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2004.05.30

5/30 『レディキラーズ』

新宿ジョイシネマ2で『レディキラーズ』を観る。

船内カジノの地下金庫に納められた現金強奪を計画した“教授”(トム・ハンクス)。彼が計画遂行のために目を付けた場所は、敬虔なクリスチャンで、頑固者のマンソン夫人(イルマ・P・ホール)の家の地下室だった。教授は言葉巧みに部屋を借り、夫人の目を盗んで4人の仲間たちと共に計画を実行に移すが…。

先月の『ディボース・ショー』に続き、コーエン兄弟作品が2本連続で公開されるなんて、実に珍しい。おまけに本作では、なぜか兄弟2人が「監督」にクレジットされている。一体どんな心境の変化なのかな?

本作は55年の『マダムと泥棒』のリメイクだそうで、「旧作と比べて云々~」って批評も目にしたが、オリジナルを観てないし観る事も出来ない状態なので如何ともしがたい。でも、これはこれで十分以上に面白い。
宣伝では、教授とマダムの頭脳戦が展開されるかのような雰囲気だったけれど、実際にはもうちょっとマヌケな感じで、あれよあれよと言ううちに物語が進んでいく。けっこうキツめのブラックさと、スットボケた味わいが、いかにもコーエン兄弟らしくていい感じ。
登場人物もまたクセのある人物ばかりだけれど、コーエン兄弟作品としては、なんかもう一捻りあっても良かったかもなぁ。トム・ハンクスはキャラを作り過ぎちゃったかもね。
傑作とまでは言わないけれど、手堅い面白さの佳作である。

ところでバリー・ソネンフェルドって、いつの間にやらコーエン兄弟の映画まで製作する人になっちゃったのね。昔はコーエンの撮影担当だったのに…。

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2004.05.29

5/29 そして、飲みで鬱になる…。

座長、Xオヤヂと一緒に『キューティーハニー』を観た後、「大陸」で餃子を食う。その後、「Shaffle Beat」へ河岸を変えたところで、クール泉と座長んトコの千恵さんと綾子さんが合流。最初は楽しく飲んでいたものの、オヤヂ2人が異常なハイテンションになり、オレは“ドン引き”。なんなんでしょうかね、このオッサンどもの“はしゃぎっプリ”は?!

普通に盛り上がる分には楽しい人たちだと思っているが、初対面あるいは気に入った女性がいる時にたま~に見せる、こういった奇矯な振舞い----なんか“ヘンな脳内物質”が出てるんぢゃねぇの?状態には、オレはついてけないし、ついて行きたくもないな。おまけに、オレはダシに使われて、なんかヒドイ言われっぷりだしな。
座長と座長んトコのお二人には、申し訳ない飲みになってしまったと後悔しきり…。

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5/29 『CUTIE HONEY キューティーハニー』

新宿東急で『キューティーハニー』を観る。

ある日、科学者の宇津木博士が何者かに誘拐されてしまう。犯人は、博士の研究する“Iシステム”を狙う秘密結社パンサークローであった。海ほたるに籠城した犯人に、秋夏子警部(市川実日子)たち警察は、逆に手玉に取られてしまう。しかし、そこに謎の女戦士が現われた。キューティーハニー(佐藤江梨子)と名乗った彼女は、「ハニー・フラッシュ!」の掛け声とともに、次々と姿を変え、宇津木博士奪還するのだった。だが…。

観始めて、最初にアタマに浮かんだのは、手塚真の『星くず兄弟の伝説』だった。なんだかモーレツに自主映画臭いのだよ。それも、自主映画で評判の良かった監督が、初めて撮った商業映画っぽい匂い。色々凝ってやってみたことが、ほとんど裏目に出ちゃったみたいな、素人っぽい映画。
しばらく観ていると、今度は別なものがアタマに浮かんでくる。桂木文の『翔んだカップル』に代表される、大昔の『月曜ドラマランド』だ。演技の出来ない可愛いアイドルを主演に据え、演技が出来ない分をオチャラケたギャグで誤魔化した子供だましドラマ。当時、あのノリは嫌いじゃなかったけれど、今回の『キューティーハニー』が、あのドラマと同じでもいいのか?!そりゃダメだろう。あっちはTVでこっちは入場料を取る映画なんだぜ。

サトエリは元々顔がでかくて、アニメキャラ向きではないし、演技力だって全然ない。『修羅雪姫』の釈由美子ばりに頑張ってくれたらもっと良かったとは思うけれど、それでも一生懸命頑張った方だとは思う。篠井英介と片桐はいりは…はっきりとミスキャストだったけれど、及川ミッチーと手塚とおるは、いつものようにヘンに良い味を見せてくれた。
でも、それが映画としてまとまった時、猛烈に恥ずかしいものになってしまった。これがアニメだったら、こんなに恥ずかしくなかったんだと思う。生身の人間が演じる、アニメ的なストーリーとアニメ的な演出は、もう信じられないくらいこっ恥ずかしい。

ちなみに今回の“ハニメーション”って手法は、80年代の自主映画----特に河崎実の8mm映画等でよく使っていた手法で、全く目新しいものではない。(もちろんデジタルではないけれど)

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2004.05.28

5/28 『ズーランダー』

借り物DVDで『ズーランダー』を観る。

年間最優秀モデル賞を3年連続で受賞している、売れっ子スーパーモデルのデレク・ズーランダー(ベン・スティラー)。しかし、今年は新人のハンセル(オーウェン・ウィルソン)に賞を獲られてしまった。失意のデレクは引退を決意し、故郷に帰る。一方その頃、ナンバー1デザイナー、ムガトゥ(ウィル・フェレル)が、デレクに白羽の矢を立てた。だがそれはモデルとしてではなく、マレーシア大統領暗殺の殺し屋としてだった…。

地球からみんなへ
この映画は本当にクダラナイよ(笑)。

…ってことで、ベン・スティラー製作・監督・脚本・主演によるバカ映画。
「こんな背が低いスーパー・モデルが居るかい!」ってなツッコミを入れたくなるところだが、はなっからバカ映画と分かっているので、それはヤボってもんだろう。
映画自体は、下品なシモネタを薄くした『オースティン・パワーズ』みたいなもんなので、ウェルメイドなコメディなんてのにはほど遠い。それでもなんだか面白く観られてしまうのは、ベン・スティラー演じるエリック・ズーランダーのなりきりっぷりが実にハマっているからだ。特にハンセルとのウォーキング・バトルのくだらなさ加減がツボに入りまくり。

ところで、男性モデルとファッション業界を徹底的におちょくった“スーパーモデルは、お脳が弱い”ってのがネタの基本になっている映画に、本物のスーパーモデルがカメオ出演するのは、マジでお脳が弱いのか、それとも洒落の通じるアタマの良い人たちなのか?
嵐のように登場する----言い換えればどこに誰が出てたのか分からないほどのカメオ出演者たちも、何考えてるんだか(笑)。

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2004.05.26

5/26 『狼 無頼控』#2

第2話「女狩り秘聞」。

まだ2回目だってのに、もう全員揃わなくなっちゃったよ。
今回は、村野武範と田村亮、なべおさみ、渥美マリの4人が、奥津で次々と起こる若い娘の神隠しを探る。当然のように超常現象なんてものではなく、武器弾薬を手に入れるために、若い娘を異人たちに渡してたって話。

先行する『必殺』に対抗すべく、あの手この手を使った演出には驚かされる。今回の驚くべき見せ場は、悪人を一刀両断する場面。等身大のバストサイズの悪役の切り抜き写真を、刀で真っ二つに斬る。その写真の後ろから血がドビャッ!っと飛び出る仕掛けになっているのだ。カットが短く、また照明を暗めにしているため、タネはすぐに分かってしまうものの、あまりにも斬新な演出に度肝を抜かれる。
監督は大洲斉。時代劇ドラマをやっていた人らしい。

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2004.05.25

5/25 六本木「ル・コック」

昼飯に六本木「ル・コック」で、「ローストチキン1/4とロールキャベツ定食」を食う。
先日たまたま六本木西公園の横を通った際に見つけた、地味なローストチキン専門店。シンプルな味付けのチキンが美味い。
食事をしている間にも、地方発送の問合せ電話が入っているので、後でネットで検索をしてみた。
そうか、『どっちの料理ショー』とかに出た店だったのか。今度は違うものを喰ってみよう。

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2004.05.23

5/23 『ゲット・ショーティ』

レンタルDVDで『ゲット・ショーティ』を観る。

マイアミの取立屋チリ・パーマー(トラヴォルタ)は、ボスが急死してしまったため、別の組織のレイ・ボーンズ(デニス・ファリナ)の傘下に入ることになった。彼は取立てに出向いたハリウッドで、B級映画プロデューサー、ハリー(ジーン・ハックマン)と知り合う。根っから映画好きのチリは、カネの取立てをしつつ、映画製作に興味を持ち…。

