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2004.12.05

12/5 『座頭市喧嘩太鼓』

米版DVDで『座頭市喧嘩太鼓』を観る。

座頭市は、わらじを脱いだ熊吉親分(清水彰)への一宿一飯の義理から、宇之吉と言う男を斬る。だが熊吉の本当の狙いは、宇之吉の姉お袖(三田佳子)を豪商猿屋宗助(西村晃)に引渡し、仕事の口利きをしてもらうことだったそれを知った市は、お袖を救い、陰に日向に彼女の道中を警護する。諦めずにお袖の後を追う熊吉たちは、道中知り合った旅の浪人柏崎(佐藤充)に市を斬ってくれと頼むが…。

シリーズ第19作は、三隅研次監督による1968年の作品。
真昼間の陽光の中、真っ暗な家の中に入っての一瞬の斬り合い、アっという間に指2本を斬り落とす市の早業、暗闇でカンテラに照らされながらの戦い、そしてクライマックスの緊張感溢れる死合と、凄味とキレのある数々の殺陣が見所なのは言うまでもない。どれも勝新の泥臭さと、速さ・シャープさのどちらをも最大限活かした見せ場になっている。特に、佐藤充との戦いで祭りの太鼓が鳴り始めると同時に、耳が利かなくなった市が窮地に陥る展開は、『座頭市の歌が聞こえる』と似たような趣向だとは言え、戦いの中の緩急としてお見事だ。
この映画では、こうした戦いの場面以外にも、もうひとつ見所がある。それは普段以上に“笑い”に振っているところである。
藤岡琢也の渡世人とメザシを取り合う場面、玉川良一&曽我町子がやっている祭りの「だるま落とし屋」で、盲でありながら百発百中でダルマを落とす市、イカサマ賭博がバレて簀巻きにされた市がヒョヒョコ歩く場面など、非常にユーモラスになっている。
これらの場面も、大半が凄味のある場面と表裏一体----ダルマ屋ではその市の百発百中ぶりを見て、三田佳子が自分の弟を斬った市の姿がダブったり、簀巻き状態から佐藤充との戦いに一瞬にしてスイッチしたり-----緩急自在に仕上がっている。流石は三隅演出だな。巧い!

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