« 7/31 『みんな大好き塊魂』(PS2) | トップページ | 8/4 『新座頭市物語 笠間の血祭り』 »

2005.08.01

8/1 『チューインガム・ウィークエンド』読了

なかなか本屋に置いてないので、とあるバーテンダーさんに借りて『チューインガム・ウィークエンド』(国領雄二郎著/文芸社刊)を読んだ。

人気のインディーズ・バンド「チューインガム」の3人のメンバー、マネージャー、事務所の社長、ヴォーカルの別れた彼女、ベースと同棲をする女。2枚目の外科医と2人の看護婦、代理店クリエイターと外注デザイナー、そして陽の光に当ることが出来ない見習いバーテンダー。みんなそれぞれの思惑があり、それぞれの悩みを抱えていた。青山のとあるバーを起点に「チューインガム」のライブに向かって交差していくそれぞれの人生…。

13人の登場人物たちの気分は、分からないではないんだけどね。でも、オレはこの気分に素直に共感する年代は通り過ぎちゃってるんだなーって、改めて自己認識してしまった。
特にバンドの3人。
みんなでメジャー・デビューしたいって夢も、おまえなんかどんなガンバッタって才能ねぇんだからムリだよって思う傲慢さも、いつまでもバンドなんてやってないで落ち付こうって諦感も、なんかみんな分かるけど、どれもみんな分かりたくない。そんな風に三人三様で思ってるのに、結局のところは脅迫観念みたいに女の幻影ばっかり追っかけてる気分は理解しがたいし。
13人って登場人物の数もちょっと多過ぎだ。きっと13人に意味があるんだろうけれど、4グループ13人が、同じライブで偶然交錯するのはどうなんだろう?さながら阪本順治の映画のごとく、偶然に偶然が重なって行く。2時間の映画でも気になる時があるのに、それよりも付き合う時間が長くなる小説では、もうちょっと偶然を抑えておかないと厳しい。もう少し人数を整理してあれば、カタルシスになったかもしれない。
大人になりきれてない、今の時代の30代の気分はよく出ている小説だとは思うけれど。

|

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/11883/5268489

この記事へのトラックバック一覧です: 8/1 『チューインガム・ウィークエンド』読了:

コメント

コメントを書く