« 5/26 新宿「BAR STING」 | トップページ | 5/27 『ダイ・ハード』 »

2005.05.27

5/27 『侍』

米版DVDで『侍』を観る。

万延元年の桜田門。水戸浪士星野監物(伊藤雄之助)ら同志たちは、登城する井伊大老(松本幸四郎)を狙っていたが、井伊は登城せず、暗殺計画は失敗してしまった。同志の中に密通者がいるらしい。調査の結果、尾州浪人新納鶴千代(三船敏郎)と上州浪人栗原栄之助(小林桂樹)が怪しいと睨んだ星野であったが…。

いわゆる「桜田門外の変」を題材にした1965年の岡本喜八監督作。
血筋は良いらしいのだが、妾腹の子供のために父親が誰かを知らずに、捻くれてしまっている豪胆な浪人、鶴千代。謹厳実直で勉強家の道場師範、栄之助。三船&小林は、ダブル主役として両極端の浪人を好演している。いかにも正反対そうなタイプキャストが、実に奏功している。
そしてこの主役だけでも凄いのだが、脇を固めるのが、伊藤雄之助、松本幸四郎(一代前の方ね)、新珠三千代、八千草薫、杉村春子、東野英治郎、平田昭彦、天本英世、藤田進、志村喬、黒沢年男、二瓶正也、沢村いき雄、etc、etc…と、今観るとある意味とてつもなく豪華なキャスティング(後半に挙げた人は特撮俳優が多いが(笑)。中でも伊藤雄之助の悪そうな星野監物が素晴らしい。こんなに胡散臭くて凄みのある存在感を出せる役者さんは、最近ではとんと見かけないんじゃなかろうか。

映画としては、ダラダラとカッタルイ部分も多いんだけれど、クライマックスでの集団殺陣がやたらとダイナミックでかっこいい。だが単にかっこいいだけではなく、本人が知らぬまま結局は父殺しをしてしまう重さがなんとも言えない。もちろん、史実に基づいている映画ではないので、こんなことは本当はなかったんだろうけれどね。

ちなみにこの映画は国内ではDVD化されていない。なんで日本のビデオ業界は、自分たちの昔の資産を大切にしないんだろう。アメリカじゃあ出てるのに、日本で出てない邦画DVDが多過ぎるよ。

|

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/11883/4311027

この記事へのトラックバック一覧です: 5/27 『侍』:

コメント

コメントを書く