』に猛烈に期待してたのだが、コレはイマイチ。阿部サダヲは絶叫しっぱなしだし、なんか小劇団の人たちが作った自主映画みたい。残念。

その他は、メイキング、スタッフ&キャスト・インタビュー、NG集、デリート・シーン、記者会見風景、宣材ギャラリーと、ごく一般的な特典映像。中ではメイキングが楽しい。非常に明るく楽しそうな現場で、この雰囲気の中からよくあんなに面白い映画が出来たなぁと感心しきり。面白い映画ほど、現場がキツそうなもんなのにね。

インタビューで可笑しかったのは4℃のアニメーター。インタビュー自体はそれほど面白くないんだが、最後に「中島監督とはまた仕事をしたいですか?」と問われて、「いやぁ…、ほかにもっと画のかける人がいくらでも居るから、なにもぼくじゃなくっても…」と言外に否定。アハハハ!キツかったんだぁ、アニメの現場は。

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2004.12.01

12/1 『ウルトラマンA』#26&27

第26話「全滅!ウルトラ5兄弟」
突如現れて、脈絡なくウルトラマンA引渡しを迫る地獄星人ヒッポリト。これまた意味なく、戦いもしない内から「こんな強敵見たことない…」とすっかり負け犬になってるTACの面々。そして予想通り全く勝てない。人々は「Aを引き渡しゃ、オレたちは助かるんだ」と言い始める。そしてAは戦いに挑むが、あっさりとカーボン・フリージング状態に…。

第27話「奇跡!ウルトラの父」
…で、助けに来たウルトラ4兄弟も、何にもしないうちに同じくカーボン・フリージング。そこへ これまた脈絡なく、息子を助けにウルトラの父がやって来る!

前後編の大作。
兄弟全滅----それもコンクリート詰めみたいになって死んじゃう----で、ウルトラの父が助けにやって来るって展開は、子供心にとても印象深かった…はずなんだが、こんないい加減な話だったっけ?兄弟はやって来て、な~んも活躍しないままイキナリやられちゃうし、オヤジは一応Aだけ助けるけど、すぐ死んじゃう。もしや兄弟は、父の葬儀のために地球に来たのでは?そうんなことまで思ってしまった。
「ウルトラマンAなんて、宇宙人の言うままに差し出せばいい」ってテーマだけを見れば、『ウルトラマン80』の最終回(これは重い話ではないが)や、『ザンボット3』にも通じるようなヘビィなものなんだが、なんかさら~っと流して終わっちゃう。勿体無いなぁ。

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2004.11.30

11/30 『怪傑ズバット』#7

第7話「悪い風だぜ 港町」
今週もまだ指宿でズルズルとくすぶっている早川健。彼が偶然知り合った少年は、秀水園野球チームのメンバーだった。そして、秀水園はダッカー参加のマイナス団から脅迫を受けていた…。

2話連続の指宿慰安ロケはいいのだが、「ヤツらは、この町で一番湯量の多いこの宿を狙っている」だの、悪人をプールに放り込んで「このプールは冬でも泳げる温水プールだ」だの、あんまりにもタイアップ臭強過ぎ(笑)。
不死身の道斉って和風の名前のボスなのに、モンゴリアンみたいな衣装の力持ち、グレートコング(あ、ミスター珍だー!)ってのが用心棒なのも解せない。大体、このコングってのは、どういうジャンルで世界で2番目なのかしらん。力持ちってことかな?
『ダイヤモンドアイ』の早川編集長こと久野四郎がホテル支配人役でボコボコにされる(笑)。

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2004.11.28

11/28 『下妻物語』再び

DVDで『下妻物語』を観る。

劇場公開時に観て惚れ込んで、まだ4ヶ月しか経ってないってのに、もうDVDが出た。もちろん2枚組スペシャル・エディションをゲットだゼ!
今日はとりあえず特典映像ではなく、本編のみ再見。

やっぱイイっすヨ、この映画。タマランです。
その上、DVDアタマの警告文から、メニューから、dts音声から、何から何まで気合が入っており、相変わらずビシっとキメてギャフンと言わせる映画だ。
特典映像は次回のお楽しみに取っておこう。

劇場で観れなかった人は、絶対のオススメだから観れ!惚れるぞ。

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2004.11.27

11/27 『Mr.インクレディブル』

新宿ピカデリー1で『Mr.インクレディブル』先行オールナイトを観る。【ちょっとだけネタバレ】

人々の幸せと世界平和のために戦うスーパーヒーローたち。だが、彼らの行動が裏目に出て、その活動を禁止されてしまう。そして15年が経った。昔は大活躍していたMr.インクレディブル(クレイグ・T・ネルソン)と、その妻イラスティガール(ホリー・ハンター)も、今では素顔のボブとヘレンとして、保険会社のサラリーマンと普通の主婦になって、3人の子供と地味な生活を送っていた。だが、ボブは友人のフロゾン(サミュエル・ジャクソン)と一緒に、かつての栄光を懐かしみながら、いつかスーパーヒーローに戻れる日を夢見て、悶々とストレスを溜めていた。そんなボブの元に、ある日ヒーローとしての仕事が舞い込むが…。

えええええぇぇぇぇっ……。
も~やんなっちゃうよなぁ、こんなの作られちゃうと。土俵が違うとは言え、デジタル系でなんか作ってる人間としては、ホントーにウンザリですよ。なんでこんなに素晴らし過ぎるもの作っちゃうのかね、まったく!ピクサー×ブラッド・バードで面白くならん筈がないとは思っていたが、期待を全く裏切らない驚くべき完成度。

『アイアン・ジャイアント』みたいな“男泣き映画”なのかと思ってたら、大活劇もあり、ヒーローの悲哀、そしてサラリーマン父ちゃんの悲哀もあれば、家族の絆もあり、もちろんお笑いもテンコ盛りで、予想外にストレートな映画なのだ。
(ついでに、最初にストーリーを知った時にフィリップ・モラの『キャプテン・ザ・ヒーロー/悪人は許さない』みたいな映画かとも思ったが、似てるところはあるけれど、これも違った。唄って踊るクリストファー・リーのシーンは好きなんだけどね)
キャラクターはドイツもコイツも魅力的で、中でも予告の時からグッっとキてたMrs.インクレディブルことイラスティ・ガールが大活躍。お母ちゃんサイコーだよ。“母は強し”みたいなことじゃなくって、女性キャラとしてもサイコーに魅力的で、もう惚れちゃうね。勢いで、帰りにぬいぐるみ買おうかと思ったら、何故か女性キャラはなし。残念…。娘のヴァイオレットも、観る前は「なんかイマイチ…」とか思っていたが、あのネクラと言うか引っ込み思案なのが実にイイ感じ。そして弟のダッシュ。別に感動させるような場面でもないのに、水の上を走るシーンに何故か目頭が熱くなる。各キャラが、全て能力と性格付けがリンクしているのも巧い。

そんでもってこの映画、色んな映画へのオマージュになってたりするのだが、中でも最大級のオマージュが捧げられているのが『007』シリーズ。ジョン・バリーのメイン・テーマそっくりの音楽がかかるのも笑ったけれど、それ以上にのけぞったのが、悪の秘密基地。これのデザインやディテールが、『ムーンレイカー』『私を愛したスパイ』を足したような秘密基地-----もっと言ってしまえばデレク・メディングスのSFXに出てきそうなデザインとかギミックばかりなのだ。いやあ、まいったよ、ホント。

映画として面白いのはもちろん、毎度のことながら技術的にも唸らされる。
街並みの作り、空気や水の存在感など、リアルとアンリアルのビミョウな境界線で作られていて、この見事なセンスには脱帽するほかない。そして今回のポイントは髪の毛の表現。フワフワだったり艶々だったりするのも凄いが、水に濡れた髪の毛の表現は、『モンスターズ・インク』からさらに一歩進んで、これまで見たことのない新たな領域まで行ってしまっている。この髪の毛表現のために、またもや新しいソフト「FIZT(フィズティー)」ってのも作っってるらしい。恐ろしい会社だ…。

スペシャルサンクスに『ドラゴンスレイヤー』のマシュー・ロビンスの名前が!何でだろうと思ったら、ブラッド・バードって同監督の『ニューヨーク東八番街の奇跡』の脚本書いてたのか。

映画自体じゃなく劇場で驚いたのが、この先行がガラスキだったってこと。『トイ・ストーリー2』以降のピクサー作品は、どれも日本でも当たってたのに、今回はヤバイのか?オヤジが主人公のヒーローものってことで、若い娘さんが敬遠してるのかもしれないが、これは劇場に行かなきゃダメでしょ!…っつーか、行け!

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2004.11.22

11/22 『ウルトラマンA』#25

第25話「ピラミットは超獣の巣だ!」

学校の校庭から謎の赤いガスが噴出し、小学生が次々に倒れる事件が起きた。だが、そのガスの中でも全く異常のない女、ミチルが居た。彼女は星司の輸血を拒み、病院を抜け出してしまう。夕子はミチルを不審に思うが、星司は彼女をかばう。彼女はオリオン星人の工作員だったのだ…。

なんで「ピラミッ」じゃなくて「ピラミッ」なのか?当時はゴッ・イグアナだったり、意外と濁点には頓着してないことも多いので、気にしても仕方がないか。
今回はオリオン星人を理由もなく庇う星司と、それに焼もちを焼く夕子ってのがポイント。ここんところのエピソードは、もうすぐ夕子が帰っちゃうからなのか、やたらと星司に夕子がからむエピソードが多くなっている。何話か前でも「星司さんはデートにも誘ってくれない」とか言ってたしね。その辺りをもっとツッコムんで、宇宙人の三角関係とかになるともっと面白くなりそうなんだが、そう成り切れないところが、このシリーズの弱点でもあるな。
古代超獣スフィンクスは、まるっきり名前の通りの超獣。ライダー怪人のエジプタスが大きくなったようなもんだ。

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2004.11.21

11/21 『怪傑ズバット』#6

第6話「海にほえるマシンガン」

港町の銀行を襲う、海賊キッドの手下たちを阻止した早川健。しかし、相手の覆面を銃で撃ち落したために、強盗に捕まっていた人々が犯人の顔を目撃してしまう。そのため、今度は彼らが目撃者として命を狙われる羽目に。さらに世界で2番目のトマホーク使い、レッドボワが早川の前に立ち塞がる…。

いつものごとく意味不明な登場の仕方をする早川健。今回は船の舳先に乗って、ギターを弾きながら現れる。バカッコイイぜ!銀行で戦ってたと思ったら、カット変わりでいきなり海辺に居たり、どう見ても日本人にしか見えないインディアンの酋長とか、これまたいつもながらの突っ込みどころ満載。
宣伝タイアップの指宿秀水園は、今も健在らしい。看板アップはもちろん、東条刑事がわざわざ、宿名を言う場面まである。大らかな時代ですな。指宿に行くことがあったら一目見てみたいが、きっと雰囲気が全然違うんだろう。

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2004.11.20

11/20 『80デイズ』

新宿ミラノで『80デイズ』を観る。【ネタバレ】

19世紀末のロンドン。1人の泥棒ラウ・シン(ジャッキー・チェン)が銀行に忍び込み、中国の仏像を奪った。しかし警官の追跡は厳しく、追い詰められた泥棒は、発明家フィリアス・フォッグ(スティーブ・クーガン)の家に飛び込んだ。賊はパスパルトゥーと名乗り、助手にしてくれと頼み込む。フォッグは、王立科学アカデミー会員たちの物笑いの種になっている変わり者だった。ある日彼は、「80日間で世界一周する」できるかどうか賭けをすることになってしまった。ラウ・シンは、これに便乗して中国へ帰ろうと企てるが…。

ファミリー向けの娯楽としてはアリだけど、映画としてはシッチャカメッチャカだな。
大胆なアレンジってのは別に構わんし、パスパルトゥーが中国人ってのも、まあいいんじゃないすか。でも、80日で世界を周ることよりも、「パスパルトゥーを騙る中国人が、仏像を奪い返して故郷の村に戻す」(『マッハ!!!!!!!!』か?)ってことの方がメインになってるのはどうなんだい?おまけに彼らを追ってくるのが中国の女将軍(カレン・モクが怪演!)で、パスパルトゥーは、あのウォン・フェイフォン(サモ・ハン・キンポー)の仲間“テン・タイガー”の一員で、ピンチになったらフェイフォンが助けに来る…。え~と…、この映画なんの映画だったっけか。これって欧米資本で撮った香港映画なんじゃないの?ジャッキーが製作総指揮になった段階で、この物語を80日間世界一周にする必要が、既になくなってるんじゃないのかねぇ。
正確にカウントする必要はないけど、80日のカウントダウンも非常におざなりで、その日数で中国からイギリスに戻れる訳ないじゃん、と冷静にツッコミを入れたくなる。こんだけクチャな展開の映画なら、どーでもいいんだけど。
監督が『ウェディング・シンガー』のフランク・コラチだから、もうちょっと巧く料理するかと思ってたんだが、どうやら大予算と10人以上もいる多人数プロデューサーに押しつぶされちゃったみたいだ。ついでに、『アイアン・ジャイアント』の脚本家、ティム・マッキャンリーズも途中で降ろされちゃってるみたいだしな。

そんな訳で、タイトルに偽りアリで、マトモじゃない映画になってしまっているが、逆にジャッキーのアクション・シーンは、最近のハリウッド・ジャッキー映画の中ではかなりマトモな部類。お得意の長椅子ファイトとかもあるし、日本人の観客は驚かないが、アメリカ人ファミリーなら楽しいのかもしれない。

シュワルツェネッガー、キャシー・ベイツ、オーウェン&ルーク・ウィルソン、ダニエル・ウー、そして1カットのみのジョン・クリース(何しに出てきたんだか…)と、無駄に豪華なカメオ出演(?)も、なんだかなぁ。

SFXスーパーバイザーは、かのキット・ウェスト。古くは『月世界最初の男』から、『レイダース』『ジェダイの復讐』などを手がけた大ベテラン。ついでに科学アカデミー会員#3としてチョイ役出演もしている。

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11/20 『コラテラル』

新宿プラザで『コラテラル』を観る。【ネタバレ】

いつかリムジン会社を作ることを夢見ながら、ロスでタクシー運転手をするマックス(ジェイミ・フォックス)。ある日彼は、1人の女性客----検事のアニー(ジェイダ・ピンケット=スミス)と知り合いになった。彼女を降ろした後、すぐに乗って来た男(トム・クルーズ)はヴィンセントと名乗り、多額の謝礼を払う代わりに一晩の専属ドライバーとして、朝までに5箇所の顧客を回るようマックスに依頼する。だがヴィンセントのビジネスとは、プロの殺し屋だったのだ…。

昔は大好きだったのに、ここんところ『インサイダー』『ALI』も見逃しちゃってるマイケル・マン監督最新作。ツメが甘いとか色々言われているようだが、マイケル・マンが好きな人にとっては、一箇所を除いて問題のない1本でしょう。
冒頭から最後まで続くのは、ひたすら夜のロサンゼルス。濃密な夜の中を走るクルマと人々をネオンが照らし、それをマイケル・マンらしい、クローズアップショットで丹念に積み上げていく。単純に“スタイリッシュ”と言う人も多いけど、そんな一言だけではない、この密度感を出せる監督はなかなかほかには居ない。
それだけに、“阪本順治的偶然”に頼った展開が非常に残念でならん。映画のウソと言ってしまえばそれまでだけど、「その偶然はないっショ!」と思わずツッコミを入れたくなる展開だ。
片っぽで、「こんだけ沢山人が死んでるんだから、1人くらい死んだって大したことじゃない」みたいなことを言いながら、偶然にもそのたった1人が、今日乗っけた客だったって、そりゃあ…。そこ以外はいいんだけどネェ。

予告を見て「ドリフの老けメイクみてぇ」と思ってバカにしてたトム・クルーズの銀髪も、しばらく観てると違和感はあんまりなくなるし、ジェイミ・フォックスもいい芝居をしている。ナイオビ…じゃなかったウィル・スミス夫人は、まぁどうでもいいんだけど。そういえばジェイソン・ステイサムが、ほんのちょびっとだけ出てたな。

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2004.11.19

11/19 『海から来た流れ者』

DVDで『海から来た流れ者』を観る。

大島に向かう船の中で、野村浩次(小林旭)は島で温泉を掘っている土建屋・藤徳組の社長の甥、修(川地民夫)と知り合う。修は、東京に新しい機械を買い付けに行った帰りだったのだ。藤徳組の藤田徳太郎(深見泰三)は、温泉掘りの資金を神戸(宍戸錠)から借りていたのだが、キャバレー「RedFire」を経営する神戸一味は、実は借金の返済よりも土地を取り上げることが目的だったのだ。そして、用心棒の前岡(葉山良二)を使って嫌がらせを繰り広げ、さらには藤徳の娘・礼子(浅丘ルリ子)を強姦しようとまでしていた。礼子は借金を返済するため、東京の実業家津久田(二本柳寛)に相談するが、津久田の秘書のルミ(筑波久子)は神戸の情婦だった…。

山崎徳次郎監督による60年製作の『流れ者』シリーズ第一弾。
この作品の肝は、日活無国籍アクションならではの“大島ウェスタン”とでも呼ぶべき異様な世界にある。馬に乗って現れるカウボーイハットのならず者たち、サルーン代わりに舞台となるキャバレー、そのキャバレーでのビール瓶を割っての乱闘、石油掘りそっくりな風景を醸し出す温泉掘りと、いつも以上にウェスタンっぽさが全開。
本作は、日活オールスターなキャスティングもゴージャスで魅力的。当面の仇役が葉山良二で、その後が待ってましたの錠で、でも一番の悪は二本柳って三段構えの構成。そこにいつもながらキュートだけど化粧の濃い(失礼!)ルリ子ちゃんと、山瀬まみみたいな筑波久子----『ピラニア』のプロデューサー「チャコ・ヴァン・リーヴェン」ですよ----の情婦が絡む。
人間関係が妙に複雑なんだが、そこはそれ日活無国籍アクションなので、筋を見失ったりすることは一切ない。
ちなみに、元麻薬捜査官って設定があろうがなんだろが、ともかくアキラはいつもと同じだ。今回の主題歌「ダンチョネ節」の素っ頓狂な歌声が、なんとも言えない雰囲気を醸し出す。

クライマックスの火山での対決もちょっとマヌケだが悪くはない。もしやここからルーカスはパクったのでは?(ないない、そんなこと)

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2004.11.18

11/18 『ウルトラマンA』#24

第24話「見よ!真夜中の大変身」船乗りの父を持つ少年、早川健太(ズバットか?)は、母と2人で父の帰りを待っていた。ある日、父から手紙が届き、その中には妻への安産の贈り物の赤いガラス片も入っていた。時を同じくして、日本に赤い雨が降る。その雨を浴びた母は、夜な夜な家を空けるようになり、不安になった健太が後をつけると、そこには地獄超獣マザリュースを我が子と呼び、踊り狂う母の姿があった。ヤプールは死んだが、異次元人マザロン人(誰?)は死んでいなかったのだ…。

前回で死んだと思われたジジイが、海に浮かびながら、またも「オマエはオ~レを信じなさい…」と唄っている。そう、これは「ヤプール死すとも超獣は死なず~っ!」と、どこかで聞いたようなフレーズを叫んだヤプールの最後っ屁話であり、エピローグなのだ。
岸田森のナレーションは、いきなり「マザロン人は死んでいなかったのだ」とか言い出すが、マザロン人なんて名前は初登場。誰のことなのかサッパリわからんが、まぁそれはそれでいいんでしょう。
ついでに、外洋航路の貨物船に乗っている父が、「もうすぐお前もお兄さんになるのだから…」とか「安産のお守りに…」とか手紙に書いてきてるのに、お母さん全くおなかが大きくなってません。

ドラマや映画でお馴染みの岩本多代さんが、優しいお母さんから、なんか憑いちゃったお母さんに豹変するのが物凄く怖くて、子供だったら泣いちゃうよね。個人的には、一度だけお仕事でお会いした(実際には“生で見た”って程度だが…)ことがあるので、とっても良い方なのもなんとなく知っているだけに、役者さんって凄いなあと思う。
市川森一脚本でもないのに、怪しい宗教色の強いエピソードだった。

