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2004.02.29

2/29 『マスター・アンド・コマンダー』

新宿プラザで『マスター・アンド・コマンダー』を観る。

1805年、ナポレオン戦争下にあって、英国は劣勢に立たされていた。そんな中、“ラッキー・ジャック”の異名を持つ名艦長、ジャック・オーブリーは、仏軍フリゲート艦アケロンを拿捕せよと命令を受ける。しかし逆に、神出鬼没なアケロンの攻撃を受け、艦は損傷を受けてしまう。ジャックは、軍医のマチュリンや十代の若き士官候補生たちと共に追撃に転じるが…。

骨太な海洋歴史アクション。なんてったって女が一人も出ない(厳密にはちょっとだけ出るけど)んだから、今時の映画には珍しい。こりゃ、なんとか女性客を呼ぶために、むさいラッセル・クロウの男臭いドラマで売らずに、鬼艦長にシゴキ上げられる美少年の成長物語みたいに、ブエナ・ビスタが宣伝をする訳だ。
実生活が“ならず者”との評判の絶えないラッセル・クロウも、こーゆー役は実にハマる。『ビューティフル・マインド』とかは「?」だったけれど、芯の強い無骨な男を演じさせると実にいい。…と言うか、史劇が向いてるのかね、この人は。ポール・ベタニー演じるマチュリンとの友情や、(問題の)12歳の少年仕官候補生(このマックス・パーキスは、この後人気俳優になりそうな雰囲気大だな)との関係も、日々の航海生活描写が丹念に描かれているので、素直に入っていける。もちろん、ILMのSFXはクオリティが高く、海戦シーンの迫力も見所だ。だが、正直言ってちょいと長くてダレる。もう20分ぐらい削ってもいい内容だ。

話は逸れるが、「本作の宣伝が間違ってる!」ってなヒステリックな論調は、一体何なんだろう?映画なんて、大抵の作品は一面からのみ語れるものじゃなし、宣伝が恣意的に内容を婉曲して伝えるのなんて、これまでにも幾らでも前例のある“あったり前のこと”なのにね。昔っから、東宝東和やヘラルドとかのメチャメチャな宣伝ぶりに笑い、さらに映画を観てから「ちっくしょー、また東和にしてやられたぜぇ~!(笑)」と、そのウソつきっぷりを笑い話のネタにしたくらいなのになぁ。それに比べたら、ブエナがメインに据えた少年の成長話は、一応ある程度は映画の中にある訳だし、昔は本篇には全く存在しない場面のある予告編とかまであったんだぜ。今回のなんてぬるい、ぬるい。みんなもっと心を広く持とうよ!

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 Let's go to the movie! 毎月1日は映画の日。1000円で観られます。  てわけで、チョー久しぶりに映画館に行く。「キル・ビルVol.1... 続きを読む

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