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2005.04.30

4/30 『阿修羅城の瞳』

丸の内ピカデリー2で『阿修羅城の瞳』を観る。

江戸の町を跳梁跋扈するする鬼と、鬼を退治するために戦う「鬼御門」たち。かつて“鬼殺し”と呼ばれた病葉出門(市川染五郎)は、5年前のある日を境に鬼御門を辞め、舞台役者となっていた。彼はある日、「闇の椿」と呼ばれる盗賊団のつばき(宮沢りえ)と出会い、恋に落ちる。だが彼女には、彼女自身が思い出すことの出来ない過去があった…。

ここ数年、何故かよく分からないが、“ファンタジー時代劇”あるいは“特撮時代劇”が多く作られている。『さくや』『あずみ』『陰明師』『五条霊戦記』『牙吉』などなど。おまけにこれからも『忍』『オペレッタ狸御殿』など、次々と公開予定になっている。オレは『赤影』(もちろん『Red Shadow』ではない)や『大忍術映画ワタリ』が好きな人なので、最初はこの風潮を喜んでいたのだが、出てくる映画、出てくる映画、どれもこれもが面白くない。ハッキリとゴミとしか言えないようなものもある。

そんな中で、この映画は随分とマトモな部類。元々が舞台であるためにスケールが大きそうな割に狭い世界観、明らさまなデジタル合成、平板なCG等のテクニカルな(かつ予算的な)問題、欠点を幾つも抱えてはいるけれど、それでも割と楽しめる映画になっている。

劇団新☆幹線の同名舞台は観ていないので、原作と比べてどうなのかはなんとも言えないが、少なくとも舞台から映画への翻案がちゃんと為されているような気がする。先日観た『オペラ座の怪人』のような、「映画化した意味あるの?」ってなものではなく、「舞台ではどうやってたんだろう?」と思わせる描写が多い。

見栄を切る染五郎は流石の歌舞伎役者(それがあまりにも舞台的なのはマイナスだが)だし、つばきがかんざしを取りに出門の楽屋に忍んでいく場面の、小指と小指に赤い糸が結ばれる瞬間なんて、いいじゃないですか。宮沢りえは、もうちょっとふっくらした方が魅力的なんだけど、それでも女優としてきっちり仕事をしている。周囲のクドイ芝居の中で、逆に浮いてしまったのが可哀想ではあるけれど。

同じ滝田洋二郎監督の『陰明師』『壬生義士伝』が非常に退屈だっただけに、あんまり期待してなかったんだけど悪くはないんじゃないのかね。

それにしても、クライマックスのデジタル合成された巨大な宮沢りえの顔!イメージ的に手垢が付きまくりで古臭いだけでなく、単純に目線があってない芝居がイヤだ。もうこーゆー描写はやめようよ。

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2005.04.29

4/29 『TRICK 2 超完全版』 episode3

episode 3(第6~7話:サイ・トレイラー編)
都内に出没すると噂される人面タクシー。タクシーに乗った者は、みな帰らぬ人になると言う。ある日上田の元に、行方不明の婚約者を探す岡本がやって来た。岡本は、マスコミで話題のサイ・トレイラー(人の持ち物からその人の意識の痕跡を追跡する超能力者)深見の力を借りて婚約者を探そうと思い、その深みの能力の真贋を上田に鑑定して欲しいというのだ…。

人面タクシーってネーミングがまず謎(笑)。リアガラスに顔が浮かび上がるからってことなんだけど、“人面”って付いたら、それはタクシーのフロントが人面になってるの?とか思うじゃん。ま、どーでもいいけど。
でも、この人面タクシーが奈緒子たちの身体をのトリックが、どうにもウソ臭い。方向が90度変わってて、誰も気付かないなんてことフツーありえないだろ。

佐野史郎はノリノリでやっているんだろうけれど、サイ・トレイリングしている最中のあんまりにもなアホ面はどうなんだい?

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4/29 ニッカウヰスキーお客様感謝デー

東武野田線・新柏駅にあるニッカウヰスキー柏工場の「お客様感謝デー」に行って来る。

10:00~15:00までやっているイベントだが、、新柏駅前から出ている無料シャトルバスで現地に着いたのは12:00過ぎ。工場敷地を開放した会場は、もうお客さんで一杯である。

イベントは、地元柏の物産展や飲食関係の模擬店、消防&警察のデモンストレーション、植木の即売会、柏高校ブラスバンドの演奏会、アサヒビール・イメージガールの山内麻美のトークショーなど色々。でも、もちろんお目当てはニッカウヰスキーの試飲会である。
無料試飲はブラックニッカの水割り1杯だが、そんなものはどうでもよろしい。余市や宮城峡のシングルカスク、竹鶴21年なんてあたりが1ショット500円で飲める。
春とは言えカァッと照りつける日差しの下で、外階段に座って呑むウヰスキーは、薄暗くムーディなバーで呑むのとはまた違った趣きで、非常に気持ちよく、かつ美味い。

このイベントに来ているお客さんは、ほとんどが地元か周辺の人たちらしく、毎年楽しみにしているオジサン連中も多そうだ。ビニールシート持参で車座になって座るオヤヂ仲間や、一歩間違えたらホームレスみたいなオッサンも、みな楽しそうにグイグイ呑んでいる。こんな遠くじゃなくて、ウチの近所だったら毎年来るだろうなぁ。

ちなみに、この柏工場ではウヰスキーを作っている訳ではなく、ボトル詰めの工程をやっているんだそうな。

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2005.04.28

4/28 新宿「Bar Caruso」

新宿3丁目の「Bar Caruso」へ寄ってみる。

先日「HENRY'S BAR」へフラリと入ったのは、この店の場所が分からなかったから。通りを一本間違えていたのが原因だけど、まさかラーメン屋の2Fだとも思っていなかった。

一見さんには開けにくい重い木の扉を押すと、中からはオペラが聴こえてくる。
「うわぁ、ますます入りにくい…」
でも中にさえ入ってしまえばこっちのもん(なんで?)だ。白いバーコートの似合う鈴木さんは、店の雰囲気同様に物静かなバーテンダーだが、話してみるととても気さく。今日は空いていたせいもあるのかもしれないけれど、酒の話、ヤクザの話など、こっちのバカ話にもニコニコと応えてくれる。
この店の雰囲気だったらスコッチよりも…と、サイドカー、マンハッタン、ニューヨークとショート・カクテルを3杯頂く。どれもオリジナルな要素があって、美味しく楽しく酔いました。