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2004.11.15

11/15 『ウルトラマンA』#22&23

第22話「復讐鬼ヤプール」
ある夜、ひとつの隕石が地球に落ち、そこから現れた仮面の男がTAC基地に侵入して破壊工作を行った。バイクで逃走する男を追った山中は、事故を起こし同乗していた美川が死んでしまった。動転する山中だったが、酒井と名乗る芸術家に助けられ、奇跡的に生き返った美川。彼女は酒井にすっかりお熱になってしまう。その酒井は、幼稚園で子供たちのために、「ブラックサタン」と言う超獣の像を作り始めるが…。

前回と今回、2話連続で川北紘一が特撮を担当。恐らくこれが、初めて特撮監督作品だろう。2話とも特撮シーンに勢いがあり、ちょっと凝ったカメラワークを見せてくれる。若さゆえの才気とでも言うようなものが感じられ、こーゆーのを作ってたから未来を嘱望されて、『さよならジュピター』の抜擢へと繋がって行くんだろうと思わせる。だが、その後の本編での冴えない仕事ぶりを考えると、この人はスクリーンサイズよりもブラウン管サイズの方が能力が発揮できたのではないかとも思う。

今回は美川隊員の浴衣姿とか、妙にエリがでかいブラウス&ミニスカート姿を見ることができる。美川ファンはたまらんな(笑)。

「バイクに乗った仮面が!」って台詞は、きっと同時期にO.A.されてウルトラシリーズを脅かしていた『仮面ライダー』を意識してのもんだったんだろう。


第23話「逆転!ゾフィー只今参上」
♪オマエはオ~レを信じなさい、ホレ!信じなさい、ホレ!信じなさい…♪
異様な歌とともに、世界中で目撃される謎の老人。彼は末世を説きながら、町を踊りながら練り歩く。そして、ハメルンの笛吹きのように、子供たちがその老人の後を追い、そして消えていく。その現場を北斗は目撃するのだが、いつものように皆信じてくれない。実はその老人こそヤプールだったのだ…。

ヤプール編のクライマックスは、子供の頃に一番インパクトのあったエピソード。ボロボロの老人が、地の底から響くような声で唄う歌のインパクトは強烈で、大人になってからもヤプールと言えば、この歌がアタマの中でグルグルとエコーする。
今になって見返してみたら、おっそろしく前衛的な演出で驚かされた。カメラ・アングル、編集、色調、展開、どれもこれもがなんだか意味が分からんほどシュール。ついでに、メビウスの輪の説明から、「これを人間に応用すれば、異次元に行ける」って説明も意味不明なら、それを応用したマシンが、北斗をグルグル回すだけなのも訳わかんないし、夕子を異次元に送り込んじゃうために突如現れるゾフィーも全くもってよくわからん。
これくらい訳わかんない展開だったから、子供心にトラウマになってたんだろうと再認識しました。

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2004.11.12

11/12 『ローディー』

DVDで『ローディー』を観る。

テキサスのド田舎でビール・トラックの運転手をするトラビス(ミートローフ)。ある日、いつものようにクルマを走らせていると、路肩でトレーラーが故障しているのに出会った。そのトレーラーに乗っていた“世界一のグルーピー”を目指すバカ女・ローラ(カーキ・ハンター)に一目惚れしたトラビスは、仕事も放り投げて彼らのクルマの運転手をすることになる。彼らは、これからハンク・ウィリアムスJr.のライブに向かうローディー(ライブのセットアップをするスタッフ?)だったのだ。現地に到着したのはライブ開始時間の2時間で、観客は暴徒のように、トレーラーに押し寄せてくる。だが、ローラの色仕掛けに目が眩んだトラビスは、なんと10分でセットアップを完了してしまった。トラビスはローディーの生きた伝説となり…。

80年のアラン・ルドルフ監督作品。(ちなみに製作はザルマン・キングだ)
もちろん、我らがミートローフ先生(ギネスに乗ってるアルバムも出してるけど、最近ワーストソングの第3位にも選ばれちゃったグレート・“デブ”・ロッカー)主演だから観たのだが、なんちゅうかユルめの映画です。オレは、ケタケタ笑いながら観ていたものの、いまひとつ盛り上がらない。それはこの映画が、ミュージシャンが出てるし、ロック映画ではあるんだけど、基本的にあまり笑えないコメディだってことにある。オレが笑ってたのも、ミートローフ好き故であって、誰も彼もがこの映画を笑えるなんて、これっぽっちも思っちゃいない。なにか本当に80年代的なコメディ映画なのだな。

ところで、ミートローフの出てる映画って、『ロッキー・ホラー・ショー』を除くと、ほとんど本人が唄うシーンがないのはなぜなんでしょうか?一応ミュージシャンなのに、いっつもただの巨漢とか、ただのデブとか、睾丸癌の副作用で胸が大きくなっちゃった男とか、なんでそんなのばっかりなんですかね?本作もロックになんて全く興味のない、カントリーしか聴かない田舎のトラック運転手。折角なんだから、暑苦しい歌を唄わせてやっておくれよ。
で、ミートローフが唄わない分、その他本人役ゲストが豪華。ハンク・ウィリアムスJr.、ロイ・オービソン、ブロンディ、アリス・クーパー(彼の出てる場面は妙に可笑しい)と、お好きな方が見たらタマラン人たち(ちなみにウチのカミさんは、UTOPIAのバックでやってるカシム・サルトンが、アリス・クーパー・バンドに居るとキャアキャア言ってましたが)のライブ・シーンがある。
デボラ・ハリーはカッコイイけど、それでもオレはミートローフのライブ・シーンが見たかった。

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2004.11.11

11/11 『女を忘れろ』

DVDで『女を忘れろ』を観る。

田所修(小林旭)は元プロボクサー。学生ボクサーからプロに転向したが、対戦相手の関口(牧真介)を失明させてしまった。そのため早々に引退してキャバレーのドラマーになり、彼の入院・手術費用を稼いでいた。そんな修に惚れ抜いて同棲している女が居た。キャバレーで働く年上の雪枝(南田洋子)である。ある日、修は店で女子大生尚子(浅丘ルリ子)と知り合った。彼女は士建屋の大沢(安部徹)にアパート建築を頼んでいたが、資金が不足して工事が中断されていると言うのだ。その苦境を救おうと思い立つ修だったが…。

遂に「マイトガイ・アキラ・コレクション」が始まってしまった。
マイトガイと言えば、もちろん小林旭である。日活がアキラの芸能生活50周年に満を持して放つ(…っつーか、今まで出すタイミングがなかったんじゃ…)、DVD連続リリースである。第一弾は『女を忘れろ』『海から来た流れ者』『赤い夕陽の渡り鳥』『南海の狼火』の4本。おまけに“マイトガイ・プライス”(笑)で1本税込2940円だ。『渡り鳥』シリーズはLD-BOXを持ってるから悩んだんだが、リマスターだってことで、ええいっ!買っちまえ!ってなもんだ。

で、今日は59年の舛田利雄監督による『女を忘れろ』だ。
「アキラのブレイクのきっかけになった作品」とか書いてあるのを読んでいながら、実は今回が初見なんだな。
アキラもまだ若く、初々しさが残る青年顔の好青年。いつものごとく素のままと言うか、演技してないと言うか、“そのまんまアキラ”としか言いようのないスタアな芝居。だけど、演じるのは結構複雑なキャラクターだ。ボクシングの対戦相手の手術費用まで出してやってるのに、同棲相手の女の金品をちょろまかしたりもする。その上、その女には靴下まで履かせてもらう甘えっぷりなのに、別な女によろめいて、半殺しの目にあったりする。一種の性格破綻者?

結局、アキラが頼ることになるヤクザの吉野を演じるのは金子信夫。ヤクザと言っても今回はアキラのために一肌脱ぐ良い人で、阿部徹に向かって「黙ってろ小僧!」なんて言ってサマになる人はなかなか居ないよね。でもこの吉野が実はトンでもない役で、なんと裏で海外の諜報機関と繋がっていたってぇんだから驚く。どこの国の諜報機関なのか、オレは知りたいゼ。

ムチャクチャな話ではあるが、これはこれでなかなか面白い。この頃の日活アクションはやっぱいいなぁ。

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2004.11.07

11/7 『ウルトラマンA』#21

第21話「天女の幻を見た!」

意外に質素に団地住まいをしている竜隊長が、出勤しようと家を出ると、謎の女が立っていた。
「私をお手伝いさんとして雇ってください!」
団地住まいでお手伝いさんもねぇもんだ、とこのアブナイ女を追っ払った竜隊長。そして女は、近所の根暗そうな金持ち青年の家で雇ってもらうことに成功する。だが、彼女はヤプールによって破壊された乙女座からやってきた宇宙人で、天女超獣アプラサールへと変身をしたのだった…。

特撮番組の中で、生身の人間のまんま巨大化してる風景ってのは妙に怖い。『ウルトラマン』のメフィラス星人の回に巨大化したフジ隊員。『帰マン』のドラキュラスの回で巨大化してる吸血女。『アイアンキング』のタイタニアン。『フランケン対地底怪獣』のフランケン。特撮セットの中に立ってる円谷英二のスチル。着ぐるみを着てれば全く違和感がないのに、普通のカッコ(いや、あんまり普通じゃない場合が多いんだが)で居ると異様な雰囲気になる。
このエピソードのアプラサールも、超獣の姿をしていた時よりも、普通の女の姿になってからの方が、子供心に怖かった。今観てもなんかイヤだな。
ついでに、アプラサールを匿う根暗青年はもっとイヤだが、こっちは子供の頃はイヤさがよく分かってなかった(笑)。

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2004.11.06

11/6 『デビルマン』

丸の内TOEI1で『デビルマン』(もしかしたら横文字表記で『Devilman』なの?)を観る。

幼馴染みの不動明と飛鳥了。不動明はやがて両親を亡くし、牧村美樹の家族に引き取られていた。ある日、明は了の家に遊びに行き、了の父・飛鳥教授の最後を記録したビデオを見せられる。だが、ビデオだけでなく、実は飛鳥博士はデーモンに乗っ取られ、了の家で生きていたのだ。何故か驚きもしない明に、デーモンの勇者アモンが乗り移り、明はデーモンでも人間でもないデビルマンになってしまう。時を同じくして、デーモンたちが次々と人間に取り憑き始めた。人々は“悪魔狩り”と称し、次々と疑わしい人間の殺害を始める…。

♪だぁれも知らない 知られちゃいけ~ない~!デビルマン~が ダァメェなのを~っ!♪

…ってことで、ええ、ウワサ通りのダメ映画でした…っつーか、コレ、映画?
FLAMEってぇの?主演の井崎兄弟(双子?)。イヤハヤ南友、なんでこんなの主役にしたの?演技出来ないにも程があるって。演技できないって言えば、阿木燿子も?いやいや旦那の竜童だって演技してないし、富永愛だって…ねぇ。カメオでボブ・サップにKONISHIKIに船木誠勝だってさ。なんで格等家集めたのかね?で小林幸子?すいませんが、誰か一人でもいいから普通の役者をキャスティングしてくれぇ~!多分一番演技力があったのは“きたろう”だったんじゃないのか(ヲイヲイ)。

飛鳥了のアタマはなぜ白く染めてあるのか。子供時代の飛鳥了の髪の毛はなぜ白い粉がまぶしてあるのか。この世界でのニュース・ソースは、ボブ・サップ演じるアナウンサーだけなのか?人を探している明が、なぜ海の中に顔を突っ込むのか。本多博太郎はどうやってあの部屋に入ったのか。シレーヌの最期はなぜウヤムヤなのか。デビルマンが、いつも忍者みたいに右腕を前に構えるポーズをしているのはカッコイイのか。デビルマンもその他のデーモンも、二言めには「滅びろっ!」と叫ぶけど、それはデーモンの流行言葉なのか、それとも脚本が間違ってるのか。デーモンに合体された女の子が、原作のように乳から毒液を出すんじゃなくって、腕からビームを出すのがいやだ。シレーヌのアタマから黒髪がチョロチョロ出てるのがイヤだ。CGの質感がテカテカしててイヤだ。クライマックスで飛鳥了がジャケットを着ているのがイヤだし、そもそもサタンじゃなくって飛鳥了の姿なのがイヤだ。そしてなによりも…

世界の崩壊が

「亀戸」だけで展開するのがイヤだあぁぁぁっ!


細かいこと(だが決定的なこと)を色々あげつらったが、こんなもんだけでない。物語的には、原作の表面をサラっと撫でただけなので、難しかったり分からなかったりすることはない。だが、もちろん話が分かればいいってもんではない。根本的に何かがおかしい。致命的なまでに、ディテール描写や状況描写が欠けている。だから物語が分かったって、そこにリアリティもなければ、理解できる登場人物の心理も、映画的興奮もなにもかもがない。
こんな映画を夫婦二人で作ったら、家庭が崩壊してしまうのでは?と観客に余計な心配までさせてしまうような映画はヤバ過ぎるよ、那須監督。

『CASSHERN』『CUTIE HONEY』『NIN×NIN忍者ハットリくん』と、今年もダメ映画を観てきたが、コイツぁアタマふたつばっかり突き抜けてますゼ!
『8マン~すべての寂しい夜のために』と戦えるだけのイヤな戦闘力を持った、唯一の映画が誕生したとも言えるかもしれない。

…とか言いながらも、『鉄人28号』にもワクワクですよ、オレ。さぁ、次はどんなダメなのを観せてくれるのか。

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2004.11.04

11/4 ど~でもいーけど、気になること

最近気になってるどーでもいいようなこと。

・『宇宙戦争』リメイク
どーなんでしょ。ジョージ・パル信者としては、ヘタなもの(ex:『サンダーバード』『タイムマシン』etc…)が作られたら、マジギレなんですが。

・ビジネススクール「DAI-X」
“ダイX”と見る度に、『Xボンバー』の巨大ロボ、ビッグダイXを思い出す。なんかダメっぽいけどその名前でいいの?

・『ザ・フォッグ』リメイク
そんなもんリメイクせんでいい。オリジナル1本あれば、みんなOKさ。

・映画館の上映前案内
携帯や時計のアラームを切っとけとか、上映中の会話を止めろとか、言ってることは至極まっとうなんだけど、どれも長過ぎ。東急系の旗持ったねぇちゃんのヤツは、特に長い。

・新宿のストリート・ミュージシャン
ちょっと増え過ぎ。たまに上手い人たちも居るけど、ほとんどアンデス民族音楽チームに負けてる。せめて彼らレベルになるまで、公園か河原で練習してきて欲しい。

・『ボーン・スプレマシー』のポスター
まるで洋ゲーのパッケージみてぇ。
マット・デイモンが、まるでゲームのポリゴン・キャラにしか見えないけど、こんなヴィジュアルでいいの?!

・としまえんのヒーロー・ショー
大江戸線の中の広告で見た10~11月のヒーロー・ショーの告知に、『円谷ヒーロー夢の共演!!』と書かれているが、その組み合せが「ウルトラセブンとジャンボーグA」「ウルトラマンティガとファイヤーマン」
…コレ、誰にとっての“夢”の共演なの?もしや円谷プロ営業部門の人の夢なのでは…。

・松竹の映画ファンド
下山天監督/仲間由紀恵・オダギリジョー主演の『忍 SHINOBI』で映画ファンドを募集してる。
特典は…

・ 特別試写会への招待状
・ 投資家限定の特別メイキング映像DVD
・ 劇場向け映画宣伝ポスター(非売品)
・ 映画製作スタッフ用グッズ(Tシャツ、キャップ、タオル等を検討中)
・ 一般販売用のDVD内に投資家(希望者のみ)の名前をクレジット表記
・ 投資家向けにインターネットで情報を提供(製作ニュース、画像ダウンロードなど)

あんまり魅力がないよな…

・夫婦50割引
良い企画なのに、期間限定なのが許せん。オレが50歳過ぎるまでやっててくれろ!

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2004.11.03

11/3 映画パンフの整理

棚に乱雑に突っ込んであった映画パンフレットの整理をした。
棚から引っ張り出して、行ごとに分けて、それをさらにアイウエオ順で分けて、棚に戻す。ただ単に、ア行から順番に並べかえたってだけなのにヘンに疲れる。
並べ替えてみたら、奇妙なことに気がついた。なんだか知らないが、予想以上に「ハ行」のものが多い。一番多いだろうと思ってたのは、“スター”とか“スペース”とかが多いから一番多いのは「サ行」だろうと思ったのに、これはちょっと予想外。なんでだろう?

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11/3 『シークレット・ウィンドウ』

新宿文化シネマ2で『シークレット・ウィンドウ』を観る。

作家モート・レイニー(ジョニー・デップ)はスランプだった。妻エイミー(マリア・ベロ)は間男(ティモシー・ハットン)に寝取られ、お気に入りだった自宅も妻に取られてしまった。彼は行き詰りながらも、湖畔の別荘で新作小説を創作中だったが、そこへジョン・シューター(ジョン・タトゥーロ)と名乗る男が現れた。彼はモートが以前に発表した小説『秘密の窓』は、自分の小説の盗作だと言うが…。

原作の『秘密の窓、秘密の庭』(スティーブン・キング著/文藝春秋刊/『ランゴリアーズ』収蔵)は読んでいるのだが、何故かきれいさっぱり忘れている。作家の盗作話で…なんだったっけ?スズメのヤツ?あれは『ダーク・ハーフ』か。じゃあコレはどんなんだった?うう~ん、思い出せない…。
映画観てやっと思いだしたよ。ああ、こんな話だった。ストーリーが面白いってよりも、キングらしいディテール描写と雰囲気で保たせていた原作だったような気がする。だから、映画もストーリーが面白いって訳でもない。
パンフレットには帯を掛けて封印してあり、“ネタバレ禁止”感を煽っている。その宣伝部の意向に沿って、ここでネタバラシはしないけれど、ちょっと勘の鋭い人なら、オチは予想が付くようなものである。
てなことで、見所は役者に集約される。キング原作の映画なのに、なんだか女性客が多いのは、もちろんジョン・タトゥーロ目当て…んは訳はなく、“パイレーツ効果”で最近は婦女子から大人気のジョニー・デップ。この“曲者演技”巧者な2人が出てることこそが、この映画の面白さ。
特にタトゥーロの不気味な南部オヤヂ演技は秀逸。こんなオヤヂが家に現れて、オマエはオレのものを盗んだ」なんて言ってきたら、本当にイヤだ。
さらに本作には、チャールズ・ダットンにマリア・ベロ、そしてティモシー・ハットン(!)と実に微妙な俳優たちも出演している。主演の2人も含めて、数年前ならどう考えてもミニシアター公開映画の雰囲気を醸し出す、とてもメジャー作品とは思えない顔ぶれだ。

監督・脚本のデヴィッド・コープは、『ミッション:インポッシブル』『スパイダーマン』など、超大作を多く手掛ける脚本家。でも、この人は監督にはあんまり向いてないかもね。

そう言えば、最近キングの新作が出ないな。そろそろなんか出してよ。文春or新潮さん。

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11/3 『キャットウーマン』

新宿ミラノで『キャット・ウーマン』を観る。

画期的な老化防止化粧品「ビューリン」の発売を目前に控えたヘデア社で、広告デザイナーをしているペイシェンス・フィリップス(ハル・ベリー)。引込み思案な彼女は、その「ビューリン」の広告でも失敗して社長(ランベール・ウィルソン)を怒らせてしまうが、社長夫人で同社のモデルでもあるローレル(シャロン・ストーン)の口添えで、彼女はもう一度チャンスを与えられる。再プレゼンの日、彼女は「ビューリン」には恐ろしい副作用があることを知ったために、警備員によってよって殺されてしまった。だが、奇妙なことに彼女の遺体に無数の猫が寄って来た。そして彼女は、猫の能力を持った“キャットウーマン”として蘇った…。

ピトフは、ジュネ&キャロ組出身で『ヴィドック』の監督だけあって、ヴィジュアル的にはとても面白いことをしている。
ひとつは、多用される空撮映像。通常のヘリ撮影ではどう考えても不可能な軌道と画角で、都市を映し出す。ビルを真下に見る真俯瞰での移動から、パンナップしつつカメラが降り、ビルを回り込んで、アオリでぴたりと止まる。きっとCGなんだろうが、もしもこれがスカイカムか何かを使った実写だったら凄いことだ。
そしてもうひとつは、キャットウーマンの主観映像。彼女の驚異的な視力の表現として、急Z.Iしてヴィジョンが形作られるような、奇妙な映像が挿入される。これもデジタルならではのものだけれど、非常に不思議な画で面白い。
その他にも、ドゥカティに乗るハル・ベリーの、一瞬足りともマトモに映さないブラしまくった映像(もしかしたらヘルメットを被ってる姿を見せない為だったのか?)や、全てのオフィスの人が微速度撮影された中で、1人だけ通常速度で働くハル・ベリーなど、凝った映像が色々とある。
だが、『ヴィドック』と同じで、映像的には面白いのに、どうも話が盛り上がらない。ピトフは構成力が弱いんじゃなかろうか?

