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2005.04.27

4/27 『ぼくんち』

レンタルDVDで『ぼくんち』を観る。

関西のどこかにある、うら寂れた水平島に住む一太と二太の兄弟。そこへ半年前から行方不明の母・今日子(鳳蘭)が、見たこともない姉・かの子(観月ありさ)を連れて帰って来た。今日子はまたすぐに行方をくらまし、元ピンサロ嬢のかの子と3人の生活が始まるが…。

西原理恵子の持つ“強烈な毒”と“ホノボノ感”の両方が、阪本順治テイストでほどよくまとめられた、なかなか良い映画である。ネットに上がってる感想文を幾つか読む限り、結構ボロカス言ってるものが多いが、この映画をコメディだと思うからダメなんじゃない?これ、コメディのつもりで作ってないと思うぞ。

阪本順治は『どついたるねん』とか『王手』とか『顔』とか、ローカル色の強い人々の描写が上手い監督だ。本人の志向なのかどうかは知らないが、『トカレフ』みたいなサスペンスだの、『新・仁義なき戦い』(これは未見)みたいなバイオレンスよりも、この『ぼくんち』みたいな“じんわり路線”の方がずっと合っているように思う。

意外だったのは観月ありさの好演。彼女(と真木蔵人ら)のウソ臭い関西弁は戴けないが、一見ミスキャストとも思えるかの子役を実にのびのびと演じている。「こんなもん、いくらでもウチのマンコで稼いで弁償したる!」って啖呵も清清しい。

撮影は、石井聰亙、松岡錠司、そして阪本順治の映画と言えばこの人、笠松則通。笠松さんらしく、時々ハッとするほど美しい情景カットがある。中でも海の絡んだショットはお見事と言うほかない。

かの子の孔雀のダンス、雨の海岸を歩く二太、ねこ婆の葬式など、いかにもアート系な描写が評価の分かれるところ(オレはあんまり好きじゃない)けれど、それでも十分に楽しめる映画である。

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