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2005.04.27

4/27 『ぼくんち』

レンタルDVDで『ぼくんち』を観る。

関西のどこかにある、うら寂れた水平島に住む一太と二太の兄弟。そこへ半年前から行方不明の母・今日子(鳳蘭)が、見たこともない姉・かの子(観月ありさ)を連れて帰って来た。今日子はまたすぐに行方をくらまし、元ピンサロ嬢のかの子と3人の生活が始まるが…。

西原理恵子の持つ“強烈な毒”と“ホノボノ感”の両方が、阪本順治テイストでほどよくまとめられた、なかなか良い映画である。ネットに上がってる感想文を幾つか読む限り、結構ボロカス言ってるものが多いが、この映画をコメディだと思うからダメなんじゃない?これ、コメディのつもりで作ってないと思うぞ。

阪本順治は『どついたるねん』とか『王手』とか『顔』とか、ローカル色の強い人々の描写が上手い監督だ。本人の志向なのかどうかは知らないが、『トカレフ』みたいなサスペンスだの、『新・仁義なき戦い』(これは未見)みたいなバイオレンスよりも、この『ぼくんち』みたいな“じんわり路線”の方がずっと合っているように思う。

意外だったのは観月ありさの好演。彼女(と真木蔵人ら)のウソ臭い関西弁は戴けないが、一見ミスキャストとも思えるかの子役を実にのびのびと演じている。「こんなもん、いくらでもウチのマンコで稼いで弁償したる!」って啖呵も清清しい。

撮影は、石井聰亙、松岡錠司、そして阪本順治の映画と言えばこの人、笠松則通。笠松さんらしく、時々ハッとするほど美しい情景カットがある。中でも海の絡んだショットはお見事と言うほかない。

かの子の孔雀のダンス、雨の海岸を歩く二太、ねこ婆の葬式など、いかにもアート系な描写が評価の分かれるところ(オレはあんまり好きじゃない)けれど、それでも十分に楽しめる映画である。

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2005.04.26

4/26 『TRICK2 超完全版』 episode2

episode 2(第4~5話:必ず当たる占い師編)
必ず当たると評判の占い師・鈴木吉子。上田の頼みで様子を見に行った奈緒子は、「言うとおりにしなければ“大切なもの”を失う」と告げられる。そして上田が行方不明になった。矢部刑事と奈緒子の2人が吉子の家に行くと、そこには吉子様に占ってもらおうと、見るからに胡散臭い男たちがたむろしていた…。

番組とは全然関係ないが、昔仕事で出会ったとある台湾の方が風水占いが得意で、それが大層当たると評判だった。占ってもらった上司は、「最近、あなたの旦那さんは出世をしたはずだ」と言われて、家に帰ってみたら本当に旦那さんが昇進していた、なんてこともあった。オレは「占いなんて信じませんよ」と言ってしまったので、占ってもらわなかったのだが、占ってもらってたらなんと言われたのだろう?「そんなの当たる訳ないじゃん!」とか言いつつも、気になってしまうオレは小市民。

episode1同様に、このワルノリ感の強さはどうなんでしょ?狙って外して、その外しっぷりで笑わせるみたいなダジャレも嫌いじゃないけれど、あんまり多過ぎると効果が薄れてくると思うなぁ。でもこのノリがなかったら、話の筋立て自体は「火曜サスペンス」----『マジシャン探偵・奈緒子~占い師の館に消えた大学教授。彼女の失った大切なものは?!』とかになっちゃいそうだしな。

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2005.04.25

4/25 『笑伝 林家三平』読了

『笑伝 林家三平』(神津友好著/新潮文庫刊)読了。
戦争から復員し、父正蔵の後を歩きながら、全く異なる芸風で“昭和の爆笑王”になって行く林家三平の波乱万丈の人生を、放送作家・神津友好氏が描いた評伝。

ウチの親父は三平師匠をバカにしていた。
“古典をやらない”、“「どぅもスイマセン」だけで芸がない”
古典芸能好きで頑固なウチの親父が、いかにも言いそうなことだ。子供の頃、オレも「そんなもんかな…」と思っていた。

だが、今から十数年前に、たまたま三平師匠のビデオを観る機会があって驚いた。すこぶる(死語)面白いのである。確かに古典は殆どやらない…と言うか、ネタらしきものも多くはない。だが、その絶妙な“客弄り”の凄さに腹を抱えて笑い、かつ敬服した。

そんな三平の人生が、女癖の悪さも含め、面白可笑しく、時に哀しく語られる。病気後の復帰時に、満を持して用意していた「源平盛衰記」を結局やらずに、客弄りに終始してしまうエピソードが、三平師匠の人柄を実によく現している。ああ、そんな人生だったのか、と感慨深い。

ところで、この本はこぶ平の正蔵襲名にタイミングを合わせて復刊された本である。でも、なぜかビデオの類は絶版のままで、多分今見ることの出来る芸は何もない。たまにCD(「よしこさん」とか「バチバチ」などの歌が入っている)は聞くけれど、是非高座も観たいもんだ。根岸企画は何で再販してくれないんだろう?

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2005.04.24

4/24 「活性純米吟醸 しぶき」

建築士のN脇さんと、現場監督のT中さんをお招きして、家でドンチャンと呑む。
N脇さんは1年近く会わない内に、なんだかプライベートで色々とあったご様子で、ついでにダイエット(?)のせいか、風貌もガラリと変わっていてちょっと驚いた。

で、岐阜・玉泉堂酒造の「活性純米吟醸 しぶき」を開ける。
これは名前に全く偽りがないお酒だ。キャップを捻った瞬間にブシュッ!と音を立てて、酒のしぶきが吹き上がる。まるでシャンパンである。先日も花見で埼玉・神亀酒造の「手造り 純米・活性にごり」を呑んだが、アレよりももっとシャンパンに近い。
飲み口は甘いようでいて、発泡のせいかスッキリ。これは美味い。また呑みたいけれど、取り寄せないとなかなか手に入らないんだよなぁ。

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2005.04.23

4/23 『シンプル・ケース』

恵比寿のエコー劇場で、シアター ナノ.グラムの4月公演『シンプル・ケース』を観る。

南の小さな離島に、国土交通省のモニターとして派遣された5人の女性。嫁さん候補不足に悩むこの島の若い男たちは、皆有頂天で浮き足立つ。だが、村長は何故か浮かない顔をしている。どうやらこの島には何か秘密があるらしい…。

