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2006.04.19

4/17 『始末屋ジャック 幽霊屋敷の秘密』

『始末屋ジャック 幽霊屋敷の秘密』(F・P・ウィルソン著/扶桑社ミステリー刊)読了。

良く当たると評判の霊媒師イファセンから仕事の依頼を受けたジャック。仕事の内容は、自分たちへのいやがらせをしている主を探しあて、報復することだった。だが、イファセンの住む家に超自然的な出来事が次々と起こり始めた…。

【ネタバレアリ】
始末屋ジャック・シリーズも6作目。『ナイトワールド』発刊後に刊行された物が既に5作。最初はあまり『ナイトワールド』…と言うか、“アドヴァーサリー・サイクル”に関係無い話が多かったけれど、物語はいよいよ終末に向けてズンズンと突き進み始めている。

本作では、『ザ・キープ』の「タウ十字」が登場し、他人の未来が見えるようになったイファセンは、誰の未来も2年後に闇に包まれることを予言する。そして、ジャックが異界のターゲットとなり、ガッチリとアドヴァーサリー・サイクルに組み込まれたことを知らされる物語である。
ただそれだけに、シリーズをずっと読んでいる読者には疑問も多い。完結編であるはずの『ナイトワールド』よりも、本作の方が後に書かれているため、ジャックの役割が大幅に変わってきているのだ。解説文にも書かれているが、『ナイトワールド』でのジャックは、魅力的な脇役に過ぎない。だが、本作のような経過を経てしまっては、単なる脇役ではなく主役にならなければ嘘である。既に整合性も取れなくなって来ている。ウイルソンは始末屋ジャック・シリーズが完結したら、『ナイトワールド』を全面改定するんだろうか?あながち無い話でもないのかもしれない。

アドヴァーサリ・サイクルの話はさておき、今回は似非霊媒師と幽霊屋敷の話がメイン。過去に似非霊媒師の助手をしていたことも明かになるジャック。相手の手の内を知り尽くした上で、霊媒師を嵌める作戦が痛快だ。ジャックは霊媒が相手だろうが、超常現象が敵だろうが、常に現実的に戦っていくところが素敵である。
そして屋敷に起こる怪奇現象の原因は一体何か?物語中盤で現れる骨董商エリ・ベリートは、てっきり物語を膨らませる1エピソードに過ぎないのかと思っていたら、それこそが核心だったのには驚いた。巧いね、どうも。

物語とは関係無いが、フリオの店で働く従業員がミートローフの大ファンで、「朝からミートローフを掛けるような趣味がわからん」とか言われる。まるでオレのこと言われてるようだ(笑)。
ついでに、『ロジャー・ラビット』が無生に見たくなった。今度観ようっと。

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