『フリントストーン モダン石器時代』以来、ハル・ベリーはオレの好みの女優さんだが、この映画はどうなんでしょう?
発表されるやいなや非難轟々だった、『ゴールドパピヨン』みたいなボンデージ衣裳でムチを振り回す猫女。カッコ良いですよ、そりゃハル・ベリーだもの。だけど、『バットマン・リターンズ』のミシェル・ファイファーと比べちゃうと、ちょっと分が悪い。哀しさとか狂気が伝わってこない。自信がなく、引っ込み思案で、臆病で、イケてない女が、キャットウーマンに変身した途端に、自信満々で、攻撃的かつ色気たっぷり子さんになる。そのギャップ、振れ幅が、ハル・ベリーでは小さすぎる。ミシャル・ファイファーが「ミャアオウゥ…」と言った時の物憂げな猫っぽさと比べてしまうと、ハル・ベリーの「ミャアオウゥ!」は、あまりにも攻撃的だ。それは猫ではなく、同じネコ科でも“豹”のそれなのである。
女優ではなく、ティム・バートンとピトフの資質の違いなのかもしれないが、期待してたものとは違うよな。
今回は、悪女を演じるシャロン・ストーンの方が魅力的。「どうせアタシはビッチですから」と言ったかどうかは知らないが、いかにもワルそうな美女を好演している。でも、特に超能力があるようなスーパー・ヴィランじゃないので、役者としては良かったが、キャットウーマンの相手としては役不足。
見終わってツマラナカッタんではないけれど、猛烈に物足りなさの残る映画であった。

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2004.11.02

11/2 『フライトナイト』

DVDで『フライトナイト』を観る。

ホラー映画好きの高校生チャーリー(ウィリアム・ラグズデール)は、念願かなってやっと彼女のエイミー(アマンダ・ビアース)とベッドインするところだった。だがその時、夜だというのに空き家のはずの隣家に棺桶が運び込まれるのを目撃する。その日から近隣では、夜毎謎の殺人事件が起きる様になった。チャーリーは隣家に越してきたジェリー(クリス・サランドン)がバンパイアなのではないかと思い始めるが、誰も彼の言うことを信じない。そして怪奇番組のホスト、ピーター・ビンセント(ロディ・マクドウォール)に助けを求めるが…。

『ナイトメア・ビフォー・クリスマス』を観て、ジャック・スケリントンの声がクリス・サランドンだったのを思い出し、それで急に『フライトナイト』を観たくなる。
約20年前に観て以来だが、こんなにユルい映画だったっけ?テンポも遅いし、展開もユルユル。80年代なファッション、音楽が、イイ感じにダサ懐かしい。特にエイミーの着てる素頓狂な服の数々がなんとも言えん。
今初めて観たのなら、「ダセェ!」と思うかもしれんが、オレはこの映画好きなんだよね。ロディ・マクドォールとクリス・サランドンの怪演が実に楽しいし。
リチャード・エドランドによるSFXの出来は、今観ても素晴らしい。でも、エイミーが振り向いて口裂け女になる場面って、あんなもんだったっけ?普通の口がくわぁぁぁっ!と裂けるように開いていったような気がしてたんだけど、振り向いたらもう裂けてた。それでもメイク自体の出来はいいんだけどね。
トム・ホランドは、この作品と『危険な天使』『チャイルド・プレイ』は大好きなんだが、それ以降はどうでもいい人になってしまった…。

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11/2 『ナイトメア・ビフォー・クリスマス』

家に帰ると、カミさんが『ナイトメア・ビフォー・クリスマス』を観てたので、一緒に観る。

何度も観ているが、映画の出来としてはもちろんのこと、モデル・アニメ、ディスプレイスメント・アニメとしても、ほぼ文句のない素晴らしい出来。なので、今さら内容がどうのこうの言っても仕様がないので、物語とかは割愛する。
今回プロジェクターで観るまで気にもしてなかったのだが、このDVD版って、スクイーズとかじゃなかったんだ。きっとデジタル・リマスター版のDVDを再発売して、また買うことになるんだろうなぁ。

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2004.11.01

11/1 『ウルトラマンA』#20

第20話「青春の星 ふたりの星」
パトロール中、北極星のあたりから突如大型客船スカンジナビア号が空中に現れるのを目撃した北斗。だが竜隊長は信じず、疲れ過ぎのせいだとして、夏季休暇を取らせる事にした。休暇を利用して、客船が着水した沼津にやってきた北斗は、スカンジナビア号----別名ステラ・ポラリス号で機関士をしている篠田一郎(篠田三郎)と出会う。彼は、3年前から港に停泊してホテルとして使われているこの船を、再び動かすのが夢だと言うが…。

ウルトラマンタロウこと篠田三郎がゲスト。こいつが表情や感情がコロコロ変わり過ぎで、はっきり言ってちょとコワイ。今笑ってたかと思うと、急に怒りだす。おまけに思い込みも激しいし、実際に居たら困ったタイプの人だ。
結局、スカンジナビア号が飛んだ原因は、大蝉超獣ゼミストラーの力によるものだとは分かるのだが、何故飛ばしていたのかの目的は、分からずじまいで終ってしまうのだった。
だいたい、なんでセミの超獣が火を吹いたり、超能力を持っているのかも分からないし、篠田一郎がなん船を動かすのにイカリを上げずにイカリの鎖を爆破してたのかも分からない。何から何まで分からないエピソードですな。

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2004.10.31

10/31 『ミーン・マシーン』

借り物DVDで『ミーン・マシーン』を観る。

飲酒運転と警官への暴行で、懲役3年となったダニー・ミーン(ヴィニー・ジョーンズ)。彼は収監された刑務所の所長から、看守のサッカー・チームのコーチを頼まれる。彼はかつて、サッカー・イングランド・チームの英雄だったが、八百長がばれてサッカー界から追放されていたのだ。ダニーは、看守チームのコーチではなく、看守チーム対囚人チームの親善試合を提案し…。

『ロンゲスト・ヤード』そっくりだな…とか思ったら、リメイクだったのね。そうと分かってしまうと、オリジナルが傑作なだけにイマイチに思えちゃう。最近贔屓のヴィニー・ジョーンズ(この映画の製作にも噛んでいるガイ・リッチー組だ)が、凶悪だけどオツムの弱い殺し屋とかじゃなくって、珍しく普通の人の役。そして同じくリッチー組出身のジェイソン・ステイサムの素手で23人殺した凶暴なキーパーも可笑しい。地味めなキャスティングではあるが、俳優はみないい味を出している。
だけど、構成力が弱いのか、なんだか盛り上がりに欠けるのだ。
たとえ『ロンゲスト・ヤード』と比較しなくっても、クライマックスのサッカー試合はもっともっと盛り上がると期待していたのに、いくつかの面白い場面を除くき、最後まで淡々と描写されてしまう。こーゆー映画だったら、観客が握り拳作って一緒に「ミーン・マシーン!ミーン・マシーン!」と叫びたくなるような作りじゃあないとね。
全体の出来が悪くはないだけに、なんか凄く残念。わざわざ傑作をリメイクしなくても良かったのにね。

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10/31 『エクソシスト ビギニング』

新宿ミラノで『エクソシスト ビギニング』を観る。

第二次大戦末期、ランケスター・メリン神父(ステラン・スカルスガルド)は、眼前で行われるナチスの残虐行為を阻止できなかったため、信仰を見失ってしまった。彼は考古学者としてアフリカを放浪中に、古美術収集家からあると思われる彫像の入手を依頼される。それはイギリスの調査隊が発掘中の古い教会にあると言う。若き神父フランシス(ジェームズ・ダーシー)と共に発掘現場に向ったメリンは、医者のサラ(イザベラ・スコルプコ)や、村の少年ジョセフ(レミー・スウィーニー) と出会う。そして発掘中の教会の周辺で、次々と奇怪な事件が起こり始める…。

ジョン・フランケンハイマー亡き後、ポール・シュレイダー監督によって制作が進められていたが、撮影終了後に解任され、最終的にレニー・ハーリン監督作になったという、製作現場的爆弾を抱えたいわくつき映画。それだけに、全く期待してなかったから、意外と面白かった。
フリードキンの1作目のようなジワジワとした恐怖感は殆どなく、レニー・ハーリンらしく距離感や位置関係がよくわからなかったり(『ダイ・ハード2』ほどではないが)とか、弱点盛り沢山映画である。でもその分、ショッカー演出が優れてて、ホラー慣れしてるオレでも2回ほど「ヒャアッ!」っと飛び上がった。特にハイエナのシーンの脅かしっぷりは秀逸。単に音響に拠ったビックリ演出ではあるのだが、マジ驚いちゃったよ。

聞くところによると、シュレーダー版は地味すぎたので、ハーリンに交代したとのこと。スパイダー・ウォーク状態で壁を歩いたり、体をエビ反らせて起き上がったり、指が捻じ曲がって骨出ちゃったりする見せ場の数々は、ハーリン作品『プリズン』のテイストに通じるものがある。きっと派手めな部分の大半は、ハーリンが撮り直した部分だろう。
…と考えると、もしもシュレーダー版が出てもあんまり観たくないな。地味なキャストによる地味なオカルト----『サンタリア~魔界怨霊』みたいな映画になってそうだもの。

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2004.10.27

10/27 『ウルトラマンA』#19

第19話「河童屋敷の謎」
母親がラーメン屋台を引いているためにいじめられ、そのせいでウソツキになっているヤスオが超獣を目撃した。超獣が消えた場所には、プール付きの豪邸が建っているだけだった。そして、その豪邸のプールで泳いだ級友たちは、みな“ヘソ”がなくなってしまっていた。ヤスオは必死に説明するが、誰も彼の言うことを信じない。そして星司は、もしもヤスオの言うことが本当だったら、プールに飛び込んでヘソを取り返してくると約束するが…。

あ、『光速エスパー』のお父さんだ!とか言っても誰も分からんだろうが、豪邸に住む怪しい春川夫婦の旦那さんを演じてるのが、『光速エスパー』でお父さん役をやってた細川俊夫って役者さんなのだ。以上。

さて、ツッコミどころ満載のエピソードである。
アタマがプールになってる河童超獣キングカッパーってのは、発想の元は恐らく落語の『頭山』あたりだろうし、腹の部分が顔になってるデザインはもちろん腹芸が元ネタでしょ?着ぐるみ怪獣のアタマに、本当に水が入ってる造型は実に野心的だと思うけれど、このコンセプトのムチャさ加減とあいまって、他に類を見ない超獣になっている。
超獣がそんなんだから、話もムチャ。カッパなのになんで“ヘソ”を取るのか?尻子玉を抜いたらんかい、尻子玉をっ!で、約束を守ってプールに飛び込む星司も一緒にヘソを取られたらどーすんだろ?
前話に続き、高野宏一の特撮はけっこう野心的なんだが、話がどーにも笑いを誘ってしまうなあ

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2004.10.26

10/26 『ウルトラマンA』#18

第18話「鳩を返せ!」
技術班(?)の梶は、どんなところにも行ける画期的な無人機を開発したが、機体の回収方法に悩んでいた。星司は、パトロール中に出遭った鳩狂いの少年サブローを思い出し、鳩の帰巣本能を利用することを提案する。TAC基地から遠く離れた所で放されたサブローの伝書鳩コジローは、順調に基地へ向かって飛び、実験は成功するかに思われた。だが、ヤプールはコジローを捕獲し、その脳髄で大鳩超獣ブラックピジョンを作る。そしてブラックピジョンは、サブローの吹く鳩笛に向かって進み始めた…。

なんとも言えず“イヤ~ン!”なノリが、『スペクトルマン』みたいなエピソード。
いつもは、地球の生物と宇宙生物をそのまんま掛け合わせて超獣を作ってるのに、なぜゆえ今回は脳髄だけなの?
その所為で、持って行き様によってはすごくいい話になりそうな雰囲気もありつつ、猛烈にイヤな後味のエピソードになっちまった。Aも、初代マンがよくやってたみたいに、せめてブラックピジョンを宇宙に連れてって放すくらいにしておけばいいのに、殺しちゃうもんなぁ。

ところで梶の作ってる“無人機”って、一体どんなのなんだろう?
「空を飛べて、月にも行けて、海中にも潜れて、やり方によっては地中にも潜れる」って説明するけど、それの回収を伝書鳩がするの?鳩は、月にも海中にも地中にも行けないと思うけどね…。

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2004.10.21

10/21 『座頭市果し状』

米版DVDで『座頭市果し状』を観る。

旅の途中で市は、浪人者に斬られた百姓を医者に連れて行った。市は、酒好きの医師の順庵(志村喬)と親しくなり、家に世話になることになった。同じ頃、松五郎親分(土方弘)の家に、役人に追われている勘造(小松方正)、用心棒の弦八郎(待田京介)、その女・お秋(野川由美子)ら6人のならず者が転がり込んでいた…。

安田公義監督による第18作。
シリーズが進むほどに、どんどん強くなっていく市が、あんまりにも強くなり過ぎて、面白味が欠けていくって意見も分からんではないが、「少年ジャンプ」の“戦いのインフレ”と同じで、強くなっちゃったものはなかなか後戻りは出来ない。しょうがないから、その圧倒的なまでの無敵っぷりを楽しむべきだろう。

今回は6人(正確には冒頭に2人斬ってるので8人だが)のゴロツキどもとの戦いが見せ場。手裏剣(投げナイフみたいだが)使いと短銃使いと、2人の飛び道具系が居るのが新機軸。でも、市は撃たれて川に落ちた後、銃弾を自分の刀(仕込杖)で摘出した上で、大量出血しながらも、さらにバッタバッタと敵を斬り倒す。やり過ぎではあるのだが、勝新と待田京介の殺陣の見事さの前には、そんな言葉は飲み込んでおくしかない。
市に冒頭で斬られた男の弟が、恨みを晴らそうと執拗に市を狙う。この手裏剣使いに扮するのは、かの井上昭文である。誰、それ?って感じかもしれないが、『愛の戦士 レインボーマン』でインドの聖者ダイバ・ダッタを演じてた人である。正直なところ、ゴロツキが6人も居ても、きっちり存在感をアピール出来ているのは、この井上昭文と野川由美子、待田京介の3人だけで、あの小松方正すらも今ひとつ目立てていない。なんて勿体無いんだろう。
その分、ゲストの志村喬は、いつもながらの存在感を見せる。でも、元々演技の幅が広い人ではないので、“酒好きの医者”ってだけで、もうすでに『酔いどれ天使』と区別がつかない。それでこそ志村喬、それだから志村喬としか言いようがないんだけどね。

三隅、森、池広と凄ぇ監督ばかりの中では、どうしても地味になりがちな職人監督安田公義だが、それだけに観客楽しませようって意気込みが感じられるせいかもしれない。出来がいいとは言えないが、割と嫌いになれない作品である。

なお、毎度のことだが、劇中に「果し状」なんてものは登場しない。このシリーズ、なんでこんな適当なタイトルのものばかりなんだろう?

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2004.10.20

10/20 『こねこ』

DVDで『こねこ』を観る。

モスクワのとある家。子供たちはお婆ちゃんに1匹の子猫を買ってもらった。“チグラーシャ”と名づけられた子猫は、日々イタズラをして家族を困らせてばかり。ある日のこと、チグラーシャは窓からトラックの荷台に落ち、家から遠く離れた場所に行ってしまう。家族総出でチグラーシャを探すが、その頃チグラーシャは、雑役夫のフェージンに拾われて……。

会社の女の子から「是非!」と貸されたDVD。机の上に置いといたら、別なネコ好き男がそれを見て言う
男 「あ、“チグラーシャ”の映画ですね」
俺 「へ?!なんでこんな映画知ってるの?」
男 「ネコ好きの間では凄く有名な作品なんですよ」
俺 「そんな有名なの?(オレは全く知らなかったけど…)」
男 「大抵のネコ好きは見てるんじゃないですかね」
そんなもんなんですか?
ちなみに、オレは動物は好きだけどネコアレルギーなので、猫に触ると目がショビショビしてしまう。

さてこの映画、単なる児童映画なのだが、ちょっと不思議な構成。
最初の方は、行方不明の仔猫とそれを探す子供たちの話なのが、途中から仔猫とそれを拾ったオヤヂの話になっていく。アレレ?てなもんだが、実はこのオヤヂこそが、本作のキーマンなのだ。このってオヤヂが、世にも珍しい猫調教師なんだそうで、猫たちの達者な演技を引きだしているのだそうな。綱渡りよろしく肩の上をシャナリシャナリと歩いたり、縄飛びをしたりと言った猫曲芸、そして主役のトラ猫チグラーシャの驚くべき演技も、すべてこのオヤヂあったればこそ。
映画としてどうだとか言うようなものではないが、猫たちの演技は一見の価値ありだ。

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2004.10.19

10/19 『ウルトラマンA』#17

第17話「夏の怪奇シリーズ 怪談・ほたるヶ原の鬼女」

とある夜、足の不自由な少女タミコの枕元で不思議な声が響く。「母に逢いたければ、このホタルンガを持って行け…」そして、タミコは巨大なホタルを手に入れた。
時を同じくして、ほたるヶ原では毎晩のように原因不明の交通事故が頻発するようになる。どの事故も必ず深夜2時に起こっていることに気付いたTACは、星司と夕子を現場に派遣する。このほたるヶ原バイパスは、TACの新型秘密兵器の輸送路でもあったのだ…。

当時の特撮モノは、どうもこの手の交通事故(時代的には交通戦争って言うべきか)に対する警鐘みたいな話が多い。『ウルトラQ』のヒドラとか、『スペクトルマン』のクルマニクラスとか。
で、今回は珍しく夕子が単独で主役(?)の物語。タミコと夕子の心の交流を描くようでいて、丘の上から車イスを突き飛ばして、スっ転んだタミコを見て「ごめんなさい、本当は歩けるんじゃないかと思って…」とか言っちゃう夕子。鬼女はお前だ!
その後、うやむやのうちに歩けるようになったタミコと2人で、大蛍超獣ホタルンガの尻の発光体に吸い込まれちゃうのに驚くが、その体内でマスクもなしに毒ガス兵器を使ってしまう夕子の大胆さにはもっと驚かされる。
全体的になんかヘンだが、「夏の怪奇シリーズ」の中ではイチバン怪奇色が強いかな。

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2004.10.17

10/17 『危険な動物たち』

DVDで『危険な動物たち』を観る。

世界的大企業オクトパス社の社長ロッド・マッケイン(ケヴィン・クライン)は、英国の動物園を買収し、20%の増収を要求、新園長に就任したロロ(ジョン・クリース)は、目標をクリアするため、獰猛な猛獣たちだけの動物園を企画するが、飼育係たちは猛反対。彼らは大人しい動物たちを、危険に見せかけようと一苦労。そんな時、この動物園に興味を持ったキャリアウーマンのウィラ(ジェイミー・リー・カーティス)と、彼女に惚れている社長のバカ息子ヴィンス(ケヴィン・クライン二役)が本社から派遣されてきた…。

昔、機内映画で観て、『ワンダとダイヤと優しいやつら』には遠く及ばないと思って以来、そのまんま観直してなかった1本。今観直すと、思ってたよりも全然面白い。キャストも殆ど一緒だから、どうしても『ワンダ~』と比べてしまうが、比べないで単体として観れば、そんなに悪いもんでもない。皆唯一無二なキャスティングで、誰か他の人が演じていたら、きっともっとつまらないものになってただろう。ついでに、ピュンの『エイリアンfrom L.A.』でもお馴染みにキャリー・ローウェルも出てるしね。
また、ミーアキャットだのアリクイだのを、必死になって獰猛に見せかける展開はとても可笑しい。これって発想の元になってるのは、『ホーリー・グレイル』の殺人ウサギなんじゃないのかな?
監督は『アイスマン』のフレッド・スケピシ。最近名前を聞かなくなったけど、どうしたんだろう?オレは『愛しのロクサーヌ』とかも嫌いじゃないし、真面目な作風には割と好感を持ってたんだが…。

