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2005.05.05

5/5 『バトルスター ギャラクティカ/サイロンの攻撃』

DVDで『バトルスター ギャラクティカ/サイロンの攻撃』を観る。

人類の作った機械人間サイロンたちが、その創造主に反旗を翻して繰り広げられた戦争が終結して40年。人類は、戦後一度もサイロンたちの姿を見ることはなく、12のコロニーに住みながら、繁栄を謳歌していた。サイロンとの戦争にも参加した老朽艦、宇宙空母ギャラクティカは博物館船に改装されることになり、艦長のアダマの退任式典が行われていた。だが時を同じくして、突如サイロンが人類の前に帰って来た。彼らはコロニーに次々と核を落とし、宇宙艦隊を壊滅させてしまった。旧型艦であったがために生き残ったギャラクティカは、サイロンに反撃を開始するが…。

ホントかよ!?『ギャラクティカ』のくせにカッコイイぞ!
一部で話題だったリメイク版『ギャラクティカ』は、話題になるのも肯ける出来だ。

ストーリーの大枠は、78年に劇場公開されたTVムービー『宇宙空母ギャラクティカ』と大して変わらない。12のコロニーが破壊され、ギャラクティカを旗艦とするスペース・コンボイが、伝説の故郷「地球」へ向けて旅立つまでを描く、シリーズの序章である。
ギャラクティカ自体や艦載機バイパーなどのデザインは、旧作を今風に上手くリファインされ、さらに主要な登場人物たちの設定も微妙にアレンジしつつ同名で登場(役者は当然総入れ替え。なんとスターバックは女性になり、黒人のブーマーは韓国系女性になっている!このブーマー役のグレース・パークがなかなか可愛いんだな)させている。だが名前は同じでも、ディテールの作り込みが全く違うのだ。
旧作では、直線的で面白味の無かった登場人物たちが、それぞれに悩みを抱えていたり、微妙な立場にあったりと、濃い目の人間ドラマを作りだす。

限りなく似ているのに、別なものに分解再構築した換骨奪胎の仕方がまさに絶妙で、旧作へ払う敬意、愛の深さが素晴らしい。
例えばBGM。旧作のスチュ・フィリップスのメインテーマが掛かる場面があるのだが、その曲が掛かっていることに気付いた時、震えちゃったよ。オレ。
バイパーは機体ピッタリの幅の滑走路(?)から飛び立たなきゃウソだよね、とか、“ターボ・ボタン”を使わなきゃバイパーじゃないや、とか、そんな思い入れのあるディテールを、心憎いくらいお見事なタイミングで見せつけてくれる。
…とか言うと、オヤヂなファン向けに作られた、一見さんお断り作品みたいに聞こえちゃうが、そんなことは全然ない。あくまで今のリズム、現代のセンスになっているので、初めて観た人だって十分に面白いだろう。いやはや、参りました。

SFXに関しては、旧作もジョン・ダイクストラがILMから勝手に持ちだしたダイクストラ・フレックスを使って、当時としては非常に質の高いものになっていた。だが、それもデジタルで生まれ変わり、TVシリーズとしては恐ろしくハイクオリティなものになっている。そしてCGにも関わらず、まるで手持ちカメラで撮っているかのように、急ズームから被写体へのフォロー、手ぶれ、ピン送りなどが使われている。こうした演出をCGに用いると、ともすればウソ臭さが強調されてしまうものだが、その使い方も実に巧みである。
特典映像のインタビューの中で、『2001年宇宙の旅』『ブラックホーク・ダウン』を参考にしたと言っていたが、それだけではなく、スタッフに相当な日本アニメ好きが居るようで、ガンダム、イデオン、マクロスなどで観たような戦闘演出が、あちらこちらに散りばめられている。

ま、この作品をパイロットにして、現在第1シーズンがアメリカで放送中。第2シーズンも決定したらしいので、早く全話観られると嬉しいなぁ。頼みますよ、ユニバーサルさん!

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