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2005.08.13

8/13 『待ち伏せ』

石川ひとみの…じゃなくて、米版DVDで『待ち伏せ』を観る。

天保年間。三州峠で待てとだけ言われて雇われた用心棒の鎬刀三郎(三船敏郎)は、旅の途中で助けた女おくに(浅丘ルリ子)を連れて峠へと向かった。峠の茶屋には、徳兵衛(有島一郎)と娘お雪(北側美佳)、そして玄哲(勝新太郎)と名乗る医者くずれの居候が住んでいた。茶屋には渡世人の弥太郎(石原裕次郎)が立ち寄り、さらには盗人の辰とそれを追う役人の伊吹兵馬(中村錦之助)も転がり込んで来た。一体この峠で待つと何が起こるのだろうか…?!

信じられないほど豪華な配役による犯罪時代劇である。
ミフネ、裕次郎、勝新、浅丘ルリ子、錦之助と、東宝、日活、大映、東映の看板スタアが揃い踏みである。これも五社協定が消滅した70年の作品ならではである。

監督、俳優らの自由を束縛するものとして悪名高い“五社協定”ではあるが、一概に害悪ばかりとは言い切れない。それは各社が各社のスタアを育てたことである。現在のように、どこの会社の作品に誰でも参加出来るのは、確かに選択の自由があっていいことだが、逆に言えば、人気のある人ばかりが起用され、右を向いても左を向いても同じ人ばかり出ていることになってしまう。数多くのスタアが誕生しないのだ。五社協定の時代には、同じ位の格の人気役者さんが各社なりのカラーを持って存在していた。だからその規制がなくなった時に、百花繚乱、豪華絢爛な配役による本作のような映画が作れたのである。今の時代、これだけカラーの違うスタアの揃う映画なんて作れない。

さて、つい配役に目を奪われてしまうが、映画自体もなかなか面白い。
三郎同様、観客自身も三州峠で何が起こるのかが全く分からないまま、物語は進んで行く。果し合いか、合戦か、ご禁制の品の受け渡しか。一癖も二癖もある連中----いかにも胡散臭い玄哲が何かやらかすのか、それとも渡世人が鍵を握るのか、はたまた影のある女こそが黒幕なのか?ネタバレしちゃあいけないほどのサプライズではないが、観ている方もワクワクドキドキできる作品だ。

それにしても、刀を使わないミフネはサマにならない。劇中、裕次郎と殴り合いの喧嘩をする場面があるのだが、これがおよそ迫力がない。おまけに殴り合いの後は
「おぬし…、なかなかやるではないか」
「…そっちこそな!」
「アッハッハッハ~!」
と、あんまりにもベタな展開が待っている。いや、70年の映画だからいいっちゃあ、イイんスけどね。

“ソガくん”として有名な元多岐川由美のダンナ、阿知波信介と、ガス人間こと土屋嘉男が出ているのも、特撮くんとしては抑えておきたい映画である。

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