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2004.10.13

10/13 『ウルトラマンA』#16

第16話「夏の怪奇シリーズ 怪奇・牛神男」
お盆休暇で岡山・吉備津に帰省する吉村隊員は、列車の中でヒッピー風の男、高井(蟹江敬三)と知り合った。ひょんなことから、故郷を案内することになった吉村は、数百万頭分もの牛の「鼻ぐり」(牛の鼻輪)を奉った鼻ぐり塚にやってくる。高井は、吉村が止めるのも聞かず「アクセサリーに丁度いい」と、鼻ぐりを1つくすねてしまう。それを異次元から見ていたヤプールは、これ幸いと高井に牛の怨念を取り憑かせてしまう。翌日、吉村と母が、番組タイアップ先のオリーブマノン化粧品のオリーブ園を見学している頃、高井は牛神超獣カウラへと姿を変えていた…。

なんと言っても、蟹江敬三とオリーブマノン化粧品に尽きる。
若かりし蟹江敬三は、いくら70年代の若者のステレオタイプとは言っても、こりゃやり過ぎでしょ。まるでバカじゃん。変身してる途中は、まるで『極道恐怖大劇場 牛頭』(それは名古屋だけじゃなくて岡山にもあったんだ)状態だしね。
そしてオリーブマノン化粧品。実にあからさまなタイアップ振りが微笑ましい。社長さんは出てくるわ、オリーブ園見学ではベタに説明をするわ、カウラはご丁寧にロゴ入りオリーブオイル・タンクを破壊するわの大盤振る舞い。大らかな時代だねぇ。

今回は、もう16話にもなるってのに、今まで全く目立てなかった吉村隊員が主役。意外と男前なんだけど、やっぱりパッとしない役者さんだね。

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2004.10.11

10/11 『ヘルボーイ』

日比谷映画で『ヘルボーイ』を観る。

第二次大戦時、ナチスは怪僧ラスプーチン(カレル・ローデン)の力を借り、冥界から邪神を召喚しようとしていた。これを知ったアメリカ軍は、超自然現象の専門家ブルーム博士(ジョン・ハート)と共にこの計画を阻止し、ラスプーチンは冥界に吸い込まれた。だがその時、冥界から異様に巨大な右手を持った真っ赤な生き物の子供がやって来た。彼は“ヘルボーイ”と名付けられ、超常現象学者ブルーム教授が育てることになった。
月日は流れ、学校を出たばかりの捜査官ジョン・マイヤーズ(ルパート・エヴァンス)は、ブルーム博士が魔物たちを退治するため組織した超常現象調査防衛局へ赴任した。そして、そこにはヘルボーイ(ロン・パールマン)やエイブ・サピエンの姿があった。
一方その頃、ラスプーチンは再び世界を支配しようと冥界より蘇っていた…。

ここ数年、多くのアメコミ映画が作られているが、その大半はスタン・リー御大率いるマーベル・グループのキャラクターたちである。そんな中にあって、本作はアダルト志向の強いダークホース・コミックスを出自とする映画である。おまけに監督がギレルモ・デル・トロで、製作は原作者のマイク・ミニョーラ自身。『ヘルボーイ』ファンではないけれど、それなりの期待値で観たのだが、…結果的にはなんか突き抜けない映画になっちまった。

ヘルボーイをはじめとするキャラクター造形は決して悪くない。
セルマ・ブレア演じる“ファイア・スターター”は、美人じゃないし陰気なのに何故か魅力的だし、どこかC-3POを連想させる半魚人エイブ・サピエンもいい。そして我等がロン・パールマン演じるヘルボーイ自身は素晴らしい。ガッシリした図体でブツブツぼやく様は、これまでのヒーロー像とは一味違う。デル・トロがロン・パーにこだわっただけあって、顔が似てるってだけではなく、彼しか出来ない存在感がある。それにリック・ベイカーがスーパーバイザーをしているから、メイクのクオリティもおっそろしく高い。
敵役のアナクロさ満点なデザインのクロエネンもオレは好きだし、謎の冥界クリーチャー、サマエルもティペット・スタジオが動かしてるだけあって、実に躍動感がある。
(ちなみに、SFXにはジーン・ウォーレンJr.&ジーン・ウォーレン三世のFANTASY IIも参加している!)

個々のシーンでは抜群にいいところもある。
ネコを助けながらのバトルとか、ヘルボーイと伝書鳩小僧が、屋上の上からリズとマイヤーズのデートを盗み見るシーンなんて、本当に可笑しくってチャーミング。
…と、褒めてきたようでありながら、なんかイマひとつ面白さに欠けるんだわさ。

それはカタルシスの薄さだ。
物語の進行と共に、バトルがハデになり、主人公が苦戦するようになっていくと、カタルシスが大きくなっていく。狙いとして、最後の最後に肩透かしを食らわせるってやり方もあるだろうけれど、この映画では徐々にパワーダウンしてしまう。最初のサマエルとのバトルでは、戦い自体に迫力があるばかりでなく、地下鉄などの道具の使い方もいいし、テンポも気持ちがいい。だが、次の戦い、その次の戦いと、幾つかの戦いを繰り返すうちに、どんどん凡庸なものになってしまう。トンファー風の刀を使うクロエネンとの戦いなんて、いっくらでも面白くなりそうなのに、やけにアッサリ終わってしまう。そしてクライマックスは、ただ単にでかいだけのテンタクル戦だ。
アクションやバトルが、物語の進行と共にドンドンつまらなくなる、“三段逆スライド方式”みたいな構成だから、盛り上がらないこと夥しい。なんでこんな風な作りにしちゃったんだろう?
続編も決まっているようだから、是非この辺りを反省して欲しいなぁ。

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2004.10.10

10/10 『ウルトラマンA』#15

第15話「夏の怪奇シリーズ/黒い蟹の呪い」
父を海で失った少年・夢二は、海で拾った巻貝から不思議な声を聞いた。それは亡き父の魂が宿ったカブトガニの声だった。父は、あるカブトガニが何者かに改造され、海を汚す人類への恨みを募らせていると言う。そして倉敷の海に大蟹超獣キングクラブが現われる…。

お得意、「夏の怪奇シリーズ」の第一弾。
どこら辺が“怪奇”なのかと言うと、多分死んだ父ちゃんの声が聞こえてくるところでしょう。きっとそうだ、全然怖くないけど。持ってき方によっては『セブン』の「ノンマルトの使者」みたいなヘビィな話にもなるところだが、そこはそれ『A』ですから、そんな風にはなりません。どっちかって言うと、タイアップの「鷲羽山ハイランド」とかの印象の方が強く残る。HPで検索したら、この遊園地ってまだあるんだね。キングクラブがあんなに焼き尽くしたのに(笑)。
最近の“ウリ”は、本場のブラジルサンバでチューピーでチュ~!!だそうで、

いつも元気元気♪本場ブラジルのサンバチーム!! 陽気でノリノリ~なサンバでレッツダァ~ンス♪ 365日!!踊りまくりぃ~でチュ!!

オレも今度倉敷に行ったときには、踊りまくりぃ~でチュ~!!だ。(ウソ)

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2004.10.09

10/9 『フランケンシュタインの花嫁』

DVDで『フランケンシュタインの花嫁』を観る。

燃え落ちる風車と共に死んだと思われたモンスター(ボリス・カーロフ)が生きていた。彼は森の奥に住む盲目の老人と知り合い、言葉を教えられ、人として生きることを知る。一方その頃、フランケンシュタイン博士(コリン・クライブ)は、プレトリアス博士(アーネスト・セシガー)から、第二のモンスター----モンスターの花嫁を造ろうと持ちかけられる。彼は、忌まわしい研究は二度としないと断るが…。

言わずと知れた1935年製作の続編。もちろん監督はジェームズ・ホエール。
一部では前作よりも評価・人気共に高いけれど、やっぱりオレは正編の方が好きだな。ボリス・カーロフ演じるモンスターが、前作よりも人間味があり過ぎちゃうのが、オレとしてはあまり好きではない。また、プレトリアス博士自身の創造物であるミニチュア人間が、「モンスターを造るよりスゲエんじゃないのか?って気にさせるせいもあるだろう。
この続編の人気の高さは、作品の出来よりも(もちろん出来も悪くないのだが)、エルザ・ランチェスター演じる“花嫁”故だろう。高く頭上に伸びたアタマに、波打つハイライトのようなアクセントになっている白髪(?)のライン。そして濃い目の化粧で鋭い眼光。でもこの花嫁、『宇宙水爆戦』のメタルーナ・ミュータントみたいなもんで、作品中での登場シーンはほんのごく僅かだし、出てきてもモンスターを見て悲鳴を上げるだけにもかかわらず、何か物凄いインパクトがある。この花嫁あったればこそ、『ロッキー・ホラー・ショー』のマジェンタも生まれた訳で、そーゆー意味でもエポックだし、個人的な思い入れはあるんだけれどもね。

この映画、冒頭に前作とはちょっと違った趣向が凝らされている。前作は冒頭でショッキングな内容に関する注意が入るが、本作は詩人のバイロン、メアリー・シェリーらが嵐の晩に語り合う場面から始まる。「あの物語には続きがあるのだ…」と。ここでメアリー・シェリーを演じるのが、これまたエルザ・ランチェスター。とても同一人物とは見えないところが面白い。

特典映像は約40分のメイキング。
これまた正編と同じく、映画史家や関係者の遺族が、生前の監督にインタビューした事柄を述べる内容で、構成も出てくる人もほぼ一緒。だけど唯一違うのは、ジョー・ダンテがホストになっているところだ。まぁ、最初と最後に出てきて一言語るだけなんで、わざわざ“ホスト”とか言うほどのものではないんだが。

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10/9 『フランケンシュタイン』

DVDで『フランケンシュタイン』を観る。

フランケンシュタイン博士(コリン・クライブ)は、墓地や処刑場から死体を集め、新しい生命の創造を試みる。博士の実験は成功し、モンスター(ボリス・カーロフ)が誕生する。だが、モンスターのアタマに入っていたのは、犯罪者の脳みそであった…。

言わずと知れた1931年製作のジェームズ・ホエール監督作品。
数多のオマージュやパロディ作品が作られ続けているのは、メアリー・シェリーの原作が優れていたからではない。この映画が素晴らしかったからにほかならない。全編通してちゃんと観たのは遠い昔のこと。先日『ヴァン・ヘルシング』を観たから観直そうと思ったのだが、この歳になるとこの映画の良さが再認識できる。
なんと言ってもボリス・カーロフの演技が絶品である。あの朴訥で哀しげな表情は、カーロフ以外の役者では出すことが出来ない。多くの人が魅了される、湖のほとりでの少女マリアとのやり取りは、やはりこの映画の白眉と言っていいだろう。『ヴァン・ヘルシング』のシュラー・ヘンズリー演じるモンスターなんて、ちゃんちゃらおかしいやってなもんである。
そして美術の素晴らしさにも唸らされる。あのどこか遠近法の狂ったような独特なセットの異様さ、重厚さは、今観ても全く色褪せない。

特典映像は45分のメイキング。…と言っても、実際のメイキングが残っている訳ではないので、映画史家や関係者の遺族が、生前の監督にインタビューした事柄や、父から聞いた話を語るのがメイン。メイクのジャック・ピアースが如何に天才だったかを語るリック・ベイカーや、『ゴッドandモンスター』のビル・コンドン監督、影響を受けたクライブ・バーカーのインタビューなども含まれた力作。
本作と『ノスフェラトゥ』の映像を適当に編集したコメディ『BOO!』は、呆れ返るくらいつまらなくってガックシ…。

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2004.10.06

10/6 『ウルトラマンA』#13&14

第13話「死刑!ウルトラ5兄弟」
殺し屋超獣バラバに兄を殺された少年。だが、警察はいつものごとく超獣出現を信じない。そして、突如空に「ウルトラ兄弟はゴルゴダ星に集結せよ!」とウルトラサインが輝く。サインに従ってAがゴルゴダ星に行くと、そこにはゾフィー、マン、セブン、帰りマンも現われた。だが、誰もウルトラサインを出した者は居ない。そして目の前に現われるウルトラ5兄弟の十字架。全てはヤプール人の罠だったのだ…。

子供のときには結構興奮したエピソードだった。なんてったって、ウルトラ兄弟5人が初めて勢揃いするんだから、興奮するなって方がムリな話だ。だけど今観ると、実にテキトーな話だね。ヤプール人にやられて“ハラホロヒレハレ”な4兄弟もナニだし、みんな揃ってオヤヂ声で話してるからなぁ。
ウルトラ兄弟の兄弟愛と、兄を殺された少年の兄弟愛を平行して描こうとしたんだろうけれど、兄を殺された少年はハッキリと蛇足で、まったく本筋と絡んでいない。だけど、そのまま後編へ突入!

第14話「銀河に散った5つの星」
ウルトラ4兄弟を人質に取られている為、バラバに負けてしまうA。そして地球防衛軍本部からやってきた司令官は、宇宙ミサイルNo.7によってゴルゴダ星破壊を命じる。北斗は地球を守ってきたウルトラ兄弟を見殺しにするのか?!と迫るが、決定は覆らない。一方その頃、ゴルゴダ星ではウルトラ兄弟から、M78光線、スペシウム、エメリウム、ウルトラブレスレットを奪い去った、異次元超人エースキラーが誕生。その間にも有人ミサイル発射の刻限が迫るが…。

ミサイルの有人部分の切り離し装置が故障と知るや、即座に「そのままゴルゴダ星に突入せよ!」と命令を下す司令官は漢過ぎる。そして上官をブン殴る竜隊長もまた漢だ。
それにしてもエースキラーだ。なんか凄く強くなかったっけ?だってウルトラ兄弟の必殺技(M78光線ってなんだ?)を全て身に付けてるんだぜ。それがAの新必殺技スペースQであっという間に木っ端微塵だよ。もっと苦戦したような記がしたんだが、子供の記憶なんて実にいい加減なものだ。

この前後編、何でか知らないが脚本家が1人ではない。前編が田口成光で後編が市川森一。ゴルゴダだの十字架だの言ってるから、てっきり両方とも市川脚本だと思ったのにな。

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2004.10.04

10/4 『快傑ズバット』#5

第5話「花売り少女と白い粉」
新宿の裏通りに佇む一人の少女。「お願い…お花を買ってください!マッチを買ってください!」
あまりに時代観も世界観もズレた少女にド肝を抜かれたミドリとオサムは、少女から花を買おうとする。だが、少女はそれを拒んで逃げ、ミドリとオサムを怪しい男たちが取り囲む。少女は、紅薔薇連合の紅グモの手先として、合言葉を言った客に麻薬を売っていたのだ…。

タイトルもアレだが、内容もまたナニだ。マッチ売りの少女!クラクラくるような設定ですなぁ。
「やめてっ!おじちゃんは悪い人じゃないわ!だって私を育ててくれたんだものっ!!」とても現代の話とは思えない。凄いぞ、長坂!
今回はビリヤード名人のハスラー(これが名前だ)が登場。ビール瓶の上に乗せられた2個のボールを、クッション・ボールでジャンプさせて落とす。もちろん早川はこれを上回る技を披露して「お前は日本で二番目だ」ってことになる。

紅グモは髪型と言い、服装といい、手塚治虫マンガから抜け出て来たようなキャラクター。このセンスで『ブラックジャック』も実写化すれば良かったのに。

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2004.10.03

10/3 『座頭市血煙り街道』

米版DVDで『座頭市血煙り街道』を観る。

とある旅籠の相部屋で、市は今際の際のおみねから、息子の良太を父親である庄吉の居る前原まで連れて行ってやってくれと託される。旅の途中、旅芸人一座ともえ太夫(朝丘雪路)を助けたり、凄腕の素浪人・多十郎(近衛十四郎)知り合ったりしながら、やっとこさっとこ前原に到着した2人。庄吉が働いていたと言う窯焼きの太兵衛(松村達雄)を訪ねるが、そこには庄吉の姿はなかった。そして、庄吉は前原の権造親分(小池朝雄)の土取り場に居るとの噂を耳にするが…。

1976年製作の三隅研次監督によるシリーズ第17作。
色んなところで“傑作だ!”だと聞いていたし、ルトガー・ハウアーの『ブラインド・フューリー』の元ネタだってこともあって、相当な期待感で観始めた。だが、そんなに傑作とは感じず、「まぁ普通に“良く出来た座頭市シリーズの一本”って感じじゃないかな」と思いながら観ていた。ところが!クライマックスの多十郎と市の戦いが、信じられないほどカッコイイ。
このシリーズでは、勝新の“見せる居合い”の速さ、上手さもあって、大抵は一度に多くの相手を倒す見せ場が用意され、最後に残された大物と戦う。通常は一瞬で勝負が決してしまう場合が多い。だが今回は、近衛十四郎との対決が長く、かつ息詰まる緊張感に溢れたものになっている。流石は三隅演出。この場面があるから、みんなが“傑作!”と呼ぶのだと理解ができた。

ゲストは、一曲唄う中尾ミエ、メクラネタで市に絡む大工になべおさみ、そして脇を固めていい味を出しているのが、窯焼き太兵衛の松村達雄と、市に肩を揉まれる悪代官の小沢栄太郎である。
ところで、いつも思ってるんだけど、市の按摩ってすっごく気持ち良くなさそうだよね。揉むってよりもさすってるみたいだし、手を動かすのが速過ぎで、“気持ちいい”よりも“痛そう”に見える。

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2004.10.01

10/1 『スペース1999』#5

第5話「怪奇!宇宙の子供誕生」
アルファに初めての子供が生まれ、隊員たちはみな歓声を上げた。だがその直後、病室の母シンシアが絶叫した。生まれたばかりの赤ん坊ジャッキーは、たった数分で5歳児に成長してしまったのだ。それでも隊員たちは、アルファ初の子供を可愛がった。だが、コーニッグ指揮官は、その子供に何か不審なものを感じ始めていた。そして時を同じくして謎の宇宙船が月に迫っていた…。

『エンブリヨ』かいっ!と思わず知らずツッコミを入れてしまうエピソード。子供の成長の理由は、他の生物に乗り移ることで行き続ける謎の不定形生命体(精神生命体?このシリーズ、それが多いからなぁ…)だったって話なのだ。いやまぁ、それはいいとして、5歳児が中年オヤヂ宇宙人ジャラクへ成長する時、ベッドに寝てるだけでいつの間にか宇宙人服(ほら、よくある銀色の服)に変っちまうのはどうなんでしょ?

逃亡宇宙人ジャラクを追って来た謎の宇宙船が、ディスカバリー号(もちろんシャトルじゃなくって『2001年宇宙の旅』の方ね)にそっくりなのはご愛嬌。

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2004.09.28

9/28 『快傑ズバット』#4

第4話「涙の敵中突破」
農道を走っていたトラクターの前に、突然、飛鳥の妹・みどりが倒れこんだ。驚いた運転者の誠は、高熱のみどりを自分の家まで連れていく。だが誠の家には、鬼勘一家の鬼の勘三とその手下たち、そして用心棒の拳法使いワルツ・リーであった。鬼勘一家はイカサマ賭博で、周辺の農民から土地を巻き上げていたのだが、誠だけは鬼勘の策略に引っかからなかったのだ…。

トラクターから始まるから、「お、『渡り鳥』だから『赤いトラクター』かな」なんて思って見始めたのだが、女を樹に吊るして棒でメッタ打ちの拷問だの、古寺でのイカサマ賭博だの、医者の居る町への逃走劇だの、日活アクションかと思ってたら、これじゃ大映時代劇だよ。
「こりゃあヒドイ…。手の骨が粉々に砕けてる…」
って、ヲイ!子供番組の拷問でそこまでしなくってもいいだろっ!

