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2005.01.03

1/3 『マイ・ボディガード』

新宿ピカデリーで『マイ・ボディガード』を観る。【ネタバレ】もちろん、マット・ディロンとアダム・ボールドウィンの映画だ(大嘘)。

誘拐事件発生世界第3位のメキシコ・シティ。米テロ対策部隊をに16年所属していたジョン・クリーシー(デンゼル・ワシントン)は、その仕事ゆえに人間性を失い、ボディガード会社を経営するレイバーン(クリストファー・ウォーケン)の元へやって来た。日々、酒に溺れていたクリーシーは、レイバーンの勧めで、とある実業家の娘ピタ(ダコタ・ファニング)のガードを請け負った。最初は心を閉ざし、ビジネスに徹していたクリーシーだが、ピタと過ごす内に、徐々に人間味を取り戻していく。だがある日、ピタが何者かに誘拐されてしまった…。

前半1時間は、無骨な男と少女の触れ合い、ほのぼのハートウォーミング映画。でも1時間過ぎた辺りで一転してバイオレンス復讐映画へと早変わり。拷問、銃殺、指切り落とし等々、元々のテロ対策部隊時代の経験を活かした、“殺しのアーティスト”ぶりを遺憾なく発揮。ヌルそうな邦題(もちろん原題はこんなヌルいもんじゃない)と、感動巨編みたいな宣伝で観に来た女子のド肝を抜いてやろうって魂胆なのか?このあんまり例を見ないほど急激な転調ぶりは、ちょっと面白いかも。
元々優等生な役ばっかだったデンゼルも、『トレーニング・デイ』以降、すっかりダーティな男に急激に転向したみたいだしね。それに今回は、クリストファー・ウォーケンが善い人(とは言い切れないが)っぽい。とりあえず画面上では“悪”には見えない。もっとも、デンゼルたちと一緒に食事をしているシーンは、いつものごとく気が触れたみたいで恐いけどな。ダコタ・ファニングは天才子役と言われるだけあって、天才っぷりを披露する。このコマッシャクレ感(クソナマイキ感とも言うが)を嫌いな人も多いらしいが、今回はそれほど鼻に付かないんじゃないのかな。ハーレー・ジョエル・オスメントとかよりは、全然マシだと思うんだけど、どうなんでしょう?

さて本作の特徴のひとつに、とてつもなく凝った映像がある。コマ抜き、スローは当たり前。一体全体、何カメをパラで回してるんだか知らないが、同一カット内であっても微妙に違う画角&画質の画が何重にも焼きこまれていたり、フィルターや着色、ノイズ加工なども随所で加えられている。トニー・スコットと言えばMTV&CM系監督だし、元々映像には凝るタイプの人だったが、昔は迫力のあるカッコイイ映像で、細かくカットを割っていくタイプだった。そんな彼が、さらに本作では最近の流行りっぽいテクニックを取り入れている。個人的には『トップガン』とか『デイズ・オブ・サンダー』みたいな、無意味にカッコイイ画作りは嫌いじゃないので、あんまりソダーバーグっぽいやり方に行かないで欲しいところなんだがなぁ。

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「マイ・ボディガード」の 映画化の話は02年には存在していたようで、当時クリーシー役には、 ロバート・デ・ニーロの名が挙がっていたそうです。 原作では初老の元外... 続きを読む

受信: Jan 8, 2005 10:20:07 PM

» 映画『マイ・ボディガード』は何点? [本と映画と音楽と・・・お酒が好きから]
〜この映画、10点満点なら何点つけますか?〜 以前からとっても気になっていたこの映画、やっと観る事が出来ました。 レディースデイだし、公開されてからまだ間もな... 続きを読む

受信: Jan 12, 2005 12:14:35 PM

コメント

私が観に行ったとき、周囲から「うぅ、観られない」という女子の声が聞こえました。
ですから、“感動巨編みたいな宣伝で観に来た女子のド肝を抜いてやろうって魂胆”だとしたら多分成功だったことでしょう。
そうか、ああ言えばかわいいのか…とちょっとした勉強になりましたが。

投稿者: chishi (Jan 12, 2005 12:13:27 PM)

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