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2004.07.10

7/10 『ロスト・イン・ラ・マンチャ』

DVDで『ロスト・イン・ラ・マンチャ』を観る。

テリー・ギリアムが挑んだ『The Man Who Killed Don Quixote』の製作開始から中止までを捉えた、悲惨なドキュメンタリー。
これまでも『未来世紀ブラジル』『バロン』など、好きな人にはもう堪えられない----だけどプロデューサーの寿命は確実に縮まり、監督本人も胃潰瘍とか脱毛に悩まされるような作品を作ってきたギリアムが、今度ばかりは「ど~もこ~もならんっ!」って状態に追い込まれて行く。いやもう、何をどうすればここまで悲惨な展開になるのか。結局のところ、クランク・インしてから、マトモに撮影できたカット数っていくつあるんだろ?この映画を観る限りでは、たった数日しかカメラを回せていない。

F16は轟音を立てて飛びまわり、突然のドシャ降りが、さっきまでカラカラだった地面をさながら黄河のような濁流に変え、準備万端だったはずの主演俳優は椎間板ヘルニアで倒れる。
この中止をギリアムのせいにしちゃあ可哀想だ。これは監督だって被害者でしょう。不運に不運が重なって、ババを引き続ける撮影部隊。ほとんどの出来事は不可効力だろうけれど、でもNATO軍のF-16が飛びまわるのを予測できなかったのはロケハンをした助監督か制作部のヘマだと思うんだが、違うのか?

数少ない撮影フッテージは、どれもいかにもギリアムらしい画になっており、完成した姿で観たかったと思う。でも、ここまで崩壊したプロジェクトを再出発させる勇気なんて、どこの映画会社も出資者も持ってないだろうなぁ。

なお、公式ホームページでは、劇場公開時に“ギリアムを助ける基金”としてガチャガチャとTシャツ販売をしていたらしい。知っていたらグッズを買いに行ったのに。でも、本当に本人の元まで届いてるのか…ねぇ?

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