シアター ナノ.グラムの公演もこれで14回目だそうで、なんだかんだで小屋も大きくなり、その度に札止めになってるのは大したもんだ。

さて、前作の『ハッピーエンド』から入ってきた、ちょいとヘヴィな要素が今回も用意されている。やっぱり座長の志向が、これまでよりも重い方向に向かい始めているのかもしれない。このままジワジワと方向転換を図っていくのだろうか?それとも、ちょっとした気分転換?どっちにせよ、それはそれでアリだと思うけどね。そんな重さもありつつも、基本的にはブラックなコメディって方向は変わってないから。

今回は何組かのグループ分けで、話がまとまっている。ヘンなチームワークを見せる男3人組、オカマとオカマっ気のある2人組、一癖ある女たち5人組、意味深な会話を交わす村長と園長の2人組。役者さんたちもこなれて来ているので、それぞれに魅力のある芝居をしているが、今回は「フラワー山羊園」園長を演じた愛原さんが非常に良かった。これまでと髪型が変わったこともあり、いつもとはちょっと異なる雰囲気。今まではどちらかと言うと強さが表面に出ている役が多かったが、今回のような芯の強さを内に秘めているような役の方が向いているのかもしれない。
あとは、金子さんのオカマ芝居が妙にリアルで良かったが、これはもしや“区役所通りのあの方”をじっくり観察したのかな…と(笑)。

芝居の後は、ビデオ撮影を頼まれていたH井君、その手伝いをしていたT口さんとの2人と一緒に、恵比寿駅の近くの居酒屋で一杯。

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2005.04.22

4/22 新宿「HENRY'S BAR」

職場の飲み会で六本木の「雛鮨」へ行く。
ま、「雛鮨」だから、敢えて語ることもなし。

で、その帰りにどこかで1杯呑もうと、1人で新宿をフラフラ。
とあるBARに置いてあったショップカードが名刺入れに入ってたので、そこの店を目指してみたが、目的の店が見つからない。ええい、もういいや!と、たまたま前を通りがかった新宿3丁目の「HENRY'S BAR」に入ってみる。気分が乗らない店なら1杯飲んで出ようと思ったが、これが意外にアタリであった。

間口の狭さからは想像出来ないゆったりした作りのカウンター・バーで、天井も高く、くつろげる雰囲気。酒の種類はそれほど多くはないけれど、要所要所はキチンと揃えてるし、個人的にはアイリッシュが5~6種類くらい置いてあるのも気に入った理由である。もちろん、BARは酒の種類以上に重要なのがバーテンダー。1人で切り盛りしているらしいKeiさんが、非常に気さくでチャーミングな人(厳密にはバーテンダーではなくバーテンドレスって言うの?)なので、きっと彼女目当てで通ってくる客も多いんじゃないだろうか。
サイドカー、カネマラ・カスクストレングス、クラガンモアを頂いて、いい心持ちになる。また来よう。

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2005.04.21

4/21 『怪傑ズバット』#11

第11話「野球の敵を場外に飛ばせ」
プロ野球の石森選手の誕生日パーティがTVで放送される。その番組で「2人の地平線」を演奏するホワイトゴーグルズは、今日も練習に余念がない。だが、黒ヤモリは、全国のチビッコたちの夢を壊すために、石森選手の暗殺を計画。殺人トランペッターのトミーをホワイトゴーグルズに潜入させるため、元のトランペッターを殺害するが…。

早川とトミーの勝負に悶絶!トランペットの腕を競うはずなのに、トランペットから飛び出す吹き矢(?)で勝負をするのだ。「ボクちゃんの勝ちね」とか言っても、それはトランペットの勝負とは呼ばんだろうが。結局、クライマックスの対決でもちゃんと倒したところを見せないので、きっとトミーは今でも日本のどこかでトランペット型暗殺兵器を使って人を殺しているのだろう。

今回はスペシャルゲストが登場。なんと石森選手役は石森章太郎なのだ。スゴイです。まったくプロ野球選手には見えません。なんで野球選手って設定にしたんだろう?“子供たちに夢を与えるマンガ家”って設定でも全く問題がないように思うんだけどなぁ。白い水中眼鏡を付けて演奏をするホワイトゴーグルズも十分胡散臭いけれど、石森選手の胡散臭さも相当なもんだな。結局、「野球の敵を場外に飛ばせ」ってタイトルだけど、野球をする場面は一切ない。

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2005.04.20

4/20 『新座頭市 破れ!唐人剣』

米版DVDで『新座頭市 破れ!唐人剣』を観る。

南部藩の献上品行列の侍に無礼打ちにあった唐人が、市に小栄という子供を託した。子連れで旅する市は、小栄と顔見知りの唐人剣士、王(ジミー・ウォング)と出会い、彼が福龍寺の友人に会いに行くところであることを知る。案内役を買って出た市であったが、南部藩の息のかかった藤兵ヱ一家に追われる王を、与作の家に匿ってもらうことにするが…。

安田公義監督による第22作は、「片腕ドラゴン」ことジミー・ウォングが共演。
平手神酒、用心棒など、数々の剣客と闘って来たが、まさか片腕ドラゴンと闘うことになるとは、第1作の製作当時には誰も予想できなかっただろう。(1作目の頃には『片腕ドラゴン』なんて映画はまだ作られていないが)

この映画の面白さは、出会った時から最後まで、市と王は一度も意思の疎通が出来ないことにある。途中、小栄のカタコト日本語で通訳をしてもらう場面はあるけれど、2人は基本的に相手の言っている事がわからない。そのために、憎みあってもいないのに刀を交えることになってしまう。そしてクライマックスでは、2人ともが「言葉さえ通じていれば、悪いヤツではなかったのに…」と呟く。カンフー(と言うか中国剣技)と居合い抜きの戦いは、ともすればただのギャグになってしまいそうなシチュエーションだが、このコミュニケーション・ギャップが時にユーモラスに、そして最終的には切ない雰囲気になり、非常に面白い映画にしているのだ。

どうしても対ジミー・ウォング戦が目立ってしまうのだが、それ以外の立ち回りも面白い。中でも酒屋での市の立ち回りは、テーブルを使った殺陣が立体的でダイナミックな見せ場になっている。

