« 2/27 玉泉洞&沖縄ワールド | トップページ | 2/28 『必殺仕置人』#9 »

2004.02.28

2/28 「ホエール・ウォッチング」

沖縄旅行最終日は、昨日予約した「ホエール・ウォッチング・ツアー」に参加するため、朝の9:00に那覇新港へ。
9:30に出港し、ケラマ諸島の近くまで行って、約3時間で帰ってくるコース。穏やかだった昨日よりも、若干風があってイヤな予感…。

港には「県内最大級100名乗りクルーザー」と、広告で詠っていたほどの大きさには見えないクルーザーが泊まっている。参加者はオレたちを入れて30人くらい。船に乗り込むと、このクルーザーには席がない。
「航行中は危ないので、床に座っていて下さい。それから、気分が悪くなったら早めに言ってくださいネ!」
と、いかにも海で働いている感の強い、真っ黒に日焼けしたまっ茶な髪のおネェさんが言う。
…そーなのか。
そして、エンジンが掛かり、いざ出港!
揺れもあるが、それよりも床直座りのためにケツと背中に響くエンジンの振動で、ハクロウ病になりそうだ。でも、一昨日の海底鑑賞船の倍くらいのスピードで快調にカッ飛ばすクルーザーはなかなかに気持ちよい。
そうこうする内に、ケラマに行く途中の神山島(?)近辺でクジラ発見の無線が入り、まずはそちらに向かうことに。約30分弱で到着した神山島近海には、同じ目的の船がすでに5~6隻漂っている。オレらの乗った船もその中に加わりエンジンを停止。すると、航行中はそれほど気にならなかった“揺れ”が、モーレツに体感できるようになる。

「クジラは現在、左斜めの方角に居るようですが、現在は潜っています」
え、そうなの!ドコドコドコ?…と海を見回しているうちに……ぐえぇぇぇ…ぎぼぢわるいぃぃぃ~……
よく小説とかの嘔吐場面で“胃がでんぐり返る”って書いてあるが、アレの気持ちがよく分かった。子供の頃のクルマ酔いとか、大人になってからの飲み過ぎで気持ち悪いってのとは次元の違う気持ち悪さ。胸がムカツクんではなく、腹の中身がグリングリン回ってるような気持ちの悪さだ…。

そういえば、「気持ち悪くなったら早めに言ってください」とか言ってたなと思い出す。
「…ス、ズイマゼェン…ぎぼぢわるいんですけどぉ…」
「あ、それじゃあビニール袋渡しておきますね!」

…………それだけかいっ!


オレはなんか船酔いの特効薬だか、ラクになる民間療法だとか、なんか出てくるのかと思ったよ!
ビニール袋渡すだけで終わりなら、乗船時に配っとけっつーの!!
何も対処法がないと分かり、一気に込み上げてクル俺の魂…。
ぐぅぅええぇぇぇぇぇっっっ……っ!

「クジラが移動してるようなんで、こちらもちょっと移動します」
心の中で「…お願い……許して……クイント船長…」と、すっかりロイ・シャイダー気分でぐったりするオレ。
(後で知ったのだが、この時カミさんは、“サメを追いかけるクイント船長”気分だったらしい)

それから帰港まで続く拷問のような時間。
次々とビニール袋を口元にあてがう男たち。目を閉じ、死体のようにグンナリしている5人家族。時折上がるカエルを潰したような音。全然平気で、船を前後に行ったり来たりする女たち…。

約30分後、本当の目的のケラマに到着。
オレは一旦退いた吐き気と戦いつつ、またも海の上を探す。
「先ほどブロウ(潮吹き)が見えました。左前方を注意していてください」
「ぐわあぁぁいぃぃ…」と喜びなんだか吐きそうなんだか分からない音を出してうつむくオレ。
するとカミさんが脇で、「あぁっ!見えた!ねぇ見た?見た?今、背中が見えた!」
「…びで(見て)ない…」
こんなツライ思いをして来てるんだから、どうにかクジラを見たい!でも、しばらく海を見てると気持ち悪くなってうつむく…ってのを繰り返す、永遠とも思える30~40分。

無情とも、優しいとも取れるクイント船長の言葉が聞こえる。
「それではそろそろこの辺で帰ります!」
そして、さらに1時間近く船に乗って港へ戻る。途中、あと10分ほどで港に着くって頃になって、突然カミさんもダウン。なんか気が緩んだらしい……。

結局、オレにはクジラのクの字も見えず、カミさんは5秒間ほど背中を見ただけで終了。
チクショウ!昨年・一昨年のクジラ遭遇率90%とか、色々書いてあったのはなんだったのか?
(いや、まぁ、確かに遭遇はしたんだろうけれど…)
やっぱりクジラは喰うのが一番なのか!と思いつつ、もっと波のない日にいつか再チャレンジと思うオレだった。

その後、タクシーで那覇空港に向かい、無事(?)今回の沖縄旅行は終了した。

おしまい

|

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/11883/244429

この記事へのトラックバック一覧です: 2/28 「ホエール・ウォッチング」:

コメント

コメントを書く