映画業界内幕ものと犯罪ものを合体させたコメディ。
「大の男が3人で子供を育てるような映画にゃ出たくない」って台詞に爆笑。
ひたすら映画マニアの取立屋って設定が面白く、随所に映画ネタが散りばめられた会話のセンスがいいし、あっちこっちでケラケラ笑いながら見てたんだが、映画自体のメリハリはいまひとつ。もっと楽しい映画になりそうなんだけどなぁ。バリー・ソネンフェルド監督作だから、この辺りが限界かもしれない。
難しい物語ではないのだが、意外と複雑…と言うか、二転三転するので、気軽に観られるコメディのようで、そこそこ真面目に観てないとアレレ?ってなる人も居るかもしれない。

でも、役者がみな、楽しそうに自分の役を演じているのがいいところ。主役のトラヴォルタはもちろんのこと、ご贔屓のデルロイ・リンド、お人よしの用心棒ジェームズ・ガンドルフィーニなど、誰もが良い雰囲気だ。中でも、アクが強くてアタマの悪い親分デニス・ファリナがナイスだ。もっと活躍させてやればいいのに。

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5/23 『狼 無頼控』#1

DVDで『狼 無頼控』の第1話「裏切りの報酬」を観る。

1973年に放送してたんだそうだが、全く知らなかったなぁ、コレ。
山村聰の依頼を受けて、村野武範(一刀流の使い手)、佐藤允(飲んだくれの素浪人)、長戸勇(少林寺拳法を使う医者)、なべおさみ(花火師)、田村亮(軽業師)、渥美マリ(拳銃使いのくの一)の6人が悪を斬るアクション時代劇。「必殺シリーズ」っぽいテイストと言うか、山村聰が仕事持ってくるってのもマンマじゃねぇかって感じだが、殺しのシーンが真昼間だからってこともあって、何かノリがもうちょっと軽い。
第一回だからかもしれないが、全員に見せ場がきちんと用意され、花火師は爆弾をボンボン投げるし、田村亮は花札でバスバス人を殺す。お色気度もバイオレンス度も、それなりに高く、割と面白いんだけど、『必殺』の影に霞んでしまった番組なんだろう。

第一回目の監督は池広一夫(またかい!)。ちなみにタイトルバックは市川崑演出で、主題歌は五木ひろしだ。

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5/22 『マン・オン・ザ・ムーン』

レンタルDVDで『マン・オン・ザ・ムーン』を観る。

35歳で他界した伝説のエキセントリック・コメディアン、アンディ・カウフマンの伝記映画。

5/16にABC(アメリカン・バカコメディ)振興会で、「20年前に死んだ伝説のコメディアンが今日、蘇ります。」って記事があったんで、見逃していたこともあってレンタルしてきた。
昔のSNL系お笑いはそれなりに好きなんだが、なにせ観られる機会が少ないので、この映画で描かれているアンディ・カウフマンのことは、名前は知っていてもあまり知らなかった。こんなに凄い…でも笑えないコメディアンだったんだねぇ。このネタじゃ、怒る人は怒るって。ある意味では、客のことなんて全く考えていない、自分が面白ければそれでいいって芸人だ。ツボに入ればムチャクチャ面白いんだろうけれど、不愉快な人には耐えられない芸風だ。日本だったら、まず受け入れられないだろうな。ついでに、アンディを演じるジム・キャリーも大変な熱演だけど、これまた受け付けない人も結構居るコメディアンだからなぁ…。

映画自体は、『アマデウス』『ラリー・フリント』のミロシュ・フォアマン監督作なので、この手の伝記ものはお手のもの。クライマックスは綺麗にまとめ過ぎな気もするが、きっちり2時間楽しめたからいいかな。

それにしても、アンディ・カウフマンが本当に、5/16に「ハウス・オブ・ブルース」に現われていたら、まさに身体を張ったジョークで凄かったんだけどなぁ…。残念

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2004.05.22

5/22 『ドーン・オブ・ザ・デッド』

日比谷映画で『ドーン・オブ・ザ・デッド』を観る。

看護婦のアナ(サラ・ポーリー)は、いつものように仕事を終え夫ルイスの待つ自宅へ帰った。翌朝、彼女たちの寝室に、隣家の少女ヴィヴィアンがやって来る。顔が醜く変形した様子を見て、駆け寄るルイスに襲い掛かる少女。そしてルイスは息を引き取るが、すぐに息を吹き返し、今度は彼がアナに襲い掛かってきた。慌てて家の外へ出たアナだったが、街は生者と死者が入り乱れる大混乱となっていた…。

「今度のゾンビは走る!」ってことが、“売り”になっている通り、よく走りますなぁ。今回のリメイクは、良くも悪くもこのスピード感である。特にプロローグ部分、サラ・ポーリーの乗ったクルマが事故るまでの展開は、まさに息をもつかせぬ怒涛の勢いである。

スピード感を増したがために、カニバリズムの部分は殆どなく、ゾンビに咬まれたら一発でアウトって設定になっている。だから、走って襲ってくるシーンは怖いけれど、オリジナルのロメロ版にあったようなジワジワした恐怖感は殆どない。
また、人間ドラマ部分が弱いので、哀しみもあまりない。オレがオリジナルで一番好きなのは、ロジャー(今回将軍役でカメオ出演しているスコット・H・ライニガー)が蘇って、それを見て目を腫らしたピーター(これまた今回カメオ出演のケン・フォリー)が銃を構える場面なんだが、それに当たる部分がない。
ゾンビのキャラも、オリジナル版だと、ヘリのローターでアタマがちょん切れるヤツとか、口の周りがグチャグチャになってるネルシャツの黒人とか、アタマにナタを叩き込まれる白人とか、肉にむしゃぶりついてるヒスパニックとか、なんだか印象に残るキャラが多かったけれど、今回は8歳の少女とデブのオバサンくらいで、個々のゾンビはキャラクター性がいまひとつ薄い。

では、つまらないのかと言えば、そうではない。ロメロ版と同じことをしても、太刀打ちできないと思ったのだろう。この圧倒的な量と速さは尋常ではない。オレのDVDにも書いてあったが、『ブラックホーク・ダウン』のソマリア人を思い出させるが、アレを参考にしてるんじゃないのか?

この前の『テキサス・チェーンソー』も悪くはなかったが、リメイクとしてはこっちに軍配。
テーマ性、物語の深み等、色んな部分でオリジナルを超えるとは思わないが、でもこれはこれでアリだろう。

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2004.05.21

5/21 上石神井「rock bar MOMENT」

Xオヤヂと一緒に久し振りに上石神井の「rock bar MOMENT」へ行く。

ここは10人入れば一杯になっちまう、こじんまりとしたカジュアルなバー。マスターの趣味なのか、酒もCDも何か不思議な品揃えで置いてある。音楽と映画の話をしながら、なんとなくズルズルと長居。

Xオヤヂは、なんとグレッグ・ジーン(!)が制作したXウィングを入手したそうだ。
「グレッグ・ジーンの作ったものは、バランスが絶妙に巧い!」…と言うことなので、今度Xオヤヂ邸までXウィング見物だ。撮影用のものではないとは言え、スゴイお宝だ。
ちなみにこのXオヤヂ、『スター・ウォーズ』のファンだが、Xウイングの模型やオモチャは言うに及ばず、メキシコの「スター・ウォーズ・スナック」のおまけから、Xウイング柄のトランクスまで持っている筋金入りのXウィングマニア。マニアってのはこうでなくっちゃね。

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2004.05.20

5/20 『バトル・ロワイアルII 【鎮魂歌】』

レンタルビデオで『バトル・ロワイアルII 【鎮魂歌】』を観る。

不良と問題児ばかりを集めた鹿之砦中学。この学校に通うキタノシオリ(前田愛)は、前回のバトル・ロワイアルで殺された教師キタノの娘だった。彼女は、父が最後に描いた絵の少女が自分でないことを知り、ショックを受けてBRの登録を決意する。そしてある日、彼女のクラスが次のBRに選ばれた。だが、BR法は改正になり、新しいルールは、反BR法のテロ集団“ワイルド・セブン”を組織して首都を爆破したテロリスト、七原秋也(藤原竜也)を抹殺することであった…。