また、市に惚れる夜鷹役の浜木綿子の色っぽさが絶品。別に好きな女優さんではないのだが、この映画の浜木綿子は本当にいい女だ。

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2005.04.19

4/19 『ローレライ』

日比谷スカラで『ローレライ』を観る。

1945年、米軍は広島に原子爆弾を投下し、更なる原子爆弾を準備していた。これを知った朝倉大佐(堤真一)は、独断で絹見少佐(役所広司)に南太平洋の原爆搭載機の基地を奇襲する命令を下す。そしてその作戦のために準備されたのは、特殊兵器ローレライを搭載したドイツの潜水艦「伊507」であった…。

「これは実写映画ではない。まるでアニメだ」
そんな意見を否定的な論調で語る人も多いけれど、いいんじゃないんですかね、別に。
原作の福井晴敏が、「『ガンダム』がどんなに素晴らしい食材であっても、それがお子様ランチの器に乗っていたら一般の人は食べてくれない。だから器を漆塗りのお椀に代える。お子様ランチで培ったスキルを、高級料理店でどう生かすかだ」みたいなことを語っている。
樋口真嗣と福井晴敏の狙いは、アニメの手法・技術と言った自分たちの最も得意とするものを、フジテレビ、役所広司、妻夫木聡、柳葉敏郎などの一般的にも受け入れられるオブラートに包んで出すことにあったのだろうし、それが成功しているのは興行成績を見れば明らかだ。丸っきりアニメキャラとしか言いようのないパウラとか、どこかで見た様な描写や展開とか、妙に熱く語るキャラとか、ツッコミを入れるのは自由だけど、ツッコんでも仕方がないんじゃない?それって狙ってやってる部分だと思うから。アニメや特撮に全く興味がなくて、ほとんど観たこともないような世代の人なら、狙いどころが分かんなくてツッコミ入れまくっても仕方がないかもしれないけど、少なくとも、包むべきオブラートの種類を間違えちゃったみたいな『キューティー・ハニー』とかよりも、全然上手くやっていると思う。

難点は、CGが非常にチャチなことだな。『サブマリン707』を思わせるような潜水艦戦の特撮演出自体は、樋口真嗣らしくカッコイイのだけれど、単純に出来がよろしくないのが残念。

賛否両論あるけれど、オレとしてはOKだな。

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4/19 池袋「かぶら屋」

知り合いが働いている池袋の立ち飲み屋「かぶら屋」で一杯。

コンクリート打ちっ放しの店内に、レトロなポスターとか、お品書きがペタペタ貼ってある、本当にザックリした感じのお店。お値段の方もサックリと、ビール1杯350円、焼き物1本80円と非常に安い。日々の通勤途中にこんな店があったら、毎日1杯引っ掛けて帰っちゃうな。…あ、それだと毎日寄っちゃうから、休肝日が作れないからダメだ。

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2005.04.18

4/18 『スペース1999』#12

第12話「赤い太陽、最後の日没」
地球の4倍もの酸素を持つ惑星エリアルに接近したムーンベース。このまま行くと、月は50%の確率でこの太陽系の軌道に乗り、またエリアルへの移住も可能であると思われた。そんな時、エリアルから月へ人工物が飛来した。訝るコーニッグたちの前で、その人工物が突然ガスを噴出し、アルファはパニックになる。だが、ガスだと思ったものは酸素で、次々に飛来した機械によって、月は大気を持つに至り、さらには雲が生まれ、恵みの雨まで降るようになった。隊員たちは宇宙服なしで居られる月面生活を満喫するが…。

月に大気圏を作るほどの量の酸素ってのが、一体どれほどのものなのか分からないが、その科学的考証なんて求める気はない。それよりも、惑星エリアルがなぜ月に大気をプレゼントしたのか?そこがこのエピソードのキモである。
突然のプレゼントに浮かれる隊員たち。雷雲に突っ込んで墜落し、サバイバル状態になるカーター、モロー、ヘレナ、サンドラ。ヘンなキノコを食って、狂信的な錯乱状態になるモロー。いつもは真面目で紳士なモローが、サンドラと2人でアダムとイブになることを夢見て暴れるなんてのも、他のエピソードでは見られない見せ場になっている。
でも、このエピソードが面白いのは、キモの部分を上手くはぐらかせて、クライマックスまでそれを明かさないところである。惑星エリアルは、地球人に隣人になって欲しくないから、自分たちの惑星に目を向けさせないためのエサとして、大気をプレゼントしたのであった。このシニカルなオチは、このシリーズにあって異彩を放っている。

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4/18 代々木「でっかい餃子 曽さんの店」

餃子が喰いたくなり、代々木の「でっかい餃子 曽さんの店」へ行く。

この店の餃子は、ちょっと変わっている。肉厚な皮で餡を包んでいるのだが、その皮にはいわゆる“耳”の部分がほとんど無い。何だか大判焼きみたいな形をしているのだ。そして店の中のあっちこっちに、「餃子は汁が飛び出すので注意」と書かれている。実際に、ガブリとかじり付くと、皮が弾けて中から肉汁が飛び出す。まるで『食神』の「爆発小便団子」みたいな状態なのだ。今日は2回目だったので、勢いよくかじり付かずに、そっと食べたので肉汁発射はしないで済んだ。
ここの餃子はそんなギミック(?)がなくても、甘みのあるモチモチした皮とたっぷりの餡が非常に美味しくて好みである。この餃子が6個にライスとスープとザーサイが付いて¥580ってのは、コストパフォーマンスが非常に高い。
また来よう。

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2005.04.17

4/17 『マスク2』

新宿オデオン座で『マスク2』を観る。【ちょっとネタバレ】

アニメーターになることを夢見ているが、なかなかチャンスが掴めないティム(ジェイミー・ケネディ)。ある日、ティムの愛犬オーティスが、かつてスタンリーが投げ捨てた仮面を拾って来た。会社の仮装パーティでその仮面を着けたティムは、強烈な個性の“マスク”に変身し、社長までをも魅了し、アニメーターとして大抜擢。その晩、そのまま奥さん(トレイラー・ハワード)とHしたせいで、マスクのパワーを宿した2世も誕生してしまった。その頃、仮面を作った災いの神ロキ(アラン・カミング)は、父であるオーディン(ボブ・ホスキンス)の言いつけで、無くしてしまった仮面を探していた…。

