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2004.04.21

4/19 『若親分喧嘩状』

レンタルビデオで『若親分喧嘩状』を観る。

大正初期。上海の裏町で、謎の男たちから蒙古のトクーズ姫(江波杏子)を奪還し、日本へ連れ去った南条武(市川雷蔵)。トクーズ姫は帝国陸軍過激派が利用しようとしていたが、武はアジア平和が乱されることを恐れ、彼女を木島剛(三島雅夫)の許に預けた。久しぶりに日本に帰った武は、父辰五郎の兄弟分であった横浜の高遠弥之助(北龍二)の客分として、世話になることになった。
しかし、新興やくざ猪之原(内藤武敏)は、高遠と武のことが気に入らず、様々な嫌がらせをする。そしてまた猪之原は、総会荒しと株の買占めで物産会社や海運会社を次々と乗取り、阿片密輸で横浜を牛耳ろうとしていた…。

雷蔵&池広一夫の『若親分』シリーズ第3弾。
なんだか今回の物語は、日活アクション風。だけど、そこはそれ大映だから、“憂国の士”だとか、軍部の陰謀だとかが絡んでみたり、なにか全体的に重く真面目なトーンになっている。どうせ日活調なら、雷蔵も旭や錠みたいな軽いノリの芝居をすれば良いのに。内藤武敏の悪役っぷりだけは、そのまま日活に移籍しても違和感なさそうではあるが。

さて見所は、シリーズ3作目にして既にパターンが確立されている感のある、“雷蔵VS多人数”の圧倒的ハンディキャップ・バトル。今回は倉庫を舞台にしており、粉袋を斬って煙幕代わりに使ったり(これは前作ではダイナマイトの爆煙、1作目での蒸気機関車の煙を踏襲している)、倉庫に置かれた荷物の影からやぶから棒に襲い掛かったりと、まるっきりゲリラ戦状態。卑怯な悪に1人で立ち向かうには、これくらいしなけりゃならんってことだろうが、なんだかあんまりにも破れかぶれで、任侠の決闘シーンらしくはない。とは言え、倉庫のキャットウォーク(?)に上がって闘う雷蔵を下からあおって撮った立体的なショットなどは、このゲリラ戦ゆえに出来る名場面である。
また、毎度のことながら縦位置の構図が鋭く、狭い水路で高遠が猪之原組の刺客に殺られるシーンの緊迫感は、あまり他で観たことがない。

映画的には今ひとつだけれども、池広節健在なのでまあいいか。

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