ダメだ、ダメだと聞いていたので、観始めたときは「思ったよりはマシか?」とも思ったのだが、中盤からは目も充てられない映画になっていく。
この映画って誰が主役なの?七原、シオリ?観終えて印象に残ってるキャラは、竹内力(まさかこの映画でも“カオルちゃん芝居”が観られるとは、予想だにしてなかったけれど)だけだったりするところが、もうアカンな。
9.11とイラク戦争を経て、色々言いたくなっちゃったんだろう。“反米”とか言いたいんなら、それは自由だし、タイムリーなテーマではあろうけれど、アメリカと言えずに“あの国”なんて呼ぶ及び腰なら、そんなことテーマにするだけカッチョワリイ。それに、竹内力が板書までしてする説明が、どうしてBRIIに繋がっているのか意味が分からない。

でも、一番意味が分からないのは、七原秋也だ。彼は、なんで新宿副都心を破壊するテロリストになったのだろう。BR法の犠牲者として、ただ単に死んだ仲間の報復をする復讐譚ならまだわかる。それを大層なことを言いだしちゃうから、話が支離滅裂になっていく。おまけに七原は、新しいBR法で彼を殺しにやって来た子供たちに、なんのためらいもなく攻撃を仕掛けていく。なんで?同じシステムの犠牲者なんじゃないの?とりあえず説得を試みて、無理だったから殺すってぇんなら話も分かるが、そんなムチャしておいて、七原の側につく生徒が居る訳がない…と思ってたら、それが居ちゃう辺りがまた不思議。

前作は色々と難もあったけれど嫌いじゃない。でもこれは…ダメでしょう。
本当に深作オヤヂは、この脚本でOKだったのかねぇ。

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2004.05.19

4/19 『眠り狂四郎 卍斬り』

レンタルビデオで『眠り狂四郎 卍斬り』を観る。

眠狂四郎(松方弘樹)は、岸和田藩家老内藤主水(永田靖)から主君が寵愛する女、理江(南美川洋子)を犯すよう頼まれる。実は理恵は薩摩藩の間者だったのだ。岸和田・薩摩の老中家老争いに巻き込まれた狂四郎は、薩摩の暗殺団隠密党に追われることになった。その中の一人、梅津一郎太(田村正和)が伴天連との混血であることに気付き…。

松方狂四郎の第二弾で、眠狂四郎シリーズ最終作。まだまだ続く“池広一夫まつり”。
シリーズ物の常ではあるが、主人公(狂四郎)が強くなり過ぎて、緊張感が薄くなってしまっている。それをカバーするために、続々と出てくるのが特殊なシチュエーションだ。
色香で誘って抱こうとしたところで、下から脚と腕を絡めて狂四郎を身動き出来ないようにする生娘。狐憑きを装って「含み針」を吹き付ける生娘。縦一直線に10人くらい並んだ敵と、次々と戦う連続バトル。石段を降りながら、後ろから次々襲い掛かる敵を振り返らずに斬るなど、難儀なシチュエーションが連続で登場する。それをまた、時にはかっこよく、でも時には大莫迦な方法(演出)で切り抜ける狂四郎。
話としては、同じ伴天連の血を引く一郎太との関わり方とか、重い部分があるのだけれど、映画としては、ある意味ちょっとしたバカ映画になっている。

それに、松方狂四郎が、どーにもこーにも女好き過ぎるよね。雷蔵は口では色々言うけれど、そんなにがっついた印象はなかったのに、松方弘樹はともかく据膳を喰いまくる。マイケル・ダグラスと同じ病気なんじゃないかってくらいの勢いだ。これはこれでアリかも知れんが、敵役の田村正和の方が、まだしも狂四郎向きだったんじゃないのかな?

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5/19 新宿「とんかつ三太」

晩飯に、新宿の「とんかつ三太」で、「ヒレカツ(食事付き)」を喰う。

IDC大塚家具の脇にあるこのトンカツ屋に入るのは久し振り。
この店はカウンターで食事をすると、食前酒が付くサービスをしているのが嬉しいよね。粗めのパン粉でサックリと揚がったヒレカツは素直に美味く、食後にデザートとコーヒーまで付いて1580円はお値打ち品だ。
店員さんも、さっと熱いお茶に代えてくれたりと、気配りが気持ちよい。

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2004.05.17

5/17 『廃墟の歌声』

『廃墟の歌声』(ジェラルド・カーシュ著/晶文社刊)読了。

ロアルド・ダールやサキのような、奇妙な味の短編集。
若干古い感じも受けるし、「アッと驚く!」と言うほどの意外なオチではないが、語り口が巧みで、思わずニヤリとさせる面白さがある。
中でも、天才犯罪者カームジン・シリーズが、大ボラの吹きっぷりが小気味良い快作。

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2004.05.16

5/16 『ビッグ・フィッシュ』

新宿文化シネマ2で『ビッグ・フィッシュ』を観る。

ウィル・ブルーム(ビリー・クラダップ)は、子供の頃は父の話を聞くのが好きだった。父、エドワード・ブルーム(アルバート・フィニー/ユアン・マクレガー)は、自分の体験を常に面白可笑しくファンタジーにして話し、聞く人を魅了する名人だった。だが、大人になってその作り話を楽しめなくなり、3年前の自分の結婚式では喧嘩してしまった。そんなある日、母(ジェシカ・ラング)から父が病に倒れたことを知らされ、身重の妻を伴い実家へと帰った。しかし、父は病に倒れながらも相変わらずホラ話を繰り返していた…。

「ティム・バートンがひと皮剥けた」と書かれた記事をいくつか目にしていたが、まさにその通り。他者に理解されない人々を描いていたバートンが、異端者同士での連帯の物語(『エド・ウッド』)を作るようになり、変わり者とそれを理解しようとする普通の人を描くようになった。オレはハチャメチャで狂ってて切ないティム・バートンが好きだったけれど……これは不覚にも、泣きました。

父の語る美しくも荒唐無稽なホラ話は、これまでのバートン節が健在で、随所にフリーキッシュなテイストが散りばめられている。そのホラ話と現実の境界線の曖昧な描き方が絶妙で、なんとも言えずにいい雰囲気を醸し出す。
以前の作品にあったようなメチャメチャ感とかガチャガチャ感、そして哀しさ、淋しさがなくなって、大人っぽくなったのはちょっぴり残念ではあるけれど、こんなにいい映画なんだからあえてそこに文句を言うのはやめよう。

全ての俳優がまた、素晴らしく生き生きと、いい存在感を出しているが、相変わらずブシェミが美味し過ぎ。銀行のシークエンスが可笑しくって可笑しくって!

とりあえず、今年観た映画の中では1番だな。

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2004.05.15

5/15 『八つ墓村』(古谷一行TV版)

レンタルビデオで『八つ墓村』(古谷一行版)を観る。

物語は知ってる人も多いと思うので割愛するが、これまたマイブーム進行中の池広一夫監督作で、78年に放送されたTBSのドラマ(全5話)。多分中学生の時に観てるはずなんだけど、記憶が薄れてるなぁ。
主役の寺田辰弥に荻島真一、美也子に鰐淵晴子、春代に松尾佳代、警部に長門勇、アタマに電灯を縛りつけて銃と軍刀で村人を惨殺しまくる狂人・多治見要蔵と久弥の2役は中村敦夫てな配役。当時、劇場版の渥美清=金田一にモーレツな違和感を覚えたので、古谷一行や石坂浩二の金田一は実に安心して観られる。狂人・要蔵役は、逆に劇場版の山崎努のインパクトが夢に見るほど強すぎて、中村敦夫じゃあちょっと迫力に欠ける。鰐淵晴子は山村には似つかわしくない感じの美人だが、それゆえに村で浮いている感じが強く出ていて良いのかも知れない。

今回は、池広テクを見直したくて借りてきたのだけれど、そーゆー意味での見せ場は正直あまり多くない。
家の因習について語る春代と辰弥の場面で、手前にアゴと額が切れるほどのドアップの松尾佳代、奥にフルサイズの荻島真一が映っている、全部にピントが合った1ショットが地味にトリッキー。松尾佳代の顔の横に微妙に歪みがあるので合成か、あるいは特殊なレンズを使っているんだと思うが、一体どうやっているんだろう。昔、アレハンドロ・アグレスティの『ルーバ』で同様のカットがあったけれど、アレは真っ二つにぶった切ったレンズを使ったと言っていた。ホントかなぁ?
あとは回想で、郵便局から出てくる鶴子を真俯瞰の引きの画で捉えたショットや、真っ青や真っ赤に染まる障子に浮かぶシルエットなどが、いかにもな場面だろう。

飽きずに観れるし、堅実な作りではあるのだけれど、第4話と最終話の間で、時間と場所の扱いが非常にずさんになってるのは、ちょいとズルイよね。見直すと発見があるかと期待してただけに、ちょっとガッカリだなぁ。