ジム・キャリーが出ない『マスク』ってどうなんだろう?それに、原題は「Son of Mask」?
そう思いながら観に行ったのだが、元々あの仮面を着ければ誰でも“マスク”に変身しちゃう訳だし、まあこんな映画もアリではあるな。タイトルは、クラシックSFへのオマージュと言うか、パロディなタイトルとしては全く問題ないんだが、“マスク”は仮面を着けて変身した人のことで、仮面自体が息子を持てる訳じゃなし……とか不思議に思っていたら、なるほどねぇ。仮面を着けた状態でHして出来た子供に、マスクの力が宿るんだ。作ってる側もそれだけじゃ説得力が弱いと思ったのか、なんと精子の描写を挿入!泳いで行る精子の群れの中に、顔の付いた3匹の精子が混じってて、それが争いながら卵子を目指す!スイマセンがこの描写があるせいで、この映画のターゲット年齢が『ハワード・ザ・ダック/暗黒魔王の復讐』並みによく分からなくなりました。

マスク役がジム・キャリーじゃなくても、映画としては成立しているんだが、パワーダウンは否めない。ジェイミー・ケネディでは、明らかに見劣りしてしまう。その分を補ってるのが、アラン・カミング。次から次へと衣装やメイクが変わり、八面六臂の大活躍。と言うよりも、もしもアラン・カミングが出てなかったら、この映画死ぬほど退屈だぞ。

犬もまた、前作のマイロと同じ犬種のオーティスに代変わりしている。実際の犬も可愛いけれど、CGでマスク犬に変身した姿が不気味にいい味を出している。肝心のマスク・ベイビーよりも犬の方が全然魅力的だ。何を隠そう、赤ん坊はILMがCG担当で、犬はティペット・スタジオが担当。人間と動物なら人間の方が難しいのはもちろんだけど、センスの部分でもティペットスタジオが圧勝。CG赤ん坊は気持ち悪いばっかりで、なんだかイヤンな存在なのであった。

監督は『キャッツ&ドッグス』のローレンス・ガターマン。どうりでガチャガチャと騒々しいファミリー映画(なのか?)だと思った。

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4/17 人生なんて儚いものだ

今日は、職場の上司と言うか、同僚と言うか、S道さんの告別式に手伝いを兼ねて弔問しに行った。
享年44歳。オレと3つしか違わない。100歳まで生きる人も居れば、まだ子供なのに死んでしまうこともある。44年は長いのか、短いのか?自分があと3年で死んでしまうとしたら…と思うと、それはどう考えても早過ぎる。若い頃には「人なんていつか死ぬんだし、苦しくなきゃ、早死にしたってそれはそれ」とか思った時期もあった。青かったんだなぁ。この歳になって考えれば、やっぱりあと30年は生きていたい。

それにしても、昨日が結婚式で、今日は告別式。冠婚葬祭はなぜ被るんだろう?

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2005.04.16

4/16 「FILM STAR」に驚く

職場のT田君の結婚式に招かれ、舞浜のシェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテルへ。
T田君はいつもよりシャッキリとカッコよく、初対面の奥さんは美人で、披露宴は和やかな雰囲気で、料理も美味しくて、良い披露宴でした。

このホテル自慢の「グラス・チャペル」は、祭壇の背景もガラス張りで、海に臨んだロケーションになっている。そのため、参列者は常に海を見ていることになる。これはなかなかいい雰囲気だ。

FilmStar でも、驚いたのはそんなことではなく、挙式自体の設備。
チャペルの前には「FILM STAR」(右の写真)と名付けられた撮影用クレーンが置かれ、チャペルに入って行く新郎新婦や、フラワー・シャワーの中を歩む姿を撮るのだ!結婚式にクレーン撮影!おまけにレールまで敷いてあって、トラック・ショットも可能!ヘタな邦画じゃ使えないような設備が、結婚式ビデオで使われているとは思いも寄らなんだ。
この設備を使って撮った挙式の様子が、披露宴の終わるまでには編集され、来賓や司会者等の名前がスタッフロール状態で流れる。恐らく、ノンリニア編集で予め作ってあるフォーマットに、撮影したばかりの素材を流し込めば、あとは微調整くらいで、この映像が出来上がるシステムを組んであるんだろうとは想像はできる。だけど、色んなことを考えるもんだなぁと感心してしまった。

夜は銀座の「オルゴール」で2次会。
最近のウチのこの手のイベントは、なんでか知らんがコスプレが多い。今日もミッキーマウスだの、クマのプーさんだの、女装ミニーマウスだの、スネ毛の生えたゴツイ女だのがウロウロしている。
店の雰囲気にはまったくマッチしていなくて申し訳ないが、まぁ本人たちは楽しそうなので許してやってくれ。

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2005.04.15

4/15 『スペース1999』#11

第11話「宇宙の悪魔 地獄のマシーン」
月に無理矢理着陸し、高圧的に物資を要求する謎のタンク風宇宙船。コーニッグとヘレナ、バーグマンが宇宙船に入ると、そこにはコンパニオンと呼ばれる老人が居るだけだった。アルファに対して要求をしたのは、この宇宙船自体----巨大な人工知能として生きているマシン、グウェントだったのだ…。

自我を持った機械が主人となり、その機械を作った人間が従者となる。SFものでは古典的な設定である。こうした場合、コンピュータはあくまで冷静&冷酷であったりするのが普通だが、この人工知能がやたらと人間臭いのが面白い。怒り、挑発し、嘆き、悲しむ。(日本語吹き替えを内海賢二がやっているせいで、余計にそれが強調されているような気もするが)

また、グウェント自身でもある巨大な宇宙船の形状もユニークだ。巨大なリング状の車輪のようなものを回転させながら宇宙空間を飛行し、月面上では文字通りそれを車輪のようにして進んでくる。宇宙空間ではどんな形状でも飛んでることは出来るだろうけれど、このまま惑星にも降りるような感じなので、その時はそうすんだろ?バーグマン教授も「信じられないような形をした宇宙船」って言ってるしな。

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2005.04.14

4/14 『大混乱』

DVDで『大混乱』を観る。

家族と一緒にのんびり過ごそうと、山のロッジへと遊びに来たチェット(ジョン・キャンディ)。だがそこへ、招いた覚えもない仕事人間の株屋の兄ローマン(ダン・エイクロイド)の一家が乱入。のんびりどころか、全てを引っ掻きまわされることに…。

