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2006.04.04

4/2 『SPIRIT』

新宿東急で『SPIRIT』を観る。

病弱な少年フォ・ユァンジアは、武術家の父に憧れていたが、父は彼に稽古を付けてくれない。彼は秘かに鍛錬を積み、やがて天津一の格闘家となった。ある日、大ケガをした弟子の仇をとろうとして、対立する流派の武術家を殺してしまった。だが、その報復として自らの愛する家族を失ってしまった…。

リー・リン・チェイは、ハリウッドよりもアジア映画の方が圧倒的に美しい。と言うか、カンフー・アクション・スターを西洋では使いきれていないのは誰もが認めるところ。そういう意味では、監督が西洋帰りとは言え、『白髪魔女伝』等のロニー・ユー(今は『フレディVSジェイソン』の人なんだろうけれど)だからOKである。

でも、なんか優等生過ぎて面白味に欠けるんだよな。
功夫映画に関して造詣があまり深くないので、この映画でリン・チェイの演じる霍元甲が、『ドラゴン 怒りの鉄拳』で殺される師匠であることも知らなかった。実在の人物の伝記映画な訳で、真面目に作らざるを得なかった面もあるんだろうけれど、それにしてもケレン味が薄い。勝つことが全てだった人物が、強さの真の意味を悟る物語。人間的に成長する霍元甲はいいんだけれど、常にストイックに過ぎる。もっと豪放磊落なキャラクターであっても良かったのかもしれない。

時代背景を考えれば、日本人は絶対的な悪になりそうなものなのに、中村獅堂はやたらに高潔な人物(美味しい役なのに、アクションが出来ないのがイタイ)だし、衣装はワダ・エミさんだし、音楽も梅林茂である。きっと日本市場への期待感が強かったんだろうなぁ。

ところで、パンフレットを読んでの疑問が2つ。
・タイのオリンピック金メダリスト、ソムラック・カムシンが出演しているように書かれているが、そんな人出演してないのでは?
・中村獅堂インタビューで、「北京語は、吹き替えじゃなくて自分で話している」と力説しているが、声も違えば口も合ってない。
どちらも日本上映の最終版でカットされたり、差し替えられたりしている可能性が強いと思う。スケジュールの都合とか、色々あるんだろうけど、パンフレットにそんなこと書くなよ…。

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