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2005.07.24

7/24 『おたくのビデオ』

米版DVDで『おたくのビデオ 1982』『おたくのビデオ 1985』を観る。

1982年、大学1年のシティボーイ(死語)の久保は、テニスとデートに明け暮れる日々を送っていた。彼はある日、高校時代のクラスメートの田中に出会う。田中はコスプレ、自主アニメ制作、ガレージキット制作など、日々おたくな活動に没頭していた。そんなことに縁なく生きてきた久保は、次第にそのディープな世界に取り込まれていく…。

10年以上前に一度観たガイナックス作品。
オタキングこと岡田斗司夫とその周辺に居た大阪芸大、SF大会、ゼネプロ等のオタク仲間をモデルにした、「ああ、あったよね~。そ~ゆ~こと…」って痛懐かしい出来事を描いたアニメである。

今のように細分化されておらず、SF、SF映画、アニメ、マンガ、特撮、自主映画、必殺、プロレス、コスプレ、フィギュア、ミリタリー等々が、全く未分化のまま渾然一体となっていたオタク文化とファンダムの姿は、現在40歳以上の“ある種の人たち”に、共感と懐かしさと笑いと辛さを呼び起こす。この当時のそういった文化に触れていない、現在の若いオタクの人たちがこれを観た時にどう思うのだろう?
DVDはもちろんないし、ビデオソフトだってまだ多くはない。インターネットもなければ、携帯電話もない。通信手段は電話と手紙で、ファンサークルはアニメージュやスターログで仲間を集めている。同人誌はコピー誌がほとんどで、新宿やお茶の水の喫茶店で頭を寄せ合ってホチキス製本。コミケはもうやってたけど、ワンフェスはまだやってない。キャラや俳優のファンでもあるけれど、それ以上に作家やスタッフ、バックボーンにどんどん深く、ジワジワと広くなっていく興味。単純に文化の変化ではなく、気質自体もまったく違う気がする。
この作品の制作年が91年だそうなので、舞台になった時代から10年も経っていない。その時点で検証する意味があったのかどうかは分からないが、ヘンにリアルな描写の数々がもう可笑しくって痛くって…ねぇ。
これは“ある種”ではない人には、訳わかんないし、気持ち悪い青春像でもあるだろう。特に合間にインサートされるわざとらしくも自虐的なインタビュー映像の数々が、気持ちの悪さを倍化させる。

それにしても、こんなのまで米国でDVD化されるようになったんだね。良いんだか悪いんだか…。ちなみに発売は「Animeigo(アニメ英語)社」。米国で『座頭市』シリーズをリリースしているのと同じ会社だ。

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