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2004.05.14

5/14 『MAY -メイ-』

シアター・イメージフォーラムで楽日の『MAY -メイ-』を観る。

幼い頃から斜視のメイは、人と接することが苦手。彼女の唯一の話し相手は、母にプレゼントされた人形のスージーだけだった。大人になり動物病院で働くようになっても、メイ(アンジェラ・ベティス)はやはり上手くコミュニケーションが出来ない。そんなある日、彼女は美しい手を持つ青年アダム(ジェレミー・シスト)と知り合い、恋に落ちる。また同僚でレズビアンのポリー(アンナ・ファリス)が彼女にモーションを掛けて来る。だが、彼女の行き過ぎた愛情に、段々とアダムは嫌気がさしてくる。また、ポリーは別な女と浮気を始める。またも孤独になったメイは“友だちなんか自分で造ればいい”と思い始める…。

イタタタタタ…。こりゃまた、なんつーイタイ映画なの。人を好きになったことがない、好かれたことがない女の子の、初めてのボーイフレンドってネタフリからして、なんともイタ過ぎ。
“負の『アメリ』 『トランス 愛の晩餐』風味”とでも言えば、分かってもらえるだろうか(別に『トランス』みたいに人を喰う映画じゃないんだけど、なんかトーンがね)。
この映画の勝因は、なんと言ってもアンジェラ・ベティスの好演…と言うか怪演。オドオド、ギクシャクした仕草がイチイチリアルで、不気味なんだけど時々キュート。「ああ、こんなコワレタ女の子居そうだよなぁ」と思わせる。
メイの惚れるアダムも、「これから『トラウマ』って映画観に行くんだよ」とか言って、部屋中にポスター貼ってるダリオ・アルジェント・マニアって設定がまたイタイ。おまけに最初のデートが、アダムの働いてる自動車修理工場の廃車の中ってのが、可笑しいやら哀しいやら。

色々と荒いところも多いんだけど、このイタさが意外と面白かった。

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5/14 『キル・チバ』と「ブラックデス」

先日『KILL BILL』のことを書いたが、今日はその周辺のヨタ話を2題。

killchiba.jpg

左の強烈なインパクトのパッケージのDVDは、米国で来週5/18発売予定の『KILL CHIBA』($19.95)だ。
これはなんと、クエンティン・タランティーノ・プレゼンツの一品。『キル・ビル』マニアな方のマスト・アイテムでしょう(笑)。中身は『激突!殺人拳』『直撃!地獄拳』『ゴルゴ13』の3本。特典一切なしの英語版、たぶん2chステレオ(それともモノラルか?)だ。タランティーノ・プレゼンツって銘打つんなら、せめて日本語音声英語字幕、5.1chにして欲しかった。
ちなみに、これまでも千葉真一のDVDは、米国で豪快な値段で沢山出ている。パッケージがどうしても欲しい、とか、タランティーノ・プレゼンツじゃなきゃイヤ!とか言うんじゃなければ、これまでに出てたものの方が断然お得!ソニー・チバ4本セットとか、カンフー映画4本セットとか、色んなタイトルでリリースされている。
中でも極めつけは、『10 Faces Of Sonny Chiba: 10 Movie Set』
『里見八犬伝』、『殺人拳2』、『ボディガード牙』、『激突! 殺人拳』、『忍者武芸帖 百地三太夫』、『女必殺拳』、『必殺女拳士』、『魔界転生』など、タイトル通り10作BOX。10本も入って$19.98!どれも画質はVHS並で、ステレオまたはモノラル英語音声のみのR-1DVDだけどな(笑)

2つめのお題は、「BLACK DEATH」(右写真)。
オレも家で飲んでいる酒なのだが、Vol.2でバドがずっと飲んでるのが、この「ブラックデス・ブランド」のシュナップス・ジン。
名前のインパクトとドクロ印のラベルが可愛いので、映画用小道具と思った人も多いかもしれないが、これは実在するお酒だ。シリーズは、写真のジン、ウォッカ、ゴールドラムだけでなく、これ以外にホワイトラム、テキーラがある。ラムはガイコツがラスタハットを、テキーラはガイコツがソンブレロを被ったデザインで、オシャレ度もアップ(笑)。
強烈な名前の割に、味はごく普通。探せば日本でも¥1300~2000くらいで買えるよん。
バドみたいなダメ人間になりたいあなたに是非。(あ、それはオレか…)

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2004.05.13

5/13 『秘剣破り』

中古ビデオで『秘剣破り』を観る。

元禄時代。高田馬場の決闘で中山安兵衛(本郷功次郎) の人気はうなぎ上り。いくつもの武家から仕官や婿入りの話が引きも切らない。一方、決闘の場に居合せながら助勢しなかった知心流の使い手、丹下典膳(松方弘樹)は同門から非難を浴びる。安兵衛は仕官を推めに来た上杉家家臣長尾龍之進の妹千春(岩井友見)に心惹かれたが、彼女は典膳の許嫁だと知り浅野家へ仕官することになった…。

69年の池広一夫監督作で、実は59年の雷蔵&森一生の『薄桜記』のリメイク。この当時って、どうして10年くらいしか経ってないのにリメイクするんだろう?オリジナルを観てないので、比較は出来ないが、ちょっと不思議な構成の映画になっている。
開巻、江戸の街を砂塵を巻き上げ猛烈な勢いで走る男のドリーショット。カットは突然変わって、雪の中を吉良邸に向かう赤穂浪士たち。その中の1人にカメラが寄ると、それが江戸の街を走っていた男である。「丹下殿に初めて会ったのは、あの時だった…」
ここでまた走る男に場面が戻る。
実はこの映画、タイトルにもパッケージ裏にも全く触れられていないが、忠臣蔵の裏エピソード的な物語であり、堀部安兵衛が討入りに行く道すがら思いだす回想なのである。

2人の男が吉良と浅野側に付き、一本気でまっすぐな人間ゆえに、それぞれが辿る数奇な運命。見せ場はなんと言ってもクライマックス10分にも及ぶ、丹下天膳の死闘である。右腕がなく、左脚を種子島で撃ち抜かれて立つこともままならない天膳が、戸板に乗せられたまま表に運び出され、その状態のまま戦いに挑む。寝転んだまま片手で戦う姿は、決してカッコよくはない。だが、妻を陵辱した仇を討たんと、必死の形相でバッタバッタと斬る様は、鬼気迫る名シーン。オリジナルの雷蔵版ではどうなっていたのかが気になるところだ。

主演は、前半部および狂言回し的に本郷功次郎。男が惚れる男と言う役柄にふさわしい、非常に気持ちの良い芝居をしているのだが、ダブル主役な作りで、実質的な主役は東映から招かれた松方弘樹である。最近の、涙を流しながらヒーヒー笑ってる松方しか知らない人は、驚くほどスッキリとした面立ちで濃い目の二枚目ぶりに驚くだろう。
でも一番印象に残るのは、脇役の加藤嘉だったりする(笑)。

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5/13 「24」主演俳優って、そんなぞんざいな…

「24」主演俳優が離婚申請

YAHOOニュースのトピックスの見出しはこう書いてある。
記事を見れば、ちゃんと「キーファー・サザーランド、離婚を申請」ってタイトルなのに、“「24」主演俳優”って、そんなぞんざいな書き方はひどくねぇ?!
オレとしては『ロストボーイズ』『ダークシティ』のキーファーが好きです。親父は『アニマルハウス』『ボディ・スナッチャー』『赤い影』が好きですが、やっぱりサイコーケッサクは『針の目』だと思います。(え?!みんな違うの?)