40歳前後の人には猛烈に懐かしい、ジョン・ヒューズ製作&ハワード・ドイッチ監督のゴールデン・コメディ・コンビによる88年の作品。
今は亡きジョン・キャンディは、本作では完全にウケ・キャラ。オレとしては、無自覚かつお人好し故に人に迷惑を掛け続けるジョン----『大災難P.T.A.』とか『おじさんに気をつけろ』とか----が好きなので、このキャラは今ひとつ。エイクロイドの方が無自覚に迷惑をかけるキャラになっているのである。
時代性もあるのかもしれないが、ジョン・ヒューズ流の“お笑いのちペーソス”な作りも、どちらも弱くて、大笑いも泣けもしない。
とは言え、最近はダン・エイクロイドがこの手の役を演ることは少ないし、とっても懐かしい気持ちにはなるんだな。

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2005.04.13

4/13 『スペース1999』#10

第10話「宇宙洞窟 原始人の襲来」
惑星レサに向かった偵察隊が消息を断ち、アルファからのコントロールで帰還したイーグルの中には、1人の原始人の死体が残されていた。コーニッグはヘレナらを伴って先遣隊の捜索に向かうが、彼らも霧の中で消息を断ってしまう。さらに、着陸したカーターが仕掛けられた罠に引っ掛かってる間に、サンドラは原始人にさらわれてしまった…。

いやムリだって、この話は。霧に入った人間が原始人に退行してしまう。一緒に来てた服まで毛皮の原始人ルックに退行。クライマックスでは、もう一度霧に入ると全てが元に戻る。なんで?どうしてそんなことが起きたのかは、いつものごとく全く説明なし。

多分ね、原始人に退行したヘレナの容貌が、あんまりにも恐し過ぎたから、スタッフはサンドラのムッチリ姿に現実逃避したんだろう。そうしてたら、いつの間にかストーリーなんてどうでもよくなっちゃったんじゃないのか。ホントーに、サンドラの原始人姿以外に見所があるだろうか?いや、ないっ!サンドラ・ファンのオレとしてはOKだけどね(笑)。

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2005.04.11

4/11 『怪傑ズバット』#9

第9話「涙の河を振り返れ」
ガン特効薬の開発中に、新種の毒薬を作ってしまった仲根博士。ダッカー一味の鉄の爪は、その製法を教えなければ全く無関係な子供を殺すと彼を脅迫していた。仲根は、人類のためにも製法は渡せないと、一人で必死に殺害予告された子供たちを捜していたが、既に何人もの子供たちが犠牲になっていたのだ。そして次なる犠牲者に狙われたのはみどりだった…。

いくら「警察には言うな!」と脅されてても、既に犠牲者が何人も出てる状態で、1人で犠牲者を捜し続けるのはムリでしょう。おまけに「私の娘が行方不明で…」とか言うのも怪し過ぎ。この仲根博士、眉間を撃たれてもまだしゃべり続ける“撃たれ強さ”を見せる。スゴイぞ!

今回の殺し屋は釣り師十兵衛。なんで釣り師が殺し屋なんだよ、とか思ったら、釣竿で手榴弾を釣り上げて相手に投げつけるのが得意技。いや、それは釣り師とか呼ばないのでは…。一応、最初の出会いでのお約束の場面では、「釣り対決」が行われる。だけど、この釣りもどちらかと言えば引っ掛け釣りだ。だからこそ手榴弾を釣れるんだろうけど、なんかなぁ…。

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2005.04.10

4/10 花見

今日は自宅で花見。
昨年よりも2週間も開花が遅かったが、いざ咲き始めたら今年は猛烈なスピードで満開になった。多分今日が一番の見ごろ……と言うか、今日だけが花見デーだろう。

O谷さん、A谷さん、I上さんカップル、W辺さん、T岡さんの6人がやって来て、桜を見ながら七輪炭火焼をつつき、ガバガバと酒を呑む。
オレを含めても7人(内1名が体調不良で殆ど呑めない)で、昼の3時頃から22時近くまで呑み続け、気付いたらビール30缶に日本酒4合瓶6本が空になっていた。
T岡さんの持ってきた山形のお酒も、用意しておいた北海道や埼玉のふなくち酒や搾りたて生酒、活性にごり酒もどれも美味しく、ついでにオレの作った牛スジ煮込みや燻製類等もきれいさっぱり皆さんの胃袋に消えて行った。

相変わらず飲むねぇ、この人たちゃ。

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2005.04.08

4/8 『スパイダーマン2』

DVDで『スパイダーマン2』を観る。

劇場で観た時よりも、若干テンポが遅く感じるが、それでもこの映画自体に感じる印象は変わらない。
3作目の悪役は、グリーン・ゴブリン&ヴェノム&Dr.リザルドになると言われているが、本当だろうか?ミステリオのバカバカしさも嫌いじゃないんだがな。
次回まではサム・ライミが監督する筈だから大丈夫だとは思うんだけど、悪役が3人にも増えて、『バットマン』シリーズの二の舞にならなければ良いのだが…。

特典映像の中から、短めのメイキングを数本ピックアップして観る。
一番面白かったのは「ウェブカム」と呼ばれる特殊キャメラのメイキングだ。セットではなく、実際の街中にワイヤーが縦横に張り巡らされ、そこに吊り下げられたキャメラが、猛烈なスピードで移動していく。これがスパイダーマンをCG合成するための背景プレートになる。前作の時は、移動が大きいショットの大半はCG背景を使い、実景の場合はそれほどカメラが動かなかった。唯一、スパイダーマンが摩天楼をスウィングして行くエピローグだけが、このウェブカムを使っていた筈である。
「『スパイダーマン2』ではウェブカムを使ったんだ」なんて聞くと、古くからのサム・ライミファンはワクワクしちゃうじゃん。なんてったって、『死霊のはらわた』ではキャメラを板に乗っけて野山を走るだけの「シェイキーカム」で、あんだけの迫力映像を作った男だからね。

メイキングにはジョン・ダイクストラも随所で登場。『スター・ウォーズ』でモーションコントロール・カメラ「ダイクストラ・フレックス」を作った人だから、今回の「ウェブカム」にはぴったりの人材だったのかもしれない。ヒゲを剃った上にかなり痩せてしまっているので、一瞬誰だか分からない。『スター・ウォーズ』から30年近い時間が経っているんだから、まぁ当然っちゃあ当然だよな。

