« 4/29 『TRICK 2 超完全版』 episode3 | トップページ | 5/1 『スペース1999』#13 »

2005.04.30

4/30 『阿修羅城の瞳』

丸の内ピカデリー2で『阿修羅城の瞳』を観る。

江戸の町を跳梁跋扈するする鬼と、鬼を退治するために戦う「鬼御門」たち。かつて“鬼殺し”と呼ばれた病葉出門(市川染五郎)は、5年前のある日を境に鬼御門を辞め、舞台役者となっていた。彼はある日、「闇の椿」と呼ばれる盗賊団のつばき(宮沢りえ)と出会い、恋に落ちる。だが彼女には、彼女自身が思い出すことの出来ない過去があった…。

ここ数年、何故かよく分からないが、“ファンタジー時代劇”あるいは“特撮時代劇”が多く作られている。『さくや』『あずみ』『陰明師』『五条霊戦記』『牙吉』などなど。おまけにこれからも『忍』『オペレッタ狸御殿』など、次々と公開予定になっている。オレは『赤影』(もちろん『Red Shadow』ではない)や『大忍術映画ワタリ』が好きな人なので、最初はこの風潮を喜んでいたのだが、出てくる映画、出てくる映画、どれもこれもが面白くない。ハッキリとゴミとしか言えないようなものもある。

そんな中で、この映画は随分とマトモな部類。元々が舞台であるためにスケールが大きそうな割に狭い世界観、明らさまなデジタル合成、平板なCG等のテクニカルな(かつ予算的な)問題、欠点を幾つも抱えてはいるけれど、それでも割と楽しめる映画になっている。

劇団新☆幹線の同名舞台は観ていないので、原作と比べてどうなのかはなんとも言えないが、少なくとも舞台から映画への翻案がちゃんと為されているような気がする。先日観た『オペラ座の怪人』のような、「映画化した意味あるの?」ってなものではなく、「舞台ではどうやってたんだろう?」と思わせる描写が多い。

見栄を切る染五郎は流石の歌舞伎役者(それがあまりにも舞台的なのはマイナスだが)だし、つばきがかんざしを取りに出門の楽屋に忍んでいく場面の、小指と小指に赤い糸が結ばれる瞬間なんて、いいじゃないですか。宮沢りえは、もうちょっとふっくらした方が魅力的なんだけど、それでも女優としてきっちり仕事をしている。周囲のクドイ芝居の中で、逆に浮いてしまったのが可哀想ではあるけれど。

同じ滝田洋二郎監督の『陰明師』『壬生義士伝』が非常に退屈だっただけに、あんまり期待してなかったんだけど悪くはないんじゃないのかね。

それにしても、クライマックスのデジタル合成された巨大な宮沢りえの顔!イメージ的に手垢が付きまくりで古臭いだけでなく、単純に目線があってない芝居がイヤだ。もうこーゆー描写はやめようよ。

|

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/11883/3937472

この記事へのトラックバック一覧です: 4/30 『阿修羅城の瞳』:

コメント

コメントを書く