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2004.05.12

5/12 思い出横丁「小松」/歌舞伎町「Crawdaddy Club」

会社帰りにクールと一杯。

まずは思い出横丁の「小松」。
串焼き盛合わせ5本で500円は安くて良いが、やきとんメインと言うか、串焼きしかない店。あとはキャベツ三杯漬け。ビールは1人1本までなので、ちゃちゃっと来て、ピャっと飲んで帰るにはいいんだろう。無口なオヤジさんはいいとしても、おネェちゃんは無愛想すぎだな。

で、軽く喰って腹も膨れたので、今日のメインは歌舞伎町ずずずっと裏手の「Crawdaddy Club」。去年末にオープンした新宿の’70Sロック・バーってことで、一度行ってみようと思ってた店だ。
一見さんはなかなか入りづらい場所と店構え。入ってみると以外に広い。今日はライブはなく、代わりにプロジェクターでライブのビデオが流れている。それにしても、平日なんでガラ空きだなぁ。店自体の雰囲気は悪くはないんだが、もうちょっとお客さんが居ないと、スペースが広いこともあってなんだか落ち着かないなぁ。

クールとの話題は、毎度のごとく仕事のこととか映画のこととか、オンドゥル語のこととか、まぁポツポツと…ね。

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2004.05.11

5/11 『キル・ビル Vol.2』

丸の内プラゼール(なんだよ、ピカ1ぢゃないのかよ!)で『キル・ビル Vol.2』を観る。

エルパソでの結婚式で殺されかけた“ザ・ブライド”は、The DiVASへの復讐を誓う。次なる標的はバド、エル、そしてビル。彼らを倒すために、アメリカに舞い戻るが…。

たいしたもんだね、クエンティン!
相変わらず、アンタのアタマの中がどーなっているのかわかんないよ。VOL.1と2は元々1本の映画として撮ってた筈なのに、このトーンの違いは一体ナニ?
前作のショウ・ブラザースロゴとは打って変わって、今回はモノクロのミラマックス・ロゴから静かに始まる。スーパーの書体も、リアプロジェクションの背景も音楽も、まるっきり往年のヒッチコック調のオープニングだ。
中身は、“タランティーノ流ウェスタン”とも言われているようだが、前作とはまた別なゴッタ煮映画になっている。

見せ場は沢山あるが、やっぱり一番インパクトがあるのは、映画史上“ベストバウト”の誉も高い「ブラック・マンバVSカリフォルニア・マウンテン・スネーク」のド迫力キャット・ファイト。でもオチが石井輝男風ってのがびっくりしつつも大笑い。
ルチオ・フルチだか『血まみれ姦婦の生き埋葬』だか知らないが、大胆かつ大笑いの「死の墓場大脱出」も衝撃だし、妊娠検査薬の件もサイコーだ。
リュー・チャーフィーによる「パイ・メイの猛修行」は面白いんだけれども、もうちょっと見せて欲しかったな。
…と、色々あって、開巻から100分くらいは、猛烈な勢いで話が進んで行く。体感時間は異様に短い。だがクライマックス(と言っても40分くらいあるが)で、ビルの元に辿り着いたザ・ブライドと観客は、信じられない光景を目にする。血みどろの大虐殺が始まるのかと思いきや、なんとそこには水鉄砲が待っていた。このサプライズは、デ・パルマの『愛のメモリー』の影響もあるんじゃないかと思うのだが、違うかなぁ?(Vol.1のときもそうだったけど、意外とデ・パルマからの引用を指摘する評がないのはなぜなんだろう?)
これまでずううううっとトップ・スピードで走ってきた映画を、ここでクエンティンは急激にブレーキを掛ける。ポンピング・ブレーキなんて悠長なことは言ってられない。観客も思わずつんのめる程の急停車だ。だけど、かったるくなる訳ではない。ここからがある意味真骨頂でもある。この期に及んで、延々とアメコミ論をぶつ悪役なんて、ほかの監督の映画じゃありえない!なんて面白いんだい、クエンティン!
アンタ、アタマがおかしいよ!

やりたい放題のバカ映画で、ある意味クエンティンの幼稚なパワー(ホメ言葉です)が全快だった左脳映画のVol.1と、やりたい放題のバカ映画なんだけど、ちょっと捻った、どちらかと言えば右脳映画になってるVol.2。世間では1と2で賛否が色々分かれてるようだけど、オレはどっちも甲乙付け難く好きだな。
パッと見の映像的には1本目の方が圧倒的にインパクトがあるし、日本が舞台なんで惹かれる人が多いのも分かる。それに、1作目の大スプラッター大会に辟易した人も、2作目を敬遠してるのかもしれない。だから今回は今ひとつ客の入りが悪いんだろう。でも、両方を観て脳内完結させないことには『キル・ビル』の本当の面白さは分からない。

四の五の言わずに観るべしっ!!

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2004.05.10

5/10 『ロボット刑事』#18

第18話「バドーの冷凍作戦!!」

川で釣りを楽しむ高校生(には全く見えないが)の兄と小学生の弟。その前に突如現われたバドーのレイトーマンは、冷凍ガス(?)を吹きかけて兄弟を抹殺しようとする。兄は弟をかばって凍死するが、弟は奇跡的に助かった。兄弟は幼くして両親を失い、今は億万長者の祖母とその後妻(若くて、一応美人)の下で暮らしていたのだった…。

…と、読んだ瞬間に分かるように、真犯人は後妻だ。
最終的には後妻も脅迫されて、バドーとの契約を結んだってことにはなっているが、でも後妻の気持ちは分かるなあ。だって、いくらお爺さんの元お手伝いさんだったからって言っても、義理の祖母になった人にむかって「ありがとう、タミエ」なんて言う、クソ感じの悪い義理孫なら殺そうと思うって。兄貴が殺されても、祖父さんが殺されても平気な顔してるんだぜ、この糞餓鬼!
Kは前回は溶解液に対抗するために手からシャワーが出たが、今回は冷凍ガスに対抗するため、手から火炎放射をする。まるで“1人レインボーマン”!

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5/10 『謎の円盤UFO』#21

第21話「ムーンベース応答なし!」

ムーンベースに接近する3機のUFO。だがUFOは、インターセプターが発進すると、一目散に逃走してしまった。時を同じくして、1つの隕石が月面の研究所のそばに落ちる。それは民間のダロテック社のもので、ストレイカーが建設に反対した研究所であった…。

月面と通信が途絶してしまう理由は誰にでも察しが付くとは言え、それなりに緊迫感のある好エピソード。特撮的にも、ルナモジュールの爆発シーンがド迫力で、さすがはメディングスと唸らせる。
でも一番感心したのはフォスターの生き様だな。
ムーンベースが危機的状況にあるってのに、かっちりと隣の月面基地のオネェちゃんをナンパしてる。どんな時でも、ナンパを忘れない、まるでカーク船長みたいなやっちゃな(笑)。おまけにこのナンパするネェちゃんが、『スペース1999』のマヤにソックリ!きっとジェリー・アンダーソンの好みでもあるんだな
画面がストップしてモノクロになるのも、他のエピソードにはない演出でちょっとしたアクセントになっている。

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2004.05.09

5/9 『謎の円盤UFO』#20

第20話「謎の発狂石」

太陽黒点の活動による電波障害に乗じて襲来したUFO。ムーンベースは万全の態勢で迎え撃つが、なぜかUFOは月面で自爆してしまった。調査から帰ったコンロイは、なぜか基地内で幻覚を見て暴れだし、やむを得ず殺される。続いて今度は、地球指令部のビーヴァーも突然暴れ、レイク大佐を人質に取る。一体彼らに何が起こったのか…?

原題の「MINDBENDER」なら、“何が原因か?”ってドラマになるのに、日本版サブタイトルの「謎の発狂石」じゃああ、物語冒頭で、コンロイが拾った月の石に原因があるってモロ分かり。どうもこのシリーズは、日本語サブタイトルがまるっきりネタバレなことが多くて興醒めだなぁ…。
発狂した人たちは、本人にとっての関心事の幻覚を見る。ムーンベースにポンチョとソンブレロのメキシコ山賊たちが現れる、コンロイの幻覚がナイス!

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5/9 『トランサーズII』

米版新古ビデオで、日本未公開の『トランサーズII(Trancers II: The Return of Jack Deth)』を観る。

91年のロサンジェルス。ホイッスラーを倒したジャック・デス(ティム・トマーソン)とリナ(ヘレン・ハント)は結婚し、6年の月日が経っていた。だが、ホイッスラーの弟Dr.ワルド(リチャード・リンチ)は、新たな“トランサーズ”を生み出すための農場を建設。ホームレスや精神患者を次々にトランサーズへと改造していた。そんな時、ジャックがやって来た未来で死んだはずの妻アリス(ミーガン・ウォード)が、別の身体にで蘇り、ジャックの前に現われた…。

え~と、91年の映画で、シリーズ1、3、4、5と日本でもビデオが出ているのに、何故か1本だけリリースされていない第2作目。(日本で2作目と言っている『トランサーズ2360』は、ホントは3作目)
『ネメシス』『ミクロコップ』などのピュン映画でお馴染みのティム・トマーソン、同じくピュンの『バーチャゾーン』に出てるミーガン・ウォード、そしてウディ・アレンの『スコルピオンの恋まじない』 以来パッタリと名前を聞かなくなったヘレン・ハント(の売れない時代)が出演するヘナチョコSFアクション映画。監督は言わずと知れたフルムーン総帥、チャールズ・バンド!
と、ここまでの情報だけで、もう既に殆どの人にはまぁどうでもいい映画である(笑)。

SFアクションと言いつつ、SFっぽさはヘンな時空転移メカくらいで、あとはゆる~いアクション。
ジャック・デスの必殺武器は、一時的に周囲の時間を遅くする腕時計(『スーパージェッター』のタイムストッパーみたいな道具)だが、前作では1回しか使えない設定だったはずなのに、今回は何回も使用。まぁ、そんな設定のいい加減さも、チャールズ・バンド総裁の映画ならではだが。

