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2005.01.02

1/2 『ターミナル』

2005年1本目は新宿プラザで『ターミナル』

東欧の小国クラコウジアから、ニューヨークへやって来たビクター・ナボルスキー(トム・ハンクス)。JFK国際空港へ降り立ったはいいが、飛行中に故国でクーデターが起こり、彼のパスポートとビザは失効してしまう。そのため、アメリカへの入国を拒否された上に、故国へ帰る便もなくなってしまい、彼は空港内で釘付けになってしまう。言葉も分からず、ドルも持っていない彼は、アメリカ入国を待つしかなくなるが…。

スピルバーグの映画として期待しちゃうと(最近は昔ほど期待しちゃあいないが)、そんなに大したもんではない。ハンクスの芝居が上手いのは分かってるけど、なんか最近は鼻に付く。それでもこんな地味な話で、2時間10分飽きさせずに観せる手腕は大したものだ。
でも単なる小品だと思っていたら、これが実は凄い超大作だった。ハンクス&キャサリン・ゼタ=ジョーンズ以外は、高額ギャラの人は出てないし、SFXだってきっとそんなに多くはないが、あの空港が丸ごとセットだなんて、とても信じられない。スタバだとかディスカバリー・チャンネル・ストアだとかバガキンだとか、入ってる店も全部(確信はないけど)本物だし、テラス状になった2Fフロアとか、イミグレーションとか、セットだなんて全然分からない。実際には、保安上の問題で撮影許可が下りなかったからってことらしいけど、あんなの丸ごと作るなんて、スケールが大き過ぎ。あのセット建設費だけで、超大作邦画を何本作れるかと思うと悲しくなってくるね。
でね、セットは猛烈にリアルだし、ハンクスのロシア訛り(?)も凄くリアルなんだけど、シチュエーションにはなんだかリアリティが全然ない。「いや、そうはならんだろ」とか、「それは有りえないだろ」とか思う場面がテンコ盛り。きっとそこはツッコミどころじゃないんだろうな。恐らくスピルバーグは、一種の寓話としてこの映画を作ってるんだろうから。
その寓意がなんなのかは、こんなとこで語ることじゃない。『プライベート・ライアン』で猛烈に悪趣味かつやりたい放題をやっていながら、最後のお涙頂戴で感動作のようなフリをしたスピルバーグ。そんなスピルバーグらしい作品と言えないこともない。9.11以降の空港での厳重警備、移民の国と言いながらも白人しか偉くなれない国、色んな思いや意地の悪さを、ハートウォーミングなオブラートで包んで見せた映画ってとこなのかもな。

最近は怖いオバサン化が進んでたキャサリン・ゼタ・ジョーンズが、久々に可愛く見える映画でもある。あれ?『ディボース・ショウ』の時も、おんなじ様なことを思ったような気がするかな?

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» 「ターミナル」★★★1/2 [nori_noriの日記から]
 先日の記録(id:nori_nori:20041101 )でも触れたようにここ数作のスピルバーグ作品には満足いかなかった。そして「感動作」((本編はハートウ... 続きを読む

受信: Jan 6, 2005 1:27:41 AM

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