拳法の達人ワルツ・リーは、灯篭を壊して見せるが、早川は灯篭を倒立させた上で真っ二つに叩き割る妙技を見せる。アホや…。

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2004.09.26

9/26 『スター・ウォーズ DVD-BOX特典映像』

『スター・ウォーズ DVD-BOX』の特典映像を観る。

2時間半の大作ドキュメンタリー「夢の帝国 スター・ウォーズ・トリロジーの歴史」、ビハインド・ザ・シーンとして「フォースと共に:スター・ウォーズが遺したもの」、「スター・ウォーズのキャラクターたち」、「ライトセーバー秘話」の3本、劇場予告編集、TVスポット集、『Episode III』のメイキング・プレビュー「ダース・ベイダーの誕生」、フォトギャラリー、ポスター集、『Episode III』の「ゲーム・メイキング」、ゲーム『SW/バトルフロント』の「予告編」と盛り沢山な内容の特典。
昔の『Making of STAR WARS』の焼き直し的なものが多いのかと思ったら、見たことのない映像がいっぱい詰まってて感動。新撮インタビューも多く、ピーター・ジャクソンだの、ジェームズ・キャメロンだのにまでインタビューを行っているのは、特典映像としてはお見事だ。もちろん、当時のスタッフ&キャストにもインタビューしているのだが、特に驚いたのは、ルーカスと袂を分かった(喧嘩別れした)筈のゲイリー・カーツやジョン・ダイクストラ(『宇宙空母ギャラクティカ』のことで訴訟まで起こしてなかったか?)まで登場することだ。みんな和解したのかな?
それにしても、みんな老けたよね。当時中学生だった自分が、もう既に40オヤヂになってるんだから、ジイサマになってるのは当たり前なんだけど、昔のツルモトルーム版『STARLOG』や、SFX系イベントで講演を見たりした人たちと同じ人物だとは思えない。街ですれ違っても(すれ違わないけど)絶対に分からないだろうなぁ…。

もひとつ驚いたのは、ゲーム『バトル・フロント』の予告。
なんとイウォークを狙撃する映像が入ってる!いいのか!そんなこと出来ちゃって?!

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9/26 『ヴァン・ヘルシング』

ガラガラの日比谷スカラ座1で『ヴァン・ヘルシング』を観る。【ネタバレしてます】

19世紀のトランシルバニアにやって来た1人の男。彼の名はヴァン・ヘルシング(ヒュー・ジャックマン)、凄腕のモンスター・ハンターである。彼は、発明家の修道僧カールと一緒に、ドラキュラ伯爵(リチャード・ロクスバーグ)を退治するためにやって来た。ドラキュラは、フランケンシュタイン博士の発明を利用して、世界征服を企んでいたのだ。ヘルシングは、代々ドラキュラと闘い続けてきたヴァレリアス一族の最後の1人、アナ王女(ケイト・ベッキンセイル)と共闘し、ドラキュラの陰謀を阻止しようとするが…。

『ハムナプトラ』のスティーブン・ソマーズらしく、圧倒的な物量とやり過ぎ演出、そしてホラー愛で迫るバカ映画である。
フランケンシュタイン博士によるモンスターの創造を、思い入れたっぷりのモノクロ映像で描く冒頭に始まり、ハイド氏との戦い、ヴァンパイアたちとの戦闘、そして狼男の登場と、アクション、アクション、アクションでひたすら見せ場の連続。ここの『ハムナプトラ2』と同様、個々のCGの出来は特に気にせず、圧倒的な物量で押しまくる。
戦い方だってともかく物量。一見カッコ良さげだった“ガス圧式連射ボウガン”なんて、ともかく連射の嵐。溜めがまるっきりないんで、あんまり爽快感がない。これがゲームだったらこれくらい連射できた方が気持ちいいと思うけど、映画だったらもっと溜めないと勿体無いよ。
また、ヘンなオーバー・アクトとすっとぼけ感もソマーズ映画らしく、ドラキュラの3人の花嫁たちがともかく笑える。なんだかいつもオーバーに悶えるような演技がもう可笑しくって。でも一番笑ったのはヘルシングの設定だ。これパロディ映画なの?いや、ホラー映画のって話じゃなくて、『X-メン』の。
戦闘能力の極めて高い男が、自分の過去を失っているって設定だけで、「ぷぷぷっ」とか思ったのに、それがクライマックスではウルフマンになってしまう。これをヒュー・ジャックマンが演じるんじゃ、まるっきりウルヴァリンのパロディじゃん。全体に飽きることはないんだけど、なんか物量だけなんで、ちょいと空虚だったりもする。ま、ソマーズ映画だからこんなもんか。

色々文句も書いたけど、オレはこの映画は嫌いではない。
『ハムナプトラ』の1作目を観た時に、麻紀姐さんと「マミーじゃなくって、ブレンダンを主人公にしたモンスター・ハンターのシリーズにすればいいのにね」って言ってた通りになった訳だし。

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9/26 『快傑ズバット』#3

第3話「悲しき純金の天使」
「金バッチ連合」のナイフ投げの名人、殺し屋ジョーに追われていた女性しずかを助けた早川健。しずかの兄は金バッジ連合のボス・金仮面を追っていて殺されたのだ。そして金の大好きな金仮面は次のターゲットとして、時価300億円と言われている「純金の天使」を狙っていた…。

時価300億の純金像をライトバンの後ろに乗せっぱで、一晩明かしてしまうとは、さすがはズバット、豪気だぜ。
今回イチバンのお気に入りは、ナイフ対決よりも金ずくめで金歯の金仮面の前に現れた早川の台詞。「金だ金だと金歯が騒ぐ。キラキラ狂った金仮面。キラキラ金で飾っていても、貴様に似合うのはバイキンだ!」
カッコイーッ…のかなぁ…?

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2004.09.25

9/25 『スター・ウォーズ 帝国の逆襲』

DVDで『スター・ウォーズ 帝国の逆襲』を観る。

何度観ても、やっぱり『帝国の逆襲』はいいなぁ。
ドラマ的な捻りや盛り上がりももちろんだし、なんと言ってもホスのAT-AT戦の素晴らしさ。巨大で重厚なAT-ATとシャープでスピーディなスノースピーダーの戦いのシャープなスリリングさは、全『スター・ウォーズ』中で最大の見せ場だと思う。ライトセーバーのバトルも、本作の“ダース・ベイダーVSルーク戦”がサイコーだと思う。映画全体のまとまりは1作目には及ばないが、それでもコイツが一番好きだ。

DVD版で新しく変更になったのは、銀河皇帝のホログラフにベイダーが謁見するシーン。皇帝が昔と変わって『ジェダイの復讐』の…と言うか、パルパティン顔になっている。だからこんなことしなくっていいんだってばよぅ。

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2004.09.24

9/24 『スペース1999』#4

第4話「黒い太陽 ブラック・ホール」
月への衝突コースに乗っていた小惑星が、突如進路を変え、宇宙空間で消滅した。そして、月自体も進路を変え、ある天体へと吸い寄せられて行った。その“黒い太陽”はブラックホールだったのだ。バーグマン教授は、アルファの周囲に立てられた反重力タワーを利用してバリアーを張り、基地をブラックホールの高重力から守ろうと考えるが…。

今回は宇宙人も出てこない、一種のディザスターもの。
第2話の「もう地球に帰れない」同様、誰かがアルファから脱出出来る状態になり、それをコンピュータで選ぶことになるのだが、そこで「オレを選んでください!」と言い出すのがカーター。誰かにこんな台詞を言わせたかったんだろうけれど、シモンズ・コミッショナーみたいな超利己主義な人が居ないせいで、ちょっとツライ展開だね。
ブラック・ホールを抜ける時、コーニッグとバーグマンが老ける描写がある。これっきっと『2001年宇宙の旅』の影響なんだろう。でも、いつものように「いやぁ不思議なこともあるもんだ」ってなノリで、ウヤムヤで決着が着いちゃう。折角哲学的になった話もすっかりオジャンだ。

最近、知人から『ウルトラマンA』を借りて観てるので、なんだか“嵯川哲郎まつり”状態だなぁ。

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9/24 『ハイウェイマン』

新宿トーアで『ハイウェイマン』を観る。

モリー(ローナ・ミトラ)はある日、交通事故に巻き込まれ、その現場で'72年型キャデラック・エルドラドに轢き殺されそうになった。間一髪のところで、パトカーのサイレンが近付き、犯人は彼女の写真を撮って、去って行った。恐怖に震えグループ・セラピーを受ける彼女の前に、1人の男が現われた。5年前、彼は同じ'72年型キャデラック・エルドラドに妻を轢き殺されて以来、犯人を追っているレニー(ジム・カヴィーゼル)であった。轢き逃げ犯は殺人を楽しんでおり、次のターゲットがモリーであると確信するレニー。やがて2人は協力して、'68年型プリマス・バラクーダに乗って犯人を追い始めるが…。

“心臓急停止。青春の最終章”のコピーでお馴染みの『ヒッチャー』のロバート・ハーモン監督が、久々に古巣に帰って来た。たとえどんなに話題になっていなくったって、観客がオレを含めて8人(!)しか居なくたって、これは観ずには居れまい!
映画の冒頭、レニーの奥さんが轢き殺される場面の異様な迫力と編集の上手さに、「ををっ!!流石はロバート・ハーモン!」と思わされる。だけど、あっという間に失速していくんだよなぁ。
『ヒッチャー』では、犯人ジョン・ライダーを演じるルトガー・ハウアーの怪演ぶりが際立っていた。だけどそれだけでなく、映画全体を支配するなんとも言えないイヤな雰囲気、恐怖感に満ちていた。ところが本作にはそれがない。それは、異様なまでの執念深さで追っているのが、犯人側ではなく、被害者側だってことであり、また犯人造形がちょっとやり過ぎで笑いと紙一重なところにある点だろう。かなり早いタイミングで犯人の姿が明かされてしまうので、あえてネタバレとか気にせずに書いてしまえば、全身ギブス&義手&義足で電動車椅子に乗った男が犯人なのだ。えええっ?その状態で人を轢きまくってんのぉ?そりゃいくらなんでもムリだべぇ。
コピーが“全米ドライバー心臓停止”(笑)で、音楽だって『ヒッチャー』と同じマーク・アイシャム。でもね、最大の違いは、脚本がエリック・レッドじゃないことなんだな。改めて彼の巧さを実感した次第である。
ヒロインのローナ・ミトラは、キャスリン・ゼタ・ジョーンズからゴージャスさと高飛車さを抜いたみたいな女優で、主演のジム・カヴィーゼルは、いつものごとく辛気臭いぞ。

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2004.09.23

9/23 『海底大戦争 スティングレイ』#1

『海底大戦争 スティングレイ』のDVDが到着したので、早速観ることに。

第1話「海底魔王タイタン」
世界海軍の潜水艦が撃沈される事件が相次ぐ。WASPの原子力潜水艦スティングレイが調査に向うが、事件現場付近で巨大な魚型潜水艇メカニカル・フィッシュの攻撃を受けてしまう。そして艦長のトロイ・テンペストとフォンズ中尉は、海底魔王タイタンの前に引き出されるが…。

『サンダーバード』ほどではないが、プラモで子供の頃から馴染んだあの『スティングレイ』が、初の全話ソフト化された。本放送はオレの生まれた年なので、もちろん観ていない。幼稚園の頃に見た覚えがあったのだが、再放送は67~68年だそうだ。お、記憶が正しいじゃん。
バリー・グレイの勇壮かつアップテンポな音楽に乗って始まる本国版オープニングが、メチャクチャカッコイイ。うぉっ!燃えるなぁ。
第1話はスティングレイと海底帝国タイタニカの紹介編。
無難にキャラを紹介しつつ、スティングレイのカッコよさを見せるのが趣旨。タイタニカのご神託魚の名前が“ギントト”ってのはどうなんザンショ?
昔、江口寿志が『すすめ!パイレーツ』の中で、ペネロープを口のきけないキャラに描いてたことがあったが、あれは『スティングレイ』のマリーナとゴッチャになってたんだなと、今更ながら思い出した。

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9/23 『スター・ウォーズ 新しい希望』

「とうぎみ」を喰いに来たXオヤヂと一緒に『スター・ウォーズ 新たなる希望』のDVDを観る。

画面はおっそろしくクリア。
ミニチュアのディテールや風景の描写など、これまでのどの『スター・ウォーズ』ソフトよりもクッキリ鮮やかである。これはちょっと驚くほどで、感動的ですらある。まぁ、それはいいと思うよ。画面をデジタルで処理で修正するのは。でもさぁ、なんでまたもや作品自体に手を入れなきゃなんないのかね?
トラクター・ビームを切るオビワンのシーンの「POWER」って英語表記は、何か“宇宙文字(?)”に差し替えられた(それなのに数箇所あるアラビア数字は以前のままなのは何故?)。特別編で加えられたジャバとハンの会話シーンでは、ジャバのCGがさらに差し替えられた。SEが随所で追加され、様々なノイズや話し声が聴こえる。他にもきっと沢山あるんだろう。だけどなんで?
ルーカスは、より完成度を上げたいと思ってるんだろうけれど、これは77年の映画なんだよ。30年近く経ってるんだから、画面のレストアだけでイイじゃん。出来の悪いところもひっくるめて、ファンはこの映画を愛してるんだよ。
なんでいつまでもいじり続けちゃうのかねぇ…。

自分の子供のアタマが悪くったって、『アルジャーノンに花束を』とか『スペクトルマン』の「悲しき天才怪獣ノーマン」みたいに、子供を改造しようなんて思わないでしょ?

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2004.09.22

9/22 『快傑ズバット』#1&2

遂に出ちゃったよ『快傑ズバット DVD-BOX』
カミさんが「またそんなクダラナイものをっ!」と怒ってますが、しょーがないじゃん、アナタのダンナはそーゆーアレな人なんだから。
○| ̄|_されても、どーにもなりません(笑)。

第1話「さすらいは爆破のあとで」
ふたば幼稚園の保母みどりが川原で園児たちと遊んでいると、特に意味なく地獄組の地獄竜がクルマで突っ込んでくる。そこに颯爽と現われ地獄竜の手下を倒したのは、“山登りが好きな貧乏学者”ことみどりの兄・飛鳥五郎。だが二挺拳銃の男が現われ、五郎に狙いを定めた。絶体絶命の五郎。そこへギターの音色が聴こえて来る。
「地獄竜の用心棒ランカーク。日本じゃあ、二番目の拳銃使いだ。」

この調子で書いてくと、たった1話分の話を延々書くことになるので、この辺りで切り上げとこう。何しろこの第1話、異常なまでの密度とテンポなのだ。この後、拳銃対決、バス爆破、飛鳥入院、病院爆破、飛鳥暗殺、泣きながらの絶唱、秘密兵器開発、拉致監禁&拷問、脱出、大立ち回り、旅立ち…と続いていく。小林旭の「渡り鳥シリーズ」を再現しようとしたのは有名な話だが、映画1本分、約1時間半の内容を23分程度に凝縮しているから、もう説明もへったくれもなく、見せ場ばかりで繋がってる。信じられないほど濃密なエピソードなのだ。そしてそれを演じる宮内洋の“バカッチョよさ”は、今更語る必要もないだろう。
それにしても、あのタイトル・コールの「かぁいぃけぇぇつぅ… ずぅばぁぁぁぁっとっ!」の“かぁいぃけぇぇつぅ…”部分の情けなさはどーにかならんのか?

第2話「炎の中の渡り鳥」
どこからともなく馬に乗って現われた早川健は、とある田舎町の牧場で老人が吊るされている場面に出くわす。この町に巨大カジノを建設しようと目論む、ブラックハート団のブラックスターによって、町の住人たちは嫌がらせを受けていたのだ。そして早川の前に着流し(?)の男が現われた。
「ヒュー!大した腕だな。見たところ日本じゃ2番目の居合斬りだ。」

アタマがイタイ…。前話が都会で馬にも乗ってないのに、靴に拍車を付けたランカークだったのに、今回は完全に西部劇調(正確には日活無国籍アクション調だが…)にも関わらず、何故か居合斬りの達人。この浪人、風流之助を演じるのはザンバラ髪の天本英世なのだ。日本で2番目の居合いのはずだが、刀捌きが遅い遅い。まぁ、天本英世はあんまり殺陣が得意じゃないだろうから仕方がないが。
さて、前話で親友を殺された早川だが、この2話目で完全に飛鳥五郎の復讐のために戦っている男であることが分かる。別に悪の組織を倒すとか、世界平和のために戦っているのではない。成り行きで、“ダッカー”と呼ばれる秘密組織の手下(地獄組とかブラックハート団)と戦っているだけなのだ。だから毎度毎度、「おまえが飛鳥を殺したのかっ?!」と問い詰めることになるのだな。行き当たりばったりに戦ってても、仇討ちは成就しないのでは…?

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2004.09.21

9/21 『ウルトラマンA』#11&12

第11話「超獣は10人の女?ユニタング」
くの一超獣ユニタングが現われ、TAC第3レーダー基地が破壊される。超獣が姿を消した山中で、コンノらは「ハチのムサシは死んだのさ」を歌いながら走る10人の大東女子大サイクリング部とすれ違う。北斗は潜入捜査を開始するが、南隊員以外は「若い女の色香に迷っただけだ」と北斗を信じない…。

かなーりお年を召した女子大生たちが、自転車に乗ったままピラミッド型に合体して超獣になるってのが、ド肝を抜かれるエピソード。ある意味、カーミットが自転車を漕ぐことよりも驚きだ。ヘンな針みたいなのを刺されてコントロールされちゃう、ラリラリの北斗も見所。
「やったぞ、北斗と南を離した。これでAは現われない!」とか言われちゃってるけど、もうヤプールに合体変身はバレちゃってるんだったっけ?

第12話「サボテン地獄の赤い花サボテンダー」
超獣を撃退したTACとA。だが、倒したはずのさぼてん超獣サボテンダーは、小さなサボテンに変身し、夜店のサボテン屋の売り物に紛れてしまう。テキヤの息子三郎は、そのサボテンが蛾を食べるのを見て、“サブロテン”と名前をつけ自分の物にする。翌日、三郎の学校では用務員と鶏が何者かに食われてしまった…。

あっと驚くほどゲストが濃ゆいエピソード。
テキヤのオヤジに高品格、殺されちゃう用務員さんに沢村いき雄、捜査に来る刑事に“刑事くん”こと桜木健一、一生懸命説明してるのに無視されちゃう植物学者に近藤正臣と、やたらに豪華である。
サボテンダーのピョコピョコ弾むような動きや、息子を追いかける高品格など、コメディタッチの演出が多いのも特徴だ。

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2004.09.20

9/20 『アイ,ロボット』

新宿プラザで『アイ,ロボット』を観る。

2035年のシカゴ。ロボットが普及し、ごく街中のありふれた情景となった世界。USロボティックス社が新型NS-5の発売を目前に控えたある日、同社のロボットの設計を担当するアルフレッド・ラニング博士が、密室で謎の死を遂げた。シカゴ市警のスプーナー刑事(ウィル・スミス)は、博士の部屋に潜んでいたサニーと名乗るNS-5に疑いの目を向ける。しかし、USロボティックス社のロボット心理学者スーザン・カルヴィン博士(ブリジット・モイナハン)は、“ロボット3原則”を理由に、サニーの無罪を主張するが…。

『クロウ/飛翔伝説』『ダーク・シティ』と、出来はいいけどマイナー感の強い映画ばかりのアレックス・プロヤスが撮った、初のメジャー感溢れる映画。でも、予算的には超大作だろうけれど、ウィル・スミス、ブリジット・モイナハン主演では、キャスティング的にはイマイチだな。

開巻から、JVCのCDプレイヤー、CONVERSEの“2004年型ヴィンテージ”のバッシュ、FedExの配達ロボット、AUDIのRSQと、『A.I.』を思い起こさせるような、 “つるべ打ち”のタイアップの数々がいきなり展開。このままタイアップだらけで進んでいく“企業CM映画”なのかと、ちょっとドキドキ。でも、この4社まででとりあえず終了なのでほっと一安心。

さて映画自体は、同監督の前2作ほどの才気は感じさせないものの、オレはコレ好きだな。まず、どうでもいいようなSFガジェットの散りばめ方が気持ち良い。駐車場でのクルマのしまい方、警察の黄色い進入禁止ホログラフ・テープ、走行しながら走行方向を90度回転できるトレーラー、街中を普通に歩いている夥しい数のロボットたち…等々、さりげない描写の数々が楽しい。
設定的にどうなの?とか、ロボット三原則の使い方が巧いか?とか、ブリジット・モイナハンがババ臭過ぎじゃないか、とか、ウィル・スミスの無意味なシャワーシーンなんて観たくない、とか、マイナスの要素も多々あるけれど、なんか楽しいんですよ。大して難しくはないけれど、ただひたすらドンパチやってるだけのブラッカイマー映画みたいなのよりは全然イイでしょ。
最大の不満は、ロボットNS-5のデザインがイヤっぽいことかな。旧型のNS-4の方がロボット、ロボットしてて断然愛嬌がある。あのロボットたちが、廃棄コンテナの中から顔を覗かせるシーンがとても切なくていい。廃棄すんなら電源切っとくだろうって、真っ当なツッコミもあるだろうが、情緒的に好きなんだよね、あーゆー画。

ラスト、観客次第で意味を幾つかに取れるのもいいところ。

関係ないけど、『ヴィレッジ』って『ダーク・シティ』にちょっと似てるんじゃないか?