見所は…なんだろう?
アクション…ぢゃないし、SFXなんてほとんどないし、物語なんて…ねぇ。
敢えて言えば、死んだはずの奥さんが若い身体に精神だけ入って蘇って、ついキスしちゃったところに今の奥さんがやって来て鉢合わせする、バカなラブコメみたいなシチュエーションを、ミーガン・ウォード&ヘレン・ハント&ティム・トマーソンで何度も繰り返すところかな。
そんなところ見所じゃないって?じゃあ、ないよ。見ドコロ。

実は見所は、映画が終わった後にあるのだ。
この頃のフルムーン作品の米国版ビデオは、本編が90分しかないのに、驚くことに30分もおまけが付いている。
題して「Full Moon Video Zone」。
これは最近のDVDの特典映像の先駆けみたいな物なのだ。今回は総帥のありがたいお話と、メイキング&出演者インタビュー、NG集、「SPOTLIGHT」と言うフルムーンの別な作品の監督インタビュー(本作では『バーチャゾーン』に絡めてピュン先生のインタビュー!)、新作予告編集、フルムーン・ファンクラブ入会のお知らせ(入会するとTシャツと季刊誌がもらえて、他にもトレーディングカードやオリジナル・コミックスが買える!入りてぇっ!!入ってミクロコップのトレーディング・カードが欲しい!)と盛り沢山。
これまた普通の人には別に有り難くもなんともないオマケだが、ヘレン・ハント・ファンの人は見とかにゃあね!

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5/9 吉祥寺「COPA CAFE」

浅公から、「コパ 潰れた」とだけ書かれたメールをもらって驚いた。
え?!潰れちゃったの!!ホントに????

コパ・カフェは、吉祥寺のサンロードを突き当りまで進んで、五日市街道を越えて2~3軒目にあるバー。オレが中学生くらいの頃には既にあったから、開店から30年以上は経っているだろう。
薄暗い店内にはいつもSOULやR&Bが大きめのボリュームで流れ、ワサワサとしたヘンな活気がありながら落ち着ける店だった。多分、オレにとって最初の“馴染みの店”だ。アロハシャツばかり着るようになったのも、ここのマスター(と最初の会社の先輩)の影響だろうし、ラムを飲むようになったのもこの店によく行っていたからだ。
大学生の頃に初めて入って以来、15年間くらいは行きつけの店だった。その間、姉妹店の「COPA Bros.」と「COPA JALIB」が出来た。数年前にマスターが辞め、本店もなんとなく掛かる音楽が変わり、それに伴って店の内装もちょっと変わった。最近は吉祥寺で飲むことも減り、店の雰囲気も変わったので、行くこともあまりなくなった。

COOLSのジェームズ藤木のポスターが貼ってあったのも、マスターが自慢げに「昨日KYON2が来たんだゼ」って言っていたのも、ついこの間のことのように思い出される。10年も20年も前の話だ。
カウンターでたまたま隣になって、ちょっとした会話を楽しんだ見知らぬ人たちも、COPAの閉店を知ってるんだろうか?

浅公によると、入り口がベニヤ板で閉じられていて、看板類はそのまんまだそうな。最近はあまり行ってなかったとは言え、馴染みだった店がなくなることは非常に淋しい。願わくば、これがただの休業で、閉店ではないこと祈る。

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2004.05.08

5/8 『ブルース・ブラザース』

Xオヤヂが、ハズブロのYウイングをお土産に持って遊びに来る。

酒飲みながら、『アニマルハウス』のDVD特典映像(これはちょっとスゴイ。ランディス演出で、当時のキャラ(俳優としてではなく、あくまで映画の中のキャラ)が今どうなったかを追ったウソ・ドキュメンタリーになっている)なんぞを観てたら、急に『ブルース・ブラザース』が観たくなった。

このDVDは、劇場公開版とは違う15分も長いディレクターズカット版。「あれ?、このシーンあったかな?」とか思いながらも、どこがどう長くなってるのか、ハッキリ言えないのが情けない。
今見直すと、当時よりもテンポが遅くは感じるけれど、やっぱりこの映画はサイコーだ。BBのライブシーンはもちろんイカスが、キャブ・キャロウェイの「ミニー・ザ・ムーチャー」が好き。
ランディスはもう復活しないのか!?無理は承知だけど、頼むから昔のアナタに戻ってくれぇっ!

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2004.05.07

5/7 『ロボット刑事』#17

第17話「魔の泡に消されるな?!」

頭にドリルの付いた、バドーのモグルマンによる銀行金庫襲撃事件。…は、いつものような作戦なので別にいい。このモグルマン、名前の通り地面に潜れるロボ(でも水には潜れない)だが、なぜか溶解泡を横っ腹から吹き出す装置付き。その能力でやることがスゴイ!
公園で遊んでた子供を2人溶かし、続いて園児満載の幼稚園バス丸ごと溶かし去る。銀行襲撃シーンでも警備員2名を溶解液で抹殺。
これって、TVの特撮ヒーロー番組中、空前絶後の大殺戮なんじゃないのか?幼稚園バスが巻き込まれるのはこの手の番組の常だが、誘拐されたりするんじゃなくて、イキナリ消されちゃうのなんて見たことねぇよ!
バス消滅を目撃した芝の娘・奈美の言葉を聞いても、父ちゃんはいつものごとく「幼稚園バスが消えるなんて、ある訳ないじゃないか」とか言うし。K、芝、新条の3人組は、その消えた幼稚園バスや子供のことは一切気にせず、銀行襲撃事件として犯人を追う。
犯罪としては十数人の子供たちの抹殺の方がデカいんじゃないのか?

千葉治郎、高品格のスケジュールの都合なのか、ドラマ部分より戦闘シーンの方が多い構成も不思議だ。

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5/7 新宿「老辺餃子館」

脚本家のOさんと一緒に、西新宿の「老辺餃子館・本館」で一杯。

以前は、同じビルに入ってた系列の焼売屋の方によく行ったのだが、そちらは店じまい。餃子屋に一本化されてしまった。相変わらず蒸餃子が美味いが、小さな蒸篭に2個で500円前後ってのは割高だ。焼売屋でもそうだったが、違う具のものを頼んでも、意外と食感が似てて、区別が付かなかったりするのがあるんだよな。
あとこの店の隠れたお気に入りメニューは、クラゲの冷菜。他の中華料理屋のクラゲとは一味違う、歯触りの良さは絶品。

さて、最近は多忙と子育てで、なかなか映画にも行けないと嘆くO石さんとは、いつものごとく邦画やドラマの話…と言うか、映画・ドラマ業界の話で盛り上がる。
最近一緒に仕事をした出目昌伸監督の話とか、放送中の「金曜ナイトドラマ」とか、仕事受けたのに流れちゃった企画とか色々と面白可笑しい。2年ぶりくらいで会ったのに、いつもと変わらないOさんなのであった。

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2004.05.06

5/6 『眠狂四郎 悪女狩り』

レンタルビデオで『眠狂四郎 悪女狩り』を観る。

江戸市中で連続して起こる辻斬り、そして強姦事件。その現場には「断 狂四郎」、「狂四郎 此れを犯す」などと書き残されていた。一方その頃、江戸城大奥では、将軍の子を身篭った側室の環(行友圭子)とお千加(松尾嘉代)の方をめぐって、激しい権力争いが繰り広げられていた。そして、大奥総取締の錦小路(久保菜穂子)と彼女と陰謀を企てる板倉将監(小池朝雄)の元には、なにやら怪しい隠れキリシタン川口周馬(江原真二郎)が出入りしていた。そんな怪しい雲行きの中、狂四郎(市川雷蔵)は、いつもと変わらず茶屋の女将お菊(朝丘雪路)と情事を楽しんでいたが…。

市川雷蔵の「眠狂四郎シリーズ」第十二作目にして最終作。ついでに多分遺作(調べると『博徒一代 血祭り不動』が遺作って書いてあったりするのでどっちがホントかよくわからん)。
恐らく本作は、病に罹った雷蔵の身体を労わる意味もあって、“ニセ狂四郎”のエピソードにしたんだろう。本人ではなく、ニセ狂四郎の悪行三昧が、本狂四郎並のスタイリッシュな映像で描かれる。それで狂四郎本人の見せ場が沢山あったように見せかけるって手法…と言うか、本人じゃない負い目と言うか、ムキになって雷蔵をフォローしてるのか、いつも以上に狂四郎(とニセ狂四郎)をカッコ良く撮る池広一夫演出。

