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2004.12.18

12/18 『スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー』

日比谷スカラ2で『スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー』を観る。

1939年のニューヨーク。エンパイアステートビルに接舷するヒンデンブルグ号から、一人の科学者が消えた。そして忽然と現れた巨大ロボット軍団。新聞記者のポリー(グィネス・パルトロウ)は、特ダネを追ってロボットの真っ只中に飛び込む。彼女が間一髪ロボットに踏み潰されそうになった瞬間、空からカーチスP-40が颯爽と現れて、数対のロボットを倒した。なんだか説明がないが、どうやら彼は空軍のスカイキャプテンことジョー・サリバン(ジュード・ロウ)だった。2人は謎を追う内に、ドイツ人科学者トーテンコフが事件の裏に居ることを知るが…。

惜しい!惜し過ぎるっ!
このデザイン・テイストは、ラングの『メトロポリス』とか、フライシャーの『スーパーマン』、50年代パルプのフレデリック・ポールの画とかが大好きなオレには、モーレツにツボだ。本当にデザイン、ヴィジュアルのセンスはグンバツ(死語)だ。だけど映画としては全然弾けない。何よりも致命的なのは、緊張感とか緊迫感が恐ろしいほど皆無なことだ。冒頭の巨大ロボット軍団の足元で逃げ惑うグウィネス・パルトロウのトロトロさ加減から、勿体無くって涙出ちゃうよ。これが初監督のケリー・コンランに、この規模の映画は荷が重すぎた。オマージュだのパロディだのの描写の数々に、ヲタクゆえの愛はビシビシと伝わってくる。ルーム・ナンバーが「1138」だったり、「コマンド・コディ」を思わせるフランキーのジェットパック、『メトロポリス』的なオーバーラップの多用、ポールの画そっくりな触手付きロボ、水空両用戦闘機マンタ・チームと、まんま「クラウド・ベース」そっくりの飛行空母etc、etc…。ガジェットはどれを取ってもサイコーにイカス。それだけに、表層的にネタと雰囲気を追うのに終始してしまっているんじゃないのか。

プロデュースもしているせいかジュード・ロウはカッコ良く、予想を遥かに上回って出番が短いアンジェリーナ・ジョリーも(悪役ならもっと良かったが)キリリとステキだ。だけど、編集が、構成が、テンポが…どれもこれもがキリッと締まらない。
監督じゃなくって、ビジュアル・コンセプトとかで他の監督を手伝った方が良いんじゃないのか、ケリー・コンラン。次回作『火星のプリンセス』は、ホントに大丈夫なのか?

ちなみにこの映画のロボットを見て、宮崎駿っぽいとか言ってる人がいるようだが、それは大間違い。宮崎駿はフライシャー版『スーパーマン』のメカニカル・モンスターを原点にして、『さらば愛しきルパン』のラムダとか、『ナウシカ』の巨神兵とか、その他諸々を作ってるので、この映画と原典は同じだ。

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