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2005.04.07

4/7 『怪傑ズバット』#8

第8話「悲しみのプロパン爆破」
市長選に出馬したマムシ平和会のミッキー蛇山。彼の悪事を知った市民グループの本拠のプロパンボンベが何者かに細工され、プレハブ小屋は人々もろとも爆破されてしまった。その爆破の瞬間を偶然撮影した写真に、早川は謎の人影を発見するが…。

スゴいサブタイトルですな(笑)。
もちろん本編の方もスゴイのでツッコミどころが満載。
冒頭、ショベルカーのショベル部分に乗ってギターを弾きながら現れる早川に、まず悶絶。貧乏臭いプレハブ小屋爆破とか、目撃者の少女に目潰しを食らわせて“眼血”を流血させる(この眼から地を流す辺りが東映調な気がする)マムシ平和会とか、なんだか物凄いことになってますな。
このエピソードの白眉は、なんと言っても殺し屋「地獄市」。目隠しをした(え?)盲の居合い抜きの達人(ええっ!)である。この地獄市、某有名キャラをモデルに…っつーか、まるっきり勝新の物真似なんですな。立ち居振る舞いもしゃべり方も。でも、それだけで終わらないのがズバットの凄いところ。なんで盲が目隠ししてるのかと思ったら、実は目明きなんですよ、この人。クライマックスでの早川との立ち回りで目隠しが取れ、「こっからは眼を開けたまま、やらせていただきますよ」って、なんじゃそりゃ~!

ところで、ミッキー蛇山と聞いて、ミッキー安川を思い出したんだが、あの人って今どうしてるの?

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2005.04.06

4/6 『ウルトラマンA』#52(最終回)

第52話「明日のエースは君だ!」
地球に不時着したサイモン星人を追って、ヤプールが帰って来た。ヤプールは、サイモン星人の引渡しを要求し、要求に応じない場合は攻撃を開始すると宣告する。サイモン星人を見つけた“ウルトラごっこ”をしていた子供たちは、最初はヤプールの要求に応じるべきだと言うが、北斗に「ウルトラ兄弟は弱い者の味方だ!」と言われ、サイモン星人を守ろうとする。そして、今までエースが倒した超獣の長所を集めた最強超獣ジャンボキングが現れ、町の破壊を始めるが…。

これで『ウルトラマンA』も終了なんだけど、こんな最終回だったっけ?
サイモン(の醜い姿)とジャンボキングの造形はよく覚えていたんだが、お話の方は丸っきり覚えていない。
最終回なので、北斗は自らの正体を明かし、地球人の姿で居られなくなって、宇宙へ還って行く。正体を明かさなければならなくなった理由は、子供たちが匿ったサイモンこそが実はヤプールの手先であり、北斗はテレパシーによる挑発でサイモンを殺してしまったためである。これは同じ市川森一の手になる、『帰りマン』の「天使と悪魔の間に…」と非常に良く似たエピソードである。ただし「天使と~」は、ゼラン星人の変身した姿が聾唖の子供だったと言う恐るべき物語だったが、今回は端から醜いサイモン星人なので、あそこまでのヘビィ極まりない印象にはならないし、二番煎じ感も否めないのでインパクトが薄れてしまっているのが残念だ。(だから覚えていなかったのかもしれない…)

最終回まで通して観て、これまでも「『ウルトラマン』~『帰りマン』までの流れが、『A』で急激に方向転換する」と、漠然と感じていたことが、まさにその通りだったことを知った。やはりここがターニング・ポイントだったのだ。
怪獣は超獣になり、兄弟が頻繁に登場し、さらに父親まで現れたことによって、本来の主人公は急激にパワーダウンする。物語は、自然災害物の延長としての怪獣や、人類への脅威としての侵略物ではなくなり、SFからファンタジーへと変質をしている。それがより明確にターゲットを子供に絞っていった結果であることは容易に想像が付くし、決して悪いことだとは思わない。だが、第一次特撮ブームで産湯を浸かった多くのオレらの年代の特撮ファン同様、“『ウルトラセブン』至上主義”に至らせてしまったのも事実だろう。

特典映像は、当時のスタッフやキャストへのインタビュー集。
色んな人がインタビューに答えていて面白いのだが、中でも夕子が月に還るエピソード、「さようなら夕子よ、月の妹よ」を撮った山際永三監督の談話に大爆笑。

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2005.04.05

4/5 「The Whisky World」

イギリスの『Whisky Magazine』のキャッチは、“世界で唯一のウイスキー雑誌”ってことだったが、2番目のウイスキー雑誌『The Whisky World』(プラネットジアース刊)が、なんと日本で発刊されてしまった。焼酎ブームの陰で、地道だが着実にシングルモルト・ブームが進行していたおかげだろう。

雑誌の核となるのは、『Whisky Magazine』同様にティスティング・ノートであるが、今号で良かったのは、特集である。ウイスキー好きなら誰でも予想が付くように、言わずと知れた“アイラ”特集であり、創刊号らしく現地取材に力が入っている。一度はあんな風景を見に行ってみたいと思わせる。アイラだけではなく、アイル・オブ・ジュラの荒涼とした風景も素晴らしい。ジョージ・オーウェルが『1984年』を書いた人里離れた場所なんて、行ってみたいではないか。

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2005.04.04

4/4 『ウルトラマンA』#50&51

第51話「東京大混乱! 狂った信号」
北斗と山中は、パトロール中に八百屋の軽トラと事故を起こしてしまう。しかし、運転をしていた北斗も八百屋の姉ちゃんも、どちらも信号が青だったと言う。信号はレボール星人によって操られていたのだ。怪光線を放つ信号に、人々が次々と犠牲になっていく…。そして信号超獣シグナリオンも現れた…。

勝ち気な八百屋の姉ちゃんのことを山中が言う。
「いやあ、“1ヒメ・2トラ・3ダンプ”とは、よく言ったもんだ…」
このコトワザと言うか、慣用句ってナニ?当時そんな言葉が流行ってたっけか?