最初の決闘では、横位置のロングショット、黒バックのままのスローモーションで、狂四郎が斬る瞬間だけ常速に戻して、抜き身の速さを強調。様々な得物を手に持つ伊賀忍者軍団に包囲された狂四郎の殺陣。流れ弾ならぬ流れ分銅で打ち抜かれて、鮮血を飛び散らす女。籠を襲う場面では、雨の中を走りながら一気に2人斬捨て、ワイヤーでジャンプして飛び蹴りを喰らわして、標的を斬る。このアクションに続いての、本物とニセの狂四郎が真俯瞰ですれ違う傘の場面が、動と静のコントラストになっていて巧い。この他にもスタイリッシュな見せ場が目白押し。なんてったって、円月殺法が3回ですよ!3回!円月殺法はオプチカル処理が必要だから、予算もかかる(普通は1回しかない)だろうに、凄い大盤振る舞いだ。

当時としてはバイオレンス&エロも濃厚だ。鮮血がドヴァッと散るのは当たり前で、手首が斬りおとされたり、眉間にブッスリとクナイが刺さったりするし、エロ方面も、半裸に剥いた側室を逆さ吊りにしての拷問、ニセ狂四郎の強姦、大奥内での“百合”描写に、久保奈保子による狂四郎逆強姦未遂、能面をつけて迫る女(能面で迫られてもグッとクル男は少なかろう…)などなど、実に見せ場が多い。
重く暗い物語を、スタイリッシュとエロとバイオレンスで押し切った佳作だ。

37歳の若さで、直腸癌で逝ってしまった雷蔵の、これが最後かと思うと感慨深い。35年も前のことを悼んでも仕方がないが、惜しい役者を亡くしてしまったもんだ。

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2004.05.05

5/5 『ロボット刑事』#15&16

第15話「標的は原子番号79?!」
芝たちが護衛中にも関わらず、40億もの金塊をバドーの強盗ロボ・ノコギリマンに奪われる。
奪われてずいぶん経ってから、「ようし、ゴールド探知機のスイッチを入れよう」ってKもどうなんだか…。
ノコギリマンのノコギリは、モーター回転音のSEは鳴ってるものの、実際は回ってなくて、ノコギリマンが時々手で回してるのが情けない。そしてクライマックスで突如現れる、次回エピソードの粉砕ロボ・タイホウマン。「失敗するヤツに情けは要らん!」と、Kではなくバドーがまさに粉砕してしまうのが潔い。

第16話「バドーから奪え!!」
…で、前話の続きで、タイホウマンの大砲を食らったK。毎度のごとく視覚回路をやられ、新条、芝の2人も負傷してしまう。新条は怪我を押してタイホウマンの後を追う。
タイホウマンは、背中に巨大な大砲を背負ってるデザインなので、狙いをつけながら話すときはずっとお辞儀状態。それがなんともマヌケ感が漂ってカワイイ。

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2004.05.04

5/4 『棒たおし!』

レンタルDVDで『棒たおし!』を観る。

DVDの特典映像には、昔と変わらない笑顔で、ちょっとだけ老けた哲さんがいた。でもきっと今でも、現場ではモーレツな怒気を吹き上げたりもしてるんだろうな。

今日は映画自体の感想じゃなくって、この映画の前田哲監督の思い出話。

昔、映画会社で働いていた頃、松岡組で助監をしていた前田哲さんにお会いしている。最初に現場でお会いした時は、怒気を発していてちょっと近寄りがたい人だった。いや、“ちょっと”なんてものではない。若いスタッフなのに、松岡監督よりも、チーフ助監の大原さんよりも、あまつさえ照明部の水野さんよりも近寄り難かった。その後、最初にお会いした際に怒気オーラが出ていたのは、オレみたいな配給会社の担当が現場に居るのが気に食わなかったのだろうと気付いた。いわゆる現場スタッフ以外の人が現場にいる場合、その人たちの業務上仕方がないことなのだが、スケジュールや段取りに影響が出ることがままある。だから歓迎される訳はないのだが、それにしたってここまで気持ちが猛然と伝わってくるのも珍しい。
しかし、オレがやたらと足茂く現場に通っていたので、アップが近付く頃には冗談の一つも言って貰えるようになった。それでもオレには最初の印象があったので、話をする時はちょっと緊張していた。
その映画の公開から数ヵ月後、今はなき新宿の「いずみ屋」で哲さんとバッタリと出会った。元々松岡監督に教えてもらったお店だから、バッタリではなく当り前の事だ。哲さんは、ぶっきらぼうに、でも満面の笑みを浮かべて、オレに声を掛けた。もちろん怒りのオーラなんて出ていない。ちょっと人見知りするだけで、現場を大切にする助監督さんなのだとつくづく思った。

そして時が流れ、哲さんが監督になったと知った。
すでに『sWinGmaN 』『GLOW 僕らはここに…。』『パコダテ人』『ガキンチョ★ROCK』『棒たおし!』と劇場長編を5本も撮っていると言うのに、いつも知るのが公開終了後だったり、忙しい時期で時間が取れなかったりで、一度も劇場に行くことが出来ていない。哲さんがオレのことを覚えているとも思わないけれど、なんだかとても申し訳ない。
6月公開予定の『パローレ』は必ず劇場に行こうと思った。

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5/4 『六月の蛇』

レンタルDVDで『六月の蛇』を観る。【ネタバレあり】

潔癖症の夫(神足裕司)とセックスレスの生活を送っているりん子(黒沢あすか)。彼女は「心の健康センター」電話相談室に勤めている。ある日、彼女は勤務先で自殺予告の電話を受けるが、電話の相手(塚本晋也)を説得し、自殺を踏みとどまらせた。数日後、彼女のもとへ1通の封書が届いた。中には彼女の自慰行為を盗撮した写真と携帯電話が入っていた。そして、その携帯電話に謎の男から電話が入る。男は彼女が自殺を止まらせた男だった。そして男は写真をネタに彼女を脅迫し、恥辱的な行為を要求するが…。

いかにも塚本晋也監督らしい変態アート映画だ。
繰り広げられるのは、盗撮、覗き、自慰、ノーパン、ストーカー、バイブと、言葉が並ぶだけでも変態チック。だがそんな変態な要素が、ブルーのトーンのスタンダード・サイズのモノクロ映像で塚本晋也がまとめあげると、なんだか限りなく美しい。ほぼ全篇に渡って降りしきる雨が、またその美しさを強調する。
いつもならガンガンと鳴り響くBGMも抑え目で、肉体の変容も最低限(乳癌という要素のみ)で、いびつにねじくれる身体も登場しない。アプローチはいつもの塚本作品とは全く違うようでいて、それでいてキッチと塚本ワールドになっている。
『鉄男』みたいなパワフルな作品も好きだが、この静かなトーンも悪くない。

役者は、黒沢あすかと神足裕司、塚本晋也の3人以外はほとんど印象に残らない。黒沢あすかの凛とした雰囲気は、いかにも塚本作品のヒロインである。そしてコータリ。恐ろしくヘタクソな芝居だが、不思議なことになぜかこの映画ではこれでいいように思えてしまう。

すれ違う夫婦と、その生活に割り込んでくるストーカー。そしてそのストーカーが、皮肉にも夫婦のあり様を救うことになる。実際にこんなことが起きるかどうかと言えば、恐らく起きないだろう。電話と郵便を通じてコミュニケーションをしてくるストーカーに、最近身近に居るメールでしかコミュニケーションできない人々を思い出し、ちょっと寒い気持ちにもなった。彼らも、この映画のストーカーみたいに、だれかのコミュニケーションの役に立つことがあればいいのだが、まぁそんなこと起きないだろうな。

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2004.05.03

5/3 『眠狂四郎無頼控 魔性の肌』

レンタルビデオで『眠狂四郎無頼控 魔性の肌』を観る。

眠狂四郎(市川雷蔵)は、闕所物奉行朝比奈修理亮(金子信雄)から京都御所への献上品搬送を懇願された。それは、島原の乱の際にポルトガルから天草四郎に送られた黄金のマリア像であり、キリシタンが転じて邪教徒になった黒指党の首領・三枝右近(成田三樹夫 )がその像を狙っていた。狂四郎は最初は依頼を断ったものの、朝比奈の娘ちさ(鰐淵晴子)の操を要求し、依頼を承諾する。そして京都を目指す狂四郎たちの前に、次々と刺客が現われる…。

まだまだ続く“池広一夫まつり”(笑)で、眠狂四郎シリーズ第9作目。
相変わらず、眠の旦那は女好きでゲスな。仕事の代償に「そちの娘の“操”を頂こう」なんて台詞、普通のヒーローなら口にしないよ。

