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2005.06.04

6/4 『座頭市御用旅』

米版DVDで『座頭市御用旅』を観る。

年の瀬も迫ったある日、臨月の女が追い剥ぎに金を奪われた。たまたま通りがかった市はその女の赤ん坊を取り上げる羽目に陥るが、女は子供の父親の名前を言って事切れてしまった。仕方なく子供を送り届けるために、島原の宿に赴いたが、そこに父親は居らず、その父親の妹(大谷直子)に子供を預ける。この宿場では老いた目明かし籐兵衛(森繁久彌)が睨みを効かせているため、地回りのやくざがいない平和な町だった。だが、そこへ鉄五郎(三國連太郎)が現れ、町を荒し始めた…。

座頭市シリーズ第23作は、3回目の登板になる森一生監督作。

いつものごとく巻き込まれ型の市だけれど、今回は何もそこまでってくらいの巻き込まれ振り。赤ん坊を取り上げてやったのに、その女を殺して金を奪ったと思われ、借金を肩代わりしてやって、さらには目明しを殺したとまで勘違いされる。有り得ないくらいの勘違い続きなんだけど、森一生の職人技は大した破綻もなく綺麗にまとめ上げる。

難を言えば、高橋悦史演じる用心棒が全く無用の長物になってしまっていることだ。このシリーズでは、毎回凄腕のライバルが座頭市の前に立ちはだかる。そのルーティンを崩したくなかったのだろう。だが全く活きていない。この浪人者は「俺は強い奴とやりたい」と言うばかりで、物語にはほとんど絡まないから、エピローグで市が斬った瞬間に「完」になることにも意味がない。『続・座頭市物語』の素晴らしいラストをもう一度やりたかったんであろうことは想像に難くないのだが、『続』の時は、斬る相手がきちんとストーリー上で意味がある役だったから、刹那な空気が出て良かったのだ。本作の高橋悦史もストーリー上でもっと市に絡んでいれば良かったのに。いらないよね、この焼き直しのエピローグ。

ちょっと驚いたのが森繁である。この映画が1972年の作品だから、森繁は当時59歳。ええ~、もっと爺に見えるよ。それは森繁の存在感の為せる技なのか、それとも単に年寄り臭いだけなのか。

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