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2004.09.19

9/19 『テイキング・ライブス』

シネマスクエアとうきゅう(新宿東急から劇場変更だよ。トホホ)で『テイキング・ライブス』を観る。【ちょいネタバレぎみ】

モントリオール郊外の工事現場で見つかった、ミイラ化した死体。モントリオール警察のレクレア(チェッキー・カリョ)は、FBIに捜査協力を要請し、プロファイリングのエキスパート、イリアナ(アンジェリーナ・ジョリー)がやって来る。そんな時、新たな殺人事件が発生した。目撃者のコスタ(イーサン・ホーク)の情報から、犯人はマーティン・アッシャーという男であることを突き止めるが…。

ジョリ姐さん、イーサン・ホーク、キーファー・サザーランド、ジーナ・ローランズ、ジャン=ユーグ・アングラード、チェッキー・カリョ、オリヴィエ・マルティネスと、ムダに豪華なキャスティングが凄ぇ。でも、ジャン=ユーグ・アングラードとオリヴィエ・マルティネスは、チェッキー・カリョの部下って役で、全然目だってなくて無意味。ファンの女性のミナサマ方はきっと怒ってることでしょう。
「キーッ!なんでアタシのジャン様が、チェッキー・カリョよりも目立てないのよっ!」

それはともかく、一体誰が犯人なのか?
今日は『ヴィレッジ』に続いての“どんでん返し映画”かと思いきや…そりゃあアンタ、キャスティング見ただけで、もう既にアノ人かアノ人あたりだろうって、目星がついちゃうよね。これも、このムダに豪華なキャスティングが災いしてるよな。ジョリ姐以外は、もっと地味で知名度の低いキャスティングにしておかないと。

予告を見て勝手に想像していたのは、例えば、FBI捜査官が何年間も1人の犯人を追っていて、その男が犯した過去の“テイキング・ライブス”ぶり----その被害者に乗り移るがごとく生きてきた異常者----を挿入しつつ、今現在に向かって突き進んでいく。そんな息詰るようなサスペンスを期待していた。ところがこの映画では、「次々と人を殺して入れ替わった」ことは、捜査本部でサラリと語られるだけで、肝心なのは今現在誰なのかってことだけに集約されている。それは前述したように予想が付いちゃうんだってば。

ジョリ姐さんは、白ワイシャツに前髪を垂らしたヒッツメでキリリとイイ女だし、エロいシーンもあっていいんだけど、今ひとつキャラクター性がハッキリしない。チェッキー・カリョとの信頼関係や、なんでイーサン・ホークに惹かれるのかも希薄。だからなんだか盛り上がらない。

マイケル・パイの『人生を盗む男』ってのが原作だそうだが、原作もこんな程度の内容なら、あんまり読む気にならないなぁ。

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9/19 『ヴィレッジ』

新宿文化シネマ1で『ヴィレッジ』を観る。

深い森の奥にある、外界から孤立した小さな村。この村には、森に棲むモノとの間での奇妙な掟があった。そしてその掟ゆえに、森に入ることはタブーとされていた。ある日、盲目の少女アイヴィー(ブライス・ダラス・ハワード)の恋人ルシアス(ホアキン・フェニックス)が、大ケガを負ってしまう。アイヴィーはルシアスの命を救うため、村の外に出ることを決意するが…。

物語について書くと、色々とネタバレなので殆ど書けないが、うーん…どうなんでしょ?オレは、このオチを面白いと思ったし、同監督の前作『サイン』よりも全然良かったんだけど、 ほぼ満席に入ってたお客さんたちは、満足っつーか、納得っつーかしたんですかね?
ロジャー・ディーキンズの撮影が素晴らしく、いつものような作意や創意溢れる映像ではなく、どちらかと言えば自然の光の色合いや田舎の風景を、美しくかつ絶妙に切り取っている。…と言えば、それは逆に、非常にマッタリと言うか、淡々とした映画になってる訳で、結構眠かったり、ツラかったりする客も多いんじゃないかと思うんだよな。ラストまでちゃんと観れば、「ああ、そうかっ!」って映画なんだけど、途中の村の描写でちょっぴり『刑事ジョン・ブック/目撃者』(本作にも出ているウィリアム・ハート&シガーニー・ウィーバーの方じゃなくって、アーミッシュのヤツね)とか思い出しちゃったよ。で、その後、『ジェヴォーダンの獣』なのか?と思ったら、またまた話は違う方向に…。
ウィリアム・ハートと言えば、比較的最近出ていた『エバーラスティング 時をさまようタック』もなんか似たようなテイストだったよね。森の奥に住む、他人と交わらない一家の話。

ああ、なんかハッキリ書けなくて非常にモドカシイ…。

ところで、ホアキンが『サイン』の時よりもメル・ギブソンに似てきたような気がしたんだけど、そんなことない?
ついでに、エイドリアン・ブロディってこんな顔してたっけ?最初、ポール・ルーベンス(=ピーウィー・ハーマン)かと思っちゃったよ。

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2004.09.18

9/18 『ウルトラマンA』#10

第10話「決戦!エース対郷秀樹」
突如現われた一角超獣ザイゴンが街を破壊する。その逃げる人々の中には、『帰ってきたウルトラマン』の坂田次郎も居た。次郎とルミ子が危なくなったその時、彼らを救ったのは、あろうことか郷秀樹であった。TAC隊員たちはMATの郷を知っており、TACに迎えようとする。だが北斗は、郷を不審に思い…。

外人風貌でスラリとしたモデル出身の団次郎(=郷秀樹)と並んでしまうと、気のいい近所のアンちゃん風の高峰圭二(=北斗星司)ではいかにも分が悪い。「あぁ、郷秀樹ってなんてカッコ良かったんだろう。それに比べて…」と、思わずにおられない。もちろん、郷秀樹がニセモノで、ヤプールの手先(この場合はアンチラ星人ってのだけれど)だなんてことは、子どもでもすぐ分かることなんだけどね。
ところでルミ子って誰だっけ?『帰マン』は途中で死んじゃう榊原ルミ(=坂田アキ)の印象が強くって、この娘が誰だったか思い出せない…。

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2004.09.17

9/17 『NIN×NIN 忍者ハットリくん THE MOVIE』

新宿コマ東宝で、『NIN×NIN 忍者ハットリくん THE MOVIE』を観る。【ネタバレ】
面子は、いつも『ゴジラ』だの『キューティハニー」だのを一緒に観に行く座長、Xオヤヂ、クール。

伊賀の里で修行中の忍者・服部カンゾウ(香取慎吾)は、ある日、父ジンゾウ(伊東四郎)から、“主(あるじ)以外には決して姿を見られることなく、その主を守って江戸で暮らせ”と命令される。これが最後の修行だと言うのだ。東京にやって来たカンゾウは、偶然出会った小学三年生の三葉ケンイチ(知念侑李)を主にすることを決め、三葉家にこっそり居候することになるが…。

コメディと言うには笑えないし、ドラマと言うには物語もキャラクター描写も薄っぺらだし、アクションは…ほとんどない。今、なぜこの映画を作ったのかがよく分からない。たとえアイドル主演のファミリー・ムービーであっても、どこか一箇所ポイントを絞って、その部分だけでも少し丁寧に作れば、もうちょっとどうにかなったんじゃないのか?

例えばハットリくんとケンイチの出会い。東京タワーからムササビの術で飛んだ先が、たまたまケンイチの家。何の理由もない。原作漫画がどうやって始まったか記憶にないが、確かモノクロ実写版では、腹を空かせたハットリくんが、サンマ(だったかな?)の焼ける匂いに釣られて、フラフラとケンイチの家に行くんじゃなかったか?大した理由ではない----むしろいい加減な理由であるが、いかにも藤子不二雄らしいエピソードだ。
例えば、ケムマキたち甲賀忍者は、何故忍者であることを辞めたのか?一般論と言うか、子供の頃から刷り込みで、“抜け忍には死の制裁を加える”ってのは当たり前のことと認識している。だから黒影が甲賀抜忍を執拗に追い続けるのは分かるが、なぜそれでもケムマキたちが抜けたのかは分からない。
ハットリとケムマキの関係も、昔のエピソードがひとつ描かれるだけなので、さして意味を持っては来ない。
目の見えない少女(?)ミドリに、なぜケンイチは憧れたのか?それ以前に、ミドリとは一体どういう少女なのか?

本作では、ほぼ全てのエピソードが、その程度の意味のない描写で進んでいくため、感情移入もできないままクライマックスに向って進んでいく。そしてそれらの間を埋めるのは、クスリともさせてくれない笑えない“笑い場”の数々。だから、黒影にさらわれたケンイチを救出に向うハットリくんが、どんな思い出を回想してみても、そこに“忍者の掟”を破るほどの説得力はない。そして対決は、なぜか黒影に食ってかかるケンイチで終了。最後くらいはちょっとがんばったアクションで締めてくれるかと思ったのだが、それすらもない。ケンイチの助けでハットリくんが勝つのはいいが、ケンイチが対決を邪魔してはどうにもならない。
大体、役者的にも演出的にも、一番カッコイイのが主役のハットリくんじゃなく、ケムマキくん(ガレッジセールのゴリ)って段階で、この映画はアウトだろう。

敢えて言うなら、『CASSHERN』よりも『キューティー・ハニー』よりも、お客さんを向いて作っているとは思う。だけど、それは、ブラウン管の向こうに居る“金払ってないお客さん”レベルであって、“1300~1800円払って劇場に来たお客さん”のレベルには全くなっていない。

突然のマンガ/アニメの実写リメイク・ブームも、残すところ『デビルマン』『鉄人28号』の2本。どれか1本くらいマトモな映画であれば良いのだが…。

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2004.09.16

9/16 『ウルトラマンA』#9

第9話「超獣10万匹!奇襲計画」
超獣出現の際に、大気に異常が起きることを突き止めたTACは、超獣を待ち構えた。コンノ隊員も超獣の写真撮影をすべく待機していたが、そこへ1人の女性カメラマンが現れた。2人が言い争う内、忍者超獣ガマスが出現。彼女だけが超獣の写真撮影に成功する。TACのRXミサイルでガマスは撃退できたかに見えたが…。

写真に撮られ、焼き増しされることで増殖する超獣ってアイデアは面白い。
でも、コンノ隊員はなんであんな高慢ちき女に惚れるんだろうとか、いくらイヤな女だからって、いきなり女を殴る北斗ってのもどうなのかとか、人間描写が面白かったりする。中でも、ゲスト出演の「少年ボーイズ」(だったかな?)の“独身でお金持ちで親切な編集長”草野大悟が美味し過ぎるぜ。
婚約者が殺されちゃったばかりだからかもしれないが、恐らく生まれて初めての恋人が出来たコンノのことを「いっちょ、とっちめてやる!」とか言い出す山中隊員はやっぱりヤなヤツだなぁ。

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2004.09.15

9/15 『修羅雪姫 怨み恋歌』

米版DVDで『修羅雪姫 怨み恋歌』を観る。

警察と刺客に追われる雪(梶芽衣子)は、兇悪殺人犯として遂に逮捕され、死刑判決を受ける。だが刑場に護送される途中で、謎の男たち(南原宏治)の襲撃を受け、特警の長官である菊井(岸田森)の元へ連れて行かれる。菊井は、雪の命と引き替えに、アナーキストの徳永乱水(伊丹十三)が持つ極秘文書と、彼の命を狙うことを命じるが…。

前作で恨みを晴らし、死んでいった(ように見えた)修羅雪。原作の内容、前作のクライマックスの展開、どこから見ても、とても続編の作られる物語ではない。だけど、恐らく前作がヒットしたから作られちゃったんだろうなぁ。
私利私欲のために“主義者”を一網打尽に惨殺した特警と黒幕、その彼らに復讐を誓う生き残った“主義者”との対立に雪が巻き込まれていく。主義主張は全面的に押し出されているけれど、前作のような、ひたすら怨みを晴らす殺戮マシーンとしての修羅雪の魅力はないし、第一、修羅雪の物語でなければならない必然性もない。
必然性のない物語が、映画を面白くすることはない。だから前作と比べてしまうと、ハッキリと見劣りしてしまう。しかし、役者が曲者揃いなので、その辺りは見応え十分だったりするのだな。
悪の権化とも言うべき岸田森は、和製ドラキュラ役者の面目躍如で、ゲッソリとした青白い顔も怪しくて存在感抜群。と、その下僕の南原宏治は口の訊けないスパイにして殺し屋。金魚にエサをやる場面がサイコーだ。南原宏治が、『ダイヤモンドアイ』の後半で一時的に出演しなかったのは、この映画とスケジュールが被ってたんじゃないのか?
思想家で運動家の伊丹十三と、野性味溢れる荒くれ医者の原田芳雄の兄弟も、タイプが全く違うにも関わらず、なにか違和感なく兄弟に見える。伊丹の妻役の吉行和子は鬼気迫る表情が恐ろしく、恐ろしいついでに裸身もさらす。
う~む、このクドい配役がたまりません。

雪に脅された菊井(岸田森)が、黒幕の大審院検事総長(安部徹)に言う。
「国家が、脅しや脅迫に屈服してはならない」
あれれ?この台詞って誰か偉い人が言ってなかった?
そうか、これは私利私欲に走った悪人の台詞だったのだな。

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2004.09.13

9/13 『ウルトラマンA』#7&8

第7話「怪獣対超獣対宇宙人」
謎の妖星ゴランが、地球へあと1週間で衝突することが判明。ゴランを破壊するため、迎撃ロケット・マリア1号を発射しようとするが、突如現れたメトロン星人Jr.が破壊してしまう。梶研究員がマリア2号の開発に取り掛かるが、TAC基地に山中隊員の婚約者マヤに化けたメトロン星人Jrが侵入する…。

メトロン星人Jr.が下品でイヤです。
『狙われた街』の時の、四畳半でちゃぶ台を挟んでセブンと語り合った知的な雰囲気の宇宙人と違って、いきなり巨大化して出てロケットをブン投げるメトロンなんてヤだい!
妖星ゴラン(ヲイヲイ、その名前は…)衝突が、メトロンの仕業だとしたら、なんで地球を破壊したいのか動機が見えないし、ヤプールは作戦もへったくれもなく蛾超獣ドラゴリーを便乗して出してくるだけだし、さらに全く脈絡なく魚怪獣ムルチが出てくるのもどうなのか?
星児と夕子のどちらかが体力のほとんど消耗してしまう「ウルトラバリアー」って設定は面白いんだが…。
それにつけても山中だ。ウザいよ山中。婚約者が出来て浮かれたからって、周りが見えてなさ過ぎ。『マッハバロン』のガンさんみたいなナイスガイかと思ったのに、全然違う嫌な男のようだ(笑)。

特撮は佐川和夫が担当。陽炎揺らめくマリア1号打ち上げ準備は、流石は佐川特撮。でも、映像的にはほかにあまり見所なし。
で、後編に続く!

第8話「太陽の命・エースの命」
メトロンJr、ドラゴリー、ムルチとAの大混戦。だが、たまたまぶつかったムルチに逆上したドラゴリーが、ムルチを意味なく惨殺。残った2匹をなんとかウルトラバリアーで封印した。だが、そのせいで夕子は危篤になってしまった。バリアーの有効時間は1日。その間にロケットは完成するのか?そして夕子は?

まるで『ウルトラファイト』みてぇ…。なんのために出てきたのかね、ムルチは?超獣の凄さを見せたかったのかもしれないが、あまりと言えばあまりにヒドイ。口から2枚に開かれ、足もいでポイッ!可哀想なムルチ。
山中は今回も暴走して、隊長命令を無視。ああ、ホントにイヤな男だ。
ゴランの接近で地上が破壊されるシーンは、何から持ってきたバンク素材かな?

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2004.09.12

9/12 『ブルークラッシュ』

DVDで『ブルークラッシュ』を観る。

かつて天才少女サーファーと呼ばれたアン・マリー(ケイト・ボスワース)。彼女は数週間後に迫った“パイプライン・マスターズ”での優勝を目指すが、数年前の事故がトラウマとなり、実力を発揮できなくなってしまっていた。アン・マリーと一緒にホテルのメイドをしている親友のエデン(ミシェル・ロドリゲス)やレナ(サノー・レイク)は彼女を応援をするが、どうしても踏み切れない。そんな時、バイト先でNFL選手のマット(マシュー・デイヴィス)に知り合うが…。

飛行機内で観て気に入った『ブルークラッシュ』が、低価格DVDになったので購入。
印象は変わらず、やはり撮影が素晴らし過ぎる。見たこともないようなアングルから切り取られた、美しくも迫力のある水中撮影の数々は必見。人物の合成、カラー調整等にデジタル技術は使っているものの、波自体は全てライブ撮影である。一体どうやって撮っているのか、以前に観た時にも悩んだのだが、今回は特典映像でその片鱗を見ることが出来る。最近の映画における技術の進歩と言うと、どうしてもデジタル関係の話になりがちだが、この特典映像を観ると、カメラ自体、そして撮影技法自体も着実に進歩していることもちょっとだけ分かる(昔ながらのテクニックもあるけれど)。また、ドン・キングによる水中撮影だけでなく、デヴィッド・ヘニングスによる通常撮影も素晴らしい。夕景の色合い、波の前に立つ3人の女の子など、本当に気持ちの良いショットが沢山ある。

主演のケイト・ボスワースが、田舎の美人高校生みたいな雰囲気で可愛い。『ルールズ・オブ・アトラクション』『モンタナの風に抱かれて』などに出てるそうだが、生憎とどれも観ていない。『Win a Date with Tad Hamilton!』がバカ・コメディっぽくて観たいのだが、公開かビデオ発売の予定はないのだろうか?

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9/12 『ウルトラマンA』#5&6

第5話「大蟻超獣対ウルトラ兄弟」
よみうりランドで、振興住宅地で、銀座のド真中で、女性が蟻地獄に吸い込まれて消えてしまうという事件が発生。調査をするが何も出てこないため、TACは集団で夢でも見たのではないかと、一笑に伏す。だがそれは大蟻超獣アリブンタの仕業だった…。

信じてやれよ、TAC!
毎週毎週怪獣や宇宙人と戦ってる人たちが、「夢でも見たんじゃないですか?」とか言ってのけるのは、自分たちの存在の否定ではないの?特撮番組ではこの手の展開がよくあるけど、子供の頃からの疑問だな。
ピンチになると、すぐに兄弟を呼んでしまうAの心の弱さもどうかと思うし、すぐに駆けつけて来るゾフィもどーなのよ?まぁ、子供のときは大喜びだった訳で、大人になったオレがゴチャゴチャ文句を抜かす筋合いひゃないが。
疑問ついでに、アリジゴクではなく、アリの超獣が蟻地獄を作るのはなぜ?


