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2004.01.23

1/23 雷蔵&池広『影を斬る』

レンタルビデオで『影を斬る』を観る。

青葉城の天守奉行で剣術指南役の井伊直人(雷蔵)は、優男で女遊びばかりしているぐうたら奉行。ひょんなことから、“仙台小町”と呼ばれる城代家老の娘定(瑳峨三智子)と祝言を挙げることになった。だが、定は初夜の晩に直人を巴投げで投げ飛ばす。そして、自分を負かさねば、夫婦の契りは結ばないと言う。直人は使用人の左内(藤原鎌足)と一緒に、イヤイヤ武者修行の旅に出るが…。

ここしばらく続いている池広一夫シリーズ。
硬派な時代劇みたいなタイトルからは想像も付かない時代喜劇。
時代劇の体裁を取っているが、その実これはサラリーマン物だったり、かかぁ天下のウーマンリブ(ダブル死語)ものだったりする。『必殺』の中村主水が、優男のプレイボーイになったようなもんだ。もちろん、63年の映画なので、『必殺』よりもこっちが先だ。
雷蔵をはじめ、脇を固める男優たちが、揃いも揃って情けない役を軽いノリで演じていて小気味良い。東宝から出張してきている藤原鎌足が、ま~たいい味出してんだ。定と芸者の君竜を演じる瑳峨三智子は、登場したときは人工的な顔立ちが怖いのだが、物語が進むうちにどんどんイイ女に見えてくるから不思議。

見せ場は、なんと言っても木場(?)での立ち回りの前後。
ある男が直人を襲わせるために十数人の浪人者たちを雇う。この場面では、モノクロ映画かと思うような色を抑えたライティングがシャープで凄味がある。この浪人者たちが直人を襲う場面では、池広得意の真俯瞰撮影で、直人がひょいひょい逃げながらかわし、また浪人の親玉との掛け合いの間が絶妙で大笑い。そしてその一瞬後、今度は意表を突いた雷蔵の殺陣がやってくる。この緩急は絶妙だよね。
あまり期待していなかったけれど、この映画はなかなか良く出来た艶笑話。拾い物だったな。

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