見所は、中盤の旅に出てから。
次々と襲い掛かる刺客の嵐。斬り掛かる黒指党の侍はもちろん、茶屋で毒茶を飲ませようとするジジイ、体と引き換えに仇討ちをしてくれとだますオバハン、色仕掛けで迫って毒風呂に落とそうとする女、竹を転がして足をすくうトラップなどなど、本当に矢継ぎ早に次から次へと手を変え品を変え狂四郎に襲い掛かってくるのが面白い。
そしてクライマックスの死闘がまたお見事。友禅染のたなびく河原で、敵をバッタッバッタと斬り倒す殺陣は、ケレン味たっぷりで、いかにも池広演出。
もちろん、得意の真俯瞰ショットや走る主観など、随所に池広節が散りばめられて、オレとしては大満足。

女優は、久保菜穂子、長谷川待子、渚まゆみと、美人どころをぞろりと揃えているのだが、中でも鰐淵晴子の可憐さには驚かされる。昔はこんなに可愛かったっんだなぁ。

音楽は、後年『キューティー・ハニー』『ガンダム』を手掛ける渡辺岳夫。当時の時代劇の劇伴としてはちょっと斬新でカッコイイ。

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5/3 『ゴッド・ディーバ』

新宿ピカデリー3で『ゴッド・ディーバ』を観る。

2095年のニューヨーク。この人間とミュータント、エイリアンが暮らす街には、謎の空間“侵入口”があった。そして今、ハドソン川上空に突如出現した巨大ピラミッド。そのピラミッドの中には古代エジプトの神ホルス、アヌビス、バステトが居た。ホルスは死刑宣告を受け、白い肌と青い髪を持った謎の女ジルを探し始めるが…。

仏BD界の巨匠、エンキ・ビラル監督第3弾。
数日前に見たばかりの『CASSHERN』と、非常に似た映画である。もちろん、物語や作風が似ていると言うことではない。こちらも全篇に渡ってデジタル加工がなされた映画であり、また物語が非常に分かりにくい映画なのだ。だが、ベクトルはかなり違う。
最大の見所は、なんと言ってもビジュアルである。この映画、なんと生身の俳優が3人(ってパンフに書いて有るけどホントかな?もうちょっとくらいは居たような気もするんだが…)しか出ていない。そして、その3人以外はほぼ全てCG(シュモクザメ人間のダヤクは着ぐるみだと思うんだけど、アレもCGなの?)で作られている。ここで驚くべきなのは、CGキャラと生身の人間が同一画面内に共存していても、違和感がないってことなのだ。CGキャラクターはリアルではあるけれど、人間と見紛う程リアルな訳ではない。それにも関わらず、なぜか人間と馴染んでいる。逆に、人間の出演者----特にシャーロット・ランプリングとリンダ・アルディは、髪型などに特殊な幾何学感を出すことで、CGキャラに馴染むような工夫がなされている。そして全体を、ブルー/グリーン系のいかにもビラルっぽいくすんだ色調に統一したことで、CGと実写が見事に馴染んでいるのだ。
また、レトロ感溢れるエアカー(パンタグラフ付きがサイコーにイカス!)やゴシック的な重々しい建物と、いかにも近未来的なフォルムのヘリ(?)やシャープな建物が、全く問題なく同居させることに成功している。流石はビラル。お見事!

で、これで物語が面白ければ、さらに文句なしなのだけれど、どうにも分かりにくい。と言うか、分からせる気はあまりない。侵入口とは一体何なのか、なぜピラミッドが現われ、そこに古代エジプト神がいるのか。
だがある意味、そんなことはどうでもいいのだろう。この世界観に身を委ねて、それが心地よければそれだけで良いんだろうし、楽しくない人は全く相性が悪いので、とっとと寝た方がいい映画なんだろうから。

『ティコ・ムーン』は観てないのでなんとも言えないが、『バンカー・パレス・ホテル』よりは全然退屈しない(とまで言うと言い過ぎだが)映画になっているとは思う。近未来美術とかSFXに興味がある人なら必見。でもつまらなくても文句は言わないように(笑)。

ちなみにCGソフトはMAYAとLightwaveを使っているようだ。

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2004.05.02

5/2 吉祥寺「鳥良」&「OLD CROW」

友人のHロシが帰ってきたので、甘栗男と吉祥寺で飲む。

甘栗男が「焼鳥がイイ」と言うので、「いせ屋」でどうかと提案するが不満顔。
「う~ん…「いせ屋」じゃないんだよな~。なんかノラな~い」
それじゃあ南口駅前の目に付いた焼き鳥屋はどうかと尋ねると、
「なんかさぁ、そーゆー焼鳥屋じゃなくってさ~」
じゃあどんな焼鳥屋がいいのかと聞くと
「オレは「鳥良」がいいんだよな~」
そんなら最初っからそう言えっっつーの!大体、「鳥良」は焼鳥屋ぢゃねぇ!マッタクモウ、ブツブツブツブツ…。

さて、数年振りの「鳥良」は、なんだかメニューが増えたような気がする。こんなに品数あったっけ?
定番の手羽先唐揚げ&どてやき、豆腐関係(これが増えたんじゃない?)だのなんだのを喰う。肴はまぁいいんだが、相変わらずサワーが薄いよな…。

でクール泉が合流して、今度は北口の「OLD CROW」へ。
あれ、ここも数年ぶりに来たんだけど、なんか店の雰囲気が変わってないか?前はもっとBARっぽかったのに、ワインとパスタとピザの、すっかりイタリアンな店に変わってる。名前は変わってないのに…。

この店の並びにあった「Magazine Shower」はなくなっちゃったし、「COPA」と「COPA Bros.」も雰囲気変わっちゃったし、吉祥寺も店が変わってくなぁ。どっか新しいトコを開拓せにゃ。

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5/2 『ホーンテッド・マンション』

新宿プラザで『ホーンテッド・マンション』を観る。

夫婦で不動産業をしていいるジム(エディ・マーフィ)とサラ(マーシャ・トマソン)のエヴァース夫妻。
仕事に振り回され、家族サービスもままならないジムは、週末に湖まで家族旅行に行こうと決意する。しかしその前日に、南北戦争以前に建てられた豪邸売却の依頼が舞い込む。仕方がなく旅行の途中でその屋敷に立ち寄ることにしたエヴァース一家だったが、屋敷に着いた途端嵐に見舞われてしまう。彼らは、執事のラムジー(テレンス・スタンプ)に招き入れられ、不気味な屋敷で一晩を過ごすことになるが…。

毒にも薬にもならない無難なファミリー映画。
エディ・マーフィーには以前ほどのパワーも輝きもなく、テレンス・スタンプはいかにも雇われ仕事臭い雰囲気を濃厚に醸し出す。“黒い田中律子”マーシャ・トムソンは役柄的には凄い美人ってことなんだろうけれど、それほど魅力がない。
…と、悪いことばかり言っているが、お子様と一緒にご覧になるには良いんじゃないでしょうか?怖いシーンなんて皆無だし、ディズニーランドのアトラクションのつもりで、ボンヤリ見てれば何にも問題はないでしょ。

で、なんでこの映画を観に行ったのかと言えば、それはひとえにリック・ベイカー師匠のメイクを見るため。
リック・ベイカーは、最近のインタビューで度々「デジタルの映画制作にウンザリした。今はスタジオを閉めている」と答えている。この後、ピーター・ジャクソンの『キングコング』もあるはずだから、まさかこれが最後になるとは思わないが、やっぱり劇場で観ておかなくっちゃ!
本作では、棺桶から蘇った死体たちと、鏡に映りこんだエディ・マーフィーの腐った姿がベイカーの仕事。ネタがネタだけに、斬新さはないけれど、実に素晴らしい仕事っぷり。宣伝でも強力に(エディ・マーフィ以上に)押していた割には、登場場面が少ないのが残念だけどな。とりあえず、あと20年くらいは現役で居て欲しいもんだ。

ちなみに、宣伝文句の「映画を超えたヴァーチャル・イリュージョン」ってのが、何を指しているのかは全く分かりません(笑)。

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2004.05.01

5/1 ヘベレケのグデングデン

金ちゃんとナノ座長が遊びに来て、昼間っから七輪をつつきつつ、屋上で飲む。
天気が良いので気持ちがいい。
金ちゃんの持ってきた焼酎「蔵の師魂 初垂れ」は、トロリと濃厚な美味い酒。だけど度数が44度と高く、あっという間にヘベレケ。正体不明、前後不覚…。気持ちよい状態が、いつの間にやら気持ち悪い状態に(苦)。

気付いたら夜中の3時で、ベッドでひっくり返ってた。
2人が帰ったことは覚えているが、7時頃から後の記憶がほとんどない。
もうグデングデンで、何を話してたのか、何に大笑いしてたのかもよく分からない。いつの間にか、右ヒジにあざがある…。楽しかったような気はするが、オレは何をしてたのだろう?

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