第6話「変身超獣の謎を追え!」
日本初の有人月探検船が帰還。搭乗員が帰宅したが、息子は父親の様子がおかしいのに気付く。だが、TACはまたも一笑に伏す。実は隊員は変身超獣ブロッケンに乗り移られていたのだ…。

信じてやれよ、TAC!
毎週毎週怪獣や宇宙人と(以下略…)
田口成光脚本なので物語はありがちで凡庸。だが演出的には、注目に値するエピソードである。ダイナミックで臨場感のあるカメラ・アングルと、短いカッティングの積み重ねが、70年代のTVドラマとは思えないほどシャープでカッコイイ。特撮的にもこれまであまり使われていないテクニックが使われているが、慣れてないだけにチープでもある。そこを編集が補い、アラを巧みに御魔化している。本篇班と特撮班のセンスの一致、綿密なリンケージだけが成し得る快作だ。監督の真船禎って、今まであまり意識したことがなかったけど、意外とイケてるのか?!
ムラマツ・キャップこと小林昭二がゲスト。

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2004.09.11

9/11 『修羅雪姫』

米版DVDで『修羅雪姫』を観る。

明治時代、塚本儀四郎(岡田英次)、北浜おこの(中原早苗)、竹村伴蔵(仲谷昇)、正景徳市(地井武男)の4人に、夫(大門正明)と息子を惨殺され、自らも三日三晩に渡って陵辱された鹿島小夜(赤座美代子)。彼女は正景徳市を殺害し、刑務所に入れられた。残る3人に復讐するために、獄中で看守に身を委ね、雪(梶芽衣子)を出産する。母の恨みを晴らすため、雪は修羅となる…。

最近では『キル・ビルVol.1』に、多大なる影響を与えた映画として有名な『修羅雪姫』。リメイク版(内容は全く異なるが)では釈由美子が頑張っていたが、映画としてはもちろん、女優的にもこちらのオリジナルの方が全然上だ。

本作は、実に悲惨な物語である。
主人公の雪は、復讐のためだけに産み落とされ、復讐のためだけに育てられた「殺戮マシーン」である。幼い頃から木刀で殴られ、樽に入れて転がされ、真剣で斬り付けられながら育てられる。雪にとって、人並みの幸せとか、普通の生活なんてどこにも存在しない。このストーリーラインは、基本的に上村一夫&小池一夫の“ダブル一夫”による原作のメイン・ストーリーに忠実である。4章に章立てされた構成のサブタイトルの付け方まで、ほとんど原作のトーンと変わらない。だが、過剰なまでの流血描写の数々が、この映画の特徴のひとつになっている。雪の戦った相手は、ともかく“ぴうぴう”と血を噴出す。首を斬りつけられ、腕が飛び、果ては胴体が真っ二つに斬られ、みなが盛大に真紅の血を流す。海はその血で真っ赤に染まり、雪も返り血を浴びて真っ赤に染まる。ここまでやると、ある種の様式美になると同時に、笑いすら洩れて来る。これが適度な----リアルな描写であったら、物語の悲惨さはとことん増していただろう。だが過剰な演出が、劇画的な効果を生み出し、悲惨さを逆に抑制している。
また、音の使い方が非常に巧い。4人組に輪姦される小夜のシーンをはじめ、まったくの無音になったり、音楽をカットして効果音のみで見せる場面がいくつかある。それが非常に効果的で、流石は敏八っつぁんだと唸らされる。

主演の梶芽衣子の妖艶なカッコよさはもちろんだが、意外と脇が豪華なのもこの映画の見所。仇の4人組はもちろんだが、一瞬で死んでしまう大門正明、雪を鬼のような教育で育てる和尚に西村晃、雪が心を寄せる新聞屋に黒沢年男、その他高木均や中田喜子、 ほんのチョイ役で売れてない頃の小野武彦(当時は堀田センパイ役の頃なので、まだ黒木進名義だ)、阿藤海などの出演している。

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2004.09.09

9/9 『ダーク・スター』

DVDで『ダーク・スター』を観る。

人類の銀河進出のため露払いすべく、不安定な惑星を破壊して回る任務に就いた宇宙船ダーク・スター。だが、自我を持つ爆弾が、宇宙嵐の影響で誤動作してしまう。船長代理のドゥーリトルは、既に死亡し冷凍されているパウエル船長に相談するが…。

久し振りに観たが、やっぱりいいよなぁ。
今観ると、テンポも悪いし、安っぽさにも拍車が掛かっている-----ほとんど学生映画みたいな低予算映画なのに、SFマインドがミッチリ詰まっている快作。ただのビーチボールがそれなりにエイリアンに見えるあたりはセンスの良さゆえだ。
オレとしては、ずっと1人で宇宙を眺めてるタルビーと、冷凍船長、そして爆弾20号君がツボだ。
きっとまた20年位したら観返すのだろう。

それにしても、ここまで画質の悪いDVDは珍しい。次期メディアでソフト化される時は、ニュープリントでお願いします。

ちなみにジョン・カーペンターのデビュー作にして、ダン・オバノンの脚本作。ついでに『マックィーンの絶対の危機(“危機”と書いて“ピンチ”と読むんですよ)』の製作をしたジャック・H・ハリスが製作総指揮でもある。

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2004.09.05

9/5 『GAMERA 1999』

ビデオで『GAMERA 1999』を観る。

先日、座長が遊びに来た時に途中まで観て、そのままだったので続きを最後まで。
以前にも1度観ているが、この『ガメラ3 邪神降臨』のメイキングは、抜群に臨場感があって面白い。最近のハリウッドVFX大作のメイキングは、コンピュータ上の画面ばっかりであんまり面白くない。中子真治のSFX解説を貪るように読んだ世代にはなんとも味気ないものばかり。でもこの映画では、まだまだアナログ手法が主流を占めている。作りこんだミニチュアや、スタッフが手でブン投げるバービー人形など、舞台裏の大変さと意外性の面白さがギュギュっと詰め込まれている。

ま、最初と最後にテロップが出るように、メイキングとしては20%くらいのフィクションや捏造があるんだろうが、面白いんだからいいよね。

それに、こんなイタいメイキングは他にはそうはないだろうし。

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2004.09.04

9/4 『ウルトラマンA』#3&4

第3話「燃えろ!超獣地獄」
とある山奥をTACアローでパトロール中に、南夕子は吊り橋の上に黄色い帽子の少年を見かける。その時、超獣バキシムが現れ、吊り橋を破壊し、たまたま通りがかった旅客機を撃墜する。TAC隊員たちは、南の言うことを信じないが…。

“人間は子供に甘い”と、子供を使うヤプール。まるで『帰りマン』の「天使と悪魔の間に」を思い起こさせるようなエピソードだが、残念なことに深みに欠ける。『帰りマン』では、さらに“身体が不自由”って要素を入れ、郷が必死にそれを訴えて既知外扱いされていたから、余計にどうにもならない空気に満ちていたのだが。
バキシムは、放送当時に割と好きだった超獣。今見ても造型がシャープでカッコイイ。


第4話「3億年超獣出現!」
美川隊員は、幼馴染みの売れっ子マンガ家、九里虫太郎(清水紘治)の家で開かれる同窓会に出席した。実は九里は、幼い頃から美川に惚れており、美川1人しか招待しておらず、彼女にクスリを飲ませて監禁してしまう。そして街には、九里の想像力が産み出した古代超獣ガランが出現する…。

とてもジャリ番とは思えないアブネェ話だなぁ。『コレクター』と、モンティ・パイソンの牛乳屋ネタを思い出しちゃったよ。
ガランって超獣は覚えていたけど、こんな話だったとは。超獣が出て来る必然性がないエピソードだし。
やっぱり子供にとっては、怪獣が最大の関心事なんだと痛感させられる。だってもうちょっと大人になってたら、絶対に怪獣よりも、このストーリーの方がインパクトあるもの。清水紘治のストーカー演技のヤバさは、最近のジャリ番じゃ絶対出来ないよね。
それにしても、美川隊員の高慢ちきな美女っぷりがいいねぇ(笑)。

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9/4 『IZO』

『マーダー・ライド・ショー』からハシゴして、シアター・イメージフォーラム(B1)で『IZO』を観る。【一応ネタバレかなぁ】

1865年、“人斬り以蔵”と呼ばれた岡田以蔵(中山一也)が磔刑にされた。生前、土佐勤皇党首領・武市半平太(美木良介)に「斬って斬って斬りまくれ」と言われた、その怨念の存在となって、時間と空間を超越する。そして彼の前に立ちはだかる者は、老若男女、貴賎を問わずに斬りまくる。全ての権力に天誅を加えるために…。

サム・ライミの『クイック&デッド』を観た時に「ず~っと決闘してんなぁ」と思ったが、あの比ではない。ともかくIZOはありとあらゆるところに現われて、ありとあらゆる人を斬り続ける。本当に、時間も空間もここでは意味を成さない。ダンプカーの行き交う橋の上で新撰組と刀を交え、江戸時代の街並みでマシンガンで武装した特殊部隊と戦い、歌舞伎町で御用提灯を持った捕方たちを斬り捨てる。
128分間、ともかく斬りっぱなしに斬りまくる映画なのだ。

チーム・オクヤマと三池崇史の人脈を総動員した、信じられないほど豪華で綺羅星のごとき出演者たちが、バッサバッサと斬られていく。
主な出演者は…
中山一也、桃井かおり、松田龍平、美木良介、高野八誠、原田龍二、石橋蓮司、山本太郎、秋野太作、原田大二郎、ミッキー・カーチス、遠藤憲一、寺島進、高瀬春奈、中山麻理、菅田俊、松田優、石山雄大、TEAH、夏山千景、シーザー武志、山口祥行、ERIKU、塩田時敏、魔裟斗、片岡鶴太郎、ビートたけし、ボブ・サップ、緒形拳、内田裕也、原田芳雄、樹木希林、大滝秀治、松方弘樹、及川光博、岡田眞澄、勝野洋、篠田三郎、ジョー山中、曽根晴美、長門裕之、夏樹陽子、力也、そして友川かずき。もちろんこれで全部ではない。まだまだ続くのだ。

何をどうすればこんなにも物凄いキャスティングになるのか?
そして、何をどうすればこんな映画になってしまうのか?

一応、三池の劇場公開作品は必死にビデオでフォローしてかなり観ているつもりだし、オレは三池ファンと言っても過言ではないと思う。だが、これはダメだ。もはやこの映画は商業映画ではない。自主映画、いや実験映画だか前衛映画の世界に入ってしまっている。
今日観た場所がシアター・イメージフォーラムと言う劇場ではあっても、昔の四谷にあった頃のイメージフォーラムでよく上映していた、実験自主映画を観に行った訳ではない。

「よくぞこんな危険なテーマを扱った」と褒める人も居るだろう。突拍子もなくぶっ飛んだ展開に、喝采を贈る人も居るだろう。そのどちらの気持ちも分からないではない。もしかしたら海外の映画祭で大評判にんるのかもしれない。でも面白くない。ホントーに面白くないんだよ。
武知鎮典の脚本のせいなの?それとも三池崇史のせいなの?
確かに、こんなとんでもない映画を撮れる監督はザラには居ないだろう。

三池の映画が客を選ぶってことは充分に分かっている。これまでも、イマイチ俺はノレない作品もあったけれど、でも概ね好意的に観てきたし、ぶっ飛び系もシンミリ系も等しく嫌いではなかった。だがこれは…。
これからコッチの作風に行ってしまうのだとしたら、オレは三池作品とはお別れしなければならないだろう。
既知外と天才、実験とエンターテインメントのギリギリの境界を今回は越えてしまった。
境界線のギリギリ上に居るのならば、オレはまだまだ観続けるのだが…。

ところで、本日観た『マーダー・ライド・ショー』『IZO』の2本の映画で、一体何人の人が死んだのだろう。死ぬシーンがあったのが250人くらい?死ぬシーンのない死体も混ぜれば400人くらい?それとも500人分くらいか?

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9/4 『マーダー・ライド・ショー』

シアター・イメージフォーラムで『マーダー・ライド・ショー』を観る。

1977年のハロウィン・イブ。全米を旅しながら、変わった場所を取材している4人の若者は、とある田舎町でキャプテン・スポールディングなるピエロの格好をしたオヤジが経営するガソリンスタンドに立ち寄った。このガソリンスタンドには、有名殺人鬼の犯行を再現した「マーダー・ライド・ショー」なるオバケ屋敷(?)が併設されていた。4人は、スポールディングから、この地に伝わる殺人鬼Dr.サタンの伝説を聞き、教えられた場所へ向かうが…。

PVをジョージ・A・ロメロに依頼してしまうような、映画ヲタクのホラー・ヲタクとして知られるヘビメタ・ロッカー、ロブ・ゾンビの初監督作。
ロメロ崇拝者らしいので、てっきりゾンビものっぽい映画かと思いきや、目指しているのは70年代ホラー。排他的な田舎町、オバケ屋敷、ヒッチハイカー、アタマのおかしい殺人鬼一家、怪しい町の住人、死体バラバラの皮剥ぎの皮被り…て、それはロメロじゃなくって、まるっきりトビー・フーパーじゃん。作風自体は似ていない(マネしてるトコはあるけれど)が、どこまでが冗談でどこからが本気なのかよくわからんのもフーパー・チックであるおまけに出演者が『悪魔のいけにえ2』のビル・モーズリィだったり、あのカレン・ブラックだったりすれば、もう…ねぇ。

今どきとしては珍しいタイプのゴア描写や、見てくれはイイけど不快感も満点なアッパラパー美女殺人鬼(ベティ・ブープのシーンはナイスです)、心優しき狂った巨人(どっかで見たと思ったら、『ビッグ・フィッシュ』の巨人だ)、謎の地下道の存在(ここは『壁の中に誰かが居る』っぽいな)や、人力式「マーダー・ライド・アトラクション」など、面白いところも色々あるし、ホラー愛や映画愛は感じるんだけど、全体の出来はいま一歩。
ひとつには、随所で挿入される古い映像やネガポジ反転が、あまり効果を上げていないことだ。これらがなんだか“逃げ”のようにも見えてしまう。
『テキサス・チェーンソー』(リメイク版)とどっちが上かと言われると、ちょっとビミョーな感じだ。

ところで、なんで“キャプテン・スポールディング”なんだろう。
ロブ・ゾンビってマルクス兄弟も好きなの?
(分からない人は『けだもの組合』か、ウディ・アレンの『世界中がアイ・ラブ・ユー』でも観て下さい)

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2004.09.03

9/3 『座頭市牢破り』

米版DVDで『座頭市牢破り』を観る。【ネタバレ】

八州役人とつるむ腹黒い親分富蔵(またか!遠藤辰夫)の元で世話になった座頭市。富蔵は、朝五郎(三國連太郎)の縄張りを虎視眈々と狙っていた。朝五郎は、任侠道を大切にし、堅気の百姓を大事にする男だった。一方その頃、百姓に農耕技術や人としての生き方を説く男が居た、武士にもかかわらず刀を置いた大原秋穂(鈴木瑞穂)である。市は2人に惚れ込んだ。そして、富蔵の策略で百姓が殺され、市は怒りに燃えるが…。

座頭市シリーズ第16作は、勝新太郎の「勝プロダクション」第一回作品。おまけに、このシリーズ初参加となる山本薩夫が監督ってこともあって、これまでの作品とはかなり趣が違う。労働者階級と搾取する権力者の部分にウェイトがあるあたりは、流石は社会派の山本薩夫!…と言いたいところだが、これなら座頭市じゃなくっても良いんじゃないの?最終的に座頭市の居合いで決着が付くのはもちろんだけれども、裏の主役とでも言うべきは、刀を置いた武士の秋穂と、金と権力を手に入れたことによって搾取する側になってしまう朝五郎。この2人の対比をこそ描きたかったのだろう。その証拠に、すでにこれが6作目の登場となるお馴染みの悪役、遠藤辰夫がなんと中盤で市に斬られてしまう。

異色作と言えば聞こえはいいが、ルーチンであってもオレはいつもの座頭市の方が好きだなぁ。

ゲストは唄子&啓介と玉川良一。
若かりし頃の細川俊之がカッコイイ。今よりもずっと声が高いけど、相変わらず震えるような上ずったような発声で特徴的。

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2004.09.02

9/2 『恐怖の火星探険』

DVDで『恐怖の火星探険』を観る。

火星で消息を絶ったチャレンジャー号に生存者が居ることが判明。13人居たはずの乗組員は船長1人になり、救助船の乗組員は、船長が自分ひとりだけ助かるために、他の乗組員を殺害したのではないかと疑う。だが、地球への帰路に就いた宇宙船にも、火星の凶暴な生物が乗り込んでいた…。

『特撮秘宝DVD-BOX/エイリアン編』の2本目。
高校性位の頃になんかの上映会で、字幕なしのたぶん短縮版で観て以来の映画。そうか、こんな映画だったのか(笑)。
ダクトの中を徘徊し、犠牲者を引きずり込む怪物の描写は、まさに『エイリアン』。この映画は『エイリアン』の元ネタとしても有名な作品なのだ。
ちっこい宇宙船の中で、煙草を吸うだけでなく、手榴弾を連続爆発させたり、毒ガス弾を使ったり、果てはバズーカ砲まで撃つ始末。この宇宙船の乗組員たちの豪胆過ぎる行動はまさに漢。自分の命がいらない野郎ども(女子2名含む)だ。おまけにこんな状況下なのに、恋のさやあてから三角関係へ発展と、何を考えているのかさっぱりわからない。
あ、考証が云々とか言う映画ではないし、69分って短い尺な」こともあって、軽く楽しめる50年代SFの佳作だ。

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2004.09.01

9/1 『ウルトラマンA』#1&2

第1話「輝け!ウルトラ五兄弟」
突如現れたミサイル超獣ベロクロンによって、地球防衛軍は壊滅し、九州地方には甚大な被害を受ける。パン屋の運転手・北斗星児と看護婦の南夕子も死んでしまった。だが、これまた突如現れたウルトラ兄弟が、彼らに“生命”と“大いなる力”と“ウルトラリング”を託す。
彼らは結成されたばかりのTAC(Terrible Monster Attaking Crew)に志願し、正義と自由のために闘うことを決意する。

こんなんだっけ?『A』って意外と再放送観てないから、あんまり覚えてないんだよな。ベロクロンはもっとカッコ良かった気がするし、北斗がパン屋だったなんて丸っきり忘れてた。猛烈に唐突感のある始まり方だけれど、前の週まで『帰ってきたウルトラマン』を観ていた子供たちには、これくらいいきなり始まった方が良かったんだろう。
シリーズ構成が市川森一だけあって、出て来る施設がやたらにキリスト教っぽいぞ。


第2話「大超獣を越えてゆけ!」
工事現場に現われた謎の銀の卵。時を同じくして、突如空中に現われる金の卵。これら2つの卵が合体して、金と銀のまだら模様の巨大卵となった。文献により、アトランティスを滅ぼした超獣カメレキングの卵であることを突き止めたTACは、孵化する前に中身を焼き殺そうとするが…。

北斗と南の歓迎会をやるTAC。ロシア民謡の替え歌を「ちゅらちゅらちゅらちゅらちゅらちゅらら~っ」と唄う隊員はノンキそのもの。こんな人たちに地球の平和を任せてて大丈夫なのか?!おまけに北斗が撃墜したはずの金の卵が再出現して「おまえ、早く歓迎会に出たいばっかりに、適当な報告して帰ってきたんだなっ!」って、そんなに仲間が信じられないのもイヤです。

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2004.08.28

8/28 『子連れ狼 死に風に向う乳母車』

米版DVDで『子連れ狼 死に風に向う乳母車』を観る。

大五郎(富川晶宏)を乳母車に乗せ、旅をする元公儀介錯人拝一刀(若山富三郎)。彼らは、街道脇で、三人の“渡り徒士"が旅の母と娘を犯し凌辱する現場に出くわす。だが“渡り徒士"の一人、孫村官兵衛(加藤剛)は、犯された母娘と “渡り徒士"の1人を斬り捨て、この一件を無きものとする。現場を目撃した一刀に官兵衛は立合を所望するが、それを断って去っていく。そんな一刀が宿泊した宿屋に、自分を買った女衒の舌を噛み切って殺してしまった女、お松が飛び込んでくる…。

若山・拝一刀による『子連れ狼』シリーズ第三作で、監督は三隅研次。
オレにとって『子連れ狼』と言えば、萬屋錦之助のTVシリーズである。だからこの映画版シリーズは、昔TV放送でチョロっと観ただけ。ちゃんと観るのは今回が初めてなのだ。

それにしても実に殺伐とした映画だ。いや、TVでさえもあんだけやるんだから、映画版がもっと凄いってのは分かっちゃいたことなんだが、犯すは、舌を噛み切るは、折檻するは、大五郎を囮にする(これはいつものことか)は、お殿様は既知外だは…と、昔の時代劇はホントに大らかですなぁ。

映画自体の面白さはさておき、今回の収穫はなんと言っても浜木綿子である。この人って、こんなにイイ女だったんだ!「忘八者(仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌の8つを忘れてしまったようなならず者ってことなんだそうだ)」の頭領として登場するのだが、キリっとした表情で「忘八者には忘八者の掟がござんす」と、淡々と語る木綿子姐さんがおっそろしくカッコイイ。ホームドラマでの印象ばかり強いので、なんかとっても新鮮。

この忘八者たちによる折檻が「ブリブリ(どんな字なのかは知らん)」と呼ばれている。どんな罰かと思ったら、荒縄で縛って逆さ吊りにした人間の周りを皆で囲み、竹刀だが木刀だかで叩き続ける。なんで“ブリブリ”って言うのかと思ったら、周りで叩く人たちが
「ぶ~りぶり!ぶ~りぶり!ぶ~りぶり~の~ぶ~りぶりっ!」
って掛け声を掛けるのだ。なんだソレ?
攻めを受けてる人はズタボロの酷い状態なのに、なにかマヌケ感が漂う折檻である。「カバディ」みたいなもんか?

