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2005.03.13

3/13 『オペラ座の怪人』

新宿文化シネマ2で『オペラ座の怪人』を観る。

1919年の巴里の廃墟で、オークションが行われていた。ここは1870年代にはオペラ座で、“ファントム”と呼ばれる怪人によって、次々と奇怪な事件が起こされた場所なのだ…。
オペラ座の新しいオーナーの青年貴族、ラウルが劇場へやって来た日、歌姫のカルロッタが癇癪を起こしたせいで、コーラスガールのクリスティーヌが代役として新作オペラの主演に大抜擢される。新しい歌姫の誕生に沸き返る観客たち。実は彼女は、ラウルの幼馴染みでもあったのだ。そしてクリスティーヌの才能をここまで引き出したのは、ほかならぬファントムその人であった…。

言わずと知れたアンドリュー・ロイド=ウェバーの超有名ミュージカルを、自身が製作し、ホモオヤヂのジョエル・シューマカー(どうしてもシュマッチャーって言っちゃうんだよな)が映画化。
その結果は…だるい映画になってしまった…。
確かに、ビジュアル派のシューマカーらしい映像的な見せ場はある。冒頭で廃墟と化したオペラ座が時代を遡ってみるみる復元されていく様や、クライマックスのシャンデリアの落下シーンなどいかにも映画的で、舞台では決して出来ない見せ方である。でも、ただそれだけだ。

舞台ミュージカルの流れを、そのまんま映画に移し変えてみても、あまり面白くはならない。映画と舞台では約束事が違うのに、なぜこんなに手を加えないままにしてしまったのだろう?
舞台は、“舞台”と言う狭さ故に成り立つことが多い。限られた人間、限られた空間、限られたセット。だからこそ観客は想像力で補ってみたり、多少のおかしなことも見ない振りをしたりすることで成り立っている。映画はそうではないと言うことを、この映画はまざまざと見せ付ける。こんなにも破綻して、こんなにもリアリティのない繋がり・展開が映画として許されようはずもない。
せっかくの名作を手に入れながら、映画らしい脚色や変更を加えなかったことが、この映画の失敗だ。

『オペラ座の怪人』を下敷きにしたはずの『ファントム・オブ・ザ・パラダイス』が、如何に素晴らしい映画だったのかを改めて思い知らされた。

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