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2006.02.17

映画酒場開業日記始めました

映画酒場開業日記を始めた。
一旦はこのブログ内に置いて見たけれど、カミさんの意見もあって、別ブログを立ち上げた。

左上のオレのHPにリンクが置いてあるので、ご興味のある方はそちらへ。

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2006.02.06

2/3 『アンチェイン UNCHAIN』

レンタルDVDで『アンチェイン UNCHAIN』を観る。

1度も勝ことなく引退した4回戦ボクサー、アンチェイン梶と彼の周囲に居た4人の男、ガルーダ・テツ、西林誠一郎、永石磨を追ったドキュメンタリー。

劇場公開時に、何故かテアトル新宿に行くことが多くて何度も予告を観ていた。その予告が頭にこびりついてて、観たいと思っていたんだがなかなか機会がなく、やっと今日観た。

なんとも言い難い映画である。
タイトルにもなっているアンチェイン梶は、7戦6敗1分けで引退したボクサーである。映画の中での彼の試合シーンは、全て過去に撮られたホームビデオ。そして映画の中の大半の時間、彼は精神病院の中で過ごすので、周囲の人間による証言構成になっている。つまり、アンチェイン梶は、主役であって主役ではない。実質的な主役は、彼の後輩であるガルーダ・テツであると言っても過言ではない。

格闘技は嫌いではないが詳しくはないので、ガルーダも、西林も永石も知らなかった。
彼らがことさら弱い選手だった訳ではない。西日本の1位だったりする選手もいる。だが、カメラが回っている間、彼らは皆負け続ける。全編を通して、彼ら4人の勝利する場面は驚くほど少ない。ドキュメンタリーだから、ドラマチックに盛り上がるようには展開しない。リングの上にうずくまって涙するガルーダ。それでも彼はリングを降りない。逆にタイトルマッチで負けてしまってから、二度とリングに上がらない西林。そして引退しているのに、何か去りがたくリングの上でシャドーするアンチェイン。
「リングの上では、合法的に人が殺せる。ルールはあっても、思う様人を殴れる」と言うアンチェイン。だが、合法的に殺すどころか、彼は一度も勝てずに引退してしまった。だから、その不完全燃焼ゆえに、彼は日常で壊れていったのだろうか?

単純に面白いとか面白くないとか言える映画ではない。格闘技のドキュメンタリーと言うと『ビヨンド・ザ・マット』を思い出すが、アレとは対極にある世界だ。

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2006.02.03

2/2 『悲愁物語』

香港版DVDで『悲愁物語』を観る。

服飾業界の広告合戦が激化する中、日栄レーヨンの広告を担当する田所(岡田真澄)は、美人プロゴルファー・桜庭れい子(白木葉子)に目を付けた。まずはれい子を女子プロゴルフ・チャンピオンにするために、ゴルフ雑誌編集長でれい子の恋人でもある三宅(原田芳雄)に特訓を頼んだ。日夜続く特訓の甲斐あって、れい子は全日本女子プロゴルフ選手権で優勝を勝ち取った。れい子は一躍売れっ子にになり、テレビの司会までもこなすようになった。だが、そんな彼女を快くは思っていない人々もいた…。

初めて観たけど、狂った映画だねぇ~!
前半はあんまり清順らしさもなく、ちょっと変わった“スポ根もの”程度に見えるんだけど、途中からどんどん話がヘンな方向に。コレってなんの映画なんだろう?清順らしからぬスポーツ映画の雇われ仕事かと思いきや、ゴルフしてる場面なんて中盤以降は全くない。きっと詳しく書かない方がいいんだろうな。ある種『幻の湖』的なトンデモ映画でもあるから、観るまで絶対に物語は知らない方が面白いだろう。

で、そのトンデモ方面に流れ始めた辺りから、話もスゴイが描写も凄いことになって行く。清順演出が徐々に、だが確実に炸裂し始める。クルマではねられる人間とクルマから飛び出そうとする女の有り得ない描写、ピントを合わせ切らないピン送り、TVサイズにトリミングされたら登場人物が全く映らない画角、変化するマニキュアの色、不思議な構造の家、奇妙なライティング、etc、etc…。

『殺しの烙印』で干されて、10年ぶりに撮った本篇でこんなのを作っちゃうんだから、清順さんは本当に驚くべき人だ。会社にも大衆にもまったくおもねる所がない。やりたいようにやってるだけ。マジで驚いた。

それにしても江波杏子の恐ろしいことと言ったら…。

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