子供の頃、特撮映画やTVを観て育った者には妙な思い込みがある。口は炎を吐く器官で、パラボラ・アンテナは光線を放つもの、ライトや目はビームを出すところだってことだ。冷静に考えればそんな訳ぁないんだが、信号が怪光線を放つことになんの違和感も覚えない。凄い擦り込みだよなぁ。

今回もてっきり、八百屋の兄弟との交流がメインかと思ったら、意外にも真っ直な侵略物だった。

第51話「命を吸う音」
野球が大好きな春男少年。だが母親は名バイオリニストだった父の遺志を継がせて、無理やりバイオリンを習わせている。練習をしたくない春男は、バイオリンを捨てようとするが、その時怪しい光が走る。バイオリンがバイオリン超獣ギーゴンへと生まれ変わったのだ…。

『ファイヤーマン』のハーモニカ怪獣ハモニガンといい、このギーゴンといい、何で最終回の直前にこんなマヌケな楽器怪獣を出してくるのかね、円谷プロは。最終回に向かって、硬派な物語で盛り上げればいいのにとか思うオレは、第一期ウルトラ信者ってことなのか。
でも、ハモニガンは異様にシュールな物語にインパクトがあったが、こっちはバイオリンが超獣になっただけで、割と普通の展開。せめてエースがバイオリンを弾くシーンが欲しかったよなぁ。

この当時の子供番組では、教育ママの存在は定番だが、ここまで思い込みが強い母ちゃんも珍しい。あのバイオリンは壊させないわ!」と、北斗の銃を奪って突き付ける。結局ギーゴンとシンクロして、弦をエースに切られる度に胸を掻きむしって苦しむことになる。石堂脚本は、思い込みの強過ぎる一般人をスッパリ斬ってしまうのが得意だ。

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2005.04.03

4/3 『千年家族』(GBA)

『千年家族』(GBA/任天堂)をプレイ。

こりゃまた不思議でビミョ~なゲームである。自分は見習いの神様として、とある家族を見守る。間違った方向に進みそうなら、その気持ちを冷めさせ、正しい方向に進みそうな気持ちを盛り上げ、千年に渡ってその家系を絶やさず反映させていくのが目的。ちょこっと放ったらかしておくと、あっという間にゲーム内時間が進んでいく。ジジババはいつの間にか死に、子供たちは知らぬ間に結婚して子供を産んでいる。楽しいんだか楽しくないんだか、なにやらよく分からんゲームである。

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4/3 『バッド・ボーイズ』

借り物DVDで『バッド・ボーイズ』を観る。

マイアミ市警の内部に保管してあった1億ドル相当の押収ヘロインが盗まれた。この事件が明るみに出る前に、なんとかヘロインを奪還し、犯人を逮捕しなければならない。この命を受けたマーカス(マーティン・ローレンス)とマイク(ウィル・スミス)に残された時間は72時間しかないが…。

お馴染みジェリー・ブラッカイマー&マイケル・ベイのアクション映画。もちろんこの2人の組み合せだから、中身なんてありゃあしない。クルマが映ればクラッシュし、悪人が居れば銃を撃ち、爆発物があれば爆発する。ひたすら迫力とテンポだけで押し切って行く。言ってしまえばそれだけだ。
警察署から奪われた押収ヘロインを取り戻す。その大筋の話を不必要にこねくり回して見せるが、そんなことに大した意味はない。一見カッコ良さげな、それでいて効果のないスローモーションを多用しながらドンパチを繰り返し、マーティン・ローレンスとウィル・スミスが下品な話をまくしたてて、2時間終ればスカっと爽快!「あなたの心に何が残りましたか?」(By木村奈保子)と問われれば、「いいえ、なにも」と即答出来る。それがこの映画の立ち位置である。もちろん、それが悪いなんて言う気はない。製作者の意図はまさにそこにあるのだから。

ちなみに、敵の親玉役はチェッキー・カリョ。やっぱり好きになれません、この人は。

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2005.04.02

4/2 『鉄人28号』

シネマミラノの『鉄人28号』を観る。

ある日、東京でサイバーテロが発生し、さらに謎のロボット“ブラックオックス”が現れて東京の街を破壊し始める。一方その頃、いじめられっ子の金田正太郎は、綾部と名乗る老人に呼び出された。綾部は正太郎の祖父・正吾郎と、亡き父・正一郎の執事だったと語り、父が遺した“鉄人28号”を操縦して、世界を救えと言うが…。

弱ったなぁ。どうにもならないくらいダメ映画だし、応援なんて全っ然したくない。話の辻褄も、場面の繋がりの辻褄も全然合ってないし、演出はツボを外してるし、音楽の使い方は無残としか言い様がないし、低予算でマッチ・ムーブすら出来ないからカメラが一切移動しないCG合成だし、そのせいで、ロボ同士の闘いにはほとんどカット割がないし、芝居はヘタクソだし、正太郎はいつでも半ベソをかいているし…。隣に座ってるよそ様の子供はあまりの退屈さに騒ぎ立て、それを叱責する父親の声が空しく響く。どこを観たって誉めるとこなんかありゃしない。どこを観たって、「そりゃねぇだろ」とツッコメちゃう。
それなのに、なぜか擁護口調になっちゃったりもする。その理由が、『キャシャーン』や『デビルマン』、『ハットリ君』、『サンダーバード』なんかよりも、真面目に作ろうとしてる気持ちだけはわかるから。憤りを覚えなかったから。その代わりに、あまりにも低予算過ぎる舞台裏を想像して、悲しい気持ちになるから。そんだけなのだ。

じゃあ、大予算があったら面白い映画になったのかと言えば、決してそんな気はしない。ただ、大予算の大作がこの低度の出来だったら、心おきなく「ふざけんなっ!」と怒鳴ってただけだろう。なんか怒ることさえ空しくなるくらいに、悲しく悲惨な映画なのだなぁ。

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2005.04.01

4/1 「東京国際アニメフェア」

東京ビッグサイトで「東京国際アニメフェア」。

仕事がらみのことも色々あったりするんだが、それはさておき。

新進気鋭の若手作家がブースを出している「CREATOR'S WORLD」が面白かった。
昔だったら、8mmか16mmからVHS起こしたようなものでしか見せられなかっただろうけれど、今はデジタルで作ってる作品がほとんど。だからDVD起こして綺麗な状態で見せることが可能だし、これなら直接仕事に繋がっていくことも多いだろう。

ついでにアニドウのブースで『日本漫画映画の全貌』(\2500)を購入。『もりやすじ画集』『わんぱく王子の大蛇退治』のフィギュア(スサノオ、クシナダ、アカハナの三体セット)にもモーレツに惹かれるが、それぞれ¥10000と¥24000はちょと高い。(仕方がないけどさぁ)

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