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8/28 『LOVERS』

新宿ミラノにて『LOVERS』を観る。

9世紀、唐の時代。朝廷の官吏のリウ(アンディ・ラウ)とジン(金城武)に、世間を騒がせる “飛刀門”と言う反乱軍の頭目を捕まえる命が下る。遊郭「牡丹坊」の踊り子が怪しいと睨んだリウは、ジンを遊郭の客として送り込む。飛刀門の一員である踊り子はシャオメイ(チャン・ツイィー)という名の盲目の娘であったが…。

久々のチャン・ツィイー復活である。
『グリーン・デスティニー』で度肝を抜かれたが、その後の『ラッシュアワー2』やらシャンプーのCMで、なんだかあまり魅力を感じなくなってしまっていた。同じチャン・イーモウの前作『HERO』でも、完全にマギー・チャンに持って行かれちゃってたし。だけど今回はバッチリだ。
まず目を見張るのが、“遊郭「牡丹坊」での闘い(舞い?)”だ。これがお見事。顔の見えないアングルが多くて、恐らくスタンド・インも多用しているのだろうけれど、それでも実に面白い。
ことアクションに関しては、アンディ・ラウ&金城武では、ジェット・リー&ドニー・イェンには勝てるはずもない。それは端っから分かっていたが、その分をチャン・ツィイー(と彼女のダブル)がしっかり補ってくれた。
その他にも、“竹林の戦い”や“草原の戦い”も、この牡丹坊の戦いほどではないが、カッコよくもツッコミどころ満載(その竹槍を、飛びながら補充するのはムリあり過ぎだぁ)な見せ場になっている。
二転三転していく(ので詳しくは掛けないが…)物語は、途中までは部類の面白さなんだけれど、最後の最後でツメが甘いのが残念。
天下の大根役者・金城武も、今回は日本語を喋らない(どうせなら、言葉が喋れない役ならもっといいと思うが…)ので、いつもほどは棒読みのヒドイ台詞回しも気にならず、許容範囲内。…っつーか、結構頑張っている。

前作『HERO』には及ばないものの、チャン・イーモウらしい色使いや画面作りも美しく、これはこれでなかなか面白い。

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2004.08.27

8/27 『スペース1999』#3

第3話「宇宙船団大戦争」

月がとある惑星に近付いた時、謎の宇宙船団が突如現われた。その宇宙船は、地球のマークIXホークにそっくりだった。アルファからの呼びかけにも応じないため、仕方なく迎撃するイーグル編隊。だが、次々と襲い掛かるホークによって、月は修復不能なほど破壊されてしまう。コーニッグは和平を申し入れようと、イーグルでその惑星に向けて旅立つのだが…。

いかにも『スペース1999』らしい、精神攻撃宇宙人のエピソード。地球の宇宙船にそっくりだって時点で、何かがおかしいと思っても良さそうなもんだが、どうもバーグマン教授が好戦的なもんで、すぐに撃ち落すことになってしまう。この宇宙船、前番組である『UFO』のSHADO次期戦闘機として開発されたって設定が面白い。元々『UFO2』として企画されていた番組だった名残なんだろう。1回しか出ないゲストメカなのに、プラモデルまで発売されてたしね。それを言ったら、出て来もしない…と言うか、イマイで勝手に作ったサンダーバード・メカのプラモ「Xカー」なんてのもあったよね。いつ登場するのか心待ちにしてた子どもたちは、一度もその雄姿を見ることが出来なかった(泣)。

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2004.08.24

8/24 『スペース1999』#2

第2話「もう地球へ帰れない!」

月に不時着したカルドー星人の宇宙船。彼らは不毛となった母星を捨て、移住のため地球に向かっていた。コーニッグたちは彼らの機器の操作を誤って、コールドスリープ中のカルドー星人を1人死なせてしまった。だが、彼らはそれを咎めず、1人分空いたスペースに1人だけなら地球人を乗せられると提案するが…。

第1話から既に鬱陶しいシモンズ・コミッショナーが、エゴ剥き出しで地球に帰りたがるエピソード。皆が地球に帰りたいと思う中で、あくまで公平なクジ引きにこだわるカーターと、「地球に返して、厄介払いしちゃいましょう」と提案するモローの対比が面白い。
カルドー星人のザンター船長を演じるのは、クリストファー・リー。この頃は、ドラキュラ役者からの低迷時期にあたり、映画の第一線に復帰してくるのはまだまだ先のことだ。

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2004.08.23

8/23 『座頭市鉄火旅』

米版DVDで『座頭市鉄火旅』を観る。

旅の途中、何者かに斬られた足利の親分庄太郎の最期を看取った座頭市。これも何かの縁と、足利にやってきた。足利宿は、庄太郎に代って岩五郎が幅を利かせ、町の人々を苦しめていた。そんな中、市は鍛冶屋の仙造(東野英治郎)と知り合う。仙造は市の刀が師匠の作であり、そして刀の寿命が尽きていることを告げた。市は仙造に刀を預け、堅気になる決意をするが…。

畦道の遠くから聴こえて来る歌声。
「♪ボロんはぁ~着ててんも~、こころんはぁにしきぃ~っ!」
もちろん水前寺清子の『いっぽんどっこの唄』である。無伴奏で唄っても、きっちりしているところは流石にチータ。今回のスペシャル・ゲストは、旅芸人一座の歌手役のチータと、馬かき役の藤田まことなのだ。あくまでゲスト扱いで本筋には絡まないが、それなりのゴージャス感がある。
今回はそんなゲストよりも、座頭市が愛用の仕込み杖を置くってことが最大のポイント。
「あと1人斬ったところで折れてしまう」と言われて市がどうするのか?そして仕込みはどうなってしまうのか?予想のつく展開ではあるが、ルーチンになっているシリーズなので、かなり目先の変わった印象を受ける。
また仙吉役の東野英治郎が、素晴らしくいい味を醸し出している。東野英治郎と言えば『水戸黄門』の印象が強いけれど、そんなのよりも頑固親父なこの役の方が全然イカしている。
悪役はお馴染みの遠藤辰雄。これまで観たこの座頭市シリーズだけでも、既に5度目の悪役だ。出てきた瞬間に、「またコイツか!」てなもんだ。

今回は、物語的な趣向の違いで、かなり面白く観ることが出来た。

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2004.08.22

8/22 『プレデター2』

劇場で『AVP』の予告が始まり、急に『プレデター2』が観たくなったのでDVDで。

またも地球にやって来たプレデター。今度は密林ではなく、ロサンゼルスでハンティングをスタート。タフガイのマイク・ハリガン刑事(ダニー・グローバー)に目をつけ、執拗に彼を付回すが…。

世間では、カリフォルニア州知事主演の1作目の方が評価されているようだが、オレはこっちの続編の方が全然好き。いかにもB級SFっぽい小技やガジェットが多く、ただ単に重量級アクションだった前作よりトンチが効いている。ダニー・グローバーの役柄が、『リーサル・ウェポン』のマータフと全く一緒で、まるでマーティン・リッグス抜きの『リーサル 外伝』みたいなのも、オレとしては別にマイナスではない。ついでに『リーサル』の一作目で敵のジョシュアを演じたデッパおやぢ、ゲイリー・ビジーも出てるしな。

この映画、妙にゴアなシーンが多いんだけど、ヘンなところでヌケているのも可笑しい。特にあのクライマックス。『ロボコップ3』とこの映画は、最後の最後で素っ頓狂な終わり方をするから憎めない(笑)。

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8/22 『サンダーバード』

日劇PLEX3で『サンダーバード』を観る。【思いっきりネタバレ】

ぼんやりと空を見つめ、落書きをしている少年、アラン。実は彼は、世界中で救助活動を行う秘密組織、「国際救助隊 サンダーバード」を運営するトレーシー一家の末息子であった。彼にとって「国際救助隊」は自慢の種であったが、その反面、自分がまだ一員にしてもらえないことが不満であった。
ある日、国際救助隊に怨みを持つ悪漢フッドが、サンダーバード5号をミサイルで攻撃、ジェフたちが救助に向かった隙を突いて、トレーシー島を乗っ取ってしまった。折りしもその頃、シンガポールには未曾有の大型台風が迫っており、人々はサンダーバードの助けを呼んでいる。島に残っていたアランは、レディ・ペネロープ、ティンティン、ブレインズの息子の助けを借りて、宇宙に取り残された家族を助けようとするが…。

バリー・グレイのオリジナル楽曲をアレンジしたメインテーマに乗って、オープニングが始まる。
「ををっ!これはっ!」
驚くほどセンスの良いタイトルバックに、ほとんど持っていなかった期待感が急にアタマをもたげ始める。
…そして約1時間半後、映画が終った。

これは…期待はしていなかったとは言え、オリジナルの『サンダーバード』ファンとしては憤りを覚える映画である。
軽いノリのファミリー向けアクション映画としては、ギリギリ及第点かもしれない。だが、『サンダーバード』のリメイクとしては丸っきり落第だ。

本作のスタッフは、根本的に『サンダーバード』がどんなものなのかが理解できていない。“国際救助隊は救助こそが目的である”----これは口を酸っぱくしてジェフ=パパが言い続けた、彼らの大命題である。
本作の中で、フッドがTB2を使ってロンドン銀行を襲おうとする。大変な事件だが、この時点では救助の必要な事件など起こっていない。フッドの操縦するTB2が着陸したとき、ご丁寧にもTVレポーターが「救助の必要な事件は起こっていないのに、なぜサンダーバードはやってきたのでしょう?!」と言う。そう、救助が必要なはずなのは、“台風に襲われているシンガポール”のはずなのだ。だが、本作ではシンガポールがどうなったのかは、劇中では2度と言及されない。まるでそんな事件はなかったかのように。

ビル・パクストンではなく、僕らの馴染みの“パパ”であれば、フッドは後回しにして(あるいはペネロープに任せて)、まずシンガポールに1号を急行させた筈だ。そしてモノレールに事故が起きてから、ロンドンに向かい、ついでにフッドの件を処理させる。もしも本作のように、アランがフッドを追いかけて事件を解決したとしても、間違っても正式隊員になどしないだろう。逆にパパは、得意満面のアランの鼻を叩き折り、説教をしたはずだ。
「我々の任務は悪人を捕まえることではない。それは警察に任せれば良いことだ。我々の使命は人命救助なのだ」と。

これ以外にも、釈然としない、納得の行かない点は多々ある。

オリジナルでは、パパと5人の息子、ペネロープとパーカー、ブレインズには、それぞれ明快な役割分担があった。
基本的には、まずジョン(あるいは交代要員のアラン)が5号で救助信号を傍受し、パパに連絡する。パパはHQであるトレーシー島で戦略を練る。それに従って、スコットがまず1号で現場に急行、状況確認と戦術を立てる。その後バージルが2号で(必要に応じてゴードンやアランを連れて)現場に到着する。ブレインズのアドバイスを受け、救助を開始する。同時にペネロープとパーカーが支援行動----情報収集や、逃げるフッドを追う等----を行う。
メカにはそれぞれ役割があり、メンバーにも皆役割がある。
だが本作では、登場人物の役割分担はおろか、メカと登場人物の対応さえはっきりとはしない。それもそのはずである。アランを除く全員が、ジェフまで含めて、揃って3号に乗り込んで5号の救出に向かってしまうからだ。だから、家族の中で活躍するのはアラン一人。それも今回はおミソの筈のアランが、だ。これでは、役割分担どころか、誰がバージルで誰がスコットなのかも分からない。

また、やたらと小者然とした発言を繰り返すペネロープにもウンザリ。
元々ペネロープは大富豪の筈である。そんな彼女が、やれネイル・ケアは高いだの、これはブランドものの服だ、だの、そんな昨日今日金持ちになったエセ富豪、プチ成金みたいなことを言ってたまるか!

オレがいくら『サンダーバード』が好きだからと言って、このリメイクが全くの別物であるのなら、こんなに目くじらを立てる気はない。だが、オリジナルの設定を引きずりつつ、納得の行かない展開ばかりをするから腹が立つのだ。

そして一番イヤだったのが、敬愛の気持ちの感じられないオリジナルへの揶揄である。
超能力で操られて、ギクシャクと歩くブレインズをあざ笑ってフッドが言う。
「なんだその歩き方は。まるで人形みたいだな」
こんな台詞を、誰が喜ぶと思っているのだろう?

もうひとつ、ファンへの目配せのつもりなのか、妙な描写が1カットある。
ロンドンに向かうTB1の中でスロットル・レバーを握る人間の手の横で、糸の付いた人形の手が同じスロットルをそっと握る場面がある。どんな意図があるのか分からないが、前述のような台詞があった後では、それはファン・サービスになど、なりはしない。

本作の出来と興行的な失敗によって、御体ジェリー・アンダーソンが準備中のフルCG版『キャプテン・スカーレット』には、確実に暗雲が立ちこめることになるだろう。ワーキング・タイトルのティム・ビーヴァンは、数々の佳作を作ってきたが、SF向きのプロデューサーではない。だからこそジョナサン・フレイクスに白羽の矢を立てたのだろうが、こんなジーン・ロッデンベリーとジェリー・アンダーソンの区別も付かないような“スタトレ野郎”を起用したのは大間違い。
フレイクスは、インタビューで「ジェリーに会った時、素晴らしいシリーズを作ってくれてありがとう、と言った」と書かれていた。だが、あんたがジェリーに言うべきなのはお礼じゃない。謝罪だ。

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8/22 『リディック』

丸の内プラゼールで『リディック』を観る。

5つの惑星から指名手配され、莫大な賞金が掛かった重犯罪人のリディック(ヴィン・ディーゼル)。彼は自分の首に賞金を掛けた人間を探して、ヘリオン第1惑星へとやって来た。だが、この惑星はカルト教団ネクロモンガーによって存亡の危機にあった。へリオンのエレメンタルは、リディックを救世主と信じて、彼に助けを乞うために賞金を掛けていたのだ。そしてリディックはいつしか壮大な事件に巻き込まれていく…。

大金を投入しただけあって、映像はお見事。なんだかよく分からんが、黒いモヤモヤを撒き散らしながら飛ぶ宇宙船とか、暑苦しく濃厚な匂いを醸し出すネクロモンガー側の美術デザインなど、重量級のビジュアルは観応え満点。難点は話が面白くないことだな。
前作は予算がない分(と言っても、日本映画と比べたら大変な金額だが)、アイデア勝負で小気味の良い展開が、SF好きやモンスター好きの琴線に触れる佳作であった。それが今作では、ヴィン・ディーゼルがビッグ・ネームになったこともあって、無駄に大作感を出したのが命取り。なにか大味感の漂う凡作になってしまった。
こんなにスケールの大きな話にするよりも、小粒でピリリと辛い映画にした方が全然良かった。例えば、アクション性を強くした『ステンレススチール・ラット』みたいな話とか、SFとバイオレンス風味を強くした『ルパン三世』的なものの方が、暗視能力のあるリディックのキャラクターにはぴったりだったのではなかろうか?

それにしても、『デイ・アフター・トゥモロー』をはじめとするディザスター映画ではないが、毎度のことながら自然をナメた描写に驚かされる。昼が700℃になる惑星で、岩影に入るだけで高熱を避けたり、-300℃になっている筈の夜の側でタンクトップ姿で走ったりと、自分たちで設定したはずの状況を、舌の根も乾かぬ内に根底から覆してしまうのはどうなのか?アメ公はホントに大雑把な人種だな。

最後のオチは、なんとなく『死霊のはらわた2』を思いだしてしまった。

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2004.08.21

8/21 『スペース1999』#1

第1話「人類の危機!宇宙基地大爆発」

惑星メタから届いた謎の信号を解明するための第1次調査隊は、原因不明のまま失敗。第2次調査隊をメタに送るため、ムーンベース・アルファの司令官に新たにジョン・コーニッグが就任した。だが、月では謎の死亡事故が続発していた…。

『謎の円盤UFO』が終了したので、そのままの勢いで『スペース1999』を開始。やっと終ったってのにアホだな、オレ(苦笑)。
今回は、月が地球の軌道から離れてしまうお馴染みのプロローグ編。ブライアン・ジョンソンの手になるメカ特撮は素晴らしいの一言に尽きる。ただ、昔初めて観た時から気になっていたのだが、月の空が電磁波のせいで光る場面は、合成ラインがハッキリずれててちょいとダメ。時間がなかったにしても。ジョンソンの仕事としては荒っぽ過ぎる。

このDVD、ジェリー・アンダーソン物の中で唯一、東北新社ではなくパイオニア(現ジュネオン)から発売されている。そのためパッケージ・デザインも違えば、クオリティも違う。東北新社の一連のシリーズはデジタルリマスターで5.1chなのだが、この作品はデジタルマスターでドルビーデジタル・モノラルなのだ。出来れば他の作品同様、CARLTONのデジタル・リマスター・バージョンだと嬉しかったのだが。
それ以外に残念なのが、日本語吹き替え音声はTV放映時と同じなのに、オープニングがTV放映時と違うこと。これから2シーズン分も観れば、きっと慣れてしまうんだろうけれど、とりあえず今は違和感ありまくり。

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8/21 『謎の円盤UFO/The UFO Document』

『謎の円盤UFO DVD-BOX2』の特典映像を観る。

スタッフや俳優のインタビューを中心にまとめた52分のドキュメンタリー。
まず、オープニングからして本篇そっくりに作られており、このドキュメントのスタッフの意気込みが伝わってくる。

前半は第22話の「SHADOはこうして作られた」の映像をベースに、キャスト、スタッフを紹介し、それぞれのインタビューへと繋いで行く。登場するスタッフは、ジェリー・アンダーソン、美術のボブ・ベル、そして今は亡きSFXのデレク・メディングス(インタビューを受ける彼の背後に『銀河伝説クルール』の手裏剣が!)ら。キャストは、エド・ビショップ(ストレイカー)、ジョージ・シーウェル(フリーマン)、ドロレス・マンテス(ニナ)、ブラデク・シェイバル(ジャクソン)である。あの精悍だったストレイカーがこんな老人になっているかと思うと、特典自体は嬉しいのだが、淋しい気持ちにもなる。エリス中尉のガブリエル・ドレイクやレイク大佐のワンダ・ベンサムが今はどうなっているのか、とても見たい気もするが、きっと美しい姿の思い出のまま、大切に取っておいた方がいいのだろう。

当時はメイキング・ビデオなんてない時代だが、現場のスチールとそれに対応した本編映像をカットバックで見せる事で、まるでメイキングを見ているような気にさせる編集も上手い。
ジェリー・アンダーソンのオフィシャル・ファンクラブでもある“FANDERSON”が制作しているだけあって、非常に愛に満ちた仕上がりだ。

このビデオ、最後に「To be continued」と出るのだが、続きはあるんだろうか?あるんだったら、何かの特典に収録して欲しいものだ。今度出る『海底大戦争』のDVD-BOXにでも入れてもらうことは出来ないんだろうか?

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2004.08.20

8/20 『バイオハザード2:アポカリプス』

ヤマハホールで『バイオハザード2:アポカリプス』の試写を観させて頂く。

病院で目覚めたアリス(ミラ・ジョヴォビッチ)は、信じられない光景を眼にする。ラクーン・シティにはハイヴから流出したT-ウィルスが蔓延し、死者たちがカッポする街と化していたのだ。そしてアンブレラ社は、生者も死者も全てを街に封じ込めてしまったのだ。それは、ウィルスを外に出さない為だけでなく、街全体を巨大な実験場とする恐るべき計略であった。街には元S.T.A.R.S隊員のジルやカルロス、ニュースキャスターのテリ、アシュフォード博士の娘アンジェラらも残されていた。そして今、忌まわしい実験の産物であるネメシスも街に送り込まれた。アリスたちはこの街から生還できるのか…?

まだ公開前の映画だし、まぁ色々あって詳しいことは書かないけれど、ある意味驚くべき映画である。
前作の説明で始まるオープニングが開けると、そこから先は畳み掛けるようなアクション、アクション、アクション。このひたすらなまでのアクションの連続は何なのだろう?上映時間は約90分。