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2004.06.20

6/20 『デイ・アフター・トゥモロー』

新宿プラザで『デイ・アフター・トゥモロー』を観る【ネタバレアリ】。

氷河を研究する古代気象学者のジャック・ホール教授(デニス・クエイド)は、調査結果から深刻化する地球温暖化によって、逆に氷河期が訪れることを導き出す。しかし、政治家たちはそれを信じない。一方その頃、ジャックの息子サム(ジェイク・ギレンホール)は、高校生クイズ大会に参加するためニューヨークにやって来ていた。ジャックは自分の仮説の到来を、100~1000年先のことだと予測していたが、すぐ翌日には地球規模の“スーパー・ストーム”が出現し始めてしまった。世界は、そしてサムはどうなるのか…?!

見所はともかくCGを駆使したSFXに尽きる…と言うか、そこ以外になんか観るところはあるのかっ!ってくらいの映画。
何本もの竜巻が同時発生して、次々とL.A.の建物が吹っ飛ぶシーンと、大津波がN.Y.を襲うシーンだけでも、映画館で観る価値があるってもんだ。流石はILM。『ツイスター』『パーフェクト・ストーム』の時からさらに完成度が上がっている。もう信じられないようなリアルっぽさ。なんなんですかね、ここまで作り込んじゃうのは。きっとスタッフはウンザリだ(笑)。

で、映画としてはどうなのか?
とてつもなくいい加減なバカ脚本ではあるが、シッカリした脚本なんて最初から期待してないので、敢えてそこにはツッコマないのが大人の対応ってもんだ。ツッコミ始めたら、最初のデニス・クエイドたちを目がけて襲ってくる地割れから、最後のヘリまで、全部ツッコミ続けなくっちゃならなくなっちゃうでしょ!そばに座ってた外人客なんて、全篇笑い通しに笑ってたもの(笑)。テーマパークの最新アトラクションくらいの気持ちで、大らかに楽しまないと。

この映画、“いかにもハリウッド的で中身がない”みたいに言われているが、実はそうではない。いや、中身がないのは事実なんだが、“いかにもハリウッド的”ではないのだ。確かに最近のハリウッド映画には中身のないものが多いし、いかにもなハッピーエンド映画も多い。だけど、このドイツ人監督エメリッヒほど、ご都合主義を押し通した映画を作る人はそうはいない。ラッキーもアンラッキーも、全て物語運びし易い人と場面で都合よく発生する。
本作で、デニス・クエイド演じるジャックの家族は、絶対に傷つきはしない。いくらハリウッド映画だって、このくらいのディザスター映画だったら、主要キャラの中にだって人死にが出るのは当たり前。そこは観客の涙を絞る大切な展開のはずである。ジャックの奥さんは、最後まで難病の子の面倒を診ている。そして、どう考えてもあり得ないタイミングに救急隊が現れて、彼女たちは救出される。普通のハリウッド映画であれば、奥さんは子供を庇って命を落とす方が自然な展開だ。そこをあえてそうせず、執拗なまでに主要キャラを助けようとする----命を落とすのは、そこそこ印象には残ったけど、主要とまで言えない人たちだけに絞りきっている。
これは、ハリウッド外人種による、“オレの考えたハリウッド映画”なのだ。だから過剰なまでにハリウッド的であろうとして、何が何でもタイミングよく、どうあってもハッピーにしてしまうのだ。

興味があるんなら映画館で観ましょう。ま、物語はもうどーでもいい映画なんで、こんなのTVで観たってショウガナイから。

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受信: Jul 12, 2004 11:11:59 PM

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